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中央学術研究所紀要 第36号 213西康友「西域系写本の梵文「法華経」の和訳の試み -Nidana-Parivartah-」

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Academic year: 2021

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(1)

西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み

Nidana ̄parivartah 213

西

1 。 は じ め に 2.rヽ4idana(はじまり) は じ め に 梵 文 「 法 華 経 」 は 、 1 9 世 紀 以 降 の 多 く の 写 本 探 索 隊 に よ っ て 、 お よ そ 3 0 種 類 以 上 の 写 本 が 発 見 さ れ て お り 、 そ れ ら の 写 本 は 、 発 見 さ れ た 地 方 の 名 前 を と っ て 、 ネ パ ー ル 系 写 本 、 西 域 ( 中 央 ア ジ ア ) 系 写 本 、 ギ ル ギ ッ ト ( カ シ ミ ー ル ) 系 写 本 と 名 づ け ら れ て い る 1 ) 。 本稿では、西域系写本の梵文「法華経」の抄訳凶idana­pllrivartah)を 試 み る 。 そ の 理 由 と し て 、 西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 が 存 在 し な い こ と 、 そ の 写 本 の 中 に 中 期 イ ン ド 語 が 多 く 現 れ る こ と 、 『 ケ ル ン ・ 南 条 校 訂 本 』 2 ) で 用 い ら れ た 写 本 の 1 つ で あ る た め で あ る 。 未 熟 な 試 訳 で あ る が 、 諸 先 達 か ら の ご 叱 責 を 頂 け れ ば と 思 っ て い る 。 本稿で用いるテキストは、FI.Toda:M£)D沁1剔弘/=フノMMだ£4sa7瓦4 CEz7rm/Ajaη/Waμμjcrφむ、/?θy7?a戒こどj77e肩、TokushimaKyoikuShuPpan []enter、1981を底本とした呪 な お 、 翻 訳 部 分 の ( ) は 筆 者 が 補 っ た も の で あ り 、 [ ] は 前 語 を 言 1 ) K . T s u k a m o t o , R . T a g a , R . M i t o m o a n d M . Y a m a z a k i : 忘 他 洽 回 以 前 面 面 他 面 ­ 用a77叩げ剛収a,C゛7//どcrどj升 沢y印a/,大7aぶ力,7治・a,7dC四版7/Aja,尺θ謂,四たEj76;ra月j/71­ 砲x,vo1.1,TheSocietyfortheStudyofSaddhrmaPundarikaManuscriptsToky0,1986, 1)P.20­22, 2)H.KemandB.Nanjio:&7dr//79,uμ叩j゛陵 ・Z耀逍ぴ/ ゛c 召 jd/万caJ・St.P6t゛sbogg 1908­12. こ の 校 訂 本 は , 伝 承 の 異 な る 写 本 を 混 合 し て 校 訂 し た と い う 点 で , 多 く の 問 題 が あ る 。 3 ) 不 明 と 思 わ れ る 箇 所 に は , L o k e s h C h a n d r a ( e d . ) : M £ ) £ ) 瓦 4 尺 訂 4 ­ / び M ) Å 辺 瓦 4 ­ S び 7 瓦 4 尺ご7s/z即r肘皿心cr卵,TheReぅら/ukai,1977,およびK. I`sukamoto,R.Taga,R.Mitomo, andM.Yamazaki:Sr7z7以,盾訂ど,zmscrj/7rげ&7jJ?どμ777aμ凹ja,収a,Cθ/たびどど7升θ/77/V印ど7/,7ぐaぶ/?1?1加 ど77❹Cど肋zTz//U沁,/ぞ 脚ど7❹こどj77どがa月丿力❹己r,vol.I,TheSocietyfortheStudyof 5;addllarmaptlrldarikaManuscripts1oky0,1986を適宜参照した。

(2)

中央学術研究所紀要第36号 い換えたものである。 2。「i(=lana(はじまり) 私 に よ っ て 、 こ の よ う に 聞 か れ た 。 あ る と き 、 せ 尊 は 、 ラ ー ジ ャ グ リ ハ 1 ) に と ど ま っ て い た 。 グ リ ド ラ ク ー タ 山 に お い て 、 男 性 出 家 修 行 者 の 大 き な 集 団 、 一 万 二 千 人 の 偉 大 な 直 弟 子 だ ち と と も に い た 。 ( 彼 ら は ) す べ て 阿 羅 漢 で 、 愉 | 薗 が 消 え 去 り 、 煩 | 薗 が な く 、 自 己 を 抑 制 し て い て 、 立 派 な 解 脱 し た 心 を も ち 、 完 全 に 解 脱 し た 智 慧 を も ち 、 高 貴 な る 生 ま れ で 、 ( ま る で ) 大 き な ゾ ウ で あ り 、 な す べ き こ と を な し て お り 、 な さ れ る べ き こ と を な し て い て 、 重 荷 が 取 り 除 か れ 、 自 分 自 身 の 目 的 を 達 成 し て お り 几 輪 の 存 在 へ の 結 び っ き を な く し て い て 、 正 し い 智 慧 に よ っ て 心 が 立 派 に 解 脱 し て お り 、 す べ て の 心 の 力 で 抑 制 す る こ と に よ っ て 最 高 の 彼 岸 に 到 達 し て い て 、 智 慧 の 中 の 智 慧 を も ち 仇 動 揺 す る こ と の な い 、 偉 大 な 声 聞 た ち で あ っ た 。 一 度 の 生 命 [人生]をとどめている、すなわちアーナンダ(iirlanda)尊者がいた。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) ア ー ジ ュ ニ ャ ー タ コ ー ン デ ィ ン ヤ 尊 者 、 ア シ ュ ヴ ァ ジ ッ ト 尊 者 、 パ ン パ 尊 者 、 マ ハ ー ナ ー マ ン 尊 者 、 ナ ン デ ィ カ 尊 者 、 マ ハ ー カ ー シ ュ ヤ パ 尊 者 、 ウ ル ヴ ィ ル ヅ ァ ー カ ー シ ュ ヤ パ 尊 者 、 ナ ( ン ) デ ィ ー カ ー シ ュ ヤ パ 尊 者 が い た 。 ま た 、 ガ ジ ャ カ ー シ ュ ヤ パ 尊 者 、 シ ャ ー ラ ド ヴ ァ テ ィ ー プ ト ラ 尊 者 、 マ ハ ー マ ウ ド ガ ル ヤ ー ヤ ナ 尊 者 、 マ ハ ー カ ー ト ヤ ー ヤ ナ 尊 者 、 ア ニ ル ッ ダ 尊 者 、 レ ー ヴ ァ タ 尊 者 、 カ ヽ ク ピ ナ 尊 者 、 ガ ヴ ァ ー ン パ テ ィ 尊 者 、 ピ リ ン ダ ヅ ァ ツ ァ 尊 者 、 バ ッ ク ラ 尊 者 、 マ ハ ー コ ー シ ュ テ ィ ラ 尊 者 、 バ ラ ド ヴ ァ ー ジ ャ 尊 者 、 ナ ン ダ 尊 者 、 ウ パ ナ ン ダ 尊 者 、 プ ー ル ナ マ イ ト ラ ー ヤ ニ ー プ ト ラ 尊 者 、 ス ン ダ ラ ナ ン ダ 尊 者 、 ス ブ ー テ ィ 尊 者 、 ラ ー フ ラ 尊 者 、 学 ぶ こ と が 残 っ て い る ア ー ナ ン ダ 尊 者 と 、 ま た そ の 他 の も の た ち で 智 慧 の 中 の 智 慧 を も っ た 、 一 万 二 千 人 の 偉 大 な 直 弟 子 た ち 、 ま た 二 十 万 人 の 学 ぶ こ と が 残 っ て い る も の 、 学 ぶ も の が 残 っ て い な い も の た ち の 二 千 人 の 男 性 出 家 修 行 者 だ ち と 、 マ ハ ー プ ラ ジ ュ ニ ャ ー パ テ ィ ー と い う 女 性 出 家 修 行 者 を は じ め と す る 、 六 千 人 の 女 性 出 家 修 行 者 た ち も と も に い た 。 ラ ー フ ラ の 母 で あ る ヤ シ ョ ー ダ ラ と い う 女 性 出 家 修 行 者 を は じ め と す る 四 千 人 の 女 性 出 家 修 行 者 た ち も と も に い た 。 そ し て 、 ハ 千 万 百 万 百 千 の 菩 た ち も と も に い た 。 す な わ ち 、 1)rritjagrh・・:「ii」ag!he、以下­rr­となる単語が多数現れるが、西域系写本の正書法である。 2)anuPr卯tasvakarthai:anuFiiptasvak飢haiりとして読む。以下同様にして読みを示す。 3)abh0ml:)ijfiatai:abh小m1)ij配taih 214

