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資料集 1 医療を取り巻く環境 1) 国の医療政策の動向 現在進められている 社会保障と税の一体改革 において 2025 年の医療のあるべき姿が示され 社会保障改革の医療 介護分野における具体的な改革内容として 急性期を始めとする医療機能の強化 病院 病床機能の役割分担 連携の推進 在宅医療の充実等

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1 医療を取り巻く環境 1)国の医療政策の動向  現在進められている「社会保障と税の一体改革」において、2025年の医療のある べき姿が示され、社会保障改革の医療・介護分野における具体的な改革内容として、 急性期を始めとする医療機能の強化、病院・病床機能の役割分担・連携の推進、在宅医 療の充実等を内容とする医療サービス提供体制の制度改革に取り組むこととされ、急性 期病床の位置付を明確化し、医療資源の集中投入による機能強化を図るなど、病院・病 床の機能分化・強化を推進することや、病診連携、医療・介護連携等により必要なサー ビスを確保しつつ、一般病棟における長期入院の適正化を推進することが明示されてい ます。  また、併せて示されている「将来像に向けての医療・介護機能強化の方向性イメージ」 では『病院・病床機能の役割分担を通じてより効果的・効率的な提供体制を構築するた め、「高度急性期」、「一般急性期」、「亜急性期」など、ニーズに合わせた機能分化・ 集約化と連携強化を図る。併せて、地域の実情に応じて幅広い医療を担う機能も含めて、 新たな体制を段階的に構築する。医療機能の分化・強化と効率化の推進によって、高齢 化に伴い増大するニーズに対応しつつ、概ね現行の病床数レベルの下でより高機能の体 制構築を目指す。』ことが示されています。

■■■■ 資料集 ■■■■

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2)「社会保障制度改革国民会議報告書をふまえた改革の方向性」-厚生労働省  厚生労働省は、平成25年に発表された「社会保障制度改革国民会議報告書」をふま え、医療・介護の改革の方向性として、 ○ 「病院完結型」から、地域全体で治し、支える「地域完結型」へ ○ 受け皿となる地域の病床や在宅医療・介護を充実。川上から川下までのネットワ ーク化 ○ 地域ごとに、医療、介護、予防に加え、本人の意向と生活実態に合わせて切れ目 なく継続的に生活支援サービスや住まいも提供されるネットワーク(地域包括ケ アシステム)の構築 ○ 国民の健康増進、疾病の予防及び早期発見等を積極的に促進する必要、を掲げ  具体的には、 ① 病床の役割の分化・連携強化、在宅医療の推進 高度急性期、急性期、回復期、慢性期の医療機関の間の連携強化 患者さんの状態に応じた適切な医療を提供し、できるだけ早く社会復帰でき   る体制を整備 ② 地域包括ケアシステム構築の推進 ・ 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重い要介護状態となっ  ても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる  よう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケ  アシステムの構築の実現 を進めようとしています。

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3) 地域医療の主体は「地域包括ケア」に-重要さを増す200床前後病院の役割 ① 地域包括ケア体制構築に寄与する施設整備と機能整備  医療改革が喫緊の課題となっている社会背景のもとで、厚生労働省が打ち出した202 5年を目処とした「地域包括ケアシステム」は、高齢者の尊厳の保持と自立生活支援を目 的に、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けるシステム の構築を目指すものです。  地域包括ケアシステムでは、ケアの連続性を実現するとともに住まい、医療、介護、予 防生活支援などのサービスを一体的に提供し、同時に経済的にも医療資源的にも病院単独 で機能を完結させるのではなく、地域全体で病院を支えながら完結させていく、シームレ スな取り組みが求められています。  医療機関は、5疾患5事業を中心とした「地域医療連携」を二次医療圏単位で、高度急 性期病院、一般急性期(亜急性期)、回復期の病棟連携で対応してきました。今日、地域 包括ケアシステムの中で、「地域包括ケア病棟(病床)」が2014年の診療報酬改定で 設置され、高度急性期病棟からの後方治療・受入機能として、「一般急性期→回復期リハ ビリ→包括ケア病棟(病床)」が生活地点に近い地域で、重要な役割を果たすことが期待 されています。  この多くの病院は200床前後の病院が該当すると言われています。  こうした条件下で、当院の新たな病棟構成は、この地域包括ケアシステムの重要な構成 要素となっていくでしょう。さらに、当院の回復期リハビリテーション病棟や昨年11月 に開所した通所リハビリテーション施設は、市内の寝たきり予防の役割を果たし得る施設 機能となるでしょう。 ② 疾患連携の充実と成長  医療機関がそれぞれの役割分担にもとづき地域全体でネットワークを構成することで、 地域の限りある医療資源を効果的に活用しながら、患者にとって最も効果的な医療を提供 することができます。  大病院や高機能病院への患者の集中を緩和し、病院の医師をはじめとする医療従事者の 疲弊を防止することにつながります。  地域医療連携によって生み出されるのは、循環型地域医療連携システムといっても良い でしょう。これが機能することによって、急性期の治療を終え、回復期、地域生活期に至 った後には、専門医療機関やかかりつけ医での定期的な診察時の情報が、相互に共有され ることが期待されます。  地域の医療機関が相互に診療時の情報を共有することにより、急性増悪や合併症の早期 発見、効果的な治療につながり、より治療効果が高まるものとなるでしょう。

