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遠隔授業 石の上にも3年: 沖縄地域学リポジトリ

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Title

遠隔授業 石の上にも3年

Author(s)

緒方, 修

Citation

沖縄大学マルチメディア教育研究センター紀要 = The

Bulletin of Multimedia Education and Research Center,

University of Okinawa(9): 1-16

Issue Date

2009-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6417

(2)

遠隔授業

石の上にも

3

緒方

沖縄大学人文学部

目次 は じめに

1

章一

1 0

8

年度 東アジア文化論 受講者分析 2 オ ンライ ン授業の可能性

3

モニターの感想 (緒方 修) (新美喬之) (飯島典子) (羽仁真智) 2章 沖縄大学学生のパ ソコン利用状況のアンケー ト分析 (北嶋 修)

2

2

5

6

8

3章 大学 における

e

ラーニ ングの活用 (緒方 修) ・・-・・・・・・・・--・・・・

1

4

要約 遠隔授業 「東アジア文化論」 を始めて3年が経 った。 この報告は早稲 田大学 と沖縄大学で行 った3年間の実 績 を基 に、 これか らの展開に役立つ方法 を考えた ものである。 1章は1-受講者の分析、2-オ ンライ ン授業の可能性、3-モニターの感想。2章は沖縄大学学生のパ ソコン利 用状況のアンケー ト分析。3章は大学 におけるeラーニ ングの活用。 キー ワー ド:eラーニ ング 遠隔授業 ブ レンデ ッ ド授業

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Abstract Three yearshavebeen pastsince Distance Education lecture …EasLAsian Culture"was startedinWasedaUniversityandOkinawaUniversity.Inthispaperweanalyzethelectureheldinpast threeyearsandshowedhow todevelopitinstrategically.

InChapter1,weexaminedstudents'tendencyandpossibilityoffutureDistanceEducation.Alsowe seemonitor'squestionnaires.InChapter2,weanalyzecomputerusageofOkinawaUniversitystudents byconductingquestiom aires.InChapter3,WewillseethepossibilityofDistanceEducationinuniversity.

(3)

1-はじめに 沖縄大学では06年度より3年間にわたって遠隔授業「東アジア文化論」(半期15回)を早稲田大学に配信 するとともに、沖縄大学でも実施してきた。早稲田大学の学生達に対しては対面授業ほとんどなしの完全な 遠隔方式(一度だけ教室授業)、沖縄大学の学生達に対しては対面授業と混ぜた方式(*')で行った。最初の 説明、中間のレポート作成指導、最後のテストの3回を教室で行い、あとの12回はインターネット経由の 授業である。 *この方式を「ブレンデッド授業」と呼ぶことに、(この数年で)定着している。 早稲田大学は定員30名のところに約4~500人の申し込みがある。期末までの例年、受講者は約26人。 沖縄大学では最初は定員30人とした。期末までの受講者は約22~3人。3年目は実験的に200人を限度と して受け入れることとした。しかし現実には20人以下であった。この原因は宣伝不足や他の科目との時間 の「バッティング」(*2)にあると思われる。 *本来、遠隔授業の受講はいつでも、どこでも可能だ。「東アジア文化論」の開設時間は木曜日の3校目(午後1時~2時半)、そ の時間が不都合であれば別のクラスー木曜日の6校目(午後6時半~8時)土曜日の1校目(朝9時~10時半)-に登録すれば 良いようにした。「オンデマンド」だから1週間のうちいつでも好きな時間に受講出来るのだが、実際には受講生の9割近くが開 設時間と同じ木曜日の3校目に大学のパソコン教室で受講していることは以前にレポートした。 このレポートは「遠隔授業三部作」の後を受けた一応の結論である。これから沖縄大学内で本格的に教材 制作と配信を実践するかどうかは経営判断にかかる。 遠隔授業を3年間続けてきて、かなりの手応えがあった。学習効果が顕著であるのに取り入れないのは不 作為の罪ではないか、とさえ考えるようになった。09年度からは沖縄大学で受講可能な遠隔授業は「東ア ジア文化論」のほかにオンデマンド授業流通フォーラム提供の「バイオエシックス」が加わる。さらに変則 的ではあるが「沖縄・世界遺産巡り」も遠隔授業(2コマ分約50分×2本)と2泊3日のフィールドワー ク等を組み合わせた講座としてスタートする。沖縄大学では合計3講座(6単位)の遠隔授業がそろう。 近い将来に、沖縄関連の講座群の電子教材化を進めたい。そして遠隔授業として全国、全世界に発信出来 る体制を整えたい。コンテンツがない限り勝負は出来ない。新しい皮袋に入れる中味は、例えば「新・沖縄 学」として「編集」されたものになるだろう。しかし沖縄にある大学というだけでコンテンツがそろえられ るだろうか?研究者は全国いや海外各地にも散らばっている。若手研究者の参入も増えている実感がある。 沖縄大学に期待される役割は自前の研究者を育てる以外に、ハブとしての機能であろう。 「地元」の利を生かし、しかも島外の研究者ともネットワークを強める。成果は島内外を問わず全ての人 に益する。こうした役割こそ遠隔授業が担うべきだ。 本格的に運用すれば教育・研究ともに活性化するに違いない。 この報告は以下の5人の共同作業でまとめた。 はじめに、および3章の、大学におけるeラーニングの活用は緒方修。 1章の1,08年度授業の受講者分析は沖縄大学の学生をウォッチしたアシスタントの新美喬之。 2,オンライン授業の可能性は、早稲田大学の学生を指導した教育コーチの飯島典子。 3,はモニターとして感想を寄せてくれた羽仁真智。 2章の沖縄大学の学生アンケートまとめは教育コーチ・北嶋修。 1章-108年度東アジア文化論受講者分析(新美喬之) BBSとレポートから見る受講者の傾向 本年度の東アジア文化論受講者は登録数23名であったが、初回の小テスト受験者数は12名、BBS参加者 も13名と少なく、以後の小テスト参加者も11~15名(第8回は休講期間と重なっていたためか、5名のみ) と登録数を大きく下回る形となった。BBSへの参加は第1回を除き小テスト受験者と同数か2~3名少な い状態であった。 -2-