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み ( 彼 ら は ) す べ て 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に お い て 後 戻 り し に く く 、 す べ て ダ ラ ニ ー の 教 説 を 得 て お り 、 偉 大 な 雄 弁 を 確 立 し て い て 、 後 戻 り す る こ と の な い 法 輪 を 転 ず る も の で あ り 、 何 千 万 百 万 百 千 の ブ ッ ダ に 仕 え 、 何 十 万 の ブ ッ ダ の と こ ろ で 善 の も と を 植 え て 、 何 十 万 の ブ ッ ダ に 褒 め 称 え ら れ 、 慈 し み が し み 込 ん だ 身 体 と 心 を も ち 、 如 来 の 智 慧 を 理 解 に も た ら す こ と に 巧 み で 、 偉 大 な さ と り の 智 慧 を も ち 、 智 慧 の 彼 岸 へ と 到 達 し た 状 態 で あ り 、 何 十 万 の 世 界 に 知 ら れ て い て 、 何 千 万 百 万 百 千 の 生 き と し 生 け る も の の 救 済 者 で あ る 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) 法 王 子 で 、 偉 大 な 人 物 で あ る マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 菩 、 偉 大 な 人 物 で あ る ア ヅ ァ ロ キ テ ー シ ュ バ ラ 菩 、 マ ハ ー ス タ ー マ プ ラ ー プ タ 菩 、 サ ル バ ー ル タ ナ ー マ ン 菩 、 ニ ト ヨ ー ド ユ ク タ 菩 、 サ タ タ サ ミ タ ー ビ ユ ク タ 菩 で あ る 。 そ し て 、 ア ニ ク シ プ タ ド ラ 菩 、 ラ ト ナ パ ー ニ ン 菩 、 バ イ シ ャ ジ ュ ヤ ラ ー ジ ャ 菩 、 バ イ シ ャ ジ ュ ヤ サ ム ウ ド ガ タ 菩 、 ヅ ィ ユ ー ハ ラ ー ジ ャ 菩 、 プ ラ ダ ー ナ シ ュ ー ラ 菩 、 プ ー ル ナ プ ラ バ 菩 、 ラ ト ナ チ ャ ン ド ラ 菩 、 ラ ト ナ プ ラ バ 菩 、 プ ー ル ナ チ ャ ン ド ラ 菩 、 マ ハ ー ヴ ィ ク ラ マ 菩 、 ア ー ナ ン タ ヴ ィ ク ラ マ 菩 、 ト ラ イ ロ ー ク ヤ ヴ ィ ク ラ マ 菩 、 マ ハ ー プ ラ テ ィ バ ー ナ 菩 、 ニ ト ヤ ー ビ ユ ク タ 菩 、 ダ ラ ニ ン ダ ラ 菩 、 ア ク シ ャ ヤ マ テ ィ ン 菩 、 パ ド マ シ ュ リ ー 菩 、 ナ ク シ ャ ト ラ ラ ー ジ ャ サ ム ク ス ミ タ 菩 、 マ イ ト レ ー ヤ 菩 、 偉 大 な る 人 物 で あ る シ ン ハ 菩 が い た 。 ま た 、 バ ド ラ パ ー ラ を さ き が け と す る 、 十 六 ( 人 ) の 真 理 に 適 っ た 人 々 も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) 偉 大 な 人 物 で あ る バ ド ラ パ ー ラ 菩 、 ラ ト ナ ー カ ラ 菩 、 ス サ ー ル タ ヴ ァ ー ハ 菩 、 ナ ー ラ ダ ッ タ 菩 、 グ リ ハ グ プ タ 、 ヴ ァ ル ナ ダ ッ タ 、 イ ン ド ラ ダ ッ タ 、 ウ ダ ー ラ マ テ ィ 、 ヴ ィ シ ェ ー シ ャ マ テ ィ 、 ヴ ァ ル ダ マ ー ナ マ テ ィ 、 ア モ ー ガ ダ ル シ ャ ナ 、 ス サ ム プ ラ ス テ ィ タ 、 ス ヴ ィ ク ラ ー ン タ ヴ ィ ク ラ ー マ 、 ア テ ィ ク ラ マ ヴ ィ ク ラ マ 、 ア ヌ パ マ マ テ ィ 、 ス ー ル ヤ ガ ル バ 、 偉 大 な 人 物 で あ る チ ャ ン ド ラ ガ ル バ 菩 、 ダ ー ラ ニ シ ュ ヴ ァ ラ ラ ー ジ ャ 、 サ ッ ト プ ル シ ャ が い た 。 ま た 、 こ の よ う な 人 々 を は じ め と す る 、 ハ 千 万 百 万 百 千 の 菩 た ち も と も に い た 。 そ し て 、 百 八 十 万 の 神 々 の 息 子 の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た 、 神 々 の 中 の イ ン ド ラ で あ る シ ャ ク ラ も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の た ち と は ) チ ャ ン ド ラ 天 子 、 ス ー ル ヤ 天 子 、 サ マ ン タ ガ ン ダ 天 子 、 ラ ト ナ プ ラ バ 天 子 、 ア ヴ ァ バ ー サ プ ラ ー プ タ 天 子 で あ る 。 こ の よ う な 人 々 を は じ め と す る 二 万 人 の 神 々 ( 7 ) 息 子 た ち 、 一 万 の 神 々 の 息 子 の と り ま き た ち を 215

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 伴 っ た 四 人 の 偉 大 な 王 た ち も と も に い た 。 す な わ ち ( そ の も の だ ち と は ) 、 ド リ テ ィ ラ ー シ ュ ト ラ 大 王 、 ヴ ィ ル ー ダ カ 大 王 、 ヴ ィ ル ー パ ー ク シ ャ 大 王 、 ヴ ァ イ シ ュ ラ ヴ ァ ナ 大 王 で あ る 。 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 一 万 の 神 々 の 息 子 た ち 、 イ ー シ ュ バ ラ 天 子 、 マ ハ ー エ ー シ ュ ヅ ァ ラ 天 子 も と も に い た 。 ま た 、 三 万 の 神 々 の 息 子 た ち の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た 、 サ ハ ー ン パ テ ィ 梵 天 も い た 。 そ し て 、 一 万 二 千 の ブ ラ フ マ ン に 属 す る も の か ら の 神 々 の 息 子 た ち の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た も の た ち も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) シ キ 大 梵 天 、 ジ ョ ー テ ィ シ ュ プ ラ バ 大 梵 天 で あ っ て 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 一 万 二 千 の ブ ラ フ マ ン に 属 す る 神 々 の 息 子 た ち も と も に い た 。 ま た 、 何 百 X 子 の ナ ー ガ の と り ま き た ち を 伴 っ た ハ 人 の 偉 大 な ナ ー ガ の 王 も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) ナ ン ダ 龍 王 、 ウ パ ナ ン ダ 龍 王 、 サ ー ガ ラ 龍 王 、 ヴ ァ ー ス キ 龍 王 、 タ ク シ ャ カ 龍 王 、 マ ー ナ ス ヅ ィ ン 龍 王 、 ア ナ ヴ ァ タ プ タ 龍 王 、 ウ ト パ ラ カ 龍 王 で あ っ て 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 何 百 x 子 の ナ ー ガ た ち も と も に い た 。 何 千 万 X 百 子 の キ ン ナ ラ の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た 、 五 も の キ ン ナ ラ の 王 た ち 4 ) も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) ド ル マ ・ キ ン ナ ラ 王 、 ダ ル マ ・ キ ン ナ ラ 王 、 ス ダ ル マ ・ キ ン ナ ラ 王 、 ダ ル マ ダ ラ ・ キ ン ナ ラ 王 で あ っ て 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 何 千 万 百 子 の キ ン ナ ラ も と も に い た 。 何 千 の ガ ン ダ ル ヴ ァ の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た 、 四 も の ガ ン ダ ル ヴ ァ の 神 々 の 息 子 た ち も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) マ ノ ー ジ ュ ナ ・ ガ ン ダ ル ヴ ァ 、 マ ノ ー ジ ュ ナ ス ヴ ァ ラ ・ ガ ン ダ ル ヴ ァ 、 マ ド ゥ ラ ・ ガ ン ダ ル ヴ ァ 、 マ ド ゥ ラ ス ヴ ァ ラ ・ ガ ン ダ ル ヴ ァ で あ っ て 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 何 千 の ガ ン ダ ル ヅ ァ も と も に い た 。 何 千 万 百 万 x 百 子 の ( ア ) ス ラ 5 ) の と り ま き の も の た ち を 伴 っ た 、 四 も の ア ス ラ の 中 の イ ン ド ラ も と も に い た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) ア ス ラ の 中 の イ ン ド ラ で あ る バ デ ィ ン 、 ア ス ラ の 中 の イ ン ド ラ で あ る カ ラ ス カ ン ダ 、 ア ス ラ の 中 の イ ン ド ラ で あ る ヴ ェ ー マ チ ト ラ 、 ア ス ラ の 中 の イ ン ド ラ で あ る ラ ー フ で あ っ て 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 何 千 万 百 万 百 千 の ア ス ラ も と も に い た 。 4 ) こ こ で は 、 「 五 も の キ ン ナ ラ の 王 た ち 」 が い る 。 し か し 、 四 つ の キ ン ナ ラ の 王 の 名 前 し か な い が 、 こ の ま ま に し て お く 。 5)anekaisurakoti­:£1nekair£15;tlrakoti­ 216

