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地方創生における若者の存在ー若者が戻りたい地域とはー

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卒業論文

「地方創生における若者の存在 ― 若者が戻りたい地域とは―」

環境学部 環境マネジメント学科

枝廣淳子研究室

1362046 久米由佳

平成

29 年 1 月 30 日

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【目次】 1. 問題意識・背景 2. 目的 3. 調査方法と調査の概要 3.1 言葉の定義 3.2 調査方法 4. 「地方創生の定義」~政府と地域それぞれの視点から~ 4.1 国・政府視点の「地方創生」 4.2 取組を進める現場である地域視点の「地方創生」 5. 若者が戻ってくる地域とは ~アンケート調査から~ 5.1 先行調査(2017 年卒 マイナビ大学生 U ターン・地元就職に関する調査) 5.2 若者の U ターンへの意識調査(アンケート調査) 5.2-1 アンケート調査結果 5.3-2 アンケート調査まとめ 6. 自治体のUターンへの取り組み 6.1 秋田県の取り組み 6.2 徳島県の取り組み 7. 考察・提案 8. 謝辞 9. 引用・参考文献・資料 10. 付録

1. 問題意識・背景

総務省統計局が行っている国勢調査(※1)によると、平成 27 年の日本の人口は1億 2711 万人で、 前回の調査を行った平成22 年から 94 万7千人減少している。これは、大正9年の国勢調査開始以来 はじめての減少である。39 道府県で人口減少がみられ、秋田県、福島県、青森県を上位とする地方部 での人口減少率が大きいという結果が出ている。 少子高齢化による人口の自然減と、進学や就職により若者が都市部へと流出することでの人口の社 会減の影響により、地方における人口減少はさらに大きくなっている。 総務省の平成27 年度版情報通信白書(※2)によると、毎年約6~10 万人の地方から東京圏への 人口流出が加速しており(図1)、特に 20 代の東京圏への流出の割合が大きいという統計結果が出てい る(図2)。

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図表1 住民基本台帳転出入超過数(三大都市圏・他道県合計) (出典)総務省統計局住民 基本台帳人口移動報告 (2010 年-2013 年) (まちひとしごと創生会議 第 1 回参考資料 1-5) 図表 2 東京圏の年齢階層別転出入超過数 (2010~2013 年) (出典)総務省統計局住民基本台帳人口移動 報告(2010 年-2013 年) 東京圏:東京、神奈川、埼玉、千葉各都県 合計 グラフ内の人数は百人以下四捨五入 (まちひとしごと創生会議 第 1 回参考資料 1-6) 20 代の東京圏への転入が多い理由として は、一般的に15~19 歳は中高校卒業時期、 20~24 歳は大学・専門学校卒業時期とあたり、 進学や就職など生活環境の変化の節目が 20 代の時期に重なることが挙げられるのではな いかと考えられる。このまま続くと、今後さ らなる人口減少が予測されている。

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人口減少・少子高齢化の課題解決、地域存続をかけて、地域の特色を生かして活性化させるととも に、住民の生活環境に適した取り組みを行うことで、将来にわたっても持続可能な地域を創生する動 き―地方創生と呼ばれる動き―が今日各地で行われている。 若者が地方から都市へと移動することは、地方における人口減少に拍車をかけている要因の一つで あると考えられる。地方にとって、産業・経済、伝統文化など様々な分野において、後継者となる若 者が減ることの意味は大きい。税金をかけて育てた優秀な若者が、都市部へ行ったまま戻ってこない のは、地方にとって大きな痛手となる。 人口減少・少子高齢化という課題に対して、「地方創生」の取り組みを行う上で、「若者」が大きな キーポイントになるのではないかと考えた。 地方において若者の人口を減らさないための対策として、①若者を地域から出さない、地元での就 職を進める、②U・I・J ターンなどの移住を促進する、などが主に挙げられる。 その中で、私が注目したのは、「U ターン」である。若者が地方を出ることにより、一旦は人口が減 少するが、都市や他地域・海外などで学び、成長してきた若者がU ターンをして地域に戻ってくるこ とは、人口面においても、スキル面においても、地域にとって大きな価値を生み出すと考えられる。

2. 本研究の目的

地方における若者の人口減少への対策として、地方から若者を転出させない施策やU・I・Jター ンといった移住・定住施策がある中で、今回「Uターン」に注目した理由が2つある。 1 つ目に、「Uターンする者は地域に対して、内側的視点と外側的視点を併せ持つこと」と考える。 Uターンする者は、地元を出たからこそ地元の良さを再認識したり、または地域内で暮らしていた 場合には気づきにくい地域の良さなどの盲点を発見してくれると考える。 私自身も地元秋田県から大学進学を機に首都圏に移動した一人である。秋田県に暮らしている頃は、 都市部と比べて交通の便が良くないこと、先端技術や流行の流通スピードが遅いところなどマイナス な部分にばかり目が行っていた。しかし、県外に出て客観的にみることで、当たり前と思っていて目 を向けていなかった秋田県の自然や食べ物、風土など周辺環境の豊かさに気が付くことができた。 また、地域外から見える地域の姿を知っていることと、知識やスキル・技術をもって地域に戻って くることから、今までの地域にはなかった新たな事業や取り組みなどの創出が期待できると思われる。 2 つ目に、「わかものの要素とそとものの要素をもつこと」である。 地方創生の取り組みを推し進める原動力の要素として、「わかもの、よそもの、ばかもの」といわれ る。わかものは、強力なエネルギーをもち、実働主体となる。よそものは、地域や取り組みを従来の 姿から客観的に外側からみることができる。ばかものは、従来の価値観からはみ出たアイディアを生 み出す。この三者が地域内に存在すると、地域内に変化をもたらし、人々の意識も変わっていくとい われている。その点において、若者のUターン者は、わかものとよそものの要素を併せ持っているの である。 ゆえに、人口減少に直面し、地域の持続可能性が危ぶまれる地域にとって、若者のUターン者に注

