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修 士 学 位 論 文

分 裂 酵 母

fbp1

遺 伝 子 座 に お け る 転 写 抑 制 時 の

ク ロ マ チ ン 再 構 築 機 構 の 解 明

指 導 教 授 廣 田 耕 志 教 授

平 成 2 9 年 2 月 1 7日 提 出

首都大学東京大学院

理 工 学 研 究 科 分 子 物 質 化 学 専 攻 学修番号 15880306

氏 名 梅 田 未 来

(2)

学 位 論 文 要 旨 ( 修 士 ( 理 学 ) )

梅田 未来

分裂酵母 fbp1遺伝子座における

転写抑制時のクロマチン再構築機構の解明

【序論】

真核生物のゲノムDNAはクロマチン構造をとり、高度に凝集しているが、その構造 はダイナミックに変化している。このクロマチン構造の変化が、転写などのDNAを鋳 型とする反応を制御していることが近年明らかになってきた。我々は、分裂酵母のfbp1 遺伝子座をモデル系に、クロマチン構造と転写の制御メカニズムの研究を行ってきた。

fbp1遺伝子は、グルコース飢餓ストレスに応答し転写が活性化するので、培地中のグル コース濃度を変えるだけで転写状態を制御することができる。そのため、転写調節にお けるクロマチン制御の分子機構研究の良いモデルアッセイ系として用いられている。こ れまでに当研究室では、fbp1の転写活性化時に、長鎖非コードRNAの転写を伴いなが ら fbp1 プロモーター領域のクロマチン構造が上流から順次再編成されていくことを見 出した[1]。また、これらの現象が、3種の転写活性化因子とTup11/12 corepressorsによ る拮抗的な制御によって調節されていることも明らかとなった[2]。しかしながら、転 写が活性化した後、転写を終結させ、クロマチンを元の密な構造に再構築する機構は未 解明のままであった。そこで、本研究では、fbp1の転写を活性化させた後、グルコース の豊富な培地に分裂酵母を移し、転写が抑制されるときの転写活性化因子と Tup

corepressors の働きに焦点をあて、転写活性化後に環境が常態となった時にクロマチン

を再構築する機構を解明することを目的とした。

【結果・考察】

分裂酵母をグルコースの豊富な培地に移すと、転写装置であるRNA polymerase IIが プロモーター領域より 10 分で解離し、転写が抑制された。この時のクロマチン構造の 変化を球菌ヌクレアーゼというDNA消化酵素の接近性の変化で評価した。クロマチン 構造の解析を行ったところ、転写活性化因子の結合する、UAS1と呼ばれる領域への球 菌ヌクレアーゼの接近性が10分で低下した。一方、転写開始点近傍のTATA boxにお ける球菌ヌクレアーゼの接近性は徐々に低下し、120分で常態まで低下した。このこと から、fbp1の転写抑制時には、クロマチン構造に2段階の制御が存在することが示唆さ れた。

次に、ヒストンタンパク質がこの領域に動員されることでクロマチンが再構築されて いるのか調べる為に、fbp1 プロモーターにおけるヒストンの結合量を定量した。UAS1 におけるヒストンの結合量が 10分で回復することが予想されたが、fbp1プロモーター

(3)

ーゼ接近性の速やかな低下は、ヒストンタンパク質の動員の為ではなく、この領域での 転写活性化因子の結合状態の変化に伴うヌクレオソームの配置パターンの変化による ものであることが示唆された。実際に、UAS1に結合する転写活性化因子Atf1は、グル コースの豊富な培地に移して 10分で低下することがわかった。同様に、fbp1転写に必 須である他の転写活性化因子Rst2もグルコースの豊富な培地に移して10分で低下した。

これまでの結果から、UAS1における球菌ヌクレアーゼ接近性の速やかな低下は、転写 活性化因子の解離による、ヌクレオソームの結合パターンの変化を表している一方、

TATA boxでの球菌ヌクレアーゼ接近性の緩やかな(120分後)低下は、ヒストンタン

パク質の動員によるクロマチン再構築を表していることが示唆された。

酵母からヒトまで保存されている、転写共抑制因子Tup corepressorsの転写抑制での 機能を調べるため、Tup11/12 欠損株(tup∆∆)を用いて解析を行った。驚くべきことに、

tup∆∆では、野生型と同等のクロマチン再構築と転写抑制が行われていた。これらの結 果から、Tup corepressorsはfbp1の転写抑制には必要でないという意外な結論が示唆さ れた。tup∆∆ではグルコース飢餓時のfbp1の転写量の増加や、グルコース飢餓以外のス トレスでのfbp1の非特異的な転写活性化が見られることから[3]、Tup corepressorsは転 写活性化時の転写量調節や、不用意なfbp1転写の抑制を担っていると考えられる。

