勤務環境改善マネジメントシステム導入に関して
~いきいきと働ける職場づくりを目指して~
本日の研修内容
第1部(医療勤務環境改善の取り組み事例の講演)
第2部(講義)30分
〇医療機関における勤務環境改善への取組の背景と経緯
〇兵庫県としての取り組み
〇勤務環境マネジメントシステム運営の方法
■参考事例解説:2016年PLAN(計画)の作成[グループ学習]から見えた勤務
環境改善の取り組み
第3部(実習)60分
「あなたから見た自院の現状と、現状から見たあるべき姿」
〇本日の研修を受講され、自院の勤務環境の現状はどうであるか、そしてどの
様にあるべきかをグループにて記載頂きます。
医療法による勤務環境改善システム制度化までの経緯
~「雇用の質」向上の厚生労働省での取り組み~
平成23年6月
看護師などの「雇用に質」向上旧PT報告+「5局長通知」
看護職員の取り組み
平成24年10月
平成25年2月
医療分野の「雇用の質」向上新PT発足
⇓
「新PT」報告公表+「6局長通知」
看
護職員の取り組み
⇓
医療機関全体の取り組み
平成25年6月
社会保障審議会医療部会 医療法改正に向けた議論スタート
平成25年8月
~社会保障・税一体改革~
「社会保障制度改革国民会議」報告書まとめ
⇓
秋の臨時国会で「一体改革のプログラム法」成立
医療従事者の確保と有効活用の観点から、激務が指摘される医療機
関の勤務環境を改善する支援体制を構築し、医療従事者の定着・離
職防止を図ることが必要である。
平成25年10月
社会保障審議会医療部会で「医療勤務環境改善」等の議論
社会保障審議会医療部会意見
※医療機関の勤務環境改善システム導入の提言
医療政策の観点
⇓
対策の観点
平成26年6月
医療介護総合確保推進法による改正医療法成立
(医療法に医療機関の勤務環境改善システムを制度化)
医療勤務環境改善マネージメントシステムに関する指針[抜粋・簡略化]
職員の協力の下
に一連の過程を定めて継続的に行う
自主的な
勤務環境を改善する活動
「医療勤務環境マネージメントシステム手引書(以下手引き)」を活用した勤務環境改善
の方針
表明⇒体制の整備⇒分析⇒改善計画の作成⇒改善計画実施⇒評価⇒改善
の一連的仕組み。
病院又は診療所を単位として
組織全体
で取り組む。
管理者は
勤務環境改善方針を表明
し全職員に
周知
する。
多様な部門及び職種で構成する
協議組織を設置
する。
手引きを参考に
、
現状を定量的及び定性的に把握⇒分析⇒分析結果を踏まえ
優先的実施
手引きに示された
手法等を参考に
達成点を定める。
各過程ごとに
医療従事者その他の職員が確認できる体制
を整備する。
管理者が働き方、健康支援、働きやすい環境、働きがいの向上に関する
改善計画を作成
管理者は
医療従事者に周知
するとともに、必要に応じ改善計画を修正する。
管理者は
手引きを参考に
評価を実施する手順及び実施者を定め実施し、
定期的な評価
を
行う。
管理者は
評価
に基づき
医療勤務環境改善マネージメントシステムの全般的見直し
を行う。
管理者は、
協議組織の議を経る
ほか
従業者の参画
を図る。
平成26年10月1日から適応
第一条
第二条
第三条
第四条
第五条
第六条
第七条
第八条
第九条
第十条
第十一条
第十二条
①医師事務作業補助体制の評価
⇦勤務医師の業務軽減を推進
勤務医の負担軽減をより一層推進する観点から、医師事務作業補助体制加算1を評価する。
療養病棟入院基本料や精神病棟入院基本料を算定する病棟についても対象に加える。
②看護職員の月平均夜勤時間数に係る要件等の見直しと評価
⇦夜勤時間計算方法を規制緩和
夜勤従事者を確保する観点等から、月平均夜勤時間数の計算方法の見直し及び基準に適合しなくなった際の評価方法等を見直す。
夜勤時間特別入院基本料を算定する場合は、医療勤務環境改善支援センターに相談し、相談状況に関する書類及び看護職員の
採用活動状況等に関する書類を地方厚生(支)局長に提出すること。
⇦規制緩和と併せ非適合への対処方法を導入
③夜間看護体制の充実に関する評価
⇦夜間看護業務の負担軽減する取り組みを促進
夜間看護業務の負担軽減を促進するために、看護職員及び看護補助者の夜間配置の評価を充実するとともに、看護職員の夜間の
