2020年1月31日受稿,2020年3月3日受理 帯広大谷短期大学社会福祉科 〒080-0335 北海道河東郡音更町希望が丘3番地3 (well‐being)と生涯学習の基盤としての学びの 達成、貧困の削減、女性の労働市場への参入、出 生率の増加、社会・経済的発展等を示し、加えて、 これらは「保育の質」が極めて重要であることが 述べられている(OECD2011)。 「保育の質」は、保育者の資質や保育者集団の関 係等の人的環境、保育室・園庭・遊具等の物的環 境、また具体的な実践の内容や方法、子どもに対 する職員の人員配置・施設・設備等の制度やシス テムまで、多種多様な要因によって規定されてお り、その概念は、非常に多元的なものであり、単 純に定義することは難しい(森上・柏女2015)と 言われており、何を以ってよい保育を規定するの かは簡単なことではないことがわかる。例えば大 宮(2006)は、世界的な動向を踏まえ「保育の質」 を3 つの側面から捉えることを論じている。第一 に、「プロセスの質(Process Quality)」として① 子どもと保育者の相互作用②保育者の子どもへの 態度③学習活動の取り入れ④保育環境の健康、安 全面⑤施設、設備、素材等の環境の適切性、第二 Ⅰ.はじめに 「保育の質」をめぐるわが国の動向としては、 2000(平成 12)年の社会福祉事業法の改定によ り、社会福祉法では経営者に対し、福祉サービス の質の向上を図る努力義務が規定され、第三者評 価システムの導入が図られるようになり、2008 (平成20)年の保育所保育指針の中に「保育の質」 の向上が記載された(厚生労働省2008)。さらに、 2017(平成 29)年の保育所保育指針(厚生労働省 2017)や幼稚園教育要領(文部科学省 2017)の改 定や子ども子育て新システムの議論等において も「保育の質」が広く使われるようになってきて いる。また、国際的にも「保育の質」が重要視さ れており、国際経済協力機構OECD は、「保育」 (ECEC:Early Childhood Education and Care) が子どもの成長やその国の将来に影響を与える ものとして捉えており、子どものよりよい福祉 キーワード : 保育者、「保育の質」の向上、相互作用 要 約 : 本研究では、2018(平成30)年2月にA短期大学で開催された保育者研修会の際、アン ケート調査を行い、保育者が「保育の質」の向上のために必要と思われることについて、自 由記述を求め、その回答を分析した。分析の方法は、質的分析の手法である構造化を行っ た。この結果、レコード数125、第一カテゴリー数9が抽出された。これにより、保育者 は、研修会等の学びの機会や保育者自身の能動的な学びの姿勢の他、職場の改善や職員間の つながりや意識、保育の対象者である子どもの理解といった実践における保育現場・人的環 境・対象者とその間の相互作用が保育の質を高める上で重要な要素であると捉えていること が明らかとなった。
西野 経子・阿部 好恵
Keiko Nishino & Yoshie Abe
Factors on Influencing the Quality of Early Childhood Care and Education: From the Results of the Questionnaire to Child Care Workers
「保育の質」の向上のために必要な要素に関する研究
− 保育者へのアンケート調査から −