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4) 日本の勤務医をめぐる状況と勤務医確保の困難性 ① 医師確保の困難性・偏在の背景要因  日本医師会は、平成22年3月、勤務医委員会から「医師の不足、偏在の是正を図るため の方策」の答申を受けました。  この答申は、OECD諸国との対比でも日本の医師不足・偏在は深刻であるとして、医 師不足をもたらした要因について次の三つの側面から指摘しています。  第1の側面は医師不足をもたらした直接的要因として、① 医療費抑制政策、② 医学部 入学定員数の削減、を指摘し、第2に間接的要因として、① 医療の専門化・細分化② 労 働に見合わない給与水準や勤務環境、③ 医療訴訟の増加や患者要求の高まり、を指摘して います。  また、医師不足を顕在化させた要因として、① 新医師臨床研修制度、② 女性医師の労 働環境の未整備、を指摘しました。  国の医師確保対策でも、臨床研修医在籍状況から卒後臨床研修の必修化にともない、大 学医局の医師派遣機能低下が指摘されています。それは下記(平成23年統計)からも明 らかです。 (厚生労働省調、医師国家試験合格発表後) ② 医師偏在の要因  偏在はなぜ起こるか-これに対して前述した日本医師会の提言は要因を次の視点で明ら かにしています。  医師偏在の主因は、これまで行われてきた医療政策にあるのは明白である。その原因を 列挙すると、(1)医師数抑制政策、(2)医療費抑制政策、(3)医療事故責任追及への恐れ、 (4)新医師臨床研修制度、などが挙げられる。また、社会とのかかわりも重要で、(5)医師 と社会との間の医療に対する認識のずれ、さらに、 (6)若者の価値観の変化、偏在がさ らなる偏在を呼ぶ、(7)勤務医の過酷な勤務実態、が挙げられる。  大学医局に過度に依存しない、常勤医師の確保のため、不断の自助努力が必要です。 臨床研修医の在籍状況 臨 床 研 修 病 院 大 学 病 院 計 平成15年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成23年度 研修医数 比率 研修医数 比率 研修医数 比率 研修医数 比率 研修医数 比率 2,243 27.5%27.5%27.5%27.5% 3,824 50.8% 55.0%55.0%55.0%55.0% 5,923 72.5%72.5%72.5%72.5% 3,702 49.2% 3,451 44.7% 3,423 45.3% 3,591 45.0%45.0%45.0%45.0% 100.0% 7,717 100.0% 7,560 100.0% 7,735 4,266 55.3% 4,137 54.7% 4,144 100.0% 8,166 1 7,526

