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尿道カテーテル挿入時の口呼吸の意味を考える : 看護技術における「呼吸」理解のポイント

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Academic year: 2021

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資  料

尿道カテーテル挿入時の口呼吸の意味を考える

−看護技術における「呼吸」理解のポイント−

Considerations on breathing through the mouth at urethral catheterization

− Points for understanding respiration in nursing art −

江連 和久

Kazuhisa Ezure

 キーワード:呼吸運動,呼吸中枢,口呼吸,括約筋,看護技術

 Key words:breathing movements, respiratory center, mouth breathing, sphincter, nursing art

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り,括約筋の緊張が取れ不快感や不安も和らぎ,ますま す副交感神経が亢進するという好循環がおこる. 5.過呼吸に注意 口を開いて呼吸するだけではあまり問題はないが, 一般的に意識的呼吸の場合は過呼吸に注意する必要があ る.過換気になりテタニーや意識障害などを引き起こす 可能性がある.無意識の呼吸では,呼吸中枢が血中の二 酸化炭素濃度や酸素濃度をモニターし,適切な呼吸頻度 と深度を保っているため過呼吸は普通起こらない.ただ 無意識でも過度の緊張や不安は過呼吸をもたらすことは ある.その過呼吸は,呼吸中枢を介するフィードバック 調節が正常に機能しない例外的な状態である.一方,意 識呼吸で起こる過呼吸は,フィードバック調節の異常で はなく誰にでも容易に起こり得るので,意識的呼吸が長 時間に及ぶ場合は十分に注意する必要がある.この点は 吸息優位であろうが呼息優位であろうが同じことであ る.

Ⅵ.終わりに

呼吸を理解するための一助として,導尿カテーテル を挿入する時の口呼吸の意味について考えた.基礎看護 技術の教科書には導尿時や浣腸時の口呼吸について触れ ているものと触れていないものがある.理由を付記して いるケースでは, (a)腹圧を下げ,(b)括約筋を弛緩さ せ,(c)緊張を解く,などが記されている.ではなぜそ うなるのかというところに踏み込んだ記述は限られてい る.学生や一般の看護職者が疑問を持つのは当然と思わ れる.その意味で,本稿が役に立てば幸いである.一人 よがりの解釈や皮相的な説明が混入していることを恐れ るが,考え方の道筋は示すよう努力した.最後に言及し ておきたいのは,一般にもよく知られている妊産婦の呼 吸法についてである.各種の工夫された呼吸法があるが, 共通する主要な目的は,呼吸を意識することにより気を 紛らわせるとともに緊張を解き副交感神経優位の状態に 導き不安や痛みをやわらげることにある.まさに本稿の 説明が適用できる格好の例であることを付け加えておき たい.

文  献

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参照

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