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み ま た 、 何 千 万 百 万 百 千 の ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ の と り ま き た ち を 伴 っ た 、 五 も の ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ と と も に で あ っ た 。 す な わ ち 、 ( そ の も の だ ち と は ) ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ で あ る マ ハ ー テ ー ジ ャ ス 、 ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ で あ る マ ハ ー カ ー ヤ 、 ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ で あ る マ ハ ー プ ー ル ナ 、 ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ で あ る マ ハ ル ッ デ ィ プ ラ ー プ タ 、 ガ ル ダ の 中 の イ ン ド ラ で あ る ス パ ル ニ ッ ト で あ っ て 、 鳥 類 の 中 の 王 で あ る 、 こ の よ う な も の た ち を は じ め と す る 、 何 千 万 百 万 百 千 の ガ ル ダ も と も に い た 。 そ し て 、 マ ガ ダ 国 の 人 々 の 王 で 、 ヴ ァ イ デ ー ヒ ー の 息 子 で あ る ア ジ ャ ー タ シ ャ ト ル 王 も と も に い た 。 一 方 、 そ の と き 、 世 尊 は 、 四 種 類 の 聴 衆 た ち に よ っ て 囲 ま れ て い て 、 尊 敬 さ れ 、 崇 め ら れ 、 敬 わ れ 、 敬 意 を 示 さ れ 、 称 え ら れ 、 賞 賛 さ れ て 、 偉 大 な 教 え の 説 示 と い う 教 説 で 、 経 典 で 、 広 大 無 辺 で 、 菩 の た め の 教 え で あ る 、 す べ て の ブ ッ ダ が 身 に つ け て い る こ と を 説 い て 、 ま さ に こ の 瞬 間 、 ま さ に こ こ で 、 ま さ に こ の と き に 、 ま さ に こ の 法 座 に お い て 、 結 珈 訣 坐 し た ま ま 、 不 動 の 心 を も っ て 、 動 し な い 身 体 、 不 動 を 得 た 心 、 変 化 し な い 心 と い う 精 神 に よ っ て 、 ア ナ ン タ ・ ニ ル デ ー シ ャ ・ プ ラ ス テ ィ シ ュ タ ー ナ 6 ) と い う 名 前 の 瞑 想 に 入 っ た 。 こ の と き 実 に 、 世 尊 が 瞑 想 す る と す ぐ に 、 マ ン ダ ー ラ ヴ ァ 、 マ ハ ー マ ン ダ ー ラ ヴ ァ 、 マ ン ジ ュ ー シ ャ カ 、 マ ハ ー マ ン ジ ュ ー シ ャ カ の 神 々 し い 花 と 、 青 蓮 華 ・ 紅 蓮 華 ・ 睡 蓮 ・ 白 い 蓮 華 に 属 す る 花 、 た く さ ん の 花 の 雨 が 降 り 注 ぎ つ つ 、 世 尊 を 覆 い つ つ あ っ た 。 そ し て 、 そ の 四 種 類 の 聴 衆 た ち す べ て に 、 神 々 し い チ ャ ン ダ ナ の 粉 末 、 タ ガ ラ の 粉 末 が 、 そ の 四 種 類 の 聴 衆 た ち す べ て に 降 り 注 ぎ つ つ 、 世 尊 を 覆 い つ つ あ っ た 。 ま た 、 そ の 四 種 類 の 聴 衆 た ち す べ て 7 ) が い る 、 神 々 し い そ の 集 会 の 周 り に 、 そ の 四 種 類 の 聴 衆 た ち に 、 神 々 し い 青 蓮 華 ・ 紅 蓮 華 ・ 睡 蓮 ・ 白 い 蓮 華 ・ マ ン ダ ー ラ ヴ ァ ・ マ ハ ー マ ン ダ ー ラ ヴ ァ と い う 花 が 覆 っ て い た 。 そ し て 、 世 尊 が 瞑 想 す る と す ぐ に 、 そ の 仏 国 土 が す べ て に わ た っ て 六 種 類 に 振 動 し た 。 そ れ は 、 偉 大 な る 大 地 が 震 動 し 、 前 後 に 震 動 し 、 激 し く 震 動 し 、 揺 れ 、 前 後 に 揺 れ て 、 激 し く 揺 れ て 、 震 え 、 前 後 に 震 え て 、 激 し く 震 え て 、 揺 れ 動 き 、 前 後 に 揺 れ 動 い て 、 激 し く 揺 れ 動 い て 、 音 が 鳴 り 、 音 が 鳴 り 響 き 、 激 し く 音 が 鳴 り 響 き 、 轟 き 、 轟 き 響 き 、 激 し く 轟 6)ε1nantilnirdc,㎞prat汝hana­:「確立された無限の説示の基礎をもつ」の意味。以下同様に 「 」 で そ の 意 味 を 示 す 。 7)sarvavaty臨:sarvava甲tyag 217

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 き 響 い た 。 東 方 に 生 じ 、 西 方 に 生 じ 、 後 方 に 生 じ 、 前 方 に 生 じ 、 南 方 に 8 ) 生 じ 、 北 方 に 生 じ 、 上 方 に 生 じ 、 右 方 に 生 じ 、 中 央 か ら 生 じ 、 内 側 か ら 生 じ 、 遠 方 か ら 生 じ 、 中 央 か ら 生 じ て 、 こ の よ う に 六 種 類 に 偉 大 な る 大 地 が 振 動 し た の で あ っ た 。 一 方 、 こ の と き 実 に 、 そ の 世 尊 の 集 会 に お い て 、 集 合 し た 男 性 出 家 修 行 者 と 女 性 出 家 修 行 者 、 男 性 在 家 修 行 者 、 女 性 在 家 修 行 者 、 神 、 ナ ー ガ 、 ヤ ク シ ャ 、 ア ス ラ 、 ガ ル ダ 、 ガ ン ダ ル ヅ ァ 、 キ ン ナ ラ 、 マ ハ ウ ラ ガ 、 人 間 、 人 間 で な い も の た ち 、 あ る い は 、 周 り に い る 王 で 、 強 力 な 転 輪 王 た ち は 、 華 麗 な マ ハ ー マ ン ダ ー ラ ヴ ァ の 花 が 降 り 注 い だ の を 見 て 、 そ の 偉 大 な る 大 地 の 世 界 に お け る 前 兆 を 見 て 、 す べ て の 随 行 の も の を 伴 う 者 た ち す べ て は 、 有 り え な い こ と を 得 て 、 素 晴 ら し さ を 得 て 、 喜 び に 到 達 し た 彼 ら す べ て は 、 世 尊 を 見 上 げ た 。 さ て 、 そ の と き 実 に 、 世 尊 の 眉 間 に あ る 裂 け 目 か ら 、 眉 間 に 覆 わ れ た と こ ろ か ら 、 一 つ の 光 線 が 現 れ 出 た 。 そ れ は 、 東 方 に あ る 、 十 八 千 万 百 万 百 千 の 仏 国 土 に 広 ま っ た 。 そ し て 、 そ の 十 八 千 万 百 万 百 千 の 仏 国 土 は 、 い た る と こ ろ の そ の 光 線 、 光 線 の 輝 き 、 偉 大 な る 出 現 に よ っ て 、 極 め て 完 全 に 満 た さ れ る も の と な っ た 。 下 は ア ヴ ィ ー チ と い う 地 獄 か ら 、 上 は 世 界 の 果 て ま で あ る 。 そ れ ら す べ て の 十 八 千 万 百 万 百 千 の 仏 国 土 に お い て 、 六 つ の 生 存 の 状 態 に 生 存 し て い る 、 あ る 生 き と し 生 け る も の た ち が い て 、 神 々 、 人 間 た ち 、 身 の 毛 の よ だ っ ( 地 獄 の よ う な ) も の た ち 、 動 物 に 属 す る も の か ら 生 ま れ た も の た ち 、 あ る い は 死 ん だ 聖 者 の 身 体 を も つ も の た ち 、 す べ て の も の た ち が 、 完 全 に 示 さ れ た 。 そ し て 、 そ の 仏 国 土 に お い て 、 生 き と し 生 け る も の た ち が 死 ん だ り 、 生 ま れ た り し て い て 、 劣 っ て い る も の た ち 、 あ る い は 、 中 位 の も の た ち 、 優 れ た も の た ち 、 裕 福 な も の た ち 、 貧 し い も の た ち 、 幸 福 な も の た ち 、 不 幸 な も の た ち 、 す べ て の も の た ち が 現 し 出 さ れ た 。 そ し て 、 そ れ ら 仏 国 土 に 、 と ど ま っ て い て 、 住 ん で い て 、 保 護 し て い る ブ ッ ダ ・ 世 尊 た ち す べ て が 、 現 し 出 さ れ た 。 ま た 、 教 え を 説 く ブ ッ ダ ・ 世 尊 た ち が い て 、 彼 ら は そ の 教 え を す べ て の も の た ち に 聞 か せ た 。 そ し て 、 そ れ ら 仏 国 土 に お い て 、 男 性 出 家 修 行 者 、 女 性 出 家 修 行 者 、 男 性 在 家 信 者 、 女 性 在 家 信 者 や 、 ヨ ー ガ を 実 践 し ヨ ー ガ を 修 行 し て い る も の た ち 、 果 報 を 得 た も の た ち 、 果 報 を 得 て い な い も の た ち 、 す べ て の 8)unamati:tlrrmamati 218

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み も の た ち も 現 し 出 さ れ た 。 ま た 、 そ れ ら 仏 国 土 に お い て 、 偉 大 な 人 物 で あ る 菩 た ち で 、 さ ま ざ ま な も の を 理 解 し 、 聞 く こ と を 願 い と し て も つ と い う 原 因 と 理 由 に よ っ て 、 巧 み な 手 段 を も っ て 、 菩 行 を す る す べ て の も の た ち も 、 現 し 出 さ れ た 。 そ し て 、 仏 国 土 に お い て 、 涅 槃 に 入 っ た ブ ッ ダ ・ 世 尊 た ち も す べ て 、 現 し 出 さ れ た 。 ま た 、 そ れ ら 仏 国 土 に お い て 、 涅 槃 に 入 っ た ブ ッ ダ ・ 世 尊 た ち が い て 、 彼 ら の す べ て 宝 石 か ら で き た 遺 骨 の 塔 が 、 す っ か り 現 し 出 さ れ た 。 同 じ よ う に 、 東 方 に 現 し 出 さ れ た 。 そ の よ う に 南 方 に 、 そ の よ う に 南 西 方 に 、 そ の よ う に 西 方 に 、 そ の よ う に 西 北 方 に 、 そ の よ う に 北 方 に 、 そ の よ う に 北 9 ) 東 方 に 、 そ の よ う に 上 方 に 、 そ の よ う に 下 方 に 現 し 出 さ れ た。 そ の と き 、 偉 大 な 人 物 で あ る マ イ ト レ ー ヤ 菩 と 何 百 千 の 菩 た ち は 、 次 の こ と を 考 え た 。 「 実 に 、 こ の 偉 大 な 前 兆 で あ る 有 り 得 な い こ と が 、 世 尊 で 、 如 来 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た も の に よ っ て 示 さ れ た と い う こ の こ と は 、 い っ た い 何 で あ ろ う か 。 世 尊 に よ っ て 、 そ の こ の よ う な 形 で 、 偉 大 な 特 徴 が も た ら さ れ 、 な さ れ た の は 、 何 か 原 因 で 、 ど ん な 理 由 が あ る の か 。 そ し て 、 世 尊 が 、 瞑 想 に 入 っ た と き に 、 そ の こ の よ う な 形 で 、 大 き な 驚 き で 、 素 晴 ら し さ が あ り 、 思 い も よ ら ず 、 類 稀 で 、 驚 異 的 な 偉 大 な 神 通 を も つ も の が 現 し 出 さ れ た 。 私 は 、 い っ た い 、 こ れ が ど の よ う な 意 味 が あ る の か を 尋 ね て み た い 。 こ れ は 実 に 、 一 体 、 何 の た め で あ る の か を 、 こ れ が な ぜ 生 じ 、 放 た れ た こ の 意 味 を 、 他 な ら ぬ 私 は 尋 ね た い 。 」 彼 は 、 次 の こ と を 考 え た 。 「 実 に 、 そ の マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 は 、 以 前 に 勝 利 者 が な さ れ た こ と を 実 践 し 、 善 の も と を 植 え 、 多 く の ブ ッ ダ た ち に 仕 え た 。 そ し て 、 こ こ に い る マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 に よ っ て 、 過 去 の 如 来 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た も の た ち の 、 こ こ で 、 こ の よ う な 形 の 前 兆 が 以 前 に あ っ た の で あ ろ う 。 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 に よ っ て 、 偉 大 な 教 え の 説 話 が 「 あ っ た の で あ ろ 引 。 そ れ ゆ え に 、 私 こ そ は 、 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 に こ の 意 味 を 尋 ね て み た い 」 ち ょ う ど 同 じ よ う に 、 彼 ら 四 種 類 の 聴 衆 た ち で あ る 男 性 出 家 修 行 者 、 女 性 出 家 修 行 者 、 男 性 在 家 修 行 者 、 女 性 在 家 修 行 者 と 多 く の 神 々 、 ナ ー ガ 、 ヤ ク シ ャ 、 ガ ン ダ ル ヴ ァ 、 ア ス ラ 、 ガ ル ダ 、 キ ン ナ ラ と マ ホ ー ラ ガ 、 9)uktara­:uttara 219

