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宮蓋漁な  官蓋漁な 

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(1)

次   目  

一︑卦査概要と分類の基準紅つ.いて  

二︑店舗と業主について  

三︑従業員転ついて  

四︑仕入と販売について  

五︑資金について  

六︑税金について   

〝 七︑まと め  

は し が∴き   

中小商業資本の動向   中小商業資本の動向  

⁝ 高松市における繊椎葉者についての実態調査1  

橋  本  

︵二八二︶七七   

(2)

︵二八三︶七八  第二十八巻 第三号  

一九五三年の夏以来次第に深刻になってきたいわゆる﹁デフレ政策﹂の危機なるものほ︑ますます中小商業を窮  

迫の淵に追い込んでい.った︒かねがね中小商業の危機が叫ほれていただけに︑この﹁デフレ﹂の敏寄せほ︑中小商  

業対策の問題をますます痛感せしめるに至った︒しかし︑いかなる政策をたてる拓もせよ︑まずその実態を把握す  

ることが出発点とならなけれぼならぬ︒しかるに︑中小商業についてほ︑かかる実態の究明が十分であるとほ決し  

ていえないようである︒そこで中小商業の実態に立入るにあたって︑その輪廓なりとも描き出してみたいと試みた  

のがこのささやかな﹁実態調査﹂である︒ここに山.応整理を終えるにあたって︑今さらながら不備・欠陥を痛感し  

ないわけにほゆかない︒しかし︑︑かかる資料が巷間にまぼらなる実情に薄口して︑あえて発表することにしたぺ本  

稿払おいては︑今回の調査の主要な部分である中小商業の経済調査を︑次稿において︑意識調査を発表することに  

したい︒  

﹁ 調査概要と分類の基準について  

ー.︑調査の視点について   

本調査は︑一応中小商其の実情匠づいて全般的に観察している︒しかし⁚次の諸点には特に注意を払った︒r第山  

に︑昨年のいわゆる﹁デフレ政策﹂ほ中小商業資本にどの程度の影響をあたえたか︒第二に︑大資本と中小資本と  

の対立関係はどの程度みられるのか︒第三に︑中小商業資本の内部で︑業態に 

差異がみられる・のであろタかて以上のコ首州がこの経済調査紅おける主な視点である︒   

2︑調査対象について   

高松市は︑人口十三万六千︵昭和二十九年︶ の商業都市であるが︑市内に牲卸売と小売をあわせて︑一一石二軒   

(3)

山川  の商店がある︵昭和二十七年九月一ノ日現在︶そのうち本調査では︑繊維業者のみを選んで調査した︒これはもっぱ  

ら調査に必要な労働力の都合から制限を受けたわけであるが︑各種の業種のうち特に繊維業を選んだのほ︑繊維業  

ほ経済動向の反映が最も鋭敏な菜種の﹂つであると考えたからである︒   

高松市の繊維業者は︑卸売が三十数軒︑小売が二者軒あまりあるといわれている︒卸売業ぬついては︑その殆ど  

全部を調査し︑卸製造業をふくめて二九軒の回収を得た︒その営業所は︑市内の問屋街である週町を中心として比  

較的市外中心部紅点在している︒しかし︑小売業は︑市内の衣料品商の総数約二〇〇軒のうち︑僅か二七軒しか調  

査されていない︒しかもこの二七軒は市の索琴衝である︑丸亀町道り︑ 

的大きい小売業が軒心になっているようである︒これほ後に述べ一るよう風洞査方法の欠陥から生じたものである︒   

印 高松市勢要覧一九五四年 四八東  

冨︑調査時期について   

本調査は︑昭和一二十年一月十日から十五日のあいだに実施された︒丁度正月が終り︑旧正月を迎える前の比較的  

閑散な時期を選んだわけである︒繊維業者切かぎ入れ時である十二月が終って一点をつき︑旧正月前後の多少の動  

きを除いては次第に閑散期紅入ってゆく時期であった︒  

4︑調査方法について   

本調査は終始学生諸君の熱心な協力を受けた︒﹁高松市商業実態調査喪﹂を作成するにあたってほ︑学生諸君と  

検討会を開き集団討議を行った︒調査の実施にあた?ては︑説明会を行い︑趣旨を徹底せしめてから各自分担の商  

店に赴いた︒そのさい︑卸売業はあらかじめ企業者の所在地を調べ︑それを調査員に割あてて各自の分担を決めた  

が︑小売業については分担を割あてずに学生の自由な選択にまかせた︒したがって︑この結果が森く︑回収された  

中小歯糞資本の動向  ︵二八四︶七九   

(4)

第一子八巻 第三号  ︵二八五︶八〇  

小売業者が繁華街の上層部に傾き︑小売業の二恢的動向を反映する資料がえられなかった︒﹁調査票﹂の記入は︑  

あらかじめ学生が業主に依頼しておいたので︑業主自らが書きこんだのもあるが︑二回目に訪問したときに︑学生  

が聴取しっつ記入したのもある︒調査票ほ︑約七十部配布した︒そのうち回収できたものほ五十六部︒回収率は八  

○%であった︒調査終了後︑小月二十二日牲報告会を行った︒本調査は終始学生との密接な協力のもとに行われた  

わけである︒  

5︑調査の垂埋と分類の基準について 

調査の結果ほ︑各項目とも業態別と規模別とに分類して集計した︒   

業態別でほ︑卸売︑小売︑製造卸の三つにわけた︒卸売と小売との兼業が若干あったが︑これほ卸売のなかに含  

めた︒製造卸を独立せしめたのほ︑そこに生産過程を含んでいる資本の特徴を明らか紅するためである︒   

さて問題ほ規模別のはあいに︑如何な・る基準紅よって分類するか紅ある︒官庁統計紅おいては︑従業員数でわゆ  

たり︑古くほ資本金の大きさによってわけたりしていた︒しかし︑現在のよう檻︑資本金が極めて小さい役割しか  

果さず︑廻転資本の大部分が他人資本に依存するようか状態でほ︑規模を分類する指標に資本金を使用することほ  

ヽヽヽ 適当ではない︒そこで︑本調査では︑中規模と小規模とを分類する基準紅ほ′従業串と取引高の二つを使鳳した︒次  

匠掲げる従弟貞と取引高の相関図︵第﹂表︑第二表︶がその分類の基礎をなすものである︒   

この従業員と取引高の相関図は︑卸売︵製造卸を含む︶と小売と血にわけて作成したが︑そのはあい問題になるの  

は︑業者の答えた取引高が果して信頼できるものかどうかという点である︒若干の業者については︑側面から謝沓  

を行い︑その結果と﹁調査票﹂に記載された回答金額とを照合してみ︑た︒その照合転よれば﹁調査票﹂の取引高ほ 

(5)

