• 検索結果がありません。

:宮野泰治

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア ":宮野泰治"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ブリネルかた 試験における

圧こん 周辺塑件変形

(第2報)

:〉 :宮野泰治

小笠原

間隔をもって,試料下面に向って10mmの間を平行に 3列測定しその平均を求めた。ただし純アルミニウムは 表面のかたさ分布測定結果によれば,かたさ値の変化が 殆んどなかったので, 1列の承測定した。測定条件は第

1報(')と同様である。

1

第1報(')においては純鉄,純銀,純アルミニウムにつ いて,ブリネル圧こんをつけた試料表面のかたさの分布 について報告したが, この報告では上記3種の試料につ いての圧こん底部断面のかたさの測定結果とともに,小 坂式万能表面形状測定機による圧こん周辺の変形につい ての測定結果を報告する。

従来, ブリネル圧こん周辺の形状には材料により盛り 上り型と沈降型(さらに皿型を区別することもあるが,

これは盛り上り型に入るとゑてよい)とがあることが知 られているが,ブリネル圧こんの直径を測定してかたさ 値を求めるときは,上記2つの型の圧こんにより測定誤 差が大きく表われることになり,今までにダイヤルケー ジ,干渉しま,光弾性などにより形状についての研究が なされてきた。これらのうちで財満②は大越式表面アラ サ計により 1mm。および2mm'鋼球による押し込 永の形状を調べている。

筆者らはブリネルかたさ試験機に主として用いられる 10mm 鋼球押込承について財満の結果が適用できる かどうかを調べ, また周辺形状が沈降型の場合,その圧 こんの端のかどのだれの状態についての報告カミまだ承ら れないので,沈降型の純ニッケルについて調べた。した がって試料としては純ニッケルを主とし,それに盛り上 り型材料の中から純銅,Ni‑Cr系ステンレス鋼を加え て測定した。

2実験方法

2. 1圧こん断面のかたさに測定について

試料は純鉄,純銅,純アルミニウムでその諸元ならび に熱処理などは第1報(1)と同様である。

ブリネルかたさ試験機(10mm'鋼球庄子)により,

純鉄は1000kg, 2500kg,純銅は2000kg, 3000kg,純 アルミニウムは500kg, 1000kgの荷重により圧こんを つけ(負荷時間30秒), さらに横フライス盤により切削 して断面をとり,エメリー,パフ研摩仕上げを行なっ た。つぎに微小かたさ計により圧こん底面から200鰹の

2.2圧こん周辺の形状測定について

試料は純ニッケル, Ni‑Cr系ステンレス鋼(オース テナイト鋼),純銅の3種で,純ニッケル,純銅は市販 の丸棒を素材とし, Ni‑Cr系ステンレス鋼はC:0.08

%, Si :0.54%, Mn:3.11%, S:0.01%, Cu:

1.66%,Ni:23.04%, Cr: 18.06%,Mo: 1.70%, のもので,いずれも試料を切削しエメリー,パフ研摩 後,純ニッケル, Ni‑Cr系ステンレス鋼は700。Cで1 時間,純銅は600。Cで30分間ひずゑ取り焼鈍を行なっ た。試料寸法は直径32mm,厚さ15mmの円筒状であ る。

つぎにブリネルかたさ試験機(10mm'鋼球圧子)

により,純ニッケルについては1000kg, 1500kg, 2000 kg, 2500kg, 3000kgの5種,Ni‑Cr系ステンレス鋼 は2000kg, 3000kg.純銅は1000kg, 3000kgの荷重に より圧こんをつけ(負荷時間30秒),ついで小坂製SE

−3型万能表面形状測定機(触針型)により,圧こん周 辺の形状を測定し, レコーダーにより記録した。

3測定結果および考案

3.1圧こん断面のかたさ分布について

図1に純鉄,純銅,純アルミニウムについての圧こん 断面のかたさ値の分布を示す。横軸は圧こん底部を基点 とする深さ値(mm)を,縦軸にはヴイツカースかたさ (Hv)をとってある。図2は圧こん断面の写真であ る。

