代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤
劇薬、処方せん医薬品
※※注意−医師等の処方せんにより使用すること
注射用ゲムシタビン塩酸塩
日本標準商品分類番号 874224
薬価基準収載
【禁忌】
(次の患者には投与しないこと)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
高度な骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が
増悪し、致命的となることがある。]
胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床
症状のある間質性肺炎又は肺線維症のあ
る患者[症状が増悪し、致命的となること
がある。]
胸部への放射線療法を施行している患者
[外国の臨床試験でゲムシタビン塩酸塩
と胸部への根治的放射線療法との併用に
より、重篤な食道炎、肺臓炎が発現し、死
亡に至った例が報告されている。
(「相互
作用」の項参照)]
重症感染症を合併している患者[感染症
が増悪し、致命的となることがある。]
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴
のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
[動物実験(マウス、ウサギ)で催奇形作用
及び胎児致死作用が報告されている。]
【警告】
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化
学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切
と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先
立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を
得てから投与すること。
週1回投与を30分間点滴静注により行うこと。
[外国の臨床試験に
おいて、週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと、
副作用が増強した例が報告されている。]
「禁忌」、
「慎重投与」の項を参照して適応患者の選択に十分注意す
ること。
高度な骨髄抑制のある患者には投与しないこと。
[骨髄抑制は用量
規制因子であり、感染症又は出血を伴い、重篤化する可能性があ
る。骨髄抑制に起因したと考えられる死亡例が報告されている。]
胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又
は肺線維症のある患者には投与しないこと。
[間質性肺炎に起因し
たと考えられる死亡例が報告されている。]
放射線増感作用を期待する胸部への放射線療法との同時併用は避
けること。
[外国の臨床試験において、ゲムシタビン塩酸塩と胸部へ
の根治的放射線療法との併用により、重篤な食道炎、肺臓炎が発現
し、死亡に至った例が報告されている。
(「相互作用」の項参照)]
投与に際しては臨床症状を十分に観察し、頻回に臨床検査(血液学
的検査、肝機能検査、腎機能検査等)を、また、定期的に胸部X線検
製品の特徴及び有用性
ゲムシタビン点滴静注用200mg・1g「サンド」は、後発医薬品として開発を企画し、規格及び試験方法を設定、加
速試験を行い、平成22年1月に製造販売承認を取得した。
(薬食発第0331015号(平成17年3月31日)に基づき承認申請)
●
ゲムシタビンは代謝拮抗剤である。ヌクレオシド能動輸送体を介して細胞内に入り、細胞内でデオキシシチジンキ
ナーゼによってリン酸化され、ジフルオロデオキシシチジン一リン酸になる。その後ジフルオロシチジン二リン酸と三
リン酸とに変換され、DNAに取り込まれ、DNA合成を阻害する。
1)●
非小細胞肺癌、胆道癌、尿路上皮癌に対して有用性が認められている。
●
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
主な副作用は骨髄抑制、間質性肺炎、アナフィラキシー様症状、心筋梗塞、うっ血性心不全、肺水腫、気管支痙
攣、成人呼吸促迫症候群(ARDS)、腎不全、溶血性尿毒症症候群、皮膚障害、肝機能障害、黄疸が報告され
ている。
開発の経緯
(1) 腫瘍の明らかな増大、新病変の出現等、病態の進行が認められた場合には投与を中止し、他の適切な治療
法に切り替えること。
(2) 骨髄抑制、間質性肺炎等の重篤な副作用が起こることがあり、ときに致命的な経過をたどることがあるので、
投与に際しては臨床症状を十分に観察し、頻回に臨床検査(血液学的検査、肝機能検査、腎機能検査等)
を、また、定期的に胸部X線検査を行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
重要な基本的注意
組成・性状
販
売
名
ゲムシタビン点滴静注用200mg「サンド」
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」
有 効 成 分
ゲムシタビン塩酸塩
含
量
( 1 バイアル 中 )
228mg(ゲムシタビンとして200mg)
1140mg(ゲムシタビンとして1000mg)
添
加
物
D-マンニトール
酢酸ナトリウム水和物 20.7mg
200mg
pH調整剤
適量
D-マンニトール
1000mg
酢酸ナトリウム水和物 103.5mg
pH調整剤
適量
色 ・ 剤
形
( 又 は 性 状 )
白色の軽質の塊又は粉末
pH
(ゲムシタビン0.2g相当量/
2.9~3.3
5mL日局生理食塩液)
2.9~3.3
(ゲムシタビン1g相当量/
25mL日局生理食塩液)
浸 透 圧 比
(日局生理食塩液に対する比)
約2
(ゲムシタビン16mg相当量/mL日局生理食塩液)
約3
(ゲムシタビン40mg相当量/mL日局生理食塩液)
【有効成分に関する理化学的知見】
構造式 :
一般名 : ゲムシタビン塩酸塩(Gemcitabine Hydrochloride)
略 号 : GEM
化学名 : (+)-2'-Deoxy-2', 2'-difluorocytidine monohydrochloride
分子式 : C
9H
11F
2N
3O
4・HCl
分子量 : 299.66
性 状 : 白色の粉末である。
水にやや溶けやすく、メタノールに溶けにくく、アセトニトリル、アセトン及びエタノール(95)に
