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1. 標準化 認証とは 2. 標準化をめぐる環境の変化 3. ビジネス戦略としての標準化 4. 政府の取組 1

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(1)

知的財産と標準化によるビジネス戦略

経済産業省

産業技術環境局

基準認証政策課

(2)

1.標準化・認証とは

2.標準化をめぐる環境の変化

3.ビジネス戦略としての標準化

4.政府の取組

(3)
(4)

 標準化︓⾃由に放置すれば多様化・複雑化・無秩序化する事柄を、少数化・単純化・秩

序化し、広く社会に普及させること

 ⽣産・調達コストの低減、市場拡⼤、差別化が可能となる

 品質、安全性の確保、バリアフリー化に貢献

 近年、企業の競争⼒強化のツールとしての位置付けが拡⼤

標準化とは(役割)

郵便局の絵記号 エレベーターの絵記号 省エネラベル ⽜乳パックの 切り⽋き 情報・認識の共有 環境保護 ⾼齢者・障害者への配慮 安⼼・安全 の確保 安全マッチ シャンプーの ギザギザ 鉛フリーはんだ 充電コネクタ QRコード 競争⼒強化 互換性、品質の 確保

(5)

標準化とは(規格の種類)

基本規格

-⽤語・記号・単位の統⼀

試験・検査規格

-計量に関する規格

-計測⽅法に関する規格

製品規格

-製品の品質に関する規格

-製品の形・性能に関する規格

-製品の加⼯⽅法に関する規格

プロセス規格

-製品の製造⽅法に関する規格

(6)

(英) (独) (仏) (⽇) (⽶) (⾃動⾞) (材料) (電気電⼦) (機器安全) 国際規格 (国際標準化機関) 地域規格(欧州) (地域標準化機関) 国家規格 (国家標準化機関) 団体規格等 (業界団体等) (全般) (電気電⼦) (通信) (認証マーク) (全般) (電気電⼦) (通信) 企業規格 (企業) 【作成組織による分類】 【作成プロセスによる分類】 ①デジュール規格(規格) ②フォーラム規格(標準) ③デファクト規格(標準) 公的な機関で明⽂ 化され公開された⼿ 続により作成。 特定分野に関⼼のあ る企業等が集まり、合 意により作成。 個別企業の規格が、 市場競争の中で⽀配 的となり、事実上の標 準となった規格。 (例)Windows (例)Blue Tooth 無線通信で接続 (例)フィルム感度 ISO100 ISO400 ︓

標準化とは(作成組織やプロセスによる分類)

(7)

標準化とは(メリット・デメリット)

供給者側 需要者側 メリット 参⼊コストダウン 製造コストダウン 研究開発コストダウン 市場拡⼤・⻑期安定 調達コストダウン 調達量・品質の安定 デメリット 技術漏洩 製品差別化困難 販売価格低下 ⾮標準品市場開発困難 製品選択肢の減少 導⼊製品の⼊れ替え困難 • 多くのユーザーがネットワークに接続すればするほど利便性が⾼くなる効果 • 広範なユーザーを獲得したネットワーク技術を選択する⽅がより望ましい結果に結びつく ネットワーク外部性 • 使い慣れたものから、新しいものに変更するコスト • 特定の標準を利⽤してきた場合、その利⽤期間が⻑ければ⻑いほど、投資額が多ければ多いほど、標準 の変更に伴うコストは⼤きくなる スイッチングコスト (ロックイン効果) • ある選択が多数に受け⼊れられている/流⾏しているという情報が流れることで、その選択への⽀持が⼀ 層強くなる効果 • 多くの技術⽅式等が存在する中、標準化された特定の技術⽅式はバンドワゴン効果を得る バンドワゴン効果 • ⽣産者が商品の品質の詳細を把握しているのに対し、消費者は購⼊する商品の品質を購⼊後まで知ら ないという状況のこと

(8)

市場創⽣期 市場拡⼤期 市場成熟期 市場を早く創出する 市場を拡⼤する 市場を維持する

 ネットワーク外部性の発⽣期待で市場

が早く⽴ち上がる。

 ある程度市場が⽴ち上がるとネットワー

ク外部性により、急激なシェアの寡占化

が起こる。

 スイッチングコストが⾼まり、ロックインされ

ることで、市場が⻑期に維持される。

ビジネスにおける標準化の意味

標準化は、ネットワーク外部性とスイッチングコストによりビジネス上の利益をもたらす。

 標準化とは、市場拡⼤のためのツール

-「同じにすること」で利⽤者における互換性を⾼める -「誰でも作れる」ことで供給者を増やす -「⽐較できるようにする」ことで、旧来製品から代替する

 標準化とは、コストダウンのためのツール

-「同じもの」を使うことで、製造を効率化する -「同じ⽅法」で作れることで、製造を効率化する

 標準とは、差別化を促進させるツール

-標準化されていない部分を⽬⽴たせる -試験⽅法の標準化で製品差を⾒えやすくする

(9)

ISO

(国際標準化機構) (国際電気標準会議)

IEC

ITU

(国際電気通信連合) 会⻑︓中国 副会⻑︓カナダ、フランス、 オーストリア 会⻑︓⽇本 副会⻑︓アメリカ、ドイツ、中国 事務総局⻑︓中国 事務総局次⻑︓英国

対象

電気通信を除く全分野 産業機械、⾃動⾞、 環境負荷物質の測定⽅法、 品質管理システムなど 電気・電⼦技術分野 電気⾃動⾞、スマートグリッド、蓄電池、 半導体デバイス、家庭⽤電気機器など 通信分野

規格数

約20,500 約7,000 約5,400

設⽴年

1947年︓ISOへ改組1926年︓ISA設⽴ 1906年 1932年

会員数

参加国数165 参加国数83 参加国数193 International Organization

for Standardization International ElectrotechnicalCommission Telecommunication UnionInternational

(10)

⽇本⼯業規格(JIS) 10,542規格

国際標準化機構(ISO)

(電気分野以外の国際標準) [理事国数20 (⽇本は常任理事国)]

国際電気標準会議(IEC)

(電気分野の国際標準) [評議国数15 (⽇本は常任評議国)] 会⻑ 野村 淳⼆⽒(元パナソニック専務) 専⾨委員会数 759 (うち⽇本が幹事 72) 専⾨委員会数 188 (うち⽇本が幹事 24) <共管>経産省 厚労省・国交省 農⽔省・⽂科省 総務省・環境省 ISO/IEC国内審議団体⼯業会・学会等(約300) 委員構成︓⽣産者、使⽤者、消費者、学識経験者等 事務局︓経済産業省 基準認証ユニット ★ISO/IECの各委員会等には、 個々の国内審議団体、関係企 業・機関等が、JISCの下で対応 ⺠間企業 研究機関 学会・⼤学 会⻑ 友野 宏 ⽒ (新⽇鉄住⾦ 相談役) ⼯業会

⽇本⼯業標準調査会

Japanese Industrial Standards Committee(JISC)

<常任理事国(6ヶ国)> ⽶国、ドイツ、フランス 英国、⽇本、中国 <常任評議国(6ヶ国)> ⽶国、ドイツ、フランス 英国、⽇本、中国 国際標準化 (ISO/IEC) 国内標準化 JIS ⽇本⼯業規格(JIS)は、⼯業標準化法に基づき、⽇本⼯業標準調査会(JISC)の審議を経て制 定。 2015 年度末時点で10,542規格。 国際標準化機関である国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)は、各国⼀標準化機 関によって構成。我が国は、⽇本⼯業標準調査会(JISC)が代表(昭和27年閣議了解)。 JISC傘下で国内関係団体(約300)がISO/IECの分野毎の専⾨委員会(約900)に対応。

国際標準化機関への対応体制

(11)