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 人 間 、 人 間 で な い も の た ち に は 、 そ の こ の よ う な 形 の 世 尊 の 偉 大 な 特 徴 で 、 驚 異 的 な 神 通 を も つ 光 線 が な さ れ た の を 見 て 、 驚 き と 素 晴 ら し さ を 得 て 、 好 奇 心 に 到 達 し だ 彼 ら は 、 次 の こ と を 考 え た 。 「 本 当 に 一 体 な ぜ 、 そ の 世 尊 の こ の よ う な 形 を も っ た 、 偉 大 な 驚 異 的 な 神 通 を も つ 光 線 が 現 れ た か を 、 私 は 尋 ね て み た い 。 一 体 な ぜ 、 こ こ に 現 れ る の で あ ろ う か 。 何 か 原 因 で 、 ど ん な 理 由 が あ る の か 」 と 。 こ の と き 、 偉 大 な 人 物 で あ る マ イ ト レ ー ヤ 菩 は 、 他 で も な い そ の 場 所 に お い て 、 た ち ど こ ろ に 、 彼 ら 四 種 類 の 聴 衆 た ち の 、 そ の こ の よ う な 形 を 、 心 だ け に よ っ た 考 え で あ る と い う こ と を 知 っ て 、 さ ら に 、 彼 自 ら 教 え に 対 す る 疑 い を 得 た 。 ま た 、 そ の と き に 、 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 に 、 次 の こ と を 言 っ た 。 「 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー よ 、 こ こ に お い て 、 か の こ の よ う な 形 で 、 世 尊 の 大 き な 驚 き と 素 晴 ら し さ を も つ 、 超 自 然 的 な 光 線 が っ く ら れ た の は 、 な ぜ な の か 。 イ 可 が 原 因 で 、 ど ん な 理 由 が あ る の か 。 そ し て 、 十 八 千 万 百 万 百 X 千 の 仏 国 土 が 、 さ ま ざ ま に 現 し 出 さ れ 、 最 高 の 光 景 で あ っ て 、 如 来 を は じ め と す る 、 如 来 の 指 導 者 た ち が 現 し 出 さ れ た 。 」 こ の と き 実 に 、 偉 大 な 人 物 で あ る マ イ ト レ ー ヤ 菩 は 、 そ の と き 、 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 に 詩 節 に よ っ て ( 次 の よ う に ) 話 し か け た 。 巾 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー よ 、 ど ん な 理 由 が あ る の か 。 い ま や 、 人 間 の 指 導 者 に よ っ て 、 光 が 放 た れ て い る 。 眉 間 に あ る 渦 毛 の 隠 さ れ た と こ ろ か ら 、 こ の 一 つ の 光 線 が ( 放 た れ て い る ) 。 ( 2 ) マ ー ン ダ ー ラ ヅ ァ の 花 は 、 膨 大 な 雨 を 降 ら し 、 神 々 が 喜 び 、 神 々 し い 香 り が す る 、 栴 檀 の 粉 の よ う な マ ン ジ ュ ー シ ャ カ ー ( の 花 の 雨 も 降 ら し て い て ) 、 渦 毛 が 見 ら れ る の で あ る 。 ( 3 ) そ れ に よ っ て 、 あ ら ゆ る と こ ろ で こ の 大 地 が 輝 い て い る 。 そ し て 、 か の 四 種 類 の 聴 衆 た ち は 、 喜 び を 得 て 、 す べ て の 国 土 は 、 こ こ で い ま 、 六 種 類 の 変 動 に よ っ て 、 非 常 に 恐 ろ し い 1 o ) 光 景 で あ っ た。 ( 4 ) そ し て 、 そ の 光 線 は 、 東 方 に あ る 十 八 千 千 万 の 国 土 に 1 1 ) 満 ち て 、 輝 い て い て 、 一 瞬 の う ち に 、 あ た か も 国 土 が 黄 金 の 色 を も つ よ う に 現 れ た 。 ㈲ あ る い は 、 ア ヴ ィ ー チ か ら 世 界 の 果 て ま で 、 そ の 国 土 に お い て 、 生 き と し 生 け る も の た ち が 、 六 種 類 の 生 存 の 状 態 に お い て 、 そ こ 10)1;ubhik?marijpaIII:subhiりmarOpa 11)ks;eitrasahElsrakotTt:ksetmsahasrakotTn 220

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み に お い て 見 ら れ つ つ あ っ た 。 さ ら に ま た 、 生 ま れ た り 、 死 ん だ り す る も の た ち が そ こ に い た 。 ㈲ そ し て 、 彼 ら の 種 々 さ ま ざ ま な 行 為 が 、 よ い も の と よ く な い も の の 生 存 の 状 態 に お い て 見 ら れ た 。 劣 っ た も の 、 中 く ら い の も の 、 優 れ た も の の 生 き と し 生 け る も の た ち が 、 そ こ に 存 在 し 、 そ こ に す べ て の も の が い て 、 に の こ と を ) 私 は 見 た 。 ( 7 ) ま た 、 私 は 、 ブ ッ ダ た ち を 見 た 。 彼 ら が 、 人 間 の 中 の イ ン ド ラ の 獅 子 た ち に 、 も ろ も ろ の 教 え を 説 き つ つ 、 示 さ れ つ つ 、 何 千 万 の 生 き と し 生 け る も の に 、 や さ し い 声 と こ と ば で 称 賛 さ れ つ つ 1 2 ) 、 示 し つ つ あ る の を 。 ㈲ そ れ ぞ れ の 自 分 自 身 の 国 土 に お い て 、 彼 ら が 、 親 し く 、 非 の 打 ち ど こ ろ の な い 門 采 い 声 を 発 し 、 百 万 千 万 の 讐 之 話 や い わ れ を も つ 、 こ の ブ ッ ダ の 教 え を 説 き つ つ あ る の を 。 ㈲ そ し て 、 苦 に 苛 ま れ 、 生 ま れ る こ と 、 老 い る こ と に 憂 惨 に な っ た 心 を も ち 、 無 知 で あ る 彼 ら に は 、 「 男 性 出 家 修 行 者 だ ち よ 、 こ れ が 苦 の 終 わ り で あ る 」 と 、 静 寂 で あ る 涅 槃 を 説 き 示 す の を 。 ( 1 o ) ま た 、 広 大 な 力 を 身 に つ け 、 同 じ よ う に 1 几 人 々 が ブ ッ ダ に 会 う こ と に よ っ て 、 善 を 身 に つ け た 彼 ら に 、 彼 ら は 縁 覚 の 乗 り 物 を 話 し 、 こ の ブ ッ ダ の 教 え を 説 く の を 。 ㈲ さ ら に ま た 、 善 逝 の 息 子 た ち で 、 こ の 上 な い 智 慧 を 探 し 求 め つ つ あ る 彼 ら に は 、 さ ま ざ ま な 行 為 を な し つ つ あ る と き 、 つ ね に さ と り の た め に 、 さ ま ざ ま に 説 く の を 。 ( 1 2 ) マ ン ジュ ゴ ー シ ャ 1 5 ) よ 、 私 は 、 こ の 世 界 に と ど ま っ て 、 こ の よ う な 千 万 の 世 界 に つ い て 、 聞 き 見 る 。 し か し 、 い ま 私 は 、 と り わ け 、 彼 ら が 、 千 千 万 の 示 し た も の だ け を 説 く で あ ろ う 。 ㈲ そ し て 、 私 だ け が 、 多 く の 国 土 に お い て 、 ガ ン ジ ス 河 の 砂 の 数 ほ ど の よ う な 、 千 万 千 の 少 な く な い 菩 た ち が 、 さ ま ざ ま な 努 力 に よ っ て 、 さ と り に つ い て 修 行 す る の を 見 る 。 ㈲ あ る 人 々 は 、 も ろ も ろ の 施 物 を 与 え る 。 す な わ ち 、 財 産 、 黄 金 、 銀 、 よ い 色 合 い を し た 真 珠 の よ う な 宝 石 、 法 螺 貝 、 珊 瑚 、 男 召 使 1 ‰ 女 召 使 、 車 、 馬 の 牧 場 を 。 ㈲ さ ら に ま た 彼 ら は 、 多 く の 象 、 宝 石 で 装 飾 さ れ た 馬 を 与 え る 。 12)praiisamiinii:pra膳s3111mana 13)n卜gho £t:ni昭ho? 14)thatha:tatha 15)m岬jullho a:mafiju ri­(マンジュシュリづのこと 16)diigi:dasami 221

