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容器包装リサイクル費用負担制度のCGE分析

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Academic year: 2021

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(1)容器包装リサイクル費用負担制度のCGE分析. 宇 多 賢 治 郎. 1 はじめに.  本論文の目的は,1997年越施行された,「容 器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に. ると,1995年度以降は全容器のリサイクル率 が増加しているのにも関わらず,飲料容器の廃 棄物埋立体積が増加してしまっていた.これを. を用いて検討することである.この分析では応. 1995年度以降の変化をリサイクル率の増加に よるものと,容器利用の変化の二つの要因に分 けてみると,埋立体積の増加はリサイクル率の 低いペットボトルの利用が増加したことによっ. 用一般均衡分析を用い,日本,フランス,ドイ. て生じたものであることが分かった.. ツの制度を基に政策シナリオを作成し,その効.  第二に,1995年度以降の容器利用によるエ. 果を比較する方法を採る.また検討は,最終的. ネルギー消費や,CO2, SOx, NOxの排出量は. な埋立体積や容器利用によって消費するエネル. 減少している.これを同じく二つの要因に分け. ギー量や発生するCO2, NOx, SOx排出量を比. てみると,減少の半分程度がペットボトルへの. 較して行う.. 集中によってもたらされたものであった.つま.  この研究は,これまで筆者が行ってきた容器. りこれらの負荷では,ペットボトルの利用増加. 包装リサイクルの研究を踏まえたものである.. が減少要因として働いたことになる.. 筆者は,これまで容器包装のリサイクル政策を.  第三に,1990年代前半に生じた容器シェア. 研究対象とし,リサイクル率が評価基準に用い. の変化は,エネルギー消費量や,CO2, SOx,. られ,容器問に代替関係が存在することが軽視. NOxの排出量を増加させていた.これらの負 荷の増加は,この時期にリサイクル率の高い. 関する法律」,通称「容器包装リサイクル法」(以. 下,容リ法)の費用負担制度の効果を数量分析. されていることに問題があることを,産業連関 分析を使った数量分析で示してきた.1). が負荷の多いアルミ缶の利用が増加したことに.  この分析によって明らかになったのは,次の. よって生じていた.. 三点である..  これらの結果は,リサイクルを推進しても,.  第一に,1990年度から1999年度の10年間. 環境負荷の多い容器の利用が増加すれば,効果. に,検討した全ての環境負荷量が減少した.し. が相殺されてしまうことを表している.このこ. かしこの変化を1995年の前後に分けて見てみ. とから容器利用の政策的なコントロールが必要 であると結論付けた..  これに対し,現在の容器包装リサイクルは容  1)この検討結果は,宇多(2002)を参照.この 分析では,飲料容器の代替関係とリサイクルを組 み込んだ産業連関分析モデル(VHO)を用いてい. る.このVRIOは筆者が作成したもので,1995年 の産業連関表を加工したものに,外生的に容器シェ アとリサイクル率を与えて計算を行うものである.. リ法に基づいて行われている.この容リ法では,. 容器のリサイクル費用の一部を事業者負担にす ること,また消費者,市町村,事業者の責任と. 役割が明記されているが,事業者負担義務が課 されていない容器があるなど,容器の代替関係. 『エコノミア』第55巻第2号(2004年11月),31−57頁[Ecoηo禰αVoL 55 Nα2(November 2004), pp31−57].

(2) 32. 表1 容リ法施行による追加的コスト 平成11年度(百万円). 事業者. コスト. 市町村. 新設処分場. @の場合. @の場合. 再商品化. ガラス瓶. 1,070. 1,070. マ託費用. ペットボトル. 4,021. 4,021. 972. 972. 内部コスト. 分別収集. ガラス瓶. 6,020. 6,020. ア入等費用. ペットボトル. 6,846. 6,846. 18,929. 18,929. 1,451. 6,868. 小計A 埋立処分量. ガラス瓶. 甯ク便益. ペットボトル. 676. 3,202. 社会的費用. ガラス瓶. 305. 305. i枯渇性資源の採取)削減. ペットボトル. 6,961. 6,961. 9,393. 17,336. 9,536. 1,593. 市町村. 便益. 既設処分場. 小計B ネットコスト (=A−B) ※新設処分場は,2004年に設置するとした場合の処分費を根拠とする.. 注1:産業構造審議会環境部会(2001)より.なお枠内の注は,原典のものをそのまま引用した.. を考慮したものにはなっていない.一方,容器. 商品化費用は,指定法人によって決められる.. 包装リサイクルの制度は,日本よりも早くドイ. その費用は資源を利用する事業者から委託料と. ツやフランスで導入されている.これらの制度. して徴収され,リサイクル資源の需要に対する. では事業者の費用負担が日本よりも多く,また. 補填として割り振られる.また容器包装廃棄物. ドイツの制度では,材質別に容器のリサイクル の費用を負担させるのではなく,望ま’しくない. を市町村が回収する場合,その回収費用は市町 村が負担する.2)日本の事業者と市町村の費用. 材質に費用を多く課し,利用を抑える工夫がさ. の分担についてまとめたものが表1である.. れているという.そこで本稿では,日本を含め.  この表1によると,費用の分担比率は事業者. た三国の制度の効果を数量分析を使って比較検. 1に対し,市町村は約2.7である.また埋立処. 討し,容器包装リサイクルの制度設計のあり方. 分場の延命化などの便益を含めて算出すると,. を探る.. 既設処分場を利用する場合の市町村の負担は約. 2 容器包装リサイクルの費用負担制度. 2.3,新設処分場を利用する場合の市町村の負 担は約0.74となる.3)一方,ドイツとフラン.  2.1 リサイクル費用負担制度の違い. スの制度では分別回収と再商品化の費用を事業.  まず日本,フランス,ドイツの容器包装リサ. 者が負担している.この様な制度の違いから植. イクルの制度の違いを説明する.ただし制度の. 田(1995)は,容リ法施行前から,日本の制度. 比較は,宇多(2003a)で行っているため,説 明の重点を,費用負担の違いに置く..  費用負担の違いは二点ある.第一に,日本 の制度では事業者の費用負担が少ないことであ る.日本の容リ法では,市町村が廃棄物処理と リサイクル資源の回収を行う.この回収量と再.  2)他に販売店が独自に回収するルートがあるが, 本研究では扱わない.  3)この費用負担額の格差の推定には差があり,. 例えば庄司(2001)では,費用負担は事業者1に 対し,市町村10から16と説明されている..

(3) 33. 表2容器包装の再商品化費用負担義務 1997年4月∼   2000年4月∼. 容器包装廃棄物 ガラス瓶. スチール缶. 対象外. 飲料容器が. アルミ缶. 対象外. ワまれるもの. ペットボトル. 紙容器. 対象外. 紙パック. 紙製容器包装 参考. 対象外. プラスチック製容器包装. 対象外. 段ボール. 対象外. 幽晦翻響身幅 港頭…轟織麟. では廃棄物の発生抑制インセンティブが低いこ. の内,重量に対してかけられる費用をまとめた. とを指摘していた.. のが,表3である.5).  2.2 費用負担制度と容器シェア.  この表3の「単位重量」あたりに課せられた 負担額を見ると,材質ごとに異なる料金が課さ.  第二の違いは,日本の容リ法では,負担義務. れており,またプラスチックとガラスの費用負. の適用対象である容器が限られていることであ る.この容器包装の再商品化費用負担義務につ. 担額が約20倍半違うことが分かる.このこと から杉山(2000)は,ガラス瓶を使わせるイン. いてまとめたものが表2である.. センティブがある,と説明している..  表2のように,飲料容器の内,ペットボトル,.  しかしこれを「単位容積」あたりに課せられ. ガラス別紙パックは再商品化義務の適用対象 で,スチール缶とアルミ缶,紙パックは適用対 象外である.これらの容器に法が適用されてい. た負担額に変換すると,プラスチックとガラス. ないのは,法の施行前からこれらの容器包装の. 他の容器よりも少なかったのに対し,容積単位. 取引が,有償・無償で行われているためと説明. で計算すると紙容器よりも高く,三位のアルミ. されている.これに対し,フランスの制度では,. 缶よりもわずかに少ないだけになる.. 有償,無償のいずれであっても,リサイクル資.  さらに参考値としてあげた,容器別リサイク. 源を制度の対象としており,収入は地方公共団. ルコストは,ガラス瓶よりもペットボトルの方. 体に還元されている.4). が安い.これらを合わせて考えると,仮に事業.  またドイツの容器包装リサイクルでは容器包. 者が費用負担の軽い容器を選ぶとしても,ドイ. 装を事業者に回収させる義務を負わせ,事業者. ツの制度を日本が採用した場合に,ガラス瓶の. は回収をDSD社に委託するという方式を採っ ている.このDSD社による容器包装廃棄物の. 利用が促進される,という仮説は検証する必要. の負担の差は約3.5倍まで縮まってしまう.ま. たガラス瓶の負担額は重量単位では,圧倒的に. があるということになる.. 回収・再生利用の費用は,グリューネ・プンク ト料金制度によってまかなわれている.この料. 金はDSD社に委託した事業者が負担するもの で,容器によって負担額が異なる.この負担額. 4)詳しくは西ヶ谷(1999)を参照..  5)負担は材料種別の廃棄物重量に対して課せら れる他に,材質に合わせて体積や面積に対しても 課せられている.また費用負担は,素材が単純な 容器だけではなく,複合物質に対してもかけられ ている..