純鉄,純銅はともに圧こん底部から1rnm前後で最大 かたさ値をとる放物線状の分布を示しているが,

鉄,純銅ともに荷重のちがいばあるがその最大かたさ値

はほぼ同じであり,ただ荷重が大きくなると分布の頂点 の前後のかたさ値が大きくなる傾向をもち, また圧こん

(2)

220

' 。

e 底部から離れた位置におけるかたさ

値も大きくなっており,押込承に跨 る変形の度合が大きくなることを示

している。

この圧こん断面のかたさ値の分布 が放物線状になることはWilliams ら(3)によっても確かめられており,

Williamsらの実験によれば最大か たさ値は圧こん底部より l〜1 .5m mの間にあって筆者らの実験結果と ほぼ同じである。

またSamuelsら(4)は弾塑性境界 および1 .7%変形領域を腐食法によ り求めたが, この結果を筆者らの実 験結果について考えると, それぞれ の領域は表1のようになり,ほぼ合 致する位置でかたさ値の変化が承と められる。 なお弾塑性境界は純鉄 1000kgの場合をのぞき筆者らの測 定範囲外になっている。

純鉄、抑込荷im25(〕Okg

e " '' l(XX)k9

G

200

e e

●●

。●

b

180

1●ゞ

?e ee 1...」

Leeee』

●e14

ロe

●e

−Ue●

1111人■l

●e e●

e①

llll●●ムマe●

●e

●⑧

e e

》e

‑e

e e

冒旦摩檸55

160

│・ e I 140

純銅、抑込荷in30冊kg

,, 20恥9

:舞環

120

I

lolll

@l

。、●

。{

) F●●−1

1

,●●●●

『…

I

し● 。。、1

⑨⑥●。

】①①⑪①

0,●

〆〒︷ 0帥約型長

斎下.①① 】①①①●1

60

純7.ルミニ,ツム.抑込荷爪loookg

〔、 " ′, 5㈹kg

…雫│・・。'4。:r。;:│。。'"

7...8↓.:。。

1 1

40

◎。

・・8: '8880 1 888,1

20

()

0 1 2 4 5 6

圧こん底iイIiからの深さ (、、)

断面のかたさ分イ│j

8 9 10

1

1

│皆ゞ繩%璽附蛮雄塑鴬

LM,nl ,%"1"

InIn

押込荷重

爪lu 蛍大

押込荷電 l000kgl 3$m

2うOOkgl 58,

押込荷重2000kgl 5.16

2,9 7.5 12.9

2.5 1 6.6 1 11 .3

純鉄押込荷lm250()kg

溌蕊鴬蕊§鴬蕊蕊織蕊鍵

ヨ000kg 6.13 1 3 」 78 」ヨ5

つぎに純アルミニウムのかたさ値は殆んど変化が認め られないが, これは荷重が小さく加工硬化の程度が少な いためと考えられる。

純.銅押込荷'胴000kg

;#識錦織識職;§:隷職 : :: ・榊:職:.:齢舞:::::澪:二:

蕊溌議蕊蕊蕊鍵蕊蕊蕊蕊

:.割 ,=・ ・ ,, ..コ, ,:.、L5L・EH 、: 弓 .二;・ニ蝉コ : . : 日,:.,L:L' ,2:::...:2 : 二:.と:君E EBE二日冒日.二 : :

球押込みによる接触部周辺の変形に寄与する応力につ いて, Ishlinsky(5)は圧子と試料の間の平均圧力(接触 面を試料表面へ射影した面積当りの荷重)Pmと,試料 の単純応力状態での降伏応力Yとの間に

純アル.ミニウム押込荷I頂・ lOOOk眉

2 圧こ ん断而

Pm=cY (1)

の関係があることを理論的に導き,接触面全体にわたつ

(3)

て塑性変形するときc=2.66を与えた。 またTabor(5) はc=2.8〜2.9としているが,圧子の形状その他の要 因を考えるとc=3程度と象ることができる。純アルミ ニウムの場合, 完全焼なまし材の降伏応力5〜8kg/m nl2を(1)式に代入するとPm=15〜18kg/mm2とな り, 一方実験試料の圧こん直径はそれぞれ6.25mm