かなり信頼で計る数字が多い式う妃みられたが︑なかにはあきられにでたらめと考えられるような数字も出てい  

た︒このような極端な数字︵家督印をつけたものを軋めて若干あった︶ほ除外したが︑過少に報告された傾きが  

強い数字も含めたので︑とこ紅でき上った従業貞と取引高の回帰直線ほ多少現実よりは低い傾向紅あると推定され  

る︒しかし︑一応の指標には役立ちうるであろう︒  

ヽヽヽヽヽヽヽ  かくして︑分類の基準を次のよう匿設定した︒卸売業では︑従業人員五人以内︑取引高年額五千方以下を小規模  

ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ 紅含め︑それ以上を中規模紅分類した︒小売共でほ︑従業員十人以内︑取引高年額丸首万円以下を小規模に︑それ  

以上を中規模軋分類した︒このばあい︑小売業の従業員数が卸売よりも多くなっているのは︑前に述べたように小  

売の調査対象には比較的規模の大きい小売業が多く︑しかも回収された結果を中心にして相対的に分類したという  

技術的な事情紅もとづくものである︒なお﹁中規模﹂と呼んでいるのは︑相対的にほ大規模と︑いう意味であるが︑  

大規模と呼ぶのは誤解を招くおそれがある秒で︑現博をそのまま反映させて中規模と呼ぶことにした︒しかし︑厳  

密な範疇として使用しているのでほないということを断っておかなければならない︒   

っいでに︑この従業人員と取引高との相関図について二嘗しておこう︒この線ほ︑従業人員から取引高を推定す  

/ るぼあいにしばしば利用される︒また︑従業員一人あたりの売上高︑すなわち販売能率を知るためにも利用され  

る︒例えば︑ある店の従業人員軋対する取引高がこの線より低いばあいには︑従業旨二人あたりの売上高が平均よ  

りも低いことを示す︒したがって︑本調査においてほ︑卸売のばあい︑一人あたりの売上高は︑小規模の方が大規  

模よりも低いということが暮されている︒つまり︑小規模の方が取引能率が低いわけである︒   

以下︑各項目毎紅集計の結果を掲げ︑若干の考察を加えることにする︒  

中小商業資本の動向  ︵二八六︶ 八仙   

(6)

仙讐㌫  聖 

割埜巴言上1コ 一号﹁   ︵二八七︶ 八二   

詳鴻池仲畜生激高轟義扇 ︵テ﹂埜 \  

︵襲蔓\  

\  \   \  .   

(7)

こ︑店舗と業主について   

l︑企 業 形 態︵欝三襲︶   

六大都市における商業部門の全事業所数ノの約八〇%︑とく紅小売観の八.九%までが︑個人経営の形態ぬ含まれて  l  いる︒しかる軋︑本調査においてほ︑個人経営ほ約二〇%紅すぎず︑会社経営が八〇%近くまで占めている︒しか  2  も個人経営は小売のみであって︑卸売︑製造卸ほすべて会社形態をとっているブ﹂れは︑本調査の対象に此戟的中  

心碑の商店が多かったためにもよるが︑主として︑税金対策などの関係から個人経営を法人組織紅きりかえたため  

第3表甲  順   態  

\  0  ﹂り l   % %  同18 0 48 29  

0 0  討1  16  

卸0 0 5 3 0 0 0 8  製   

卸0 〇.7 3 0 0 1 1      1      ウ︼  

中小蘭英資本の動向   人 台   0 −b O  

l  

株式会社   有限会社   合名会社   合資会社   不  明   

0 0 2 7  

2   0 0  0 0   5  0   10  

簡8黍乙  企 業 形 態(規模別)  

卸  製卸  小   計   同%  

中小 中小 中小 中小 中 小   個  人 0′ 0  

組  合 0 0   株式会社 710   有限会社12   合名会娃、0 0   合資会社 0 0   不  明 01    計   813   

0 0  010  010  0 30   0 0  0 −0  0 0  0  

4 1 4 1 1512 (…5  

1 2  4 6  610 26   0 0  0 0  0 0  0  

0 7 0 0  0 3 0  

0  

0 0  0 0  0 0  

1   

0 9 0  10  

1 3  

3  

2 3  

2  

0  7  

1   

2 0     1  

0 3  

0 5   である︒この法人組織への切替ほ主と  して昭和二十五︑六年頃紀行われたよ  シである︒   

会社のなかで︑株式会社が最も多く  

︵四八%︶ ついで有限会社︵二九%︶  

が多かった︒しかし合名会社︑′合資会  

社は全然みられなかった︒株式会社ほ  

卸売浸多く︑合名会社は小売に多い︒  

規模別に全業態を通じてみると︑中規  

模に.ほ株式会社が多く︑小規模には有  

限会社が多い︒   

こ︑のように外見上は会社形態が多い  

︵二八八︶八三   

(8)

同族会社は僅か七%にすぎない︒   が︑実質的には殆んど鹿人経営と変らないということほ次の第二表をみれほあきらかであろう︒  餌 松井辰之助編﹁中小商業問題﹂五八頁︑参照  肋 ただし︑卸売のなかで︑不明山となっているものほ個人経営である︒第四表参照   2︑同 族 形 態︵欝四表︶  会社形態のなかで︑同族会社が大半をしめている︒会社形態の九〇%︑全商店の七℃%が同族会社である︒非   

第4表甲  同 族′形 態   僕   態  

% %  同21 70 7 2 00  1  

2 9 4 1 6 討 1 3    5  

売 11 16 0 0 27  \  

卸0 8 0 0 8 製   鱒二十八巻 第三号  

売 1 15  釦   

人 杜   

会  

族  

個 同   4 1  

社 明︑  会  族  討  同  

罪−不  

第4衷乙 ハ同 族、形 態(規模別)  