に、「条件の質(Structural Quality)」として①グ ループの子ども人数②大人と子どもの比率(受け 持ち人数)③保育者の保育経験④保育者の学歴⑤ 保育に関する専門的訓練・研修、第三に、「労働環 境 の 質(Adult Work Environmental Quality)」 として①保育者の賃金と福利厚生②保育者の1 年 間の退職率③保育者の仕事への満足度④保育者 の運営参加⑤仕事上のストレスの意識度の3 点 を紹介している。またOECD は保育の質を形作 るものとして第一に、「志向性の質」国としての 保育政策への関心のレベル、第二に、「構造上の 質」行政の責任で行なう基準・規制の策定や物理 的環境、保育者の養成レベル、適切なカリキュラ ム、子どもと保育者の比率、適切な労働条件と補 償等、第三に、「相互作用あるいはプロセスの質」 保育者と子どもの教育的関係、子ども同士の相互 作用の質、第四に「実施運営の質」地域のニーズ・ 質の改善、各保育施設での専門性向上の取り組 み、子どもに適したサービスやプログラム等の運 営、第五に、「子どもの成果の質あるいは成績の基 準」第六に、「親・地域への支援活動と両者の参加 に関する妥当な基準」の6 つの側面を挙げている (OECD2011)。このように「保育の質」は多元的 に捉えていくことが必要と言えよう。 近年は「保育の質」に対する国内外の研究の整 理と日本の保育の質研究の特質や課題の明確化 (秋田・箕輪・高櫻2007)、保育の質の多様な理 解と質向上の取り組みにおける課題の検討(林 2014)、幼児教育や保育における遊びと保育の質 の向上との関連性の考察(浅木2016)、保育の質 研究において利用される保育環境評価スケールを 用いた小規模保育園と中規模保育園との保育環 境の評価の比較検討(藤澤・中室2017)等、「保育 の質」という言葉を用いた研究が見られるように なっている。 そこで、本研究では、現場で保育実践を行って いる現任者や保育経験のある者がどのように「保 育の質」を捉えているかに焦点を当てることとす る。保育者が「保育の質」の向上にどのようなこ とが必要だと考えているのかを明らかにしていき たい。 Ⅱ.方 法 A 短期大学で開催された保育者研修会に出席 した198 名を対象とし、アンケート調査を実施し た。2018(平成 30)年 2 月 23 日、2 月 27 日の 2 回 の研修会の開始時に無記名のアンケート用紙(A4 用紙1 枚)を配布し、口頭で用紙への記入の協力 を求めた。今回の調査で得られた回答は統計的に 処理を行い、個人が特定されないよう配慮した。 なお、アンケート用紙においても同様の内容を記 載した。 1 回目の研修会でのアンケートの回収は、出席 者102 名に対して 94 名(回収率 92.16%)、2 回目 の研修会でのアンケートの回収は、出席者96 名 に対して85 名であった(回収率 88.54%)。なお、 両研修会の回答者の性別・年代は、女性・20 代が 多かった。詳しくは図表 1、2 を参照されたい。 回答者から得られた自由記述は、データとして 入力し、その後、内容と文意により切片化による 拡散化を図り、レコード化を行った。得られたレ コードに関して、質的分析による構造化の手法を 用い、ラベル付けを行い、四階層(第一カテゴリー から第四カテゴリー)での入れ子構造による収束 を図り、構造化を行った。 図表1.回答者性別 2/23 1 回目研修会 「新・保育所保育指 針について」 人数 2/27 2 回目研修会 「保育の専門性と私 たちの実践」 人数 男性 5 男性 2 女性 89 女性 82 無回答 0 無回答 1 男性 5.3% 無回答 0.0% 女性 94.7% 男性 2.4% 無回答 1.2% 女性 96.5%
Ⅲ.結 果 保育者が考える「保育の質」の向上のために 必要な要素は、第一カテゴリーとして、「研修会 参加による学び」、「保育者の能動的な学びの姿 勢」、「保育者の待遇改善」、「保育者が心身に余裕 を持って働ける職場体制」、「保育者間の好連携」、 「保育者同士の語り合い」、「職員相互でよさを認 め育ち合う意識」、「信頼関係を土台として等身大 の子ども一人ひとりをまるごと理解する」、「子ど もの自発性に寄り添えるよりよい保育環境」の9 の要素が示された(表 1)。 これらの第一カテゴリーの下に示される第二カ テゴリーは、それぞれ以下の通りであった。 「研修会参加による学び」は、「研修参加による 学びを持ち寄り保育者間で共有し専門性や知識を 高める」、「外部研修会への積極的な参加による保 育者全員での意見や情報の共有」、「研修を通して 自らの日頃の実践を見直す」、「研修会への参加」、 「職員研修」、「園内研修を計画し実施する」、「保育 実践の発表を重視した研修会」、「研修会等の学び のツール」の8 つが示された。 