(4)

レポート試験受験者は15名で、全員一定数以上の受講が確認できる受講生であった。 これらのことから、当初から受講する意思のある学生は最後まで参加しており、途中で学習意欲を失い受 講を放棄する例が少ないことがわかる。 BBSにおいて自らの経験を交える、内容を踏まえて持論を展開するなどした学生はレポートにも反映さ れている。高い評価を得た学生はBBSにおいて活発な発言が見られた傾向にあり、BBSへの参加度合いが (eラーニングにおいて困難とされている)理解状況の把握の手がかりになるものと考えられる。 BBSの書き込みは ①授業の内容を要約したもの ②授業の感想を述べたもの ③内容に関する疑問点を挙げたもの の3種類に大別することができ、稀に①+③.②+③の形式が見られるに留まった。主として①の形式での み書き込む受講者が-部で見られ、彼らは②や③の様に自分の意見を述べることが少ないのでBBSから理 解状況を確認するのが困難であった。 また、②において『○○ということを初めて知った』『○○はすごいと思った』といった具体性や発展性 に欠く書き込みも少なからず見受けられた。このことは本講義に限ることではないが、講義で得た知識に対 し何を感じ、どのように展開していくべきかという点までしっかり述べることを学生側に求めたい。 今年度のレポート試験も例年同様あらゆる資料の持ち込みを可としたが、主として自作のノート・講義の レジュメをプリントアウトしたものが多く見られた。特に数十ページにも及ぶ自作のノートを持参する学生 のレポートには深い理解とそれに基づいた考察が見られた。高い学習意欲を持ち、真蟄に取り組んだことが うかがえる。 先に述べた様に講義内容の理解度はBBSへの参加度合いが参考となるが、必ずしも個々人の学習意欲ま で把握出来る訳ではない。どのような興味から講義を選択したのか、講義に求めるものは何なのかは受講生 によって異なる。予備知識の有無によっても講義の捉え方が変わるだろう。遠隔授業の教授法は画一的にな りがちだが、個々の知識や意欲を事前に知ることで適切なフォローが出来る。事前の説明会、イントロダク ションにおける相互理解が重要であると考える。 受講生からの要望等 試験後に行ったアンケートの結果、以下の様な意見・要望が受講生から挙がった。 [良かった点] ○自分の都合の良い時間に見られる(GK他多数) →毎週決まった日時に受講する学生が多い様に見受けられたが、体調不良の時に利点を実感したとの声も あった まとまった時間がない時でも、数十分ごとに区切って受講することが出来た(ST)という意見も ○期間内に何度でも見られる(Y、○他多数) →理解しづらかった項目・興味を持った項目など個人の裁量に合わせて活用出来る ○学内.自宅・職場などどこからでもアクセス出来るのは嬉しい(NC他多数) →海外からの受講者もいた。教室授業の際、挙手によるアンケートでは約半数が自宅からアクセスしてい ると答えた ○テスト前などに講義を全開放してくれるのがよかった(SI) →教室講義・試験前にはこれまでの項目を全開放したが、こまめな復習を行える様、常に過去の項目を再 受講出来る様にするのも一考の余地がある [悪かった点・要望] ●うっかりすると受講を忘れる(YU) →なるべく毎週受講する日時を決めておく様に指導する、要望があれば前回の項目を受講出来る様にする (小テストは受けられないなどのペナルティは課すべき)など、運営側の配慮が必要 ●まれに接続出来ないことがあった(Y、O) →サーバーの負荷が大きくなってしまう時期における症状ではないかと推測される 数例の報告があったが、いずれも時間を置いてアクセスすることで解決した -3-

(5)

●映像はもっと多い方がわかりやすい(Y・○) →写真やグラフの活用で、直感的に理解出来る様な改良をする必要がある ●ノートを取るのが大変(M、G他) →時間は50分だが、内容が濃いので理解しながらノートを取るのが大変 自身の経験からもこの点は気になった ●音声と資料がずれていることがある(T、N他)

→何か所かでズレが生じることがあったが、いずれも受講において支障をきたす程度のものであるとは言

、い難い ネットワーク障害やPCの処理に原因があるケースも考えられる ●50分パソコンと向かい合うのは辛い目や耳も痛くなる(K、N) →眼精疲労防止のために30分ごとの小休止を勧める専門家もおり、この点は重要 25分ずつの前後編にするなど、しかるべき配慮をすることも考慮すべき ●フォーラムでの意見交換が活発でない(S・I) →教育コーチによる誘導が不可欠 BBSページには書き込みのタイトルが表示されるのみで、タイトルをクリックしないと本文が読めな いという煩わしさも一因か MoodleのBBSに頼らず、意見交換に関しては外部にBBSを設置することも検討したい また、その場の質疑で問題を解決したいとの声もあり、ボイスチャット(Skype等)の設置も併せて 検討したい あらかじめ設定した時間に教育コーチを待機させるなどして、より綿密な交流を図る ●1ヶ月に1度は教室授業をしてもらいたい(S、S) →現状では3回の教室授業を行っており、遠隔授業としては適切な回数と考える

