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(1)

275

茨城県における家庭生活実態調査(その1)

一家庭経営および食生活について一

         津          徳

家政科研究室 中

         村          村

(1969年11月6日受理)

田蔵沢山山 理きき紘淑 子みみ子子

 は じ め に

 家族の一員として家庭生活をよりよくする実践力の養成をめざす家庭科の学習におい て,児童生徒の経験的背景のほとんど総べては彼等の家庭や地域の生活形態であり,学習 目標達成のためにはそれぞれの児童生徒が学校での学習を家庭生活に生かすことが望まれ るので,学習内容を選択し構造化するに当って,また学習指導に当っては,他教科と異な

      (1)(2)

り地域や児童生徒の家庭生活を特に重視することが必要である。

 近年社会には激しい変化が起こり,家庭生活も大きな影響を受けている。憲法民法の改 正は民主主義社会の前進をもたらし,また科学技術の発達は経済的社会的変化をもたらし それらの影響は家庭生活を大きく変えている。過去の変化の少ない社会では,家庭内では 伝統を守り慣習化された生活様式や考え方を繰り返していればよかったが,この変化ある 時代においては適切な方法により家庭生活の進歩向上を賢明に行なうことが必要であり,

青少年にその能力を養わせる必要がある。増加した大量生産は経済構造の変化を生み,所 得水準の向上,豊富な物資の消費,レジヤーの増大などのよい生活状態を生みだす条件を もたらしたが,社会の物質的な豊かさが必ずしも家庭生活を改善向上させているとはいえ ない。また家庭や家族員の価値・目標の変化や生活のし方は,その変化を正しく受けいれ ることがさらに困難なことが多い。そのため物心のバランスがくずれ家庭生活に諸種の混 乱をもたらしている現象もみられ,家庭生活を近代化(合理化と民主化)してゆくには多

くの問題点があるものと考えられる。

 茨城県についてみれば昭和30年頃までは産業は農業が中心で,家庭生活も農村を中心と する伝統的な生活であったが,近年経済成長の結果がようやく本県に及び,産業形態や家 庭生活の変化をもたらしている,工業都市,学園都市,東京隣接地域や水戸その他の主要

(2)

都市中心の急速な都市化により人口の流動性を増し,家庭生活も都市化しつSあり,農村 地域においても農業の兼業化により農村の家庭生活にも変容がもたらされている。

 このような家庭生活の物心両面の変化の中にあり,児童生徒に現在および将来に役立つ 家庭科教育を行ってゆくのに役立てるため,茨城県における家庭生活の現状を総合的且つ

全県的に捉えることを目的としてこの調査を行った。

 1 調 査 方 法  1)調査時期

 昭和44年2月10日〜3月10日であった。

 2) 調査対象と標本割当

 調査対象は県内の小・中学校で家庭科を学習する児童生徒の家庭とし,標本数は県内公 立小学校6年児童と公立中学校3年女生徒のそれぞれの約2%に当る800,400とした。

 標本抽出は二段層化無作意抽出法によった。層化は県下を4地区に分け,また学校規模

      (3.98)

により小学校は5段階中学校は4段階に分けた。標本割当は比例割当法を用いた。各学校 においても無作意に児童生徒を選ぶよう依頼した。表1−1に小学校標本割当を,表1−

2に中学校標本割当を示す。

        表1−1小学校標本割当    ()内学校数

学校規模

A 800以上

B800〜600

C  600〜400

D400〜200

E 200以下

       地

1校標本

割当数P唄央2県北13東訓4西南

70(7)

24(3)

30(5)

36(9)

12(6)

66(6)

32(4)

36(6)

40(10)

20(10)

40(4)

16(2)

24(4)

76(19)

28(14)

60(6)

32(4)

60(10)

84(21)

14(7)

合  計

236(23)

104(13)

150(25)

236(59)

74(37)

総  計

表1−2中学校標本割当

800(157)

()内学校数

学校規模

A 900以上

B900〜600

C  600〜300 D 300以下

1校標本

割当数

10

W64

地一

1県央2県北13東南1・西南

30(3)

24(3)

24(4)

8(3)

20(2)

40(5)

24(4)

11(3)

30(3)

32(4)

24(4)

7(2)

30(3)

32(4)

24(4)

7(2)

合  計

120(12)

128(16)

114(17)

38(10)

総  計

400(75)

(3)

津田・徳蔵・中沢・村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(そのD 2ブ7

 5)調査用紙

 調査用紙の調査内容については,家庭経営,食物,被服,住居の領域で家庭生活の実態       む

を捉えることのできるよう,各教室で専門の分野につき家庭科教育に関係ある事項を主と

して調査項目を作成した。

表2 有効回収数。有効回収率

小学劇中学校1計

有効回収数

有効回収率     %

「 」

 この調査用紙を学校を通して児童生徒 の家庭に配布し記入を依頼し回収した有 効回収数と有効回収率を表2に示す。

 723

(66.O)

90.3

 357

(34.0)

89.3

 1080

(100.O)

90.3

ll結果および考察

 本調査の記入については家事担当者に依頼したので96.0%(小学校96.0%,中学校96.1

%)は児童生徒の母親が記入し,O.7%は祖母,1.4%は父親を含めたその他の家人が記入 している。

 1. 家庭経営について

 1)家家関係一表3−

 (1)世帯主の職業は農業31.4%と最も多く,次いで公務員,会社員,自営商・エサービ

ス業であり,自由業35(3.3%),無職6(0.6%),その他13(1.2%)は少なくそれら三つ を合わせて54(5.2%)で,後記の本文や表の職業別ではその他の項目にまとめて示した。

       (4.194)