勤務負担軽減に資する取組を行っている場合を評価する。
④看護職員と看護補助者の業務分担の推進
⇦看護職員の業務軽減を推進
看護職員が専門性の高い業務により集中することができるよう、看護職員と看護補助者の業務分担に資する取組を実施した上で、看
護補助業務のうち一定の部分までは、看護補助者が事務的業務を実施できることを明確化する。
⑤常勤配置の取扱いの明確化
⇦産前・産後休業、育児・介護休業の柔軟な勤務形態
診療報酬制度上の常勤配置の取扱いについて、産前・産後休業、育児・介護休業、短時間勤務等に関する取扱いを明確化し、柔
軟な勤務形態に対応する。
⑥脳卒中ケアユニット入院医療管理料の医師配置要件の見直し
⇦経験のある医師の配置基準を緩和
現行の算定要件は、「神経内科又は脳神経外科の経験を5年以上有する」こととなっているが、夜間休日に当該保険医療機関の外
にいる医師が迅速に診療上の判断ができる場合には、経験年数を一定程度緩和する。
⑦手術・処置の時間外等加算1の施設基準の見直し
⇦勤務医師負担軽減を取り組んでいる場合の要件緩和
勤務医負担軽減の取組をより促進する観点から、病院全体で負担軽減の体制整備に取り組んでいる場合においては、要件の一部を
緩和する。
平成28年度診療報酬改定
チーム医療の推進、勤務環境の改善、業務効率化の取組等を通じた医療従事者の負担軽減・人材確保
H27.4に県に
「兵庫県医療勤務環境改善支援センター」を設置
し、関係機関と連携しながら、医療機
関の取り組みを側面的に支援する。
兵庫県医療勤務環境改善支援センター設立の趣旨
1.調査:運営協議会の運営
(1)
調査
:医療機関による勤務環境改善の
取り組み状況調査
を実施(平成27年度)
(2)
関係機関連絡会議
(運営協議会):助言や協力を得る場として、勤務環境改善関係者
で構成する
「兵庫県医療勤務環境改善支援センター関係機関連絡会議」
を開催
兵庫県医療勤務環境改善支援センター設立の実施内容
「目指す姿」実現に向けた取組方針と具体策
医療関係団体
医師会、看護協会、病院協会、民間病院協会、日本医業経営コンサルタント協会兵
庫県支部
労働関係団体
兵庫労働局、兵庫県社会保険労務士会、兵庫県勤労福祉協会
県
医務課
2.勤務環境改善の普及啓発事業
(1)
法令制度等周知:勤務環境改善にかかる法令
等の他、
兵庫県の取り組み内容
を適宜
周知
(2)
研修会
:
医療勤務環境改善マネジメントシステムや先進的な取り組み事例の紹介
にかかわる研修
を実施
年5回
(神戸会場、姫路会場、三田会場、豊岡会場、淡路会場)
3.相談対応
医療機関が勤務環境改善取り組み上の相談内容は、多岐にわたる課題が想定されていることから、
経営面からの支援に取り組む
「医業経営アドバイザー」を当センターに配置
し、労務管理面からの相
談支援に取り組んでいる
兵庫県労務局に配置された「医療労務管理アドバイザー」と連携しつつ
、
医療機関からの
相談に対応
する。
4.勤務環境セルフチェックリスト(簡易版)
希望のあった施設において実施し、①組織活力度、②ワークライフバランス改善、③組織活性化の
WARNING SIGUNAL等の評価を実施する。
5.医療機関の取り組み支援
医療機関が勤務環境改善の取り組みを継続的・安泰的に実施できるよう、
院内保育所運営費補
助事業等、勤務環境改善につながる県施策
により、医療機関の自主的な取り組みを支援する。
「目指す姿」実現に向けた取組方針と具体策
5.兵庫県ホームページ
ホーム
>
暮らし・
教育 >
健康・福祉
>
医療・保健衛生
> 医療機関における勤務環境改善の取組の推進
医療機関における勤務環境改善の取組
医療勤務環境改善マネジメントシステムに関する指針(外部サイトへリンク)
勤務環境改善マネジメントシステム導入の手引き(外部サイトへリンク)
勤務環境セルフチェックリスト(エクセル:26KB)
兵庫県の取組
取組状況の調査
調査結果(PDF:579KB) 調査票(5月調査)(エクセル:18KB)
専門家による相談支援
医業経営に関すること(医業経営相談コーナー)
医療労務管理に関すること(
医療労務管理相談コーナー(外部サイトへリンク)
)
医療機関の取組支援
医療機関の取組支援一覧(PDF:102KB)