教育コーチによる密接なフォローでカバーする他、オフィスアワーをアナウンスすることで直接質問出

来る場を設けるのもよい 技術面における問題点

先に述べた通り、BBSが十分に活用されていない点を改善するため、他の受講生の書込んだ文章を気軽

に読めるシステムが必要。

BBSに書き込むタイミングによって}情報量に差が出る現状のままでは困難だと思われる。前週の復習と

いう形で翌週に全員分の書き込みを掲載し、他の受講者に意見を求めたりするのはどうか。

ただし、教育コーチの負担が大きくなる点や、議論の場をMoodleのBBSに求めるのは疑問。一人一人の

書き込みが独立しており、かつタイトルをクリックしないと本文が読めないのは多人数における議論の場と

しては不適切と言わざるを得ない。無論、講義の内容に対する意見や感想を述べる場として必要であるが、

受講者同士の交流の場としては十分に機能していない現状と照らし合わせて、外部のBBSを利用するべき

であると提言する。

また、毎週午前0時に講義の項目を手動で切り換えるのはやや不便。教育コーチ側の都合で決まった時間

にPCの操作が出来ない時があり、更新時間前後は受講している学生が特に多いことから0時より前に次週

分の講義を掲載すること、0時を過ぎても前週分の講義を掲載したままにすることは受講者の混乱を招きか

ねない。

現状では複数の教育コーチを擁して教育コーチ同士がフォローし合う形を取らざるを得ないが、BBSや

小テストの様な時限制をシステムに取り入れることが出来ればこの問題は回避出来る。

受講において一定のPC環境を必須条件として挙げているが、スペックをクリアするPCを所有していな

い学生に対して可能なフォローはないだろうか。現状では学内のコンピュータ教室を利用する様に誘導して

いるが、自分のペースや達成度に応じて学習を進めるという遠隔授業のメリットを活用するために希望者へ

ノートPCをレンタルすることも考えたい。 -4-

(6)

1章-2オンライン授業の可能性-2008年度の「東アジア文化論」を振り返って(飯島典子) ①より詳しく受講者の理解程度を把握するために 教育コーチとしてもBBSに回答を寄せたりコメントを付けたりするのは受講者の理解や反応を知るため にも大変よい刺激となった。ただ平素から受講者と向き合っている対面授業と異なり受講者個人の予備知識 の程度はBBSの文面から想像する他なかった。従って質問がどの程度詳しい回答を期待しているのかが分 からず、回答が簡潔すぎるのか、詳しすぎるのかの判断が常に悩みの種であったと言ってよい。オンライン 授業の利点は良い意味でのプライベートレッスンである。こうした利点を生かすためにも受講に当たってよ り詳しく受講者個人の、講座内容に関する予備知識を知る方法を模索しておくことが授業内容の充実につな がるのではないか。 例:TU[2008/12/1422:32] 「過去の琉球を巡って、幕府、薩摩、中国が琉球の支配または、関係維持を狙い、互いに牽制しあい、ま たあるときは策略を練る話がそれぞれの心理戦を考えるととても興味深かったです。 一方で、日本が琉球を自国に組み込む際のくだりで、琉球側からの反発が確かに存在していたにもかかわ らず、あたかも日本は何も悪くなかった、正当な属国を行ったかのように歴史に記述され、説明されている のがなんだか残念な気がしました。」 こちらのコメント 「薩摩と琉球の関係は正に世界史と曰本史の間に落ちた爆弾のようなもので(?)あまり学校の歴史では 触れられていないので知られていない部分がまだまだ有るのです。この講座を受講してもうお気づきのよう に、今や曰本史とアジア史を分けては何も歴史現象の説明がつきません。薩摩藩の意外な財力も維新の時の 薩摩出身者のネットワークも琉球との関係が分からないと説明がつきませんよね。」 これは典型的な例であるが、質問者がどこまで日本史(琉球史)や中国史の予備知識があるのかが分から ず、どこまで詳しく答えるべきか大変迷ってしまった。 具体的な方策としては i受講講座の内容に関する「予備知識」をセルフチェックする小テストを受けてもらう。(これはあくま で本人の理解を確かめるもので点数如何で受講できなくなるという訳ではない)勿論オンラインテストな ので時間の制限は設けない。調べて解答する内に予備知識がつけば授業内容もよりスムーズに理解できる 可能性が高い。 ii簡単な自己紹介を送ってもらう。その時「何故この講座を受講しようと思ったのか、といった動機や、 講座のテーマ、キーワード(東アジア文化論の場合は華僑華人、琉球など)について何を連想するか、と いった質問に答える形で書いてもらうようにする。これを受講者同士が閲覧出来る制度にするか、あくま で授業を運営する側だけが閲覧出来るようにするかは勿論今後検討を要する。 ②レポート提出基準の充実化 i伝達事項のPDFファイル化 去年度、提出されたレポート形式のばらつきに鑑みて、2008年度はより詳細な形式を指定し、レポー トの採点基準もより明確に告知した。これにより去年度よりも的確且つ迅速な採点と評価が出来たと自 負している。今回は字数や参考文献などの書き方について前年度よりも詳細な基準を設けた。ただ実際 これを公開する段になるとネット上ではスクロールしないと全文が見えないので、受講者が確かにレポー ト課題と注意事項を見たものの、全てをスクロールせず、上の部分だけしか見ていないのではないかと 思われるレポートが幾つかあった。そうしたレポートが形式不備だったなどの理由で採点基準上不可と なる→不可の理由をコメント→また本人が再提出→評価更新と、受講者、教育コーチ双方が繁雑なやり とりを繰り返してしまった。これはあくまで技術的な問題だが、レポート課題や採点基準はPDFファ イルにするなどしてスクロールせずに一括して全文が読めるような形式に出来ないだろうか。 ii対面授業でも同じなのだが、期限を過ぎたレポートの提出をどう評価するという問題がある。私事で あるが、大学の対面授業では提出期限を時刻まで細かく設定し、遅れた場合は理由(病気など)が証明 -5-

(7)