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目する意味があるのではないかと考えたのである。 人口減少・少子高齢化の課題に対して地方創生を進めていくうえで、若者がU ターンをして戻って きたいと思う地域とはどのような地域であり、どのような要素を持ち得ているのか、この論文では明 らかにする。そのために、若者の地元やUターンに関する意識調査を実施するとともに、現在のUタ ーンに関する国や自治体での取り組み事例を調査し、地方への若者のU ターンを促進するための提案 を行うことを目的とする。

3. 調査方法と調査の概要

3.1 言葉の定義 本研究を進めるにあたり、使用する言葉の定義を以下のようにする。 (1)「Uターン」とは、厚生労働省の人口移動調査(※3)によると、「出生都道府県と調査時点の居 住都道府県が同一で,一度でも他の都道府県に他出した経験がある人を指す」と定義付けされて いる。 したがって、本研究においてUターンとは、「一度でも出生都道府県から他の都道府県に他出し た経験がある人が、出生都道府県に戻ってくること」と定める。 (2)「若者」とは、大辞林(※4)によると、「年の若い人。青年。わこうど」と記されており、具体 的な年齢まで記載されていない。 本研究においては、大学進学や就職により、移動する可能性が高い大学生・社会人を対象とし た18~30歳を若者として定める。 3.2 調査方法 (1)アンケート調査の実施 5 章において、若者が U ターンをして戻ってくる地域のもつ要素を明らかにするために、19~24 歳 の若者51 名に対して、「U ターン」に対する意識についてアンケート調査を実施し、分析を行う。 (2)文献調査 4 章において、地方創生の定義について、政府が公表している資料や自治体のホームページ、書籍 を用いて、地方創生とはどのように定義づけして使用しているのか、またどのような取り組みを実施 しているのかを分析する。 5 章・6 章において、Uターンを促進するために、現在自治体や市民の取り組み事例を、公開されて いるホームページや書籍をもとに分析を行い、若者がUターンをして戻りたい地域の要素を見出す。

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4.

「地方創生」の定義~政府と地域それぞれの観点から~

今日、日本全国において「地方創生」という言葉をよく耳にする。しかし、この「地方創生」とは どのような取組または最終的な状態を意味するものであるのか疑問が生じた。 しかし、「地方創生」に関する定まった定義を探しても見つけることはできなかった。 地方創生に関するニュースを発信している一般社団法人ニッポニア・ニッポンにおいても、 「地方創生という言葉を定義づけて明文化されたものは、現段階では存在していません。しかし、主 に第 2 次安倍内閣からの地方活性化への取り組みや事業を指してつかわれています。(※5)」と述べ られている。 農村や中間地帯の問題について研究を行っている小田切徳美氏の著書『農山村は消滅しない』(※ 6)より、「大雑把にいえば、1980 年代から今に至る期間で、「地域づくり」はどの時期にも使われ言 葉であるが、その期間の前期には、「地域活性化」が、そして後期には「地域再生」が独自の言葉と して使われている。」と述べている。また、「単品型・画一的な地方活性化から、福祉や環境も含めた 総合性、そして地域の実情を踏まえた多様性に富んだ地域づくりへの転換が求められた。」としてい る。 首都圏中心、一極集中の時代から地方の特性を生かした自治の取り方は、時代と呼び名とともに変 化していっていることがわかる。では、今日頻繁に耳にする「地方創生」とはどのような意味合いの もとで使用されているのであろうか。 「地方創生」の定義については、政府・省庁、自治体のホームページや書籍をもとに文献調査とし て、「地方創生」という言葉のもとで活動や取組を行っている箇所や言及している箇所を収集し、一般 的に「地方創生」とはどのように定義づけて使用しているのかを中央視点と現場視点として、政府の 観点と地方自治体の観点から比較し、分析する。 4.1 国・政府視点の「地方創生」 まず、国が政策として地方創生に取り組む中心となっている「まち・ひと・しごと創生本部」がど のように発足したのかというと、まち・ひと・しごと創生本部のホームページ(※7)から、「人口急減・ 超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの 特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるよう、まち・ひと・しごと創生本部を設置しまし た。現在、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局と内閣府地方創生推進事務局が両輪となって、 地方創生の推進に向けた施策に取り組んでいます。」と記載されている。 また、政策を検討するに当たっての原則においては、 「まち・ひと・しごとの創生に向けては、人々が安心して生活を営み、子供を産み育てられる社会環 境を作り出すことによって、活力にあふれた地方の創生を目指すことが急務の課題である。 このた め、地方において、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む「好循環」を確立 することで、地方への新たな人の流れを生み出すとともに、その「好循環」を支える「まち」に活力 を取り戻すことに取り組むこととしている。 この観点から、今後の検討にあたっては、原則に即し た政策を整備するよう徹底をはかる。」とある。