「保育者の能動的な学びの姿勢」は、「絶えず新 しい知識を能動的に取り入れようとする姿勢」、 「所属園以外の現状や他園の職員との情報交換か ら学び知る」、「学びによる保育者自身の専門知識 や技術の向上」、「経験に頼らず主体的な学びを通 して築かれる保育者の専門性」の4 つが示された。 「保育者の待遇改善」は、「意欲的に働くことが できる保育者の待遇改善」、「保育士志望者を増や す」、「保育者人員の十分な確保」の3 つが示され た。 「保育者が心身に余裕を持って働ける職場体制」 は、「保育者一人ひとりが気持ちに余裕を持って 働く」、「業務削減等によって日々の実践の振り返 りの時間を生み出す」、「実践におけるゆらぎを語 り、心をケアする」の3 つが示された。 「保育者間の好連携」は、「保育者間の親密な連 携」、「保育者間の情報共有」、「保育者同士のチー ムワーク」の3 つが示された。 「保育者同士の語り合い」は、「保育者同士の日 常的なコミュニケーション」、「保育実践の様々な 話に共鳴し合う職員集団作り」「保育者が互いに 気兼ねなく語り合える」の3 つが示された。 「職員相互でよさを認め育ち合う意識」は、「職 員間で共に学び育ち合う意識」、「職員相互のよさ を認め尊重し合って働く」の2 つが示された。 「信頼関係を土台として等身大の子ども一人ひ とりをまるごと理解する」は、「日常的に子ども に真っ向から向き合い、心を通わせ評価的でなく 個々を捉える」、「子どもを理解する」、「粘り強く 子どもの内なる思いに近づき省察を繰り返しつ つ理解する」、「子どもとの信頼関係という土台作 り」の4 つが示された。 「子どもの自発性に寄り添えるよりよい保育環 境」は、「子どもの自発性に十分に寄り添える環 境づくり」、「子ども一人ひとりの権利や思いの尊 重」、「日々の保育をよりよいものにする」の3 つ が示された。 Ⅳ.考察 「保育の質」の向上に必要な要素として保育者 が最も多く回答したものは「研修」に関すること 図表2.回答者年代 2/23 1 回目研修会 「新・保育所保育指 針について」 人数 2/27 2 回目研修会 「保育の専門性と私 たちの実践」 人数 10 代 0 10 代 0 20 代 29 20 代 37 30 代 16 30 代 14 40 代 18 40 代 6 50 代 26 50 代 19 60 代 3 60 代 8 70 代以上 0 70 代以上 0 無回答 2 無回答 1 10代 0.0% 無回答 2.1% 70代 0.0% 60代 3.2% 20代 30.9% 40代 19.1% 50代 27.7% 22.4%50代 30代 17.0% 70代 0.0% 60代 9.4% 20代 43.5% 40代 7.1% 10代 0.0% 無回答 1.2% 30代 16.5%
であった。内外の研修会、職員研修の他、実践発 表等についても挙げられており、学びの機会が必 須であると考えていることがわかった。また、本 研修会出席者を対象とした調査であったことや出 席者の約半数が20 〜 30 代の若手であったことも 影響している可能性があろう。また、保育者自身 は、新しい知識の取り入れ、所属園以外の保育者 との情報交換等の「能動的な学びの姿勢」に関す る記述が見られ、保育者は実践に対して客観的に 見つめ直し、新鮮さやこれまでになかった要素を 求め、自身の専門性や知識・技術を継続的に高め ていくことが保育の質の向上につながると考えて いることが明らかとなった。 「保育者の待遇改善」や「保育者が心身に余裕を 持って働ける職場体制」においては、保育者が置 かれている現状が反映されたものであった。給与 の低さや人手不足等が保育者自身の生活、職場環 境の中で、余裕のなさを生み、保育の質の向上を 妨げている要素とも言えるのではないだろうか。 