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【報告書】地域活性化シンポジウム 2015.3.8

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(1)

地域活性化シンポジウム

主催:長崎市・長崎市教育委員会

後援:総務省・長崎県

協力:長崎市町立公民館連絡協議会(町公連)

このシンポジウムは、全国モーターボート競走施行者協議会からの 拠出金を受けて実施するものです。

発行 長崎市生涯学習課

演劇アウトリーチ

(F’

s Company)

 演劇の特徴、それは「会話=コミュニケーション」。それに着目した演劇アウトリーチや ワークショップが近年教育分野などを中心に注目されている。長崎の劇団F’s Company (フーズカンパニー)も長崎市文化振興課主催の「演劇による表現力育成事業」にて実施 するなど、精力的に活動を行っている団体だ。まずはコミュニケーションゲームをして頭と体 をほぐしたうえで、グループ分けをし、実際にお芝居を作ってもらうというものだ。芝居作り では、みんなの意見を尊重しあいながら、台本もみんなで作り、役者もみんなが演じる。小 道具は一切なし。だからこそ「どうすればより伝わるのか」「こうしたほうがよりわかるんじゃな い?」とおのずとコミュニケーションが生まれる。代表の福田氏は「他者理解のキッカケとな り、他者とコミュニケーションを取ることの面白さや難しさ、そして自分との違いを感じ、それ を解決する方法の手助けとなる時間になってほしいと思う。役者という立場から演劇を体 感することで得られたものが、これからの学校生活や人間関係の形成に役に立つように、 子どもたちが自分で考え、感じることができるように導ければ」と話す。今は学校での実施が 多いが、これからはその効果から、地域などでの実施も期待されるところだ。

ュニ

ファミリープログラム

(長崎市教育委員会生涯学習課)

F’s Company 代表 福田 修志さん

長崎市教育委員会生涯学習課 社会教育主事 一瀬 裕之  「ファミリープログラム」は、もともとは親御さんの学習のためのプログラムとして始まっ

たもので、PTAや学級懇談会などで、生涯学習課から派遣するファシリテーター(進行 役)の進行により、よりよいPTA活動を目指す上での悩みや、子育ての悩みなどを抽出 し、皆さんで共有して安心感を生みながら、今後に活かすための「ヒント」を得たり、仲間・ コミュニティづくりを醸成するなどの取り組みだ。まずは演劇アウトリーチと同じようにアイ スブレイクで心と体をほぐし、意見を出しやすい状態にしてから、グループでテーマに沿っ て意見を出し合う。最後には感想を発表してフィードバックし、ファシリテーターのフォロー アップなども踏まえ、得たヒントを解決への活力へつなげるものだ。最近では自治会公民 館の運営の悩みをテーマに実施したり、アレンジを加えているところなので、興味のある 方は、是非ご相談いただきたいと思います。

コミュニケーションとは、簡単に言えば「自分の 感情を発信し、相手の感情を受信する」こと。 演劇は、これを得意としています。人と人との 関わりが難しくなった現代社会だからこそ、必 要とされてきているので、微力ながら社会貢献 できればと活動しています。

子育ての悩みを抱える方は少なくありません。ま ずは少人数のグループで、簡単なレクリエー ションやゲームなども取り入れ、「つながり」なが ら「学ぶ」研修会です。悩みの共有化・つながり づくり・解決のヒント探しは、さまざまな場面で実 施できます。興味のある方は、ご相談ください。

◎演劇アウトリーチがコミュニケーションの向上に寄与しています!

現在、学校で行われている演劇アウトリーチ。アンケートの自由記述などでも、

「友達の知らない一面も知れてよかった」「コミュニケーションの大切さを学べたので、これからは日常生活に活かしたい」 などといった意見もあり、今後学校以外での活用も求められるところです。

(実施先によってある程度対応できるため、重点化したいポイントの要望にシフトできることも可能です。)

※出典・・平成24年度(財)地域創造公共ホール演劇ネットワーク事業報告書(講師:多田淳之介) みんなといっしょに、何かを作ったり、

協力することが楽しかった。

いままでよりも、ほかの人に言葉で 気持ちを伝えられるようになると思う。

このような時間を受けてみて、どのように感じましたか

児童生徒からの回答

このような時間がまたあると、どのようになると思いますか

70.5%

47.9%

自分の考えや気持ちを表現する力(表現力)

子どもたちのどのような能力や心を

育むことに効果があると思いますか

教員からの回答

74.1%

人と話したり接する力(コミュニケーション能力)

85.2%

長崎市生涯学習課

問い合わせ先:〒8 5 0 - 0 8 7 4  長 崎 市 魚 の 町 5 - 1( 市 民 会 館 2 階 )T E L 0 9 5 - 8 2 9 - 2 0 4 4 F A X 0 9 5 - 8 2 0 - 2 6 0 5

分科会から、市の取り組みをピックアップ!