(4) 34. 表3グリューネ・プンクト料金制度の容器利用負担額 変換係数. 単位重量. 材料種. 該当する飲料容器. DM/kg. 順位. 重量kg. ィ容積L. 単位容積. 参考値. 1Lあたりの. DM/L. 順位. 潟Tイクルコスト. 1頂位. @ (円). ガラス. ガラス瓶. 0,150. 1. 0,384. 0.0576. 2. 3.90. 4. ブリキ. スチール缶. 0,560. 3. 0,165. 0.0922. 4. 8.88. 5. アルミニウム. アルミ缶. 1,500. 4. 0,039. 0.0581. 3. 0.18. 2. プラスチック. ペットボトル. 2,950. 5. 0,069. 0.2033. 5. 2.06. 3. 紙類. 紙容器. 0,400. 2. 0,067. 0.0270. 1. 0.16. 1. 注1:DMはドイツマルクの略である. 注2:重量単位の負担額は,喜多川(1998)のデータを用いた.また変換係数と参考値は,総務庁行政評価局(2003)の    「表 宝酒造におけるリサイクルコスト(平成12年度)」を基に算出し,それを基に容積単位の負担額を求めた. 注3:リサイクルコストは,指定法人支払額とリサイクル推進コストの合計である.またリサイクル推進コストには,    業務用ワンウェイ容器の回収運搬費,易リサイクル化のための改良費,業界団体活動費,消費者への啓発費等    からなる,. 表4特定の容器へのシフト政策 リサイクル率1999年度. 順位. 1999年仮想値 iペットボトル). 廃棄物. 容器. ?用 iLCA). ガラス瓶 スチール缶 アルミ缶. 紙容器. ペットボトル. ガラス瓶 スチール缶 アルミ缶. 紙容器. 4. 2→3. 1. 2. 3. 1. 3→2 5 5→4 4→5. 廃棄物埋立重量(千t). 0.0%. 59.2%. 3.4%. 一8.2%. 一12.7%. 埋立体積(千m3). 0.0%. 一31.5%. 一36.2%. 一32.5%. 一39.7%. エネルギー(千kcal). 0.0%. 一〇.9%. 16.2%. 6.7%. 一6.9%. 3. 2. 5. 4. 1. CO、排出量(千t). 0.0%. 1.8%. 18.1%. 7.2%. 一3.5%. 2. 3. 5. 4. 1. SOx排出量(t). 0.0%. 9.1%. 10.8%. 一2.7%. 一6ユ%. 3. 4. 5. 2. 1. NOx排出量(t). 0.0%. 5.4%. 14.0%. 13.8%. 一4。4%. 2. 3. 5. 4. 1. 注1:「容器利用」は,ライフサイクルアセスメントを使って求めた排出原単位を容器の生産容積にかけて求めた,    容器の生産から廃棄までの総負荷量である..  2.3 容器シェア変更の効果.  次に,容器シェアの変更が環境負荷に与え. も,エネルギー消費量,排出負荷量の順位を 変動させるほど影響を与えないことを示してい る.7)このことは飲料メーカーに,利用する容. る影響を示す.ここでは前述のVRIOを用い, 1995年度から1999年度に生じたペットボトル. 器を変更させるようなインセンティブを持たせ. の容器シェアの増加分が,他の容器にそのまま. る政策が,環境負荷量の削減に有効であること. シフトするシナリオを想定し計算する.この計. を示している.. 算結果をまとめたものが表4である..  表4の計算結果は,1999年度の値を基準値. ず容器の利用をシフトさせることで環境負荷 量が大きく変化する’ことを示している.また.  6)この値は,リターナブル瓶とワンウェイ瓶の 合計値である.消費者のリターナブル瓶利用率は, 産業部門に比べて低く,近藤・高瀬・中村(2001) によると,リターナブル瓶1に対し,ワンウェイ 瓶は約3である.  7)本稿では,検討する負荷の総称を環境負荷と. 1999年度の水準以上にリサイクルを推進して. し,CO2, SOx, NOxをまとめて排出負荷と呼ぶ.. とし,ペットボトル以外の容器にシフトした状 態と比較したものである.6)これらの値は,ま.

(5) 3∫. 表5 二つの飲料容器リサイクルモデルの特徴 VRIO(飲料容器リサイクル @産業連関分析モデル). VRCGE(飲料容器リサイクル. 分析目的. 廃棄物政策目標の検討. 費用負担制度の検討. 分析方法. 産業連関分析(10). 応用一般均衡分析(CGE). 環境分析用産業連関モデル. 経済一物質循環CGEモデル. @ 吉岡・菅(1997). @ 宮田・彪(2000). 作成にあたり参考にしたモデル. @応用一般均衡分析モデル). 飲料容器五種. 飲料容器五種. リサイクル率の扱い. 外生変数. 内生変数. 容器の代替関係の扱い. 外生変数. 内生変数. VRIO表:財の投入を金額,容積, @重量単位で表したハイブリッド. VRSAM:VRIO表を拡張した,金 @額単位の社会会計行列(SAM). @10表. @と容積,重量の付帯表. 検討する容器包装廃棄物. 用いるデータ.  ただしこのシナリオ分析の結果は,ある容器. る.ただし家計の廃棄行動は単純化されている. シェア配分とリサイクル率が達成されたことを. ため,本研究が対象としている一般廃棄物の中. 想定して,その影響を計算したものである.つ. の容器包装リサイクルの検討には不十分な所が. まりその状況を達成する方法や手段は示してい. ある.. ない.これはVRIOでは,価格の変化が生産量.  そこでまず経済一物質循環CGEモデルとそ の土台となった市岡(1991)のAGE日本モデ ルから,10表を用いた計算が可能な,単純な. に影響を与えない,という産業連関分析の想定 から,費用負担の影響を検討できないことによ. 応用一般均衡分析モデル(CGE)を抽出した.. る.. 3 飲料容器リサイクル応用.  一般均衡分析モデルの構造. それがエコノミア第54巻第1号で紹介したA LInk Between IO and CGEモデル(ALIBI CGE). である.VRCGEは,このALIBI CGEを核とし,.  3.1 飲料容器リサイクル応用一般均衡分析モデ. これに経済一物質循環CGEモデルとVRIOの.   ルの概要. 拡張方法を組み合わせて,家計が廃棄する飲料.  そこで次に,容リ法の費用負担制度が容器 シェアに与える効果を検討するためVRIOを拡 張し,飲料容器リサイクル応用一般均衡モデル (VRCGE)を作成した.このモデルでは,費用. 容器のリサイクルの費用負担を分析可能にした. ものである.つまり厳密に言えば,VRCGEは. VRIOをCGE化したものではなく,まず10の 産出高モデルをCGEに拡張し,それに容器の. 負担制度の変更が天然資源とリサイクル資源. 代替とリサイクルを組み込んだものである.8). の投入や容器の販売価格を変化させ,それが財.  このVRIOとVRCGEの特徴をまとめたもの. の需給量,環境負荷量に影響を与える仕組みに. が表5である.. なっている.この拡張にあたって参考にしたの.  VRCGEがVRIOと異なるのは,次の二点で. は,宮田・彪(2000a)の経済一物質循環CGE. ある.第一に,費用負担制度の導入によって生. モデルである.このモデルは,廃棄者自身の自. じる価格の変化が生産量に影響を与えるように. 己除去活動,行政や廃棄物処理業者が行う廃棄. 物委託除去活動,資源別18種類の再利用活動 によって,一般廃棄物と産業廃棄物が循環・処.  8)モデルの作成に関する参考文献は,VRIOは. 理されるという形で物質循環をモデル化してい. 宇多(2002)を,ALIBI CGEは宇多(2003b)を参照..

