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一人一人が主体性を発揮できる学級づくり-国語科・総合的な学習の時間を中心に-

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Academic year: 2021

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(1)一人一人が主体性を発揮できる学級づくり一国語科・総合的な学習の時間を中心に一                                教育実践高度化                                小学校教員養成特別コース.                                M07335C  服部 泉  教育実習で配属された学級(第6学年)では、. 1.問題の所在と研究の目的.  平成20年版学習指導要領では、現行の学習指. 一人一人が課題に意欲的に取り組む姿、チャイム. 導要領からr生きる力」を引き継いだ。このr生. が鳴ったらすぐに授業が始められるように五分. きる力」の理念の一つにr基礎・基本を確実に身. 前行動をするなど、子どもが自発的に学習しよう. に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を. とする姿が見られた。この学級の子どもには主体. 見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、. 性が育っていたと考える。このように子どもが主. 行動し、よりよく問題を解決する資質や能力」が. 体的に活動できたのには、教師による指導が大き. ある。. く影響しているだろう。.  21世紀は、新しい知識・情報・技術が社会のあ.  そこで本論文では、教師が指導の中心としてい. らゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要. て、子どもへの願いが最も表れていたと考えられ. 性を増す、いわゆる「知識基盤社会」の時代であ. る国語科の授業に焦点を当てて、指導教諭の学級. ると言われている(小学校学習指導要領解説)。. づくり方法を明らかにしていきたい。一人一人が. 情報が多く競争相手も増したこの状況では、いか. 主体性を発揮するには、具体的にどのような指導. に自ら考え行動するか、変化に対応するための能. が必要か考察し、実践する際の手がかりにしたい。. 力が求められる。変化の激しいこれからの社会を. 生きるために誰もが身にっけるべきカがr生きる. 2.研究対象と方法. 力」である。. 対象:教育実習で配属された学級、第6学年.  学校教育は、このr生きる力」を子どもに育ん.    (男子10名、女子11名、計21名). でいく必要がある。子どもが自ら学び、考え、半1」. 方法:12週間の観察をした際の観察記録・授業記. 断じたり行動したりする主体性を育むことにカ.   録を基に学級経営方法を分析する。. を注ぐことが重要であると言えよう。.  子どもが主体的に活動するためには、教師が子. 3.研究の成果. どもの課題解決に対する意欲や意識を高める必. 指導教諭が行っていた特徴ある国語科の授業. 要がある。また、学ぶ楽しさを実感させたり、子. ○自分の考えを主体的にもつ国語科の授業. どもが主体的に課題を見つけ、考え行動できる場.  「責任というもの」「もう一度考える」. を設定することが重要だろう。しかし、ただ考え. O一人一人が解説者になる国語科の授業. させる、活動させるだけでは主体性は高まらない。.  「やまなし」「イーハトーヴの夢」. それぞれが課題意識、解決しようとする意識をも ってこそ主体性は育まれていく。. なことを考え、読みを深めていったと考えられる.  学校生活の大半の時間を占めるのは授業であ る。授業は学級づくりのもっとも重要な活動の一 つとなる。そのため、授業を中心として子どもの 主体性を育んでいくことが望ましいだろう。.  これらの授業の中でも、特に子どもたちが様々. 授業が、「やまなし」の授業である。.  この授業の分析により、子どもたちの姿として、 以下の四点が表れていることがわかった。 ①自分の考えを発言できる。. 一526一.

(2) ②疑問に答える、疑問を投げかけることができる。.  特に、総合的な学習の時間では多様なグループ. ③視点を変えて考えることができる。. 活動を取り入れ、学級全員が動くように、多くの. ④自分なりの言葉で表現できる。. 考えが出るようにしていた。.  指導教諭は、あらゆる活動において自分の考え.  さらに、指導教諭は、子どもたちに自分の行動. を発言すること、わからなければ質問すること、. に責任をもつよう指導していた。努力すれば努力. 他の人のことを考えて行動すること、自分の言葉. した分、成果が表れる。このことを、たとえば一. を大切にすること、を子どもに意識させていた。. 人学習をしてから全体学習に広げるなど、授業を. このような指導を日々積み重ねることで、この学. 中心に子どもに実感させていた。社会の厳しさを. 級の子どもは自分から発言したり、行動したりで. 教室で教えるとともに、その社会で必要な自ら学. きる主体性が育まれていたと考える。. び、考え、行動する力、r生きるカ」を育む支援.  しかし一方で、授業中に全く発言することがで. をしていたと考える。. きない子どもがいたことにも注目した。学級経営.  子どもたちにとって学級は与えられたもので. では、発言しない・できない子どもを学級でどの. あり、自分たちでっくった集団ではない。教室を、. ように位置づけるか、どのように扱うかが重要で. 授業を聞く場所だと認識していては、いつまでた. ある。主体的に動ける子どもを伸ばすことも必要. っても意欲は高まらない。学級は自分たちのもの. だが、動けない子を動けるようにする場をつくる. であり、自分たちの手でつくりかえていくことが. ことも必要である。. できるということを子どもたちに理解させ、実行.  そこで、「やまなし」の授業で発言しなかった. していく必要がある。. 子どもを通して、再度学級経営について考えた。.  一人一人が主体性を発揮するには、教師が知識. その結果、自主的に行動するためには、日々の指. を教えるだけでなく、子どもに考えさせる授業を. 導により個人の意欲を高めるばかりでなく、それ. 行うことが重要である。また、個人の意欲と深く. を支える人間関係が必要だということがわかっ. 関わる学級内の人間関係をお互いによい影響を. た。いくら動こうとしても他の人から否定されれ. 与えられる関係にしていくことも必要である。. ば、意欲は低くなってしまう。その人を応援した.  ただし、事例研究で取り上げた子どものように、. り、手伝ってくれる人物がいるからこそ、子ども. 自ら意欲をもって活動しようとしない、あるいは. は自ら動こうとするようになるのだと考える。. できない子どもが出てきてしまうことも事実で.  実習学級では、この学級内の人間関係を集団づ. ある。その子どもたちの主体性をいかにして育ん. くり、集団による活動、認め合いの活動の三段階. でいくかは難しい所であり、今後の課題である。. を経て深めていたと考える。. 4.今後の課題 一学級目穣の毅定.  研究成果を踏まえて、今後自分が学級担任をす. E繁固意識. る中で主体性を発揮できる学級づくりを実践し. ・灘籔、節分桑会、卒業に向けて. ていきたい。その中でも追究できなかった受動的. 驚鰯繕搬. E逢磁慈や充実感. な子どもをいかに能動的にするかについて、さら. 総勘合・い. 噌磁のよ1きの認め合い E桑園慧識の深まり、穫頼. 繁鼠以弩. に研究を進めていきたい。. 図 学級内の人間関係づくりの構想. 一527一. 主任指導教員. 原田 智仁教授. 指導教員. 鈴木正敏准教授.

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参照

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