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政府が意図する「地方創生」とは、「日本が直面する人口減少・超高齢化に対して、政府と地方が 一体となって、それぞれの地域の特色に合わせた「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しご と」を呼ぶことで「まち」に好循環を確立することで持続可能な地域社会をつくり出すこと」を意味 していると考えられる。 目指す姿を実現するために策定されたものが、長期ビジョンと総合戦略であり、国と地方で策定を 行っている。 4.2 取り組みを進める現場である地域視点の「地方創生」 徳島県神山町での取り組みにおいて、考えられている「地方創生」は『神山プロジェクトという可 能性~地方創生、循環の未来について』(※8)という書籍のなかで、NPO 法人グリーンバレー理事長 の大南信也氏は、 「神山では、「創造的過疎」というテーマのもとで地域づくりをやっています。日本全体が人口減少の 時代に入っている中で、過疎地で人口を横ばいで推移させることは不可能だろうと。だからそれを受 け入れて、数ではなくて内容を改善していこうというのが、「創造的過疎」の考え方です。」 と述べている。 熊本県水増(みずまさり)集落においては、現在 20 年間ゼロ少子化、平均年齢 73 歳、10 世帯 18 人 の限界集落と呼ばれる集落である。こどもが帰ってくる集落そして住民の幸せ実感日本一の集落にす るために、地元のベンチャー企業と提携を結び、再生可能エネルギーである太陽光発電を集落共有地 である斜面を利用し、その売電収益を集落再生のための投資として、農業の6 次産業化や多世代・都 市交流などに取り組み、農村集落再生のモデルを目指している。 多くの「地方創生」と呼ばれる動きは、政府、地域ともに人口減少という問題に直面して、解決を 目指し、かつ地域それぞれの特色を生かして持続可能な地域社会を構築していくために取り組みであ ると考えられる。

5.若者が戻ってくる地域とは ~アンケート調査結果から~

近年、地方から都市部へ若者が流出することにより、地方において若者の減少が課題の1 つとして あがっている。私は若者にとって、知識や能力の向上のため、様々な経験を積むために県外や海外な どに移動することはとても大きな意味があると考える。 しかし、ここで地方に生じる問題としては、優秀な若者が地方から出ていき、戻ってこないことが 経済や産業などの地方の生活基盤を支えるうえで大きな痛手となることである。今後、さらに少子高 齢化が進むことが予想され、このままの状況で若者が流出していくと、ますます地方の人口が減るだ けでなく、出生率の低下が加速し、少子高齢化に拍車をかけることになるであろう。 地方の若者の人口を減らさないために、地方に若者をとどめる取り組みも1つの方法であるが、私 は、地方から出た若者が戻ってきたいと思うような地域づくりを進めることのほうが重要なのではな いかと考える。なぜなら、一度地方外に出て知識やスキルを身につけて成長した若者が、考えや技術

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を地域に持ち込み地域に活かすことで、地域に変化を生み、地域内が活性化されるのではないかと考 えるからである。 今回の調査においては、若者が抱いている地元就職・Uターンに関する意識を調べるために、 先行研究として株式会社マイナビが卒業予定の大学4 年生・院 2 年生を対象に行っているアンケート 調査を用い、本調査は先行研究を参考に19~24 歳大学生・社会人を対象として、20 都道府県出身の 大学1~4年生・大学院生・社会人を対象としてアンケート調査を実施した。 5.1 先行調査(2017 年卒 マイナビ大学生 U ターン・地元就職に関する調査) 株式会社マイナビが2017 年卒業予定の全国大学 4 年生及び院 2 年生のマイナビ会員 6717 名に対 して、「2017 年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」を実施している。 この調査結果において、本研究に関わる3つの結果に注目することにする。 ① 地元(Uターン含む)就職を希望する最も多い理由として、「(自分の意志から)両親や祖父母の 近くで生活したいから」46.6%、女子においては地元進学・地元外進学両方で 50%以上という結 果で、次いで「実家から通えて経済的に楽だから」44.1%となった。 ② 地元(Uターン含む)就職を希望しない理由として、希望しない理由は「希望する企業がない」 が36.2%、「都会の方が便利だから」が 35.0%という結果になった。 実現すれば地元就職するかもしれないものとして、「働きたいと思うような企業が多くできる」 46.6%、「給与が良い就職先が多くできる」36.3%が上位となった。 ③ 地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望しない」と回答した人に、「将来的に地 元(Uターンを含む)就職を考えているか」という設問に対して、「考えている」と回答した人は 11.0%であった。 5.2 若者の U ターンへの意識調査(アンケート調査) 今回は、5.1 のデータからも明らかなように、大学進学や就職により、移動する可能性が高い 19~ 24 歳大学生・社会人を対象として、20 都道府県出身の大学1~4年生・大学院生 39 名、社会人 12 名の計51 名に地元就職・Uターンに関する意識についてアンケート調査を実施した。 アンケート項目については、先行研究である「2017 年卒 マイナビ大学生 Uターン・地元就職に 関する調査」を参考に作成した。(アンケート調査項目については、10 章付録に記載してある) 5.2-1 アンケート調査結果 今回の調査結果から、以下の5 つのことが分かった ① 約半数が、現時点で地元での就職(U ターン就職を含む)を希望している。 図3より、「希望する」と回答した人は20%、「希望しない」と回答した人は 22%と差はな いが、「どちらかといえば希望する」と回答した人も合わせると、地元・Uターン就職を希望す る人の割合は57%となり、半数を超える結果となった。

