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発振回路の解析

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Academic year: 2021

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(1)

19

発振回路の解析

佐藤武治・大島静夫

Analysis of Oscillators

Takeji SaTOandShizuoOhshima

(昭和49年10月31日受理)

− −β"岬s+es

(4)

ルj

Zj=一全一

(5)

2S

式(5)に式, (2), (3), (4)を代入して整理すると,

〃="( 1+似β) (9)

となる。

この式は帰還増巾回路の電圧増巾度として,

G=‑jf

(7)

1−"β

で示される式に極めて類似しており

G≧0 (8)

にしたがって,負帰還と正帰還の解析に式(7)は使用され

るが, ここでは特にこのことについては触れない。

3. トランジスタCR発振回路

コンデンサCと抵抗Rの組合せを用いたCR発振回路に

は多くの種類があるが, ここではまず図2に示した回路 について考察する。

任意の角周波数をのとし,

y==−−1−−− (9)

djCR とおけば,

1. まえがき

発振回路を帰還回路と同じように取扱って,その入力

インピーダンスの値が負値をとることから,その発振を 解析するという考え方は,ほとんどとられていない。 こ れまでの発振回路の取扱いの大部分は,電圧増巾度Aな

る増巾回路における電圧伝送比Bなる反結合回路を考え

AB=1 (1)

をもって,その回路の発振条件としている。

本論文はこれまでのかかる解析の方法とは異なった角 度から,発振回路へのアプローチを試承たものであり,

あらゆる発振回路をその入力インピーダンスの負値なる ことから把えようとし, まず試承としてCR回路につい

て検討し,明確な結論が得られたので報告する。

2. 帰還回路の一般理論

図1は帰還増巾回路を示したものであり, この場合,

"増巾器の入力インピーダンスを〃>0,出力インピーダ

ンスZbを無限大と仮定する。複素数βを考え, β回路を 含まない増巾回路の電流利得を似とすると,図1から次

式が得られる。

gO=‑"s"j (2)

'S=fa±且L (3)

〃#

r一ー. ‐.、一一一一−一−−−−一司

1 1

io l C C p l

1

il l

I l

IIIIIlllllllll

■一コ■

一h

R

9s

ー一一一

.一路一一回F一・β

函一︾一F−

11﹂

'1=βj・

図‑2 CR発振回路

図−1帰還増巾回路

昭和50年2月

(2)

20 佐藤武治・大島静夫

るかどうかをZj〃の式から検討してゑると,その代表周 波数として,y=0, ,/6, 1/,/5,o・,があげられる。し

かしながら, この場合の発振周波数は,

αノー=

CR,/6

で与えられ, 〃≧29なることが確められている。 トラン ジスタとしては, このような移相回路の損失を補償し得

る電流利得さえあればよいから,計算上はルノe≧29が発 振条件である。そこで我々の解析した結論を, これらの 数値により, たしかめてゑるとy2=6なることから虚数 部分が消え,この条件をz伽の実数部に代入して承ると,

R(Zi")=0 q@

なることが確められる。

β=てF茅)‑か(6‑y')

1

が得られる。

〃"="e(1+"6)

="{1+TF茅フニ万(5=アァ}

筈 げ(6‑ヅ)'+(1‑5''),+似(1‑ぅゾ))

二=

+j‑f‑{"(6‑'')) ''

="庇十ノ腕 ⑫

ただし

4=(1‑5jノ2)2+y2(6‑y2)2

〃斑=4 {('‑5''/+''(6‑'m)'+"(1‑5,,)}

"="芽{"(6‑y2)}

CR発振回路を今の場合,帰還増巾回路の,例として取

り上げその入力インピーダンスが負値なることから,発

振振回路を解析しようと試ゑた。したがって振動がビル

ドアップするための条件としては,

〃配≦0 ⑬

すなわち

"(1‑5y2)≦0 ⑭ なることが十分条件となる。

5. む す び

発振回路へのアプローチとして入力インピーダンスが

負値をとることから考察し,一応の結論は得たものの,

果してこのような結果が実験的にも得られるかどうかに ついては,時間の都合上, まだ検討していない。 もちろ ん例としてCR発振回路をとり上げ検討しただけであっ

て,例えばハートレー回路とか, コルピッツ回路,ある

いは水晶発振回路については, どのような値をとるのか については今後あらためて検討するつもりである。

文 献

1) RobertE・ Sentz,RobertA.Bartkowiak

"FeedbackAmplifierandOscillators"

1970,Holt,RinehartandWinston,Lnc.

4. 考 察

式伽は複雑な形であるから, これを詳細に解析するに

は,それなりの計算は必要と思うが, この回路が発振す

秋田高専研究紀要第IO号

参照

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