卸売 製卸  小売  討   中小 中小 中小 中小  

間中9 82 9 0   %小30616   個人的法人と呼ばれる同族会社ほ個人と認定するという税務署の一方的見解も︑  

0  0 2  1  3  

3  1 2  

2 9 2 0 3  

2  1  

個  人10 0 0 110  

7 0 0 7  

1  

9 0 0 0  

1  

3 ハV O 3   

5 八U O 5  

同族会社 510   非同族会社 2、字   不   明 0  

100100   討   813  

このように個人経営を形式上だけ法人化したということ軋  

関連しているものと思われる︒ともあれ︑同族会社が税金  

に因っているという事情は次の﹁組織形態と税戌負担の関  

係﹂ ︵第五泉︶から明らかである︒   

例えば﹁税金が蚤くてやりきれない﹂と答えたものは個  

人に最も多く︑ノ︵五四%︶︑次に多いのほ同族会社であり︵  

四山%︶︑非同族会社では一番少くなっている︑︵三三%︶︒ 

このようにみると︑同族会社であっても一応会社観織にし  

たものは︑税金の畳庄が個人よりはましであるようだ︒    ︵二八九︶ 八四  

(9)

第5表   組織形態 と 税金負担の  

個  人   同 族 会 社   非同族会社  

卸製卸小討 % 卸製卸小計 %  卸製卸  小 計%  

蚤くてやりきれない10 6 7 54  3 2 61141 1 0 0 133  

中小商業資本の動向   

どう紅かなる   0 0 4 4 31 5 4 413 48  2 0 0 2   6   7  0  0 0  

0 0 0 0 0  0、0 0 0   わりにらくだ   0 0 0 0  

たいしたことはない 0 0 0 0   0 2  7  0 0 0 0   0 1 4  0 0  0 0  

1 0︑ 7  

1  1 0  

1  

無 記 入   0 0 2 215  

封   101213100   1027100  3 0 0 3100   関係 八  

無  記  入   卸製卸小 計%  

1 0 3 4 31    1 1 2  4 31  

第6表甲   店舗所有感式   僕   態  

% %  同㍊ 16 2 00 l  

6 9 1 6  討 4  5  

売 24 3 0 27  小  

卸 6 2 0 8 製  

6 4 1 1  2  1  

の る 入  も い  の て 記 封   分 り   自 借 無  

0 0 0 0   0 0 0 0   5 0 0 5 38   7 1 5 13100  

第6衷乙   店舗所有様式(規模別)  

卸  製卸 /J\完  封  同%  

中小 中小 中小 中小 中・小   自分のもの 6ユ0 3 3 915 1828 78 85  

借りている13 2 0 12  4 5 1715  

無 記 入】0 0 0  0 0 10  5 ′0   

封  813 5 3 10ユ7 2333100100   

業者の大部分は︑住宅と店舗と兼用である︒すなわ  

ち︑全体の七三%までは住宅兼用であって︑店舗専用  

は僅か・一七%紅すぎない︒   

住宅と店舗との分離程度は︑業態別では︑製造卸が  

最も高く卸売と小売と比較すると︑僅かに卸売が高  

い︒なおこの傾向は︑竹林教授の調査では︑さらに顕  

︵二九〇︶︑八五    5︑店舗所有様式 ︵罪六襲︶   自己の所有する店舗で営業を  行って・いる者が圧倒的に多い  ︵八二%︶︒各業態とも大差はな  いが︑僅かながら小売が多く︵八 九%︶︑ついで卸売︵八〇%︶製造  卸︵七五%︶の順になっている︒  また規模別でみると︑やはり小  規模の方に︑店舗を自分で持っ  ているものが多い ︵中規模七八  %に対し︑小規模八五%︶   

4︑住宅との関係 ︵第七表︶  

(10)

︵二九一︶八六  第二十八巻 撃一亨  日り  著にあらわれていもま.た規模別では︑中規模の方が小規模よりよく分離されている︒︵中瀾模三五%︑小規模二二%︶   

これを所有様式との関連で賜ると︑店舗を自分で所有する者は︑九割までが住宅兼用であり︑住宅と店舗とが分  

離している者は︑一別にすぎない︒   

Ⅲ 竹林庄太郎 ﹁中小商菜箸経営意識の研究﹂ 同志社商学▲第六巻 第四号 二〇頁参照   

5︑開 業 年 次︵第八乗︶   

全体を通じて︑約半数強の五四%は︑終戦後の開業紅なっている︒特に︑小売では終戦後の開業が多く︑大三%  

第7衷甲  住宅との関係(薬態別)  

卸  製卸  小売   住宅と兼用 17   3  21  

店舗兼用 4   5   6  

討   21♪   8   27  

% %  同73 17 00  l  

封411556  

第7表乙    住宅との関係(規模別)  

卸  製卸  小売  封  同%  

中小 中小 中小 中小 中 小   住宅と兼用 710 3 0 5161526 65 79  

店舗兼用13 2 3 51 8 7 35 21  

、釘    813 5 3 1016 2333100100  

態8衷甲    開業年次   業   態  

%% 同4  16 11 13 54 2   l  

討2 9 6 7 31 1 56  

売︑0 4 2 4 7 0 7       1     2  小   

知1 2 0 1 4 0 8  製  

卸1 3 4 2 0 1 1      1     2  

明治以前   明治時代   大正時代   昭和終戦前   転科終戦後  

無 記 入   討  

第8泰乙   開 業 年 次(規模別)  

卸  製卸  小売  討  同%  

中小 中小 中小 中小 中 小  

明治以前 0110  0 0 .11 4 3  

明治時代12 1 

大正時代13 0 0 11 2 4  912  

昭和終戦前 0 2 10・ 2 2  3 4 1312   昭和終戦後 5 5 2 2 413  

無 記 入10 0 0  0 0 10  4 0   封   813 5 3 1017 2333100100   

(11)