本研究では、分裂酵母 fbp1 の転写抑制時における転写抑制機構およびクロマチン再 構築機構の一端を明らかにした。fbp1遺伝子座では、クロマチン再構築に先立って転写 抑制され、クロマチン再構築に独立して転写が抑制されることが明らかとなった。一方、

出芽酵母において、クロマチンの再構築が行われないと転写の抑制がかからなくなるこ とが報告されている[4]。このことから、分裂酵母における転写抑制とクロマチン構造 の関係性は、出芽酵母とは異なることが示唆される。今後、クロマチン再構築機構に着 目し、クロマチン再構築を担う因子の同定や、クロマチン再構築が行われない変異体で の転写制御機構の解明を推進する。

【参考文献】

[1] Hirota, K., Miyoshi, T., Kugou, K., Hoffman, C. S., Shibata, T., and Ohta, K.

Stepwise chromatin remodelling by a cascade of transcription initiation of non-coding RNAs.

Nature 456, 130-135 (2008)

[2] Asada, R., Takemata, N., Hoffman, C. S., Ohta, K., and Hirota, K.

Antagonistic controls of chromatin and mRNA start site selection by Tup family corepressors and the CCAAT-binding factor. Mol. Cell Biol. 35, 847-855 (2015)

[3] Hirota, K., Hasemi, T., Yamada, T., Mizuno, K., Hoffman, C. S., Shibata, T., and Ohta, K.

Fission yeast global repressors regulate the specificity of chromatin alteration in response to distinct environmental stresses. Nucleic Acids Res. 32, 855-862 (2004)

[4] Adkins, M. W. and Tyler, J.K.

Transcriptional Activators Are Dispensable for Transcription in the Absence of

(4)

目次

略 語 一 覧 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・2 1 序 論 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・3 1.1 クロマチン構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.2 転写活性化因子と転写抑制因子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.3 分裂酵母 fbp1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

1.4 Tup corepressors・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

1.5 本研究の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2 使 用 し た 試 薬 お よ び 実 験 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・7 2.1 試薬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

2.1.1 購入試薬・キット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

2.1.2 調製試薬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

2.2 実験で使用した装置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 2.3 実験に用いた分裂酵母株・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 2.4 実験に用いたプライマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 2.5 実験操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 3 結 果 と 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・25 3.1 fbp1 転写の抑制に伴うプロモーター領域のクロマチン構造の変化・・・・25 3.2 fbp1 プロモーターにおける徐なクロマチン再構築・・・・・・・・・・・27 3.3 転写活性化因子の速やかな解離・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 3.4 転写抑制因子 Tup11/12 の欠損株における転写抑制・・・・・・・・・・30

3.5 Tup11/12 欠損株における fbp1 プロモーターのクロマチン再構築・・・・30

3.6 プロモーターのクロマチン構造による転写開始の阻害・・・・・・・・・32 3.7 まとめと考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 4 参 考 文 献 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・35 謝 辞 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・38

(5)

略語一覧

AcOH acetic acid

bp base pairs

BSA bovine serum albumin

ChIP chromatin immunoprecipitation dCTP deoxycytidine triphosphate DDW distilled deionized water dNTP deoxynucleotide triphosphate EDTA ethylenediaminetetraacetic acid

EGTA ethylene glycol-bis(2-aminoethylether)-N,N,N’,N’-tetraacetic acid

EtOH ethanol

HDAC histone deacetylase

HEPES 4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazineathanesulfonic acid

IP immunoprecipitation

KOAc potassium acetate

Kan kanamycin

MeOH methanol

MNase micrococcal nuclease

MOPS 3-morpholinopropanesulfonic NaOAc sodium acetate

ORF open reading frame PBS phosphate buffered saline PCR polymerase chain reaction qPCR quantitative PCR

RNAP II RNA polymerase II rpm rotation per minute

RT room temperature

SDS sodium dodecyl sulfate TBS tris-buffered saline

Tris tris (hydroxymethyl) aminomethane UAS upstream activation sequence

2ME 2-mercaptoethanol

(6)

序論

1.1 ク ロ マ チ ン 構 造

真核生物では、ゲノムDNAはクロマチン構造をとっており、核内に高度に凝集し た状態で存在する。クロマチン構造は、2つの H2A—H2Bダイマーと (H3—H4)2テト ラマーからなるコアヒストンにDNAが約2周巻付いたヌクレオソームを基本構造と し、それが折り畳まれた構造である。コアヒストンには、カノニカルヒストンの他 にヒストンバリアントと呼ばれる、カノニカルヒストンと数アミノ酸残基だけ異な るヒストンタンパク質も存在し、ヒストンバリアントの含まれるヌクレオソームは それぞれ性質が異なる 1。巨大な分子であるゲノムDNAはクロマチン構造をとるこ とで微小な核内に収納されている反面、密な構造はDNAを鋳型とする反応に対して は阻害的に働く。しかし、細胞はクロマチン構造を変化させることで転写や組換え、