出来ない限り受理しない旨を数ヶ月前から文書で伝えることでこの問題に対処している。勿論受講者に は様々な事』盾があると思われるので、期限切れの場合の評価に関しても細かい規定(-週間以内の遅れ であれば元の評価より-段下がる、三週間以上の遅れの場合は内容の如何に関わらず不可、となるなど) があればやはり採点はスムーズである。愚見ながら、出来ればこれは他のオンライン授業講座規定とも 歩調を合わせ、出来る限り一元化した方が望ましいと考えている。 ③写真投稿ギャラリーの提案 これだけカメラ付き携帯やデジタルカメラが普及しているので、講座の小テーマごとに関係ある写真の投 稿を試験的に募集してみる。(例えば琉球の授業でシーサーの写真を募集するなど)それを「掲示板」に載 せて受講者全員がコメント出来るようにするという試みはできないか。或いは講座内容全体に関係する「自 由投稿」のようなコーナーを設けても良いかもしれない。ただし、これはあくまで受講者の交流のきっかけ とし、採点や評価とは一切関係ない事も明記する。 1章-3モニターの感想(羽仁真智) 録画され配信される講義は全体で13回。-回目は東アジア文化論とオンデマンド授業の紹介。2~4が 華僑、5~7が客家、8~10が琉球、11~13が沖縄、という構成。本で言えば1~4という章立てで3コ マまとまって1章をなす。以下の第1回~3回とあるが実際の配信番号では2~4となる。以下同じ。 (以上3行は緒方記す) 感想①(1-華僑第1回~3回) 1.オンデマンド授業について 初めてオンデマンド授業と言うものを体験しました。聞き逃した単語や理解できなかった内容を繰り返し て聞けるメリットは高いと感じました。ただ、NHKの教育テレビなどの講座に比べると、視覚的な資料が 少ないので、私のように集中力が低下した中年には、耳からの』情報だけで50分間の視聴を持続するという ことは、意外と辛いと感じました。技術的な問題か、私のPCの問題なのかわかりませんが、講義を巻き戻 すと資料の切り替えのポイントがずれてしまう(場合によってはとまってしまう)のが残念です。 2.講義内容について 中国人の中華思想というのは、日本人にはちょっと抵抗がありますね。でも中華思想を理解すると、中国 人の行動が「なるほど」と思えてきます。どこに行っても我が物顔で、郷に入っても郷に従わない。自分た ちが侵略されると何十年何百年も恨み続けるけど、自分たちが今現在、チベット人やウイグル人の土地を侵 略しているこという自覚はない。そんな中華思想の華僑・華人が海外で迫害される理由は、彼等が経済的に 優位に立つことに対する妬みに加えて、利益を華僑・華人だけで独占しようとする排他`性に対する強い反発 がありそうな気がします。 中国マフィアというけれど、確かに家族・親族の絆を大切にする華僑・華人はイタリア人マフィアの○○ ファミリーとよく似ていますね。おまけにちょっとユダヤ人的な要素も加わっているような気配もあります。 第1回から第3回の講義の中で、-番印象深く、興味を持って聞いたのはインドネシア華僑の受難の歴史 です。曰本では意外に知られていない歴史なのでは?そしてもっと深く聞いてみたかったのが、「嬬祖信仰」 と「福建マフィア」の話です。「鳩祖信仰」については、ネットなどでもう少し詳しく調べてみたいと思い ました。福建マフィアについてはその実態は書物などよりも、生の話を聞いてみたいものです。 感想②(2-客家第4回~6回) 1.授業について 高校時代に世界史を選択していない人には、「太平天国の乱」「辛亥革命」のような事件の名前を聞いて、 ピンとくるのかちょっと心配になった。孫文、蒋介石、国民党くらいは曰本史でも出てくるが、これすら怪 しいのでは?老婆心ながら、基礎知識がない受講者のために、清時代以降の中国史の簡単な解説本を紹介し ておいた方が親切かなぁと・・・なお、前回に比べ、映像などの参考資料が多く、楽しかった。 -6-

(8)

2.講義内容について 私の頭の中では、未だ「客家」の定義がしっくり来ていない。「もともと華北の黄河流域に住んでいた、 漢族の名門貴族の子孫。」と言ったって、住む地域や気候が変われば生活習慣も変わり、土民との混血やそ の地域の生活・宗教・言葉などの影響を受けて徐々に同化していくのが自然だと思う。完全に純血が守られ ているとは考えにくいので、「お前は客家なんだよ」と言われて育った子供は客家と言う理解でよいのか? 客家が迫害される理由は、ユダヤ人と似ているような気がする。排他的で他人の国で生活していても自分 たちだけのコミュニティーを作り、経済的に優位に立つ。嫌われるのがわかっていても移住して、要塞のよ うな円楼を建てる。そういえば、この円楼にそっくりなものを昨年リビアで見た。つながりはありそうなな さそうな・・・・ 今回の内容で最も興味を持ったのが、「藺芳公司」。インドネシアの中の中国人国家というフレーズが衝撃 的だった。学校だけでなく、徴兵制があるというのであるから、これは中華街のようなレベルではなく、ま さに独立国家並みの組織を作り上げていたのであろう。これを黙認したインドネシア政府は、その時代、彼 等を追い出す力がなかったのか?それとも「蘭芳公司」の財力を半ばあてにしていたのか?目の上のタンコ ブのような「藺芳公司」だが、同時にインドネシア政府(政府高官?)にとって美味しいこともあったので はないか?悲しいかな、のんびり穏やかな東南アジア人国家は経済だけでなく、政治も文化も華僑によって 牛耳られ続けるのか?「藺芳公司」については、ジックリ本でも読んでみたいものです。 「崇正会」は日本人の県人会のような雰囲気があるが、その世界大会というのが、やはり曰本人にはちょっ とぴんと来ない。彼等の結束力の根源は何なのか?国籍でも民族でも宗教でもない。強いて言えば血縁関係 ということか。遠い祖先が同じというだけで、まとまれるのだからすごい。故郷を離れた人たちのアイデン ティティを確認するためには「崇正会」が必要ということか? 感想③(3-琉球第7回~9回) 沖縄の歴史について、曰本史の授業で初めて登場するのは、江戸時代の貿易相手国としての琉球王国だっ たでしょうか?その当時、曰本にとって琉球王国は確実に外国でした。幕末、曰本は貿易で潤っている琉球 を手に入れることに躍起になり、弱体化した情を尻目にまんまとこれの属国化に成功します。幕末に曰本に 組み込まれなくても、または、中国の領土の一部となっていたとしても、その後の帝国主義時代に侵略され るであろうことは明らかであり、これは琉球王国にとって、必然とも言える結果だったのかもしれません。 幕末以前に中国の領土となっていたら・・・曰本の敗戦後、沖縄は中国に戻されたでしょうか?それとも 完全に米国領土となっていたのか・・・もしかすると、米国干渉の独立国になっていたりして・・・想像は 尽きないところです。今回の講座を受講する以前から、沖縄は建造物・衣服・食文化など、曰本というより は中国大陸の影響を強く受けているように感じていました。 受講後、琉球国王の姓が「尚」であったこと、久米三十六姓の活躍などからも、中華系(華僑系)の血が 入り込んで、民族的にも日本人からは遠ざかって行った時期があったことがうかがい知れます。琉球王国が 中国に朝貢を行なっていたと聞いても、なぜか卑屈なイメージはありません。合理的な琉球人にとってみれ ば、貿易の利がある上に、大国の保護も受けられるわけで、一石二鳥。小さな国であるにも拘わらず、長い 間中国皇帝や日本の幕府あるいは大名から独立を保つことができたのは、一つは王国が島国であったこと、 もう一つは人々が国際感覚に優れていたことが上げられるでしょう。ほとんど外国との接点がなかった日本 人に比べて、外国人や外国の文化に対して拒否反応が生じない。柔軟」性、適応性、積極性、どれをとっても 曰本人より優れている。歴史が民族性を育てる。大らかで明るい現在の沖縄人はその賜物かもしれません。 この章を受講し終わって、3つ疑問が生じました。 一つは、ポルトガル人に「レキオ」と呼ばれたのは「リューキュー」がなまってそう呼ばれたのだと想像 できますが、なぜ「ゴーレス」とも呼ばれたのか? 二つ目は、対馬は琉球と比べてどうだったのか? そして三つ目は、「琉球」って「竜宮」に音が似てますよね?何か関係あるのでしょうか?. 感想④(4-沖縄第10回~12回) 戦前戦後を問わず、沖縄県民の苦難の歴史は本土の人間からすると計り知れないものがあります。 ソテツ地獄、曰本章による悲劇、戦後の米国支配下における人権無視。どれをとっても、凄まじい歴史を経 -7-