昭和40年度国勢調査普通世帯労働力状況によると,茨城県は農林業が27.4%で全国の12.9

%に比べてはるかに多く,産業の後進性が示されているが,本調査では漁業を加えて31.4

%であり,ほX 国勢調査の本県と一致するが,この世帯主の職業構成が後述の家族生活全

般に影響しているものと考えられる。

 (2)家族形態については,1図にみられるように核家族は46.2%(小44.3%,中50.1%)

      (4,6)

であり,昭和40年度国勢調査全国の67.5%に比べはるかに少なく,近年における家族形態 の核家族化の傾向は,本県ではあまり進んでいないといえる。農業に直系家族や拡大家族

が多く核家族が少ないことが全体に影響している。直系家族31.8%(小32. 6%,中30.3%)

拡大家族17.0%(小19.1%,中12.9%),がそれに次ぎ,他の同居人を含む家族は3.2%

(小2・5%,中4.8%)と少ない。住みこみの労働力の得にくいことを示している。核家族

に比べ直系家族や拡大家族で年寄りが実権を握る場合には,家族生活の近代化が遅れるこ

(4)

とが多いので,このような家族形態の中で生活の近代化を進めてゆくにはどのようにすれ

ばよいか研究の必要があるであろう。

       軸

表3 家

族   関   係

   単位:% 但し,世帯主の職業ではかつこ内 項

睡訓自営業降酬会社則公獺1その他

主業 帯職 世の

家族形態

小  学  校

中  学  校

族族族

 家家  系大 核直拡

1含他の同居人

723

(100)

357

(100)

1080

(100)

46.2 31.8

17.0 3.2

214

(29.6)

125

(35.O)

339

(31.4)

28.3 44.0 24.7

1,8

211

(16.7)

172

(20.2)

193

(17.9)

45.1

25.4

17.6 9.8

143

(19.8)

 63

(17.6)

206

(19.1)

62.6 25.7

8.7 1.O

207

(28.6)

 81

(22.7)

288

(26,6)

57.3 25.7

13.5 1.4

38

(5,3)

16

(4.5)

54

(5.0)

40.7 33.3

16.7 7.4

家族釧平均(人)15・146・・35・56 1・・ 9i lzt・9i 15・・5。

主婦の年令

主婦の職業

OO∩V

q9五胃5 代代代

  イ   タ漁社務の

  →

 合 のい 家話

家族旅行

よ く す る

ときどきする

ほとんどしない ほとんどしない

日がえり旅行 一年一泊以上

日がえりと宿泊

38.9 54,9

5.9

28.0

5.3 2.8

34.6

11,8 4.4

6.1

4.6

子どもも加わ る家のことを きめるのは誰

56.6 39.4

3.2

37.7

35,1 10.6 6.8

親親もて他    合   つ   どしの    話

父母子皆そ   で

16.4

16.9

2. 6 60. 0

1,6

36.7 54.4

8.2 2.2 1,3 0.6 92.1 0.6 0.9 0.6 0.6

53.4 43.4

2.9

62.8 32.7

1.8 0.6 19,8 15.6 3,2

57.5

2.3

34,2 57,9

7.4

21.6 2.1

0.5 6.8

55.3

3.2

2.1

4.7

47.7 67,2 3.1

42. 0

35,8

10.4 7.3 18,1 13,5

4.1 58.0

1.O

46.0 50.5

3.5

43.9 8.1

8,6 11.6 2.5 14.6 2.0 4.5

56.3 37.9

4.4

34.Q 35.4

17.5 10,2 12.6

22.3

2.4

57.8

2.4

39.T

57.3

3,2

46,3

8.9

3. 2

10.0 3.2 1.8 18.9 6.4

67.4 30.9

1.7

34.7 38。5

15.3 10,1 15.6 16.3 1.0

64.2

0.7

(VO9

」45

7900 

ハ∠

aLOZLεo免

51,8 37.0

9.3

42.6 27.8

14.8 13.0

4495 7∩V180

※はいくつでも選ばせたもの。表3・4・5については各項目の不明は紙面の都合上記載しない9

(5)

津田・徳蔵。中沢。村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(その1)

1 図 家 族 形 態

279

462

 318

・0

1

農 漁 業

3。ガ五8

自営商・ ・サービス業

1.81.2

会 社 員

2ユ

公 務 揖

1.0アゴ9

そ の 他

1

       1tg

㎜ % 圏 圏

       同居人の

 核家族  直系家族   拡大家族

       いる家族

専念出来ると同質の家事を行うには,家務処理の能率化をはからねばならないので,家庭 科教育において家事能率を高める指導の必要がこの点にあると考えられる。しかし主婦の

職業は家庭外に出ない漁農業と商業が多く,外で勤務(会社員,公務員)はIO.5%,パー一ト

タイマー一は8%で,主婦の職業の面でも近代化の影響は少ないといえる。

 (6)家族の話し合い(1日のできごとなど)をするかについては,「よくする」56・6%

「ときどきする」39.4%であり,家族の和合と民主化の第一歩の話し合いはかなりよく行

われている。しかし3.2%ではあるが家族の対話のない家庭のあることは問題である。職 業別で「よくする」の多いのは,公務員,会社員,その他,農業,自営業の順であり,自 営業は営業時間の長いことや営業の多忙などで,家族がそろって話し合う時間はとりにく

く家庭生活が犠牲になる傾向のあるのを示している。

 (7)一家で旅行をするかについては,「日帰りと宿泊旅行両方する」の多いものからあ

げるとその他13.0%,会社員10.2%,公務員10.1%,自営業7.3%,農漁業O・6%であり,

「ほとんどしない」の多いものからあげると農漁業62.8%,その他42.6%,自営業42.O%,

 (3)家族数は平均5.14人で,これは40年       (4,2)