国際規格案の提案 STAGE 1 WG内での検討 STAGE 2 TC/SC内での検討 STAGE 3 ISOの全加盟国への意⾒照会 STAGE 4 最終国際規格案の正式投票 STAGE 5 国際規格の制定 STAGE 6 対象︓全ての各国代表団体 対象︓TC/SCのPメンバー 及びOメンバー 対象︓Pメンバーが指名 した専⾨家 対象︓TC/SCのPメンバー 及び Oメンバー * P メンバー︓積極的参加(Participating) メンバー O メンバー︓オブザーバー(Observer) として参加するメンバー

約3年

対象︓全ての各国代表団体 この段階で実質的 な国際規格の内 容は確定 【必要条件】 ①他国に先駆けて国際提案 ②仲間作り 【⼗分条件】 主導的な⽴場(国際幹事・ 国際議⻑獲得)

TC

SC

全体

最終的な 確認段階 委員会で投票したPメンバの過半数賛成かつ、 5ヶ国以上から専⾨家推薦 作業グループのコンセンサス 委員会のPメンバのコンセンサス⼜は、投票し たPメンバの2/3以上賛成 委員会で投票したPメンバの2/3以上賛成か つ、反対が投票総数の1/4以下 委員会で投票したPメンバの2/3以上賛成か つ、反対が投票総数の1/4以下

ISO/IECにおける⼀般的な国際規格の策定⼿順

(12)

⽣産者 (⺠間企業等) (使⽤・消費者等)利⽤者 (⼤学、政府等)中⽴者 経済産業省等からの委託による JIS原案作成委員会 業界団体、学会等の⾃主的なJIS原案作成委員会

主務⼤⾂(経済産業⼤⾂等)

⽇本⼯業標準調査会(JISC)

●審議 ●⼯業標準案の意⾒受付公告

主務⼤⾂(経済産業⼤⾂等)

●制定・改正・廃⽌・確認 ●官報告⽰・発効

利害関係者参加

利害関係者参加

申出

(工業標準化法第12条)

付議

答申

JIS(⽇本⼯業規格)の策定⼿順

報告

(工業標準化法第11条)

(13)

(典型的な仕組み) 認定 認証 認定機関 製品・マネジメントシス テム等 認証機関 (実際の例) 企業/組織 等 認証 認証機関 (約50機関) 認定 (公財)⽇本適合性認定協会 (JAB) (⼀財)⽇本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) 登録認証機関 (25機関) 例︓JISマーク 主務⼤⾂ (経済産業⼤⾂ 等) 製造業者 等 登録 (=認定) 「認定( 「認定(accreditation)」 認証機関が⼗分な審査能⼒を 有していることを評価 「認証(certification)」 製品・サービス・品質管理体制 等が要求事項を満たしているこ とを評価 製品 製品認証 例︓ISO 9001 マネジメントシステム認証 認証

適合性評価とは

 「適合性評価(試験・認証等)」とは、製品・サービスやマネジメントシステム等が要求基準に適合し ていることを、第三者が確認(「お墨付き」)する⾏為。

(14)

「消費者に、製品の性能や 組織の健全性を正しく伝え、他 社との差別化を図 りたい。」 他社との差別化 「法律等の規制への対応や、製品 事故に伴うリスク(PL訴訟等) 対策のため、安全基準を⾒たして いる事を証明したい。」 安全性の証明 「海外の市場に⾃社のサービスを輸 出するに当たり、取引先の要求 事項や輸出先の規制(ルール) に適合していることを⽰したい。」 海外市場へのパスポート 購⼊者 市場 参照 製品 購⼊者 安全基準に 基づく評価 市場 参照 投⼊ 性能基準に基づく評価 製品C 製品B 製品A

認証取得の意義

 企業は⾃社の健全性、提供する製品・サービス等の安全性や品質等の信頼性が増し、市場にアピー ルできる。  消費者や取引先(購⼊者)にとっては、安全・安⼼や品質の良い商品・サービスを選択するための 信頼のおける⽬印(“お墨付き”)となる。  なお、認証を取得することにより保険料が安くなる等、⾦融商品と結びついている例もあり。 (例)損保ジャパン⽇本興亜は、サイバーリスク保障保険について情報セキュリティマネジメントシステム認証 (ISMS認証)取得企業(約5,000社)に対して、最⼤約40%の保険料割引を提供

(15)

1.標準化・認証とは

2.標準化をめぐる環境の変化

3.ビジネス戦略としての標準化

4.政府の取組

(16)

ルールメイキングとは︖ 〜スポーツの例〜

重量挙げ バレーボール 柔道 ⽔泳 体操 スキー F1 卓球 野球

冬季オリンピックでノルディック複合団体2連覇 (1993ー1995)

→ ⽇本⼈の強いジャンプのポイント⽐重を下げるルール改正

⻑野オリンピック(1998)でジャンプ陣が⼤活躍

→ 背の低い⽇本⼈に不利なスキー板の⻑さにするルール改正

つまり、ルール作りを⽀配しなければ、

技術で勝っても勝負に負ける。

Rule TakerからRule Makerへの転換が必要。

15

ルールを変えられたことにより、技術で勝っていても勝てなくなる。

(17)

1995年 WTO/TBT協定発効

強制規格や適合性評価⼿続の作成の際、 原則として国際規格(ISO/IEC等)を基礎とすることを義務付け 例) 家庭⽤品品質表⽰法の洗濯絵表⽰ 省エネ法のLEDランプ消費電⼒

1996年 WTO・政府調達協定発効

政府調達の際、 国際規格を調達基準とすることを各国に義務付け 例) グリーン調達における⽣分解性繊維 プラスチック製品の判断基準 ITセキュリティの評価基準

2001年 中国のWTO加盟

WTO TBT協定・政府調達協定における国際規格の位置付け

標準を活⽤したグローバル市場の獲得競争が⼀層激化 欧⽶先進国では、国際競争⼒強化のため、 活発な国際標準化活動を重視

 WTO/TBT協定に伴う国際規格の準⽤義務などを契機として、国際規格の効⼒が増⼤

した。

(18)

Suica

カード ⾮接触通信⽅式Felica が実装されたICカード WTO政府調達協定が発効 ISO/IEC合同のICカードの国際標準化審議が モトローラ⽅式とフィリップス⽅式で進⾏ JR東⽇本がFelica⽅式カードを調達準備 2000年7⽉ ICカードではなく近距離無線通信規格として、Felica⽅式が国際標準と して成⽴ 2004年3⽉ 1996年 2000年頃

事例︓Felica

1999年2⽉ 2001年5⽉ JR東⽇本の公開⼊札でFelica⽅式カードの採⽤決定 WTO政府調達違反︕ ⇒国際標準成⽴前のため却下 モトローラが 異議申⽴ ソニーがFelica⽅式⾮接触式ICカードを開発 1988年 2001年6⽉ フィリップス⽅式、モトローラ⽅式のICカードが国際標準として成⽴ NFCフォーラム(近距離無線通信の⺠間標準化団体) の規格として正式にFelica⽅式も採⽤ 2016年3⽉ NFC ForumとGSMA(携帯電話業界団体)の共同声明により、携帯 電話でGSMA規格準拠するには、Felica⽅式を搭載することが必須に。

 技術を国際標準化していないことで、ビジネスチャンスを失う恐れがある。

17

(19)

○台湾新幹線の輸出の際に、⽇本国内で安全に 利⽤されていることだけでは相⼿国の信⽤を得ら れず、国際基準に基づく適合性評価が課題に。 ○輸出製品を海外認証拠点に搬⼊する必要あり。 ○認証取得に時間がかかり、海外市場展開に遅れ が⽣じる。 ○特に性能規定化されている場合には、詳細技術 情報の流出の懸念も。 <海外で認証を⾏う問題点> 国際的な基準・認証への対応が課題になった事例 (台湾新幹線)