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図3 現時点での地元(Uターン含む)就職希望の割合(アンケート調査に基づく) ② 地元外に進学したことをきっかけとして、「地元の風土が好き」、または「両親や祖父母の近く で暮らしたい」という理由で地元での就職を希望する。 図4 より、地元(Uターン含む)就職を希望する理由として、最も多い回答は「地元に風土 が好きだから」が48%、次いで「(自分の意志から)両親や祖父母の近くで暮らしたいから」 が37%という結果になった。 続いて、地元(Uターン含む)就職を希望するきっかけは何であるのかと質問したところ、 「地元外に進学して」という回答が46%と最も多い回答となった。地元外に進学して地元を離れ たことをきっかけとして、地元への愛着心や両親や祖父母などの家族の近くで暮らしたいとい う思いが生まれ、強まり、地元での就職を希望するという選択をすることに結びついたのでは ないかと考えられる。 知識や経験を他の地域で積んだうえ、かつ地元への思いも強まって戻ってくるという事は、 地域にとっても有益であると考えられる。 図4,5に関しては、前問である図3において、現時点で地元(Uターン含む)就職を「希望す る・どちらかといえば希望する」と回答した人を対象として質問を行っている。 1.希望する 20% 2.どちらか といえば希 望する 37% 3.どちらか といえば希 望しない 21% 4.希望しない 22% あなたは現時点で地元での就職(Uターン含む)を希望しますか 1.希望する 2.どちらかといえば希望する 3.どちらかといえば希望しない 4.希望しない N=51

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図4 地元(Uターン含む)就職を希望する理由 (アンケート調査に基づく) 図5 地元(Uターン含む)就職を希望するきっかけ (アンケート調査に基づく) ③ 働きたいと思う企業・職種が多くあれば、地元での就職を希望するが、現状では働きたいと思 う職種が地元には存在していない。 図6、7より、地元(Uターン含む)就職を希望しない理由として、「希望する企業・職種が ないから」が50%と最も多く、実現すれば地元(Uターン含む)就職をするかもしれない要素 としては、「働きたいと思うような企業・職種が多くできる」56%と半数を超える結果となっ た。 このことから、若者が地方においての就職を希望しない理由として、交通インフラ等の利便 1.(自分の意志から) 両親や祖父母の近く で暮らしたいから 35% 3.希望する職種が あるから 7% 4.地元の風土 が好きだから 48% 5.地元に貢献 したいから 7% 7.その他 3% あなたが地元(Uターン含む)就職を希望する理由は何ですか。 ※現時点で地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望する」と回答した人対象 1.(自分の意志から)両親や祖 父母の近くで暮らしたいから 2.(親から)地元で暮らすように 言われているから 3.希望する職種があるから 4.地元の風土が好きだから 5.地元に貢献したいから 6.友人が多いから 7.その他 N=29 1.両親に進められ たため 11% 2.地元外に進 学して 46% 4.授業・研究 で、地元の問題 を学んだため 14% 5.その他 29% あなたが地元(Uターン含む)就職を希望するきっかけは何ですか。 ※地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望する」と回答した人を対象 1.両親に進められたため 2.地元外に進学して 3.地元の企業・組織でイ ンターンしたため 4.授業・研究で、地元の 問題を学んだため 5.その他 N=28

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性よりも、生活の糧となる仕事・雇用面において満足していないことが伺える。 ④ 働きたいと思うような仕事がないので、現時点も将来的にも地元就職を選択肢に入れていない。 図6,7からの結果と図8より、現在の地元の仕事の内容・雇用面の状況と若者の求める状 況に差がみられることが分かる。そのため、就職を考えるにあたり、将来的にも地元での就職 を選択肢に入れていない可能性も考えられる。 図6,7、8に関しては図3において、現時点で地元(Uターン含む)就職を「希望しない・ どちらかといえば希望しない」と回答した人を対象に質問を行っている。 ⑤ 女性は将来的に、結婚するときに地元(Uターン含む)就職を望む傾向がある。 図8・表3より、現時点では地元(Uターン含む)就職を希望していないが、将来的には 考えていると回答した27%(8 人)の人に、どのような機会に検討すると思うかと質問したと ころ、37%(3 人)の人が「結婚するとき」と回答した。その 37%(3人)は全て女性であっ たことから、女性は現時点では地元(Uターン就職含む)を希望しないが、将来的に結婚する ときに地元(Uターン含む)就職を考える可能性が男性よりも高いのではないかと考えられる。 しかし、今回は回答者が8 人とデータ数が少ないため、この結果を一般論に当てはめること については更なる調査が必要であることに注意し、参考結果としておきたい。 図6 地元(Uターン含む)就職を希望しない理由 (アンケート調査に基づく) 1.実家から離れた いから 9% 3.希望する企 業・職種がない から 50% 4.都市部の ほうが便利 だから 27% 5.その他 14% あなたが地元(Uターン含む)就職を希望しない理由は何ですか。 ※地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望しない」と回答した人を対象 1.実家から離れたいから 2.給与が安いから 3.希望する企業・職種がない から 4.都市部のほうが便利だから 5.その他 N=22