(9)

験してきた人々。それでもたくましく生きて、現在の沖縄を作り上げることができたのは沖縄県人のハング リー精神と愛郷心の賜物だと思いました。食べられないから、出稼ぎに行く。それも遠くて言葉も文化もまっ たく違う社会で生活し、しかも稼ぎのほとんどは本国に送金する。これだけでも十分華僑に近いものを感じ ますが、送金ネットワークや世界ウチナーンチュ大会の開催など、華僑の一派ではないかという疑いさえ生 じてきます。「琉僑」という名称があることは初めて知りましたが、琉僑の源流は華僑であると言い切って もいいような気がします。 さて、最終章のテーマであるこれからの沖縄の発展については、いろいろな試みがされていることはあま り知りませんでした。タックスフリーの島にしようという構想があることや、沖縄独立論が存在すること (詳しいことはわかりませんが)くらいは私レベルでも耳にした事があります。しかし、国連アジア本部構 想とか、華南経済圏に組み込まれるようにとか、ダイヤモンド圏構想というのは、初めて耳にする内容でし た。 実現性は兎も角、国連アジア本部が沖縄に置かれることは、日本にとっても沖縄にとっても、そしてアジ アにとっても意義のあることだと思います。でもその前提として、米軍の撤退が絶対条件でしょう。アメリ カの半植民地というイメージのまま国連の建物だけが置かれても。。。。沖縄に国連アジア本部ができなく ても、米軍基地が日本国内から姿を消すことを願って止みません。現在の世界情勢では、厳しいと思われま すが.。・・最終回の感想はここまでです。短くてすいません。 2章沖縄大学の学生アンケートまとめ(北嶋修) アンケート調査の概要 本調査は2008年に沖縄大学の怯経学部と人文学部の学生に対して行った、パソコンの所有および使用状況、 ならびにコミュニケーションについてのアンケート結果である。(注:1~2年生対・象の大教室講義で実施) 本調査の目的は、遠隔授業実施にあたっての受講者の受容環境やコミュニケーションへの考え方、習慣を 明らかにし、今後の遠隔授業の計画と実施に資するものである。 アンケートは筆記方式で行ったものであり、集計には未回答分は含まない。 アンケート調査の結果 問1.あなたの住んでいる場所(自宅、アパート)にはパソコンがありますか? 自分専用のパソコンを持つ学生は全体の約2割。家族共用で使用している者は5割で、自宅にパソコンが ない者も3割近くに上る。自宅での遠隔授業の受講環境はまだ十分とは言えない。 n=355 回答 法経 人文 一一一一口 ■ⅡⅡⅡ0 比率 自分専用のものを持っている 58 24 82 23% 家族共用ならある 126 52 178 50% 持っていない 63 32 95 27%

鱗:鱗

自分専用のものを持っている|鍵;;;;!

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l126I q▲。。=ニー▲-1 家族共用ならある

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020406080100120140160180200 回答数(人) |圃法経図人文 -8- 回答 法経 人文 計 比率 自分専用のもの濠持っている b8 24 82 23% 家族共用ならある 126 178 50% 持っていない (j3 95 27 自分専用のものを持っている 家族共用ならある 持・っていない 0204060 80100120 回答数(人) 圃法経図人文 140160』80200 鑓

灘;へJ1鯵

jjJH、 蕊。晶悶畠 鰯

鰯’

(10)

問2.あなたが主に使うパソコンは? 問1で回答された自宅のパソコンを使用する者と校内のPCを利用する者がほぼ同数で全体を占める。ネッ トカフェなど校外のPCを利用する者は極めて少ない。過去の遠隔授業の実施記録を見ても、校内のPC室 が担う役割は非常に大きい。 、=354 回答 法経 人文 一一一一口 一Ⅱ0勺ⅡⅡ 比率 上記のPC 120 51 171 48% 校内PC室 123 52 175 49% 校外(ネットカフェ等) 4 4 8 2%

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上記のPC

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校内PO室

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校外(ネットカフェ等) 020406080100120140160180200 回答数(人) 図法経四人文 問aあなたの住んでいる場所には高速インターネット(光、ADSL等)がありますか? 遠隔授業の受講にあたって高速インターネット回線は必須であるが、自宅に高速インターネットを持つ学 生は全体の5割に満たない。これが校内のPC室が多く利用されている一因であるとも考えられる。 、=348 回答 法経 人文 計 比率 ある 103 46 149 43% ない 141 58 199 57%