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中央!学術研究所紀要第36号 またある人々は、喜んで、持ってきた輿17)を(与える)。私たちは、 こ の 世 で 、 最 高 の さ と り に お い て 、 さ と り の 乗 り 物 を 獲 得 し た い と願う。 (16)三界において、最も優れた乗り物である、さとりの乗り物を、 善 逝 に よ っ て 説 か れ つ つ 、 そ の よ う な こ れ ら の 施 物 を 与 え て 、 私 も 他 で も な い そ の よ う な も の を 獲 得 し た い 。 ( 1 7 ) そ して、 あ る 人 々 は 、 四 頭 の 雄 牛 が 繋 が れて いて、 花 の 旗 に よ っ て 装 飾 さ れ た 座 席 を も ち 、 旗 を 伴 っ た 車 を 差 し 出 す。 あ る 人 々 は 、 ち ょ う ど 同 じ よ う に 施 物 を 与 え る 。 ㈲ 同 様 に し て 、 あ る 人 々 は 、 召 使 い た ち を 与 え 、 あ る 人 々 は 、 自 分 た ち に と っ て ( 自 分 の 肉 体 の ) 肉 を 与 え 、 彼 ら は 、 こ の 最 高 の さ と り を 探 し 求 め つ つ あ る も の た ち は 、 必 要 と さ れ れ ば 、 手 や 足 を与える。 ㈲ ま た 、 あ る 人 々 は 自 分 自 身 の 目 や 頭 を 与 え 、 あ る 人 々 は 動 物 を 受 け 取 ら せ て 、 あ る 人 々 は 愛 お し い 自 分 自 身 の 身 体 を 与 え 、 清 ら か な 心 を も つ 人 々 は 、 施 し を す る こ と で 、 彼 ら は 、 両 足 を も つ も の の 中 で 最 高 の も の の 智 慧 を 探 し 求 め る 。 尚 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー よ 、 私 だ け が 見 る 。 あ る 場 所 に お い て 、 彼 ら が繁栄した18)王権を捨て、王宮19)や領土を捨てて、すべての人々が 大臣2o)や親族を差し出すのを。 剛 彼 ら は 、 世 間 の 指 導 者 た ち の と こ ろ へ 行 っ て 、 こ の 上 な い 安 寧 で あ る 教 え を 尋 ね る た め に 、 茶 色 の 衣 を 着 て 、 髪 の 毛 と 髭 を 取 り 除く。 聯 そ こ で 、 私 だ け が 見 る 。 あ る 菩 た ち が 、 男 性 出 家 修 行 者 と 同 様 に 山 に 住 み 、 何 も な い 荒 野 に 住 み っ つ あ り 、 ま た あ る も の た ち が 、 教 説 を 暗 誦 す る こ と に 楽 し む の を 。 聯 そ こ で 、 私 だ け が 見 る 。 あ る 菩 た ち が 勇 敢 に も 、 山 の 洞 窟 に 入 っ て 、 そ の ブ ッ ダ の 乗 り 物 を 開 拓 し つ つ 、 思 索 し つ つ 、 あ り さ ま を 観 察 しつ つ あ る の を 。 剛 そ し て 、 そ の 他 の 人 々 は 、 す べ て の 欲 望 を 捨 て て 、 自 分 自 身 を 開 拓 し 、 つ ね に 清 ら か さ に と ど ま っ た 五 種 類 の 神 通 が あ る と い う こ と を 、 善 逝 の 息 子 た ち は 開 拓 し 、 荒 野 に 住 む 。 坤 あ る 人 々 は 、 両 足 を え 、 き ち ん と し て 、 勇 敢 な も の た ち は 、 17)livil(5:iibikii 18)叩hta❹:sPha皿ni ㈱21nt£11)ur叩:an叫pm甲 20)iit)/2りnatTも:amiity刈而tT叫 222

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西域系写本の梵文「法華経」の和訳の試み 指 導 者 た ち に 向 か っ て 合 掌 し 、 最 高 で あ る 人 間 の 中 の イ ン ド ラ の 王を21)一千の偶によって称賛して、喜びを生じて(いる)。 尚 ま た 、 注 意 深 く 自 制 し 、 ま た 恐 れ る こ と な く 、 繊 細 な 行 為 を 見 出 し つ つ 、 両 足 を も っ も の の こ の 上 な い 教 えを 尋 ね る あ る 人 々 は 、 聞 い た の ち に 、 教 えを 保 つ も の と な る 。 勁 あ る 息 子 た ち 、 自 分 自 身 を 開 拓 し た 勝 利 者 た ち は 、 あ ち ら こ ち ら で 、 何 千 万 の 生 き と し 生 け る も の た ち に 、 百 万 の 讐 え と い わ れ を も つ も の の 千 万 に よ っ て 、 教 え を 語 り つ つ あ る の を 私 だ け が 見 る。 蝉 ) 喜 び を 生 じ た 彼 ら は 教 え を 説 き 、 多 く の 生 き と し 生 け る も の を さ と り の た め に 奮 い 起 こ し 、 軍 勢 を 伴 い 戦 車 を 伴 っ た 悪 魔 を 打 ち 負 か す と い う 教 え の 太 鼓 を 打 つ 。 ( 2 9 ) 私 は 善 逝 の 教 説 に つ いて 見 る 。 あ る 人 々 が 、 人 間 、 神 々 、 ヤ ク シ ャ 、 ラ ー ク シ ャ サ た ち に よ っ て 尊 敬 さ れ 、 傲 慢 で は な い 善 逝 の 息 子 た ち が 、 温 和 で 静 寂 な 行 動 を な し つ つ あ る の を 。 剛 さ ら に 同 じ よ う に 、 そ の 他 の も の た ち が 、 称 賛 さ れ た 賢 者 の 近 く で 、 光 を 身 体 か ら 放 ち つ つ 、 地 獄 か ら 生 き と し 生 け る も の た ち を 救 い 出 し 2 ) 、 そ して 、 ま さ に 彼 ら を さ と り の た め に 奮 い 立 た せ る。 俳 ) 同 じ よ う に し て 、 あ る 人 々 が 、 弟 子 た ち の 集 団 を 伴 っ た 勝 利 者 た ち に 対 し て 、 施 物 を 与 え 、 同 じ よ う に し て 硬 い 食 物 と 軟 ら か い 食物を(与え)、病人のための薬である食物や飲物23)を多くの人々 に(与える)。 図 千 千 万 百 の 金 銭 を 与 え る あ る 人 々 、 千 万 百 の 衣 を ( 与 え る あ る ) 人 々 が い て 、 ま た 、 弟 子 た ち の 集 団 を 伴 っ た 勝 利 者 に 対 して 、 金 銭 で は 値 段 が つ け ら れ な い 衣 を 与 え る 人 々 も い る 。 聯 あ る 人 々 は 、 宝 石 か ら な り 、 た く さ ん の ベ ッ ド や 座 席 が 備 わ っ た 千 万 百 の 僧 院 を 造 ら せ て 、 善 逝 た ち に 贈 呈 す る 。 ㈲ そ し て 、 清 潔 で 、 と て も 心 地 よ く て 、 色 と り ど り の 果 実 と 花 を 伴 っ た 遊 園 を 、 あ る 人 々 は 、 ロ 中 の 休 息 の た め に 、 声 聞 た ち を 伴 っ た 最 も 優 れ た 雄 牛 の よ う な 人 間 た ち に 与 え る 。 ㈲ 喜 び か ら 、 こ の よ う な 形 で 、 さ ま ざ ま な 色 と り ど り の 食 物 で あ る 施 物 を 与 え る 彼 ら は 、 ま た 、 与 え る こ と に よ っ て 、 さ と り を 見 21)nar{2ndra呵ii:narendrarRjim 22}£1bhyudharaリlti:abhyuddhara甲tT 23)11ε1pana:lnnapana甲 223

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中央学術研究所紀要第36号 出 し 、 絶 え 間 な く 与 え る こ と に よ っ て 彼 ら は 、 最 高 の さ と り へ 向 かって出発した。 ㈲ そ し て 、 あ る 人 々 は 、 静 寂 な 教 え を 説 き 、 ま た 何 百 万 の い わ れ を 知 っ て 、 百 万 千 万 の 生 き も の た ち の 施 物 に よ っ て 説 く 彼 ら は 、 最 高 の さ と り に 向 か っ て 出 発 す る 。 ㈲ そ こ に お い て 、 つ ね に 、 清 ら か で あ る 破 ら れ る こ と の な い 宝 石 に も 似 た 戒 律 を 守 り つ つ 、 完 全 な 実 践 を 行 う あ る 人 々 は 、 そ こ に お い て 、 戒 律 に よ っ て 、 最 高 の さ と り へ 向 か っ て 出 発 す る 。 ㈲ 忍 耐 力 を も つ 勝 者 の あ る 息 子 た ち が 、 傲 慢 さ を 身 に つ け た 男 性 出 家 修 行 者 た ち の 、 罵 る こ と ば を 耐 え つ つ 、 彼 ら は 実 に 、 脅 迫 に 忍 耐 す る こ と に よ っ て 、 最 高 の さ と り へ 向 か っ て 出 発 し た 。 ㈲ 努 力 し 続 け て い る 善 逝 の あ る 息 子 た ち が 、 つ ね に 余 す と こ ろ な く;訟|有を捨てて、遊行に没頭し、森に住む彼らは、努力によって、 最 高 の さ と り に 向 か っ て 出 発 し た 。 ㈲ そ こ で 、 私 だ け が 見 る 。 あ る 菩 た ち が 、 す べ て の 戯 れ や 快 楽 を 捨 て て、 愚 か な 仲 間 た ち を 避 け て、 聖 者 だ ち と の 交 際 を 楽 し み 、 瞑想をする。 ㈲ そ し て 、 散 乱 す る 心 を 捨 て て 、 森 や 谷 に お い て 心 を 一 点 に し ( 集 中 さ せ て ) 、 千 千 万 年 間 、 瞑 想 に 入 っ た 彼 ら は 、 最 高 の さ と り に 向かって出発した。 ㈲ 偏 る こ と の な い 教 え を 認 識 し つ つ 、 あ た か も 傷 つ い た 二 羽 の 鳥 と 同 様 に 、 損 な わ れ る こ と の な い 善 逝 の 息 子 た ち は 、 最 高 の さ と りに向かって出発した。 ㈲ マ ン ジ ュ ゴ ー シ ャ よ 、 ま た さ ら に 私 だ け が 見 る 。 涅 槃 に 入 っ た 善 逝 た ち の 教 説 を 備 え た 、 勇 敢 で あ る 多 く の 菩 た ち が 、 勝 利 者 の遺骨に尊敬を払っている(のを)。 ㈲ 私 は 、 あ た か も ガ ン ジ ス 河 の 砂 の 数 の よ う な 、 限 り が な い 、 千 千 万 の ( イム ) 塔 を 、 つ ね に 飾 ら れ た 一 千 万 の 国 土 に い る 勝 利 者 の息子たちによって24)、それらが造らせられたのを見る。 ㈲ ( そ れ ら の 仏 塔 は ) 七 種 類 の 宝 石 の 中 で も 最 高 の も の で 、 高 さ が 五 千 ヨ ー ジ ャ ナ で 満 た さ れ 、 二 千 の 指 導 者 た ち が い て 、 そ れ ら ( の 仏塔)においては、千の傘25)や旗で満たされている。 24)yeti4:yebhis 25)chatra­:(2hattra­ 26)sav巾}/antii1?:savElijayant卯 27)ghE1叫hiisanuldgebhi:gh叩thasamudl;21tebhiり 224

