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学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 : カリキュラム・マネジメント意識を持った学校経営の試み: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 : カリ

キュラム・マネジメント意識を持った学校経営の試み

Author(s)

安里, 恒夫

Citation

教職実践研究(6): 57-61

Issue Date

2016-03

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/21851

Rights

沖縄大学教職支援センター

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第6 号 , pp.57-61 57 -<実践報告>

学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進

- カリキュラム・マネジメント意識を持った学校経営の試み -

安里 恒男 那覇市立仲井真小学校

The promotion of school study to improve school's education skill

The challenge of school management with the idea of curriculum management

Tuneo ASATO(Nakaima elementary school) 平成27年8月,中央教育審議会から,次期学習指導要領改訂に向けて論点整理が発表された。そこでは, 子どもたちが主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」の導入,新たな評価法の工夫。それらを確かな成 果とするための「カリキュラム・マネジメント」を提言している。特に,「学習指導要領等の理念を実現す るために必要な方策」のひとつとして,節を設けて「『カリキュラム・マネジメント』の重要性」を論じて いる。これまで以上に,マネジメント意識を持って,子どもの学びを変える授業実践や学校づくりを改善 していく営みが求められている。 本稿では,カリキュラム・マネジメントの側面の一つ「教育内容と,教育活動に必要な人的・物的資源等を, 地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせる。」を踏まえて,実践過程をまとめたもの である。取組の実際では,校長のリーダーシップとして,2つの視点を掲げている。1つ目は「教員の資質・ 能力の向上をめざした校内授業研究会の充実」,2つ目は「キャリアステージを意識した展望や,学校経営 への参画意識をもたせる研修の推進」である。本校では,「カリキュラム・マネジメント」(田村知子氏作成) の考え方を取り入れて,学校の教育力を向上させるために,校内授業研究会の充実と教職員の研修の推進 に努めている。 キーワード:育成すべき資質・能力,アクティブ・ラーニング,カリキュラム・マネジメント

1.はじめに

教育を取り巻く環境が大きく変化するな か,学校教育に対する期待は,ますます高まっ ている。現在,中央教育審議会では学習指導 要領の改訂に向けての審議が本格化してい る。今回の改訂は,将来を担う子どもたちが, 変化を乗り越え,伝統や文化に立脚し,高い 志や意欲をもつ自立した人間として,他者と 協働しながら価値の創造に挑み,未来を切り 開いていく力を身に付けることができるよう にすることを目指している。そのためには, これまでの系統的に教育内容を示す「知の体 系」から,育成すべき資質・能力を確実に育 む「能力の体系」へ大きく舵を切ると考えら れる。「何ができるようになるのか」を重視し, そのために「どのような学びをすることが必 要なのか」が大切になる。校長は,これまで 以上にカリキュラム・マネジメントの力が求 められることになる。単にPDCA サイクル を循環して改善を図るだけではなく,教育活 動と経営活動を相互に関連付けたり,横断的 な教育課程を編成したりするなど柔軟な発想 (カリキュラム・マネジメント・モデル)

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59 58 -学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 安里 教職実践研究, 2016, 3, pp.57-61 教職実践研究, 2016, 3, pp.57-61 が必要になる。校長は,学校経営のスペシャ リストとして,マネジメント意識を高く持ち, 自校の現状を的確に分析し,高い教育理念に 基づいて学校教育目標を定め,新しい教育課 程の編成・実施に取り組んでいく必要がある。 本校の実践では,岐阜大学大学院准教授の 田村知子氏が作成し論じている「カリキュラ ム・マネジメント」を主たる手段としている。 学校の教育目標をよりよく達成するために, 組織としてカリキュラムを創り,動かし,変 えていく,継続的かつ発展的な課題解決の営 みであること。そのことを学校経営ビジョン として掲げている。つまり「よい学校」とは 決して「課題のない学校」ではなく。絶えず 「課題」が子どもと教師と保護者(地域も含む) によって共有され,その解決に向かって協力 し,連携し合っている学校だと考えている。 それを踏まえ,本校の学校経営の重点目標 については,下記の2 つである。 1 つは,全職員が課題を共有し,同じ方向 で足並みをそろえることができる。また,自 主的に集まり意見交換できる雰囲気と常に学 習する組織体制を目指す。 2 つは,教職員の授業力・実践力の向上を 図るために,学校内人材育成(OJT)の視点 を中心に,校内と校外研修の学びの共有化を 図る。 校長のリーダーシップの視点は2つであ る。1 つ目の視点,「教員の資質・能力の向 上をめざした校内授業研究会の充実」と,2 つ目の視点は,「キャリアステージを意識し た展望や,学校経営への参画意識をもたせる 研修の推進」を設定し,課題解決に向けて取 り組んできた。