(6) 36. 表6 飲料容器リサイクル分析用SAM(VRSAM). 生産 他産業. n. 飲料. n b. 生産. 容器. 代資. 他産 飲料. Rガスアペ紙. ガスアペ紙. u. q. V. 瓦、. n. b. 瓦,. 脇. 天資. 市町村. 制度. 生産要素. 資本 外国. ガスアペ紙 回収 処理 家計 政府 労働 資本 蓄積 外国 生産 r. d. C. 9. 瓦9. 瓦,. 瓦,. 嶋. C.. Gη. κうr. λ:わ4. Cδ. 9う. 1. k kp em X. 0. 0 奴. 0. 0. Eババ4”. ろ.. κわわ. 篇、. ㌔. 蕩,. u. 0. 瓦δ. 0. 0. 0. q. 鵜.. 脇. 鵜、. ろ,. 鵜,. ろ,. ろ4 Cg. σ9. 0 0. V. 瓦, 瓦,. 瓦.. 瓦9. 瓦.. 夙,. 瓦4. C.. G,. 0 0. 0. 0 κ川10x,。30 0. x㎎. 0. κガ. 0. 0. 0. 0. 0 0. 0 0. 0 0 0. 0. 0. 0. 9d. 0. 0. o難灘難難鐵灘繋難ii. ろ. ら. ’4. 五9. 五.. 1r. 14. κ,. ん.. ん4. 筋. 加b. θわ一襯わ. κう. R瓶再利用. ガラス瓶. 容器 アルミ缶 6. スチール缶. 0 0 0 0 0. 0 0 0. ペットボトル. 紙容器 ガラス. 代資 5. アルミ スチール. E,一嶋. ペットボトル. 紙 ガラス. 天資 6. アルミ スチール. 刀〉り. EゾM,. 0. 0. 0. κr. 0. 0. 0. Xd. ペットボトル. 紙. 0 0 0. 回収. r. 処理. d. 家計. h. 政府. 9. ら. 生産 労働 要素 資本. 1. 1δ. k. 資本 調達. kp KP躍. 外国 外国. em. 市町村. 制度. 生産額. X. 五,. 0. 五、. んう. 0. 軌. KP甜. KP9. 幻).. 1ψ,. 0. 0. 0. 0. 0 κr. κわ.  資本では,雇二融と需要と供給が一致しているのに対し,労働では,14ニ13−1θ,労働供給の一部が余暇に使われ ているものとする.. したことである.第二に,VRIOで外生的に与.  3.2 飲料容器リサイクル分析用SAM. えていた二つの変数,容器シェアδ,とリサイ.  このVRCGEで用いるデータは,表6の飲料. クル率γ∫を内生化し,負担制度がこれらに影. 容器リサイクル分析用社会会計行列(VRSAM). 響を与えるようにしたことである.. である.9).  ただしVRIOを拡張するにあたり,加工は必 要最低限にしてある.そのため容積・重量・金.  このVRSAMは, VRIO表に次の拡張を行っ たものである.まず通常の10表をSAMに拡. 額の単位の変i換方法や,廃棄物処理量の計算方. 張する作業として,最終需要と付加価値の部門. 法など,基本的な部分はVRIOと同じである.. .を揃え,需給が均衡するように10表の右下,.

(7) 37. 表7VRSAM付帯容積表 R ガ ス ア ぺ 紙 容器容積. μu. Z41. Z43. ㍑2. π4. 総容積. Z45. 麗. 表8VRSAM付帯物量表 リサイクル ガ. ス. ア. ぺ. 紙. ガ. ス. ア. ぺ. 紙. 処理. 総量. Vぬ1. Vぬ2. Vゐ3. V乃4. V乃5. Vc1. Vc2. Vc3. Vc4. Vc5. ■. 一. 塩1. 0. 0. 0. 0. Fc1. 0. 0. 0. 0. 41. W1. スチール缶. 0. 0. 0. 0. 0. 0. rc2. .0. 0. 0. 42. W2. アルミ缶. 0. 0. ア乃3. 0. 0. 0. 0. 7c3. 0. 0. 43. W3. ペットボトル. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. rc4. 0. 44. W4. 紙容器. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. rc5. 45. W5. 天然資源 ガラス瓶 リサイクル資源 @(回収部門). カスケードリサイクル. 注1:スチール缶,ペットボトル,紙容器のリサイクルの値が0なのは,   か行われていないことによる.. これらの容器ではカスケードリサイクルし. 表6の二重線で囲まれ,灰色に塗られた部分に. め,物量表では材質別に分けられているが,金. データを追加した.. 額表では一部門に統合されている..  またVRIO表に関する拡張作業は,次の四点 である.第一に,天然資源とリサイクル資源を.  3.3 リサイクル率の内生化(資源の代替性). 投入する部門は,列部門を分割していたが,こ.  次にVRCGEの計算式を説明する.この. れを統合した.第二に,金額,容積,物量のハ. VRCGEは, ALIBI CGEを核としているため,. イブリッド表を,金額表と容積・物量の付帯表. モデルの説明でA:LIBI CGEと重複する部分は. に分離した.第三に,10表では容器や資源の 供給部分を統合していたが,これを部門ごとに. Appendixlにまわし,本文では費用負担分析の. 分離した.第四に,廃棄物処理を回収と処理に. 算方法と,容器の代替の結果として求まる容器. 分割した.. 容積の計算方法を説明する..  この表6の飲料容器の生産部門に対応した,.  まず資源投入量の計算:方法を説明する. VR【0では天然資源を用いた生産とリサイクル. 容積単位の付帯表が表7である.また容器部門 と,カスケードリサイクル資源の投入先である. ために拡張した部分,つまり資源の投入量の計. 資源の用いた生産を別の部門として扱ってき. 代替資源投入部門(代資部門)への資源投入に 対応した,重量単位の付帯表が表8である.lo). 替関係にある天然資源vとリサイクル資源アの. ただし廃棄物は回収部門によって資源や用途の. 投入量を変えて,費用最小化を行うものとする.. 区別なく,一括で回収されるものとしているた. その流れをまとめたものが図1である.. た.これに対しVRCGEでは部門を分けず,代.  図1は,家計部門の消費した飲料から飲料容 器廃棄物が発生,回収され,一部がリサイクル  9)表6では価格の記号を省略してある.これは. VRCGEでは初期の価格を全て1とおいて計算を行 うことによる.また記号の意味は,Appendb(2の記 号一覧を参照..  10)本稿では,容器の生産に廃棄物を用いるこ とを水平型リサイクルと呼び,カスケードリサイ クルと区別する.. 資源として容器部門,代資部門の生産に投入さ れ,残りが廃棄物処理量となることを表してい る..  これを数式で表すと,まず家計部門の飲料消 費量らとそれによって発生する容器∫の廃棄物 発生量w,との関係は,次式のようになる..

(8) 38. 図1 容器,代引部門の資源投入の決定 水平型リサイクル. カスケードリサイクル. 飲料消費額.  oう. 政府. 政府. ↓. 外生変数. 外生変数. 天資税率. リ資税率. リ資税率. 天資税率.  τ為v8.  乃rπ.  乃r謬.  Zbり;. 天然資源. リ資源. 廃棄物回収量. リ資源. 防1. w戸ω・δ・βoう. rα.  v乃1. 、. \→ 容器生産. 天資価格. リ資価格. i1+窃・’)ρ勧. i1+伽)助・f. L. 資源投入量. 天然資源  Vα. ←ノ 代替資源投入 リ資価格. 天資価格. i1+τ・のP・・ゴ. L. <」. Xん=v乃・+陥・. i1+τ・のP・・∫. 資源投入量. 寺. ↓. 容器生産. 代資生産. @鋤. wゴニωゴδ}βoろ. ノ. 廃棄物処理量 4・=w・一(7ん十アα). (1). 父. 」. X・・=vα+海. @Xφ.  また図2は資源投入量が決定する流れを示し たものである.. L.  この式のβは飲料消費額を容積単位に変換す.  図2のように,容器の生産では,まず飲料. る係数,δ,は容器’の飲料生産に占める容積単. 生産額κδから容器の総需要容積〃が決定する.. 位の比率,ω,は容器容積を重量単位に変換す. これを容器∫の全体に占めるシェアあに従っ て容器の需要容積π,に割り振り,さらに重量. る係数である.またこの式(1)は,VR【0の ものと基本的に同じものである.ただしVR【0 では所得に飲料消費係数をかけて飲料消費量ら. 単位に変換すると資源の総投入量%が求ま. を求めていたが,VRCGEではAppendix1で示. る.つまり容器’の資源の総投入量伽は,飲 料生産量と容器シェアによって変化すること. すように,家計の効用関数の最大化問題を解い. になる.これに対し,代資部門への資源投入量. た結果としてらが決定する.. %は,単純にその生産額κg、にあわせて変化す.  この発生した廃棄物恥は,リサイクル資源. る.. として容器部門と代資部門に投入され,その残.  また水平型リサイクル先の容器部門∫への資. りが処理される.これより廃棄物処理量φは,. 源投入量%は,容器容積π,に変換パラメータ. 次式によって決定する.. ω∫をかけることによって求まる... 4=wゴー㌦一るゴ. (2).        %=ω・〃、   (5).  また総廃棄物発生量w,総廃棄物処理量4は,.  一方,カスケードリサイクル先である,代資. それぞれ次式から求まる.. 部門に対する資源投入重量g。、は,生産額κg、に.   ヨ. w一 ーw、. 変i換パラメータζ,をかけることによって求ま (3). る..   ’;’ 9。’ニζ;κ9ゴ. 4一Σげ、   ’=1. (4). (6).