「保育者同士の好連携」、「保育者同士の語り合 い」、「職員間でよさを認め育ち合う意識」におい ては、チームとしての保育者・職員集団の一人ひ とりのつながりや意識が述べられており、働く者 同士の関係性が質の担保の土台になっていること がわかる。そして、このつながりの接合部分には 「語り合い」があり、自身の実践のみならず思いや 悩み、失敗談等を経験年数や職位を越えて気兼ね なく語ることができ、共感し合えるという双方向 の作用を重要視していることも明らかとなった。 「信頼関係を土台として等身大の子ども一人ひ とりをまるごと理解する」、「子どもの自発性に寄 り添えるよりよい保育環境」においては、いかに して保育者が対象者である子どもを深く理解する か、子どもの自発性を尊重できる保育環境を作る かについて述べられていた。このことから、子ど もの表面化しにくい気持ちを理解する洞察力や子 どもの意見を傾聴する力、子どもが主体的に行動 でき十分に遊びこめる保育環境を作り出していく 力が保育の質をよりよくするために必要であるこ とが示された。 以上のように第一カテゴリーの9 つの要素に は、保育者の学びの姿勢や学びの機会等が示され ていた。これらの要素は、全国保育士養成協議会 の専門委員会課題研究報告の中で紹介されている 「保育に向かう態度の獲得時期から考える保育者 の専門性の成長プロセス」(全国保育士養成協議 会2014)において、勤務年数が長くなるにつれ、 経験を保育に活かす、子どもを理解し適切に日々 の保育を考える等の内面的要素から保護者支援等 保育実践スキルへ、さらに勤務5 年以上になると リーダーシップ等の対人・対外的要素へと成長過 程で示されている要素と類似している。このこと から、「保育の質」の向上を検討する際にも、保育 者の内面から対外的な範囲まで広く捉える必要が あると考えられる。 Ⅴ.おわりに 本研究の結果から、保育者が「保育の質」の向 上にどのようなことが必要と考えているかが明ら かとなった。「保育の質」の向上を考える上で、保 育者一人ひとりの学びの姿勢(内面的要素)から 人・環境・体制、園内外の学びの機会(対外的要素) まで広範囲で捉える必要性があることがわかっ た。また、得られた知識や意見を自分の中に留め ず、他の保育者と共有することや語り合うこと、 日々成長する子どもを理解し保育環境を整備する 等の回答が多く、それぞれの相互作用や効果につ いても「保育の質」の向上には必要であると考え られる。 今回は、保育者研修会の出席者という限られた 対象者であるため、この結果が全ての保育者が考 えているものと言うには限界がある。今後はこの ような調査を継続して行い、ボトムアップの視点 から保育者が自明のことと思っている感覚や経験 知を言語化し、その重要性を明らかにしていくこ とが求められる。 最後に、協力頂いた皆様に対し、ここに記して 心から感謝申し上げる。
※ 本研究は、「保育の質の向上を目指して―保育 者が考える保育の質の向上に必要な要素に関す る研究―」総括・研究報告書の内容に、加筆し たものである。また、2017(平成 29)年度帯広 大谷短期大学教育研究活性化経費の助成を受け たものである。 文 献 秋田喜代美・箕輪潤子・高櫻綾子(2007):保育 の質研究の展望と課題.東京大学大学院教育学 研究科紀要、第47 巻、289-305. 浅木尚美(2016):幼児教育・保育の質的向上に おける「遊び」についての考察.淑徳大学短期 大学部研究紀要、第55 号、37-49. 藤澤啓子・中室牧子(2017):保育の「質」は子ど もの発達に影響するのか―小規模保育園と中規 模保育園の比較から―.独立行政法人経済産業 研究所RIETI Discussion Paper Series、17-J-001、1-23. 林悠子(2014):保育の「質」の多様な理解から見 た「質」向上への課題.福祉教育開発センター 紀要、第11 号、 1-15. 厚生労働省(2008):保育所保育指針.フレーベル 館 厚生労働省(2017):保育所保育指針.フレーベル 館 文部科学省(2017):幼稚園教育要領.フレーベル 館 森上史朗・柏女霊峰編(2015):保育用語辞典、 25.