DNA複製、DNA修復といった反応を制御している2。

クロマチン構造の変化は、ヒストンの化学修飾や、ATP 依存性クロマチンリモデ リング因子、ヒストンシャペロンによって引き起こされる 1-3。クロマチンの構成因 子であるヒストンの N 末端領域はヌクレオソームから飛び出しており、メチル化や アセチル化など、様々な化学修飾を受ける。例えば、転写が活性化している遺伝子 のプロモーター領域では H3のアセチル化、ORF内部の 5’側では H3K4のトリメチ ル化、ORF全体でH3K36のトリメチル化が起こる。一方、転写が抑制されているヘ テロクロマチン領域ではH3K9や K27がメチル化されている2。DNAに損傷が入っ た時には、H2A バリアントの一種である H2A.X がリン酸化され、DNA修復が行わ れる4。ATP依存性クロマチンリモデリング因子は、アセチル化やメチル化を受けた ヒストンを認識するブロモドメインやクロモドメインをもち、ヒストンの交換やヌ クレオソームの除去を担う 5,6。ヒストンシャペロンが除去されたヒストンを受け取 る 7。また、ヒストンシャペロンは転写や DNA複製時のヌクレオソーム再形成やヒ ストンの交換も担う 3。このように、ヒストンの化学修飾や ATP 依存性クロマチン リモデリング因子、ヒストンシャペロン等によるクロマチン構造の変化を介し、DNA を鋳型とする反応は制御されている。

1.2 転 写 活 性 化 因 子 と 転 写 抑 制 因 子

真核生物では、転写を行う際にクロマチン構造が阻害的に働くため、クロマチン 構造を緩ませる必要がある8。遺伝子間領域には転写を制御するコンセンサス配列が 存在する。そこにその配列を認識するDNA結合タンパク質が結合する。このタンパ ク質のうち、転写を活性化させるものを転写活性化因子、抑制するものを転写抑制

(7)

因子と呼ぶ。転写活性化因子または転写抑制因子が結合すると、coactivators や

corepressorsがリクルートされる9,10。これらは、遺伝子間領域のヒストンの修飾状態

を変化させ、ATP 依存性クロマチンリモデリング因子によってヌクレオソームの除 去やスライディングを受けやすくしたり、ヌクレオソームを安定化させたりする。

他にも、coactivators はエンハンサーと転写開始複合体の双方と相互作用し、転写を

活性化するmediatorとしての機能も持つ9。

1.3 Tup corepressors

分裂酵母のTup11/12は酵母からヒトまで保存されているGlobal corepressorsであり、

ヒトではTLE、ショウジョウバエではGroucho、出芽酵母ではTup1と呼ばれている

10,11 。Tup1 はストレス応答遺伝子や代謝反応に必要な遺伝子など、様々な遺伝子の

抑制を担っている12。Tup1はヒストン脱アセチル化酵素であるHDACと相互作用し、

抑制的なクロマチン形成に寄与する13, 14。出芽酵母のTup1欠損による表現型が、分 裂酵母のTup11の発現で抑制されることから15、分裂酵母のTup corepressorsも抑制 的なクロマチン形成に寄与していると考えられる。

近年、分裂酵母のTup11/12は転写抑制だけでなく、転写の精密な制御にも関わっ ていることが明らかになってきた。Tup corepressors の欠損によってストレス応答の 特異性が失われ、野生型では応答しないストレスに対して、クロマチン構造の変化 を引き起こしたり、転写が活性化したりする16ことから、Tup corepressorsは正確な 転写制御に重要な役割を果たす。

1.4 分 裂 酵 母 fbp1

分裂酵母 fbp1 は糖新生に必要なfructose-1,6-bisphosphatase をコードしており、グ ルコース飢餓ストレスに応答して転写が著しく活性化する16。fbp1の転写は、転写抑 制因子であるScr1とTup11/12によって抑制され、転写活性化因子であるAtf1、Rst2、

Php2-5複合体によって活性化される17-19。細胞外環境に反応するシグナル伝達経路で

ある、MAPK経路によってAtf1が活性化し、PKA経路によってScr1とRst2が拮抗 的な制御を受ける18,19。fbp1のプロモーターにはUAS1、UAS2と呼ばれる2つのcis elementsが存在する18。UAS1はcyclic AMP response element (CRE)配列であり、Atf1 の結合配列である18。UAS2はstress response element (STRE)配列であり、Scr1とRst2 の結合配列である 19。PKA 経路が不良になった変異株におけるスクリーニングで Tup11、Tup12、Php5がfbp1の転写制御を行う因子として同定された17。Tup11、Tup12 は酵母からヒトまで保存されているGlobal corepressorsであり、fbp1上流領域のクロ マチン構造の制御を介して転写を制御している15, 19, 20。Php5はPhp2、Php3と3量体