事例︓台湾新幹線

独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構 認定センタ-(IAJapan) (NTSEL) 国内に認証基盤を構築

 認証体制構築に後れを取ることで、ビジネスチャンスを失う可能性がある。

(20)

デファクト化 対象ルール 機能するための条件ルールが効果的に • (De-facto) (ネットワーク経済 性による規格採用 インセンティブの向 上(規格の競争 力))

×

×

標準* (Standar ds) 強制規格化 (Regulations) • 標準の法制度化 (Regulations) (国際法・地域法・ 各国法) ツール/政策 ビジネスベースでの 普及 認証機関による 普及・推進 輸出入制限 事業参入機会の制限 事業参入規制 製品製造・流通規制 例  BSI(英国規格協会)による、 民間標準からISO標準までの 多様な標準の普及・推進  Wi-fi Allianceによる無線通信規格 (IEEE 802.11)の普及・推進  マイクロソフトによるWindowsの デファクト獲得  ソニー・パナソニックによる ブルーレイディスクのデファクト獲得  UN/ECE基準の採用による自動車の 型式指定等による製品流通規制(安全性・ 環境基準)や製品試験方法の限定  特定の成分の含有禁止(たばこ規制への ISO測定法の採用)  EUにおけるニューアプローチによる品質・ 安全等に関するEU指令への整合規格の 採用(例:TVの待機・オフモードの 消費電力) ・・・・・・  JR東日本におけるICカード(フェリカ) 調達の際の参入制限トラブル  ISO規格が定める測定方法に基づく、 特定工作機械の輸入制限  認証のための試験所事業  イランによる看護サービスの国際標準化 提案 租税措置 タイ自動車税制はHVに有利な物品税制 を採用

S×R戦略の必要性

 標準化は、強制規格化されることで⼤きな効⼒を発揮するようになる。

(21)

事例︓S×R戦略の成功事例

 ⽇本に強みのある省エネ性能の評価⽅法につき、ベトナム省エネ規制(Regulation)に

対しても性能評価基準を導⼊しながら、国際標準(Standard)獲得を実現

・APEC、ASEAN 関連会合を通じベ トナム側の理解を 醸成 ・現地試験機関の 基盤整備⽀援を実 ルール形成機会となるRegulation 背景 近年エネルギー需給が逼迫省エネ法制定(2010年)以降、 省エネラベリング制度などを具体化 ラベル 対象 エネルギーラベル貼付に関する 通達 • 家庭⽤機器(蛍光灯、エアコン、 冷蔵庫、テレビ等) • オフィス機器(複写機 等) エネラベル 規制 g) 省エネ 規制 Re g u la tio n ) ベトナムの省エネ関連法・制度省エネ性能測定に関する専⾨的知 ⾒・スタッフの⽋如による評価⽅法 の不在 課題 新たに⼊れ込むStandard 背景既存ISO/IEC規格は、⾼い省エネ性能 の評価ができず、⽇本企業の⾼い省エネ 性能製品の優位性がアピールできない ⽇本発の省エネ性能評価⽅法に関する規格 国際 規格改訂案 国際 規格改訂案 Standard 課題ベトナムなどアジア諸国からの⽇本発ISO /IEC改訂規格への⽀持の取り付け既存ISO/IEC規格の改訂提案を開発 • JIS規格をベースに、使⽤消費電⼒量測 定 により、適正な省エネ性能評価が可能と なるISO/IEC規格改訂案を作成 改訂ISO/IEC規格が成⽴

(22)

21

第四次産業⾰命時代の鍵を握る国際標準化

• 第四次産業⾰命の進⾏に伴い、あらゆるモノやサービスがつながる上での標準化の重要性が増⼤。

技術・産業の変遷と標準化の重要性

• モノのインターネット化/製造業のサービス化 • 相互互換性・ネットワーク経済性の重要性⼤  蒸気機関の導 ⼊による軽⼯業 化  ⽣産効率向上 のための標準 (例︓ねじの 標準)  エレクトロニクス による⽣産⼯程 ⾃動化  分業・合理化の ための標準 (例︓インテル によるパソコンマ ザーボード標準 化) Industry 1.0 18世紀後半 Industry 2.0 19世紀後半 Industry 3.0 20世紀後半〜 Industry 4.0/ Connected Industries 21世紀〜 1800 1900 2000 技術の複雑性・相互互換性のメリット ⼤ ⼩ Big Data ISO/IEC JTC 1 WG 9 サービス IEC SMB/SEG 7 スマートマニュファク チャリング IEC SMB/SyC (Smart city) (Smart Energy) スマートグリッド/ エナジー/シティ エネルギー 製造プロセス

World Wide Web Consortium (W3C) Web of Things (WoT) Web技術 (共通基盤) Internet of Things ISO/IEC/JTC1/SC41 ISO TMB/ Coordinating Committee  電⼒を活⽤ した製造・⼤量 ⽣産の開始  ⼤量⽣産の ための標準 (例︓フォードの 部品規格)

(23)

H鋼 電気⾃動⾞充電システム スマートシティの 環境性能等評価技術 • 従来、標準は個別のモノを対象としていたが、ネットワーク化に伴い社会システム分野へと拡⼤。 • また、サービス貿易の拡⼤や企業の社会的責任に関する要求に伴い、サービスやプロセスへと拡⼤。

社会システム分野

モノのネットワーク化

サービス/プロセスの標準

<サービス分野>  観光および関連サービス  上下⽔道サービス <マネジメント分野>  ISO 9000シリーズ(品質マネジメント)  ISO 14000シリーズ(環境マネジメント)  エネルギーマネジメント  セキュリティマネジメント

標準化をめぐる環境変化︓国際標準化の対象分野の拡⼤

従来 近年 ねじ サービス貿易の拡⼤

個別のモノの標準

(24)

(TC: Technical Committee SC: Sub-Committee SMB: Standardization Management Board MSB: Market Strategy Board

スマートシティ、スマートグリッド、IoT等における主導権を巡り、主要国の国際標準化活動

が活発化している。

ISO/IECにおける専門委員会等(マネジメント関連以外)の設置動向 TC/SC 名称 幹事国 議長 2012年設立 IEC/TC 120 電力エネルギー貯蔵システム 日本 ドイツ ISO/TC 268/SC  1 スマートコミュニティインフラストラクチャ 日本 日本 ISO/TC 269 鉄道分野 ドイツ 日本 ISO/TC 270 プラスティック加工機械及びゴム加工機 械 イタリア イタリア ISO/TC 274 光と照明 ドイツ オーストリア 2013年設立 IEC/SMB/SEG  1 スマートシティ - 日本(主査) IEC/SC 8A 大規模再生可能エネルギーの系統連係 中国 ドイツ IEC/TC 121 低圧開閉装置及び制御装置並びにその 組立品 フランス - IEC/TC 122 超高電圧交流送電システム 日本 中国 ISO/TC 275 汚泥の回収、再生利用、処理及び廃棄 フランス フランス ISO/TC 276 バイオテクノロジー ドイツ ドイツ ISO/TC 281 ファインバブル技術 日本 イギリス ISO/TC 282 水の再利用 日本/中国 イスラエル ISO/TC 285 クリーンな調理用こんろとクリーンな調理 の解決策 アメリカ/ケ ニア アメリカ TC/SC 名称 幹事国 議長 2014年設立 IEC/SyC スマートエナジー IEC中央事務局 フランス IEC/SyC 自立生活支援 IEC中央事務局 ドイツ IEC/SMB/SEG 4 直流送電システム技術 - インド(主査) IEC/SMB/SEG 5 電気自動車 - 未定 IEC/SMB/SEG 6 非伝統的配電・マイクログリッド - 中国(主査)