度国世調査勢帯人員4.05人より多く,家族

形態と同様のことがいえる。家族数の多い

ものからあげると,農漁業6.03人,自営業 5.56人,その他5.50人,会社員4.91人,公 務員4.91人であり,最頻数は農漁業と自営

業は6人,会社員,公務員,その他は4人

である。

 (4)主婦の年令は30代38.9%(小48.3

%,中19.8%),40代54.g%(小48.6%,中67

.6%),50代5.9%(小2.6%,中12.9%)で

あり,小学校では30代と40代がほY同数で 50代は少ないが,中学校では40代が最も多

く,ついで30代に50代となっている。

 (5)主婦の職業については,家事に専念

できる職業「なし」はわずかに2.8%であ り,大部分の主婦は家事と収入の仕事の両 方に従事せねばならぬので,主婦が家事に

(6)

公務員34.7%,会社員34.O%である。近年個人の余暇が増加しているが,家族ぐるみの余

暇利用となるためには,家族の余暇時間を一致させられること,経済的余裕があること,

家族の中心となる父母に余暇を家族ぐるみで楽しみ家族和合を積極的にはかる意欲と愛情 が必要であるが,農漁業にはそのいずれかに欠けるか或いは伝統的な年中行事などにそれ に代わる和楽の行事のあるためと思われる。前間と共にして家族の親ぼくが積極的に計ら

れているのは公務員と会社員に多いといえる。

 (8)子供の加わる家のことを誰が決めるかにより家庭の民主化の度合が計られるといわ れるが,「皆で話し合って」が60%であり,かなり子供を加えて家族が皆で話し合って決 めることが行われている。職業別の差はあまりみられないが,公務員,その他にや1・,多 い。父母が決める場合は,農漁業,自営業は父親,会社員は母親が多い。都市家庭では家

庭内の決定権が母親に移っていることを示している。

 2) 家事の管理 一表4一

 ω 家事の分担については,「何人かY分担する」44.4%が最も多く,次いで「全員が

分担する」30.6%,「家事担当者だけ」23.4%となり,家庭の構成員が家事を分担するこ

とはかなり行われている。職業別にみると主婦の92.1%が農業に従事している農漁業では

表4 家

隠計降牒1自営剰会社則公獺1その他 家事の分担

子どもに家のし ごとをさせるか  させる場合の  しごとのさせ  方

 させない場合  の理由

家事担当者だけ1 何人かが分担 全員が何か分担

さ   せ   る ほとんどさせない

親の必要なとき きめて手伝い 家族として分担

23,4 44.4 30.6

−・43

B2・・l

l4.71

82.0

14.2

38.6

28.7 29.9

勉強のためi37・・7

お け い こ1          5,7

しごとがない1 ,,1,

いやがってやらぬ  52.2 そ  の  他   8.8        

家事担当者の余1な      い

暇時間    3  0  分       11  時  間

      臣 時 間       ゆ 時 間        4時間以上

3.7 4.6 16.9 29.1

24.2

17,1

41,4 34.9 21.9 45.8 2.1 16.7 50,0

10.4 2.7 6.2

22.4 28.0 21.5

13.6

20.7

45.1 31.1

82.9

14,0

36,2 29.4 30.6 33.3

11,1

22.2 55.6

3.7 7.3 5.7 17.6 32.1

22.8

9.8

34,5

38, 3

26,7 85.4

H.7

39.2 25.6 30.7 37,5

4.2 16.7

45.8

8.3 4.4 3.9 11,2 29.1

24.8 23.3

25.3 42.4 31.6 80.2 1ア,0

34.2 23.8 40.7 36.7

8.2

4.1

53.1 12.2 2.8

3,1

13.9

29.9 27.4

19.8

27.8 44.3 26.O 75.9 20.4 51.3 24.4

17.1 18。2

 0

36.4 63,6

 0

0

1.9

16.5

20.4 25.9 27.8

(7)

津田・徳蔵・中沢・村山紘。村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(そのD 281

表5−1家

陣計降漁業自酬会社則公獺1その他

1年の経済の計 あ 画       な

予 算

決算

1ケ月の経済計 画

予 算

決 算

るい

た て S い る

たてていない

、な るい  い しし

あな るい

55.9 37.3 76.5

7.6

63,7 29.2

47.7 44,0

  J

77・3167・4

8・311。・9 61・61・7・1

25.0 1  21.8

73.9

12.0

57.9

34.3

48. 7 1

・1.3i

44.6 47.2

       f

たてsいる 77.8

たて1・Lいな四 5・6

・5・8レ2・1 4.81 9.3   }

 な るい  い  て

しし

61.。】69.1 23・Oi 20・0

62.8

19.8

57,3 37,4 82.2 5.1

53,4

33.1

75.7

19.9

84,0

2.6

59.6 22.4

52.4 42.0

7ハ」

7

ハ◎5

50.3 31.8 66。0

27.1

78.9

5.3

53.フ 27.9

50.0 38.9

34

74.2 22.2 51.9 37.0 64.3

17.9

64. R 21.4

最も家事の分担がよく行われている。「家事担当者だけ」が会社員とその他に多いのは,

この二者が収入も多く,家事省力化の耐久消費財の所有も多く,家事に専念できる主婦も

多いので,主婦のみで家事処理が充分できるためと考えられる。

 ② 子供(この調査依頼の)に家の仕事をさせるかについて,「させている」は82.0%

と非常に多い。させる場合「親の必要なとき」38.6%で最も多く,子供の教育的な意味よ り親の都合による場合が多く,「家族の一員として家の仕事を分担させる」は29.9%であ り,職業別では前者は農漁業に後者は公務員に多い。「ほとんどさせない」は14.7%と少 ないが,子供に家族の構成員としての任務を自覚させ実践させることをしないところに子 供の人間形成上問題があると思われる。職業別ではその他と公務員が多い。させない理由