(8)

を形成し、CCAATという配列に結合することからCCAAT-binding factor (CBF)と呼 ばれる21。

当研究室では、fbp1 転写活性化時に、mRNA の転写に先立って、上流領域からの 長鎖非コードRNAの転写と共役したクロマチンリモデリングが起こることを発見し た22。この非コードRNAは少なくとも3種類転写されており、fbp1の転写活性化に 伴って転写開始点が下流へ移行していくものである。また、これらの現象は上述の3 種の転写活性化因子とTup corepressorsによる拮抗的な制御によって調節されている ことも明らかとなった23(図1)。グルコースが豊富な環境では、Tup corepressorsは 転写活性化因子の結合領域(UAS1、UAS2)のクロマチンが開かないように抑制し ている(図1-1段目)。グルコース飢餓になるとAtf1がUAS1に結合し、UAS1とUAS2 における、Tup corepressorsのクロマチン構造変化抑制を解除する(図1-2段目)。CBF がUAS2に結合し、Tup corepressorsによって抑制されていたTATA周辺のクロマチ ン再編成を誘導する。(図1-3段目)。TATA周辺のクロマチンが開いた後、RNAP II の結合を抑制しているTup corepressorsをRst2が抑制し、転写装置を安定化する(図 1-4段目)。

(9)

図 1 転 写 活 性 化 因 子 と Tup corepressorsに よ る 拮 抗 的 な 制 御

グルコースの豊富な培地では fbp1 プロモーターは密なクロマチン構造をとっており、

Tup11/12 によって UAS1、UAS2、TATA のクロマチン構造の変化は抑制されている(1

段目)。グルコース飢餓になると、Atf1がUAS1、UAS2におけるTup11/12の抑制を解除 する(2段目)。UAS2のクロマチンが開くと、Php2-5がUAS2に結合し、TATAにおけ るTup11/12の抑制を解除する(3段目)。RNAP IIの結合を抑制するTup11/12をRst2が 抑制し、転写装置を安定化する(4段目)。

1.5 本 研 究 の 目 的

細胞は細胞外の環境の変化に応じて遺伝子の発現を調節する必要がある。遺伝子 の転写調節において、細胞にストレスが与えられた時に転写を活性化させる際の分 子機構はよく研究されている。一方で、細胞はストレスがなくなれば、その転写を 抑制する必要があるにもかかわらず、その分子機構は未解明のままである。本研究 では、分裂酵母fbp1遺伝子座をモデル系に用い、fbp1の転写を活性化させたあと、

グルコースの豊富な培地に移し、転写が抑制される際の転写活性化因子と Tup

corepressors の働きに焦点をあて、転写抑制時にクロマチンを再構築する機構を解明

することを目的として研究を行った。

fbp1+ Tup11/12

Glucose Poor Glucose Rich

UAS1 UAS2 TATA

RNAP II

ncRNA

Atf1

UAS1 UAS2 TATA

Rst2 TATA Php2-5 Atf1

Tup11/12

RNAP II RNAP II

Tup11/12

mRNA Rst2 RNAP II

Atf1 Php2-5

(10)

2 使用した試薬および実験方法

2.1 試 薬

2.1.1 購入試薬・キット 試薬名

10x H buffer TaKaRa

10x Loading Dye TaKaRa

10x M buffer TaKaRa

2-mercaptoethanol (分子生物学用) 和光純薬

2-propanol (試薬特級) 和光純薬

5x PS GXL buffer TaKaRa

Acetic acid (試薬一級) 和光純薬

Adenine (試薬一級) 和光純薬

Agarose ナカライテスク

Amersham Megaprime DNA Labeling System, dCTP GE

Anti-ATF1-S.pombe abcam

Anti-DYKDDDDK tag 和光純薬

Anti-Histone H3 abcam

Anti-RNA polymerase II CTD4H8 Millipore

Bacto Agar BD

Bacto Triptone BD

Bacto Yeast Extract BD

Bromophenol Blue 和光純薬

BSA ナカライ

CaCl2·2H2O (試薬特級) 和光純薬

ClaI NEB

cOmplete EDTA-free Roche

D-sorbitol (試薬一級) 和光純薬

D (+) -glucose (試薬特級) 和光純薬

dNTP mix TaKaRa

Dynabeads ProteinA Thermo Fisher Scientific

EcoRI TaKaRa

EDTA·2Na 同仁化学研究所

Ethanol (試薬特級) 和光純薬

(11)