IEC/SMB/SG 8 Industry 4.0 – Smart Manufacturing - 米国・ドイツ(主 査) ISO/IEC JTC1  /WG 9 Big Data - 米国(主査) ISO/IEC JTC1  /WG10 Internet of Things - 韓国(主査) ISO/TC282/SC1 再生水の灌漑利用 イスラエル イスラエル ISO/TC282/SC2 再生水の都市利用 中国 中国 ISO/TC282/SC3 再生水システムにおけるリスクと性能 の評価 日本 日本 ISO/TC 289 ブランド評価 中国 アメリカ ISO/TC 290 オンライン風評 フランス フランス ISO/TC 291 家庭用ガス調理器具 ドイツ ドイツ ISO/TC 292 セキュリティ スウェーデン スウェーデン ISO/TC 293 飼料機械 中国 中国

近年の国際標準化の動き

(25)

IoTが付加する主要領域別の経済価値

 主なシンクタンクでは、製造、流通・⼩売・物流、⾦融、医療・健康、公共サービスといった

領域でIoTのインパクトが⼤きいと試算している。

2030年のIoT市場 (アクセンチュア社の試算) 世界全体 1,670兆円 ⽇本 131兆円

(26)

1.標準化・認証とは

2.標準化を巡る環境の変化

3.ビジネス戦略としての標準化

(27)

 知財と標準の⻑所を組み合わせることで相乗効果が得られ、利益の最⼤化が図れる。

 ⼀⽅で、差別化すべき部分を標準化してしまうと⾃社の優位性を保てなくなってしまう。

知財と標準の相乗効果

知財(特許) 標準化 デメリット メリット メリット デメリット 市場 ・製品市場が広がらないおそれ ・⾃社シェア拡⼤ ・製品市場拡⼤ ・他社参⼊容易・⾃社シェア減少 コスト ・特許取得・維持コスト負担 ・ライセンス収⼊ ・製造コストダウン ・製品価格低下・規格作成コスト負 担 他社技術 との関係 ・独占弊害のおそれ (競争阻害による技 術進化の鈍化等) ・製品差別化 ・他社模倣防⽌ ・製品共通化・技術移転容易化 ・⾃社の優位性を保てず 差別化すべき部分を 標準化してはいけない

知財と標準の相乗効果

(28)

 標準化だけでなく、知財と組み合わせた上でのオープン・クローズ戦略が重要。

⾮競争領域

【RAND条件】

・ISO、IEC、ITU等の標準化団体が定める標 準に含まれる特許のライセンス条件の⼀つ。 ・ Reasonable And Non-Discriminatory

Term(⾮差別かつ合理的な条件)の略。

経営戦略としてのオープン・クローズ戦略(知財・標準化戦略)

(29)

標準化の類型 概要・特徴 標準と特許の組み合わせ(典型例) 具体的事例 (A) 製品の仕様 の標準化 •製品の仕様(フォーマット)を標 準化 •製品普及による市場拡⼤を実 現しつつ、標準必須特許による ライセンス収⼊増 ⾃社特許を含めて標準化 ①Blu-ray Disc 〔パナソニック・ソニー他〕 (B) インターフェイス部分 の仕様 の標準化 •他社製品とのインターフェース部 分の仕様を標準化 •相互接続確保による市場拡⼤ を実現しつつ、コア技術のクロー ズ化により価格低下抑制 ⾃社特許等の周辺を標準化 ②QRコード 〔デンソー〕 (C) 性能基準・評価⽅法 の標準化 •⾃社製品・技術でなければ実現 できない⽔準やその評価⽅法を 標準化 •⾃社製品の差別化による市場 創出・獲得を実現 ⾃社特許等を含む製品の 評価⽅法を標準化 ③⽔晶デバイス〔⽇本⽔晶デバイス⼯業会〕 (D) •新製品等の⽤語や記号を標準 標準 特許 特許 標準 標準 標準 標準 標準 特許 評価

オープン・クローズ戦略の類型

(30)

BDA(Blu-ray Disc Association) Blu-ray Discの規格策定・普及を⽬的に設⽴された、 世界企業約140社が参画したオープンなフォーラム 標準(フォーラム標準) 特許

オープン・クローズ戦略の類型① Blu-ray Disc

 パナソニック(株)やソニー(株)を中⼼とするフォーラム(BDA)では、 Blu-ray Discを国際的に普及さ せるために、光ディスクとして最低限の仕様をISO化。  ただし、フォーラム標準を基本とし、ISO化された仕様のみではディスクとしての流通はできない形を徹底。 また、標準の実施に必要な特許のパテントプールを形成し、フォーラムのメンバーに安価で無差別なライセ ンスでの実施を許諾するとともに、規格ロゴの商標権を取得し、模倣品を排除。  プレーヤー製造メーカーのみならず、コンテンツ事業者も含めたフォーラムを形成し、市場を拡⼤。 パテントプール 商標(ロゴ)

標準(ISO/IEC)

Blu-ray Disc

標準と知財の組合せ 標準化 29

(31)

QRコードは無償化  (株)デンソー(現︓(株)デンソーウェーブ)は、物品流通管理の社内標準であったQRコードを普及させ るため、基本仕様をISO化。必須特許はライセンス料無償で提供することで市場を拡⼤。  QRコードの認識やデコード部分を差別化領域とし、QRコードリーダ(読み取り機)やソフトウェアを有 償で販売し、QRコードリーダーでは国内シェアトップを獲得。  QRコード⾃体が普及すれば収益が上がるビジネスモデルを確⽴。 標準(ISO) ブラック ボックス 領域 QRコードの基本仕様 QRコード認識 デコード部分の 技術 特許

オープン・クローズ戦略の類型② QRコード

QRコード

標準(ISO) QRコードの基本仕様 特許 標準と知財の組合せ (ライセンスフリー) (ライセンスフリー) QRコードの読み取り機 (ハンディターミナル等) で収益確保 (資料) http://www.qrcode.com/qrfeature.html 1994年 1997年 2000年 2004年 市場 産業市場 消費者市場 普 及 業 トヨタ グループ 自動車業 界 電気業界 アパレル業 界 食品業界 コンビニ、流通サービス ボーダフォン、NTTドコモ、Au メディカル機器業界

(32)

 ⼤成プラス(株)(従業員数43名)は、⾦属と樹脂の接合技術を開発。標準が存在しないため、性 能を客観的に証明できず、新市場開拓の壁に直⾯。  ⼤⼿樹脂メーカー(東ソー、東レ、三井化学)とともに、⾃社接合技術の強度の評価⽅法を国際標 準提案。  2015年8⽉に国際標準化を実現。標準化により、これまでに進出できていない⾃動⾞や航空機分 野への本格展開を狙う。 標準(ISO) 特許 評価 ⾦属と樹脂の接合技術 の評価⽅法 コア技術

⾦属と樹脂の接合技術

10年ほど前に、⾦属と熱可塑性樹脂を射出成形で分⼦サイズの 物理的接合を具現化させ、接合したプラスチックをハンマーでたたくと ⾦属が曲がると⾔う奇跡のような技術を開発した。 これを持ってヨーロッパの主だった⾃動⾞メーカーを軒並み訪問したが、 驚きと関⼼を持って話しは聞くのだが次にでてくるのは、どのようにして 品質保証ができるか︖「評価⽅法もない技術での品質保証」の⼤ きな壁に当たった瞬間である。 ⾦属と樹脂の接合強度の評価⽅法がISO規格として進⾏中 との情報がネットで流れた事で、今まで会うことすら出来なかった会 社が来社するようになった。 成富 代表取締役会⻑のコメント

オープン・クローズ戦略の類型③ ⾦属と樹脂の接合技術

標準と知財の組合せ (ソニー製のプロジェクタの 筐体に実装)

(33)

