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およ び第 回世界柔道選手権大会

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Academic year: 2021

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平成 年9月 日から 日までの日程でブラジ ル国・リオデジャネイロ市で開催された第5回国 際柔道シンポジウム (

) およ び第 回世界柔道選手権大会 (

) に参加した。 参加の目的は (1) 国際柔道シンポジウムにおけるポスター発表を行 い, 海外柔道研究者との情報交換を行うこと,

(2) 世界柔道選手権大会における国際柔道の動 向を調査することにあった。

本派遣は鹿屋体育大学平成 年度重点プロジェ クト事業 (海外派遣研究員等旅費) として実施さ れた。

出国から帰国までの日程は表1に示した。

− −

鹿屋体育大学伝統武道・スポーツ文化系

中村 勇

表1. 派遣日程

移動日 移動日:成田発アトランタ乗り継ぎ リオデジャネイロへ

到着日

リオデジャネイロ着

貸し切りバスで日本選手団練習会場へ移動 会場内で昼食後, ホテルへ移動

国際柔道シンポジウム 終日, シンポジウム

世界柔道選手権大会 日目 ホテル出発

男子: 超, 以下 試合開始

女子: 超, 以下 表彰式

ホテル到着

世界柔道選手権大会 日目 ホテル出発 男子: 以下, 以下 試合開始

女子: 以下, 以下 表彰式

ホテル到着

世界柔道選手権大会 日目 ホテル出発 男子: 以下, 以下 試合開始

女子: 以下, 以下 表彰式

ホテル到着

世界柔道選手権大会 日目 ホテル出発 男子: 以下, 無差別 試合開始 女子: 以下, 無差別 表彰式

ホテル到着 午前 自由時間

午後 移動 リオ発 アトランタ行き

移動日 アトランタ乗り継ぎ 成田行き

移動日 成田到着, 羽田発, 鹿屋着

(2)

現地ではまず日本選手団の練習会場に直行し, 大会直前の調整練習を視察した。 練習会場は地元 のスポーツクラブを借り上げ, サンパウロ市の柔 道クラブから運んできた畳を敷いていた5)。 場所 は高級住宅街の中, 厳重なゲートと壁で守られた ところにあった。 関係者や取材陣が取り囲む中, 男女代表選手 名とその練習相手となる支援団, また監督, コーチ, サポートスタッフら約 名 が大会へ向けて集中度の高い調整を行っていた。

年バーミンガム世界選手権大会のときに初 めて開催されて以来, 2年に1回の世界選手権大 会開催ごとに開かれ今回で第5回を数える同シン ポジウムは国際柔道連盟 (以降 ) 総会 (前日 の 日開催) と同じ会議場を利用して行われた。

大会スケジュールは表2に示したが, 6点の口頭 発表, 点のポスター発表が行われた。 筆者は

と題した研究をポスター発表した。 な お抄録は資料として添付した。 年大阪世界選 手権大会の際に 年世界選手権大会まで同大会 の分析を報告したが, その後の 年カイロ世界 選手権大会のデータを追加して再分析して報告し た。

今回のシンポジウムでは特別に参加者全員によ る会議が開かれ, 世界中の柔道研究者達を束ねる 組織, 国際柔道研究者会 (

鹿屋体育大学学術研究紀要 号,

− −

表2. プログラム

時間 イベント 司会者 発表者

開会式 口頭発表

休憩

会議 ポスター発表

写真1. シンポジウムの様子

(3)

) の設立が決定された。

会長に英国 の

氏が選出され, 筆者を含め約 人が創設メンバー として登録した。

氏を始め旧知の研究者や指導者らと 研究情報の交換を行い, 交流を深めることができ 非常に刺激になった。 特に今回は南米での開催と いうことで十分な参加人数が得られないのではな いかと懸念されたが, ポスターもこれまでで最多 数が展示されるなど国際的な柔道研究の高まりを 感じさせた。