に及んで︑いる︒卸売では︑約半数が終戦後となっているが︑戦前は小売だけを営んでいて終戦後卸売に進出したも  

のが多いので︑大半が終戦後に始めたといってもよいぐらいである︒  

規模別にノみると︑中規模の方が店歴が古い︒このように小規模の方が店歴が浅いということは︑﹁零細商業は短命  

U  である﹂ということを裏書きするものであろう︒だが︑山般に繊維業は︑他の東榎紅くらべて古い店舗が多い方であ  

って︑明治時代から大正時代軋創業された店舗が全体の三割に及んでいるエとほ︑こ秒ことを物語るものであろう︒   

竹林教授の調査とくらべると︑本調査では︑昭和年間で終戦以前に開業された店が少く︑終戦後に開業された店  

第9表甲  世代の転換数(業態別)  

卸  製卸  小売  討   自分がほじめた11  5  20  36  

% %  同64 23 7 

中小商業資本の動向  

代 6  2   5 13  

代 1 1    2  4  

代 1  0   0    1  

二 三 四  

無 記 入 2  0   0    2  

封   2L  8    27  56  

第9⊥表乙  世代の転換数(規模別)  

卸 製卸 小売 討  同%  

中小 中小 中小 中小 中 小   自分がほじめた′47 32 51512242畠73  

代2 41 

代0110 2 0 3113 3  

四   代01 0 0 0 0 01 0 3   無 記 入2 0 b o o o 2 09 0  

封   813 5 31017 2333100100   

が多くなっている︒このように高松市ではアプレが多  

いということほ︑戦災都市であるという特殊な事情も  

手伝っているのではなかろうか︒   

抽 芹沢酸衛︑秋山穣﹁日本商業論﹂ 山二九貢   

6︑=世代の転換数︵第九衷︶ 

さきの開業年次紐ついていいうることは︑同席にこ  

の世代の転換数について鴨あてはまる︒つまり︑白分  

で開業した者が全体の六四%に達するということは︑  

終戦以後に開業された店舗が多いということに対応す  

るわけである︒つづいて二代目が二三%︑三代目が七  

%となっている︒このように世代を重ねた店舗を業箇  

別にみると︑小売よりも卸売に多い︒また規模別にみ  

︵二九二︶八七   

(12)

ると︑小規模よりも中規模に多い︒このことは何れも︑小規模な零細商業になるはど短命であり︑安定性が少いこ  

とを示すものである︒  

7︑業主の前職︵第一〇表︶  

でほ︑このように︑移動と転変の激しい業主たちはどこから移ってきたのであろうか︒先ず︑前職を最も多い順  

から列記してみよう︒最も多いのは商業主であるが︑そのなかにほ同じ業種の商業主が三九%含まれている︒これ  

′   鞍  ほ移動ではないので︑考察の対象には入らない︒だが他の業種の商業葺から転じた者が七%いる︒しかし他の業橙  

鴨苧 14︒144︒42︒115 ㌍56 l   

︑  ︒1 

製 の 製中4000・100000005 った者が多  

の 5100100100008  

−. ∴︒ −⁚− 

.− 

討 

宮蓋漁な  官蓋漁な 

(13)

とにな.驚これとならんで多いのは︑会社員・銀行員から転職した者で︑同じく二些%︑ついで︑官吏︵四%︶軍  

人︵四%︶の順になっている︒  1   この結果を︑竹林教授の調査とくらべてみると︑両調査ともほぼ同じような傾向を示している︒特に竹林教授の  

調査においては︑会社員●銀行愚からの転職者が多い︒︵竹林教授の調査では商業主︵一六︶会社員・銀行員︑︵九︶  

店革︵四︶官吏︵こ漁業︵こ1貞⁝︒軍人︵一︶の順序覧っていて︑第二位を占めている︒︶2  

しかし︑宇都宮薄紅おける江原又七郎教授の調査とくらべてみると︑少し顛った傾向があらわれているd辛いう  のは︑宇都宮市紅おける中小商業の前職調査では︑農林業の前職者が︑銀行会社頗とはぼ同数で高位を示している  

のである︒︵江原教授の調査では一業圭一七七のうち︑相続転よるもの四六を除き︑その残りの現償主であり︑創  

業主でもある三ニー人の前歴は次の如く紅なっている︒同じ業種の店員が最も多く︵三六︶次いで︑異った業種の  

店主⁝ハ︶盛った業種の店員︵二ハ︶展林菜︵⁝︶会社銀行員︵⁝︶官公吏︵九︶軍人︵七︶製造業︵六︶  

その他︶   さて︑以上の如く・本調査においてほ︑会社員・銀行員等のそフリーマンと呼ばれるインテリ労働者層が多く︑こ  れにたいし︑宇都宮市の例の如く︑農林其の前職者や︑エ貞等の本来的な労働者層が少いのは何故で・あろうか︒その  根拠の三として︑次のことが考えられる︒第一には︑宇都宮市の調査では︑調査対象が︑個人経営の零細小売を  中心としているが︑本調査の対象はそれにくらべて梢上層で規模の大きい小売業であり︑その上卸売︑製造卸が対  

象にふくまれ/ている︒従って︑資本金その他の事情から︑農民や工員の直接的な進出が阻まれているのであろう︒  第二に︑本調査は︑対象が繊維業にかぎられている︒繊維衣料品商を開業する・には︑小売でも︑最低二〇万円から  三〇方円の資本を必貰とし︑をの上︑開業してからも︑問屋から四〇万円から五〇万の借用を獲得しなけれはなら  

︵二九四︶八九   中小商業資本の動向  

(14)