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図7 実現すれば地元(Uターン含む)就職をするかもしれない要素 (アンケート調査に基づく) 図8 将来的に地元(Uターン含む)就職を検討割合 (アンケート調査に基づく) 1.働きたい と思うよう な企業・職 種が多くで きる 56% 2.給与が高くなる 12% 3.地元の風土 が好きになる 4% 4.交通インフ ラがよくなる 8% 5.希望するスキル が身に着けられる 16% 6.その他 4% 実現すれば地元(Uターン含む)就職するかもしれない要素を 教えてください。 ※地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望しない」と回答した人を対象 1.働きたいと思うような企 業・職種が多くできる 2.給与が高くなる 3.地元の風土が好きになる 4.交通インフラがよくなる 5.希望するスキルが身に着け られる 6.その他 N=25 1.考えている 27% 2.考えていない 54% 3.その他 19%

あなたは将来的に地元(Uターン含む)就職を考えていますか

。 ※現時点で地元(Uターン含む)就職を「(どちらかといえば)希望しない」と回答した人を対象 1.考えている 2.考えていない 3.その他 N=26

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図9 将来どのような機会に地元(Uターン含む)就職を検討するのか(アンケート調査に基づく) 表3 将来どのような機会に地元(Uターン含む)就職を検討するのかという設問に対する男女別回 答分布(アンケート調査に基づく) 男性(人) 女性(人) 1.結婚するとき 0 3 2.子供ができたとき 0 0 3.自分が定年を迎えるとき 1 1 4.新たな仕事がしたいと思ったとき 0 1 5.両親の介護が必要になったとき 0 1 6.その他 1 0 5.2-2 アンケート調査まとめ 若者の約半数は、地元外に進学したことをきっかけに、地元への愛着や、両親や家族の近くで暮ら したいという思いが生じる、または強まることで、地元(Uターン含む)就職を希望するという傾向が みられるのではないかと考えられる。 一方で、地元には働きたいと思うような企業がないために、現時点では地元(Uターン含む)就職を 希望しないが、働きたいと思うような企業が多くできるのであれば地元(Uターン含む)就職を希望す るかもしれないと若者は考えている。これは、若者は潜在的には地元に戻りたいと思っているのでは ないだろうか。 1.結婚するとき 37% 3.自分が定年を迎え るとき 25% 4.新たな仕事が したいと思った とき 12% 5.両親の介護が 必要になったと き 13% 6.その他 13% あなたは将来、どのような機会に地元(Uターン含む)就職を 考えると思いますか。 ※(10)において、「考えている」と回答した人を対象 1.結婚するとき 2.子供ができたとき 3.自分が定年を迎えるとき 4.新たな仕事がしたいと思ったとき 5.両親の介護が必要になったとき 6.その他 N=8

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6.自治体のUターンへの取り組み

Uターンを促進するために、Uターンする人が増えている自治体や市民の取り組み事例を、公開さ れているホームページや書籍を収集し、その情報をもとに若者がUターンしたいと思うような地域と はどのような地域であるのか分析を行い、そのような地域の要素を見出したいと思う。 6-1 秋田県の取り組み 秋田県には、「Aターン」というものが存在している。Aターンとは、秋田県へのUターン・Iタ ーン・Jターンの総称で、秋田出身の方もそれ以外の方も、秋田にきて秋田に住んでくださいとい う願いを込めて作られた造語で、オールターン(All Turn)の A と、秋田(AKITA)の A がかけられ ている。 NPO ふるさと回帰支援センターがセンターを来訪した移住相談希望者を対象に実施した移住希 望地域ランキングにおいて、2015 年度秋田県は 8 位に入っている。上位ランクインの理由として、 U ターン希望者が圧倒的に多いことが特徴として挙げられている。 公益財団法人秋田県ふるさと定住機構が情報公開している事業報告書のデータをもとに、Aターン 実績、Uターン就職者の2013~2015 年の推移は、図 10 のグラフのような結果が出ている。 (出典 公益財団法人秋田県ふるさと定住機構 事業報告書(平成25 年度~平成 27 年度))※9 図10 A ターン登録就職者数の推移と内訳 (A ターン登録就職者とは、A ターン登録を行い、秋田県内で就職者した人のことを示す。) Aターン登録就職者も3 年間で 1.5 倍に増加し、Uターン就職者も 2013 年 133 人、2014 年 168 人、2015 年 193 人と、3 年間で 1.5 倍に増加している。また、Aターン就職者のうち、Uターン就 職者の割合は、2013 年では 92%、2014 年では 83%、2015 年では 86%と毎年Uターン就職者が8 ~9割と占めるという結果が出ている。 2013年 2014年 2015年 県外就職者 12 34 31 Uターン就職者 133 168 193 Aターン就職者 145 202 224 0 50 100 150 200 250 人 数