ミネルヴァ書房 OECD 編著・星三和子・首藤美香子・大和洋子・ 一見真理子訳(2011):OECD 保育白書―人生 の始まりこそ力強く:乳幼児期の教育とケア (ECEC)の国際比較―、明石書店 大宮勇雄(2006):保育の質を高める―21 世紀の 保育観・保育条件・専門性―、67-73.ひとな る書房 全 国 保 育 士 養 成 協 議 会(2014)「 保 育 者 の 専 門 性についての調査」-養成課程から現場へと つ な が る 保 育 者 の 専 門 性 の 育 ち の プ ロ セ ス と専門性向上のための取り組み(第2 報)-、 http://www.hoyokyo.or.jp/profile/senmon/ seminarreport_26.pdf、2018.3.28 アクセス
第一カテゴリー(9) 第二カテゴリー(33) 第三カテゴリー(125) 研修会参加による学 び 研修参加による学び を持ち寄り保育者間 で共有し専門性や知 識を高める 研修で得た学びを周囲の保育者に伝え、互いに専門性を高め、認め合う 各研修での各々の学びを園内で討議し、共有し、自己昇華する 研修等に積極的に参加し、職員間で情報を共有し、職員集団で知識を高める 専門性を高めるための積極的な研修参加 研修に参加し、情報共有し職員間の専門性を高め合う 研修への積極的に参加による知識の深化 外部研修会への積極 的な参加による保育 者全員での意見や情 報の共有 職場の保育者全員で学習会に参加し、検討し合う 研修や講演会への積極的な参加を通して多くの意見を共有し合う 外部研修会への参加とその後の職員間での情報共有 スタッフが同じ気持ちになれるように全員で研修会に参加する 研修を通して自らの日 頃の実践を見直す 研修を通して自らを見つめ直す 研修を受け日々の保育を見直す 研修会への参加 研修会への参加 職場職員全体で研修会へ参加 職員研修 職員研修 職員による研修の実施 園内研修を計画し実 施する 保育園全体でケースに関する研修を実施し、話し合う 園内研修について具体的な内容を決めて計画する 保育実践の発表を重 視した研修会 実績発表を重視した研修会 実践発表の機会 研修会等の学びのツ ール 研修会や本等から知識を得ること 読書 学ぶ場 保育士の研修カリキュラム 研修の機会の充実 保育者の能動的な学 びの姿勢 絶えず新しい知識を 能動的に取り入れよ うとする姿勢 積極的に研修会等に参加して新しい知識を取り入れる 新しい情報を取り入れる マンネリ化しないよう常に新しい学びに目を向け、取り入れようとする姿勢 1つのことにとらわれず新しいものを取り入れていく やってみようと思う心意気 研修に参加し、自ら学ぶ心を常に持つ 研修会で学び、現場で実践する 他者の意見に率直に耳を傾ける 保育者としての自覚を持って一人ひとりが勉強し続ける 所属園以外の現状や 他園の職員との情報 交換から学び知る 他園の見学 他園の職員との情報交換 他者の保育の話を聞いて、自分以外の考え方を学び知る 様々な人から学ぶ機会を得る 学びによる保育者自 身の専門知識や技術 の向上 「学び」による自身の向上 自分を高める「学び」 「学び」を求める 自己の技術向上 専門的知識の深化 経験に頼らず主体的 な学びを通して築か れる保育者の専門性 学びを通して専門性を意識した視点や考えを持つ 若い保育者も含めて学ぶ仕事の専門性 保育者の専門性を肝に銘じること 経験に頼らない保育実践 保育者個人の実力や経験、思想に左右されない土台 保育者自身の主体性 表1.保育者が考える「保育の質」の向上のために必要な要素