隔年開催の世界柔道選手権大会は4日間の日程 で実施された。 バスで 分程度のところにある が会場となっていた。 ここは1年 前に開催されたパンアメリカン大会の際に新築さ れた 人収容の体育館であった。 初日は 時 開始ということで金属探知機があるセキュリティー エリアを通過し会場入りするとさっそくスタート が1時間遅れるという情報がはいる。 理由は選手 から預かってゼッケンを縫いつけた試合用柔道衣 が試合当日になってもほとんどの選手の手元に返 却されていなかったということだ。 これは前回の カイロ世界選手権大会時とまったく同じ問題であっ た。 一事が万事で大会運営に関しては他にも不具 合はあったものの試合の方は順調に進行していっ

た。

試合内容については大会初日に井上康生 (

㎏超) と鈴木桂治 ( ㎏) が返し技で相次いで 敗れる波乱があったことも影響し, 日本選手にとっ て非常に苦しい戦いであった。

年アテネオリンピックで男女合わせて8個 の金メダルを手にして以降, 海外選手の徹底した マークに苦しんできたが, この大会でも3日間優 勝者が出ず, 最終日にようやく3人の優勝者を出 すことができた。

初日の返し技のポイントは近年よくみられる技 であり, こういったケースは国内では 「死に体」

の解釈と技の効果の優劣を判断するのに対し, 国 際大会では技の効果より最後に掛けた方の技を採 る審判傾向にある。 柔道の本質としての是非はと もかく, 十分対策を講じてきたはずのベテラン選 手が相次いで敗れた問題を早急に修正しなければ ならないであろう。

この他審判員があまり罰則を与えず試合をその まま継続させる傾向がこの大会でも見られた。 そ のため冗長な試合やレスリングまがいの偽装攻撃 が目立ち, アテネオリンピックのころまでの特徴 であったダイナミック柔道 (選手の積極的攻防に よる激しい動きがみられるスタイル) が陰を潜め た感がある3)

出発の半年ほど前から現地の治安については不

− − 資料 ポスター発表抄録

写真2. 世界選手権大会試合の様子 (内は黄色, 外は青いマット)

中村:平成 年度重点プロジェクト事業(海外派遣研究員等旅費)報告 「リオデジャネイロにおける第5回国際柔道シンポジウムおよび 年世界柔道選手権大会」 に参加して

(4)

安視されていて, 実際, 外務省ホームページでも 危険情報を出して渡航者の注意を喚起していた。

当地では世界最大級の貧民街といわれるファベー ラ (スラム街) が市内あちこちの丘の上に点在し ており, 夜間の単独での外出は避けるように注意 された。 日本チームの練習会場も厳重なセキュリ ティが施されており, 我々関係者も が準備さ れ, マスコミ関係者に至っては場所が特定できる 写真や情報は報道しないことという誓約なしには 取材許可がでなかった2)。 我々のバスも毎日試合 後はファベーラ住民による襲撃を恐れて, 赤信号 を突破して猛スピードでホテルに直行するという 状況であった。 実際は何も問題は発生しなかった が, 華やかな観光都市の裏側を感じ取ることがで きた。

今回の世界選手権では参加国が史上最多の参加 人数 ( 名) と国数 ( カ国) と大幅に増加し た1)。 また柔道研究の分野でもシンポジウムに世 界中から数多くの研究発表が集まり, また という新しい研究者組織が立ち上がるまでになっ た。

今回の派遣で改めて柔道の国際的な浸透度の高 さを感じることができた。 競技としてだけでなく, 学術的, かつ政治的にも成熟してきている点は歓 迎すべきであろうが, その中心的位置に立つべき 日本の勢いのなさが気になる。 柔道の武道性を説 くことができる日本としてなすべきことは多いと 感じた。

( ) 射手矢岬, 中村勇. ( ). 世界柔道選手権. 柔 ( ): − .

( ) 桐生邦雄 ( ) つれづれ日記リオデジャネイ ロ世界選手権編 近代柔道 . ( ) 中村勇. ( ). データで読むリオデジャネイロ

世界選手権前編. 近代柔道

( ) 山口香編, 木村昌彦, 向井幹博, 中村勇, 持田治 也. ( ) 中学生と指導者のための武道・体育 シリーズ2 柔道で磨く 心技体 . ベースボール マガジン:東京, −8.

( ) 吉村和郎. ( ). 大会総評. 柔道 ( ): − .

鹿屋体育大学学術研究紀要 号,

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参照

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