• 検索結果がありません。

氏名 山下やました

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "氏名 山下やました"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

氏 名 山下

や ま し た

弘樹

ひ ろ き

所 属 都市環境科学研究科 都市環境科学専攻 分子応用化学域 学 位 の 種 類 博士(工学)

学 位 記 番 号 都市環境博 第

236

号 学位授与の日付 平成

30

3

25

日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 名

Hydrothermal synthesis of the functional ceramics (

水熱法による機能性無機材料の創製

)

論 文 審 査 委 員 主査 教授 金村 聖志 委員 教授 宍戸 哲也 委員 准教授 武井 孝 委員 准教授 梶原 浩一

【論文の内容の要旨】

本論文は、機能性無機材料を環境にやさしい水熱法を用いて合成することの優位性につ いて、リチウムイオン電池の正極材料、アルミナ系の断熱材料、自動車排ガスの触媒を例 として研究を行ったものである。以下に、各章で得られた研究の成果についてまとめる。

第一章では、本研究の背景と目的を示した。水熱合成は、100℃以上の高温かつ高圧の 熱水の存在下で行われる化合物の合成ならびに結晶成長である。水熱合成の特長は、原料 の粉末を混合して焼成することにより化合物を得る従来の固相法よりも反応温度を低くで きること、板状や針状などの様々な形状の均一なナノ粒子を合成できること、ナノレベル での均一な複合化ができることなどが挙げられる。近年、多くの研究者によって、ナノレ ベルでの粒子径、粒子の形状、複合化の制御が必要とされる機能性無機材料の水熱合成に ついて検討が行われている。本研究では、機能性無機材料のなかで、リチウムイオン電池 用正極材料、耐熱マット用Al2O3ファイバー、および自動車排ガス浄化触媒に着目し、

これらの3種類について水熱合成による新しい合成法の提案を行うとともに、機能性の向 上について検討した。

第二章では、リチウムイオン電池用正極材料であるケイ酸塩系材料(Li2MSiO4、

M=Fe,Mn,Co,Ni)の水熱合成を行い、ケイ酸塩系材料の組成を最適化することに

より、放電容量と平均電圧の積であるエネルギー密度の向上を検討した。はじめに、Li

2Fe0.5Mn0.5SiO4のFe、MnへのAl、Mg、Zn、もしくはCoドー

プを検討し、目的の鉱物相を不純物なく水熱合成することに成功した。それぞれのドープ

品において、コインセルを作製して電気化学的特性を評価した結果、Coドープにより最

(2)

も効果的に放電容量を向上させることができた。これは、CoドープによってLi2Fe 0.5Mn0.5SiO4の結晶子径が小さくなり、充放電時にLiイオンの出入りがし やすくなったためと考えられた。しかし、Coドープした場合でもケイ酸塩系材料の平均 電圧は実用化されている既存の正極材料よりも低く、エネルギー密度の向上のためには平 均電圧の向上も必要であると考えられた。そこで、理論的に平均電圧の向上が期待できる Li2MnSiO4のMnへのCo置換を検討した。Co置換量を変化させたLi2Mn SiO4の水熱合成を行った結果、すべての置換量において不純物はみられず、単相の均 一な大きさのナノ粒子が得られた。これらのCo置換品において、コインセルを作製した 電気化学的特性を評価した結果、エネルギー密度はCo75%置換において最も大きい6 59 Wh kg-1を示し、既存の正極材料であるLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2

(600 Wh kg-1)を上回ることに成功した。これは、Co75%置換によって、

正極材料と電解液の界面の電荷移動抵抗が小さくなったためと考えられた。

第三章では、耐熱マット用Al2O3ファイバーの水熱合成を検討した。耐熱マット用 Al2O3ファイバーは、これまでアルミニウムのアルコキシドを原料として紡糸後に焼 成を行う前駆体繊維化法を用いて製造されてきたが、製造コストが高いという問題があっ た。本研究では、工業的に使用可能で安価な硫酸アルミニウムを原料として、セルロース ファイバーをテンプレートとして用いAl2O3ファイバーの作製を試みた。水熱合成に よりセルロースファイバーとAlOOHの複合体を作製し、その後焼成することにより、

不純物を含まない中空Al2O3ファイバーを得ることに成功した。得られた中空Al2 O3ファイバーの熱伝導率を評価した結果、耐熱マット用Al2O3ファイバーとして使 用可能であることがわかった。

第四章では、自動車排ガス浄化触媒(Pt-Rh/CeO2/Al2O3)の水熱合成を検 討した。これまで、自動車排ガス浄化触媒の合成は、担体であるAl2O3にCe、

Pt、

及びRhの原料溶液を含浸させて焼成する含浸法によって行われてきたが、貴金属量の低 減や高温での耐熱性の向上が課題であった。本研究では、担体であるAl2O3に対して、

水熱合成によりCeO2、Pt、及びRhの担持を行い、特異的な中空ナノロッド状のC eO2を有し、かつPtならびにRhをCeO2表面に選択的に担持させた触媒を得るこ とに成功した。水熱合成品と含浸合成品を用いて触媒活性を比較した結果、水熱合成品の 方が含浸合成品よりも、より低温でCOの分解が可能であった。これは、PtならびにR hの分散性がよいためと考えられ、今後の自動車排ガス浄化触媒における貴金属量の低減 の研究に有用な知見である。

第五章では、第二~四章を総括した。3種類の機能性無機材料の水熱合成ならびに機能 性の向上に成功した。Liイオン電池用正極材料(Li2MSiO4/C)は、水熱合成によ る遷移金属(M)の組成の検討により、既存の正極材料よりもエネルギー密度を向上できた。

耐熱マット用Al2O3ファイバーは、水熱合成による新しい合成法を提案できた。自動

車排ガス触媒(Pt-Rh/CeO2/Al2O3)は、水熱合成による新しい合成法を提案

(3)

し、既存の含浸法と比較して触媒活性を向上できた。これらの研究成果は、水熱合成にお

いて新たな知見を見出したもので、実用化への応用が可能であるとともに、学術的にも多

くの成果を得ることができた。

参照

関連したドキュメント

これらの定義でも分かるように, Impairment に関しては解剖学的または生理学的な異常 としてほぼ続一されているが, disability と

となる。こうした動向に照準をあわせ、まずは 2020

体長は大きくなっても 1cm くらいで、ワラジム シに似た形で上下にやや平たくなっている。足 は 5

・如何なる事情が有ったにせよ、発電部長またはその 上位職が、安全協定や法令を軽視し、原子炉スクラ

ぼすことになった︒ これらいわゆる新自由主義理論は︑

これからはしっかりかもうと 思います。かむことは、そこ まで大事じゃないと思って いたけど、毒消し効果があ

QRされた .ino ファイルを Arduino に‚き1む ことで、 GUI |}した ƒ+どおりに Arduino を/‡((スタンドアローン})させるこ とができます。. 1)

Âに、%“、“、ÐなÑÒなどÓÔのÑÒにŒして、いかなるGÏもうことはできません。おÌÍは、ON