Ethidium bromide Molecular Probes

EGTA 東京化学工業

Ficoll PM400 GE

Formaldehyde solution (分子生物学用) 和光純薬

Formamide ナカライテスク

Glycerol (試薬特級) 和光純薬

Glycine 和光純薬

Glycogen Roche

H3PO4 (試薬特級) 和光純薬

HCl (試薬特級) 和光純薬

HEPES SIGMA

Hoechst 33258 同仁化学研究所

IGEPAL CA-630 SIGMA

illustra ProbeQuant G-50 Micro Columns GE

K2HPO4 (試薬特級) 和光純薬

Kanamycin sulfate (生化学用) 和光純薬

KCl (試薬特級) 和光純薬

KH2PO4 (試薬特級) 和光純薬

KOH (試薬特級) 和光純薬

LiCl (分子生物学研究用) ナカライテスク

Methanol (試薬一級) 和光純薬

MgCl2·6H2O (試薬特級) 和光純薬

MgSO4 (試薬特級) 和光純薬

MNase (Nuclease S7) Roche

MOPS SIGMA

Na deoxycholate SIGMA

Na2HPO4 国産化学

NaCl (試薬特級) 和光純薬

NaOAc·3H2O (試薬特級) 和光純薬

NaOH (試薬特級) 和光純薬

Orange G WALDECK

pCR-Blunt II-TOPO invitrogen

Phenol/Chloroform/Isoamyl alchol (25:24:1) ナカライテスク

Phenylmethansulfonyl fluoride SIGMA

(12)

Prime STAR GXL TaKaRa

Proteinase K 和光純薬

QIAquick Gel Extraction kit QIAGEN

RNase A ナカライテスク

SDS ナカライテスク

THUNDERBIRD SYBR qPCR mix TOYOBO

Tris (hydroxymethyl) aminomethane (試薬特級) 和光純薬 Trisodium citrate dihydrate (試薬特級) 和光純薬

TRITON X-100 MP Biomedicals

X-gal (生化学用) 和光純薬

Xylene cyanol FF 和光純薬

Zymolyase-100T ナカライテスク

α32P-dCTP パーキンエルマー

λ-EcoT14I digest TaKaRa

2.1.2 調製試薬 l 50x TAE

試薬名 使用量

Tris 242g

AcOH 57.1mL

0.5M EDTA pH8.0 100mL

計 1L

l 10x TE

試薬名 濃度

Tris-HCl pH8.0 100mM

EDTA 10mM

調整後オートクレーブにかけた。

(13)

l LB培地

試薬名 使用量

Trypton 10g

Yeast Extract 5g

NaCl 5g

5M NaOH 200µL

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。寒天培地を作製する際には、オートクレーブ前にAgar を20g/L加えた。薬剤で選択を行う際にはオートクレーブ後に50mg/mLのKanamycinを 1000倍希釈になるよう加えた。

l 2M Mg solution

試薬名 濃度

MgCl2 1M

MgSO4 1M

濾過滅菌を行った。

l SOC

試薬名 使用量

Trypton 20g

Yeast Extract 5g

5M NaCl 2mL

2.5M KCl 1mL

計 980mL

調整後オートクレーブにかけた。オートクレーブ後十分に冷めてから10mLの2M Mg solutionと10mLの2M glucoseを加えた。

l ミニプレップ Sol. I

試薬名 濃度

Glucose 50mM

Tris-HCl pH8.0 25mM

EDTA 10mM

調整後オートクレーブにかけた。

(14)

l ミニプレップ Sol. II

試薬名 濃度

SDS 1%

NaOH 0.2M

l ミニプレップ Sol. III

試薬名 濃度

KOAc 5M

AcOH To pH5.2

l YE培地

試薬名 使用量

Yeast Extract 5g

Glucose 20g

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。

アデニン要求性株にはadenineを100µg/mLとなるように加えた。

l YER培地

試薬名 使用量

Yeast Extract 5g

Glucose 60g

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。

アデニン要求性株にはadenineを100µg/mLとなるように加えた。

l YED培地

試薬名 使用量

Yeast Extract 5g

Glucose 1g

Glycerol 30mL

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。

アデニン要求性株にはadenineを100µg/mLとなるように加えた。

(15)

l Hybridization buffer

試薬名 使用量

BSA 10g

SDS 70g

Na2HPO4 35.49g

H3PO4 2mL

0.5M EDTA 2mL

計 1L

l Hybridization wash buffer

試薬名 使用量

SDS 10g

Na2HPO4 2.84g

H3PO4 0.16mL

0.5M EDTA 2mL

計 1L

l Northern blot resuspend buffer

試薬名 使用量

10% SDS 10mL

5M NaCl 10mL

1M Tris-HCl pH7.5 20mL

0.5M EDTA 2mL

計 100mL

調整後オートクレーブにかけた。

l 10x Northern blot electrophoresis buffer

試薬名 使用量

MOPS 41.86g

NaOAc·3H2O 6.8g

EDTA·2Na 3.72g

NaOH 4g

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。

(16)