2.全国学力・学習状況調査の結果分析から

 校内授業研究会(国語科)にて,熱心に取 り組んできたことが,子どもたちの「確かな 学力」の向上に,どのようにつながってきた のか。  全国学力・学習状況調査(平成25 年度か ら27 年度)の結果分析から推測したい。 ※経年比較(本校と全国との正答率との差)  上記の経年比較(本校と全国との正答率と の差)から推測できることは、平成25年度 までは、国語科に関する研究を継続し、教師 の授業力の向上に努めてきたが、「確かな学 力」の定着を図る取組については、全職員で 検証する必要を強く感じた。  そこで、カリキュラム・マネジメントを主 たる手段として、ワークショップ型の手法を 取り入れ、「校内授業研究会の充実」と「学 校経営への参画意識をもたせる研修の推進」 の改善を図るように努めた

3.取組の実際

取組については、マネジメントの側面の一 つである「教育内容と教育活動に必要な人的・ 教職実践研究 第6 号 ち,自校の現状を的確に分析し,高い教育理 念に基づいて学校教育目標を定め,新しい教 育課程の編成・実施に取り組んでいく必要が ある。 本校の実践では,岐阜大学大学院准教授の 田村知子氏が作成し論じている「カリキュラ ム・マネジメント」を主たる手段としている。 学校の教育目標をよりよく達成するために, 組織としてカリキュラムを創り,動かし,変 えていく,継続的かつ発展的な課題解決の営 みであること。そのことを学校経営ビジョン として掲げている。つまり「よい学校」とは 決して「課題のない学校」ではなく。絶えず 「課題」が子どもと教師と保護者(地域も含 む) によって共有され,その解決に向かって協力 し,連携し合っている学校だと考えている。 それを踏まえ,本校の学校経営の重点目標 については,下記の2 つである。 1 つは,全職員が課題を共有し,同じ方向 で足並みをそろえることができる。また,自 主的に集まり意見交換できる雰囲気と常に学 習する組織体制を目指す。 2 つは,教職員の授業力・実践力の向上を 図 る た め に , 学 校 内 人 材 育 成 (OJT)の視点 を中心に,校内と校外研修の学びの共有化を 図る。 校 長 の リ ー ダ ー シ ッ プ の 視 点 は 2 つ で あ る。1 つ目の視点,「教員の資質・能力の向 上をめざした校内授業研究会の充実」と,2 つ目の視点は,「キャリアステージを意識し た展望や,学校経営への参画意識をもたせる 研修の推進」を設定し,課題解決に向けて取 り組んできた。 2.全国学力・学習状況 調査の 結果分析 から 校内授業研究会(国語科)にて,熱心に取 り組んできたことが,子どもたちの「確かな 学力」の向上に,どのようにつながってきた のか。 全国学力・学習状況調査(平成25 年度から 27 年度)の結果分析から推測したい。 ※経年比較(本校と全国との正答率との差) 上 記 の経 年 比 較 ( 本 校 と 全 国 と の 正 答 率 との差)から推測できることは、平成25年 度までは、国語科に関する研究を継続し、教 師の授業力の向上に努めてきたが、「確かな学 力」の定着を図る取組については、全職員で 検証する必要を強く感じた。 (取組の検証をしている場面) そこで、カリキュラム・マネジメントを主 たる手段として、ワークショップ型の手法を 取り入れ、「校内授業研究会の充実」と「学校 経営への参画意識をもたせる研修の推進」の 改善を図るように努めた (ワークショップ型の研修の様子) 3 .取組 の実際 取組については、マネジメントの側面の一 つ で あ る 「 教 育 内 容 と 教 育 活 動 に 必 要 な 人 的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含 H25 H26 H27 国語A -8.5 0.8 0.2 国語B -5.1 2.2 6.2 算数A -3.6 7.8 4 算数B -4.1 6.3 2.5 理 科 - - 0.2        正答率 教科 全国との差 教職実践研究 第6 号 ち,自校の現状を的確に分析し,高い教育理 念に基づいて学校教育目標を定め,新しい教 育課程の編成・実施に取り組んでいく必要が ある。 本校の実践では,岐阜大学大学院准教授の 田村知子氏が作成し論じている「カリキュラ ム・マネジメント」を主たる手段としている。 学校の教育目標をよりよく達成するために, 組織としてカリキュラムを創り,動かし,変 えていく,継続的かつ発展的な課題解決の営 みであること。そのことを学校経営ビジョン として掲げている。つまり「よい学校」とは 決して「課題のない学校」ではなく。絶えず 「課題」が子どもと教師と保護者(地域も含 む) によって共有され,その解決に向かって協力 し,連携し合っている学校だと考えている。 それを踏まえ,本校の学校経営の重点目標 については,下記の2 つである。 1 つは,全職員が課題を共有し,同じ方向 で足並みをそろえることができる。また,自 主的に集まり意見交換できる雰囲気と常に学 習する組織体制を目指す。 