(2)

伝統芸能

継承

で育まれる、

世代を超えた

コミュニティ。

子どもからご年配の方まで、

みんなで受け継ぐ地域の文化。

 長崎市の東部に位置する間の瀬は、豊かな自然に囲まれた深い谷あいのまち。この地区 では、自治会を主体に、地域住民が「間の瀬猿狂言」と呼ばれる伝統芸能の継承に携わっ ており、現在、毎年5月5日開催の「滝の観音花祭り」をはじめ、9月の第4日曜日開催の 「長崎市郷土芸能大会」、4年に一度、輪番で巡ってくる「矢上神社大祭」でその奉納を行っ

ている。

 「間の瀬猿狂言」とは、滝の観音の門前と呼ばれる山間小集落に伝えられる、狂言まじり の猿浮立のこと。間の瀬自治会の三田村信義会長によると、この地区の住民は、子どもの 頃から当たり前のように伝統芸能の継承に参加し、先輩たちから動きや音色を口伝えで聞 き、それをマスターすることで一人前の大人になっていくという。

 彼らが普段、練習の場として利用しているのが間の瀬公民館である。三田村会長は、「こ の地区では、2年ごとに開催される運動会や老人会など、地域の皆さんが集まって何かをや る機会がたくさんあるんです。昔から芸事があるまちは、住民同士がまとまりやすいと言われ ますが、それはこの地区でも言えますね」と、笑みを浮かべる。

 実際に子どもたちに聞いてみると、「伝統芸能に参加することで、普段はしゃべらない大 人の方と触れ合える」「高校生のお姉ちゃんたちと話せるので嬉しい」と話し、この地区では 伝統芸能の継承が、世代を超えた交流の大きなきっかけになっていることがうかがえる。さら に、この地区の住民は消防や清掃といった自治会活動にも積極的で、その参加率は10 0%。「自治会が機能しないと、人を集めることなんてできない!少子高齢化の影響で年々、 後継者問題は深刻な状況ですが、今後も地域の皆さんとチカラを合わせ、まちを盛り上げ ていきたい」と、三田村会長は力強く抱負を語ってくれた。

 小さい頃から暮らしの一部として、伝統芸能の継承に携わってきた間の瀬の皆さん。彼ら のイキイキとした表情を見て、伝統芸能は世代を超えたコミュニティの醸成に一役買ってい ると強く感じた。

●お問い合わせ先 間の瀬自治会 会長 三田村信義 TEL 095-838-6440(株式会社マテックス内)

【間の瀬猿狂言】

笛・太鼓・鉦の拍子に合わせて立道具・ササラの踊りが 登場した後、根治平、与五郎の掛け合いで、お酒を飲む 様子を表現される。それから岩籠より出てきた3匹の猿 が、根治平、与五郎の指図に従いながら、面白おかしく笛 や太鼓の拍子に合わせて踊り回る。昭和43年4月、長崎 県の無形民俗文化財に指定。

○長崎市間の瀬地区

間の瀬猿狂言

1

ここに注目!

17.5%

41人 124人 70人

52.7% 29.8%

自治会加盟率、何と100%!

間の瀬自治会員:73世帯 235人

(平成24年8月現在)

(平成24年10月現在)

男性(114人)・女性(121人)

間の瀬

20歳未満     20歳∼64歳      65歳以上

間の瀬自治会

会長三田村 信義さん

長崎市

17.1% 56.55% 25.9.%

年齢不詳(0.05%)

5

75

昔からの伝統をつないでいくこと、それは過去を大切にするだけではなく、 現在を生きている人たちのためなんだということが、間の瀬の方たちを見 ているとよくわかります。私たちが歴史を重んじる理由も、そうではないで しょうか。今を大切にすることが、未来につながる。もし子どもがいなくなっ ても、大人でサルをやってほしい!それはそれで時代を捉えたものになるで しょうし、狂言の滑稽さもさらに出るのでは…(笑)。

【参考データ】

地域の伝統芸能の継承がコミュニケーションのツールとな り、まちづくりを支えています。他地域においては「お祭り」な どにも、その効果が期待されるところです。

 これからの時代、地域の安全や防災、まちの魅力発見など、よりよいまちづ

くりのため「地域コミュニティの活性化」が重要です。その一方で、自治会や地

域活動などを運営するうえで「引き継ぐ世代がいない」

「運営の工夫がわから

ない」という悩みを聞くことが少なくありません。

 そこで、皆さんの学びや活動を自分だけにとどまらせるのではなく、これから

はその学びや活動を、世代やジャンルを超えたつながりづくり、そして、地域コ

ミュニティの活性化につなげるため、その悩みの解決のヒントとなるような事例

を紹介する「地域活性化シンポジウム」を開催し、

「報告書」を作成しました。

 シンポジウムでの内容はもちろん、シンポジウムでは話されなかった取材の

内容なども盛り込んでいますので、是非ご覧いただき、少しでも、一つでも皆さ

んの参考になれば幸いです。

千葉県柏市出身。演出家、俳優。東京デス ロック主宰。2010年から富士見市民文化 会館キラリふじみ芸術監督に就任。「演劇L OVE」を公言し、地域、教育機関でのアウト リーチ活動や、北九州、長崎、高松など地域 に滞在して地域住民とともに創る市民参加 劇にも積極的に展開。俳優の身体、観客、 劇場空間を含めた、現前=現象にフォーカ スした演出に定評がある。平成26年度文 化庁東アジア文化交流使。