l Northern blot loading dye

試薬名 濃度

Glycerol 50%

EDTA 1mM

Bromophenol blue 0.4%

Xylene cyanol 0.4%

l 20x SSC

試薬名 使用量

NaCl 175.3g

Trisodium citrate dihydrate 88.2g

計 1L

l Pre-incubation buffer

試薬名 使用量

2ME 500µL

1M Tris-HCl pH8.0 200µL

0.5M EDTA 60µL

計 10mL

l Zymolyase solution

試薬名 使用量

Glucose 150mg

1M sorbitol 9mL

0.5M EDTA pH8.0 150µL

Tris-HCl pH7.5 450µL

計 12mL

zymolyaseありの場合は25mgのzymolyase 100Tを加えた。

(17)

l MNase lysis buffer

試薬名 使用量

Ficoll PM400 18g

1M KH2PO4 1mL

1M K2HPO4 1mL

2M MgCl2 0.5mL

0.5M EGTA 0.5mL

0.5M EDTA 0.5mL

計 100mL

使用前にPMSFを1mMとなるように加えた。

l MNase buffer A

試薬名 使用量

1M Tris-HCl pH8.0 5mL

5M NaCl 15mL

2.5M KCl 1mL

0.5M EDTA 1mL

計 500mL

調整後オートクレーブにかけた。

使用前にPMSFを1mMとなるように加えた。

l 10x TNE

試薬名 使用量

1M Tris-HCl pH7.5 10mL

NaCl 40mL

0.5M EDTA 2mL

計 100mL

調整後オートクレーブにかけた。

l Orange G loading dye

試薬名 使用量

Orange G 0.3%

EDTA 5mM

Tris-HCl pH7.5 10M

(18)

l 10x TBS

試薬名 使用量

1M Tris-HCl pH7.5 200mL

5M NaCl 300mL

計 1L

調整後オートクレーブにかけた。

l 10x PBS

試薬名 濃度

NaCl 137mM

Na2HPO4 8.1mM

KCl 2.68mM

KH2PO4 1.47mM

調整後オートクレーブにかけた。

l ChIP Lysis 140 buffer

試薬名 使用量

Na deoxycholate 0.2g

0.5M EDTA 0.4mL

1M HEPES-KOH pH7.5 10mL

5M NaCl 5.6mL

Triton X-100 2mL

計 200mL

l ChIP Lysis 500 buffer

試薬名 使用量

Na deoxycholate 0.2g

0.5M EDTA 0.4mL

1M HEPES-KOH pH7.5 10mL

5M NaCl 20mL

Triton X-100 2mL

計 200mL

(19)

l ChIP LiCl/detergent buffer

試薬名 使用量

Na deoxycholate 1g

0.5M EDTA 0.4mL

LiCl 2.12g

IGEPAL CA-630 1mL

計 200mL

l ChIP Elution buffer

試薬名 使用量

0.5M EDTA 4mL

10% SDS 20mL

1M Tris-HCl pH8.0 10mL

計 200mL

2.2 実 験 で 使 用 し た 装 置 装置

FAS IV 日本ジェネティクス

FLA7000 FUJI FILM

FLUOROSKAN ASCENT FL Thermo Fisher Scientific

Handy Sonic TOMY

Micro Vac TOMY

Mupid-2 plus ADVANCE

Multi beads shocker 安井器械

Nanodrop ND-1000 Thermo Fisher Scientific

PCR Thermal Cycler Dice TaKaRa

Thermal Cycler Dice Real Time System TP800 TaKaRa

VacuGene Pump Pharmacia Biotech

(20)

2.3 実 験 に 用 い た 分 裂 酵 母 株

Strain Genotype

SPH1 h- leu1-32

SPH13 h- ade6-M26 leu1-32 ura4-D18 tup11::ura4+ tup12::ura4+ SPH15 h- ade6-M26 leu1-32 tup12-3flag<<kanMX6

SPH20 h- ade6-M26 leu1-32 rst2-3flag<<kanMX6

2.4 実 験 に 用 い た プ ラ イ マ ー

Name Sequence (5’-3’)

cam1 F CTACCCGTAACCTTACAG

cam1 R TGGAAGAAATGACACGAG

fbp1 ORF F CGCCGATACAATCAGAAGC

fbp1 ORF R CGATGAGTTTGCAGCATCC

prp3 F GCACAGTCGTTGTACAAATTCGTATTCCC

prp3 R ACGATTCTAAACGCCTCTTGTTACGATCC

TATA F CGCGGAACTAAACATAGCG

TATA R GCTAGAAACCGAGTGGTG

UAS1 F GGGATGAAAACAATCAACCTC

UAS1 R GGAATGCAGCAACGAAAATC

UAS2 F GGGTGGAATGAGTCCGC

UAS2 R GTTCCGCGAATCATAAGCC

2.5 実 験 操 作 l PCR

0.2mLPCRチューブに5x PS GXL buffer (10µL)、2.5mM dNTP mix (4µL)、1.25U/µL Prime STAR GXL (0.5µL)、10µMプライマーF,R (各1µL)、約20ng/µL鋳型DNA (1µL)、