2 つは,教職員の授業力・実践力の向上を 図 る た め に , 学 校 内 人 材 育 成 (OJT)の視点 を中心に,校内と校外研修の学びの共有化を 図る。 校 長 の リ ー ダ ー シ ッ プ の 視 点 は 2 つ で あ る。1 つ目の視点,「教員の資質・能力の向 上をめざした校内授業研究会の充実」と,2 つ目の視点は,「キャリアステージを意識し た展望や,学校経営への参画意識をもたせる 研修の推進」を設定し,課題解決に向けて取 り組んできた。 2.全国学力・学習状況 調査の 結果分析 から 校内授業研究会(国語科)にて,熱心に取 り組んできたことが,子どもたちの「確かな 学力」の向上に,どのようにつながってきた のか。 全国学力・学習状況調査(平成25 年度から 27 年度)の結果分析から推測したい。 ※経年比較(本校と全国との正答率との差) 上 記 の経 年 比 較 ( 本 校 と 全 国 と の 正 答 率 との差)から推測できることは、平成25年 度までは、国語科に関する研究を継続し、教 師の授業力の向上に努めてきたが、「確かな学 力」の定着を図る取組については、全職員で 検証する必要を強く感じた。 (取組の検証をしている場面) そこで、カリキュラム・マネジメントを主 たる手段として、ワークショップ型の手法を 取り入れ、「校内授業研究会の充実」と「学校 経営への参画意識をもたせる研修の推進」の 改善を図るように努めた (ワークショップ型の研修の様子) 3 .取組 の実際 取組については、マネジメントの側面の一 つ で あ る 「 教 育 内 容 と 教 育 活 動 に 必 要 な 人 的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含 H25 H26 H27 国語A -8.5 0.8 0.2 国語B -5.1 2.2 6.2 算数A -3.6 7.8 4 算数B -4.1 6.3 2.5 理 科 - - 0.2        正答率 教科 全国との差 (取組の検証をしている場面) 教職実践研究 第6 号 ち,自校の現状を的確に分析し,高い教育理 念に基づいて学校教育目標を定め,新しい教 育課程の編成・実施に取り組んでいく必要が ある。 本校の実践では,岐阜大学大学院准教授の 田村知子氏が作成し論じている「カリキュラ ム・マネジメント」を主たる手段としている。 学校の教育目標をよりよく達成するために, 組織としてカリキュラムを創り,動かし,変 えていく,継続的かつ発展的な課題解決の営 みであること。そのことを学校経営ビジョン として掲げている。つまり「よい学校」とは 決して「課題のない学校」ではなく。絶えず 「課題」が子どもと教師と保護者(地域も含 む) によって共有され,その解決に向かって協力 し,連携し合っている学校だと考えている。 それを踏まえ,本校の学校経営の重点目標 については,下記の2 つである。 1 つは,全職員が課題を共有し,同じ方向 で足並みをそろえることができる。また,自 主的に集まり意見交換できる雰囲気と常に学 習する組織体制を目指す。 2 つは,教職員の授業力・実践力の向上を 図 る た め に , 学 校 内 人 材 育 成 (OJT)の視点 を中心に,校内と校外研修の学びの共有化を 図る。 校 長 の リ ー ダ ー シ ッ プ の 視 点 は 2 つ で あ る。1 つ目の視点,「教員の資質・能力の向 上をめざした校内授業研究会の充実」と,2 つ目の視点は,「キャリアステージを意識し た展望や,学校経営への参画意識をもたせる 研修の推進」を設定し,課題解決に向けて取 り組んできた。 2.全国学力・学習状況 調査の 結果分析 から 校内授業研究会(国語科)にて,熱心に取 り組んできたことが,子どもたちの「確かな 学力」の向上に,どのようにつながってきた のか。 全国学力・学習状況調査(平成25 年度から 27 年度)の結果分析から推測したい。 ※経年比較(本校と全国との正答率との差) 上 記 の経 年 比 較 ( 本 校 と 全 国 と の 正 答 率 との差)から推測できることは、平成25年 度までは、国語科に関する研究を継続し、教 師の授業力の向上に努めてきたが、「確かな学 力」の定着を図る取組については、全職員で 検証する必要を強く感じた。 (取組の検証をしている場面) そこで、カリキュラム・マネジメントを主 たる手段として、ワークショップ型の手法を 取り入れ、「校内授業研究会の充実」と「学校 経営への参画意識をもたせる研修の推進」の 改善を図るように努めた (ワークショップ型の研修の様子) 3 .取組 の実際 取組については、マネジメントの側面の一 つ で あ る 「 教 育 内 容 と 教 育 活 動 に 必 要 な 人 的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含 H25 H26 H27 国語A -8.5 0.8 0.2 国語B -5.1 2.2 6.2 算数A -3.6 7.8 4 算数B -4.1 6.3 2.5 理 科 - - 0.2        正答率 教科 全国との差 (ワークショップ型の研修の様子)