保育者の待遇改善 意欲的に働くことが できる保育者の待遇 改善 保育者の待遇改善 保育者がやる気を持って働けるような待遇改善 保育者が頑張ることができる待遇改善 賃金UP と業務内容の改善 保育者の給与の引き上げ 保育者の生活の潤い 保育士志望者を増や す 賃金の引き上げ等による保育士になりたい人を増やす 保育士になる人の増加 保育者人員の十分な 確保 保育者の人員が十分に確保されている環境 一人当たりが支援する子どもの数を減らす 人的環境の確保 保育者が心身に余裕 を持って働ける職場 体制 保育者一人ひとりが 気持ちに余裕を持っ て働く 対人の仕事における働く人の心の余裕 保育者の心の余裕 保育者一人ひとりの心のゆとり 保育者一人ひとりが気持ちに余裕をもって保育できる職場体制の整備 業務削減等によって 日々の実践の振り返 りの時間を生み出す 壁面構成や行事のための準備物作成等の業務の削減による時間の確保 保育者同士が自分の実践を毎日振り返り検討する時間 保育を振り返る時間の余裕 実践におけるゆらぎ を語り、心をケアす る 実践における自らの揺らぎを話す 多様な思考と実践、揺らぐ心 保育者の心のケア 保育者間の好連携 保育者間の親密な連 携 保育者同士の連携 保育者間の抜かりない連携 職員間の良好な関係と連携 保育者間の情報共有 保育者の連携と情報共有 保育者間の情報の共有、交換 保育者同士のチーム ワーク 保育者同士のチームワーク チームワーク 保育者同士の語り合 い 保育者同士の日常的な コミュニケーション 保育者同士のコミュニケーション 職員間の日々のコミュニケーション 保育実践の様々な話 に共鳴し合う職員集 団作り 振り返りを大切にした職員集団作り 様々な話ができる職員集団作り 響き合う、響かせ合える職員集団作り 職員間でどういう保育をしていきたいか一緒に考えられる職員集団 保育者が互いに気兼 ねなく語り合える 職員同士での語り合い 保育者同士が日々の保育について話し合える 保育者同士の実践や保育の話をする 保育者同士がテーマを絞り語り合う 保育者同士の共感や考え、心響かせる語り合い 保育者が仲間と保育をとことん語れる職場、環境の大切さ 保育者個々が語り合い自分の生き方を照らし合わせ、支え合う 保育者、スタッフ全員で、同じ思いをもって保育する 職員相互でよさを認 め育ち合う意識 職員間で共に学び育 ち合う意識 職員相互の育ち合いの意識 パートを含めた職員が学び合い、実践の振り返りと次への挑戦につなぐ 職員同士の学び合い 行き詰まりを感じた時に仲間と一緒に学ぶ 職員同士の意見交換や協力 職員間の意識 職員相互のよさを認め 尊重し合って働く 職員全体で互いのよさを言い合いのびのびと保育ができる 語り合いを通じて自己を高め合い職員相互を尊重し合う
信頼関係を土台とし て等身大の子ども一 人ひとりをまるごと 理解する 日常的に子どもに真 っ 向 か ら 向 き 合 い、 心を通わせ評価的で なく個々を捉える 一人ひとりの子どもと向き合う 一人ひとりの子どもをきちんと見ていく 日常的に一人ひとりの子どもと向き合い、心を通わせる 子どもを評価的に捉えず、一人ひとりをよく見ること 個性豊かな子どもを大きな器で一人ひとり受け止める 子どもを理解する 子どもを理解すること 子どもを理解し共感する 子どもと同じ立場で一緒に遊びこみ子どもを理解する 粘り強く子どもの内 なる思いに近づき省 察を繰り返しつつ理 解する 一人ひとりの子どもの内面に寄り添い理解しようとする気持ち 保育者自身があきらめず、子どもの内なる思いを理解し、反省を繰り返し、常に学ぶ 子どもの気持ちを理解すること 子どもとの信頼関係 という土台作り 子どもを理解し、認め共感することが信頼関係の土台となる 子どもとの信頼関係の基礎 子どもと互いに信頼し合える関係性の構築 子どもの自発性に寄 り添えるよりよい保 育環境 子どもの自発性に十 分に寄り添える環境 づくり 子どもが自発的に動ける環境づくりと配慮 子どもの自発的な気持ちに寄り添える環境整備 子どもの「保育」に保育者が向き合い考える時間を十分に作る 子ども一人ひとりの権 利や思いの尊重 園児一人ひとりの思いを尊重 子どもの権利の尊重 日々の保育をよりよ いものにする 保育者の普段の生活態度(ざつな言葉、呼び捨て、行儀、大声、怒鳴るなど)の改善 指導計画で個人を明確化させ、日々の保育に生かしていく 日々子どもに合った声かけや援助に関して実体験をもとに勉強する 子ども同士が響き合う経験ができる保育の展開 保育方法論 子どもの保護者との関係づくり 保育の中の教育的意味の発信