ほとんど溶けない。
融 点 : 約255℃(分解)
ONCOLOGY
効能又は効果
非小細胞肺癌、胆道癌、尿路上皮癌
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m
2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は
休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
(1)併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
胸部放射線照射
外国の臨床試験でゲムシタビン(1000mg/m
2/日を週1
回放射線照射前に投与)と胸部への根治的放射線療
法(2Gy/日を週5回)を6週連続して併用した場合に、
重篤な食道炎、肺臓炎が発現し、死亡に至った例が
報告されている。放射線照射を併用した場合の本剤
の至適用量は確立されていないので、放射線増感作
用を期待する胸部への放射線療法との同時併用は避
けること。
基礎試験で本剤は濃度依存的
に放射線照射の効果を増強し、
本剤による放射線感受性増加が
認められている。
〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉
尿路上皮癌に本剤を使用する場合には、
「臨床成績」の項の内容を十分に理解した上で投与方法を選択す
ること。
(注射液の調製法)
本剤の200mgバイアルは5mL以上、1gバイアルは25mL以上の生理食塩液に溶解して用いること。
〈効能又は効果に関連する使用上の注意〉
胆道癌の場合
本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
尿路上皮癌の場合
本剤の術前・術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法及び用量
相互作用
(2)併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
腹部放射線照射
腹部放射線療法(体外照射)と同時併用する場合、重
篤となる局所の合併症が発現することがある。
なお、術中放射線照射と併用した際の本剤の安全性
は確認されていない。
基礎試験で本剤は濃度依存的
に放射線照射の効果を増強し、
本剤による放射線感受性増加が
認められている。
他の抗悪性腫瘍剤
アルキル化剤
代謝拮抗剤
抗生物質
アルカロイド 等
骨髄抑制が増強されることがある。
両剤とも骨髄抑制を有している。
安定性試験
保存条件
保存期間
保存形態
結果
温度40±1℃
湿度75±5%RH
6ヵ月
最終包装形態
変化なし
最終包装製品を用いた加速試験(40±1℃、相対湿度75±5%、6ヵ月)の結果、ゲムシタビン点滴静注用200mg
「サンド」及びゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」は、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測
された。
(サンド株式会社 社内資料)ONCOLOGY
配合変化試験
試料
規格pH域
試料pH
(B)0.1mol/L NaOH
(A)0.1mol/L HCl
最終pH
又は
変化点pH
移動指数
外観
ゲムシタビン点滴静注用
1g「サンド」
16mg相当量/mL
−
3.16
(A)10mL
1.30
1.86
変化なし
3.19
(B)10mL
12.51
9.32
変化なし
ゲムシタビン点滴静注用
1g「サンド」
40mg相当量/mL
2.9~3.3
3.09
(A)10mL
1.34
1.75
変化なし
3.06
(B)10mL
11.40
8.34
変化なし
●
pH変動試験
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」1バイアルを、16mg相当量/mL及び40mg相当量/mLの濃度になるよう生
理食塩水に溶解した。溶解した液2種類各々に、0.1mol/L HCl又は0.1 mol/L NaOHをビュレットにより上限10mL
として滴下し、持続的な外観変化が認められるpH(変化点pH)を測定した。なお、外観変化が認められない場合
は、10mL滴下時のpH(最終pH)を測定した。また、移動指数は変化点pHと試料pHとの差とした。
試験薬剤:ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」
(Lot No.5028206093)
配合薬剤
配合剤の
使用量
本剤の
使用量
測定項目
時間(hr)
商品名
[成分名]
※0
3
6
24
30
大塚生食注
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.40
3.38
3.39
3.37
3.38
残存率(%) 100.0
99.8
99.8
99.7
100.0
大塚糖液5%
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.33
3.35
3.35
3.34
3.34
残存率(%) 100.0
99.7
100.0
100.0
100.0
大塚糖液10%
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.33
3.34
3.33
3.30
3.31
残存率(%) 100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
大塚糖液50%
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.09
3.09
3.08
3.06
3.07
残存率(%) 100.0
100.0
99.5
99.4
100.0
キリット注5%
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.35
3.34
3.36
3.36
3.33
残存率(%) 100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
●
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」と各輸液・注射剤との配合変化試験
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」を下記のとおり、各輸液、注射液と混合した後、室温における配合直後、3、6、