いきいき医療機関サポートWEB(厚生労働省)(外部サイトへリンク)
研修会の開催
28年度
研修会のご案内(PDF)
【参考】27年度
研修会のご案内(PDF)研修会資料(PDF)
医療勤務環境改善の意義
「雇用の質」の向上の取組の内容
①適切な労務管理
②職員の健康支援
③働きやすい環境整備
④働きがいの向上 など
患者から選ばれる
施設へ
人材の確保・定着
生産性の向上
スキル・アップ
安全で質の高い
医療の提供
勤務環境改善
に向けた投資
患者満足度
の向上
経営の安定化
「雇用の質」
の向上
「医療の質」
の向上
■医療機関が、
「医療の質の向上」と「経営の安定化」の観点
から、自らのミッションに基づき、ビジョンの実現に向けて、
組織とし
て発展していくことが重要
。そのためには、医療機関において、医療従事者が働きやすい環境を整え、専門職の集団としての働
きがいを高めるよう、勤務環境を改善させる取組が不可欠。
■勤務環境の改善により、医療従事者を惹きつける医療機関となるだけでなく、
「医療の質」が向上し、患者の満足度も向上。」
好循環
を確立
■医療従事者にとって=勤務負担の軽減、働きがいの向
上など
■患者にとって=質の高い医療が提供される など
■経営にとって=コストの適正化、経営の質の向上など
医療従事者、患者、経営にとってWIN
WIN-WINとなるような好循環を作る
勤務環境改善マネジメントシステム導入ステップの全体像
1.マネージメントシステ
ム導入準備
ステップ1
方針表明
ステップ2
体制整備
経営者が意思決定し院内に表明
多職種で形成された検討チームを形成
2.PLAN
計画
3.DO
実行
4.Check&ACT
評価・改善
ステップ3
現状分析
ステップ4
目標設定
客観的な分析により課題を明確化
目標設定
ステップ5
計画策定
目標達成のアクションプランを作成
ステップ6
取り組みの実施
一つ一つ着実で継続的な実践
ステップ7
評価・改善
成果を測定し、次のサイクルにつなげる
勤務環境改善マネジメントシステム導入ステップ(導入準備)
1.マネージメントシステ
ム導入準備
ステップ1
方針表明
ステップ2
体制整備
経営者が意思決定し院内に表明
多職種で形成された検討チームを形成
【ステップ1】経営者の方針表明
■ポイント1:
経営者が
勤務環境改善を病院の方針として
意思決定し従業者に表明
する。
■ポイント2:
全員で取り組めば
具体的な
勤務環境改善につながるイメージを発信
する。
【ステップ2】体制整備
■ポイント3:
様々な職種や属性の多様なメンバー
で構成する
勤務環境改善アクションチームを形成
する。
①部門間連携、部門を超えた連携と問題解決が図れる体制を形成する。
②ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に参加者が自発的に作業や発言を行いながら問
題解決するたワークショップ形式がよい。
■ポイント4:勤務環境改善アクションチームは
経営層が承認した正式な組織
としての位置付ける。
■ポイント5:勤務環境改善の進捗状況が
全職員に伝わる様コミュニケーションネットワークを形成
する。
①説明会を開催する
②管理者からのスタッフへの説明を頻回に行う
③院内のイントラネット、掲示板、院内報等で頻回に伝達する
④病院職員からの意見を吸い上げる仕組みを構築する。
1.マネージメントシステム(導入準備)
勤務環境改善マネジメントシステム導入ステップ(PLAN計画)
1.マネージメントシステ
ム導入準備
ステップ1
方針表明
ステップ2
体制整備
経営者が意思決定し院内に表明
多職種で形成された検討チームを形成
2.PLAN
計画
ステップ3
現状分析
ステップ4
目標設定
客観的な分析により課題を明確化
目標設定
ステップ5
計画策定
目標達成のアクションプランを作成
【ステップ3】現状認識
~ 自院の勤務環境の「現状」を明確に認識しましょう! ~
■ポイント2:抽出した「現状」を
院内アンケートやヒアリング等で
再確認する。
■ポイント3:定量確認が必要な項目は下記
データ等で客観的な分析を行い事実を明確
にする
。
■ポイント4(1)勤務環境セルフチェックリストを活用して、
組織全体の勤務環境における傾向
も確認する。
①組織活性力