[プロフィール]

メインコーディネーター

多田 淳之介

より

 シンポジウムに向けて様々な地域で様々な方とお会いしまし た。人間が一人一人違うように、地域もそれぞれ違います。お互 い活性化のヒントはあっても最終的には地域ごと、ただ最近では 地域同士の繋がりにきっかけがあったりもします。今回分科会を 体験交流型にしたのには当然いくつか理由があって、直接各地 域の方と交流することでより多くのヒントを得てほしいということ、 このシンポジウムが地域同士の出会いの場になってほしいという こと、そして地域は違っても、人の繋がり=地域を思う気持ちは同 じで、人は繋がれる、私たちにはできるということを、実際活動して いる方に会ってリアルに体感してほしかったからです。

 地域の活動は決して楽なことではありません、心折れそうにな る時もあります。そんな時、人間を信じ、踏ん張れる力に少しでも なれればという思いもありました。実際僕も各地域で多くの力を もらいました。その力を希望というのでしょう。この報告書はいわ ばそれを集めた希望の書です。読むだけではもったいない、気に なる地域があったら是非実際彼らに会いに行ってみてください。こ の報告書が地域を考える全ての人にとってのヒント、出会い、希 望となってくれたら本望です。

(3)

まちの

特徴

かした、

合併地域の

取り組み。

できる人が、できることを行うことが大切。

 長崎市北部の出津地区は、キリスト教を布教したフランス人宣教師ド・ロ神父とゆかりの あるまちだ。ド・ロ神父は、当時としては珍しい小麦を育てたり、授産場や養育院といった社 会教育施設を西洋式の工法で建てるほか、教会をホールやコミュニティ施設として活用す るなど、西洋文化を取り入れながら、まちづくりや社会教育を進めていった。

 この地区で地域の活性化につながるボランティア活動(写真A)を行っているのが、フェル ム・ド・外海の代表、日宇スギノさん。日宇さんは旧町役場に勤めていた頃、社会教育主事とし て活躍した方で、「生まれてから死ぬまでが生涯学習・社会教育ですよ」と笑顔で語る。  「女性は女性ができること、男性は男性ができること、それぞれを尊重することが大切なん です。それは地域の活動でも同じこと。何でも参加しなくても良い。『これはできないけど、こ れならできる』というスタンスでいいんです」。日宇さんの原動力になっているのは、ド・ロ神 父の教えを後世にしっかりと伝えたいという、純粋な思いなのかもしれない。

●お問い合わせ先 長崎市生涯学習課 〒850-0874 長崎市魚の町5-1(市民会館2階) TEL 095-829-2044

○旧外海町

長崎市出津地区

○旧香焼町

長崎市香焼地区

3

ここに注目!

竹林整備

まれた、

自治会との

協働のカタチ。

ここに注目!

●お問い合わせ先 NPO法人 環境保全教育研究所「へんちくりん」 

         〒851-0252 長崎市田手原町646 TEL 095-807-2279

子ども中心の、愛にあふれたまちづくりを。

 南部にある香焼も、市町村合併で長崎市に編入された地区だ。まちの成り立ちについて、 「周辺の地域のように、伝統芸能や文化といった住民が一体になるツールがもともとない所

なんです」と、市の社会教育委員も務める宮地より子さんは語る。

 「それだからか、“助け合わないといけない”という認識が住民の間に根付いていて、いろ んなことに皆で参加しようという空気があるんです。もともと教育に熱心なまちだったことも、 少なからず影響していると思いますね」。

 実際に、学校のあいさつ運動(写真B)では、地域の方々の協力が徹底され、子どもたち の登下校時には元気な声であいさつする姿が見受けられる。また、“よそ”の子どもを叱るこ とが少なくなった今でも、子どものために何が必要なのかを大人がしっかりと考え、時には強 く叱ることもあるという。「自分自身が地域の皆さんに愛され、お世話になってきたので、それ をきちんと還元しないと、という責任感ですね」。その表情は実に愛に満ち溢れていた。

 長崎市田手原地区を拠点に、竹林の整備に取り組む団体がある。それが環境保全教育 研究所「へんちくりん」である。何ともユニークなネーミングだが、これには「竹林」と、「さまざ まな世代の人が出逢って変わっていける場所」という2つの意味が込められているという。 竹林は一般的な森林と違い、放置しておくと地滑りを起こしやすく、里山を荒廃させる 原因にもなるため、それを抱える地域にとっては大変厄介なものである。このため、「へ んちくりん」では、自治会や地域の団体からの要請を受け、協働して竹林整備活動を 行っているのである。