︵二九五︶九〇  罪二十八巻 第一二号  

ないといわれている︒高松市においては︑信用がえられなけれほ︑仙00方円の資金があっても苦しいといわれ  

る︒したがって︑多額の資本を要する繊維業ほ︑なかなか進出し難い部門といわねばならない︒第三に︑繊維業に  

おぃては商品知識が強く要求され︑又その知識の獲得ほ他の業種にくらべてほるかに困難である︒特に毛織物につ  

いてほ困難であるといわれる︒このような事情が︑銀行会社員︑官公吏などの知的な前職を宿する老が多い原因を  

なすのではあるまいか︒   

しかしながら︑このような︑店貞︑会社眉・銀行員︑官公吏等の前職者が多いということは︑かれらの資本金が秘  

めて﹁微田虚な貨幣蓄積﹂紅すぎないか︑あるいほ︑退職金などの小暗金をもと紅やっと開業したにすぎないという  

事情を物語っている︒それにしても︑本調査の封優になった店舗はいずれも一応安定を見出し︑いままで生き延び  

ることのできた恵まれた人々であり︑かれらの背後にほ幾多の倒産者や脱落者が潜んでおり︑特に店員からたち上  

らんとした人々に資本の不足等からこのような悲劇をくりかえした人たちが多いということを忘れてほならない︒   

なお︑業主の前歴を業魔別にみれば︑卸売では店員から開業したものが多く︑小売では︑そフリーマンから開業  

したものが多い︒これは卸売の方が高度な知識や熟練を要求されるためであり︑後転みるように︑﹁店員は何のた  

めに働くか﹂の調査匿おいても︑﹁業務見習のため﹂が卸売に多いという事実と対応している︒また∵規模別にみ  

れば︑中規模よりも小規模の方に転菜してきたものが多い︒これは上述のように︑小規模が開業しやすいという事  

情によるものであろう︒  

伸一竹林庄太郎﹁中小商業者経営意瓢の研究﹂両志社商学 第六巻 第貯号 二二買  

物 宇都宮大学学芸学部経済研究室編﹁地方都市における中小南濃の実態﹂ ︵宇都宮市︶昭和二九年一八百   

8︑業主の学歴︵欝ナ〟衷︶   

(15)

業主の学歴は︑中等学校卒業が最も多い︵四六%︶︒ついで︑小学校・高等小学校卒尭が多く︵二八%︶︑高専・  

大/学卒業は最も少い︵二四%︶︒   

二淑紅︑商業者は工業者よりも教育簡度が高いといわれてい・るが︑この学歴は中小企業者としてほむしろ高い方  

であろう︒  業態別︑規模別にみても顕著な差はみられない︒ただ︑小学校だけの学歴しか有しない考は︑中規模ではいなか  

第‖表牒  業主の学歴   僕   態   山刀   ︶ 一÷口   ったが︑小規模でほ二  

% %  同7 21 46 24  

ヽ   売  

.ハ▼ 3 6 2 6  1   

製 0 0 4 4  

日 1 6 0 3 毎−       1  

中小商業資本の動向   4 2 6 3  

1  2 1  

小 学 卒   高等小学卒   中等学校卒   高専・大学卒  

無 記 入   二%いる︒  

2 0  

0  1  

1  6  ︻○  

0  7  

2  討   21  

第11衷乙  業主の学歴   捌   討剛4   ︶ 

\  

やはり小規模の方が多少低い傾向にあるようだ︒′このことは︑竹林教授の調査に  

り 2 ︵む 5 5 %小 1 1 4 2  

同中 0 6 8 ′2      2  4 2  

〇  

∴・  −  0  

卸  製卸   中小 中小   小 学 卒 01 0 0  

高等小学卒 4 2 0 0 2 4 6 6   中等学校卒 3 7 2 2 6 6【1115   高専・大学卒 0 3 31 2 4 5 8  

細 記 ∧10 0 0 0 0 10 4 0  

封   813 5 31017 2333100100   

ついても云い得ることであり︑同氏の調査でほ二       川  

層明瞭に出ている︒   

川 竹林庄太郎 上掲論文 二二頁 参照  

三 従業員について︑   

9︑従業員数︵第山二乗︶   

従業員は︑最低二人から最高四二人にまでおよ  

んでいるが︑大半ほ三〇人以下であノつで︑三〇人  

以上の店舗は二億しかない︒その平均をみると︑  

全業態を通じて︑一∵六人となつているが︑こ  

の数字は地方都市の中小商業の平均従業員として  

はかなり高い数字である︒本調査の謝査対象区は  

繁華街あるいほ中心街の比較的大規模な商店が多  

︵二九六︶九一   

(16)

︵二九七︶九二  第二ホ八巻 第一;号  

く含まれているということを反映しているものである︒特紅この傾向は小売について著しい︒   

業態別に平均従業員数をみると︑製造卸が最も多く︑仙五・三人︑ついで卸売︑二ニ・五人︑最後に小売が最も  

少く︑八・七人になっている︒︵小売についてほ上述の如く︑二︑三の大規模な小売業が含まれているため軋︑か  

なり高い数字に歪められている点灯注意しなければ凍らない︶松井辰之助教授の調査によれほ︑従業員三〇人以下  

を中小商業と規定して︑平均従業員数を求めているが︑その結果中小問屋ほ山店舗当り平均四・八三人︑中小小党  l  商業ではこ・二三人となっている㌔これをみても︑本調査の対象にはかなり大きい業者が多いということがわかる︒  

第12衷甲  平均従業員数   僕    射 態  

人  卸8 7 5  7  5  3      1   製卸  

98人   55  153  

人  

討∵て .9 .6  5 ﹁a l▲  l  

人  小 8 9 7  りん 5 8  

男 女 討  

第12表乙  平均従業員数(規模別)  

卸   製卸   小   封   

中 小 中 小 中 小 中 小    八 人  人 人  

人 人  人 人       12.1 52 11小8 6J3  44 1、8  8一7 3り6  

9‖0 3.6 6.4 4.0 119 2,4  9..7 3い1  

21.18.818.210.316.3 4218.4 6;7   

男女計  ほ︑︑大規模に進むに従って減少してくることはいうまでもない︒こ    従業貞数を規模別にみると︑中規感八・四人︑小規模六・七人  となっていて︑かなり開きがあるが︑これは特に小売のはあいに顕  著である︒   

従業員を男女別にみると︑次のような関係がみられる︒男子従業  

員が多いのは︑製造卸と卸売であり︑小売では逆に女子従業衰が多  

い︒次軋︑規模が大きくなるに従′つて︑増加するのほ女子従業員の  

割合である︒︒従って小規模では︑逆に男子従僕眉の割合が高い︒な  

お︑女子従業員の割合は︑特に小売業の大規模において高い︒   

川 松井辰之助編 ﹁中小商業問題﹂ 三寅   

10︑家族労働力の比重︵第二三衷︶   

家族労働力と雇傭労働力との割合︑すなわち︑家族労働力の比重  

(17)

