ランダムウォーク, 自己回帰モデル, 時系列解析
樋口さぶろお
龍谷大学理工学部数理情報学科
計算科学☆実習B L08(2018-06-12 Tue)
最終更新: Time-stamp: ”2018-06-12 Tue 19:22 JST hig”
今日の目標
ランダムウォークの座標の母平均値,母分散が 求められる
自己回帰モデルの座標の母平均値,母分散が厳 密に求められる
連続型確率変数の擬似乱数
L07-Q1
Quiz解答:大きな転置推移確率行列をかける関数
ソースコード 1: 大きな転置推移確率行列をかける関数
1 i n t m u l t i p l y t r a n s (d o u b l e q [ ] , d o u b l e p [ ] ,i n t m){
2 i n t x ;
3 q [ 0 ] = 7 . 0 / 1 0∗p [ 0 ] + 2 . 0 / 1 0∗p [ 0 + 1 ] ;
4 f o r( x =1; x<m−1; x++){
5 q [ x ] = 3 . 0 / 1 0∗p [ x−1]+5.0/10∗p [ x ] + 2 . 0 / 1 0∗p [ x ] ;
6 }
7 q [ m−1]=3.0/10∗p [ m−2]+8.0/10∗p [ m−1 ] ;
8 r e t u r n 0 ;
9 }
L07-Q2
Quiz解答:一様分布
1 E[1] = 1 より,C = b−a1 .
2 E[X] = a+b2 .
3 √
V[X] = √b−a
12 ≃ b3.5−a.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
ここまで来たよ
7 連続型確率変数の擬似乱数
8 ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析
(連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散 自己回帰モデル
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
(連続型)ランダムウォーク I
(連続型)ランダムウォークの定義
ランダムウォークの座標 X(t): 次で決まる確率変数. t=a, a+ 1, . . . R(t): 独立同分布に従う(連続型)確率変数. t=a+ 1, a+ 2, . . .
X(t) =X(t−1) +R(t), 初期条件P(X(a) =b) = 1 日本語で言うと,
x軸上を移動するランダムウォーカーを考える
ウォーカーは,時刻 t=aに,x=b から出発する(確率が1である) ウォーカーは各時刻に,確率変数R(t) だけ移動する
連続型 R(t) の例 R(t)∼U(c, d),
E[R(t)] =µ= c+d2 ,V[R(t)] =σ2 = (d−12c)2
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
X(T) : 時刻T のランダムウォーカーの座標(を確率変数とみたもの) (X(0), X(1), X(2), . . . , X(T)): パス (path) (を確率変数とみたもの) 連続座標ランダムウォーク
離散座標ランダムウォーク,初期条件 X(0) = 0 初期条件 X(6) =−5
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
ランダムウォークの座標の母平均値と母分散確率統計☆演習I(2017)L06
X(t) =X(t−1) +R(t)
=(X(t−2) +R(t−1)) +R(t)
=· · ·=X(a) +R(a+ 1) +· · ·+R(t) 連続/離散型ランダムウォークの母平均値/母分散 E[R(t)] =µ,V[R(t)] =σ2 のとき,
E[X(T)] =E[X(a) +R(a+ 1) +· · ·+R(T)] =b+ (T −a)µ (E[]の性質), V[X(T)] =V[X(a) +R(a+ 1) +· · ·+R(T)]
=V[R(a+ 1) +· · ·+R(T)] (X(a) =bは定数)
=(T−a)σ2 (R(t)は互いに独立)
a=b= 0 という簡単な場合,X(t) の母平均値,母分散はtに正比例する.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
X(t)の母標準偏差=√
V[X(T)] =
自分で書いてね
ってことは,ランダムウォークの座標の確率分布の時間変化はこんな感じ?
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
L08-Q1
Quiz(ランダムウォーカーの到達点の座標の母平均・母分散) 時刻 t= 3 に,x= 5 から出発するランダムウォークの座標X(t) を考 える.
時刻ごとに,時刻 1 あたりの座標の増分R(t)は E[R(t)] =−3,V[R(t)] = 5
を満たす確率変数である. 時刻ごとの増分は独立である.
1 X(20)の母平均値を求めよう.
2 X(20)の母分散を求めよう.
3 この母平均値と母分散を持つ正規分布の確率密度関数f(x) を書 こう.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 (連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散
中心極限定理西川確率統計§4.2 確率統計☆演習I(2017)L10
中心極限定理(いいかげんバージョン) X1, . . . , Xn が母平均値µ,母分散 σ2 の独立同分 布に従うとき,n→+∞ で
Un=X1+· · ·+Xn,の確率分布は, の
正規分布
N(nµ, nσ
2)
に似る ランダムウォークの場合.
n→t,Xi →R(i). Un→X(n) と思って適用できる.
問: さっきのランダムウォークの X(20) の確率分 布を描いて.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
ここまで来たよ
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(連続型)ランダムウォークの座標の母平均値と母分散 自己回帰モデル
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
m次の自己回帰モデル=ARモデル Auto Regression
m次の自己回帰モデル AR(m) X(t): 連続型確率変数,t= 0,1,2,3, . . .