⾚外線吸収計数αグレード表 0.068 0.100 0.140 0.015 0.024 0.050 C D E Aa A B ⾼安定⾼品質 ⽔晶振動⼦ ⾼周波産業⽤⽔晶振動⼦ 低周波振動⼦ α3585 等級 ⽤途 Ⅰa Ⅰb Ⅰ Ⅱ Ⅲ インクルージョン密度グレード表(単位︓個/cm3 標準(IEC) 製造ノウハウ 評価  ⽇本⽔晶デバイス⼯業会は、業界全体で、⽇本企業の有する最⾼品質の⽔晶デバイスの品質評価基 準をIEC化。他国製品との差別化を実現し、市場を拡⼤。  ⽔晶デバイスメーカー各社は、製造ノウハウをブラックボックス化し、競争⼒を維持。 品質評価基準 ⽔晶デバイスの利⽤分野の拡⼤ 等級

IEC 60758︓ Synthetic quartz crystal

⽇本企業だけが製造可 能な⾼品質なものを区 別する等級を設定

オープン・クローズ戦略の類型③ ⽔晶デバイス

⽔晶デバイス

標準と知財の組合せ

(34)

 企業内の利益を増⼤させるには、オープン・クローズ戦略を事業戦略や研究開発戦略

と連携させる必要がある。各部⾨間の緊密な連携が鍵となる。

企業内連携の重要性

事業戦略

研究開発戦略

知財戦略

標準化戦略

オープン・クローズ戦略

経営戦略

(35)

1.標準化・認証とは

2.標準化をめぐる環境の変化

3.ビジネス戦略としての標準化

(36)

 官⺠が連携した標準化戦略の強化のため、茂⽊経済産業⼤⾂(当時)主催により、主要産業界 トップが参画する「標準化官⺠戦略会議」を開催。2014年5⽉15⽇に「標準化官⺠戦略」をと りまとめ。官⺠の体制整備や世界に通⽤する認証基盤の強化を進める。 標準化官⺠戦略会議 メンバー ・経済産業⼤⾂、副⼤⾂、政務官 ・産業技術環境局⻑ ・製造産業局⻑ ・商務情報政策局⻑ ・中⼩企業庁経営⽀援部⻑ ・⽇本経済団体連合会 知的財産委員会 委員⻑ ・⽇本商⼯会議所 中⼩企業委員会 共同委員⻑ ・⽇本電機⼯業会 会⻑ ・電⼦情報技術産業協会 会⻑ ・⽇本化学⼯業協会 会⻑ ・⽇本鉄鋼連盟 会⻑ ・⽇本建材・住宅設備産業協会 会⻑ ・⽇本産業機械⼯業会 副会⻑ ・⽇本化学繊維協会 会⻑ ・⽇本⾃動⾞⼯業会 安全・環境技術委員会 委員⻑ ・⽇本⼯業標準調査会 会⻑ ・⽇本規格協会 理事⻑ ・国際標準化協議会 会⻑ (オブザーバー)IEC 会⻑ 「標準化官⺠戦略」のポイント 1.官⺠の体制整備 (1)新市場創造型の標準化制度の構築 〜政府の対応 (2)産業界における標準化戦略の強化 〜産業界の対応

例)CSO(Chief Standardization Officer)の設置 (3)中⼩企業の標準化及び認証の活動に対する⽀援強化 (4)標準化⼈材の育成強化 2.世界に通⽤する認証基盤の強化 我が国企業の海外展開の観点から戦略的に重要な分野について、認証⼜は 試験の結果が国際的に認められる認証基盤を順次国内に整備。 3.アジア諸国との連携強化 各国の国家規格の開発、標準化⼈材の育成及び認証基盤の整備に対 す る⽀援、国際標準の共同開発などの分野でアジア諸国との協⼒関係 を強化。

「標準化官⺠戦略」の策定

(37)

日本規格協会 1~2年 国内調整/原案作成 国内審議団体 2~3年  標準化官⺠戦略に基づき、2014年7⽉、業界団体を通じたコンセンサスを求めない「新市場創造型 標準化制度」を創設。  例えば、とがった技術があるものの、 ・中堅・中⼩企業等で原案作成が困難な場合、 ・複数の産業界にまたがる場合に、 従来の業界団体でのコンセンサス形成を経ずに、迅速なJIS化や国際標準提案を可能に。 必ずしも従来の⼯業会での国 内調整を経ずとも、標準化を可 能とするプロセスの確⽴

新市場創造型標準化制度 – 制度概要

企業 / グループ 通常の ル ート に よ る 標 準 化 新市場創造型 標準化制度 国際標準化 ( I S O / I E C ) 企業 / グループ 通常の ル ート に よ る 標 準 化 新市場創造型 標準化制度 国内標準化 ( J I S ) 国内標準の場合 JISC JISC (日本工業標準調査会) 国際標準の場合 企業 企業 / グループ 国内コンセンサス形成 原案作成 日本規格協会 国内コンセンサス形成 業界団体 2~3年 国内調整 国際コンセンサス形成 国際コンセンサス形成 国内審議団体/ ISO(国際標準化機構) IEC(国際電気標準会議) 3年 国内審議団体/ ISO(国際標準化機構) IEC(国際電気標準会議) 3年 原案作成 原案作成 審議 審議 業界団体 原案作成委員会 1年 日本規格協会 ※旧トップスタンダード制度

(38)

【参考】新市場創造型標準化制度(利⽤例)

 これまで、35件の活⽤を決定し、JIS化を12件達成済み。優れた技術や製品の標準化を進め、新 たな市場の創出につながることが期待される。 37 腰補助⽤装着型⾝体アシストロボット に関する標準化 CYBERDYNE 株式会社 (茨城県) ⾼齢化社会を迎え、⽣活⽀援 分野でのロボット活⽤の需要の ⾼まりを受け、重労働の負担 軽減を⽬的とする腰補助⽤装 着型⾝体アシストロボットについ てJIS化。 (H29年10⽉、JIS B 8456-1 として公⽰) マイクロOリングに関する標準化 ケーイーエフ 株式会社 (千葉県) 次亜塩素酸⽔⽣成装置に関する標準化 アマノメンテナンスエンジニアリング 株式会社 (神奈川県) 株式会社 東芝、森永乳業 株式会社 塩化物イオンを含む⽔溶液を 電気分解して低濃度の次亜 塩素酸を含有する次亜塩素 酸⽔を⽣成する装置(次亜 塩素酸⽔⽣成装置)について JIS化。 (H29年10⽉、JIS B 7996 として公⽰) 排ガス中のダスト濃度⾃動計測器 に関する標準化 株式会社 ⽥中電気研究所 (東京都) プラスチックの極微量酸化の光学的検出⽅法 に関する標準化 東北電⼦産業 株式会社 (宮城県) 定量核磁気共鳴分析法に関する標準化 和光純薬⼯業 株式会社 (⼤阪府) ⽇本電⼦ 株式会社 有機物質の定量分析において SIトレーサブルな分析値を求め ることができ、広範な技術領域 で分析作業の迅速化となる定 量核磁気共鳴(qNMR)分 析法についてJIS化。 (H30年1⽉、JIS K 0138 として公⽰) <新市場創造型標準化制度の進捗状況> H29年度公⽰案件の例(計6件) 1mm プラスチック製品の品質管理や新素 材開発にあたって、プラスチックの酸 化劣化をごく初期の段階から、⾮常 に迅速かつ⾼い感度で評価が可能 となる極微量酸化の光学的検出 ⽅法についてJIS化。 (H30年1⽉、JIS K 7351 として公⽰) ⼤気環境保全対策及び監 視等を⽬的として、⾃動計 測による連続モニタリングで 幅広く使⽤されているダスト 濃度⾃動計測器について JIS化。 (H30年1⽉、JIS B 8701 として公⽰) 精密機器や電⼦機器などで⽤ いられる超精密⽤Oリングの形 状、⼨法及び測定⽅法について JIS化。 (H30年3⽉、JIS B 2401-1 として公⽰) ※補⾜︓28年度公⽰は5件