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③ 卒後臨床研修の状況と充実整備の必要性  臨床研修病院として臨床研修マッチング協議会に登録されている東北地方の病院数 は下記の通りです。  マッチング参加病院は、全国で1,008病院、東北圏は84病院で構成比率8. 3%となっています。 (平成25年度)  全国医学部卒業生(平成22年入学定員)のうち東北地区の学生構成比が8.1% となっており、施設数の不足はないように見えます。しかし、 東北地方のマッチング 者率は58.3%と施設数と研修医の参加には大きな隔たりがあります。   このように、卒業後の医師を受け入れられない状況は、卒後他圏域へと容易に医 師を排出させることに繋がっているのではないでしょうか。 地域の病院として臨床 研修医の育成にかかわることは、将来の岩手の医療の担い手を確保する点からも重要 な課題です。 【参考資料】 単位:人 ※ 文部科学省高等教育局医学教育課資料より抜粋 ※ 「マッチング」とは、卒業生が2年間の義務としての研修を行う厚労省認定の病院で、 卒業時に、 自由に申請し当該病院と交渉する。それをマッチングと称する。 地域枠 62 備考 25 60 28 33 30 弘前大学 岩手医科大学 東北大学 秋田大学 山形大学 福島県立医科大学 設置 形態 平成26年度 入学定員 国立 私立 国立 国立 国立 公立 132 130 135 127 125 130 マッチ率 55.0% 54.0% 50.0% 58.3% 69.2% 60.1% 58.3% 76.1% 10,489 マッチ者数 72 68 64 70 119 92 484 7,979 募集定員 131 126 128 120 172 153 830 青森県 岩手県 秋田県 山形県 宮城県 福島県 東北計 全国 福島県 16 5 0 9 大学 6 3 1 1 山形県 9 7 3 5 宮城県 18 6 0 4 岩手県 11 9 9 22 秋田県 13 4 0 2 県 登録研修病院 うち公立 うち県立 全県立病院 青森県 11 8 1 2

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2 花巻市の都市計画と医療ビジョン及び中部医療圏の特徴 1)立地適正化計画での位置づけと法人の役割  花巻市は平成27年10月「立地適正化計画を活用した今後のまちづくりにむけて」 との意見交換会資料を作成し、市が抱える課題として、①市民の生活を支える市内4 つの総合的な生活サービス拠点(花巻・大迫・石鳥谷・東和の中心エリア)などでも人 口減少が進行し、②高校やスーパ-などの施設が「郊外立地」し、「まちなか」から若 者が大幅に減少し、③花巻中央地区の旧県立花巻厚生病院が統廃合され、市内の医療機 能の低下が懸念され、④製造業の郊外移転・閉鎖などにより「まちなか」における働く 場と消費も減少している。としました。  そして、この課題解決に向けて、①総合医療機能を「まちなか」にしっかりと確保し ていくことが喫緊の最重要課題となっていること、②4つの生活サービス拠点における 医療・生活・商業のサービス機能を維持していくこと、③国がすすめる「立地適正化計 画」を策定し、国の支援制度を導入することで課題の解決を図っていきます。  としています。この第1の課題解決に向けて、厚生病院跡地への公益財団法人総合花 巻病院の移転事業が位置づけられており、移転計画を単なる病院の建て替えではなく、 街なか居住環境の整備に資する計画とすることが求められています。 2)花巻市地域医療ビジョンから求められる役割  花巻市が策定した「地域医療ビジョン」によれば、花巻市の医療の現状と施策の基本 方向は次のようになっており、移転事業の中で行政ビジョンに法人の力量を見定めなが ら応える努力が必要となっています。 ① 人口の推移と将来推計  花巻市の総人口は、平成47年には80,000人を割る見込とされ、入院などの医 療需要の特に多いと考えられる75歳以上の人口は平成42年にピークに達するとの見 込のもと、高齢になるにつれて罹患する割合の高い疾病もあることから、医療従事者や 入院病床等に不足が生じない取り組みが必要です。  さらに、認知ケアでは医療だけでなく介護との連携の強化が必要です。 ② 疾病状況と主要死因別割合の状況  受診状況では、医療費・件数ともに循環器系、消化器系の疾患が上位を占め、主要死 因は、悪性新生物が最も多く、次いで心疾患、脳血管疾患の順となっている、との認識 のもと、「予防に向けた取り組みと、適切な医療が提供出来る病院や診療所の確保」が 必要です。 ③ 花巻市の地域医療の目指す姿(施策の基本方向) ・ 病診連携の普及啓発に取り組み市民の適切な受診行動を促すと共に、花巻市内の 中心部において複数の診療科目と入院病床を有する病院(診療所)の確保に取り 組みます。 ・ 市民が住み慣れた家庭や地域で療養生活を送れるように、保健・医療・福祉の連