 「私たちはただ単に、環境を保全するだけではなく、《つなぐ》・《つくる》・《変わっていく》こ とをテーマに、世代を超えた新しい交流の場を生み出す活動を行っています。例えば、地域 の学童の子どもたちや自治会の高齢者といっしょに竹林の伐採作業に取り組んだり、伐採 した竹を使って流しそうめんを楽しむのは、代表的な活動の一つ。竹林の整備をきっかけ に、世代を超えた新しい交流の場を生み出し、そういった活動を継続的に行うことで、持続 可能な社会の構築に寄与することが私たちの活動の大きな目的なんです」。代表を務める 生月菜々子さんは、自分たちの活動について力強く話してくれた。

 大学時代から竹林の整備に携わってきた生月さんは、その当時から白木自治会との協働 でへんちくりん活動に取り組んできた。そして現在、田手原地区の放置民家を借りて、事務 所兼コミュニティスペースとして活用。自治会公民館やこのコミュニティスペースを拠点に、 人と人をつなぐ場を創出している。

 地域に無関心といわれる若い世代が中心となって、地域活性化のために何ができるかを 考え、地域住民との協働で地に足をつけた活動を継続していく。その確かな歩みは、若者と 地域住民がつながる手法でもあると同時に、「外」のNPO法人が地域活性化において重要 な役割を果たす、一つのモデルケースと言えるだろう。

○長崎市田手原地区

NPO法人

環境保全教育研究所

   

「へんちくりん」

2

●お問い合わせ先 フェルム・ド・外海 〒851-2322 長崎市西出津町1020 TEL 0959-25-0575

フェルム・ド・外海

代表日宇 スギノさん

長崎市社会教育委員

宮地 より子さん

NPO法人 環境保全教育研究所 「へんちくりん」

代表生月 菜々子さん

へんちくりんの活動の体験者は ここ数年で、大きく増加しています。 これは、若者の活躍が周囲の人々を 元気にしてくれるという期待や、 時代のニーズの表れではないでしょうか。

地域や子どもとの繋がりが

広がっています!

若者の情熱が、コミュニティ振興と

環境整備の大きなチカラに。

地域の自治会、公民館を回ると、活躍の中心はやはり65歳以上。そん ななか、今の時代のニーズをつかみ、時代とともに活動することのできる 「へんちくりん」は、本当に期待をもたせてくれます。なにより若者の活躍 は、周りを元気にしてくれます。まだまだ進化していく可能性を秘めた彼ら の活動を全国各地で紹介したい!長崎の皆さんも、ぜひ彼らと新しい 「今」の地域づくりを!

豊かな自然と人懐っこい雰囲気が地域をとりまく外海。キリスト教の影響 なのでしょうか。コミュニティ作りの根幹にも「愛」を感じます。かたや三菱、 炭鉱、隠れキリシタンと長崎の歴史が凝縮されたような香焼のまちづくり のキーワードも「愛」。他人をいかに自分のことのように思うことができる か、地域に住む人たちの喜びが自分の喜びになる。地域とは、人と人の つながり、そこにあるのは「愛」だということを改めて教えてもらいました。 日宇さんが経営する「Tabedokoroヴォスロール」では、ド・ロ神父が 開墾したといわれる畑で栽培された小麦やライ麦のパン、野菜を使 い、ヴォスロール村や外海の家庭料理にちなんだランチ(パン、スー プ、小鉢、パスタ・ガレット・お魚などのプレート)を提供しています。 「ド・ロさまパスタ」や当時食べられていたという「バーミセリ」(細いパ

スタ)など、当時のものをできるだけ再現し、後世に伝える工夫を 行っています。

自然体験などの参加者数(子ども・大人含めて)

平成24年度

平成25年度

平成26年度

(11月現在) 633人

294人 154人 【参考データ】

■地域一丸となった   あいさつ運動  (長崎市香焼地区)

B

地域愛に

あふれたメニュー

地域の皆で

子どもたちの

下校をサポート

香焼小学校区で毎月実施している「子どもを守るネットワーク」では、 全校児童とPTAや地域の方々、学校の先生などが一丸となり、地 域の皆で下校する取り組みを実施し、連帯感を高めています。この ような取り組みによって、地域や人への愛が育まれ、それが脈々とま ちづくりにも受け継がれているのでしょう。

■料理体験を通じて   外海の魅力をPR  (長崎市出津地区)

(4)

佐賀市立嘉瀬公民館

館長城野 眞澄さん

【佐賀市立嘉瀬公民館】

平成25(2013)年4月、嘉瀬小学校の東側に新築移転。敷地 面積は4261平方メートル、延べ床面積741平方メートル。木造 平屋建ての館内には、地域の特色である藍染めの作業室「嘉瀬 藍染未来工房」をはじめ、オープンスペースの図書室、市内の公 民館では初めて室内に防災倉庫を完備。