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み ㈲ ( そ れ ら の 仏 塔 は ) 旗 を 伴 っ て い て へ っ ね に 輝 き つ つ あ り 、 鈴 が 鴫 っ て い る こ と に よ っ て へ 喜 ん で い る 。 ち ょ う ど 同 じ よ う に し て 、 つ ね に 人 間 、 神 、 ヤ ク シ ャ 、 ラ ー ク シ ャ サ た ち に よ っ て 、 花 2 8 ) 、 香 、 楽 器 に よ っ て 供 養 さ れ て い る 。 ㈲ 善 逝 の 息 子 た ち は 、 勝 利 者 た ち の 遺 骨 を い ま 、 こ の よ う に 供 養 を 行 わ せ て い る 。 十 方 す べ て が 、 あ た か も 最 高 の 岸 で あ る か の よ う に 、 美 し い 花 勺 こ よ っ て 飾 ら れ て い る 。 ㈲ 私 と 彼 ら 何 千 万 も の 人 々 は 、 こ こ に と ど ま っ て 、 次 の す べ て の こ と を 見 た 。 神 々 を 伴 う こ の 世 間 に 花 が 開 い た の を 、 実 に 、 勝 利 者 の 一 条 の 光 線 が 放 た れ た ( の を ) 。 ㈲ あ あ ー 、 人 間 の 中 の 雄 牛 の 威 力 は 何 と 素 晴 ら し い こ と か 。 あ あ ー 、 実 に り ぶ を | 薗 を 伴 わ な い ブ ッ ダ の 智 慧 は 、 何 と 広 大 な も の な の か 。 彼 の 一 条 の 光 線 、 そ れ は 、 い ま 放 た れ て 、 千 か ら の 多 く の 国 土 を 現 し 出 し て い る 。 剛 ( 私 た ち は ) こ の 兆 し を 見 て 、 有 り 得 な い こ と で 、 こ れ は 、 こ の よ う に 素 晴 ら し く 、 は か り 知 れ な い こ と で あ る 。 マ ン ジ ュ シ ュ バ ラ よ 、 こ の 意 味 を 話 し て く だ さ い 。 ブ ッ ダ の 息 子 よ 、 好 奇 心 3 o ) を 取 り 除 い て く だ さ い 。 剛 彼 ら 四 種 類 の 聴 衆 た ち は 、 心 が 興 奮 し て 、 そ し て あ な た だ け を 見 て い る 。 さ ら に ま た 、 私 に は 、 い ま 、 善 逝 の こ の よ う に 放 た れ た も の が 現 れ た と い う こ れ が ど ん な 意 味 が あ る の か 。 聯 あ な た は 、 喜 び を 生 じ さ せ て く だ さ い 。 あ な た は 、 疑 い 3 1 ) を 取 り 除 い て く だ さ い 。 あ な た は 、 わ か り や す く 説 明 し て く だ さ い 、 善 逝 の 息 子 よ 。 こ の 光 線 が 広 大 に 放 た れ た こ と に よ っ て 、 前 兆 が 現 れ た と い う こ れ は 、 意 味 が あ る の で あ ろ う 。 剛 人 間 の 中 の 最 高 で あ る 善 逝 に よ る 菩 提 道 場 に お い て 実 に 、 善 逝 に よ っ て 最 高 の 真 理 が 身 に つ け ら れ た と き 、 あ な た に 、 そ こ で 、 い っ た い 何 を 示 し そ の と き 、 世 間 の 指 導 者 た ち は 、 そ こ で 菩 た ち に 何 を 予 言 す る の で あ ろ う か 3 ‰ 糾 何 千 の 国 土 が 示 さ れ た こ と は 、 少 な く な い 原 因 が あ る の で あ ろ う 。 極 め て 美 し く 、 色 と り ど り で 、 宝 石 に よ っ て 輝 か さ れ た 無 限 の 眼 を も つ 、 ブ ッ ダ た ち が 現 し 出 さ れ て い る 。 28)1)ur)peblli:pupebiり 29)s;ur)iPitair:suPupitair 30)kauhala甲jGlutiihala甲 31)kak夕:1(a6k拝m 32)vy欧a心yEtt:vyak11riyanty 225

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 紬 マ イ ト レ ー ヤ よ 、 勝 利 者 の 息 子 に 尋 ね て い る 彼 ら 、 人 間 と 神 々 と ヤ ク シ ャ だ ち と ラ ー ク シ ャ サ た ち は 、 熱 望 し て い る 。 マ ン ジ ュ シ ュ バ ラ よ 、 集 会 に い る 四 種 類 の 聴 衆 た ち す べ て は 、 こ こ で い っ た い 何 か 予 言 さ れ る の だ ろ う と 待 っ て い る 。 こ の と き 実 に 、 マ ン ジ ュ シ ュ リ ー 法 王 子 は 、 偉 大 な 人 物 で あ る マ イ ト レ ー ヤ 菩 と 、 すべ て を 備 えて い る 菩 の 集 ま り た ち だ け に 話 し か け て 、 次のように言った。 「 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 こ の 偉 大 な 教 えを 聞 き 話 す こ と を 、 尊 敬 さ れ る べ き 如 来 の 認 め ら れ た も の を 、 偉 大 な 教 え の 雨 を 降 ら せ る こ と を 、 偉 大 な 教 え の 法 螺 貝 ( の 音 ) で 満 た す こ と を 、 偉 大 な 教 え の 太 鼓 を 打 つ こ と を 、 教 え の 大 太 鼓 を 鳴 ら す こ と を 、 こ の 偉 大 な 教 え の 旗 を 掲 げ る こ と を 、 偉 大 な 教 え の た い ま つ を 燃 え 上 が ら せ る こ と を 、 偉 大 な 教 え の 蔵 を 開 く こ と を 、 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 こ れ を 、 偉 大 な 教 え の 声 を 話 す こ と を 、 偉 大 な 教 えを 説 き 示 し つ つ あ る 。 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 ま た こ れ が 、 尊 敬 す べ き 如 来 が 示 し た い も の で あ る 。 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 私 に 、 そ の と お り に 話 そ う と して い る 。 そ し て 、 私 に よ っ て 、 以 前 の 尊 敬 す べ き で 、 正 し い さ と り を 開 い た 如 来 た ち の 目 前 か ら 、 こ の よ う な 形 の 教 え が 示 さ れ た 前 兆 が 見 ら れ た よ う な ものである。 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 私 だ け が 、 彼 ら 以 前 の 如 来 た ち に ( も ) 、 こ の こ と に よ っ た 、 こ の よ う な 形 の 光 線 が 放 た れ た 光 に よ っ て 、 こ の よ う な ことを知っている。 偉 大 な 教 え を 聞 き 話 す こ と を し た い し 、 如 来 に な し た い 。 偉 大 な 教 え を 聞 く こ と を し た い し 、 私 は 聞 か せ た い と 。 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 た ち は 、 こ の よ う な 形 の こ れ は 、 教 え が 説 か れ る 前 兆 で あ る こ と を 明 ら か にしている。 そ れ は な ぜ か と 言 え ば 、 実 に 、 すべ て の 世 間 に 受 け 入 れ が た い 教 説 を 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 は 、 聞 か せ た い の で あ る 。 そ れ ゆ え に 、 こ の よ う な 形 の こ の 偉 大 な 神 通 が な さ れ た の が 現 れ た の で あ っ て 、 す べ て の 世 間 に 光 明 を も た ら し た 光 線 が 放 た れ て い て 、 偉 大 な 光 線 に よ って、 前 兆 が 現 し 出 さ れ た の で あ る 。 」 「 私 だ け が ( 次 の よ う に ) 記 憶 し て い る 。 家 柄 の よ い 息 子 だ ち よ 、 数 え 切 れ な い 、 さ ら に そ れ よ り も 数 え 切 れ な い 広 大 で 、 無 限 で 、 思 慮 を 超 え た 、 限 り が な い 、 ば か り 知 れ な い 過 去 の 時 に 、 そ れ よ り も な お い っ そ う 、 226