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携に配慮した「地域包括ケアシステム」の構築に努めます。 3)岩手中部医療圏の特徴と新たな医療計画 ① 岩手中部医療圏の特徴 ■ 人口動態  岩手県中部医療圏は花巻市、北上 市、遠野市、西和賀町の3市1町で 構成されており、人口は225,8 35人と盛医療圏に次いで多く、高 齢化率も盛岡医療圏に次いで低くな   っています。花巻市の高齢化率は、 全国平均の「24.1%」、岩手県 平均の「29.7%」、中部医療圏 の「29.6%」、に対して「31. 4%」と高くなっています。  65歳以上の人口でも、中部医療 圏の同人口の約46%を占めていま す。 資料:国立社会保障・人口問題研究所 『日本の地域別将来推計人口』(平成25年3月推計)を基に 岩手県医療政策室作成 注)人口の下の数字は、平成22年を100とした場合の各年の指数である。

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 人口問題研究所のデータを基に花巻市の人口推計をみると2010年以降、減少を続け ています。一方、高齢化率は2010年より増加しています。 2015年と2025年の花巻市の人口構成を比較すると、75歳以上は増加してい ますが、その他の年齢階層は減少しています。 12,820 11,547 10,124 9,066 8,168 7,549 7,066 59,717 54,595 50,431 46,984 43,974 40,691 36,854 28,901 30,857 31,670 31,032 29,730 28,473 27,698 28.5% 31.8% 34.3% 35.6% 36.3% 37.1% 38.7% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 花巻市人口推計 65歳以上 15~64歳 0~14歳 高齢化率 花巻市人口ピラミッド2015年と2025年の比較         2015年         2025年   0 5000 10000 15000 0~4歳 5~9歳 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75歳~ 0 5000 10000 15000 0~4歳 5~9歳 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75歳~

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■ 出生率と疾患特性  出生率は盛岡医療圏に次いで高く、死亡率は盛岡医療圏に次いで低くなっています。  岩手県中部医療圏の主要疾患別死亡率は、1位悪性腫瘍、2位心疾患、3位脳血管疾 患、4位肺炎、となっています。 医療圏別出生率・死亡率 医療圏別主要死因 出生率・死亡率-対人口千人 構 成 市 町 村 人口 出生数(人) 対人口千人 出生率(人) 死亡数(人) 対人口千人 死亡率(人) 岩手中部 花巻市、北上市、遠野市、西和賀町 225,835 1,640 7.3 2,763 12.2 花巻市 98,456 673 6.8 1,320 13.4 盛岡市、八幡平市、雫石町、葛巻町、岩手町、 滝沢村、紫波町、矢巾町 479,842 3,587 7.5 4,857 10.1 奥州市、金ケ崎町 136,353 898 6.6 1,918 14.1 一関市、平泉町 130,001 797 6.1 1,976 15.2 大船渡市、陸前高田市、住田町 63,676 355 5.6 897 14.1 釜石市、大槌町 47,530 287 6.0 803 16.9 宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村 85,086 484 5.7 1,294 15.2 久慈市、普代村、野田村、洋野町 59,221 434 7.3 812 13.7 二戸市、軽米町、九戸村、一戸町 56,840 321 5.6 954 16.8 岩手県 全域 1,382,840 8,803 6.4 16,274 11.8 出典:岩手県ホームページ いわての統計情報 26年10月1日     総務省統計局平成26年人口動態調査 中巻 総覧 第2表-03 人口動態総覧,都道府県(岩手県);保健所・市区町村別 釜 石 宮 古 久 慈 二 戸 二次保健医療圏 盛 岡 胆 江 両 磐 気 仙 主要死因別-対人口千人 死亡数 (人) 死亡率 (人) 死亡数 (人) 死亡率 (人) 死亡数 (人) 死亡率 (人) 死亡数 (人) 死亡率 (人) 岩手中部 花巻市、北上市、遠野市、西和賀町 3,378 15.0 2,408 10.7 2,054 9.1 1,213 5.4 花巻市 1,498 15.2 1,067 10.8 864 8.8 617 6.3 盛岡市、八幡平市、雫石町、葛巻町、岩手町、 滝沢村、紫波町、矢巾町 6,670 13.9 3,708 7.7 3,007 6.3 2,138 4.5 奥州市、金ケ崎町 2,340 17.2 1,425 10.5 1,238 9.1 909 6.7 一関市、平泉町 2,530 19.5 1,677 12.9 1,338 10.3 992 7.6 大船渡市、陸前高田市、住田町 1,356 21.3 768 12.1 586 9.2 419 6.6 釜石市、大槌町 1,120 23.6 732 15.4 582 12.2 377 7.9 宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村 1,694 19.9 1,235 14.5 1,003 11.8 710 8.3 久慈市、普代村、野田村、洋野町 989 16.7 677 11.4 545 9.2 392 6.6 二戸市、軽米町、九戸村、一戸町 1,087 19.1 945 16.6 588 10.3 623 11.0 岩手県 全域 21,164 15.3 13,575 9.8 10,941 7.9 7,773 5.6 出典:厚生労働省人口動態保健所・市町村別統計死亡数,主要死因・性・都道府県・保健所・市区町村別(平成20年~24年) 肺炎 宮 古 久 慈 二 戸 悪性腫瘍 心疾患 脳血管疾患 盛 岡 胆 江 両 磐 気 仙 釜 石 二次保健医療圏 構 成 市 町 村