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型 lpi答 法経 人文 計 比率 ある 1()3 46 1.9 43% ない 141 58 199 57% ある ない

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050100150200250 回答数(人) 劉法経E1人文 ,10

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(11)

問4.あなたのパソコンの使用頻度は? 毎日PCを使用する学生は全体の2割に満たない。週数日使用すると答えた学生も5割に上るが、残り3 割の学生のPC使用頻度は非常に低い。彼らの底上げが急務である。 n=353 回答 法経|人文 計 比率 毎日 50 15 65 18% 週数日 126 54 180 51% 月数日 69 39 108 31%

鍵鱸鰄

毎日||鑿鑿

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月数日 020406080100120140160180200 回答数(人) 国法経国人文 問5.あなたはパソコンの操作に自信がありますか?(資格などは関係ありません) PCの操作に「自信がある」と答えた学生は全体の2割。問4で「毎日使用する」と答えた学生がこれに 含まれると思われる。-通りのPCリテラシー教育の他に、毎日PCに触れる環境と機会づくりが必要だ ろう。 n=354 回答 法経|人文 計 比率 自信がある 57 18 75 21% 自信がない 189 90 279 79%

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自信がない 0 50100150200250300 回答数(人) ||圏法経国人文 -10- |口!答 法経 人文 言|・ 比率 扉}ヨ 50 15 65 18% 週数日 126 54 18() 51% 月数ロ 69 39 108 31% 毎日 週数日 月数日 0204060 80100120 回答数(人) 国法経詞人文 140160180200 鐘謹選蓬

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回答 法経 人文 計 比率 白(肯がある 57 18 75 21% 自信がない 189 90 279 79% 自信がある 自信がない 050100 150 回答数(人) |圏法経田人文 200250300

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(12)

問6.あなたは人前で話すことが得意ですか? 「不得意」と答えた学生は全体の7割を超える。遠隔授業では実際に人前で話すことはないため、これら の学生にとっては理想的な教学方法と言えるが、コミュニケーションの上からは看過できない結果であり、 コミュニケーションやプレゼンテーションなどの教育を行うことが必須である。 n=354 回答 法経|人文 計 比率 得意 66 21 87 25% 得意でない 180 87 267 75%

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得意でない ロ 50100150200250300 回答数(人) 闘法経図人文’ 問7.あなたは自分の考えを文章で表現することが得意ですか? 「不得意」と答えた学生は全体の7割に近い。遠隔授業でのレポートなどを見ると実感する結果である。 ドキュメンテーションは彼らが社会人となったときにコミュニケーションに次いで重要なスキルであるため、 問6の結果と併せて教育を行うことが必要である。 n=351 回答 法経|人文 計 比率 得意 81 28 109 31% 得意でない 162 80 242 69%

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得意でない 、|■■F 50100150200250300 回答数(人) 国法経回人文’ -11- in]答 法経 人文 計 比率 得意 66 21 87 25 得意でない 180 87 267 75% 得意 得意でない 050IOD 150200 回答数(人) 囲法経口人工」 250

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回答 法経 人文 計 比率 得意 81 28 109 31% 得意でない 162 80 242 69% 得意 得意でない 050100 150 回答数(人> 国法経回人文 200250300

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(13)

問8.話すことと文章ではどちらが得意ですか?最も当てはまるものを答えて下さい。 6割の学生が「話すこと」を得意としていることは予想どおりだが、「文章」を選んだ学生も4割に近い ことは意外な結果だった。TP○によって「話すこと」と「文章」を使い分けているということだろうか。 n=353 回答 法経|人文 一一一一口 P0BI‐’ 比率 話すこと 155 59 214 61% 文章 92 47 139 39%

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文章 ロ 50 '00 150 200 250 回答数(人) 園法経回人文’ 問9.わからないことはどう解決しますか?最も当てはまるものを答えて下さい。

「自分で調べる」を挙げている学生が4割を超える。問8とほぼ同じ比率である。遠隔授業ではインター

ネットなどによる自発的な「調べもの」が主体となるため、このような習慣を身につけさせることが必要で

ある。 n=355 回答 法経 人文 一一一一口 ■■、■Ⅱ0 比率 人に聞く 142 62 204 57% 自分で調べる 105 46 151 43%

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自分で調べる ロ H、 100 150 200 250 回答数(人) |圏法経国人文 12- [Lll答 法緑 人文 ==・ロー ロ 比率 話すこと z55 59 214 61 文章 92 4 139 39% 話すこと 文章 050 100150 回答数〈人〉 圃法経四人文’ 200250 H155

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(14)

問10.あなたは携帯をどう使っていますか?最も当てはまるものを答えて下さい。 携帯電話によるコミュニケーションの方法ではメールの使用者が8割を超えており、文字によるコミュニ ケーションが定着していることが判る。 n=354 回答 法経|人文 計 比率 電話が主 41 l] 52 15% 電話。メールどちらも 155 77 232 66% メールが主 50 20 70 20%

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電話・メールどちらも

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鶯轤iiiiii メールが主 ロ 50 100150200250 回答数(人) |圃法経図人文 まとめ 以上のアンケート結果から判る本学学生のPC、 受容に向けた方策を以下に示す。

ド霞麹iii》PCの使用と環境

rT岸1,1-111岸TJ-差介,へこ=FJ-f コミュニケーションについての姿(現状)と遠隔授業の 【現状】自宅の家族共用PCまたは校内のPC室で週数日操作する。半数の学 生が自宅では高速インターネット未整備。 【方策】自身専用のPCの所有、自宅での高速インターネット環境整備を進め るべきである。 ,蕊:L, Y1閣醗。 戸聡