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み 遠 く の 時 、 そ の と き に 、 チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ と い う 名 前 の 尊 敬 す べ き 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 が 世 間 に 生 ま れ 、 ( 彼 は ) 知 識 と 行 為 に お い て 完 全 で 、 善 逝 で 、 世 間 に 通 じ て い て 、 訓 練 さ れ る べ き 人 々 の 調 教 師 で 、 神 々 と 人 間 の 先 生 で あ っ て 、 ブ ッ ダ で 、 世 尊 で あ っ た 。 彼 は 教 え を 説 い た 。 そ れ は 、 は じ め に お い て よ く 、 中 頃 に お い て よ く 、 終 わ り に お い て よ く 、 優 れ た 意 味 を も ち 、 極 め て は っ き り と し た 、 唯 一 で 、 完 全 で 、 清 ら か で 、 清 ら か な 行 為 を 説 い た 。 す な わ ち 、 声 聞 た ち だ け に 、 四 つ の 真 理 に 関 す る 説 話 で 、 縁 起 か ら は じ ま る 教 え を 説 い た 。 生 老 病 死 、 悲 し み 嘆 く こ と 、 苦 し み 、 絶 望 、 錯 乱 を 超 越 す る た め に 、 涅 槃 を 結 論 と す る 教 え を 説 い た 。 そ し て 、 菩 で 、 偉 大 な 人 物 た ち に は 、 六 波 羅 蜜 に 関 す る 説 話 で 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に は じ ま り 、 一 切 智 者 の 智 慧 を 結 論 と す る 教 え を 説 い た 。 こ の と き 一 方 で 、 ア ジ タ よ 、 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 、 チ ャ ン ド ラ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 が い た ず っ と 以 前 に 、 同 じ く チ ャ ン ド ラ プ ラ デ ィ ー パ と い う 名 前 の 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 が 世 間 に 生 ま れ た 。 ま た 、 こ の チ ャ ン ド ラ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 が い た ず っ と 以 前 に 、 ま た 同 じ チ ャ ン ド ラ プ ラ デ ィ ー パ と い う 名 前 の 如 来 が い た 。 ア ジ タ よ 、 こ の こ と を 順 々 に 説 明 し て 、 チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ と い う 名 前 3 3 ) で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 で 、 同 じ 名 前 で 、 同 じ 一 族 と 家 系 を も っ た 、 す な わ ち 、 バ ラ ド ヴ ァ ー ジ ャ と い う 家 系 の 二 万 3 4 ) の 如 来 た ち が い た 。 さ ら に 実 に 、 ア ジ タ よ 、 そ れ ら 二 万 人 の 如 来 の 中 で 、 最 初 の 如 来 に は じ ま り 、 最 後 の 如 来 に い た る ま で 、 彼 も ま た 、 同 じ チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ と い う 名 前 に よ っ た 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 如 来 で あ っ た 。 彼 は ま た 、 教 え を 説 い た 。 は じ め に お い て よ く 、 中 頃 に お い て よ く 、 終 わ り に お い て よ く 、 優 れ た 意 味 を も ち 、 極 め て は っ き り と し た 、 唯 一 で 、 完 全 で 、 清 ら か で 、 清 ら か な 行 為 に 精 通 し た こ と を 説 い た 。 す な わ ち 、 声 聞 た ち だ け に 、 四 つ の 真 理 に 関 す る 説 話 で 、 縁 起 か ら は じ ま る 、 教 え を 説 い た 。 生 老 病 死 、 悲 し み 嘆 く こ と 、 苦 し み 、 絶 望 と 錯 乱 を 超 越 す る た め に 、 涅 槃 を 結 論 と す る こ と を ( 説 い た ) 。 ま た 、 菩 で 、 偉 大 な 人 物 た ち に は 、 六 波 羅 蜜 に 関 す る 説 話 で 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に は 33)can(lrasnryilpradipanamnii:cMldrasijryapad4)aniimnii甲 34)vimiatath貼11t£lsahasr卵)/:x/imgatitath卯atas£1hasraリy 227

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 じ ま り 、 一 切 智 者 の 智 慧 を 結 論 と す る 教 え を 説 い た 。 さ ら に ま た 実 に 、 ア ジ タ よ 、 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た 、 そ の チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 に は 、 以 前 に 法 王 子 で あ っ て 、 い ま だ 出 家 せ ず 家 庭 に 住 ん で い る と き 、 ハ 人 の 息 子 た ち が い た 。 す な わ ち 、 マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 が い た 。 ま た ス マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 と 、 ア ナ ン タ マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 と 、 ラ ト ナ マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 と 、 ヅ ィ シ ェ ー シ ャ マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 と 、 ヴ ィ マ テ ィ サ ム ウ ド ガ ー テ ィ ン と い う 名 前 の 王 子 と 、 ゴ ー シ ャ マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 と 、 ダ ル マ マ テ ィ と い う 名 前 の 王 子 が い た 。 さ ら に ま た ア ジ タ よ 、 彼 ら 八 人 の 王 子 た ち 、 世 尊 で あ り 、 チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 の 息 子 た ち に は 、 広 大 な 超 自 然 的 な 力 が あ っ た。 そ れ ぞ れ の 王 子 に は 、 恵 ま れ た 四 つ の 偉 大 な 大 陸 が あ っ た 。 ま た 、 ま さ に そ こ に 、 王 国 を 築 か せ て い た 彼 ら は 、 か の 世 尊 が 出 家 し た こ と を 知 っ て 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り を 実 現 し た こ と を 聞 い て 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り を 実 現 し た と 知 っ て 、 彼 ら は そ れ ら 偉 大 な 大 陸 を 放 棄 し て 、 そ し て あ ら ゆ る こ と を 、 王 の 安 楽 、 王 に と っ て 恵 ま れ て い る こ と 、 王 権 3 5 ) の 王 位 を 手 放 し て 、 放 棄 し て 、 か の 世 尊 に 出 会 っ て 従 っ た 。 そ し て 、 す べ て の も の た ち は 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に 向 か っ て 出 発 す る も の と な っ た 。 ま た 、 彼 ら は 教 え を 説 く 者 と な っ た 。 さ ら に 、 彼 ら は つ ね に 清 ら か な 行 為 に 精 通 し 、 何 百 子 の ブ ッ ダ の 善 の も と を 植 え ら れ て 、 法 王 子 と な っ た 。 そ し て 、 ア ジ タ よ 、 そ こ に お い て そ の と き 実 に 、 か の 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 は 、 マ ハ ー ダ ル マ ニ ル デ ー シ ャ 3 6 ) と い う 名 前 の 教 説 で 、 経 典 で 、 広 大 無 辺 で 、 菩 の た め の 教 え で 、 す べ て の ブ ッ ダ が 身 に つ け て い る こ と を 説 い て 、 ま さ に そ こ に 、 ま さ に そ の と き 、 そ の 瞬 間 に 、 そ こ に い た 聴 衆 た ち に だ け 、 そ の 偉 大 な 法 座 に お い て の み 、 結 助 ‖ 訣 坐 し た ま ま へ 動 じ る こ と の な い38)身体39)、動じることのないしっかりしたことに到達しノtニ4o屁ヽによっ 35)radyll­:rajya­ 36)mahiidllarmanir(le a叩:「偉大な教えの説示」 37)badhvii:t,ε1ddhva 38)anirnjamanenll:an呵amanena 39)kiiye,:kiiyena 40)sthkenani回aPraptena:sthit(51111nifijyapraptena 41)apaddamanena:apadd£1111anena 42)anantanird(,iapratiかana叩:「無限の説示の基礎」 43ドbhu:lbhat 228

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み て、 こ と ば が 抑 制 さ れ な い 4 1 ) で 9 J 日 性 に よ って、 ア ナ ン タ ニ ル デ ー シ ャプ ラ テ ィ シ ュ タ ー ナ 4 2 ) と い う 名 前 の 瞑 想 に 入 っ だ 呪 さ ら に 実 に 、 ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 が 瞑 想 に 入 る と す ぐ に 、 チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 に 、 マ ン ダ ー ラ ヴ ァ 、 マ ハ ー マ ン ダ ー ラ ヴ ァ 、 マ ン ジ ュ ー シ ャ カ 、 マ ハ ー マ ン ジ ュ ー シ ャ カ と い う 神 々 し い 花 々 の 大 き な 花 の 雨 が 降 っ て 、 か の 世 尊 に ば ら 撒 か れ つ つ あ っ た 。 そ し て 、 す べ て の か の 四 種 類 の 聴 衆 た ち に も 、 ば ら 撒 か れ つ つ 、 そ し て 、 あ ら ゆ る と こ ろ の そ の 仏 国 土 が 、 六 種 類 に 変 化 し 、 震 動 す る も の と な っ た 。 ( す な わ ち ) 震 動 し 、 激 し く 震 動 し 、 揺 れ 、 激 し く 揺 れ て 、 震 え 、 激 し く 震 え た 。 さ ら に ア ジ タ よ 、 こ の と き 実 に そ の 場 合 に 鸚 そ の 聴 衆 た ち に お け る ( 男 性 出 家 修 行 者 ) 、 女 性 出 家 修 行 者 、 男 性 在 家 修 行 者 、 女 性 在 家 修 行 者 た ち が い て 、 あ る い は 神 々 、 ナ ー ガ 、 ヤ ク シ ャ 、 ガ ン ダ ル ヴ ァ 、 ア ス ラ 、 ガ ル ダ 、 キ ン ナ ラ 、 マ ハ ウ ラ ガ 、 人 間 、 人 間 で な い も の た ち が い て 、 あ る い は 着 席 し て い る 王 の 周 り に い る も の た ち 、 あ る い は 軍 隊 と 武 器 を 従 え た 王 た ち 、 あ る い は 四 つ の 大 陸 の 人 々 を 従 え た 王 た ち で あ る 、 弟 子 た ち に 囲 ま れ た 彼 ら す べ て は 、 有 り 得 な い こ と を 得 て 、 素 晴 ら し さ を 得 て 、 非 常 に 喜 び を 得 て 、 か の 世 尊 を 見 た 。 そ の と き 実 に 、 世 尊 の 眉 間 の 間 で あ る 渦 毛 の 隠 さ れ た と こ ろ か ら 、 一 条 の 光 線 が 現 れ た 。 そ れ ( 光 線 ) は 、 東 方 に 、 十 八 千 万 百 万 百 千 の 仏 国 土 に 広 が っ た 。 ま た 、 か の 十 八 千 万 百 万 百 千 の ブ ッ ダ た ち が 現 れ た 。 そ し て 、 そ の 十 八 千 万 百 万 百 千 の 仏 国 土 す べ て は 、 そ の 光 線 の 光 で あ る 強 烈 な 輝 き に よ っ て 、 極 め て よ り は っ き り と 現 し 出 さ れ た 4 5 ) 。 ち ょ う ど さ ら に 同 じ よ う に 、 こ の と き 、 ア ジ タ よ 、 そ の す べ て の 仏 国 土 が 、 光 に よ っ て 現 し 出 さ れ た 。 ま た こ の と き 4 6 ) 実 に ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 に 、 随 行 す る 十 二 4 7 ) 千 万 の 菩 た ち が い た 。 ま た 、 そ の 集 会 に お い て 、 そ の と き 、 ア ジ タ よ 、 有 り 得 な い こ と を 得 て 、 素 晴 ら し さ を 得 て 、 好 奇 心 に 到 達 し か 彼 ら す べ て の 菩 た ち は 、 そ の 光 線 に よ っ て 輝 か さ れ た 世 間 を 見 て 、 ま た そ の と き ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 の 説 法 の 場 所 に 、 ヴ ァ ラ プ ラ バ と い う 名 前 の 偉 大 な 人 物 で あ る 菩 が い た 。 彼 に は 、 弟 子 た ち の 八 百 の 菩 た ち が い た 。 そ し て 、 か の 世 尊 で あ る チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 は 、 そ 44)saye:s£1maye 45)samdr:samd所ante 46)smate­を付け加えた。 47)vi融ad:vimiad 229