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59 58 -学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 安里 物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて 活用しながら効果的に組み合わせる。」を意識 し、課題解決に向けて取り組んできた。 (1) 校長としての視点①…「教員の資質・能 力の向上をめざした校内授業研究会の充実」 子どもたちのよさや可能性を伸ばしていく ためにはわかる授業による学習意欲の向上と 確かな学力の定着を図る校内研究・研修の取 り組みが急務である。 学びを起こす授業改革を中核とした学校づ くりに向けて、子どもたちと一緒に日々成長 できるように、教師も育つ校内授業研究会に 努めている。平成25年度より、沖縄女子短 期大学教育実践支援センター協働研究協力校 として、その事業に参加することにより、研 究・研修の推進に努めている。 本校の校内授業研究会を推進していく上 で、研究の拠り所としている、筑波大学附属 小学校・国語科研究部の白石範孝先生を講師 としてお招きして、示範授業や全体授業研究 会では、論理的に思考する「考える」授業づ くり「3段階の読み」などについて、ご指導 を賜りながら取り組んでいる。講師招聘に係 る費用については、協働研究協力校としての 研究補助金を活用させていただいている。 8 月 31 日の校内授業研究会では、全学級 が国語の授業を公開し、講師の白石先生に授 業参観をしていただいた。また、白石先生に は、師範授業と午後の講話では、「教材分析 と教材研究の視点」というテーマで、具体的 に実践例も交えながら、ご講話をしていただ き研究会の充実に努めた。 ご講話の中で、白石先生からは、「教材分 析と教材研究」について、シェフと食材にた とえて話された。仕入れた食材の色や形、味、 鮮度などの特徴を吟味するのが「教材分析」 であること。その特徴を最大限に引き出せる 料理を考えるのが「教材研究」であること。 これから、授業づくりを進めていくうえで、 「教材分析」と「教材研究」の大切さを学ぶ 機会となった。自分なりに考えを整理をして、 校内授業研究会に取り組んでいくことができ るようにすることを確認した。 (2) 校長としての視点②…「キャリアステー ジを意識した展望や、学校経営への参画意識 をもたせる研修の推進」  校内授業研究会においては、子どもたちの 姿を通して、教師自身が指導技術を見つめ直 し、教師も学び育つことにつながるように、 教職員に展望や参画意識がもてる実践研究で ありたいと考えている。 校長マネジメントとして、教職員に展望や 参画意識がもてるように、職員の研究・研修 の推進に関する「研究奨励費」(20 万)と して、PTA 会費予算に計上できるように努 めている。 そのためには、PTA 会長はじ め役員の皆様、授業参観などの校長講話の中 で、職員の授業力・実践力の向上を図る必要 があること。学校内人材育成(OJT)の視点 を中心に、県外研修などの学びの共有化を図 り、実践研究に努めていることを伝えるよう にしている。 校長の取り組みの成果として、PTA 総会で 承認をうけて、その予算をもとに、筑波大学 6 号 めて活用しながら効果的に組み合わせる。」 を意識し、課題解決に向けて取り組んできた。 (1)校長としての視点①…「教員の資質・能力 の向上をめざした校内授業研究会の充実」 子どもたちのよさや可能性を伸ばしていく ためにはわかる授業による学習意欲の向上と 確かな学力の定着を図る校内研究・研修の取 り組みが急務である。 学びを起こす授業改革を中核とした学校づくり に向けて、子どもたちと一緒に日々成長できるよ うに、教師も育つ校内授業研究会に努めている。 平成25年度より、沖縄女子短期大学教育実践支 援センター協働研究協力校として、その事業に参 加することにより、研究・研修の推進に努めてい る。 本校の校内授業研究会を推進していく上で、研 究の拠り所としている、筑波大学附属小学校・国 語科研究部の白石範孝先生を講師としてお招きし て、示範授業や全体授業研究会では、論理的に思 考する「考える」授業づくり「3段階の読み」な どについて、ご指導を賜りながら取り組んでいる。 講師招聘に係る費用については、協働研究協力校 としての研究補助金を活用させていただいている。 (本校職員による公開授業) (白石範孝先生による授業) 8 月 31 日の校内授業研究会では、全学級が国語 の授業を公開し、講師の白石先生に授業参観をし ていただいた。また、白石先生には、師範授業と 午後の講話では、「教材分析と教材研究の視点」 というテーマで、具体的に実践例も交えなが ら、ご講話をしていただき研究会の充実に努 めた。 ご講話の中で、白石先生からは、「教材分 析と教材研究」について、シェフと食材にた とえて話された。仕入れた食材の色や形、味、 鮮度などの特徴を吟味するのが「教材分析」 であること。その特徴を最大限に引き出せる 料理を考えるのが「教材研究」であること。 これから、授業づくりを進めていくうえで、 「教材分析」と「教材研究」の大切を学ぶ機 会となった。自分なりに考えを整理をして、 校内授業研究会に取り組んでいくことができ るようにすることを確認した。 (2)校長としての視点②…「キャリアステージ を意識した展望や、学校経営への参画意識を もたせる研修の推進」 校内授業研究会においては、子どもたちの 姿を通して、教師自身が指導技術を見つめ直 し、教師も学び育つことにつながるように、 教職員に展望や参画意識がもてる実践研究で ありたいと考えている。 校長マネジメントとして、教職員に展望や 参画意識がもてるように、職員の研究・研修 の推進に関する「研究奨励費」(20 万)とし て、PTA 会費予算に計上できるように努めて いる。 そのためには、PTA 会長はじめ役員 の皆様、授業参観などの校長講話の中で、職 員の授業力・実践力の向上を図る必要がある こと。学校内人材育成(OJT)の視点を中心 に、県外研修などの学びの共有化を図り、実 践研究に努めてることを伝えるようにしてい る。 校長の取り組みの成果として、PTA 総会で 承認をうけて、その予算をもとに、筑波大学 附属小学校研究発表会に毎年 5 人を派遣して いる。これまで、20 人を派遣しているが、1 年目は、学年経営に熱心に取り組んでいる学 (白石範孝先生による授業) (本校職員による公開授業)