(39)

⽇本規格協会(JSA)

<標準化アドバイザー>

パートナー機関

(⾃治体・産業振興機関、 地域⾦融機関 ⼤学・公的研究機関 等) 企業等の課題把握 標準化アドバイザーに よる専⾨的⽀援の機 会提供(セミナー、⾯ 談等) 標準化の戦略的活⽤に 関する専⾨的⽀援 (情報提供、助⾔ 等) 中堅・中⼩企業 機関 企業⽀援担当者への研修 標準化アドバイザー (インターネットTV電話等 を活⽤し全国どこでも対応) 企業の課題等に関する情報提供、 専⾨的⽀援依頼

中堅・中⼩企業による標準化の⽀援︓標準化活⽤⽀援パートナーシップ制度

 中堅・中⼩企業等における標準化の戦略的活⽤について、経産省と⽇本規格協会(JSA)が ⾃治体・産業振興機関、地域⾦融機関、⼤学・公的研究機関等と連携。  JSAに配備する「標準化アドバイザー」を中⼼にして、インターネットTV電話等を活⽤しながら「ど こでも」きめ細かく専⾨的に⽀援する「標準化活⽤⽀援パートナーシップ制度」を平成27年11⽉に創 設・運⽤開始。また、⼯業所有権情報・研修館(INPIT)とも連携し知財・標準のワンストップサービス の実施。

(40)

標準化活⽤⽀援パートナーシップ制度のパートナー機関⼀覧

所在地 機関名 北海道 公益財団法⼈ 釧路根室圏産業技術振興センター ⻘森県 地⽅独⽴⾏政法⼈ ⻘森県産業技術センター 岩⼿県 地⽅独⽴⾏政法⼈ 岩⼿県⼯業技術センター 宮城県 宮城県産業技術総合センター 秋⽥県 秋⽥県産業技術センター ⼭形県 ⼭形県⼯業技術センター 株式会社 荘内銀⾏ 福島県 株式会社 東邦銀⾏ 福島県ハイテクプラザ 茨城県 茨城県⼯業技術センター 国⽴研究開発法⼈ 産業技術総合研究所 株式会社 常陽銀⾏ 国⽴研究開発法⼈ 物質・材料研究機構 栃⽊県 栃⽊県産業技術センター 公益財団法⼈ 栃⽊県産業振興センター 群⾺県 株式会社 群⾺銀⾏ 群⾺県⽴群⾺産業技術センター ⼀般財団法⼈ 地域産学官連携ものづくり研究機構 埼⽟県 埼⽟県産業技術総合センター 公益財団法⼈ 埼⽟県産業振興公社 公益財団法⼈ さいたま市産業創造財団 株式会社 武蔵野銀⾏ 国⽴⼤学法⼈ 埼⽟⼤学 株式会社 埼⽟りそな銀⾏ 飯能信⽤⾦庫 千葉県 千葉県産業⽀援技術研究所 株式会社 千葉興業銀⾏ 東京都 朝⽇信⽤⾦庫 ⼀般社団法⼈ 研究産業・産業技術振興協会 ⼀般社団法⼈ ⾸都圏産業活性化協会 株式会社 商⼯組合中央⾦庫 所在地 機関名 東京都 城南信⽤⾦庫 ⻄武信⽤⾦庫 ⼀般財団法⼈ 電気安全環境研究所 国⽴⼤学法⼈ 東京海洋⼤学 地⽅独⽴⾏政法⼈ 東京都⽴産業技術研究センター 東京東信⽤⾦庫 ⼀般財団法⼈ ⽇本品質保証機構 ⽇本弁理⼠会 独⽴⾏政法⼈ ⽇本貿易振興機構 株式会社 東⽇本銀⾏ 公⽴⼤学法⼈ ⾸都⼤学東京 産業技術⼤学院⼤学 経営標準化機構株式会社 神奈川県 神奈川県産業技術センター 公益財団法⼈ 川崎市産業振興財団 株式会社 横浜銀⾏ 新潟県 株式会社 ⼤光銀⾏ 株式会社 第四銀⾏ 新潟県⼯業技術総合研究所 富⼭県 富⼭県⼯業技術センター ⽯川県 ⽯川県⼯業試験場 福井県 福井県⼯業技術センター ⼭梨県 ⼭梨県⼯業技術センター ⼭梨県富⼠⼯業技術センター ⻑野県 ⻑野県⼯業技術総合センター ⻑野信⽤⾦庫 岐⾩県 株式会社 ⼤垣共⽴銀⾏ 公益財団法⼈ 岐⾩県産業経済振興センター 岐⾩信⽤⾦庫 ⾼⼭信⽤⾦庫 東濃信⽤⾦庫 株式会社 ⼗六銀⾏ 全国121機関 ※平成29年4⽉21⽇時点 <内訳>⾃治体・産業振興機関︓29機関、地域⾦融機関︓47機関、⼤学・公的研究機関︓45機関 所在地 機関名 静岡県 株式会社 静岡銀⾏ 磐⽥信⽤⾦庫 静岡県⼯業技術研究所 公益財団法⼈ 静岡県産業振興財団 静岡信⽤⾦庫 国⽴⼤学法⼈ 静岡⼤学 公益財団法⼈ 浜松地域イノベーション推進機構 静清信⽤⾦庫 愛知県 いちい信⽤⾦庫 岡崎信⽤⾦庫 瀬⼾信⽤⾦庫 知多信⽤⾦庫 中⽇信⽤⾦庫 豊橋信⽤⾦庫 半⽥信⽤⾦庫 尾⻄信⽤⾦庫 あいち産業科学技術総合センター 国⽴⼤学法⼈ 豊橋技術科学⼤学 三重県 株式会社 百五銀⾏ 滋賀県 ⼀般社団法⼈ 滋賀県発明協会 公⽴⼤学法⼈ 滋賀県⽴⼤学 京都府 京都信⽤⾦庫 京都中央信⽤⾦庫 ⼤阪府 株式会社 池⽥泉州銀⾏ ⼤阪府 商⼯労働部 中⼩企業⽀援室 ものづくり⽀援課 地⽅独⽴⾏政法⼈ ⼤阪府⽴産業技術総合研究所 公益財団法⼈ 堺市産業振興センター 東⼤阪商⼯会議所 兵庫県 公益財団法⼈ 新産業創造研究機構 所在地 機関名 奈良県 株式会社 南都銀⾏ 和歌⼭県 和歌⼭県⼯業技術センター 和歌⼭県 商⼯観光労働部 企業政策局 産業技術政策課 ⿃取県 地⽅独⽴⾏政法⼈ ⿃取県産業技術センター 島根県 株式会社 ⼭陰合同銀⾏ 岡⼭県 株式会社 中国銀⾏ 広島県 公益財団法⼈ ひろしま産業振興機構 国⽴⼤学法⼈ 広島⼤学 株式会社 もみじ銀⾏ ⼀般財団法⼈ 広島県発明協会 ⼭⼝県 地⽅独⽴⾏政法⼈ ⼭⼝県産業技術センター 徳島県 徳島県⽴⼯業技術センター 公益財団法⼈ とくしま産業振興機構 ⾹川県 ⾹川県産業技術センター 愛媛県 公益財団法⼈ えひめ産業振興財団 愛媛県産業技術研究所 株式会社 伊予銀⾏ ⾼知県 公益財団法⼈ ⾼知県産業振興センター 福岡県 ⼤川信⽤⾦庫 福岡県⼯業技術センター 公益財団法⼈ 福岡県産業・科学技術振興財団 佐賀県 佐賀県⼯業技術センター 公益財団法⼈ 佐賀県地域産業⽀援センター ⻑崎県 ⻑崎県⼯業技術センター 熊本県 公益財団法⼈ くまもと産業⽀援財団 ⼤分県 ⼤分県産業科学技術センター 宮崎県 宮崎県機械技術センター 宮崎県⼯業技術センター ⿅児島県 ⿅児島県⼯業技術センター 沖縄県 沖縄県⼯業技術センター