必須スキル 【現状]PC操作、ドキュメンテーション、プレゼンテーションなど社会人として の必須スキルに苦手感を持つ者は全体の7割を超えるが、調べものは半数 が自発的に行っている。 【方策】PC操作や調べもの、ドキュメンテーションなどは習慣となるよう反復的 な訓練を施すべき。同時に遠隔授業によってコミュニケーション力やプレ ゼンテーション力が低下することを防ぐため、スクーリングを定期的に行スクーリングを定期的に行う必要がある。 コミュニケーション像 【現状】約6割の学生が文章より話すことを好むが、携帯電話によるメール使用が 定着し、文字コミュニケーションにも抵抗はない。 【方策】仲間内の文字コミュニケーションや会話から、コミュニケーションスキル の向上へとつなげるように誘導する。 13- 回答 法経 人文 計 比率 電話が主 41 11 52 15% 電話・メールどちらも 155 7 232 66% メールが痘 50 20 70 20% 電話が主 電話・メーールどちらも メールが主 050 100150 回答敷く人) i圃法経口人文 200250

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(15)

3章大学におけるeラーニングの活用(緒方修) この項の前半は「eラーニング白書2008/2009年版」を要約しながら進める。 本書第2章の「教育機関におけるeラーニングの活用状況」は、独立行政法人メディア教育開発センター (NIME)が平成17年から実施しているわが国のICT活用教育の実態・動向調査報告によっている。 この調査は平成19年度6月1日現在の状況を調査したものである。以下、要点だけを紹介する。ICT活 用教育とはInformationandCommunicationTechnology、つまり、コンピュータ、インターネット、 モバイル端末等の`情報コミュニケーション技術を用いた教育を指す。 eラーニングについての定義は定着していないが、教義にはWBT(WebBasedTraining)といわれる もので、インターネットを利用して配信される。広義には衛星通信、テレビ会議、CD-ROM、DVD機器 などによる学習もふくまれる。ICTを活用しているが、eラーニングは行っていないケースも多い。 高等教育機関でのeラーニング実施率は51.1%・平成18年度(46.1%)に比べると5.0ポイント増加。こ のうち大学の学部・研究科における実施率は39.1%・実施していない主な理由は「学内のインフラが整備さ れていないから」が最も高い。(23.9%)あとは「学内で関心が薄い」、「導入のノウハウがない」、「予算が 不足している」などの理由である。

実施している機関を対象にした提供形態の調査では、「対面授業とのブレンデッド授業」が最も高かった。

(79.5%) ところで現行の制度では、通学制の大学では大学設置基準により、卒業用件である124単位中60単位まで、 eラーニングを含めメディアを利用して行う授業により単位を認定することが可能である。 eラーニングによる単位認定実施状況の機関別内訳は、大学で28.8%となっている。これはeラーニング が自習用教材として提供されている場合も多く、必ずしも単位認定には結びついていないことを示している。 eラーニングによる単位互換認定については、外国の大学からインターネットを通じて提供された科目の 単位認定も大学の判断で可能である。これからは国内外の他機関との単位互換協定の締結等、他機関との協 力体制の構築を促進することによりコンテンツ・コースの共有や共同開発の実施などの面で負担軽減を図る ことが出来るだろう。 eラーニングのコンテンツ制作が進まない理由は、かなりの準備を要するからである。授業内容の録画だ けで12本分、準備だけで本を-冊書き上げるくらいの労力がかかる。各回の小テストの作成。それに加え、 スライドで1分に-回程度、画像や地図、年表、解説文を出してゆく必要がある。さらに完成までの過程を 知悉していないことに起因するやり直し、再チェック..と放り出したくなるような作業が続く。 個人ではなくチームでやる場合は、何よりもチームの団結が必要だろう。沖縄大学で最初の、いや沖縄で も最初の正式の単位取得可能のヴィデオオンデマンド教材は「東アジア文化論」である。出来上がるまでの ストーリーは、ほとんど下請け零細プロダクションの涙の物語であった。後に教育コーチを務めてもらう北 嶋氏には2週間連続で深夜までつきあってもらったことがあった。 教材を作るのは良いが、どうしたら遠隔授業に使用できるのか知らないままにスタートした。集中して作 業が出来るのは夏休み期間だ。ふた夏かかってようやく目途がついた。無謀、短慮と笑わば笑え。本来なら ば制作体制を固めてから取り組むべきであったろうが、待っていてはチャンスを逃す。何よりも、出来ない 理由を探すような恥ずかしい真似はしたくない。 深い峡谷があるとする。誰かが吊り橋や立派な鉄橋を作ってくれるのを待ってはいられない、とりあえず は自らロープを架け、危険を冒し、ぶら下がってでも進むしかないではないか。 学内の合意を得るのは後回しになってしまった。これからようやく取り掛かるところだ。 コンテンツの開発・制作体制については次ページの図を参照して頂きたいd滋賀大が教育改善を目指した 全学的な取組みの実施体制である。(eラーニング白書2008/2009年版89ページ)このプロジェクトは 『知識創造型ユビキタスな学びプロジェクト」-携帯電話対応コメントカードを活用した知識創造力の育成一 として、携帯電話を意見発表の学習端末として活用することを提案している。 15科目の講義について携帯電話からのコメントカードを提出する体制を整えている。注目すべきは準備 -14-

(16)