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61 60 -学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 安里 教職実践研究, 2016, 3, pp.57-61 教職実践研究, 2016, 3, pp.57-61 附属小学校研究発表会に毎年5 人を派遣し ている。これまでに、20 人を派遣している が、1年目は、学年経営に熱心に取り組ん でいる学年主任を中心に派遣した。キャリ アステージを意識しながら派遣し、学校内 人材育成(OJT)の視点を中心に、県外研修 (筑波大学附属小学校研究発表会)などの学 びの共有化を図るために、研修の推進に努 めた。  県外研修に参加した職員の報告会では、全 国の先生方が自費で参加し、白石先生の授業 研究会に参加していること。また、そこで は、活発な質疑や意見の交流があり、何を学 び、これからの授業づくりに、どのように生 かしていこうかと真剣に考えている先生方 が、多数いること。今後の校内授業研究会に 向けて、一人一人が、学んだことを報告し、 授業づくりへの熱い思いを語り、学校内人 材育成(OJT)の視点での研修の推進につな がっているように感じている。 去った6 月の筑波大学附属小学校研究発表 会には、8 人の職員と一緒に参加した。その 授業研究会での、白石先生の助言からは、学 校教育という大きな視点で見ると、「授業づ くり」「学級経営」「子ども理解」という三つ の場面が重要な要素であること。「教えるこ とを明確にして授業のゴールをめざす」等。 改めて、教材分析を深めて教材研究へつなげ ることが、重要であることを確認し、学びの 共有化を図った。 本校のめざす子どもの姿は、自信をもって、 自分の考えを表現できる子。そのためには、 表現する「技」の指導をどのように行うのか。 また、論理的に思考する「考える」国語の授 業づくりの研究課題は、「子どもたちが理解 し、自分の力で技を活用できるように、かみ 砕いて、指導していくこと。」である。研究 課題について、職員で共通理解を図りながら、 実践研究を積み重ねていくことが、校内研究・ 研修の推進につながっていくと考えている。