として「いやがってやらない」52.2%,「勉強」37.7%が多いが,勤労をきらい或は勉強

2図家  事  の  計  画

・%

50

44.4 iii;iiiii

38.7

c…iiiiii、

20

@ 10

…iiiiii…}iiiiiiii

iiiiii・

奄奄奄奄奄奄堰@■ 15.6

Fi:i:

Fili:

1

日の計画

1週の計画 1

≠筋詳画

ii妻肇聖窪ξ茎ぎ壽ii特別なてたこ乞俵

51∵

LL

3つ の 1

46。7%

不明1.7%

(8)

を理由に仕事をしない子供のあることは,親と子双方の問題であり,家庭科教育実践上の

問題でもある。

 (3)家事の計画については,2図に示すように「たてている」が引.7%,「たてない」

が46.7%で,計画のあるものが半数をやx上まわるが,計画をたてる期間は日が44.4%と

最も多く,週38.7%,月15.6%,年9.9%と少なくなり,3つ以上の計画を持つ家庭は2・5

%と非常に少ない。以上からたてSいると答えたものの中にも計画のたて方に問題がある と思われる。職業別には会社員と公務員は年間計画に欠ける家庭が多く,農漁業には月間 計画には欠けるが年間計画のある家庭が他より多く,農事の計画と共に家事の計画もある

家庭が多いとみられる。自営業とその他は計画が最も少ない。

 (4)家事担当の余暇時間については,最頻数は2時間で,その他が3時間である以外は 職業により変わりはないが,全然余暇のない主婦が3.7%あるのは問題である。4時間以 上の余暇のあるのは職業別には,その他,会社員,公務員,農業,自営業の順で,自営業 は余暇のないものも7.3%と最も多く,主婦の多忙を示している。農漁業が県農林水産部 普及課の指導により生業のみならず生活改善を指向しているのに比し,自営業にみられる 小中企業においては特にその方面の指導がなく家庭生活面に問題が多いことがみられる。

 ㈲ 家事担当者(主婦)の余暇の過ごし方については,多いものからあげると「テレビ・

ラジオ・新聞」85.2%,「自分の趣味」38. 1%,「買物訪問」31・3%,「雑談」27・ 7%・「読 書」26.3%,「ごろねなどの休息」14.8%などで,「旅行」4・4%,「スポーツをする」・「音 楽観劇」2,7%,「映画」1.3%などは少ない。一位のテレビ・ラジオ・新聞の内容が不明        (5.177)

であるが,余暇の過ごし方が受動的消極的な過ごし方であることは,全国的傾向と同じ傾 向を示すといえる。しかし「自分の趣味」が2位であることはよい傾向であるといえる。

行政の住民の余暇活動助長の対策と同時に,各個人各家庭が積極的な余暇活動により,創

造性豊かな生活建設への態度が望まれる。

 5)家庭経済一表5−1,表5−2一

 ω 家庭の一年の経済計画と一ケ月の経済計画については,計画の「ある」ものがおの おの55,9と57.9%でともに半数をやs上まわるが,そのうち「予算をたてている」もの が76.5%と77.8%で,「決算をしている」ものは61.6%と61.O%である。前者は経済 計画のあるものの約%で後者は更にそれより少なく,家庭経済の計画や実施を本当に行っ

ている家庭は約嬉にすぎないといえる。

      (6.20)

 ② 家計簿については,「つけている」が59.1%で,貯蓄に関する世論調査による全国 の45.4%より多い。同調査によると「つけている」世帯でも単に毎日の収支をつけている

だけの世帯の過半(50.9%,全世帯23.1%)であることが報告されているので,今回の調

(9)

津田・徳蔵。中沢・村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(その1)

   表5−2家庭経済

283

家  計  簿

   種類

i総計降漁剰自蝶会韻1公湘1その他

こずかいの与え 方

 きめて与える

 期間と金額

親のこずかい の使い方への 関午

   蓄

貯蓄の理由

一家の月収入

(世帯主外も含 む,税込み)

らけてい剤59・1

つけていない137・・1

作計 る簿 分製 で家 自既

きめて与える

要求されたつど与 える

小中計

小中計

月額 平均

轡働倣きめ1

全く子供の自由 使い方を話し合い あとはしらべない 使い方自由あとし

らべる

使い方を話しあい あともしらべる

し ていない 金の余つたとき

きめた貯蓄もして いる

a病気や不時の災  害

b老後のため

c子どものため

d家や土地のため eレジヤーのため

い下台台台上 な以円円円以 ら台万台

、円万8万円 φ万57,10万

67.3 30.9

5.8 0 4.O 11.2 1.7

8.1

77.6 93.5 82,7

650.9円 1139.7円 O.5

33.2

2.5

41.7 21.5

2.3 21,1

73.8

82.3 42.8 81.7 25.3

17.7 9.7 5.2 18,7

28.6

18.6 10。9

59,0

36. 3

30.5 5ア.O

43。7 53.4

51.8 44.6

47.O

43,0 73.6 24.7

60.2 36.9 42.8 53.2

81.1 18.4

63.9 33.3 42.9 46.2 80,2

19.1

55.6 37.O

53. 3

43,3 72,2 22.2

(日額平均30.3円

 4,1   8.5

最頻数30円

 2.4   2.2

5.1

(週額平均196.9円 最頻数200円)

(週額平均312,5円 最頻数200円)

1・・巾α・[4・sl・・411…3

(最頻数  500円)

(最頻数 1,000円)