(9) 39. 図2 資源需要量の決定と事業者の選択. 代資生産勘. 飲料生産泌 寺. 容器容積〃ヲκろ †. 容器zの容積〃,=δ謝. 資源需要量卿r・乃汁四. 資源需要量gαr・。汁7α. 一「曲]rL一.. 伽「世]rL一. [天資v痂][璽. [蚕ヨ[璽コ. 水平型リサイクル. カスケードリサイクル.  次に,この需要量を,天然資源とリサイクル. ど資源投入における技術的な問題,消費者のリ. 資源に分ける方法を説明する.VRCGEでは,. サイクル資源混入に対する意識,食品衛生法等. 天然資源とリサイクル資源がコブ=ダグラス型. の法律などさまざまな要因が絡んでいる.生産. 関数の代替関係にあり,その条件下で生産者が. 者は資源の選択にあたり,これらのことを考慮. 費用最小化を行った結果として,資源の投入量. するが,ここではこれらを一括したものを「選. が決定するものと想定している.. 好」とし,コブ=ダグラス型関数が示している.  この方法は,宮田・彪(2000a)の経済一物. ものとする.そしてこの最小化問題の結果,求. 質循環CGEモデルで使われている方式を参考. められた二つの資源の投入比率を踏まえて,投. にしている.ただしこのモデルでは,天然資源. 入量が決定するものとした.. とリサイクル資源を合わせたものを合成資源と.  これを数式を用いて説明する.まず次の費用. し,これを中間財として投入すると想定してい. 最小化問題を想定する.. る.この合成資源gの量は,次式のように天然 資源量とリサイクル資源量をコブ=ダグラス型 関数に入れて計算した値になる.. min(1+τのρ。、9 v勉+(1+τのρ。,9㌔        乙妙, 1一乙伽ゴ. 3・’・〃%=v短 塩. (ん=乃,6).           αv 1一αv.        9=v 7.  この式は,gの単位が重量ではなく,仮想の.  嚥,は生産者が資源に対して持つ「選好」,価. ものであるということを表している.そのた め天然資源量とリサイクル資源量の合計と資源. 格の上に付いたgは物量単位に直した価格であ. 需要量が一致しない,つまり質量保存の法則,. る.. g=v+rが成立しないことになる..  そこで質量保存の法則を組み込むため,生産 者の資源に対する「選好」を想定した.ここで. ることを表す.これを解くと,次の解が得られ.       ゐゴー1. v続=初幻κ窺.       乙廟 ㌦=〃%κ続. (ん=乃,o). (卜乃,o). 言う「選好」とは,容器や資源の選択に対する,. 生産者の総合的な判断基準のことである.生産.  この砺は式を見やすくするために設けた変. 者の判断には,リサイクル資源投入の上限率な. 数であり,次式のようになる..

(10) 40.   9 ρ。,.    1一伽(1+τ肋)パ. P,ゴ4==一     ψ読.                (陸=12,c)(7) κ短.    伽(1+τのパ. (15).  これらの式より,二つの資源の最適な配分の.  なお内生化されたリサイクル率γ∫は,次式. 比率は,塩蜘一1:κた1伽となる.この比を基に次. から求まる.. 式のように,資源投入量g、を天然資源v,とリ サイクル資源7,に分ける..           ㌦+㌦                    (16)        乃=            wゴ.  撚ゴ_1 κ勧. γ1ご=.  砺ゴー1 κ短・. %ニ. 砺. 砺、9窺 (励ゆ(8) +塩・.  この式は,VRIOではリサイクル率が計算結 果を左右する重要な外生変数であったのに対. し,VRCGEでは計算結果に過ぎないことを表. ゐf (ん==12,0) (9).  砺.1 撚f% κ勧. している..     +κ渇・.  3.4 容器シェアの内生化(容器の代替性).  これにより,質量保存の法則と資源間の代替.  次に飲料部門が利用する,各容器の容積の計. 関係が同時に成立することになる.. 算方法を説明する.VRIOでは容器シェアδ∫を.  ただしスチール缶,ペットボトル,紙容器の. 外生的に与えて計算を行っていた.これに対し,. 生産には天然資源のみ投入するため,資源の総. VRCGEでは先述の資源の代替性と同じく,各. 投入量と天然資源投入量は等しくなる.. 飲料容器の利用容積を決定する時に考慮する各. V痂=(1痂. (10). 種の要因を合わせた,「選好」を飲料部門が持っ. ており,この選好を制約条件として費用最小化.  なお,金額単位の資源投入額κ雌,κ雌は,資. 行動を行った結果,容器利用容積が決定するも. 源を物量単位から金額単位に変i換するパラメー. のとする.. タ砺をかけて求める..  しかし先述の資源の代替では,資源が二種類 しかないのに対し,容器は五種類存在する.こ.    γ1ご κvちん==一. (々=乃。  ,)(11).    πv’.    ㌔ κアゴ,ん===一. の五種類の容器に対する生産者の選好をコブ= ダグラス型関数を使って表すためには,五種類. (励,・)(12).    πガ. を一括して組み込んだ一般形の関数か,または. 二部門ごとに組み合わせて段階的に計算してい.  逆に,物量単位の資源価格p。,9,pノは,それ. く入り子型の関数を用いる.ここでは入り子型. ぞれの資源を物量から金額に変換するパラメー. の関数を用い,容器の選択が段階的に行われる. タπ”,π。,で価格を割ることによって求まる.. 方法を採る.これは容器問の代替関係は,例え ばガラス瓶からペットボトルに代える方が,ス.  9_」ρ。∫. 1)v,一一一    πv∫  9 ρ。, ρ,ゴニ四一. (13). チール缶に代えるよりも現実的なように,代替 関係が一律ではないことによる.またこの入り. (14).    クτrゴ. 子型関数を設定するにあたり,代替関係の強い ものを組み合わせ,飲料部門は五種類の容器の.  また廃棄物重量の単位あたりの価格p謡は, 物量から金額に変換するパラメータ艦で価格を. 選択を,三段階に分けて決定するものとした.11). 割ることによって求まる..  また容器のシフトは,図4のように容器利用. これを図にしたものが図3である. 税を容器に対してかけたことによって生じる..

(11) 4■. 図3 容器シェアと容器生産量の計算 効用躍u 1・0しuI. αu1. α)ul. 國. 〃2十〃3. 班匂23. 躍u145. ぽ憾. 母皿. 國. スチール缶〃3. アルミ缶π2. 〃1十π4. 班ul 4. 闇鵬. ペットボトル〃4. ガラス瓶〃1. Ψ. Ψ. [=コ[=コ[=コ[=コ[=互コ 図4 容器代替CGEモデルの構造 政府 容器1. 容器2. 容器3. 容器4. 容器5. ナ乃・. ナ搬. ナ搬. ナ脳. ナ働. 容器1. 容器2. 容器3. 容器4. 容器5. ソ格Pul. ソ格Pu2. ソ格P・3. ソ格ρ・4. ソ格Pu5. ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 容器1価格. 容器2価格. 容器3価格. 容器4価格. 容器5価格. i1+馳1)ρ・1. i1+加2)ρu2. i1+腕3)ρ・3. i1+腕4)ρu4. i1+血5)ρu5. ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 飲料の生産者の費用最小化行動によってシェアδiが決定. @         (図3). δL62,禽δ傷あ. 飲料生産容積 π十μロ=ρκb. 一[璽コ. 容器1容積. 容器2容積. 容器3容積. 容器4容積. 容器5容積. ㍑1=δ1〃. ㍑2=δ2π. ㍑3=づ3㍑. 〃4=δ4π. π5=δ5π.  11)この組み合わせは,1995年の状況に近いと.  この図4のように,政府は容器別に異なる. 思われるものを選んだ.これはVRSAMが1995年. 税金τ。,をかけて容器の価格を変化させ,飲料. .10表や1995年度の統計データを基に作られている ことによる.しかし近年,アルミ製のボトル缶が 登場するなどの変化が生じたことから,現時点の 分析を行うには,より適当な組み合わせを選ぶこ. 生産者の容器の選択にインセンティブを持たせ. とが考えられる.. ることによって,容器シェァδ,に変化を生じ させる.またこの時,この生産者の容器の選択 と,家計が飲料を購入するにあたり,行う容器.