(41)

標準化活⽤⽀援パートナーシップ制度の⽀援フロー

 標準作成の所要期間(下記ステップ2〜4)は、国際標準で3.5年、国内標準で2年程度。  標準作成の承認が得られた段階(下記ステップ2の後)でプレス発表。標準作成に取り組む企業 には、 この時点から⼀定のプラスの効果(認知度・信頼度アップ等)が期待。  標準作成を希望する企業は、JSAの⽀援を受けつつ、主体的に標準を作成(技術者1名を原案 作成委員会に派遣等)。原案作成の業務量は、年間業務量の2〜3割程度。  標準作成に係る主な経費(委員会開催、技術調査、試験等)は国の予算で⼿当て(企業の実 質負担は、標準作成に参画する⾃社社員の⼈件費等)。 ステップ 所要期間 予算措置 1 標準化アドバイザーとの個別相談 約1〜2ヶ⽉(⾯談2〜3回+メール) ※ 相談内容及び企業側の応対により延⻑/短縮 (相談は無料)

2 JSA⽀援による標準作成の申請 ⽇本⼯業標準調査会における審議・承認 約2〜3ヶ⽉ (申請は無料)

3 標準原案の作成 約1年 ※ 国際標準の場合は、標準化提案後に原案作成も可

4 標準原案の提出(標準化提案)標準化機関における標準原案の審議 国際標準(ISO/IEC)︓約2〜4年国内標準(JIS) ︓約0.5〜1年

承認が得られた場合、経済産業省からプレス発表(申請企業名(及びパートナー機関名)⼊り)

(42)

標準原案の提出・標準化機関における審議・標準の制定

JSAが標準化提案(標準化機関等への標準原案の提出)を実施。

提案企業は、JSA等と共に標準化会合に出席し、提案内容の説明・質疑対応等を実施。

ISO/IECへの国際規格提案 承認要件︓投票したPメンバの過半数が賛成、かつ、 5カ国以上から専⾨家派遣 WGでの国際規格原案の作成 TC/SCでの審議 承認要件︓TC/SCのPメンバのコンセンサス、⼜は、 投票したPメンバの2/3以上が賛成 ISO/IEC全加盟機関への意⾒照会 承認要件︓投票したPメンバの2/3以上が賛成、かつ、 反対が投票総数の1/4以下 ISO/IEC規格の制定・発⾏ 主務⼤⾂への申出(JIS制定の提案) 主務⼤⾂︓経済産業⼤⾂、国⼟交通⼤⾂、厚⽣労働⼤⾂、農 林⽔産⼤⾂、⽂部科学⼤⾂ ⽇本⼯業標準調査会(JISC)での審議 ポイント︓国家標準として定めるに⾜る技術的内容を確保しているか 承認要件︓標準化の利点が認められ、かつ、標準化の⽋点が認め られないこと ⽇本⼯業規格(JIS)の制定・発⾏ 最終国際規格原案の承認 承認要件︓同上 国際標準(ISO/IEC)の審議・制定プロセス ⽇本⼯業規格(JIS)の審議・制定プロセス 通常 約2〜4年 ※TC/SC: 国際規格の作成業務を⾏う技術分野別の専⾨委員会/分科委員会 Pメンバ︓TC/SC 内の業務に積極的に参加、投票・会議への貢献等の義務を負う 通常 約半年 〜1年 ※JIS制定等の⼿続きの透明性を確保するため、JISCにおけるJIS 制定・改正作業計画やJIS原案を公開するとともに、国内外関係 者からの意⾒陳述の機会を設けている。

(43)

<参考URL>

http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/partner/index.html

(経済産業省 〜「標準化活⽤⽀援パートナーシップ制度」について)

http://www.jsa.or.jp/stdz/partner.html

(⼀般財団法⼈⽇本規格協会(JSA)〜新市場創造型標準化業務)

⼀般財団法⼈⽇本規格協会(JSA) 「総合標準化相談室」 ・ 標準化に関する様々な相談に応対。 ・ 「新市場創造型標準化制度」に関する問合せも受付。 ⼀般財団法⼈⽇本規格協会(JSA) 「総合標準化相談室」 お問い合わせフォーム https://www.jsa.or.jp/contact/stad Tel ︓03-4231-8540 Fax ︓03-4231-8662 E-mail︓ stad@jsa.or.jp

相談窓⼝・問い合わせ先

(44)

最⾼標準化責任者(CSOのイメージ)

○ 標準化に関する全社的な責任者(CSO)を 役員クラスで置いている企業は約1/4。中⼩・ 中堅企業では、社⻑がCSOの役割を果たすと ともに国際標準化活動に直接参加しているケー スも。 ○ ⼤企業では、全社的な責任者(CSO)を ヘッドとし各事業部⾨の責任者をメンバーとする 社内横断的な委員会を設置して各部⾨の標準 化への取組評価等を⾏っている社も。 国内企業の標準化取組体制 (約50社へのインタビュー調査から)国内企業の標準化取組体制 (約50社へのインタビュー調査から)

企業における体制整備

 標準化をビジネスツールとして戦略的に活⽤するため、標準化に関する全社的な戦略の

推進を担う最⾼標準化責任者 CSO (Chief Standardization Officer)の設置等に

より、企業内体制を強化。

 戦略的な標準化を進めるためには、技術・製品の協調領域と競争領域を⾒極め、標準

化戦略と事業戦略、研究開発戦略、知的財産戦略と⼀体的に推進することが重要。

(45)

国家標準化機関

︕︖

ISO/IEC

⽇本企業

JISC 国家標準化機関 各国代表 ⽇本代表

グローバル企業

・・・ グローバル企業による戦略的な国際標準化活動の例(イメージ)  グローバル企業が、現地法⼈を通じて複数国の 標準化機関の代表に。  その結果、同じ企業が国を超えて複数票を獲得することが可能。  グローバル企業は、国際標準化会議に、複数国の標準化機関の代表として出席することが可能。  そのため、グループ内で事前に意思統⼀を図ることにより、⼀国⼀票制度のルールのもと、国を超えて 複数票を獲得することが可能。実際、ある委員会では、特定欧州企業の社内会議のような状態になっている。

【参考】欧⽶企業による戦略的な国際標準化︓各国標準化機関の活⽤

(46)

ISO/IEC

各国企業

フォーラム団体 協定 (Fast-Track) 企業会員 フォーラムにおける事前コンセンサス形成の例(イメージ)  ISO/IECと協定を締結しているフォーラムを通じ、 ISO/IEC規格を迅速に策定することが可能。  ISO/IECでは、Fast-Trackで提案された規格案に ついて、⼗分な審議を経ることなく、投票により国際 標準化の可否を決定。

︕︖

平 成 2 8 年 度 か ら 国 際 標 準 化 予 算 措 置 の 対 象  ⼀部のフォーラム団体(IEEE、Ecma 等)で策定された規格も、国際協定に基づいて迅速に ISO/IEC規格を策定することが可能(Fast-Track制度) 。フォーラムに参加している企業が各国代表となっているケースもあり、投票でも有利なほか、フォーラム での情報収集により、他国の動向をいち早く把握。

【参考】欧⽶企業による戦略的な国際標準化︓フォーラム機関の活⽤

(47)