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中 央 学 術 研 究 所 紀 要 第 3 6 号 の 瞑 想 か ら 立 ち 上 が っ て 、 か の ヴ ァ ラ プ ラ ヅ ァ 菩 を け じ め と し て 、 サ ッ ダ ル マ プ ン ダ リ ー カ と い う 名 前 の 教 説 で 、 経 典 で 、 広 大 無 辺 で 、 菩 の た め の 教 え で 、 す べ て の 菩 が 身 に つ け て い る こ と を 説 い た 。 ま た そ の 世 尊 は 、 六 十 中 劫 が 満 ち る 間 、 そ の サ ッ ダ ル マ プ ン ダ リ ー カ と い う 教 説 を 、 同 じ 席 に 座 っ て 、 動 じ る こ と の な い 身 体 で 、 し っ か り と し た 動 揺 しないことに到達し/ミ2:48)心によって説いた。 そ し て 、 そ の す べ て の 聴 衆 た ち は 、 同 じ 席 に 座 っ て 、 動 じ る こ と の な い 身 体 で 動 揺 し な い 4 9 ) 心 に よ っ て 、 六 十 中 劫 の 間 、 か の 世 尊 の そ の 教 え を 聞 く も の と な っ た 。 さ ら に ま た 、 そ こ の 聴 衆 た ち に お い て は 、 一 人 も 身 体 に 怠 感 も な く 、 心 に 疲 れ も な か っ た 。 ま た 、 か の 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 は 、 六 十 中 劫 が 過 ぎ て 、 そ の サ ッ ダ ル マ プ ン ダ リ ー カ と い う 教 説 で 、 経 典 で 、 広 大 無 辺 で 、 菩 の た め の 教 え で 、 す べ て の ブ ッ ダ が 身 に つ け て い る も の を 示 し て 、 ま さ に そ の と こ ろ 、 ま さ に そ の と き 、 ま さ に そ の 瞬 間 に 、 そ の 聴 衆 た ち が 出 席 し て い た と こ ろ に お い て の み 、 ま さ に そ の 偉 大 な 法 座 に お い て 、 涅 槃 に 入 る こ と を 宣 言 し た 。 神 々 を 伴 っ た も の の 目 前 で 、 男 性 出 家 修 行 者 の 集 ま り た ち に 、 彼 は 話 し か け た 。 悪 魔 を 伴 っ た も の に 、 ブ ラ フ マ ン を 伴 っ た も の に 、 沙 門 を 伴 っ た バ ラ モ ン に 属 す る も の が い て 、 家 族 が い る と こ ろ で 、 神 々 と 人 間 と ア ス ラ を 伴 っ た と こ ろ で 、 『 今 日 、 男 性 出 家 修 行 者 だ ち よ 、 こ の 真 夜 中 の 時 間 帯 に 、 如 来 は 、 個 体 の 状 態 の な い 涅 槃 の 世 界 に お い て 、 涅 槃 に 入 る で あ ろ う 』 と ( 宣 言 し た ) 。 こ の と き 実 に 、 ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 は 、 そ の と き 、 シ ュ リ ー ガ ル バ と い う 名 前 の 菩 で 、 偉 大 な 人 物 に 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に つ い て 予 言 し て 、 か の あ ら ゆ る も の を 備 え た 男 性 出 家 修 行 者 の 集 ま り に 話 し か け た 。 『 男 性 出 家 修 行 者 だ ち よ 、 こ の 偉 大 な 人 物 で あ る シ ュ リ ー ガ ル バ 菩 は 、 私 の あ と に 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り を 実 現 す る で あ ろ う 。 彼 は 、 世 間 に お い て 、 ヅ ィ マ ラ ネ ー ト ラ と い う 名 前 の 如 来 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い て 、 知 識 と 行 為 に お い て 完 全 で 、 善 逝 で 、 世 間 に 通 じ て い て 、 こ の 上 な い も の で 、 訓 練 さ れ る べ き 人 々 の 調 教 師 で 、 神 々 と 人 間 の 先 生 で あ っ て 、 ブ ッ ダ で 、 世 尊 と な る で あ ろ う 。 』 こ の と き 実 に 、 ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 で 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り 48)aninjEIPraptena:an呵)/21praptena 49)出jEtlniina沁:ani可yarniinai 230

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西 域 系 写 本 の 梵 文 「 法 華 経 」 の 和 訳 の 試 み を 開 い た 、 チ ャ ン ド ラ ス ー ル ヤ プ ラ デ ィ ー パ 如 来 は 、 そ の 真 夜 中 の 時 間 帯 に 、 個 体 の 状 態 の な い 涅 槃 の 世 界 に お い て 、 涅 槃 に 入 っ た 。 ま た 、 そ の 偉 大 な 人 物 で あ る ヅ ァ ラ プ ラ ヴ ァ 菩 は 、 か の サ ッ ダ ル マ プ ン ダ リ ー カ と い う 教 説 を 保 っ た 。 そ し て 、 八 十 中 劫 の 間 、 そ の 偉 大 な 人 物 で あ る ヅ ァ ラ プ ラ ヴ ァ 菩 は 、 か の 世 尊 の 教 え に お い て 、 そ の サ ッ ダ ル マ プ ン ダ リ ー カ と い う 教 説 を 説 き 示 し た 。 そ こ で 、 ア ジ タ よ 、 か の 世 尊 に は 、 マ テ ィ を は じ め と す る 八 人 の 息 子 た ち が い て 、 彼 ら す べ て は 、 ま さ に か の 偉 大 な 人 物 で あ る ヴ ァ ラ プ ラ バ 菩 の 弟 子 と な っ て 、 ま さ に 彼 に よ っ て 、 こ の 上 な い 正 し い さ と り に お い て 、 成 熟 5 o 七 だ も の と な っ た 。 そ し て 、 そ の 彼 ら ハ 人 の 王 子 た ち に よ っ て 、 そ の 後 に 、 何 千 万 百 万 百 子 の ブ ッ ダ に 会 っ て 、 そ し て 、 近 く に 行 っ て 、 尊 敬 さ れ 、 崇 め ら れ 、 敬 わ れ 、 敬 意 を 示 さ れ 、 称 え ら れ 、 称 賛 さ れ た 。 そ し て 、 彼 ら ハ 人 の 王 子 た ち す べ て は 、 こ の 上 な い 正 し く さ と り に 到 達 し か も の と な っ た 。 ま た 、 彼 ら の う ち で 最 後 の も の は 、 尊 敬 す べ き で 、 正 し く さ と り を 開 い た デ ィ ー パ ム カ ラ 如 来 で あ っ た 。 そ し て 、 彼 ら 八 百 人 い る 弟 子 5 1 ) の 中 の 一 人 の 菩 が 、 尊 敬 を 得 る こ と を 極 め て 重 ん じ る も の と な っ て 、 名 声 を 重 ん じ る も の と な っ て 、 名 誉 を 欲 し が っ て 、 彼 が 繰 り 返 し 説 い た も の で 、 経 典 が 示 す も ろ も ろ の こ と ば が 消 え て な く な り 、 表 現 さ れ ず 、 と ど ま る こ と も な か っ た 。 彼 に は 、 ヤ シ ャ ス カ ー マ と い う 名 前 で 知 ら れ て い た 。 さ ら に ま た 、 そ う で あ る に し て も 、 彼 の 善 の も と に よ っ て 、 何 千 万 百 万 百 子 の 如 来 の と こ ろ に 到 着 し 、 崇 め た 。 そ し て 、 ( 如 来 た ち を ) 称 賛 し て 、 か の ブ ッ ダ ・ 世 尊 た ち す べ て は 、 尊 敬 さ れ 、 崇 め ら れ 、 敬 わ れ 、 敬 意 を 示 さ れ 、 実 に 称 え ら れ 、 本 当 に 称 賛 さ れ る も の と な っ た 。 一 方 で 、 ア ジ タ よ 、 い ま あ な た に 、 疑 い や 疑 惑 、 戸 惑 い が あ る の か 。 ま さ に そ の と き 、 ヴ ァ ラ プ ラ バ と い う 名 前 の 男 性 出 家 修 行 者 で 、 菩 で 、 説 法 者 で あ る 彼 は 、 別 人 と な っ て し ま っ た 。 し か し 実 に 、 そ の よ う に 見 ら れ る べ き で は な い 。 そ れ は な ぜ か 。 他 な ら ぬ 私 こ そ が 、 ま さ に そ の と き の 、 か の ヅ ァ ラ プ ラ バ と い う 名 前 の 菩 で 、 説 法 者 で あ っ た 。 ま た ヤ シ ャ ス カ ー マ と い う 名 前 の 菩 で 、 怠 惰 に 到 達 し だ 彼 が 、 ア ジ タ よ 、 ま さ に そ の と き の 他 な ら ぬ あ な た で あ り 、 ヤ シ ャ ス カ ー マ と い う 名 前 の 菩 で 、 ; 包 | 令 に 到 達 し た 人 で あ っ た 。 ま た 、 ア ジ タ よ 、 そ の よ う に 私 は 、 こ の よ う な や り 方 で 、 こ の 世 尊 の 50)I)iicitii:pElfipacitii 51)atevasinam:ε1tlteviisinam 231

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