(12) 42. の選択が異なれば容器の生産と消費にずれが生.  これを式を使って説明すると,次のようにな. じることになる.これは生産者の選択が家計の. る.まず最小化の式は資源の選択と同じものを. 選好も考慮して決定しているものと想定してい. 用い,これを段階的に解いたものである.これ. るため,また静学分析モデルの均衡解であるた. より容器シェアδ,は次式から求まる.. め,一致するものとする.. 4一ψマ・いd+ぜ・)絢…マ. (17). 4一♂1儲4+の♂三一+べ・)ズ1. (18). 4一♂儲d+♂)陥喩一+κ、…)ズ1 4二角…嘱…偶姻+陥…)♂ズ1. (19). (20). 4一属㌦一い+の儲+陥…)ズ1 このκ,,κは式を見やすくするために設けた. (21). 変数である.これらの値は次のようになる.. 1一α。1(1+τ。1)パ〃1+(1+τ・4)P。4〃〃、+(1+τ・・)P“,〃〃,〃、+〃,. (22). κ1.  (1+τ。2)ρ“2〃〃、+(1+τ。・)ρ。,”〃,. απ11. 1一α“2. κ2=. 〃1+〃4+〃5. (1+τ。・)P。5〃(〃1+〃、) (23). α・2(1+τ。1)パ1〃1+(1+τ。4)ρ。4〃〃、 1一α“・(1+τ。2)P“2〃. 陥=. (24). α“・(1+τ。・)ρ。,”. 1一α。4(1+τのパ κ≧=. κ=. (25). α“4(1+τ。4)ρ“4〃. ` ゐ㌔属%副1+κ、疏 い1+三味、ゐd+の. (26).  この計算に用いる容器価格pノは容積単位あ. を新たな容器生産によってまかなうものとす. たりの価格である.この値は容器’の価格魚. る.これより各容器の生産容積〃,は,次式か. を生産額を容積単位に変換するパラメータ⑳. ら求まることになる.. で割ることによって求まる.. 〃∫=δ}(〃一π).  ・ 19“ゴ. P痂=「=一. (27).    1ρゴ.  なおりターナブル瓶の利用容積は新たに生産. (28).  また容器需要容積〃は,VRIOと同様に,飲 料生産額κわに変換パラメータρをかけること により求まる.. するものと,既にあるものを再利用するものの. 二つに分けられるが,VRCGEでは再利用する.         Z4ニρκわ            (29). リターナブル瓶の容積〃.を外生値とおく.そ.  シナリオ分析は,これらの式の内,番号の振. してこの再利用容積を引いた需要容積〃一㍑、. られた29本を含めた,合計58本の連立方程式.

(13) 43. 表9検討する政策シナリオ リサイクル. リサイクル. 竢赴烽?り. 竢赴烽?り. i油類は除く). i全容器). a. b. 基準解. 政策a. 政策b. リサイクル. 竢赴燒ウし. 容器利用冷血 日本型政策. 下口は費用負担対象外,事業者は回収費 p分を負担しない. 1. 政策1. 政策1a. 政策lb. 日本型政策2. 市町村の回収費用負担を事業者に課す. 2. 政策2. 政策2a. 政策2b. フランス型政策. 全容器に容器利用税をかける. 3. 政策3. 一. 政策3b. ドイツ型政策. グリューネ・プンクト料金制度の料金比 ノ基づいた容器利用税をかける. 4. 政策4. 一. 政策4b. を使い,容器利用税τ。f,リサイクル資源利用二. な税率は,表1,表2の費用負担額を元に算出. 三、の二種類の値を変更することによって行う.12). した.. 他の式はALIBI CGEのものを用いるため,そ.  政策の評価は,VR工0を使った分析と同様に,. の説明はAppendixlで行うのに留める.. エネルギー消費量とCO2発生量, SOx発生量,. 4 費用負担問題のシナリオ分析. NO、発生量の三種類の排出負荷と廃棄物発生 量,埋立量,発生体積,埋立体積の四種類の廃.  4.1 分析方法と評価方法. 棄物量を比較検討することで行う.またモデル.  次に,このVRCGEを使って,飲料容器リサ. をCGE化することによって内生化された,容. イクルの費用負担問題を検討する.そのためこ. 器シ出アと各容器のリサイクル率も検討する.. れまでに説明した日本,フランス,ドイツの費 用負担制度を参考に,政策シナリオを作成する..  4.2 容器利用税の効果. このシナリオは,容器に対して利用税を課し,.  まず容器ごとに税率の異なる容器利用税を課. リサイクル資源利用に補助金を与える,二種類. し,リサイクルに対する補助金は与えない政策. の政策を合わせたものである.. 1から政策4を与えた結果をまとめたものが表.  これらの政策シナリオを一覧にしたものが,. 10である.. 表9である..  まず政策1(日本型政策)の効果を示した変.  なおリサイクル補助金は,税金を取らない状. 化率1の,容器利用税を課している容器のシェ. 態で容器のリサイクル率が10%上がるように 補助金率を定めた.またこの補助金総額を支払. アを見ると,ガラス瓶とペットボトルの値は減 少しているのに対し,紙容器の値は増加してい. うように,容器利用税の税率を定めた.具体的. る.これは紙容器の場合,実際は負担義務が一 部の容器にしか課されていないのに対し,モデ ルでは税を全容器に一律にかけている.これに.  12)モデルでは,天然資源利用税τ勧を変えるこ とも可能であるが,今回の分析では,そのような シナリオを想定していないため,τ如,=0のままと する.. よりガラス瓶やペットボトルに比べて税率が低 くなり,結果的に紙容器の容器シェアを増加さ. せる原因になったと考えられる.一方,容器利.

(14) 44. 表10容器利用税の効果 基準階 政策1. 政策2 政策3. 日本型 日本型2. A ガラス瓶 容器. Vェア. リサイクル. @ 率. ドイツ型. E. BとA CとA DとA EとA. 5.60%. ,6.16%. 5.98%. 一〇.14%. 一1.21%. 一〇.65%. 一〇.83%. スチール缶. 26.48%. 26.63%. 27.02%. 20.37%. 25.12%. 0.15%. 0.54%. 一6.11%. 一1.36%. アルミ缶. 24.25%. 24.40%. 24.75%. 26.91%. 24.55%. 0.15%. 0.50%. 2.66%. 0.30%. 9.80%. 9.48%. 9.35%. 10.22%. 9.00%. 一〇.32%. 一〇.45%. 0.42%. 一〇.80%. 紙容器. 32.65%. 32.82%. 33.28%. 36.34%. 35.34%. 0.17%. 0.63%. 3.69%. 2.69%. ガラス瓶. 63.15%. 63.21%. 63.74%. 63.17%. 63.47%. 0.06%. 0.59%. 0.02%. 0.32%. スチール缶. 73.80%. 73.39%. 72.21%. 96.11%. 78.03%. 一〇.41%. 一1.59%. 22.31%. 4.23%. アルミ缶. 65.70%. 65.48%. 64.83%. 62.03%. 65.28%. 一〇.22%. 一〇.87%. 一3.67%. 一〇.42%. 1.13%. 1.17%. 1.19%. 1.09%. 1.23%. 0.04%. 0.06%. 一〇.04%. 0.10%. 16.95%. 16.86%. 16.59%. 15.23%. 15.70%. 一〇.09%. 一〇.36%. 一1.72%. 一1.25%. 廃棄物発生重量(千t). 2,390. 2,369. 2,212. 2,118. 2,205. 一〇.87%. 一7.45%. 一11.36%. 一7.71%. 廃棄物埋立重量(千t). 613. 611. 582. 410. 530. 一〇.34%. 一4.98%. 一33.05%. 一13.51%. 発生体積(千m3). 28,072. 27,912. 27,503. 26,551. 26,755. 一〇.57%. 一2.03%. 一5.42%. 一4.69%. 埋立体積(千m3). 2,517. 2,495. 2,491. 2,306. 2,322. 一〇.85%. 一1.02%. 一8.35%. 一7.74%. 22,708. 22,764. 22,920. 20,848. 21,892. 0.25%. 0.93%. 一8.19%. 一3.60%. CO,排出量(千t). 6,534. 6,551. 6,592. 5,997. 6,321. 0.27%. 0.89%. 一8.22%. 一3.25%. SOx排出量(t). 7,526. 7,525. 7,483. 6,682. 7,188. 一〇.01%. 一〇.57%. 一11.21%. 一4.49%. 21,123. 21,177. 21,263. 20,438. 20,562. 0.26%. 0.66%. 一3.24%. 一2.66%. ペットボトル. エネルギー(千kca1). iLCA). 変化率2 変化率3 変化率4. 6.67%. 紙容器. 容器利用. D. C. 変化率1. 6.81%. ペットボトル. 廃棄物. B. フランス型. 政策4. NOx排出量(t). 容器シェア,リサイクル率の変化率は二値からAの値の差,環境負荷の変化率は単二とAの値の差をAの値で除し たものである.. 用税の課されていないアルミ缶とスチール缶の. どちらの値も政策1と比べて約4倍に増加して. 容器シェアは増加している.次にリサイクル率. いる.またエネルギー消費と排出負荷の変化は,. の変化を見ると,容器シェアとは逆に値が変化. 政策1と比較して,どの値も3倍から4倍に増. していることがわかる.また廃棄物の値の変化. 加している.これに対し,廃棄物発生重量は政. を見ると,まず埋立重量,埋立体積は,ガラス. 策1よりも約8倍減少しているが,埋立体積の. 瓶やペットボトルの容器シェアが減ったことに. 変化は約2割の増加に留まっている.. より,減少している.またSO、を除く排出負荷.  政策3(フランス型政策)の効果を示した. 量とエネルギー消費量が増加している.これは SO、発生量の大きいアルミ缶へのシフトが原因. 変化率3の値を見ると,リサイクルにかかる費 用に基づいて税金を課した場合,ガラス瓶とス. である.. チール缶の容器シェアが減少している.特にス.  政策2(日本型政策2)の効果を示した変化 率2の値を見ると,変化の傾向は,政策1と同. チール缶の容器シェアの減少が一6.11%と大き. じである.この政策2の容器シェアの変化を,. 小さいアルミ缶と紙容器の容器シェアが増加し. 政策1の変化と比較すると,回収費用の違いか. ている.次にリサイクル率を見るとスチール缶. らガラス瓶の容器シェアの変化が8倍になった. の値の増加が22.31%と際立って大きくなって. のに対し,ペットボトルの変化は1.5倍に留まっ. いる.これは表3の「500m1あたりのコスト」 の値が示すように,スチール缶の容積あたりの. ていることがわかる.一方,缶類の値の変化は,. くなっている.また容器の容積あたりの重量が.