79・7i・6・・188・・18…lec・・

657.9円 1120.9円

0

33.8

2.7

42.6 20,3

3.2

34.8 58.4

83.1 39.1 75.1

25.2

14,2 19.8 8。3 20.1 18.0 15.3 6.5

757.8円i536.3円

1518・・2円1935・・円

0

37.3

2.1

37,3 23.2

1.0 16.6

79.8

0.6

34,0

3,6

40.7

19.8 2.4 14,6

82.0

77.2 42.9

83.1

21.7

15.3 10.9 3.6 17.2

21.4 21.4

17.2

86.1

47,3 81.6 29.9 18.4

3.4 4.9 18.0

33.5 20.9

13.6

675.O円

1039.5円 0.4

29.0

2.2

45,9 21.6

O. 7

14.6 81.6

85.2 40.6 87.6

26.1

23.3

1.4 3.8 19.1 44.1

21.9

5.6

1669.5円 1200. 0円

5,1 35.9

0

33.4 25.6

9.2 11,1

76.0

74,5 61.ナ 88,5 14,9 14.9

11.1

0

16.6 20,4

3.7

35.2

(10)

査でも家庭経済の計画に役立つよう家計簿を利用している家庭は約Y4くらいと推察され

る。職業別には大きな相違はないが自営業がや ,・つけ方が少ない。

 (3)子供のこずかいについては,「決めて与える」は67.3%(小68.4%,中65.O%)で,

「要求された都度与える」は30.9%(小29.8%,中33.3%)である。後者は子どもに金銭

管理能力を訓練することができず望ましくないと考えられるが,小学校より中学校がかえ

って増加しているのは問題である。このような中学生が高校「家庭一般」で一家の経済管

理について学ぶ困難さがうかs われる。職業別には農漁業に54.3%と最も多く,次いで自 営業であり,会社員,公務員は少ない。決めて与える場合,「月ぎめ」は82.7%(小77. 6%,

中93.5%)で最も多く,特に中学生の大部分は月ぎめである。「週ぎめ」は8. 1%(小11.02%

中1.9%)で小学生に多く,「日ぎめ」は4.0%,(小5.8%,中0%)と小学生のみである。

こずかい月額は中学生平均1139.7円最頻数1000円で,小学生平均650.9円最頻数500円であ る。職業別には自営業が最高で,その他,農漁業が続いている。

 こずかいの使い方への親の関与については,「使い方を話しあいあとは調べない」2・5%

(小2.4%,中2.6%),「使い方は自由あとで調べる」41. 7%(小44」%,中36・6%),「話 しあいあとも調べる」21.5%(小24.1%,中16. 0%)と%は使う前或はあとで親が関与す るが,33.2%(小28.O%,中44.1%)は「全く子供の自由」であり,親の関与しない理由

としては明らかな理由を記述したものは少なく,たX 子供の自主性を養うため,子供を信 じている,あるいは無記入が大部分であるが,未完成のしかも青年前記の変動の激しい時 期の子供の金銭の使途につき親の配慮が欠けているといえるであろう。これに該当する家 庭は農漁業,自営業に多く,公務員,会社員に少ないといえる。使ったあとの調べ方は,

「何に使ったか話し合う」75.9%(小77,3%,中72.2%)が多く,「こずかい帳をつけさ せる」23.6%(小22.1%,中27.8%)は少ない。

 (4)貯蓄については,「していない」はわずかに3.2%と少ないが,貯蓄している場合「金

の余ったときする」無計画貯蓄は21.1%で,特に農業,自営業に多い。「きめた貯蓄もし

ている」計画的貯蓄は73.8%で,会社員82.O%,公務員81.6%,自営業79.8%の順であ

る。貯蓄の理由は「病気や不時の災害に備えて」の82.8%と,F子供のため」の81.7%が

他の項目よりはるかに多い。前者は全国調査の81.4%と類似しているが,後者は全国57.2          (6.16)

%に比べはるかに高く,子供の教育費や結婚のための資金をあらかじめ貯えておこうとす る堅実な態度がうかs われる。3位は「老後のため」42.8%,4位は「家・土地のため」

25.3%であるが,後者は全国36.6%に比し少ない。持家の多いことと共に新築改築につい て計画の無いことも原因として考えられる。

 (5)一家の収入(世帯主外も含む,税込み)については,「わからない」が9.7%あるのは

(11)

津田・徳蔵。中沢・村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(その1) 285

家庭生活運営上問題があるといえる。農漁業では年収によるのも一因と思われるが,19.8

%と最も多く,次いでその他11.1%,自営業10.9%が多く,公務員1.4%,会社員3.4%は少 ない。最頻数は「6,7,8万円台」は公務員44.1%,会社員33.5%,自営業21. 4%であり,

「4,5万円台」は農漁業20.1%である。その他の「H万円台以上」35.2%は実数の少な

いことを考慮してみる必要がある。

 2食生活

 1) 日常の食事について  (1)献 立

 家族の日常の食事について,先ず職業別にその実態をみると,献立をたてるか否かにつ いては,図3に示されるように,総計において「献立をたてる」が22%であり,特に農漁 業家庭においては,13%という低     図3 献立について職業別(%)

率であった。「時々たてる」が半   全   たてる ≡7,てない   時娩ごる

       ゜ 22   :=:26 7       5! 3

数を占めているが,それらは何れ

       農 漁 業

も,祭日,或いは来客のある時な どに限られているg        t3営業

       塞瀬.たて・. たて・・ 時・たて・

       その他  司0.1°_  228   46.8  亦,献立をたてる場合の期間も,一日ずつたてるが,表6にみられる如く64%を占め,

計画的に献立を立てるというより,むしろその日の思いつきや家族の好みで,つくってい

る世帯の多いことがうかがわれた。

表6 献立を立てる場合の期間とたて方(職業別)(%)