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■ 医療完結率の特性

 二次医療圏別の入院完結率は盛岡医療圏が 最も高く、97.7%です。 総合花巻病 院が所属する岩手県中部医療圏の入院完結率は75.3%であり、24.7%(531 人)が他の医療圏に流出しています。

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■ 日本医師会総合政策研究機構による中部医療圏の特徴付け  日医総研ワーキングペーパー(NO323)によれば、医療圏の概要は「高機能病院が あり、急性期医療の提供能力は平均レベルであり(全身麻酔数の偏差値45-55)、盛 岡への依存があるが、比較的独立した医療圏である。」「急性期以後は、療養病床は不足 気味だが、回復期病床は全国平均レベルである。」とされています。  医師・看護師の現状では、「 総医師数が偏差値41(病院勤務医数偏差値41、診療所 医師数偏差値44)と、総医師数、病院勤務医、診療所医師はともに少ない。総看護師数 も偏差値45 とやや少ない。」とされています。  急性期医療の現状は、人口当たりの一般病床の偏差値50で、一般病床は全国平均レベ ルにあり、岩手中部には年間全身麻酔件数が2000例以上の県立中部病院があります。  療養病床・リハビリの現状では、 人口当たりの療養病床の偏差値は40と少なく、療養 病床の流入・流出差が-100%であり、周辺医療圏への患者の流出が多い地域です。 総療法士数は偏差値42と少なく、回復期病床数は偏差値54とやや多い傾向にあります。  図表3-2-5は、岩手中部医療圏の区画単位の「一人当たり急性期医療密度指数(住 民一人当たりの急性期医療の提供能力)」を示しています。地域の総医療提供能力を総人 口で割ることにより求められる当該医療圏の「一人当たり急性期医療密度指数」は0・8 6(全国平均は1・0)で、一人当たりの急性期医療の提供能力は全国平均並みの医療圏 といえます。 「一人当たり急性期病床指数」は、各1 区画の住民一人当たりに提供される急性期入院医療の密度を可視化した 指標で、図表3-2-4 で示した急性期医療密度を各区画の人口で割ったものである。全国平均を1.0 とし、「赤系 統」は急性期医療が提供される密度が全国平均を20%以上上回る、「緑色」は全国平均レベル、「黄色」と「薄い 青色」部分は提供密度が全国平均を20%以上下回る。