DDW (33µL)を加えた後、PCR thermal cyclerを利用して増幅した。

PCRのプログラムは以下のように行った。

1. 初期変性 98℃ 2min

2. 変性 98℃ 30sec

3. アニーリング *55℃ 30sec *アニーリング温度はプライマーのTm値 4. 伸長 72℃ 1min/kbp Step 2~4×30cycle

5. 最終伸長 72℃ 2min

(21)

l エタノール沈殿

DNA(もしくはRNA)溶液の1/10量の3M NaOAc, pH5.2と2.5倍量のEtOHまたは等

量の2-プロパノールを加え、よく混和した。15,000rpm、4℃で5min遠心分離し、上清

を取り除いた。70%EtOH を適量加えて15,000rpm、4℃で 1min 遠心分離し、上清を取 り除いた。風乾またはMicro Vacを用いて乾燥後、TEで沈殿を溶解した。

l アガロースゲル電気泳動

TAE bufferの入った電気泳動槽にアガロースゲルを置き、10x Loading bufferを加えた 試料をウェルにアプライした。定電圧で泳動後、FAS IVで撮影し、DNAを検出した。

l ゲル精製

PCR 産物をアガロースゲル電気泳動により分離し、目的断片を切り出した。その後 QIAquick Gel Extraction kitを用いて精製した。

l TOPOクローニング

ゲル精製したPCR産物10~20ng (4.5µL)、salt solution (1µL)、pCR-Blunt II-TOPOベク ター (0.5µL)を混和し、室温で5分静置した。これにコンピテントセル (DH5α) (60µL) を加えて形質転換し、40mg/mLのX-galを20µL塗ったLB Kanプレートで培養した。

生えてきた白いコロニーから、ミニプレップによりプラスミドを抽出した。

l 形質転換(E.coli)

コンピテントセルを氷上で解凍して、DNA溶液にDNAの10倍の液量のコンピテン トセルを加え、氷上で30分静置した。42℃で30秒加熱した後、氷上で1分静置した。

これに600µLの SOCを加えて37℃で2時間培養した後、5000rpm、30sec遠心して上

清を約100µLだけ残し、懸濁したものをLB Kanプレートに塗り、37℃で一晩培養した。

l ミニプレップ

形質転換して生えてきた大腸菌のコロニーを1.5mLのLB Kan培地で一晩、37℃で培 養した。この培養液を1.5mLマイクロチューブに移し、15,000rpm、4℃で1min遠心分 離し、上清を取り除いた。150µLのミニプレップSol. Iを加え、vortexにより混和した。

次に150µLのミニプレップSol. IIを加え5回転倒混和した後、150µLのミニプレップ Sol. IIIを加えて再び5回転倒混和した。15,000rpm、4℃で1min遠心分離し、上清を回 収した。この上清をエタノール沈殿し、ペレットを50µLのTE with RNase Aで溶解し た。

(22)

l 制限酵素消化

1.5mLマイクロチューブに基質DNA、10x Buffer(用いる酵素に適したもの)、制限

酵素、DDWを加えて混和し、37℃で消化した。

l フェノールクロロホルム抽出

DNA(もしくはRNA)溶液に等量のPhenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1)を加え てよく混和した。14,680rpm、RTで5min遠心分離し、水層(上層)を回収した。

l プローブ作製

目的の領域をPCRで増幅した後TOPOクローニングし、インサートが入っていること を確認したプラスミドを用いて、再び同じプライマーを用いてPCRで増幅した。この PCR産物をゲル精製し、その後電気泳動によりマーカーと濃度を比較した。

各プローブは以下のプライマーを用いて作製した

プローブ プライマー

fbp1 ORF fbp1 ORF F, R

cam1 cam1 F, R

l ハイブリダイゼーション

Amersham Megaprime DNA Labeling Systemを用いて、32PでラベルされたDNAプロ ーブを作製した1.5mLマイクロチューブに鋳型DNAプローブ (50ng)と2.5µLのprimer

solutionを加え、合計25µLとなる様にDDWを加えた。5分間ボイルした後、室温で冷

まし、5µLのlabeling bufferを加えた。そこに2.5µLのα32P-dCTPと1µLのklenowを 加えて混和した後、37℃で15分間インキュベートした。3,000rpm、RT、1minの遠心分 離でbufferを取り除いたG-50カラムにプローブ溶液を加え、3,000rpm、RTで3min遠 心分離し、50µLの TEが入った1.5mLマイクロチューブに移して未反応のα32P-dCTP を除去した。この溶液を5分間ボイルし、氷上で急冷した。