邉,

献立を 1日ずつたてる

1週間ずつ

そ  の  他

雑誌をみて

テレビ料理番組 から

自分で考える

総  計

64.0

15,5

20.5

12.5 7.8

79.7

農・漁業 自営業

67.1 11.3

21.6

70.2

11.9 17.9

9.2    11.9

・・4i ・

  1 9。・引  88・1

会社員

60.5 20.4

19.1

公務員

59.2 20.6 20.2

13,4

  1

3.21

83・引

16.5 7.3

76.2

その他

65.1 7,0

27.9 11.6

0

88.4

② 食品群別摂取量のめやす

栄養的な食事をするためには,「どのような食品を一日にどれくらいずつ組み合わせて

(12)

食べればよいか」についての実態をみると表7にみられるように,65・6%が「知?てい る」と答えているが,知っていても毎日ζるように気をつけているが55・2%・「知っては

  表7 一日の栄養をとるにはどのような食品をどの位とればよいか(職業別)(%)

瀦識一茎擁訓農・漁剰自営剰会社員医務則その他

るい

 な

つら

知知 65.6

34.4

56.6 43,4

61.2 38.8

69.4 30.6

74.7 25.3

74.1

、25.9

知っている場合

毎日とるように1 気をつけている 時々気をつける 殆ど気をつけな い

55.2 39.7 5.1

48.4 45.8

5.8

48.3 45.8

5.9

60.8 35.0

4.2

60.0 35,3

4.7

62.2 32.5

5.O

いるが殆ど気をつけない」が5%前後あり,栄養への配慮が少ないことが,ここにもうか がわれた。日常の食事についての実態を,職業別にみると,農漁業及び自営業と,公務員 及び会社員が,対照的であった。即ち給料生活者の方は栄養に重点をおき・農漁業・商工  表8献立(主婦の年令別)%      業者家庭では,時間や労力等の制

菊「ゴ准一灸13・代1・・代【・。代 献立をだてる

1た て な い

E

t時々たてる1

26.6 22.3

51,1

19.5

29.7 50.8

13.1

24.6 62.3

献立を立てる場合の期間と立て方

つ間他

 週の 11そ

考 分

雑テら自

67.4

13.8 18.8 11.5 2,6

85.9

63,8     56.5 16.5     10.9

19.7    32.6 12.7 1    10.9

2.51  6.5

84.8    82.6

一日の栄養をとるにはどのような食品をどの位

とればよいか

るい

 な  ら

知知 70.2

29.8

63,4 36,6

55.7 44.3

知っている場合 籍騰ように気158.・

時々気をつける  38.1

殆ど気をつけない   3.2

56.2 30.2

13.6

50.0

47.1 2.9

約が大きくなった分だけ栄養への 配慮が,失われていることを示し ている。中都市と小都市では,や

はり重点のおき方が同じであり,

栄養や嗜好等に重点をおき食生活 の核心をついている者が多い。こ れに対して小都市周辺では,手間 がかからず嗜好に合うものが優位 を占めている。なお主婦の年令別 にこの実態をみると,表8にみら れるように,日常の食生活につい

ての関心度は,30代が高く40代,

50代になるにつれて,関心が低く なっている。40代,50代の主婦は

何れも,旧学制下に教育を受け,

30代の主婦は,半数以上は新教育 を受けた世代の者である9やはり

(13)

津田・徳蔵・中沢・村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(その1) 28ア

食物教育が,如何なる時代にも,必要であることを証拠づけていると思われる。

 (3)主食、         ,

       (7)

 我が国の米の消費量の推移は図4のように下降線を示している。長い間日本人の主食と   図4米消費量の推移(1人1年あたり    して王座をしめてきた米も終戦前後       の混乱期を除いては,一人一年間に

       160kg

      だいたい150kg程度を食べていた米

       140

      も,昭和35年頃から急に減少し始め

       120

      て,現在では100kgを割ろうとする   盟歪署ip解2S摯35363?3839 4142   かのようであり,一人一日当りの消

   ニ ボ 5 21 25 3o 34

  年年      費量は年R低下の傾向にある。

 主婦の年令別に,主食の内容をみると表9の如く若い世代になる程,米の摂取は少なく なり,逆にパンは若い層程増している。このような現象からも,食生活の構造の変化が伺

      われる。

 表9主食について(年令別)%

i寮「…「縫」3・代・・代i5・代「

朝食

昼食

ダ食

米  が  主 パ ン が 主

めん類が主

米・パンやや同じ 米・めんやや同じ

パンめん同じ

主主主じじじ    同同同 ミカカンんん カ    

米パめ米米パ

米  が  主 パ ン が 主 め ん が 主 米・パン同じ 米。めん同じ パン・めん同じ

90.6

3.7 0 4.7

1.o

o

58.6

9.4 7.4 7.4 11.7 5.5

93.5

2.8 0 3.5 0 0.2

63.4

8.6 4.9 8.5 9.4 5.2 75.7i

O.2 3,0 0.5 20.1 0.5

79.2

0.4 1.2 1.6 15.3 2.3

96.7

3.3 0 0 0 0

73,8

1.6

6. 6

9.8 4.9 3.3

67.2

4.9 4.9 1.6

21.4

0

 が,,本県の場合は芝朝食,昼

食,タ食共に「米が主」が大半 をしめ特に表10にみられる如く

朝食は92.6%と多く,タ食には

「米とめん」が,やS目立って いる。米がこのように大きな割 合をしめていることは,やはり 茨城県の特徴を物語っていると 思われる。本県の食晶の摂取量

  (8)

調査においてもこく類の一人一

日当り摂取量は423 9であり,

農家世帯の米の摂取割合も高く 自家生産による米の消費量の多 いことを示している。米はすば らしい食品であるが米の長所が まだ欠点にもつながっている。梅干し一つでも食べられるという不思議な魅力をもってい るため「おかず」に対する配慮があまりなされてなく,そのため糖質が多く,動物性の蚕 白質や脂肪が低く,ビタミンA・B・Cやカルシウムなど不足しがちというように,栄養 素の齢り方にも欠陥がみられているQ

(14)