○佐賀市嘉瀬町

佐賀市立嘉瀬公民館

鍋島緞通

江戸時代後半、佐賀の鍋島藩で制作された藩の御用賞品。一 目ひと目を指で綿毛を結び、織り先をハサミで切り立毛したもの で、一般庶民への販売は禁止されていた。

●お問い合わせ先 佐賀市立嘉瀬公民館 〒840-0861 佐賀市嘉瀬町中原1690 TEL 0952-26-5208

町立

自治会公民館

見られる、

創意工夫

コミュニティづくり。

ゲームを通じて、顔見知りの関係をつくる。

 城山南部自治会公民館では、城山南部自治会を中心とした連合自治会で、定期的に「や

さしいゲーム&食事会」(写真AB)を開催し、住民同士のコミュニケーションを図っている。こ

れは、古賀信恕会長が顔見知りの関係をつくるために考えたオリジナルの企画。毎回100人

くらいの参加があり、公民館は一杯になる。「名前までは覚えなくてもいい。でも、こういう人が

地域にいるってことから、皆に知ってもらうことが第一歩なんです」と語る。

 自治会の公民館で開催するのは、少し窮屈さを感じている方が、地域の方とコミュニケー ションを取りやすいようにという配慮から。また、ゲームは簡単そうで、実際やってみると意外 と難しいものや、若い方もご年配の方でもあまり差の出ないものをするようにし、班分けで は、知り合いがいる人といない人で固まらないようにランダムに分け、コミュニケーションの醸 成につなげるなど、まずは参加しやすい環境づくりに最も注意を払っているという。  ゲームの最中、上の階では婦人部の皆さんが100人分の食事を準備。ゲーム終了後は男 性陣が流れ作業で階段から降ろし、皆で会話しながら食事を楽しむ。そんな微笑ましい光景 が、そこにはあった。

●お問い合わせ先 長崎市生涯学習課 〒850-0874 長崎市魚の町5-1(市民会館2階) TEL 095-829-2044

○長崎市富士見町

長崎市城山南部自治会公民館

○長崎市上野町

長崎市上野町東部自治会公民館

5

5 4

ここに注目!

藍染

を通じた

心の

交流

で、

活気に満ちた

まちづくりへ。

ここに注目!

これまでの人とのつながりで、

まずはできることから。

 上野町東部自治会は、昔からこの地区で生活する方と、新しく建てられたマンションなどの 転入者が混在して暮らす地域だ。現在、自治会の副会長であり、自治会公民館を管理する山 田武俊さん、笑子さん夫婦は、住民同士のコミュニケーションの難しさに苦労しながらも、これま で培ってきた人脈を活かし、公民館の維持管理にも奮闘。公民館の冷暖房や電気がついたま まになった状態を近所の方が発見した場合には、山田さんへすぐ連絡を取るように呼びかけ、 皆で問題をクリアするようにしている。

 その一方で、新しい悩みも。「自治会の人が地域の子どもに挨拶をしたら、後日その親御さん

から『子どもに声をかけないでください』と言われたんです。幸いにも、私たちの自治会では今で

も夏祭りなどのイベントを行っていて、子どもたちの参加率が高くなっています。今後はそういっ た活動を通じて、住民の皆さんにもっと自治会のことを知ってもらう工夫が大事だと感じています」。  公民館運営に携わる方が、地域住民といかにコミュニケーションを図っていくかを課題 として掲げる一方で、声かけをすること自体、拒否される現実があるということも見逃すこ とはできない事実だ。

生涯学習の拠点として、

市民が公民館を活用。

 佐賀市嘉瀬町は、人口5千人ほどの小さなまち。明治25(1892)年創設の「嘉瀬小学校」 (当時は青藍高等小学校)では、校歌に登場する“青藍”の心が子どもたちに継承されている。 “青藍”という言葉は、中国の荀子の勧学編にある「学は以って己むべからず。青は之を藍より 取りて藍よりも青く、氷は水之をついて水よりも冷たし」に由来するもの。勉強をすれば、人間 はさらに高度の領域に達することができるという、学問の重要性を説いた教えである。  嘉瀬町では、この教えを子どもたちに伝えようと、平成14(2002)年に嘉瀬町婦人会OB「青 藍会」の有志が「藍栽培を喜ぶ会」を発足。嘉瀬小学校6年生の卒業記念として、藍の栽培 や藍染めの体験学習を実施した。その一方で、町内の扇町が「鍋島緞通」の発祥地であるこ とを踏まえ、平成16(2004)年5月から綿の栽培に着手。小学生と地域の方が綿の種を撒き、

採取した綿で糸紡ぎも手がけた。

 こういった取り組みをサポートしたのが、嘉瀬公民館の職員たちである。元行政職員で、嘉瀬 公民館の館長である城野眞澄さんはこう振り返る。「私が赴任してすぐ、地域活性化のために 藍染めをやろうと婦人会に相談しても、『あがんめんどかこと、だ(誰)がすんね』と言われたん です。そこで、校長先生に『“青藍”の心を子どもたちに伝えるためには体験が大事』と訴え、学 校の畑を再び貸してもらうように働きかけたとです」。