(荷重500kg), 8.60mm(荷重1000kg)であるか ら, Pm=15.9〜17.2kg/mm2となって完全塑性変 形をなすぎりぎりの値となる。さらに加工硬化した材料 の降伏点は引張強さに接近することを考えると図1にみ るかたさ値の分布に変化が殆んど認められないこともう なづける。なお純鉄.純銅はc=3.2以上である。

小坂製万能表面形状測定機によってレコーダーに記録 された測定例を図3に示す。 これらの測定によって得ら れた結果をトレースしたものが図4の圧こん周辺の形状 である。いずれもトレーサー駆動速度0.2mm/sec, :tl 録紙送り速度20mm/secとして記録されたものであ る。

図4において,純銅は加工硬化材料として顕普な盛り 上りを示し,純ニッケルは圧こんの端のかどのだれが荷 重とともに大きくなり, Ni‑Cr系ステンレス鋼はやや 純ニッケルに近い傾向となっている。朧り上り形状は純 ニッケル, Ni Cr系ステンレス鋼,純銅ともに実験範 囲内の押込荷重であれば荷重の大小に│卿係なく相似な形 状であるが, しかし例えば純ニッケルと純銅では前者が 凸ノ│診,後者がⅢ形のように材料により独自の形態を示し 3.2圧こん周辺の形状について

3.2. 1 圧こん周辺の変化

ている。 これら各部の寸法を測定し たものが表2である。

盛り上り範囲do;d'は財淘2)

の1mml鋼球の場合にもみられ るように, 筆者らの10mml鋼球 の場合もほぼd2と等しい値を示し ている。また盛り上り高さhは純銅 が大きく純ニッケルは小さいが,逆 に盛り上り頂点間の距離d!2‑d1と .】の比は前者が小さく後者が大き くなって,実際にかたさ値を求める 際の測定誤差が材料によって異なっ てくることがわかる。

3 . 2 . 2純ニッケルの圧こん の端のだれと盛り上り率 図5に d,とd2‑d,およびhの関係を示 す。 これによればd2‑d】とhはい ずれも比例関係にあることがわか る。さらに,純ニッケルの圧こんの

端のだれをd雪孟d, ×100として

d,に対する割合にとり表2および図 6に示した。なお図6には盛り上り 率h/d』×100も合せて示してあ る。この図から圧こんの端のだれと 盛り上り率は,荷重の大小に関係な く一定となる。すなわち,実験の範 囲内においてはd,−d1=0.3d,,

h=0.0078d,であることが推定さ れる。

中他左、狸Lq・内命③f心0画

健二プヶル拝込厨頃 I咽町

純倒拝込衝噴 i 〕睦

圧こんノI11辺形状測定例

(トレーサ駆動速度0.2mm/sec, 記録紙送り速度 20mm/sec)

3

,押込晒弧皿

J凝弾−−−

。、

碗ニザヶル

押込阿唖3…

押遥荷且…8

N戸Cr最ステンレス周 I

押込荷且…

1

掃追荷11…

一二

4 圧こん周辺形状

(4)

2

−−−−.一一一‐一

一■−−−=一一一一一一・一一

二二 −−−一一

dd dM̲d' │ d。−d,

2 1 d,

11 0|蛆一×h一山

d2 h ×100

rnrn rnrn rnnl rnrn

4.530 14.030 0.026 5.275 30.17

rnrn

3.480 純ニッケル

押込荷重1000kg 0.75

" 1500kg l 3.940 13.940 5.130 15.130 15.468 1 0.030 5.746 30.23

" 2000kg l 4.580 1 5.920 1 16.280 15.920 0.038 5.850 29.26

" 2500kg l 4.930 1 6.402 1 18.758 1 0.037 1 6.914 1 29.87

0.76

0.83

0.75

5.450 7.106 20.425 0.043 7.487

I

30.38 0−79

3000kg

3.560 3.%0 12.600 0.029 4.520

鋼叩系ス2rし重Cン荷トテ込Nス押

11.24 0.82

11

| ,。%

0.8913.174.39012.880

3000kg 4.100 4.640

12.520 0.056 4.430

押込荷重1000kg 3.660 1 3.980 8.74 1.53

6.060 21.740 0.175 8.110 9.78 3.17

" 3000kg l 5.520

0.2 2

Z

0.1

表2の説明図

4結

以上を要約すれば,断面のかたさ分布については,

1)純鉄,純銅の圧こん断面のかたさ値は放物線状の 分布を示し,その最大かたさ値は圧こん底部より1mm 前後の所に表われて,Williamsの結果と同様の傾向を 示している。またSamuelsによる塑性変形領域にほぼ 対応する位置で,かたさ値の変化が承とめられた。