ハイブリダイゼーションボトルにDNA(もしくはRNA)が転写されたメンブレンを入 れ、Hybridization bufferを適量加え、62℃、30分ローテーションした。Hybridization buffer を交換し、32PでラベルされたDNAプローブを加え、62℃で一晩ローテーションした。

Hybridization bufferを除去し、Hybridization Wash bufferでハイブリダイゼーションボト ルをすすいだ。さらにHybridization Wash bufferを適量加え、62℃で5分ローテーショ ンし、洗浄した。これを 3 回繰り返し、メンブレンをトレイに取り出して、さらに 3 回Hybridization Wash bufferですすいだ。水気をとったメンブレンをラップで包み、イ メージングプレート(BAS2040)とともにカセットにはさみ、FLA7000で検出した。

(23)

l サンプリング(Northern blot、クロマチン解析用)

分裂酵母を2mLのYE培地で30℃、一晩培養し、増殖させた後、350mLのYER培

地で 1.5×107/mL になるまで 30℃で培養した。培養液を 500mL の遠心管に移し、

3,000rpm、4℃、5分遠心分離し、上清を取り除いた。適量の滅菌水を加え、3,500rpm、

4℃、1分遠心分離し、上清を取り除いた。ペレットを YED培地で懸濁して350mLの YED培地に移した。30℃で 3時間培養後、培養液 50mLを 50mLチューブに移して後 述の操作を行い、残りを 500mL 遠心管に移し、3,000rpm、4℃、5分遠心分離し、上 清を取り除いた。ペレットをYER培地で懸濁して300mLのYER培地に移して30℃ で培養した。この時間を 0 分とし、各タイムコースで培養液を 50mL ずつ移し、

3,500rpm、4℃、1分遠心分離し、上清を取り除いた。ペレットを1mLのDDWで懸

濁し、1.5mLマイクロチューブに移した。このうち、100µLを別のチューブに移して、

これらを 15,000rpm、4℃、一瞬遠心分離し、上清を取り除き、液体窒素で凍結した。

凍結したサンプルのうち、100µLの方を Northern blot用に、もう一方をクロマチン 解析用に使用した。また、60分おきに30℃に温めておいたYER培地を培養液に50mL ずつ加え、培養液を薄めた。

l Northern blot

回収した分裂酵母サンプルに300µLのNorthern blot resuspend bufferを加えて懸濁し、

0.5gの0.5mmガラスビーズが入ったマルチビーズショッカー用 2mLチューブに移し、

そこに300µLのPhenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1)を加え、2,300rpm、30秒、

30 秒休み、3 サイクルの条件で、マルチビーズショッカーを用いて酵母を破砕した。

その後、フェノールクロロホルム抽出を2回行い、エタノール沈殿(100%EtOHを加え た段階で−20℃に2時間静置した。風乾は室温で5分行った。)を行って 40µLのTEに 溶解した。NanodropでRNA濃度を測定し、各サンプル10µgになるように5µLのRNA を希釈して用意した。そこに10x Northern blot electrophoresis buffer 2µL、Formaldehyde solution 3µL、ホルムアミド10µL、EtBr 0.075µLを加えて混和後、60℃で5分間インキ ュベートした。2µLのNorthern blot loading bufferを加え、1µLだけTAEゲルで電気泳 動し、各サンプル間で RNA 量が一定であるかどうかを確認した。RNA 量が一定にな るように10µL程度を、3%のFormaldehyde solutionを含むMOPSゲルで100V、定電圧 で電気泳動した。ゲルをFAS IV で撮影し、rRNA を確認した後、10x SSCで 10分間 washした。厚紙に10x SSCを吸わせ、厚紙の上にゲル、メンブレン、ろ紙2枚、紙タ オル1束の順で下から上へ重ねた。室温で一晩静置し、メンブレンにRNAを転写した。

メンブレンを80℃、2時間インキュベートし、メンブレンにRNAを固定した。このメ ンブレンを、32P でラベルした目的のプローブでハイブリダイゼーションし、目的の

図

図   1  転 写 活 性 化 因 子 と Tup corepressors に よ る 拮 抗 的 な 制 御
図   2 fbp1 転写抑制 時のクロマチン構造 変化
図  6  ク ロ マ チ ン 構 造 の 違 い に よ る 転 写 活 性 化 の タ イ ミ ン グ の 変 化
図 7 fbp1 転写 抑制 モデル

参照

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