 その後、平成17(2005)年6月に「藍・愛をつむぐ会」を発足すると、会のメンバーが藍染体 験活動を支援。平成25(2013)年4月に移転した公民館に「嘉瀬藍染未来工房」が併設された のは、この会の活動が高く評価された証だ。

 現在、嘉瀬公民館を利用しているのは約30団体。その利用は無料であるが、各団体には毎 月1回、青藍記念苑の清掃を義務付けており、そのことは郷土愛の醸成にもつながっている。 嘉瀬町21世紀文化創造のまちづくりの拠点となる嘉瀬公民館。ここには、強烈なリーダーシッ プで子どもたちに誇れる地域をつくりたい!と奔走する熱心な職員たちの存在があった。

4

城山南部自治会公民館

古賀 信恕さん

上野町東部自治会公民館

館長山田 武俊・笑子夫妻

【参考データ】

22

2

22

11

23

2

23

9

24

2

24

10

25

2

25

11

26

2

60

73

79

85

92

110

人 109人 108人

94

やさしいゲーム&昼食会の 参加人数

ゲームは参加者の意見を取 り入れながら、随時改良を加 えています。参加しやすい環 境づくりが、参加者の増加に つながっています。※基本的 に連合自治会まで声かけを 行っています。

自治会公民館は学びの場であり、コミュニティの拠点。だからこそ、自 治会の会員に使いやすいようになっているのがほとんどです。上野町 東部自治会公民館では、自治会のメンバーで卓球&茶話会(写真 CD)を定期的に行うことが、コミュニティの醸成につながっています。 活動の前に公民館周辺の清掃を行うのは、自分のまちが好きなメン バーが集まるからこそ。

ほとんどの自治会公民館は、

会員なら無料で利用できます。

トピック!!

平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

19,859人 19,879人

20,139人

【参考データ】年間利用者数

29,345人

学校と連携して藍染活動をしたり、フリースペースに子どもたちが来や すい環境を創出するなど、地域の子どもを上手く巻き込むことで利用 者の増加につながっています。

見事なまでの地域資源活用の成功例。特に素晴らしいポイントは、やは り子ども。まず自分たちが楽しい、そしてそれが子ども、未来につながって いることが、藍染未来工房(このネーミングも素晴らしい!)の皆さんの笑 顔を輝かせていました。キーマンである城野さんのパワーに圧倒され (笑)、工房の皆さんの笑顔に囲まれての藍染め体験、やっぱり人間っ

ていいなと信じられる元気をもらいました!

城山では自治会の垣根を越えて100人以上が集まりやさしいゲームに興 じ、上野町では卓球に興じる。そこにあるのは、勝ち負けや点数ではなく、 人と人との交流でした。何かがあった時のために交流を大切にする一方 で、何かがあった時のために、子どもと地域を分断したい人もいる。近所の 方に頼むのか、警備会社に頼むのか。心の安らぎと書いて「安心」。私た ちの心は、人との繋がりなしで安らぐことはできるのでしょうか? やさしいゲーム&食事会(長崎市城山南部自治会公民館)

卓球&茶話会(長崎市上野町東部自治会公民館)

A B

(5)

多田/それではまず、田上市長から長崎市の地域コミュニティの現状に ついてご紹介していただきます。

田上/時代が変化するなか、皆で力を合わせないと解決できない問題が 増えてきています。私が感じるのは、「当事者が多いまちは元気なまちで、評 論家が多いまちは元気でないまち」だということ。元気なまちを一言で表現 するなら、皆ができることを少しずつ出し合う「全員プレーヤーのまち」。ただ、 そんなまちを目指そうとする時、どことどうつながるのか、どうやってまちをよく する“眠っている”力を見つけるのか、が難しい現状にあるというのが大きな 課題ですね。

多田/なるほど、「当事者」というのはキーワードの一つですね。山崎さん は、田上市長のお話を聞いてどう思いましたか?

山崎/田上市長がおっしゃった「当事者」のことを、僕はもともと「活動人 口」と呼んでいます(図1)。地域で定住人口が減っていくなかで、豊かなま ちにするヒントは、まさに評論家人口が大半という市から脱却し、当事者人 口、活動人口を増やしていく、そこを目指すのも一つの戦略ではないかと。  今まで皆さんは社会教育、生涯学習、公民館活動にたくさん取り組んで きたけれども、なかなか活動人口が増えなかった…。どうやって皆でつなが り、今まで活動に参加していなかった人たちを増やしていくかが重要になっ てきます。知らないグループとつながろうと思った時、何が一番つながる要 素になるか。私はその一つが、「美しさ」や「楽しさ」ではないかと思っていま す。音楽の活動をされている児玉さん、そのあたりの話をお願いします。

児玉/はい。私は、平成10(1998)年から音楽家を学校やコミュニティに 派遣する公共ホール音楽活性化事業(通称「おんかつ」)を始めています。

いわゆる「アウトリーチ活動」です。もともとは芸術の普及のためにスタートし た活動でしたが、回を重ねる度にアーティストたちにコミュニケーション力が つき、地域の諸問題に対して「何とかしなければ…」というミッションの感覚 が生まれてきた。私は、この部分がアウトリーチの一番の収穫ではないかと 感じています。

山崎/長崎市民がもし、自分たちのまちに演奏家に来てほしいと思った ら、どうすればいいんですか?