4.成果と課題

(1) 成果 ○校内人材を活用することで、職場のチーム ワークづくりや同僚性が高まり、職員協働 による学び合いが深まった。 ○校内研修に関して校長がそのPDCA の各 過程において積極的に関わることができ、 そのことが教職員の意識向上・職能成長・ 授業改善に繋がっている。 ○研究・研修に関わる取組と学力向上推進の 取組との連動が図られ、学力向上に繋がる 大きな要因の一つになった。 ○外部講師の積極的な活用並びに県外研修へ の派遣、長期休業期間の計画的な研修等が 授業改善に関わる教職員の意識改革に有効 であった。 (2) 課題 ○教員の資質能力を高める校内研究・研修の 推に向けて、全校体制による支援の在り 方。 ○職員に展望や参画意識を持たせる研修の推 教職実践研究 第6 号 年主任を中心に派遣した。キャリアステージ を 意 識 し な が ら 派 遣 し 、 学 校 内 人 材 育 成 (OJT)の視点を中心に、県外研修(筑波大 学附属小学校研究発表会)などの学びの共有 化を図るために、研修の推進に努めた。 県外研修に参加した職員の報告会では、全 国の先生方が自費で参加し、白石先生の授業 研究会に参加していること。また、そこでは、 活発な質疑や意見の交流があり、何を学び、 これからの授業づくりに、どのように生かし ていこうかと真剣に考えている先生方が、多 数いること。今後の校内授業研究会に向けて、 一人一人が、学んだこと報告し、授業づくり への熱い思いを語り、学校内人材育成(OJT) の視点での研修の推進につながっているよう に感じている。 (白石先生の授業研究会の様子) (研究発表会に参加した時の様子) 去った6 月の筑波大学附属小学校研究発表 会には、8 人の職員と一緒に参加した。その 授業研究会での、白石先生の助言からは、学 校教育という大きな視点で見ると、「授業づ くり」「学級経営」「子ども理解」という三 つの場面が重要な要素であること。「教える ことを明確にして授業のゴールをめざす」等。 改めて、教材分析を深めて教材研究へつなげ ることが、重要であることをの学びの共有化 を図った。 本校のめざす子どもの姿は、自信をもって、 自分の考えを表現できる子。表現する「技」 の指導をどのように行うのか等。論理的に思 考する「考える」国語の授業づくりに向けて の研究の課題は、「子どもたちが理解し、技 を活用できるように、かみ砕いて、指導して いくことが大切であること。」研究課題につ いて、職員で共通理解を図ることができた。 このように実践研究を積み重ねていくことが、 教職員の展望や参画意識を持たせる研修の推 進につながっていくと考えている。 4 .成果 と課題 (1)成果 ○校内人材を活用することで、職場のチーム ワークづくりや同僚性が高まり、職員協働 による学び合いが深まった。 ○ 校 内 研 修 に 関 し て 校 長 が そ の PDCA の各 過程において積極的に関わることができ、 そのことが教職員の意識向上・職能成長・ 授業改善に繋がっている。 ○研究・研修に関わる取組と学力向上推進の 取組との連動が図られ、学力向上に繋がる 大きな要因の一つになった。 ○外部講師の積極的な活用並びに県外研修へ の派遣、長期休業期間の計画的な研修等が 授業改善に関わる教職員の意識改革に有効 であった。 (2)課題 ○教員の資質能力を高める校内研究・研修の 推に向けて、全校体制による支援の在り方。 ○職員に展望や参画意識を持たせる研修の推 進に向むけて、学校活性化の核としての役 割を担うミドルリーダーの育成。 