表10主食について(職業別)%

主主主じじじ

がが同同胴 が 

ンんめ 米パめ米米パ   食   朝

主主主じじじ  ζミ同同同 ミカヵンんん    ゜°ン 米パめ米米パ   食   昼

総  計

92.6

3.4 0 3.4 0.5

0.1

63.9

8.5 5.3 8.6 8.9 4.8

  湊ンがが劃79:l

  F倒獄ノ融:::

  昧・めん同el 20・6

  1パンめん同じ!  1・2

農・漁業

53 

93

9

自営業

90.7

3.6 0 5.7 0 0 88.51

1・2

P

1:11

1:91

60.6

6.2 8,3 8.8 10.4 5.7 66,1

0 5.6 0.6

26.8

0.9

74.7

0. 5

2.6 1.0

20. 2

1.o

会社員 公務員 90・8i 89・6

  1 6.31  3.8

・1・

1・9

P 5・6

°・5 P

     1.O

o・5} o

42.7

18.0 8,7 13.1 9.2 7.8

78。6

0.5 1.9 0.5 17.0 1.5

52.8

12..1

6.6 10.1 11.1 7.3

81。9

0

0.7 0.4 16.0 1.0

その他

85.2

9.3

0

5.5

0 0

61.1

ア.4

5.6 7.4

16. 7

1.8

77. 8

0 0 0 18.5

3.7

2) 食事態度について

家族の夕食時の主な態度について,職業別に実態をみると,表Uにみられるように,テ

   表11家族の夕食事の主な態度について(職業別%)

「蚕、官一一戦茎」総 計1農・漁剰自営剰会韻松務則その他

テレビをみながら   42.5

話し合いながら  52.1 新聞本をみながら   0.1 静かにだまって   4.5 そ  の  他   O・8

36.6 56.3

0,3 5.6 1.2

54.9 41.5

0 3.6 0

44.7 52.9

0 2.4 0

39.6 54.5

0

4.2 1.7

42.6 46。3

0 11,1

0

表12家族の夕食事の主な態度について        (年令別%)

看官一睾剣3。代i4。代15。代

テレビをみながら

言舌し合いながら

新聞・本をみながら

静かにだまって

そ の 倒

37.3 58.8

0.2 3.O O.7

44.5 50.3

0.4 4.0 0.8

55.7 39.4

0 3.3 1.6

レビをみながら食事をする家庭が,全

体で,42.5%を占めている。特に自営業 家庭においては54.9%と高率である。

夕食時が,家族だんらんの好機会であ るにもかかわらず,話し合いながら食

事をする家庭が52.1%ということも重 要な問題を提示していると思われる。

食事時間の不定や食事中の話題のなさ

(15)

津田・徳蔵・中沢・村山紘・村山淑;茨城県における家庭生活実態調査(その1) 289

等従来の家庭科教育においても,これらの点への配慮が少なかったと反省させられる。

 年令別にみると表12の如く,若い世代の主婦ほど,話し合いながら食事をする家庭が多

くなっている。

 5)調理用具について  α)調理用電気及びガス器具

 調理用電気ガス器具の普及は,かなりのび表13にみられるように特に電気冷蔵庫は

88.7%という高率をしめしている。自動炊飯器も,電気式,ガス式を合わせると,かなり多

くの家庭で使用されていることがわかる。なお,電子レンジ,電気食器(皿)洗機なども それぞれ4%程度の所持率をしめしている。職業別に使用状況をみると,会社員が何れも

       表13 調理用電気・ガス器具について(職業別)%

「崩一戦造総計降・醐自鹸i会社則公務則そ碗

電   気   釜

電気 コ ン ロ

ト ー ス タ ー ロ ー ス タ ー ミ  キ  サ  ー ジ ュ ー サ ー 冷   蔵   庫

電気食器洗器

換  気   扇 ガ ス 炊飯器 ガス瞬間湯沸器 天      火

』そ  の  他

50.3 27.0 45.2 23.6

17.9 18.7

88.7

3.8

20.4 49.3

17.2 18.9 3.7

28.6

14.4 13.0 4.4 6.5

7.1 76.7

3.8 7.4

56.3

10,9 17,1 0

44.6 36.8 55.4 23.8

18,1

23.3 92.2 3.1 22.3 i

59.61

26.4 1

18・7 @1 0・5

P

69,9 34.0 64.5 52.9 32.5

17.5

96.6

4.4 28.1

39.3

17.5

20.9

4.9

64.9 30.6 58.0 23,2

19.4

24. 3

94.8

3.8 27.1 41.1 18.1 18.8 0.3

53. 7

25.9 68.5 33,3

24,1

50.0 88.9

3.7

29.6 46.3

18.5

24。0

3,7

表14調理用電気ガス器具について

       (年令別)%

茸膏一齢13。代14・代15・代

電  気  釜

電気コンロ トースター

ロースタ・一一 ミ キ サ ー

ジューサー

冷  蔵  庫

電気食器洗機

換  気  扇

ガス炊飯器

ガス瞬間湯沸器 天     火 そ  の  他

51.6 33.0 48.9

24,1 13.9 16.6 91.1 3.7

24.3 49.4

19.1 18.4 3.5

50.3 26.5 44.8

17.8 15.1 18.0

87.3

3,0 18.6

47.3

17.0 17.2

1.1

27.9 27.9

36.1

86,9

14.8

22.9 70.5

8.2 9.8

45.9

13,1

1.6 3.3

使用率が高く,次いで公務員,自営業,

そして農漁業家庭という順である。亦,

主婦の年令別よりこの実態をみると表14 の如く電気食器洗機のように,非常に高 価なものはやはり50代が8.2%と目立っ ている。しかし全般的には,若い世代程

これら製品の使用率は高くなっている。

但し高率をしめている冷蔵庫の活用等に ついては,必ずしも充分とは云いがたい 現状である。献立作成の意義やその必要 性についての指導と共に冷蔵庫の利用法

(16)