Aターン登録就職者数の推移と内訳

Uターン就職者 県外就職者 Aターン就職者

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人口減少率が全国で最も大きい秋田県がなぜUターン希望者が多いのか、秋田県が取り組んでい るAターン施策について分析を行った。その理由は、「公的支援の手厚さ」であった。 まず、秋田県での就職を希望する人が、Aターン登録をすると、公益社団法人秋田県ふるさと定 住機構と秋田県内各ハローワークとAターンプラザ秋田(無料職業紹介所)の 3 社が連携して、企業 からの情報を提供してくれる。その内容は、①求人情報の提供、②企業面接交通費等助成金、③就 職面接会等の各種イベントの案内、④個人求人開拓、⑤A ターン情報誌の提供などのサポートを受 けることができる。 大学生などの新卒者向けには、秋田県就活情報サイトでの情報掲載や奨学金返金助成制度、そし て秋田県出身学生を中心としたAターン促進のために、情報提供や支援に関する協定を関東圏にあ る9つの大学と締結している。 秋田県は農業も盛んな県であることから就農したい人への支援も充実しているが、秋田県主催で 県内の鹿角市と湯沢市が共催となって取り組むプログラムに、田舎発事業創出プログラム「ドチャ ベン・アクセラーター」がある。2015 年よりスタートしたプログラムで、地域に根ざしたベンチャ ー(土着ベン)起業家の育成と移住を支援するプログラムである。 プログラムは3部構成となっており、2016 年から事業が開始されている。プログラムへの参加資 格は、県外在住者または県内に居住して 36 か月未満の方となっているため、移住を考えている人 には心強いプログラムであると思われる。 したがって、秋田県のAターン施策は、移住前後での移住者への支援が手厚いことから、U ター ン者移住希望者増加しているのではないかと考えられる。 6-2 徳島県の取り組み 徳島県三波町を起点に地域活性に向けて取り組む会社は、東京でベンチャー企業として立ち上が ったが、採用活動がうまくいかず悩んでいた。しかし、自然あふれる同町にサテライトオフィスを つくり、仕事とプライベートを両立させる「半×半IT」を提唱したところ、U・Iターンの就職 希望者が集まるようになったという事例がある。 徳島県には、徳島サテライトオフィス・プロモーションチームというチームがある。(※10)サテ ライトオフィスの誘致活動を成功に導くタスクフォースとして、県・関係市町村、地元NPO法人、 企業などで構成する首都圏のICT企業のサテライトオフィス誘致を推進する実働部隊であり、徳 島県の魅力を体感するツアーや古民家等の改修による環境整備、受け入れ体制の充実や戦略的な情 報発信を検討している。 サテライトオフィスと徳島県がなぜ結びつき、多くの企業や移住者が増加しているのかというと、 理由は2つあると紹介されている。 1 つ目は、「徳島県内全域に敷設されたCATV網と自然豊かな過疎地域である環境面」である。 県内隅々まで敷設された高速インターネット網の普及率は全国でトップともいわれている。また自 然豊かな環境のなかに古民家の空き家などが多く存在していることで、オフィスとして活用しやす いだけなく、アイディアも浮かびやすくのではないかと思われる。

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2 つ目は、「人をあたたかく迎い入れる文化があるという面」である。古くからお遍路さんを迎え 入れて見送るという文化の影響もあり、外部の人でもあってもあたたかく接し、つながりを大事に する風習が根付いていると、徳島サテライトオフィス・プロモーションチームは述べており、Uタ ーンする人はもちろんのこと、サテライトオフィスを作り、都市から移住してきたI・Jターンの 人に対しても寛容に接するのではないかと考えられる。 また、複数のサテライトオフィス同士やサテライトオフィスの人と地元の人が交流をして、農業 を行ったり、地域に関連する新たな事業を創出するなど効果も生まれているという事例も挙げられ ている。 したがって、徳島県はIT技術によって場所の制約のない仕事と、自然環境・生活環境と、県民 がもつ文化や性格を生かして、サテライトオフィスを通じた取り組みで、U・Iターンの移住者を 増やしているのではないかと考えられる。

7.考察・提案

アンケート調査から、若者の約半数は、地元での就職(Uターン含む)を希望している。しかし、 毎年約 10 万人の若者が東京を中心とする首都圏へと転出している。それは、なぜなのか、若者の意 識を調べてみると、地元には希望する仕事がないため地元を出ていくことが分かる。また、実現した ら地元に戻ることを希望するかもしれない要素としては、働きたいと思うような企業が多くできるこ とを最も多く回答している。このことから、若者は潜在的に地元で働くことを希望しているが、やり たいと思う仕事がないので働く場所を地元地域外へと求めて出ていくという流れがあると考えられ る。また、仕事のある場所で暮らし続けるので、地元地域は人口が減少したままとなるのではないか と思われる。 しかし、若者が地元外に出ることで良い面もあることが分かった。それは、地元外に転出した若者 は、知識や経験を重ねるとともに、地元外に出たことで地元への愛着も強め、地元での就職を希望す る傾向があるということである。また、Uターンした者は地域に対して内的視点と外的視点を合わせ 持つと言われている。若者がUターンすることは、地域に様々な要素を持ち込むことになるのであ る。 次に、秋田県と徳島県でのUターンへの取り組みに関する文献調査から、地元へと戻りたい人を増 やしている要素は、「受け入れる体制」と「仕事を生み出す場」にあるのではないかと思われる。 「受け入れる体制」というのは、秋田県では、求人情報の提供や企業面接交通費の助成金、Aター ン情報誌の提供などの、Aターン登録をすることで複数のサポートの受けることが可能となる公的支 援の取り組みがあり、徳島県では古くからお遍路さんを迎え見送るという文化の影響で外部の人であ ってもあたたかく迎え入れて、人とのつながりを大事にするという文化が人々に根付いていると考え られる。 「仕事を生み出す場」というのは、秋田県では地域に根差した起業家を育成し、移住も支援するプ ログラムの「ドチャベン・アクセラーター」というプログラムがあり、徳島県では「半X半IT」を 提唱する企業や徳島サテライトオフィス・プロモーションチームという行政・民間企業・NPOなど