②段取りスコア
③モチベーションスコア
④ブランドロイヤリティーを確認し
⑤組織活性化ソリューションで取り組みを検討
(2)
特に管理者と一般職との認識のギャップを明確にして、話し合いでギャップを埋めておく
2.PLAN (計画)
1
働き方や休み方の項目
①年次有給休暇取得率、②所定外労働時間、③夜勤・交替制勤務の勤務間隔 等
2
職員の健康支援の項目 ①身体的・精神的休暇取得率、②健康診断率、③過重労働面談数、④夜勤免除率等
3
働きやすさ確保のための
環境整備の項目
①離職率または離職者数、②平均勤続年数、③職員純増数、④職員満足度、⑤医師
事務作業補助者配置数、⑥育児休業取得率・取得者数、⑦短時間勤務制度の取得
率、⑧介護休業取得者数等
4
働き甲斐の向上の項目
①研修・学会への参加数、②学会発表数、③組織成員の成長への投資等
【ステップ3】現状認識
~ 自院の勤務環境の「現状」を明確に認識しましょう! ~
■ポイント1:アクションチームのミーティングで自院の
勤務環境の「現状」を抽出
する。
2.PLAN (計画)
多職種チームメンバー全員がブレーンストーミング方式で「現状」をカードに書き出す。
多職種メンバーで話し合いながらほぼ同義のカードを束ねて山をつくる。
現状1
現
状
現
状
Aさん
現
状
Bさん
現
状
Cさん
現
状
Dさん
Eさん
現
状
Fさん
現
状
Gさん
現
状
Hさん
現
状
現
状
現
状
現
状
現
状
現状2
現状3
現状4
現状5
多職種メンバーで話し合い法人としての「現状」をまとめる。
現状1
現状2
現状3
法人として想定される現状
法人としての現状
現在の満足度は? 重要視しますか? 1 必要な休日(少なくとも週1日)や、定められた年次有給休暇が計画的に取れるようにする。 2 必要な休憩時間・仮眠時間を取れるよう、勤務体制、交替勤務制を見直す。 3職員の就業時間を把握して、時間外労働の多い職員に対して産業医や管理者による面接の機会を提供する 4地域で連携し小児科・産婦人科の集約化や地域における診療連携体制を見直して、特定の診療科 や特定の職員の負担を軽減する 5大学や基幹病院の医局、医師会やナースセンター等の公的機関の協力を得て、病院の職員確保 支援を進める 6 職員の労働条件や労働時間管理が法令に沿ったものであるか労働管理チェックを行う 7 職員自身が健康的な生活習慣(食事/運動/睡眠/喫煙等)について見直す機会を提供する 8 職種特有の疲労やストレスに対処する情報や学ぶ機会を提供する 9 職員のメンタルヘルスを支援する体制を整える 10 個人的な健康問題について相談でき、プライバシーが守られた窓口を設ける 11 常勤の職員に対して、1年(深夜業を含むものは6ヶ月)以内ごとに一回、定期的な健康診断を行う 12 職員の職務の特性に合わせた内容の健康診断が受けられるようにする 13 職員に対する有害化学物質対策・感染症対策を講じる 14 職員の家族やパートナーにも「職員の健康」を守るための情報を提供する 15 院内に明るくきれいで快適な休憩室や当直室を確保する 16 バランスの取れたおいしい食事や軽食が院内で摂れるようにする 17 職員も気軽に利用できるフィットネスルーム、トレーニングルーム等を確保する 18 院内で発生する患者・利用者による暴言・暴力の防止対策を進める 19 パワーハラスメント、セクシャルハラスメントに適切に対処する組織を作る 20 職員の負担を軽減できる電子カルテシステムの導入や改善を行う 21記録や書類作成の簡素化、補助職の導入等を進め、職員が専門職としての業務に専念できるよう にする 22 物品・カルテ・文書類の整理整頓を進めて、心身に負担の少ない取り扱い方法を検討する 23 同僚間で問題点を共有しあい、相談しあえるようにする 24 互いに積極的に挨拶をし、良好な人間関係を保つ 25 治療方針や業務の進め方について、関係者が短時間のミーティングを定期的に行う 26 掲示板・診療スケジュール版等を活用し、必要な情報が全員に正しく伝わるようにする 27病院の運営方針が周知されている。具体化にあたっては、その決定に関係スタッフが関われるようにする 医療事故等に関する訴えがあった際には必ず組織的に対応し、関係者が参加して個人の責任に固