24、30時間後の外観、pH及び残存率を測定した。
試験薬剤:ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」
(Lot No.135)
含量測定:液体クロマトグラフ法
配合薬剤
配合剤の
使用量
本剤の
使用量
保管条件
測定項目
時間(hr)
商品名(メーカー名)
※0
24
48
72
大塚生食注
(大塚製薬工場)
50mL
2g
室温、暗所
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.07
3.09
3.09
3.08
残存率(%) 100.0
100.0
99.3
99.4
大塚生食注
(大塚製薬工場)
50mL
2g
冷蔵、暗所
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 結晶析出
pH
3.07
3.05
3.06
−
残存率(%) 100.0
100.0
100.0
−
(−)結晶析出のため測定不可 計算上残存率が100%をこえるものは100%と表記 (サンド株式会社 社内資料) ※商品名、会社名については、各社製品添付文書(2010年4月現在)を参考に掲載しています。●
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」溶解後の安定性試験
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」を下記のとおり生理食塩液と混合した後、室温及び4~8℃、暗所における
配合直後、24、48、72時間後の外観、pH及び残存率を測定した。
試験薬剤:ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」
(Lot No.5028206093)
含量測定:液体クロマトグラフ法
配合薬剤
配合剤の
使用量
本剤の
使用量
測定項目
時間(hr)
商品名
[成分名]
※0
3
6
24
30
ラクテック注
(大塚製薬工場)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
4.41
4.40
4.40
4.40
4.36
残存率(%) 100.0
98.7
99.5
99.9
99.4
ソリタ-T3号輸液
(味の素製薬)
500mL
生理食塩液
1g/150mL
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
4.22
4.24
4.23
4.22
4.20
残存率(%) 100.0
99.7
100.0
100.0
99.5
ジェムザール
注射用1g
[ゲムシタビン塩酸塩]
(日本イーライリリー)
2g/
50mL
生理食塩液
2g/50mL
生理食塩液
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.13
3.13
3.12
3.11
3.11
残存率(%) 100.0
99.3
99.8
100.0
100.0
イリノテカン塩酸塩
点滴静注液
40mg「サンド」
[イリノテカン塩酸塩水和物]
(サンド)
120mg/
500mL
生理食塩液
1g/25mL
生理食塩液
外観
微黄色澄明 微黄色澄明 微黄色澄明 微黄色澄明 微黄色澄明
pH
3.39
3.38
3.38
3.38
3.38
残存率(%) 100.0
99.9
99.7
99.6
99.5
エトポシド点滴静注液
100mg「サンド」
[エトポシド]
(サンド)
170mg/
500mL
生理食塩液
1g/25mL
生理食塩液
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 白色結晶析出
pH
3.37
3.34
3.37
3.39
−
残存率(%) 100.0
99.8
99.7
99.7
−
カルボプラチン点滴
静注液150mg
「サンド」
[カルボプラチン]
(サンド)
600mg/
500mL
生理食塩液
1g/25mL
生理食塩液
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.40
3.40
3.41
3.44
3.47
残存率(%) 100.0
99.8
100.0
100.0
100.0
グラニセトロン静注液
3mg「アイロム」
[塩酸グラニセトロン]
(アイロム)
3mg/
500mL
生理食塩液
1g/25mL
生理食塩液
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.39
3.38
3.41
3.41
3.40
残存率(%) 100.0
99.7
100.0
100.0
99.9
オンダンセトロン
注射液4mg「サンド」
[オンダンセトロン塩酸塩]
(サンド)
8mg/
500mL
生理食塩液
1g/25mL
生理食塩液
外観
無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明 無色澄明
pH
3.39
3.38
3.36
3.41
3.38
残存率(%) 100.0
100.0
99.8
100.0
100.0
(−)結晶析出のため測定不可 計算上残存率が100%をこえるものは100%と表記 (サンド株式会社 社内資料) ※商品名、会社名については、各社製品添付文書(2010年4月現在)を参考に掲載しています。包装
ゲムシタビン点滴静注用200mg「サンド」 : 1バイアル
ゲムシタビン点滴静注用1g「サンド」
: 1バイアル
ONCOLOGY
代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤(注射用ゲムシタビン塩酸塩)
Drug Information
8 7 4 2 2 4 日本標準商品分類番号 劇薬、 処方せん医薬品※ ※注意̶医師等の処方せんにより使用すること ゲムシタビン点滴静注用200mg・1g 「サンド」Gemcitabine for Intravenous Infusion 200mg・1g [SANDOZ] ゲムシタビン塩酸塩 Gemcitabine Hydrochloride 和 名 室温保存 包装に表示 洋 名 一 般 名 販 売 名 和 名 洋 名 200mg 22200AMX00187000 薬 価 収 載 販 売 開 始 承 認 番 号 規制区分 使用期限 貯 法 2010年5月 2010年5月 1g 22200AMX00188000