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で構成される首都圏のICT企業のサテライトオフィスを誘致する団体がある。秋田県のプログラム は、地域に根差した事業と起業家を創出することを目的としており、徳島県のサテライトオフィス・ プロモーションチームは首都圏のICT企業のサテライトオフィスを誘致することを目的としてい て、双方ともにその地域での仕事と移住者を増やすことにつながるのでとても良い取り組みであると 思う。 しかし、サテライトオフィスを誘致する際には注意しなければいけないこともあると思われる。そ れは、地域とのつながりである。徳島県の例では、複数あるサテライトオフィスや地元の住民と交流 をして、地域に関わる事業も生み出されているが、ただサテライトオフィスを誘致するだけでは、人 やオフィスは場所を移してきても、資本や雇用はその地域には生み出されず、もっと他に好条件の地 域があればそちらにオフィスが移ってしまう可能性もあると考えられる。なので、サテライトオフィ スを誘致する際に、地域側として、サテライトオフィスと地域のつながりを作る姿勢や、その企業は どのような考えをしているのかを知ることが大切になってくると思われる。 これらのことから、私は若者がUターンして戻っていきたいと思う地域は、起業することへの支援 がある地域ではないかと考える。 若者が地元に戻ることを検討するかもしれない要素として、「働きたいと思うような仕事が多く存 在する」ことを挙げている。地域内で仕事をつくることが求められる。しかし、仕事をつくるという ことは、ただ単に数を増やすという事ではなく、地域が本来求める地域に根差した仕事を作り出すこ とが必要なのではないかと考える。仕事を生み出すことで、既存の企業や仕事に刺激を与え、互いに 切磋琢磨しあい、協力しあって、地域内で高め合うことが地域内の活性化にもつながると思われる。 そして、Uターンした者が従来の地域にはない新たな考え方や方法を加えて、地域に根差した地域 が求める起業をし、地域に仕事を生み出すことによって、地域内での経済的な効果も生まれるととも に、次なるUターン希望者や新たな移住者の増加へとつながる循環が生まれると考える。 そのために、地域として若者を地方にとどめておくという考え方よりも、若者を経験やスキルアッ プのための留学または研修期間と考えて他地域へと送り出し、地元への愛着心もスキルも高まって地 元に戻ってきた若者を支援し、バックアップして、ともに地域で仕事を生み続ける地域環境を築いて いくことのほうが長期的視野で考えた際に良いのではないのかと思う。 本調査は、若者のUターンへの意識アンケート調査と自治体のUターンへの取り組みを調査し、地 方創生を進めていくうえで若者が戻りたいと思うような地域について研究を行った。しかし、若者が 働きたいと思う仕事とはどのような仕事であるか、またUターンすることによる地域への経済的効果 について具体的な調査を行うことができなかったため、今後の課題として、調査を進めていきたいと 考える。

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8.謝辞

今回、この卒業研究を卒業論文として形にすることができたのは、指導教員であります枝廣淳子教 授の熱心なご指導と、アンケート調査に協力していただいたみなさまのおかげです。 この場をお借りしまして、協力していただいた皆様へ心から感謝と御礼を申し上げます。 ありがとうございました。

9.引用・参考文献・資料

※1.総務省統計局 平成27 年国勢調査 人口速報集計結果 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/pdf/youyaku.pdf ※2 総務省 平成27年度版情報通信白書特集テーマ「ICT の過去・現在・未来」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc231110.html ※3.厚生労働省 人口移動調査 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/117-1a.html ※4.大辞林 ※5.一般社団法人 ニッポニア・ニッポン 地方創生ニュース http://nipponianippon.or.jp/local-creation/news/1485.html ※6 小田切徳美 『農山村は消滅しない』2014,12,19 ※7 まち・ひと・しごと創生本部ホームページ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/ 首相官邸ホームページ まち・ひと・しごと http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/about/pdf/siryou_h261022.pdf ※8.NPO 法人グリーンバレー、信時正人 『神山プロジェクトという可能性~地方創生、循環の未 来について』 ※9 公益財団法人秋田県ふるさと定住機構 事業報告書 (平成25年度・平成26年度・平成27 年度) http://www.furusato-teiju.jp/disclosure/ (平成25年度) http://www.furusato-teiju.jp/disclosure/files/jigyou_houkoku_h25.pdf (平成26年度) http://www.furusato-teiju.jp/disclosure/files/jigyou_houkoku_h26.pdf (平成27年度) http://www.furusato-teiju.jp/disclosure/files/jigyou_houkoku_h27.pdf ※10 徳島サテライトオフィス・プロモーションチーム http://www.tokushima-workingstyles.com/home.html 藤波巧、『人口減が地方を強くする』、2016.4 松谷明彦、『人口流動の地方再生学』、2009.6