段階で3種類の研修会を開催していることだ。 ①.オンデマンド型マルチメディアコンテンツを作成するための教員研修会 ②携帯電話対応コメントカードを活用するための教員研修会 ③それらのシステムを活用して知識創造型の遠隔教育を実施するための教育方法研修会。 研修修了者は次回の学内サポーターに なる→未受講教員を支援→コンテンツ開 発者を増やす→学内に「教材作成補助専 門家グループ」を組織。 一方で「学生問い合わせ相談助言者グ ループ」として大学院生TAグループを 組織。 さらに「ネットワーク環境維持専門グ ループ」を学内教員で組織し、企業SE の支援を受けながら運用を行っている。 最後に、「eラーニング専門家のため のインストラクショナルデザイン」(東 京電機大学出版)の序文を引用する。 「eラーニングは決して華々しい活動 ではない。曰進月歩の技術革新とは対極 に位置するような地道な活動が大半であ る。しかし、丹念に計画し、周到に準備 し、緊張しながら実施する。そうした地 道な努力を重ねた後に、学習者から『面 白い授業でした。ありがとうございまし た」という一言を得たときの感動は、筆 舌に尽くしがたい。」 本のタイトルにあるインストラクショ ナルデザイン(ID)とは曰本語では授 業設計。「教えるべき内容を『できるよ うになるべき操作活動(タスク)』とし て明確に規定し、それらの階層構造を分 析し、その習得状況をつねに評価できる ように、評価基準と評価方法を明らかに したうえで、個々のタスクの習得に向け た教授(レッスン)を設計するというこ と。」-上掲書より。 「インストラクショナルデザイン」に ついては解説ではなく、これからの実践・ に役立ててゆきたい。既に大幅に紙数を 超えているので、遠隔授業シリーズの4 回目にあたる本報告はこれでひとまず終 わる。 『eラーニング白書2008/2009年版』p89 特定非営利活動法人曰本イーラーニングコンソシアム編 三田くこ> コロニ 証から8名神.画E=吾Kから6毛 講義資料を事前に収集授業評価を実施小倉、両学部から6名 し、コンテンツの構成 カリキュラムの実施運 素材を準備。 用体制の調整

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ツ制作補助を推進す外部委託で製作する。 る。 外部委託コンテンツ 制作 1B年度19年度120年度 I ̄ -15- タスクの概要 18年度 19年度 20年度 1.コンテンツの開発、制作 情報化と社会 ネット社会の光と影 '心理学への招待 情報学への招待 エンジニアリングへの招待 現代の金融 会計学からの問い 近江の分化 世界史における東アジア 滋賀大学で環境を学ぶ 近江学入門 東アジアの現代的課題 人間と社会 現代の環境問題 近江の現代 完了 完了 完了 」  ̄ }  ̄  ̄ 一 ← 一 2教員の育成と運営、支援体制の確立 携帯電話対応コメントカードデータベースの構築 学習者情報LMS管理システムの環境整備 研修会による教員育成 研修修了者による教材作成とその支援 完了 一一 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  ̄ -し  ̄ a運用面での整備 教材作成補助専門家グループの試行・拡充 学生助言者グループの試行・拡充 ネットワーク環境維持専門グループの確立 試行--- ̄  ̄ 実施 実施  ̄ ←  ̄ 4.教材・運用体制の5W両iとフィードバック体制の整備 eラーニング対象の「学生による授業iiV2価」 e-Learning1吋象の教官の相互嚴F価実施 評価結果に沿った授業改善プログラムの構築 ■■■■■■■■■■■ 一一 ’二  ̄ 5.教材の標準化と他教育機関への支援 他教育機関への支援体制の整備 eラーニングコンテンツのSCORM対応 教材のライブラリ化とライブラリサーバの欄築  ̄  ̄ -‐  ̄ 6.新しい教材ツール、支援ツールの開発 携帯鐘話対応VWbノートシステムの開発 学習者Ni報LMS管理システムの機能強化 学習者向けポータルサイトの機能強化 ■ロ■■■■ -- レ ート

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参考文献 Eラーニング教育のインターネット革命(坂手康志一東洋経済新報社) IT革命光か闇か(別冊環①-藤原書店) InterCommunicationコミュニケーションの現在2006(NTT出版株式会社) WEB20への道(株式会社インプレスR&D) 知識・構造化ミッション大学は表現する(曰経BP社) ユビキタスでつくる情報社会基盤(坂村健一東京大学出版会) eラーニングが創る近未来教育(オーム社) 最適モデルによるインストラクショナルデザイン(電機大出版局) eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン(電機大出版局) eラーニング白書2007/2008(電機大出版局) eラーニング白書2008/2009(電機大出版局) サイバージャーナリズム論(ソフトバンク新書) 爆発するソーシャルメディア(湯川鶴章一ソフトバンク新書) メディアは存在しない(斉藤環一NTT出版) デジタル・ツナガリ拡大するネットコミュニティの光と影(NTT出版) Web2.0が殺すもの(宮脇睦一洋泉社) メディオロジー宣言ルジス・ドブレ著作選1-NTT出版) 初稿を読んで飯島典子氏から以下のような感想が寄せられた。掲載の了解を得たので、参考までに付記する。 遠隔授業の可能性「石の上にも三年」を読んで ①私は授業をモーターする際、一単元を何度かに分けて聴くこともあったが、受講者の感想にもあったように-単元を更に細かく分 けるとパソコンに向かう事が更に楽になるかもしれない。今回のアンケートで受講者のパソコン使用状況が詳しく分かったので、 20-30分程度で単元内の更に細かな区切りを設定できないものか。 ②授業の2-3単元(一区切り)毎にもっと単元のテーマについて深く知りたい人向けに本やDVD(映画、ドキュメンタリー等) を「参考文献」として紹介できないか。受講者も毎回こうした「参考文献」に目を通す必要はないが、レポート作成の参考にはなる と思われる。 対面授業でも同様なのだが、授業で伝えた事をそのままレポートにしてしまう例が後を絶たない。レポート作成の注意事項として 「授業の内容をそのまま取り上げることは不可」と早くから伝える事の重要性を私も痛感している。或いはそうとは分かっていても 「授業内容からどのように発展させてレポートを作成したらよいか全く分からない」という声も多く聞く。こうした疑問に対する対 策として参考資料の例を伝えておけば、みすみす「不可」になってしまう事例を救えるかもしれない。 ③少しでもよいから授業の終わりに「次回の予告編」を入れられないか。周りの視聴者がどうあれ自分が面白いと思えば次回が見た くなり、最後まで見続けるという点でオンライン授業は非常に連続テレビドラマに似ている。(最近はTVドラマもHPがあり、視 聴者がコメントをつけられるようになっていて、上手く行けば盛り上がる点でもオンライン授業と一脈通じるものがある)授業のシ ラバス(TVドラマで言えばテレビガイドのようなものか)で大体「最終回」の予想はつくものの、最後にほんの少し入る「次回予 告」の効用は視聴者(受講者)をつなぎ止める上で決して少なくない。 -16-

参照

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