甲  ・表  3   の家族労働力の血重は︑その事業が資本家的経営であるか︑あるいはまた非資本家的家族経営であるかという問題  の指標をなしている︒   

いま︑家族労働力の役割を指標ぬして︑中小商業の階層を区分してみると次の如くになる︒第∴家族労働のみ  

によるもの︑最下層︒欝二︑家族労働力の割合が︑雇傭労働力より高いもの︑中層︒第三︑家族労働力よりも雇傭労  

働力の方が多いが︑家族労働力は各種の商業労働に従事して単なる経営の管理業務転とどまらないもの︑上層?第四  

雇傭労働力の割合が更警固く︑豪族労働ほ単なる経営の管理業務のみに従事して︑商業労働ほ全面的に雇傭労働力  

家族労働力と雇傭労働力どの割合  

(業態別)  

中小商業資本の動向  

卸  製御   小   平均  

家族労働力   23%  17%  32%′  25%  

属僚労働力  77   83   68   75  

第13表乙  家族労働力と雇傭労働力との割合  

(規模別)  

卸   製卸   小  平均  

中 小 中 小 中 小 中 小   家族労働力 14%33%14%26%15%7P%15%44%  

雇僻労働力 86 67 86 74 85 30 85 56   

に依存するもの.︑最上層︒以上の四段階に区分して考えることが出来る︒   

そ七で︑本調査の家族労働力の比重をみると︑全体を通じて二五%︑し  

たがって雇傭労働力が七五%までを占めている︒だから︑全体としてほか  

なり高く︑\前記の区分では第三の上層以上の階層妃属しているということ  

ができる︒しかし︑小売はやはり家族労働力の比重が塞く︑三二%までを  

しめ︑次に卸売の二三%︑卸製造の一.七%となっている︒特に小売の小規  

模でほ七〇%までが家族労働力であり︑小売は︑若干の大規模な小売業者  

を除いては大半が生業的な家族経営であるといってよい︒   

規模別では︑いうまでもなく小規模の方が家族労働力の割合が高く︵小  

規模四四%︶中規模とほ著しい差異を示している︒︵中規模副五%︶  

11︑店員侃勤続年数︵第・一匹表︶   

店員は短命であるといわれる︒本調査の結果も平均勤続年数ほ︑男五年  

︵二九八︶九三  

(18)

喪態別にみると︑男では卸売がやや長く︑六年︑製造卸︑小売ほ四年︑女でほ︑各業態を通じて大差なくいずれ  

も二年余りである︒ところが奇異に感じるのは︑男を規模別紅みると︑僅かでほあるが︑中規模よりも小規模の方  

が長くなっているということである︒一般紅は大規模になるはど︑支払能力の詔化から生じる給料の頭打ちも少く  

なり︑勤務年数も長くなるように考えられているのであるが︑本誠査でほ逆の潜果が出た︒  

なお︑宇都宮市の調査紅おいでも︑勤続年数は極めて短かく︑二年末漕が五割まで︑三年末滴の合計が六●八割  

欝14表甲  店贋の平均勤統年数(業態別)  

卸   製卸   小売   平均  

男   6年 3.7年   4年   5年  

女   22   26   2.4   24  

第14表乙  店農の平均勤続年数(規模別)   

卸 

中′卜 、、、  

男 5年616年39年33年4・4年44年4,5年55年   女 2・32.2 2.9 2.3 2 3   22 2,5  

第二十八巻 第三号  

女±・四年となっている︒店員め殆どが腰掛的な就職者であるためである︒  

まで︑五年未満の合計だと︑八・八割までも占めている㌔   

このように勤続年数が短いということほ︑餞∵七表でみるように﹁業務見  

習﹂という徒弟的な目的や﹁結婚準備﹂.などのために就業している腰掛的な  

就業者が多い車惜を反映するものである︒   

用 字都官学貰学部経済研究家編﹁地方都市における中小商業の実態﹂二四頭   

㍑︑店員の学歴︵常山五表︶   

業主の学歴では︑中等学校卒が最も多かった︒これに反して︑店員の学歴  

ほ︑新制中学︵高小卒を含む︶卒が最も多く有%︑次いで高等学校︵旧制  

中学を含む︶卒が四山%︑大学高専卒は僅か三%にすぎない︒叫般紅業者ほ  

中学校卒を好む︒これほ︑中学校辛が使いやすく︑しこふやすいためである︒   

業態別では︑卸売の方が小売よりやや高く︑又︑規模別でも︑中規模の方  

が小規模よりやや高くなっている︒然しヽ殆ど差異がないといってもよい︒    ︵二九九︶ 九四  

(19)

絹︑店員の雇入れ方法︵質六衷︶   

雇入れ枚︑大半が線政採用であるといってもよい︒知人の紹介︵讐ニ%︶と︑親戚の紹介︵二重%︶をあわせる  

と︑六割に達する︒あとは︑学校に依頼したものが一入%︑職業紹介所を通じたものが二ハ%︑﹁般募集によるも  

のは最も少くて八%にすぎない︒   

縁故採用ほ︑業態別にみると小売切方佐多て︑また規模別では小規模の方に多い︒なお製造卸でほ︑学校に依頼  

したものが特に多い︒一般に最近ほ学校に依頼するものが多くなってきているが︑やはり計だ縁故採用が根強いカ   

第15衷甲  店員の学雁(業態別)  

卸   製卸   小売  

小  学  卒  6%  5%   4%  

新制中(高小)卒 47   44   59  

均 %  ﹁ト 5 51 41  

中小商業資本の動向   高︵高  

等 学  賢卒 45 42  

学   36  

銅 啓  

・大学卒  2   9   1  

討   100  100    100  

第15表乙 店員の学歴(規模別)  

卸   製卸  小売  平均   中 小 中 小 中 小 中 小   小 学、卒 2%10%6% 3%3%9%3%8%  

新制 中 卒 52 42 41 50 56 69 5150   高等学校卒 44 46 43 40 39 22   4   2  4   3   9 3   高専・大学卒 2  210  7 2  

封   100100100100100100100100  

第16泰甲   雇スれの方法(業態別)  