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10.付録

【アンケート調査項目】 若者のUターンに関する意識調査 このたび、卒業研究の一環として、20~30 歳の方を対象に、Uターンに対する意識について、調査 を実施することになりました。お忙しいところ恐縮ですが、ご協力のほど、よろしくお願い致します。 なお、調査結果は統計的に処理し、お名前やご意見を直接公表するなどしてご迷惑をおかけするこ とはいたしません。また、調査結果は卒業研究以外の目的で使用することはしないことを申し添えま す。 2016 年 12 月 5 日 東京都市大学 環境学部 環境マネジメント学科 久米由佳 連絡先:g1362046@tcu.ac.jp (ご注意) 1. 調査票は、かならずあなた自身のことについてご記入ください。 2. お答えは、あなたのお考えに最も近いものをおひとつ選んでください。 3. お答えは、回答欄に番号をご記入ください。 お答えがその他の場合には、回答欄に具体的に記入してください。 (1) あなたの現在の住まいは実家ですか、一人暮らしですか。 (2) 1.実家暮らし 2.実家を離れて一人暮らし 3.その他 回答欄( ) (2)あなたの卒業した高校の都道府県を教えてください。 例) 神奈川県 回答欄( ) (3)あなたの進学した大学の都道府県を教えてください。 回答欄( )

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(4)あなたが最も働きたいと思う勤務地を1つ選んでください。 働いている方は、現在の勤務地にあてはまるものを選んでください。 1.卒業した高校と同じ都道府県 2.進学した大学と同じ都道府県 3.1、2とは違う都道府県 回答欄( ) (5) あなたは現時点で地元での就職(U ターン含む)を希望しますか。 1.希望する 2.どちらかといえば希望する 3.どちらかといえば希望しない 4.希望しない 回答欄( ) 設問(5)において、地元での就職を「希望する」「どちらかといえば希望する」と答えた方にお聞きし ます。 (6) あなたが地元(U ターン含む)就職を希望する理由は何ですか。あなたの理由にもっとも近い ものを1つ選んでください。その他を選んだ場合は、カッコ内に理由を記入してください。 1.(自分の意志から)両親や祖父母の近くで暮らしたいから 2.(親から)地元で暮らすように言われているから 3.希望する企業・職種があるから 4.地元の風土が好きだから 5.地元に貢献したいから 6.友人が多いから 7.その他( ) 回答欄( ) (7)あなたが地元(Uターン含む)就職を希望するきっかけは何ですか。その他を選んだ場合は、カッコ 内に理由を記入してください。 1,2を選んだ方は、設問6にお進みください 3,4を選んだ方は、設問8にお進みください

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1.両親に勧めらたため 2.地元外に進学して 3.地元の企業や組織でインターンをしたため 4.授業・研究で、地元の問題を学んだため 5.その他( ) 回答欄( ) ※設問(6)、(7)に回答した方は、5 ページの設問(ⅰ)にお進みください。 設問(5)において、地元就職を「希望しない」「どちらかといえば希望しない」と答えた方にお聞きし ます。 (8)あなたが地元(U ターン含む)就職を希望しない理由は何ですか。その他を選んだ場合は、カッ コ内に理由を記入してください。 1.実家から離れたいから 2.給与が安いから 3.希望する企業・職種がないから 4.都市部の方が便利だから 5.その他( ) 回答欄( ) (9) 実現すれば地元(Uターン含む)就職するかもしれない要素を教えてください。その他を選んだ 場合は、カッコ内に理由を記入してください。 1.働きたいと思うような企業・職種が多くできる 2.給与が高くなる 3.地元の風土が好きになる 4.交通インフラが良くなる 5.希望するスキルが身につけられる 6.その他( ) 回答欄( ) (10) あなたは将来的に地元(U ターン含む)就職を考えていますか。

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1.考えている 2.考えていない 3.わからない 回答欄( ) 説問(10)で「考えている」と答えた方にお聞きします。 (11)あなたは将来、どのような機会に地元での就職(U ターン含む)を考えると思いますか。その他 を選んだ場合は、カッコ内に理由を記入してください。 1.結婚するとき 2. 子どもができたとき 3. 自分が定年を迎えるとき 4. 新たな仕事をしたいと思ったとき 5. 両親の介護が必要になったとき 6. その他( ) 回答欄( ) 最後に、全員に、あなた自身のことについてお聞きします。 (ⅰ) あなたの性別を教えてください。 1.男性 2.女性 回答欄( ) (ⅱ) あなたの所属を教えてください。 1.大学1年生 2.大学2年生 3.大学3年生 4.大学4年生 5. 大学院生 6. 社会人 回答欄( )

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(ⅲ)あなたの年齢を教えてください。

回答欄( )

参照

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