教職実践研究 第6 号 年主任を中心に派遣した。キャリアステージ を 意 識 し な が ら 派 遣 し 、 学 校 内 人 材 育 成 (OJT)の視点を中心に、県外研修(筑波大 学附属小学校研究発表会)などの学びの共有 化を図るために、研修の推進に努めた。 県外研修に参加した職員の報告会では、全 国の先生方が自費で参加し、白石先生の授業 研究会に参加していること。また、そこでは、 活発な質疑や意見の交流があり、何を学び、 これからの授業づくりに、どのように生かし ていこうかと真剣に考えている先生方が、多 数いること。今後の校内授業研究会に向けて、 一人一人が、学んだこと報告し、授業づくり への熱い思いを語り、学校内人材育成(OJT) の視点での研修の推進につながっているよう に感じている。 (白石先生の授業研究会の様子) (研究発表会に参加した時の様子) 去った6 月の筑波大学附属小学校研究発表 会には、8 人の職員と一緒に参加した。その 授業研究会での、白石先生の助言からは、学 校教育という大きな視点で見ると、「授業づ くり」「学級経営」「子ども理解」という三 つの場面が重要な要素であること。「教える ことを明確にして授業のゴールをめざす」等。 改めて、教材分析を深めて教材研究へつなげ ることが、重要であることをの学びの共有化 を図った。 本校のめざす子どもの姿は、自信をもって、 自分の考えを表現できる子。表現する「技」 の指導をどのように行うのか等。論理的に思 考する「考える」国語の授業づくりに向けて の研究の課題は、「子どもたちが理解し、技 を活用できるように、かみ砕いて、指導して いくことが大切であること。」研究課題につ いて、職員で共通理解を図ることができた。 このように実践研究を積み重ねていくことが、 教職員の展望や参画意識を持たせる研修の推 進につながっていくと考えている。 4 .成果 と課題 (1)成果 ○校内人材を活用することで、職場のチーム ワークづくりや同僚性が高まり、職員協働 による学び合いが深まった。 ○ 校 内 研 修 に 関 し て 校 長 が そ の PDCA の各 過程において積極的に関わることができ、 そのことが教職員の意識向上・職能成長・ 授業改善に繋がっている。 ○研究・研修に関わる取組と学力向上推進の 取組との連動が図られ、学力向上に繋がる 大きな要因の一つになった。 ○外部講師の積極的な活用並びに県外研修へ の派遣、長期休業期間の計画的な研修等が 授業改善に関わる教職員の意識改革に有効 であった。 (2)課題 ○教員の資質能力を高める校内研究・研修の 推に向けて、全校体制による支援の在り方。 ○職員に展望や参画意識を持たせる研修の推 進に向むけて、学校活性化の核としての役 割を担うミドルリーダーの育成。 (研究発表会に参加した時の様子) (白石先生の授業研究会の様子)

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61 60 -学校の教育力を向上させる校内研究・研修の推進 安里  進に向むけて、学校活性化の核としての役  割を担うミドルリーダーの育成。 <引用・参考文献> 第67 回全国連合小学校長会研究協議会山口 大会・研究要録 村川雅弘 編著 2005 年「授業にいかす教 師がいきるワークショップ型」研修のすす め

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