2)純アルミニウムの圧こん断面のかたさ値の分布は 殆んど変化が象とめられず, このことをIshlinskyの 式により検討し確かめた。

圧こん周辺の形状については

3)圧こん周辺の形状は荷重の大小に関係なく相似の 形状であり,盛り上り型は盛り上り高さが大きく凹形と なり,沈降型は盛り上り高さが小さく凸形となってい

る。

4) 10mmj鋼球の場合でも圧こん周辺にd2とほぼ 等しい範囲の盛り上りが認められる。

5)純ニッケルの場合,筆者らの実験の範囲内では圧

0

3 4 5

d0 1−1 画5 .0とJ8−・。 よびhの間係(純ニアケル)

5 d,とd2‑d,およびhの関係(純ニ

ッケル)

4() 1

8 35 0

●0

︽誤︼雪﹃ ︵誤︾︷三×半640.

25 0

0 】ⅨX) 2岬 訊X則

抑込衡,K(k8)

図6 押込荷重と"、

の関係

および告

l日Ⅱ■●●■&●

■心■

bB

h

p

Q

b■巳

DC

/〔

画一垂

Q

/rl l

一ロ■

§

: !

008

一Op−dj−dO

■●

←・h

ニニニi屋二弐二二封

Q■■◆0凸 0︐6●0

0

■中●

I

一!■■■︑

一.八

一一

I

D

●ー

●●︒

F

マーーー

一一

U ロ■■■

‑←止語』x'00

一一・一計×lIjO

1191

(5)

こんの端のだれの割合,すなわちd2‑d,/d!×100は ほぼ30%,盛り上り率h/d」×100はほぼ0.78%とな ることが推定された。

最後にこの実験を御指導下さった岩手大学工学部中沢

(1)小笠原,宮野 秋田工業高等専門学校 研究紀要3(1967) 11

(2)財満 材料試験5−31(昭31‑10)584 (3) G.H・WilliamsandH.OノNeill

J.IronandSteellnst.182‑3 (1956) (4) L.E.SamuelsandT.O.Mulhearn

J・Meck.Phys.Solids.5‑2(1957) (5) D.TaborHardnessofMetals(1951) 教授に厚く御礼申し上げます。

Oxford

表 2 −−−−.一一一‐一 一■−−−=一一一一 一一・一一 二二 −−−一一 dd dM̲d' │ d。−d, 2 1 d,11 0|蛆一×h一山d2h×100 | rnrn rnrn rnnl rnrn % % 4.530 14.030 0.026 5.275 30.17rnrn3.480純ニッケル 押込荷重1000kg 0.75 " 1500kg l 3.940 13.940 5.130 15.130 15.468 1 0.030 5.746 30.23 " 2000kg l 4.5

参照

関連したドキュメント

  BCI は脳から得られる情報を利用して,思考によりコ

 トルコ石がいつの頃から人々の装飾品とし て利用され始めたのかはよく分かっていない が、考古資料をみると、古代中国では

ニホンジカはいつ活動しているのでしょう? 2014 〜 2015

前項では脳梗塞の治療適応について学びましたが,本項では脳梗塞の初診時投薬治療に

第一五条 か︑と思われる︒ もとづいて適用される場合と異なり︑

使用済自動車に搭載されているエアコンディショナーに冷媒としてフロン類が含まれている かどうかを確認する次の体制を記入してください。 (1又は2に○印をつけてください。 )

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか

自分ではおかしいと思って も、「自分の体は汚れてい るのではないか」「ひどい ことを周りの人にしたので