卸   製卸   小売  

親戚の紹介 15%、15%  18%  

知人の紹介  49   17   56  

職業安定所  20   16   10  

一・般凝集   8   7   7  

校   8   47   9  

討   100    100   100  

均 %  

平 15 43 16 8 18 00      1  

︵三〇〇︶九五  

欝16衷乙   雇入れの方法 (規模別)  

卸   製卸  /J\売  平均  

中 小 中 小 中 小 中 小  

嚢戚C紀ぎ介16%■11%1字%22% 20%13%16%13%  

知人の紹介 4168 13 28.60 50 39 56   職業安定所 24 9  5 50 1010 1615  

−・般募集10 5  6 0  7 3  9 4  

学  校 9 7 64 0  3 25 2012   討  100100100100100100100100  

(20)

14︑店員は何のために働くか︵第一七表︶   

この調査は業主の意見によるものであるから︑店員自体の考え方とほ若干のずれがあるかもしれない︒しかし︑  

雇傭関係の性格という観点からみると︑店員よぺもむしろ業主の考え方が大きいカをもっているともいえるだろ  

萬ノ0   

最も多いのは﹁業務見習のため﹂であって︑三九%までもしめる︒結婚準備のための仙五%をあわせると︑半数   第二十八巻 第三号  

をもっている︒  

欝i7衷甲 店員は何のため紅働くか   慄   ︶ 均 % 別 平27 19・39 蛤 00  

1  態  

売 % 小 16 24 30 30 00 l  

知吻70■00  製3 1 3 2 10  

%  

知3217 46 5 00      1  

生活維持のため   零封を助けるため   兼務見習のため   結婚準備のため  

討  

第17表乙 店員ほ何のため軋働くか(規模別)  

卸  製卸  小売  平均   中 ′J\中 小 中 小 中 小   生活碓持のため 30%37%32%38%16%17%25%30%  

家討を助けるため161818 29 26 20 2019   発務見習のため 54 34 30 0 20 46   報照準傭のため 01120 33 3817  

︵1.〇 3  

3 1  

9 6  

3 1  

封   100100100100100100100100  

以上の五四%までが︑経済関係以外の目的で労働してい  

るということになる︒−﹂のように商業労働者のなかにほ  

業務見習という徒弟的・前近代的な労働者が多いという  

ことほ大きい特徴をなすものである︒例えば︑京都苗に  

おける調査の結果も︑本調査と同じような特徴を示 ハリ いる︒︵参考のために掲げると常山八表の如くである︶   

このよシな徒弟的な雇傭関係の割合は︑業態別でほ︑  

卸売よりも小売に多くなっている︒これは︑小売では女  

子店員が多いという事情にもとづくものでもあるが︑一  

般に小売の方に封麺的な雇傭関係が強い結果であろう︒  

︵例えば﹁生活維持のため﹂の店員は卸売や軌道卸より  

も小売の方が少くなっている︒︶    ︵三〇こ 九六  

(21)

が五二%︑問屋が注文をとり紅くるはあいが三二%であるび  

大体︑卸売の仕入先ほ眉阪地方が主で︑名古屋まで出かける者もあるが︑県内で仕入るこ・とは殆どない︒小売で  

も︑小規模のなか笹は︑全部県内の︑特堅南松市の問屋から仕入る店もあるが︑少し規模が大きい小売紅なると大  

半は京阪神地方の問屋から仕入ている︒このよう虹︑仕入先が京阪地方であるはあい紅ほ︑月堅三三回︑業主自ら  

が仕入に出かけてゆき︑その間紀聞恩の販売員がとり紅くる注文を利用するという店が多い︒仕入に出かける度数  

も︑取扱う滴品紅よって異っており︑例又は︑見本仕入で間紅合う雑貨などでほ仕入に出向くことほ少いが︑柄撰  

︵三〇二︶九七   中小商英資本の動向  

欝18費   京都市払おける店贋実態   

売嗜999  2 2 2   均 % 平 27 26 34  

売 % \  00  1 パリ 2 2   

凌活維持のため   家討を助けるため   共著見習のため   結婚率備のため  

わか ら ない   6   5  

討   100   100  

(京都労研調査報告 第12・罪13 22頁)   

以上の如く︑商業労働層は︑徒弟的な性格が強く︑経濁約な性格が弱い︒した  

がって︑白骨から労働者であるLいう自覚を持ち︑積極的匿労働条件の向上を図  

り︑自己の生活水準を高めようとする意識もまた弱くなってくるのである︒だか  

ら︑労働組合も殆どなく︑僅か紅卸売紅二つ︑小売正二つを数える服すぎないが  

︵全体の五%にすぜない︶︑これらの組合も殆ど積極的な活動を行っていないよう  

である︒従業員たちは︑将来の独立や結婚に夢を託しているのであろうか︒   

川 竹林庄太郎﹁中小商業者経営忠誠の研究﹂同志社商学︑︑第六巻 第四号 三〇頁  

四︑仕入と販売について   

15︑仕 入 方 法︵第一九表︶   

仕入では︑薬主が自ら仕入払出かけるほあいが多いのか︑それと風間屋が注文  

をどりにくるぼあいが多いのであろうか︒調査の結果ほ︑買苧である美点が積極  

的に仕入に出かけるはあいが多くなっている︒すなわち︑業者が出かけるばあい  

(22)

第19衷甲  仕 入 方 法(共態別)  

卸  製卸 卸売  討  同%  

を必要とサる呉服類転任入紅出かける場合が多い︒   

したがって︑この調査の結果から直ち 

との勢力瀾係を判定することはできない︒しか⊥ながら︑売手が横板的になるはあいほ︑やはり売手が弱いほあい  

であるということほ云い得るであろう︒たとえば︑売手が大業者であるばあい紅ほ売込み︑すなわち注文取の回数  

がそれはどたびたびではないが﹂小さい業者になると頻繁になってくる傾向がある︒また︑不景気で金詰りのばあ  

いには︑特に頻繁に売込みに廻ってくるようである︒   第二十八巻 第三号  

全部仕入れに出 0   かける  

入れに7   半分ぐらいずつ 6  

文をと 6   全部注文をとり 1   

にくる   無 記  入 1  

討   21  

1  3   4  7%   

3 1年    25 45  

0   2   8 14   

2   5   13  23  

2   5   9    0   0   1  2  

8  27   56 100  

欝19表乙 仕 入 方 法(規準別)  