児玉/長崎市の場合は、音楽家のオーディションやアウトリーチ研修など をやって、そういう派遣の仕組みをつくっています。最初は音楽だけでした が、最近ではダンスや演劇などいろんな分野に広がっています。演劇につ いては、福田さんから話をしていただきたいと思います。

福田/僕は演劇という分野で芸術に携わっていますが、人の心を動かす のが芸術だと思っています。特に演劇の場合は、コミュニケーションの能力 を向上させようとか、コミュニケーションとはどんなものか考えようとか、その きっかけづくりとして、学校でのアウトリーチ活動があります。ただ、学校側が 求めてくれないと、アーティストとしては行けない。これは地域の場合も同じ ことで、それぞれの地域で「こういう問題があって、それを解決する手段の一 つとして、演劇というものを使ってみたいんですけど、どんなことがやれます か?」という問いかけがまず必要になります。そこから地域の人とアーティスト との間にまずコミュニケーションが生まれ、参加者同士からその家族までど んどん広がっていく。そういった部分が、演劇のアウトリーチ活動の良いとこ ろですね。

多田/次は、若者の地域に対する関心について、山口先生からお話をお 願いします。

山口/私のゼミでは、平成14(2002)年に城栄町商店街で「かっちぇる 城栄」というコミュニティスペースを運営した経験があります。ゼミの研究 テーマが「商店街が疲弊していることについて考えたい」ということになった からです。学生たちはまず商店街に行き、地域住民に話を聞いて、3千人く らいからアンケートをとりました。そこで地域の人たちの言わば「冷蔵庫」と なっていることがわかり、このまま商店街が疲弊していっては地域経済が危 ないという実感がわいて、商店街の活性化に取り組んだんです。やっぱりそ の地域を知ることが重要だと思いますね。

 ただ、今難しい問題が出てきて、国やNHKの世論調査によると、日本の 国民は社会貢献したいという思いが高まっています。ところがその一方で は、自治会とか会社の上司と部下の関係とか、全部教え合って相談しよう という関係は嫌だという。自治会ではなく、特定の分野だったら協力してい いよという人が増えてきているんです。そうすると、社会貢献意識が高まって いくなかで、だけどやりたいことはピンポイントのところで、その地域にそうい うものがどういうふうに関係するのか…。要はそこの接点を見つけられない と、なかなか難しいですね。

 最近の成功事例としては、地域の防犯と趣味のランニングが結びつい た福岡県宗像市の「パトロールランニング」があります。これは、本来の目 的・分野ではないランニングされている人をうまくフォローし束ねて、夜、防犯 上危ないところをコースにいれて皆で走ってもらうというものです。長崎市全 体でも、自治会のような地域限定型の組織と、子育てや環境などでつな

がっている志縁組織が、うまく交わっていく必要があると思っています。

多田/商店街の話も学生たちがまずは会いに行き、話を聞いたというの がポイントですね。僕は演劇の演出家ですが、演劇は人と会わなければ作 れないので、すごく人との関係を大事にしているんですが、地域づくりもやっ ぱり「人」なんですね。山崎さん、仲間を増やしていくというか、今意識を向け ていない人たちを向かせるために何かいい方法ってありますか?

山崎/地域にはいろんな興味を持った人がいるので、いろんな機会をつ くって、町中につながる仕掛けを敷き詰めていくのはどうでしょうか。音楽を 演奏してくれる人と知り合いたいなら、長崎にはそういった仕組みがある。そ れでは、山口先生、大学の学生さんにうちのプロジェクトに関わってほしいと 思ったらどうしたらいいんですか?

山口/今、そういう仕組みの窓口がうちの大学にはあります。後は、基本 的には個人個人の研究室の教員の思い一つというところがありますね。

福田/山口先生が先ほどおっしゃったちょっとずつ関わりたいというのも一 つの考えとして、素敵だなと思いますね。1人でも2人でもいいから、ちょっと ずつ関わっていき、それを広げていってつながることが大切。そういうひっか かり(選択肢)をたくさん用意するのが大事だという気がします。

児玉/問題は、例えば自治会など地縁でつながっているところが、一見細 分化しているような若い人の興味をどう広げていくのかということ。今後は、 志縁や趣味の縁みたいな入口を、自治会活動の中にたくさんつくっていく ことも必要ですね。