もよく指導し,なお,他の器具類についてもそのしくみや,正しい使用法等も,調理教材

などと関連して理解させるようにしたい。

 (2)調理用計器

 調理用計器使用の実態は表15の如くである。従来のいわゆる一升ますが,総計において        表15調理用計器について(職業別%)

頭哨一戦茎総計隈・漁剰自営剰会社則鰯劇その他

計量カ ッ プ

計量スプーン リットルます

ま  す (1升)

はかり (重量)

温  度  計

タイマーつき時計

そ の 他1

67.il

43.2 26.8 75.2 39.2 24,3 23.3

2。0

54.9 30.7 21.5 89.9 34.2

17.7

7.1

0.8

60.1

40.4 25.4 67.4 35.7 21.2

18.7

2.1

75.2

48,1

25.2 69.4 35.4 25.7 33.9

1.6

79.9 54.5 35,8 68.8 48.3 34,0

36.1 2.8

70.4 53.7 22.2 67.7

48,1

18.5 33.3

7.4

75.2%と高率を占め,重量計等は39. 2%と以外に少なく,特に農漁業家庭においては,計

量に対して無関心である。タイマーつき時計の使用は,公務員,会社員に多くみられ電気 炊飯器と連動させ,家事労働の軽減への傾向がみられる。なお主婦の年令別にこれらの使

  表16調理用計器について(年令別)%   用実態をみると表16にみられるように,40

扇一蔓3。代14・代15。代

計量カ ッ プ 計量スプーン リットルます

ま  す (1升)

eよカ、り(重量)

温  度  計

タイマーつき時計

そ  の  他

70.7 39.7 24.6 71.7 35,0 24,6

26.1 1,7

66.8 46.4 26.2 77.0 39.5 24.3 34.3

1.2

13,1

31.1

21.3 80.3 34.4

9.8 4.9 0

代が計量器の使用率は高くなっている。

 小学校の調理指導としては,計量的に実 習させることがねらいの一つである。これ によって,科学的,合理的な生活態度の素 地も養われると考えられる。そのような観

点からも各家庭の計量器に対する考え方,

方向等,反省の手がかりにしたいと思う。

 4) 燃料について

 調理用の燃料については,主食用と,副食用とにわけて,実態を調査したその結果は表

17の如くである。

 以上のように木炭,れんたん等は殆ど使用されず,まき木片が,農家においてごはん炊

きに28.3%使用される程度である。全般的にプロパンガスの使用が多く,主食用にも54・5

%をしめ,次いで30%が電気炊飯器使用という実態である。副食用の燃料も83・4%とプロ パンガスの使用が大部分をしめ,どのような山村においてもプロパンガス使用が目立って

いる。ひと頃使用された石油は0.5%と殆どかげをひそめてしまっているQ

(17)

津田・徳蔵・中沢。村山紘・村山淑:茨城県における家庭生活実態調査(その1) 291

表17調理用燃料について(職業別)%

∵騒萎

電     熱 都 市 ガ ス

プロパンガス

石     油 ま き・木 片 木     炭 れ ん た ん そ  の  他

総  計

主食用願用

30.0

3.4

54.5

0.5 11,6 0.3

 0

0.7

1.1

5.7

83,4

3.9 3,2 1.5 1.2

 0

農漁業

主圃

8.5 0,6

60,6

0,8 28.3

 0  0

1.2

1.2 0.6

84.7

3.5 7.0 2.4 0.6

 0

自営業

主  副

O524223   8 710◎ 

ワム 

会社員

主  副

42.2

11.7

40.8

0.5 3.8 0,5

 0

0.5 0,5 14.5

81.0

2.9 0.5 0.5

 0  0

公務員 主1副

45.1 2,8

46.9

0,3 4,2

 0  0  0

2.1

5.9

85.4 3.1

1.0 1.0 1.5

 0

その他

主圓

25.9

1.9 61.1

 0

9.3

 0  0

1.8 1.9 5,5

75,9

11.1 5.8

 0  0  0 なお主婦の年令別にこれらの使用実態をみると表18の如くである。

      表18調理用燃料について(年令別)%

項 目

 年令別 主副食

熱スス油炭炭ん他   ガ  ガン 木 た  市. き ん   口

3  0  代

主食用  副食用

29.8

4.2 55.1 0.7 9.2 0.5

 0

0.5

0.51

6.9

83.7

4.2 3.0 1.0

1.2

 0

4 0  代

主食用圃食用

0.4

5.1

86.1

3.1

2,4 1.8

1.1

0

5  0  代

主食刷副食用

14.8 0

57.4

1.6

2.46

 0  0

1,6

0 0

86.8

6.6 6.6 0 0 0

 何れもプロパンガス使用が大半をしめている。ごはんたきに,まき,木片を用いている

のは,30代に9,2%,40代に11.6%,50代に24.6%と,高年層になるほどこれらの使用の 多いのが目立ち,新,旧,世代のずれの・一一一一i端が,ここにもうかがえられた。

 このような実態からみても,調理用燃料として,特にプロパングスの使用法については

合理的に,しかも安全な扱い方の指導を充分行う必要があると思う。

 以上,食生活について,総括的にみると,職業別においては,農漁業家庭と自営業家庭 とが,亦公務員家庭と会社員家庭とが,各々同傾向を示している。本実態調査から本県の 食生活には,尚,思考,改善の必要のあることが認められた。特に農漁業家庭及び自営業

家庭においては,一層改善の余地があると思われる。

 なお主婦の年令別に分析すると,50代より40代,40代より30代と若い世代程,食生活は 合理的にそして科学的に実践されつsあることがみられた,

参照

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