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卒業論文要旨 卓上ガスタービンの開発

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Academic year: 2021

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卒業論文要旨

卓上ガスタービンの開発

筒井研究室 安藤 宏晃

1. 緒言

ガスタービンは圧縮機で空気を圧縮し,それに燃料を投入 して燃焼させ,膨張エネルギーから回転エネルギーや推力を 取り出す内燃機関である.質量に対して得られるエネルギー が大きくエネルギー効率も高いという特性から,発電や航空 機エンジンなどに活用され私達の生活に無くてはならない存 在となっている.しかし,稼働中のガスタービンは高温・高 圧・高回転・高騒音になるといった特性から頑丈なケーシン グでカバーされ,近づいて内部の様子を観察することは難し い.また,自動車のエンジンをはじめあらゆる場所で使用さ れているレシプロエンジンと比べ身近な存在であるとは言え ず,構造や動作原理についてあまり一般的に理解されている とは言い難い.

そこでガスタービンをより身近な物にするという目的を定 め,既存の電動式の模型とは違い実物と同じ原理で動作する,

小型・低騒音・低温(具体的には100℃以下)・簡略・可視化 を実現した安全でわかりやすい教育現場でも活用できるよう な卓上ガスタービンの開発を目指す.

2.

実験装置および方法 1に卓上ガスタービンの全 体図を示す.

実験 で は圧 縮 機入 口 で の流 速・回転数・タービン出口での 温度・室温を測定しながら燃焼 器の出力を変化させた.

測定で得られたデータを元に 入射角αを計算・整理し,その 結果をフィードバックして条件 を変えながら実験を繰り返すと いう方法を取った.

翼はねじりのない8枚翼・ね じりのある8枚翼・ねじりのあ 2枚翼(すべて平板翼)で取 り付け角度を変化させながら作 成し,組み合わせて実験した.

計測を繰り返してデータを検証により失速流入角が分か り,温度・流速・回転数といった目指すべき設計点を定め ることができた.

そこから更に剥離に強い翼の開発をして自立運転達成を 目指すこととし,反りのある翼とトリッピングワイヤを検 討することとした.有効性の判断には自作の煙風洞による 流れの可視化の手法をとった.

4 平板翼 取り付け角8.39度の時の流れ

5平板翼 取り付け角10 トリッピングワイヤ4mm

6円弧翼 取り付け角8.14度の時の流れ

4を見ると平板翼では前縁部で剥離している様子がわ かる.図5でトリッピングワイヤによって迎角を大きく取 った場合でも翼に沿った流れを実現できることが確認され .この時のトリッピングワイヤRe数は600程度になって いる. 6で円弧翼に変えると平板翼と比べ剥離を遅ら せることができていることが確認できる.

3.

実験結果と今後について

圧縮機・タービン両方を取り付けた状態で運転した時,

タービン単体よりも流速が大きくなる自立運転は明確な形 では達成できていない.

自立運転の達成に向けて行った煙風洞による実験では反 りのある翼型が平板翼に比べて有利であると判明した.平 板翼による基礎実験と合わせ,反り付き翼型の設計を行な ったが,翼面は複雑な三次元曲面となり今までのアルミ板 を曲げる方法では翼型の作成が不可能であった.

今後は作成方法の考案そしてそれによる性能改善の確認 が課題である.

1 卓上ガスタービン

2 ねじりのある8枚翼圧縮機

参照

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