 産学官から構成される標準化官⺠戦略会議の下に設置された標準化⼈材育成WGに

おいて、2017年1⽉に「標準化⼈材を育成する3つのアクションプラン」を策定。具体的に は、「標準化⼈材」を従来の標準化専⾨家だけではなく、ルール形成戦略を担う経営層や 標準化を⽀える⼈材にまで広げて、企業が取り組むべきアクションとして取りまとめ。

(48)

 ISOやIECといった国際標準化会議での標準化をリードするのは産業界の⼈材。そのため、企業や 業界における標準化⼈材の育成・強化が重要。  国際標準化の知識や交渉⼒等を備えた⼈材育成のため「ISO/IEC国際標準化⼈材育成講座(通称 ヤンプロ研修)」を実施。  若⼿⼈材等の標準化スキル・ノウハウの体得も兼ね、若⼿⼈材等を海外で⾏われるISO/IECの国際標 準化会議に派遣する際の渡航費⽤等を国として負担。  ⽇本規格協会(JSA)において、企業各層(管理職、営業職、初任者など)を対象とした階層別標 準化研修や標準化の知識レベルに応じた研修(⼊⾨、中級、上級)を整備。 若⼿標準化⼈材の育成 企業各層への標準化研修の整備

標準化活動を担う⼈材の育成

 ⼤学・⼤学院において、単発の講座開設のみならず、⽂科系、理科系問わず、複数回〜通期の標準化 講座を導⼊するとともに、体系的な標準化教材を作成。 ⼤学⽣等への標準化教育の拡充

(49)

⑤⼤型⾵⼒発電システム ⑥再⽣医療 ⑦ファインバブル ⑧LED電球・照明 ⑨⾼度部素材 <2012年度F/S対象の9分野> ①⼤規模分散電源設備 (パワーコンディショナー ・蓄電システム) ②鉄道システム ③⽣活⽀援ロボット ④制御システム セキュリティ  海外にメガワット級の蓄電システムやパワコンを提供 する際には、国際標準や各国で異なる電⼒系統連系 要件等に適合することを試験・認証することが求められ る。  国内にはメガワット級の関連施設がないと、海外に搬 出して試験・認証を受ける状況。 <⽇本メーカーが海外展開する際に直⾯する課題> ⽶国国⽴再⽣可能エネルギー研究所(NREL) ◆ ⽶国では、国⽴再⽣可能エネルギー研究所 (NREL)(コロラド)や、サンディア国⽴研究所 (SNL)(ニューメキシコ)にメガワット級の試験設備 を整備。 ◆ 中国は、電⼒科学研究院が江蘇州南京市に、 メガワット級の試験設備を整備。 <海外のスマートグリッド関連施設の整備状況> 【2013年度補正予算「グローバル認証基盤整備事業」】 ・AIST福島再⽣可能エネルギー研究所施設整備 90億円(⼤型パワーコンディショナ系統連系試験⽤、 @郡⼭) ・NITE製品安全センター施設整備 85億円(⼤型蓄電池安全性試験⽤、 @⼤阪)

世界に通⽤する認証基盤の強化

(50)

 省エネルギー性能等⽇本製品がアジア新興国中⼼に適切に評価される性能評価⽅法等の標準化を 官⺠連携して推進中。  ベトナム、インドネシア、タイ等と⼆国間標準協⼒⽂書を締結し、強固な関係構築を図っていくことで、 ⽇本製品の強みが発揮できる新興国規格の制定、国際標準化への協調、認証体制構築の協⼒を 確実に進める。 事例1︓省エネ冷蔵庫の消費電⼒評価⽅ 法 ○現存の冷蔵庫の消費電⼒試験⽅法(I EC規格)は、ヨーロッパの基準を基にしてお り、試験時の周辺温度が低くドアの開閉試 験がなく、アジア諸国の環境や使⽤実態が 反映されていない。 ○アジア諸国と連携しIEC規格を 改正し、2015年2⽉に発⾏。 これにより、⽇本製の冷蔵庫が 適正に評価されることが期待できる。 事例2︓省エネエアコンの消費電⼒評価⽅法 ○エアコンの圧縮機の能⼒を可変し、負荷に 応じて⾼効率状態で運転できる我が国の インバータエアコンの性能を正しく評価でき る評価⽅法は国際標準(ISO)となってい なかった。 ○そのため、アジア諸国と連携し、⽇本製イン バータエアコンが適正に評価 されるISO規格を制定。 2013年4⽉に発⾏。 事例3︓グリーン建材の評価⽅法 ○省エネ性能等の優れた建材(グリーン建 材)を普及するため、窓の遮熱・断熱性 能評価⽅法などを⽇中韓共同で国際標 準提案するとともに、アジア各国の標準機 関、試験・認証機関などに対して技術的 協⼒⽀援を実施。 ○これにより、⽇本製グリーン建材 が適正に評価されることが期待 できる。 (ベトナムとは2013年8⽉26⽇、インドとは2014年1⽉25⽇、協⼒⽂書に署名)

アジア諸国との連携強化

(51)

⽇本の標準化は、⽇本⼯業規格(JIS)の活⽤により、製造業の⽣産性向上及び国

⺠⽣活の改善に貢献してきた。その中で、標準化活動は、政府主導による、業界内の合

意を前提とした活動として続いてきた。

⼀⽅、欧⽶では、⺠間取引に必要な認証として標準が活⽤されてきたが、80年代以降

は欧州の市場統合やWTO/TBT協定に伴い、国際市場を獲得する⼿段として標準を活

⽤するようになった。

さらに近年では、サービス・マネジメント分野への標準化の対象の拡⼤に加え、第四次産

業⾰命の進展に伴い業種横断的な標準化が進んでいる。

こうした標準をめぐる状況の変化を踏まえ、グローバル市場における我が国産業の競争⼒

強化の観点から、新たな基準認証の在り⽅について検討を⾏った(2017年〜)。

我が国の法律(⼯業標準化法(JIS法))は、鉱⼯業品関係(モノ)だけを対

象にしているが、このままでよいのか。

⽇本⼯業規格(JIS)を制定するのに約2年を要しているが、このままでよいのか。

国際標準獲得に向けた体制が弱いのではないか。 等

新たな基準認証の在り⽅について

(52)

51

⼯業標準化法改正の概要

 ⼯業標準化法は、鉱⼯業品の品質の改善、⽣産・流通・使⽤⼜は消費の合理化などのため、⽇ 本⼯業規格(JIS)の制定とJISマーク表⽰制度の運⽤のための措置を定めた法律。  今般、①JISの対象拡⼤・名称変更、②JIS制定の⺠間主導による迅速化、③認証を受けずに JISマークの表⽰を⾏った法⼈等に対する罰則の強化などの措置を講ずる。

【改正事項】

① JISの対象拡大・名称変更

① JISの対象拡大・名称変更

② JIS制定の民間主導による迅速化

② JIS制定の民間主導による迅速化

標準化の対象にデータ、サービス等を追加し、「⽇本⼯業規格(JIS)」 を 「⽇本産業規格(JIS)」に、法律名を「産業標準化法」に改める。 ⼀定の要件を満たす⺠間機関からのJIS案について、調査会の審議を経 ずに制定するスキームを追加する。

③ 罰則の強化

③ 罰則の強化

認証を受けずにJISマークの表⽰を⾏った法⼈等に対する罰⾦刑の上限 を1億円に引き上げる(現⾏は⾃然⼈と同額の上限100万円)。

④ 国際標準化の促進

④ 国際標準化の促進

産業標準化及び国際標準化に関する、国、国研・⼤学、事業者等の努 ⼒義務規定を整備する。 法⽬的に国際標準化の促進を追加する。 JIS制定の現⾏スキーム

(53)

御清聴ありがとうございました。

 経済産業省〜「標準化・認証」の紹介ページ

http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/kijyun/index.html

 ⽇本⼯業標準調査会(JISC)ホームページ

参照

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