(15) 4∫. 表11一部の容器に対する補助金の効果(日本型政策) 基準解. 政策1a. リサイクル. 日本型. F. G. H. A ガラス瓶. 容器シェア. GとA. HとA. 6.70%. 5.62%. 0.03%. 一〇,11%. 一1.19%. スチール缶. 26.48%. 26.47%. 26.62%. 27.00%. 一〇.01%. 0.14%. 0.52%. アルミ缶. 24.25%. 24.25%. 24.38%. 24.74%. 0.00%. 0.13%. 0.49%. 9.80%. 9.80%. 9.48%. 9.34%. 0.00%. 一〇,32%. 一〇.46%. 紙容器. 32.65%. 32.64%. 32.82%. 33.28%. 一〇.01%. 0.17%. 0.63%. ガラス瓶. 63.15%. 73.23%. 73.30%. 73.97%. 10.08%. 10.15%. 10.82%. スチール缶. 73.80%. 73.83%. 73.43%. 72.24%. 0.03%. 一〇.37%. 一1.56%. 65.70%. 65.72%. 65.51%. 64.85%. 0.02%. 一〇,19%. 一〇.85%. 1.13%. 11.30%. 11.69%. 11.83%. 10.17%. 10.56%. 10.70%. 16.95%. 27.25%. 27.10%. 26.66%. 10.30%. 10.15%. 9.71%. 廃棄物発生重量(千t). 2,390. 2,394. 2,372. 2,215. 0.17%. 一〇.72%. 一7.32%. 廃棄物埋立重量(千t). 613. 539. 538. 520. 一12.07%. 一12.19%. 一15.14%. 発生体積(千m3). 28,072. 28,080. 27,917. 27,507. 0.03%. 一〇.55%. 一2.01%. 埋立体積(千m3). 2,517. 2,337. 2,317. 2,323. 一7.13%. 一7.93%. 一7.70%. 22,708. 22,578. 22,633. 22,800. 一〇.57%. 一〇.33%. 0.40%. CO2排出量(千t). 6,534. 6,476. 6,493. 6,537. 一〇.89%. 一〇.62%. 0.04%. SOx排出量(t). 7,526. 7,415. 7,415. 7,382. 一1.47%. 一1.47%. 一1.91%. NOx排出量(t). 21,123. 20,924. 20,979. 21,078. 一〇.94%. 一〇.68%. 一〇.21%. ペットボトル 紙容器. エネルギー(千kcal). iLCA). FとA. 6.84%. リサイクル率 アルミ缶. 容器利用. 日本2型. 6.81%. ペットボトル. 廃棄物. 政策2a 変化率a 変化率1a 変化率2a. 政策a. 容器シェア,リサイクル率の変化率は各値からAの値の差,環境負荷の変化率は各値とAの値の差をAの値で除し たものである.. リサイクル費用が他の容器と比べて大きいこと. 増加している.これは表3で示したように,単. が原因と考えられる.また廃棄物の値を見ると,. 位容積あたりの容器利用税がガラス瓶を優遇す. 埋立重量は一33.05%と大きく減少するが,埋立. るようにはなっていないことによる.一方,リ. 体積の減少は一8.35%と小さくなっている.こ. サイクル率の高い缶類の容器のシェアは減少し. のように埋立重量が減少した理由は,軽いアル. ている.. ミ缶とペットボトルの利用が増加したことによ.  つまり容器のシェアを変更させることを考慮. る.また埋立重量と比べて埋立体積の減少が小. した,ドイツ型政策の費用負担が環境負荷に与. さいのは,政策1,政策2の時と同じく,埋立 段階でかさばるペットボトルのリサイクル率が 少ないことによる.一方,エネルギー,CO2,. える効果は,リサイクルの費用負担にあわせて 税金を与えたフランス型政策の結果よりも少な. NOxは一10%前後と,政策1,政策2に比べて. 少ないため,他の制度と比べて環境負荷全般の. 大きく減少している.. 削減効果が少ないことになる..  政策4(ドイツ型政策)の効果,変化率4の 値を見ると,政策3に比べて環境負荷の変化が 小さくなっている.また重量単位あたりの容器 利用税が軽いため,ガラス瓶の利用がわずかで あるが減少し,逆に負担が軽い紙容器の利用は. いということになる.また日本型政策は負担が.  4.3 リサイクル活動に与える補助金の効果.  次にリサイクル資源の利用に補助金を与える 政策を:これまで検討した容器利用税に掛け合わ せた,複合政策の効果を検討する..