卸  製卸。′小売t 封  同%  

中 小中 小中 小中 ′J、中 小   全部仕入れに班0 0   

かける  

殆んど仕入れに・3 4  

出かける 

半分ぐらいずつ2 4   殆んど注文をと2 4   

りにくる   全部注文をとり01   に.くる  

無・記  入10  

討   813   

1 0 0 3、1 3 4 9  

1 2 9 6 1312 57 37    0 0 0 2 2 6 9 18    2 0 1 4 5 8 22 24  

】1 0 2 1 4 4 12   

0 0 0 0 1 0 4 0   5 3 1017 2333100100  

︵三〇三︶九八  

鳩︑仕入先の痕模  

︵第二〇表︶   

この調査は次に掲げる﹁仕  

入先規模別のクレーム譲歩の  

状況﹂と﹁支払条件譲歩状況﹂  

を調査するために︑その予備  

的な質問として捏出したもの  

である︒したがって︑この結  

果そのものが大きい意味をも  

つわけではない︒しかし︑殆  

ど大業省から仕入ると答えた  

ものが三分の一もあって︑中   

(23)

この調査と次の調査で検出したい点は︑大資本と中小資本の質的相異がどの程度あらわれているか︑換言する  

と︑資本の大小軋もとづく勢力関係が如何なる形で現象していをか︑ということであった︒そこ軋大資本の中小資  

本の圧迫とその・対立関係の発展度をつかみ出七たいと思った︒しかしながら︑現象のなかからつかみ出すことほ極  

めて困難であった︒   

さて︑﹁クレーム﹂︵苦情︶などの要求はどららの方が通りやすいですか﹂という質問に対し︑中小業者の方が通  

■ りやすいと答えたものが丁度半数の五〇%︑これに対し︑大業者の方が通りやすいと答えたもの隕山三%︑同じく  

中小商業資本の動向  ︵三〇四︶九九 

欝20表甲 仕入先の規模   卸  製卸   全部大来者から  2 1  

(業態別)  

売 小0 5 9 8 4 1 7      2   % %  同 5 34 25 25 7 4  討3 19 14 14 4 2  

殆ど大業省から   半分ぐらいずつ   殆ど中小業者から   全部中小業者から   無  記  入  

訂  

9 叫4 5 0 1 1  

2   l l ︵U ︿U 8   0 0  1   6  5  

第20表乙  仕入先の規模(規模別)  

卸  製卸 小売  言† 同%  

中小中 小中 小中 小中 d、  

全部大業省から1110 0 0 219  

殆ど大業者から 4 5   半分ぐらいずつ13  

5 2  

9  4  

l  1  

4 0  

3 ■2 11 8  

0  0  33   

7  7  

1  1  

0 0  

1  1   

4  4  

3 6   殆ど中小業者から14 01 3 5  

全部中小業者から0 0 0 0 13 13 4 9  

無 記   入10 0 0ノ01114 3  

討   813 5 31017 2333100100   

小業者から仕入ると答えた者よりも多い  

とぃうことほ︑やぼ㌢大柴者の中小業者圧  

迫という傾向を示したものであろう︒この  

大業者との取引関係は︑業態別では小売よ  

りも卸売に多く︑規模別でほ︑小規模より  

も中規模に多い︒   

なおこの大某省と中小業者の区別は︑業  

主の判断にまかせたので︑かなり主観的な  

ものであることを︑断っておかねばならな  

い︒   

17︑仕入先規模別のクレーム譲歩状況  

︵第二山家︶  

(24)

﹁支払条件はどら︑らの方が融通がききやすいですか﹂という質問に対する回答では︑大業者と中小業者との差異  はみられなかった︒卸売と小売とでは︑僅かながら中小業者の方が融通がき︑きやすいという傾向を示して︑いるが︑  製造卸で欄全く逆の傾向を示している︒また︑規模別セは︑申規償でほ︑中小業者の方が融通がききやすいという  ものが多いが︑小規模でほ逆に大業者の方が融通がききやすいというものが多い︒したがって支払条件の譲歩では  

顕著な傾向があるとはいい薙いようである︒  

−般に小さい問屋は︑売込み匿出かける回数も多く︑サービスをよくするために︑クレーム等の要求にもよく応    欝21表甲 仕入先規模別のクレーム譲劉犬況  

(業態別)  

第二十八巻 第三号  

卸5 製  

小売 朝  岡%  

卸 2 12 6 1 21  

クレ・−ムは  大業者の方が   通りやすい   中小業者の方   が通りやすい   同じぐらい   無 記 入  

討  

6   13  

0  5  

8  2  

4 1   5 2  0 2     0         1  4 1 6 1     5  7 0  7  2  

第21表乙 仕入先規模別のクレー・ム譲歩状況       ■ 

(規模別)  

卸  製卸 小売  討  同%  

クレームは 中 小中 小中 小中.小中 小   大業者の方が 0 2 3 215 4 917 27    通りやすい  

57117713155746  

2 5  5 9 22 2 7  

0 ︵U 3   

1 0 5  

4 0 3  

1▲   

2 1 8  

同じぐらい   索簿 記 入  

引  

1 0 4 0   2333100100  

0 7     1  

0 0     1   ︵三〇五︶一〇〇  ヽヽヽヽ  らいと答えたものが二五%であった︒大業者よ  

ヽ ヽ  ヽ ヽ  ヽ 1  ヽ 〜 ヽ ヽ  ヽ  ヽ ヽ  1  1  1 ︑ ︑ ︑  りも︑中小業者の方がクレームなどの要求に対  

ヽヽヽヽ  して弱いと〟いうことが︑山応はっきりと出てい  

る︒特に業態別では︑卸売にこの傾向が顕著で  

ある︒又小売においても︑京阪地方との取引が  

多い中規模において顕著な傾向がみられる︒し  

たがって︑大柴者と中小業者との質的な差異は  

京阪地方の問屋のはあいに明瞭に出ており︑地  

方の問屋においてはそれはど明瞭でほないとい  

うことが出来るであろう︒   

用︑仕入先規模別の支払条件譲歩状況  

︵第二二衷︶  

参照

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