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② 岩手中部医療圏の患者予測  日医総研ワーキングペーパーによる岩手県中部医療圏の2025年の患者数予測は、 下記の通りです。 現在当院が複数医師体制を持ち、同時に入院患者数の6割以上を担 当しているのが整形外科と神経内科です。  整形外科疾患では、13番の筋骨格系及び結合組織の疾患が入院患者数で2011年 よりも「12%」増加すると見られています。また、19番の損傷等も入院については 増加傾向にあることから、当院の入院整形外科診療はますますその役割を大きく求めら れるでしょう。  さらに、神経系疾患も入院で13%増・外来で3%増と、需要の拡大が見込まれます。  複数医師体制の維持継続と強化をめざしていかなければなりません。  循環器及び呼吸器・代謝疾患への対応は課題です。開院までに、外来診療単位の増加 等準備が必要です。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 日医WP NO323より 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びにICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏 の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成22 年、総務省)、患者調査(平成23 年、厚 生労働省)、日本の地域別将来推計人口(平成25 年、国立社会保障・人口問題研究所) 32% 1% -2% 20% 11% 6% 44% 35% 9% -9% 10% -2% 23% -10% 26% -1% 1% 31% 17% -24% 5% -5% 27% -11% 28% -3% -3% 17% 10% -8% -16% 46% -11% -24% -10% 37% -1% 46 319 52 284 12% 14 41 16 38 12% 3% 32% 17% 5 220 5 201 -4% -9% 9% 0% 25 308 436 316 424 2% 241 302 273 310 13% 554 404 545 366 -2% 588 26 579 3% 195 1,291 243 1,079 25% 547 1,980 672 2,100 23% 33 469 38 422 15% -10% 33% -3% 134 2,445 146 2,197 9% 101 514 114 487 14% -5% 32% 5% 133 2,055 150 2,083 12% 11 5 8 3 -26% -26% -29% -25% 28 22 21 17 -25% -24% 265 594 312 536 18% -18% -19% -14% 40 161 47 151 19% -6% 38% 4% 10 20 8 17 -21% 感染症および寄生虫症 新生物 血液および造血器疾患・免疫 内分泌、栄養および代謝疾患 総数(人) 全国増減率 2011年 2025年 2011年増減率 入院 外来 入院 外来 2,783 14,101 3,096 13,369 11% 77 825 89 798 16% -3% 呼吸器系の疾患 消化器系の疾患 皮膚および皮下組織疾患 筋骨格系結合組織疾患 腎尿路生殖器系疾患 精神および行動の障害 神経系の疾患 眼科および付属器疾患 耳および乳様突起疾患 循環器系の疾患 -1% 健康状態に影響を及ぼす 15 1,411 15 1,277 妊娠、分娩および産じょく 周産期発生した病態 先天奇形、変形および染色体異常 異常臨床所見他に分類不 損傷、中毒およびその他外因 岩手中部医療圏の推計患者数(ICD大分類) 入院 外来 入院 外来 -1% -9% 4%

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③ 中部医療圏域の医療供給体制と当法人のポジション ■ 中部医療圏域の医療供給体制  総務省統計局医療施設調査データを基に岩手中部医療圏の医療提供体制を調査しま した。岩手中部医療圏内は一般病院10施設、精神科病院3施設と計13施設の病院 があります。  花巻市をみると一般病院6施設のうち2施設がケアミックス型の病院です。診療所 は総数73施設のうち11施設の診療所が有床診療所です。 岩手中部医療圏病院マップ 一 般 病 床 療 養 病 床 介 護 療 養 病 床 再 掲 精 神 病 床 感 染 症 病 床 結 核 病 床 1 花巻市 財団法人総合花巻病院 284 284 ● ● ● 2 花巻市 社団医療法人報昌会本舘病院 161 161 3 花巻市 独立行政法人国立病院機構花巻病院 204 60 144 ● 4 北上市 岩手県立中部病院 434 414 20 ● ● ● 5 北上市 医療法人社団花北病院 180 180 6 花巻市 岩手医科大学附属花巻温泉病院 150 150 ● 7 花巻市 岩手県立東和病院 68 68 ● 8 花巻市 医療法人杏林会イーハトーブ病院 100 50 50 9 北上市 社会福祉法人恩賜財団済生会北上済生会病院 309 305 4 ● ● ● 10 花巻市 社団医療法人啓愛会宝陽病院 191 93 98 53 ● 11 西和賀町 平和台病院 289 289 2,370 1,424 148 53 774 4 20 7 5 1 2 出典:東北厚生局、各病院ホームページ 救 急 医 療 管 理 加 算 地 域 包 括 ケ ア 病 棟 入 院 料 回 復 期 リ ハ 病 棟 入 院 料 合計 No. 市町村 施 設 名 総 床 救 急 告 示 救 命 救 急 入 院 料

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■ 急性期医療のポジショニング

 中央社会保険医療協議会のデータを基に岩手中部医療圏の急性期病院のポジショニ ングと救急と手術の注力状況を見ると、手術患者シェアは中部病院が最も高くなって います。総合花巻病院は、手術患者シェアでは3病院中、最も低くなっています。  総合花巻病院は地域一般型病院となっています。