(16) 46. 表12 全ての容器に対する補助金の効果 基準解 政策b 政策1b 政策2b 政策3b 政策4b 変化率b 変化率lb 変化率2b 変化率3b 変化率4b リサイクル. A ガラス瓶. 日本型 日本2型. K. J. 1. フランス型. ドイツ型. M. L. 日本型 日本2型. フランス型. ドイツ型. 1とA JとA KとA LとA. MとA. リサイクル. 6.81%. 6.84%. 6.69%. 5.62%. 6.18%. 6.00%. 0.03%. 一〇.12%. 一1.19%. 一〇.63%. 一〇.81%. スチール缶. 26.48%. 26.46%. 26.61%. 27.00%. 20.36%. 25.11%. 一〇.02%. 0.13%. 0.52%. 一6.12%. 一1.37%. アルミ缶. 24.25%. 24.26%. 24.40%. 24.76%. 26.92%. 24.56%. 0.01%. 0.15%. 0.51%. 2.67%. 0.31%. 9.80%. 9.80%. 9.48%. 9.34%. 10.21%. 9.00%. 0.00%. 一〇.32%. 一〇.46%. 0.41%. 一〇.80%. 紙容器. 32.65%. 32.63%. 32.81%. 33.28%. 36.32%. 35.33%. 一〇。02%. 0.16%. 0.63%. 3.67%. 2.68%. ガラス瓶. 63.15%. 73.23%. 73.30%. 73.97%. 73.31%. 73.65%. 10.08%. 10.15%. 10.82%. 10.16%. 10.50%. スチール缶. 73.80%. 83.79%. 83.34%. 82.00%. 88.61%. 88.61%. 9.99%. 9.54%. 8.20%. 35.33%. 14.81%. アルミ缶. 65.70%. 75.94%. 75.70%. 74.94%. 71.66%. 75.46%. 10.24%. 10.00%. 9.24%. 5.96%. 9.76%. 1.13%. 11.31%. 11.69%. 11.84%. 10.86%. 12.34%. 10.18%. 10.56%. 10.71%. 9.73%. 11.21%. 16.95%. 27.26%. 27.11%. 26.67%. 24.50%. 25.23%. 10.31%. 10.16%. 9.72%. 7.55%. 8.28%. 発生重量(千t). 2,390. 2,393. 2,372. 2,214. 2,122. 2,208. 0.15%. 一〇.73%. 一7.33%. 一11.22%. 一7.58%. 埋立重量(千t). 613. 432. 431. 413. 368. 358. 一29.53%. 一29.65%. 一32.58%. 一39.91%. 一41.60%. 発生体積(千m3). 28,072. 28,082. 27,919. 27,509. 26,562. 26,763. 0.04%. 一〇.54%. 一2.00%. 一5.38%. 一4.66%. 埋立体積(千m3). 2,517. 1,950. 1,929. 1,935. 2,003. エネルギー(千kcal). 22,708. 21,532. 21,587. 21,751. 20,017. 20,726. 一5.18%. 一4.94%. 一4.22%. 一11.85%. 一8.73%. 環境負荷 CO2排出量(千t). 6,534. 6,204. 6,22ユ. 6,264. 5,766. 5,994. 一5.05%. 一4.79%. 一4ユ3%. 一11.76%. 一8.26%. SOx排出量(t). 7,526. 7,107. 7,106. 7,073. 6,523. 6,777. 一5.57%. 一5.58%. 一6.02%. 一13.33%. 一9.95%. NOx排出量(t). 21,123. 19,795. 19,848. 19,944. 19,174. 19,247. 一6.29%. 一6.04%. 一5.58%. 一9.23%. 一8.88%. 容器. Vェア. リサイクル. @ 率. ペットボトル. ペットボトル 紙容器. 廃棄物. iLCA). 1,765 一22.52% 一23.34% 一23.12% 一20.41% 一29.88%. 容器シェア,リサイクル率の変化率は各値からAの値の差,環境負荷の変化率は各値とAの値の差をAの値で除し たものである..  まず日本型政策,日本型政策2の課税方法に,. 少しでいることが分かる.また政策1a,政策. 缶類以外のリサイクル活動に対して補助金を与. 2aの容器シェアは政策1,政策2の値と大き. える政策aを加えた結果が表11である.. く変わらない.またエネルギー消費と排出負荷.  まず比較のため,容器利用税を課さずにリサ. の値も大きく変化しておらず,逆に政策2aで. イクル補助金のみを与えた政策aの効果(変化. はエネルギーとCO2の値が,微量ではあるが. 率a)の値を見ると,容器シェアはほとんど変. 増加に転じている.つまりこれらの負荷はリサ. 化していないことが分かる.またエネルギー消 費と排出負荷の変化も最大でも1.47%の減少と. イクルへの補助金を与えただけなら減少してい. たのに,容器利用税との複合政策を採った場合. 大きくない.しかし廃棄物埋立重量と体積の変. は,微量ではあるが増加に転じてしまったこと. 化に与えるガラス瓶とペットボトルのリサイク. になる.. ルの影響は大きく,それぞれ一ユ2.07%,一7.ユ3%.  次に,全ての容器にリサイクル補助金を与え. と,容器に対する税金の効果に比べて大きく減. る政策の効果を検討する.政策1から政策4の 課税方法に補助金政策を加えた結果が表12で. 少している..  次にリサイクル補助金を加えた日本型政策 (政策1a)と日本型政策2(政策2a)の結果を 比較する.すると全ての政策で,費用負担制度 の対象となっていない缶類のリサイクル率は減. ある..  まず全ての容器にリサイクル補助金を与え る政策bの効果(変化率b)の値を見ると,政 策aの効果(変化率a)と同じく,容器シェア.

(17) 47. はほとんど変化していない.これに対し,缶 類のリサイクル率も増加した結果,環境負荷は. る.また埋立重量と埋立体積が最も減少してい. 全て5%以上減少し,廃棄物埋立重量と体積は 20%以上減少した.これはスチール缶とアルミ. フランス型政策の方が減少させている.また日 ’本型政策の成果は,費用負担の大きいフランス. 缶のリサイクル率が増加したことの削減効果が. 型政策,ドイツ型政策ほど大きくないことが分. 大きいことによる.. かる..  次にフランス型政策(政策3b)とドイツ型. るのは,ドイツ型政策であるが,環境負荷量は.  次に税金と補助金の効果を分けて分析する.. 政策(政策4b)の費用負担制度の効果を見ると,. 表13の「容器利用税」と「リサイクル補助金」. これらの制度の容器シェアの変化はリサイクル. の値は,複合政策の変化分が増加であれば1,. 補助金を与えない場合と大差ない.しかしリサ. 減少であれば一1と置き,一つの政策のみを採っ. イクル率の増加分に差が開き,その差はフラン. ている.. た時の効果を相対化したものである.また表 13の「相乗効果との乖離」とは,税金の効果 と補助金の効果を別個に求めてから合計した値 と,複合政策の効果の値の差を複合政策の変化.  この結果によると,エネルギー消費量と排. 分で割ったものである.. ス型政策(変化率3b)で6%から35%,ドイ ツ型政策(変化率4b)で8%から15%となっ. 出負荷量はフランス型政策のほうが少なくなる.  これによると,リサイクル補助金の成果が常. が,廃棄物埋立重量と体積はドイツ型政策のほ. に環境負荷を減少する効果があるのに対し,容. うが少なくなる.これはリサイクル率の増加が,. 器利用税の効果は必ずしも環境負荷を減少す. フランス型よりもドイツ型の方が多かったこと. るようには働いていない.表では,容器シェア. による.つまり容器利用税の効果を比較すると,. の変化がこれらの値を増加させるように働く場. ドイツ型よりもフランス型の方が廃棄物埋立量. 合,「容器利用税」の値を灰色に塗って区別し. と体積を減らしているが,複合政策の場合は, ドイツ型の方が減らしていることになる.つま. てある.これより日本型政策と日本型政策2で は,容器利用税がエネルギー消費と排出負荷を. り容器利用税とリサイクル補助金の複合政策が. 増加させるように働いていることが分かる.. もたらす相乗効果は,無視できないほど大きく なる..  また二つの政策の相乗効果がプラスにならな かった場合も,表の欄を灰色に塗ってある.こ れによりほとんどの複合政策はその効果を相殺.  4.4 複合政策の相乗効果. していることが分かる.この相殺効果でもっと..  そこで次に,複合政策の相乗効果について検. も大きい値は,政策2aのCO2排出量の一114%. 討する.相乗効果の計算方法は,容器利用税の 個に計算し,その結果と複合政策の効果を比較. である.この値はどちらの政策も単独で採れ ばCO2排出量を減少するのに,同時に採れば 増加してしまうことを意味している.ただし. する方法を採る.その結果をまとめたものが表. この値はもともとの変化率が0.04%と少ないた. 13である.. め,相殺した変化分は大きくない.これに対 し,フランス型政策の埋立重量と体積はそれぞ. 効果と,リサイクルに対する補助金の効果を別.  この表13の「複合政策の変化率」の値は, 表10から表12にある「変化率」で示したもの と同じものである.ただし表13ではリサイク ルの直接的な影響が表れない廃棄物発生量と発. 実は相殺されてしまっていることになる.また. 生体積の値は省いてある.. エネルギー消費や排出負荷においてもフランス.  この変化率を比較すると,殆どの政策におい. 型政策はドイツ型政策と比べて,相殺効果が大. て廃棄物も環境負荷も減少していることが分か. きい.その結果,表12で示したように,複合. れ約40%,約20%と大きく減少しているのに, それらの変化の約57%,51%にあたる効果が,.