当事者が多いのは元気なまち。評論家が多いのは元気でないまち。

いろんな機会をつくり、町中につながる仕掛けを敷き詰める。

地域活性化シンポジウム クロストーク

●アドバイザー

児玉 真

●アドバイザー

山口 純哉

田上 富久

長崎市長 長崎大学経済学部准教授

地域創造アドバイザー 長崎市芸術アドバイザー ●サブコーディネーター

福田 修志

F’s Company代表 長崎成人式アドバイザー ●メインコーディネーター

多田 淳之介

キラリ☆ふじみ 芸術監督 ●スペシャルゲスト

山崎 亮

コミュニティデザイナー studio-L代表 知らない人と

つながろうと思った時、 「美しさ」や「楽しさ」が

要素になると思います。

演劇は、

人と会わなければ作れない。 地域づくりも、

やっぱり「人」なんです。

1人でも2人でもいいから、 ちょっとずつ関わって、 それを広げていくことが大事。

アウトリーチの収穫は、 アーティストに地域の諸問題に 対して「何とかしなければ」という 感覚が生まれたこと。

地域をつくる場面に 子どもを参加させる。 それが、未来のまちづくりにも つながります。

図1

(当事者人口)

連・講・結・ 座の時代 住民同士で 助け合った時代

個人主義 産業構造の変化 若者の都市への流出

元気なまちを 一言で表現するなら、 「全員プレーヤー」の

まちだということです。

C

r

o

s

s

t

a

l

k

1910年 10,000

5,000

0 [人]

1950年

活動人口減少へ

人口

活動人口

1990年 2015年 2050年

定住人口と活動人口の関係

(6)

9 8

山崎/ここで、人と人との結びつきを、図を使って紹介したいと思います (図2)。地域には、テーマ型あるいは興味型の志縁で結びつくところと、自 治会など地域の縁で結びついていくところがあります。今は地縁型だけで は難しいという時代になってきました。だからこそ、両方手を結ばないといけ ない。地縁型になりがちなコミュニティは、いかにたくさんの種類のテーマ型 や志縁型コミュニティの友達をつくるかですね。真ん中に皆さんがいて、周 りに家族がいて、その周りに地域の自治会があって、さらに国や県や市がそ の外側にいるという、旧来型のまちの構造は成り立たなくなりつつありま す。今後は、たくさんの結びつきを身にまとうことが大事になってくる。いろん なところにちょっとずつ関わっていくことですね。

 それから、最後に、最近気に入っている本をご紹介します。石川善樹さん の『友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法』とい う本です。この本の帯に面白い言葉がいっぱい書いてあります。<「つなが り」が少ないと死亡率が2倍><孤独は、喫煙より身体に悪い><町内会 の役員は、健康にいい>などです。これらの情報は全部、アメリカの大学の 研究データで証明されているそうです。

山口/私から一点だけ、追加したいと思います。子どもの頃から地域に関 わるというのは、地域をつくる場面に、子どもをきちんと参加させることです。 熊本県のある町では、小学生が夜遅くまで大人といっしょにまちの真ん中を 走る水路の形をどうするかという研究をしていました。それから十数年経ち、 そのうちの何人かはまちづくりの専門家になって、ある者は大学教員となっ てまちづくりを教えていて、今でもそのまちに京都から学生を連れて行って アイデアを出し合い、またそこに地元の小学生が入って、新たなまちづくりを 進めています。子どもにそういったことを行っているまちを誇りに感じてもら う。私は、それが将来、その人が自治会に入ってなくても、そことつながって

いく一つの要因になると思っています。

田上/さきほど山崎さんからいろんな人がつながり、個人を守っているとい う話がありましたが、たくさんつながりがある、たくさん絆があるということは、

実は(自分を)一番に守ってくれるものをたくさん作っていることにつながっ ていくという意味でも、すごく大事だと思いました。今日のいろんなお話 で、二つ大事だなぁっと改めて気づきました。一つはつなぐ人、つなぐ仕 組み、つなぐ場をたくさんつくっていくということ。もう一つは、教育の大事 さで、子どもたちも含めて皆でやってみて、いっしょに体験しながら経験 値を上げていくということ。この二つは今後、皆さんの地域でも役に立つ のではないでしょうか。

多田/今日は本当に良いクロストークができたと思います。パネリストの皆 さん、どうもありがとうございました。

地域活性化シンポジウム クロストーク

クロストーク終了後には、7つの会場で「分科会」が行われ、

地域活性化につながる学びや活動を行っている団体の取り組みが紹介された。

今回の分科会では、伝統芸能から演劇、やさしいゲーム、藍染にいたるまで、

多彩なジャンルの体験メニューをご用意。

参加者たちは自分が関心のある「分科会」の会場へ足を運び、自由に体験を楽しんでいた。

優良な成功事例を地域活性化のヒントに!

7つの分科会では、さまざまな体験が行われた。

C r o s s t a l k

地縁型 コミュニティ

以前

現在

個人

家族 地域 国・県・市

個人

個族

国・県・市 自治会

町内会

老人会 婦人会

子ども会

テーマ型 コミュニティ

Facebook

Mixi

サークル NPO

クラブ

図2

「地縁型コミュニティ」に「テーマ型コミュニティ」が加わる時代へ。

○監修:多田 淳之介/山崎 亮/児玉 真/山口 純哉/福田 修志

○取材および編集:株式会社 一広(中嶋 隆・原田 剛)/小川内 清孝/松尾 順造 ○発行:長崎市生涯学習課

参照

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