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④ 岩手県の新たな地域医療構想について  国が昨年まとめた「地域医療構想策定ガイドライン」に基づき、岩手県は各二次医療 圏の病床整備の目安を発表しました。  ガイドラインによれば、構想区域の2025年の医療需要は、「当該区域の2013 年度の性・年齢階級別の入院需要率×当該構想区域の2025年の性・年齢階級別推計 人口」の総和、として検討される、としています。  国が示した各二次医療圏の人口予測は下記の通りです。  中部医療圏では、総人口が2025年には対2010年比で約40,000人減少し、 65歳以上人口は約6,000人、75歳以上人口は約6,700人増加する、との見 通しとなっています。  前記条件を基に、岩手県がたたき台として示している病床数目標は上記の通りです。  高度急性期病床で▲50%、急性期病床で約▲41%の削減計画となっています。  これらが、岩手中部医療圏の将来必要病床数として必要かどうかは、様々な意見がある ところです。  回復期病床は、341床の不足、療養病床は145床の過剰となっています。リハビリ テーション機能を提供する「回復期病床」の位置づけを巡っては、診療報酬の改定などで、 リハビリテーション個別提供単位の「包括化」評価、が検討されており、病床機能として は不確定な部分を含んでの計画となっています。  なお、これら「整備病床数」の考え方については、今後各医療圏毎に協議の場が組織さ れていくこととなっています。 794 214 393 115.2 高度急性期 急性期 回復期 慢性期 87,853 158.4 38,801 248 135 356 -341 145 135 356 -341 145 135 356 -341 145 135 356 -341 145 岩手県地域医療構想 岩手中部医療圏 平成26年時点 平成32年時点 平成37年必要病床数 差し引き 過剰 過剰 不足 過剰 135 438 555 270 861 188 352 270 岩 手 県 二次医療圏 人口(総数単位:人) 人口65歳以上(単位:人) 人口75歳以上(単位:人) 2010年 2025年 2040年 2010年 2025年 2040年 2010年 2025年 2040年 9医療圏 1,330,147 1,139,825 938,104 361,968 404,081 372,672 192,912 234,263 233,769 100.0 85.7 70.5 100.0 111.6 103.0 100.0 121.4 121.2 盛岡 481,699 441,523 382,024 109,149 140,277 143,452 55,464 79,399 100.0 91.7 79.3 100.0 128.5 131.4 100.0 143.2 岩手中部 230,509 201,820 169,316 62,719 68,946 63,548 33,670 40,166 100.0 87.6 73.5 100.0 109.9 101.3 100.0 119.3

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 同様に、ガイドラインの資料として掲載されている介護系施設の整備状況は下表の通 りです。  岩手県全体では、特養などの介護老人福祉施設(B)は全国7位ですが、有料老人ホ ーム全国32位、及びサービス付き高齢者住宅全国40位等、高齢者の居住系施設の整 備は、十分ではありません。 ⑤ 岩手医科大学病院の矢巾町移転計画にかかわって  当法人が移転事業を終了し、開院を 予定している平成31年春、岩手医科 大学病院が矢巾町へ移転し、平成31 年中に開院する予定です。特定機能病 院である医療機関が花巻市に近接する ことにより、岩手中部医療圏から盛岡 医療圏への高度急性期患者の流出が進 むと考えられます。  これにともない、花巻市内での第1 の課題は、高度急性期疾患の前方連携 課題として、心疾患、脳血管疾患、悪 性新生物、糖尿病等5疾患を担う「的 確な診断能力の確保」です。  さらに、高度急性期の患者が、その 必要な治療を終了し二次的な治療とリ ハビリテーション及び在宅復帰後の支 援などを担当する、市内での後方受入 機能の強化が求められます。 18.9 23.2 19.4 19.5 21.9 9.7 11.8 3.3 10.3 15.4 19.5 4.1 27.2 21.3 27.2 37.4 23.6 28.2 30.8 40.3 0 10 20 30 40 50 03 岩手 県 0301 盛岡 0302 岩手 中部 0303 胆江 0304 両磐 0305 気仙 0306 釜石 0307 宮古 0308 久慈 0309 二戸 岩手県2次医療圏別 患者流出・流入比較 岩手県2次医療圏別 患者流出・流入比較 岩手県2次医療圏別 患者流出・流入比較 岩手県2次医療圏別 患者流出・流入比較 #REF! #REF! 平成23年10月度 厚生労働 省患者調査より

参照

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