(18) 48. 表13複合効果の成果 政策1a 政策2a 政策1b 政策2b 政策3b 政策4b 税金. 廃棄物埋立重量(t). 日本型2. 日本型. 日本型2. フランス型. ドイツ型. リサイクル補助金. 缶類を除く 三吟を除く. 全容器. 全容器. 全容器. 全容器. 複合政策の変化率. 一12.19%. 一15.14%. 一29.65%. 一32.58%. 一39.91%. 一41.60%. 容器利用税. 一〇.028. 一〇.329. 一〇,011. 一〇.153. 一〇.828. 一〇。325. リサイクル補助金. 一〇.990. 一〇,797. 一〇,996. 一〇.907. 一〇.740. 一〇.710. 日本型. 埋立体積(m3). 灘轄灘難壁. 灘耀灘. 相乗効果との乖離. 廃棄物. 糞騰. 複合政策の変化率. 一7.93%. 一7.70%. 一23.34%. 一23.12%. 一20.41%. │29.88%. 容器利用税. 一〇,107. 一〇,133. 一〇,036. 一〇.044. 一〇.409. 一〇.259. 一〇.898. 一〇,926. 一〇,965. 一〇.974. 一1.104. 一〇,754. リサイクル補助金. @ }  門戸寒ii. 相乗効果との乖離 複合政策の変化率 エネルギー(kcal). CO2排出量(t). 容器利用税. │0.33%. O.40%. 一4.22%. 1難1縣. 舞. リサイクル補助金. 一1,739. 一1.418. 相乗効果との乖離. 1.28%. 10.79%. 複合政策の変化率. 一〇.62%. 0.04%. 一1.048 −1.228. 一20.606. 一〇.612. α11%白話灘. i雛論難醗 一13.33%. 一1.91%. 一5.58%. 一6.02%. 容器利用税. 一〇,009. 一〇.299. 一〇,002. 一〇,095. 一1,000. 一〇.771. 一〇,998. NOx排出量(t). 一6.94%. 0.00%. 一〇.21%. .6.04%. 一1,382. 一4.422. 一1.042. 一9.95% 一〇.841. 一〇.451. 一〇.925      一〇.418. 一〇,559. ?癖嚢灘墜灘灘.     一9.23%. 一5.58%. 難難1. 容器利用税 リサイクル補助金.   義. 一1.055 −1.223  一〇.430. 一1.47%. 一〇.68%. 一〇.593. 一〇,394. 複合政策の変化率. 複合政策の変化率. 一〇,437. 一〇.699. 塁. iLCA). 0.30% 一114.33%. 相乗効果との乖離. 一〇.412. 黷W.26%. 一4.13%. 相乗効果との乖離. リサイクル補助金. 一〇,691. 一11.76%. 一4.79%. 環境負荷. SOx排出量(t). │8.73%. 難欝. 馨. 一1,427. │11.85%. α16%灘欝欝. 難鞭鍵・. 容器利用税 リサイクル補助金. │4.94%. │8.88% 一〇,351. 一〇.299. 一1.126 −0.681. 一〇.708. α08%1灘嚢外 .. 相乗効果との乖離. 灘欝. 灰色の欄は,「容器利用税」,「リサイクル補助金」では複合政策とは逆の効果をもたらしていること,「相乗効果との. 乖離」では政策の複合の効果が相殺されていることを表している.. 政策の効果は,フランス型政策よりもドイツ型. を用い,各国の制度を基に政策シナリオを作成. 政策の方が多くなっている.この結果は,税金. して行った.この検討結果をまとめると,次の. の効果と補助金の効果を別個に検討した場合,. ようになる.. 最善の政策の選択を誤ることがあることを示し.  第一に,実際は容器包装リサイクル法施欝欝. ている.. も,ペットボトルの容器シェアが増加している 5 おわりに. のに対し,モデルの日本型政策では減少してい. た.これは,現実では1995年以降に500mlの.  本研究では,応用一般均衡分析(CGE)を用. ペットボトルの利用が解禁され,利用量が増加. いて,日本,フランス,ドイツの容器包装リサ イクル制度の効果を比較検討した.比較は,筆. しているのに対し,モデルでは1995年の状態 を基準解と置いて,静学分析を用いて制度の分. 者が作成した飲料容器リサイクルCGEモデル. 析を行っていることによる.この比較から,日.

(19) 49. 本の容リ法は,他の要因によるペットボトルの. り二つの政策の効果を別個に計算し,それを合. 増加を抑制することはできなかったが,増加を. わせた値と複合政策の効果を比較すると,ほと. 促す原因ではなかったことが分かる.. んどの政策で複合政策の値の方が小さくなって.  第二に,容器利用税を使って容器のシフト. いた.このことは個別の政策に分けて効果を見. を引き起こせば,リサイクル率に大きな影響を. ることが,過大評価につながってしまうことを. 与える.今回のシナリオでは,リサイクル率が. 示している.. 10%上がるようにリサイクル補助金を与えてい.  これらのことから容器包装リサイクルの制度. たのに,この補助金と容器利用税との相乗効果. 設計のあり方を述べると,次のようになる.. は,リサイクル率に6%から35%まで幅を持.  第一に,容器シェアを政策で誘導する必要が. たせていた.. ある.そのためには容器包装リサイクルを材質.  第三に,事業者の費用負担が少ない日本型政. 別に行うのではなく,代替性を考慮したドイツ. 策が,結果的に他の政策よりもガラス瓶の容器. 型の費用負担制度の導入が必要である.ただし. シェアの減少を抑えたという,逆説的な結果が. 検討結果では,ドイツ型政策よりもフランス型. 出た.ただしこれは,日本型政策は容器利用税 の税率が低く,容器シェアに与える影響が小さ. 政策の方が埋立体積を小さくしていた.このこ とから費用負担額を設定するにあたり,優先す. いのに対し,比較した他国の制度は容器シェア. る環境負荷を明確に定義し,それを削減するこ. を変化させる効果が大きいことによる.つまり,. とを目標として明示する必要がある.. たとえ事業者の費用負担を増やしても,容器間.  第二に,容器利用税がリサイクル率に対して. の代替性によって環境負荷が減らないことがあ. 与える影響は大きく,増加要因にも減少要因に. る.. もなるため,リサイクル率の目標値に柔軟性を.  第四に,どの政策が最も環境負荷を減らすか. 持たせ,その増減に一喜一憂するのを止めるこ. は,負荷によって異なる.容器利用税とリサイ. とである.筆者は,これまでの研究でも,リサ. クル補助金の複合政策で,最も廃棄物埋立体積,. イクル率にこだわるべきではないことを主張し. 重量を減らしていたのは,リサイクル費用の負. てきたが,今回の検討で,費用負担制度の面か. 担率が容器によって異なるドイツ型政策であっ. らもそれが裏付けられたことになる.. た.これに対し,四種類の環境負荷を減らして.  また現実には,ボトル缶が使われるようにな. いたのは,容器別にリサイクル費用を負担させ. るなど状況の変化も生じている.そのため,状. ていたフランス型政策であった.また廃棄物埋. 況に合わせて改定できるように,制度に柔軟性. 立体積に限れば,日本型政策の方がフランス型. を設けることが必要であろう.今後,予定され. 政策よりも削減効果があった.. ている容リ法の見直しで,これらが検討され,.  第五に,容器利用税とリサイクル補助金の複. 法制化されることを期待したい.. 合政策の効果は,相殺されることが多い.つま.                 Appendix1 残りの式一覧  本研究で用いた分析モデルVRCGEは,同誌54巻1号の研究ノートの宇多(2003b)で説明したAHBI CGEに,容器の代替関係とリサイクルを組み込んだものである.このAppendix1では,説明がVRCGEの 構造でALIBI CGEと同じ部分を説明する.なお宇多(2003b)と重複する部分の説明は省略し,式だけを示 すものとする.また記号の意味もAppendix2に一覧をまとめてあるため,必要なものを除き省略する..  まずALIBI CGEの式をそのまま用いず,若干の変更を加える必要がある生産量,価格,家計部門,政府 部門の説明を行う..

(20)  ∫0. 生産量.  VRCGEでは,容器や廃棄物処理のように,財・サービスが一部の部門にしか投入されないものがある. また一部の財の供給は投入係数に従わないことがある.そのため部門によって需給の均衡式の形が異なるも のになる..  まず飲料容器リサイクルに関係しないその他部門(n),飲料部門(b),カスケードリサイクル資源を投入. する代替資源投入部門(q)の生産量決定式を説明する.これらの式は,基本的にAUBI CGEの式と同じも のであるが,生産部門を分けて示すため,次式のようになる..    κ∫+〃2ガ=オ加x.+α・わんわ+砺Xg+オ・・x.+α・4㌔                +オ・認。+α・・κ。+o、+&+∫η、+θ・  (∫∈η,ろ,9)(30).  これに対し,天然資源(v)の生産量決定式は,容器部門と代資部門への投入量κ吻,搬,がその投入係数に 従わず,式(11)によって決定する.これらの投入分を最後に追加すると,生産量決定式は次式のようになる..       κ。∫+〃2。ゴ=オ吻x.+α・ψκb+オ吻x9+毒・&+α・・,μ♂            +ノ4v・μxμ+αv・ノκア+Ovゴ」+9v∫≠+加vり+θv・ノ+κv、μ+κv’躍     (31).  廃棄物処理量は,VRCGEでは家計が廃棄する飲料容器のみを検討対象としている.これより廃棄物処理 部門のサービス提供量κ4と政府が費用を負担する廃棄物処理量g4が等しくなる.                       κ6 =9d                                      (32).  廃棄物回収部門のサービス供給額,つまり廃棄物回収費用κ.は,家計部門が廃棄する飲料容器の総発生量 Wによって決定する..                         w.                      κr ===『一                                      (33).                         πw.  また各容器の生産量κ。,は,飲料部門の需要容積麗,によって決定する..                         z4.                      κ厩 二==一                                    (34).                         姶. 雌  生産量と同様に,価格の決定式も部門によって異なる.まず容器リサイクルに直接関係ないその他財(n), 天然資源(v),廃棄物回収(r)の価格は,次式によって決定する.. ρノー職嘱ノP轟ノ鳥+融+(1+τノ)(黒闇)吻ノσ∈瑞鳩,)(35)                                x1.

参照

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