X(t) =
∑m
k=1
akX(t−k) +R(t)
ただし,R(t) は同分布にしたがい, E[R(t)] =0,
E[R(t)R(s)] =σ2×δt,s=σ2× {
1 (t=s) 0 (他) , E[R(t)X(s)] =0 (t > s)
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
自己回帰モデルで記述できそうな現象の例
t=日,X(t) =気温の,平年平均気温との差,0< ϕ <1.
t=シーズン,X(t) =タイガースの勝率の5割との差,−1< ϕ <0.
E[R] = 0なランダムウォーク⊂AR(1) ⊂自己回帰モデル ⊂時系列
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
独立と共分散
E[AB] = 0の意味
‘偏りがない’とき,つまり E[A] = 0or E[B] = 0のとき,共分散 Cov[A, B] = E[AB].
独立ならば共分散ゼロ
Cov[A, B] = E[(A−µA)(B−µB)] = E[AB]−E[A]E[B]独立= E[A]E[B]−E[A]E[B] = 0
よって,E[AB] = 0は,独立の必要条件(独立よりちょっとだけ弱い条件,
‘2次までは独立’)
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
AR(1)モデルとランダムウォーク
AR(1) a1=ϕ(一般の値).
1 f o r( t ){/∗AR ( 1 )∗/
2 x=p h i∗x+g e t r a n d o m ( g e t u n i f o r m ( ) ) ;
3 }
AR(1)で ϕ= 1 で,R(t) が独立とすると,ランダムウォークで E[R] = 0 であるもの実現できる.
1 f o r( t ){/∗ランダムウォーク∗/
2 x=x+g e t r a n d o m ( g e t u n i f o r m ( ) ) ;
3 }
ϕ= 0.9,σ= 1 ϕ=−0.9,σ = 1
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
L08-Q2
Quiz(AR(1)モデルの例)
AR(1)モデルで,出発点を X(0) = 100.0 とする. 得られた乱数の値を, R(1) = 15.0, R(2) =−8.0とする. X(1), X(2) を,3つの場合
ϕ= 1.0,0.9,−0.9について求めよう.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
定常過程
定常過程
確率過程 X(t)が
E[X(t)]がtによらない
E[X(t)X(s)]が差 t−sだけにより,t によらない であるとき,定常過程という.
要するに
自分の言葉でどうぞ
ある極限,たとえば t→ ∞のみで定常過程であることはある. ランダムウォークは定常過程
ではない
一般に, AR(m)モデルが定常かどうかは ak による.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
母自己共分散, 母自己相関係数
母自己共分散, 母自己相関係数 µ= E[X(t)].
k 次の母自己共分散C(k) = E[(X(t)−µ)(X(t+k)−µ)]
k= 0 次の母自己共分散C(0) = E[(X(t)−µ)2]=ふつうの分散. k 次の母自己相関係数r(k) = C(k)C(0).
kをラグ lagという
横軸ラグk,縦軸自己相関係数r(k)の棒グラフを コレログラムという.
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
AR(1)モデルの自己共分散
X(t) =ϕX(t−1) +R(t)
=ϕ(ϕX(t−2) +R(t−1)) +R(t)
=· · ·=ϕtX(0) +ϕt−1R(1) +· · ·ϕR(t−1) +R(t).
E[X(t)] =ϕtE[X(0)]. (初期条件の影響は…)
以下E[X(t)] = 0と仮定.
E[X(t)X(t+k)] =E[(ϕtX(0) +ϕt−1R(1) +· · ·ϕR(t−1) +R(t))
×(ϕt+kX(0) +ϕt+k−1R(1) +· · ·+ϕk+1R(t−1) +ϕkR(t) +· · ·+R(t+k))]
展開すると対角項E[R(t′)R(t′)]しか残らない
=ϕ2t+kE[X(0)X(0)] + (ϕ2t+k−2+ϕ2t+k−4+· · ·ϕk)σ2
t→∞→
ϕkσ2
1−ϕ2 (|ϕ|<1)
(C+tσ2のように発散) (|ϕ|= 1) (tより速く発散) (|ϕ|>1)
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
AR(1)モデルの母自己相関係数
E[X(t)X(t)] =ϕ2tE[X(0)X(0)] + (ϕ2t−2+ϕ2t−4+· · ·+ϕ0)σ2. k次の母自己相関係数r(k) = E[X(t)X(t+k)]
E[X(t)X(t)] =ϕk. t-X(t)グラフの例とk-r(k)グラフ(コレログラム)
ϕ= 0.9,σ= 1 ϕ=−0.9,σ= 1
ϕ= 0.2,σ= 1 ϕ= 0.2,σ= 3
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
定常な確率過程に対する母ナントカと標本ナントカ 定常過程については, 1個の時系列データを,一定の長さに分割して複数 個のデータからなる標本のように扱ってよい.
横:t縦:標本内のデータ番号. 標本自己相関係数を求めるとき
本当はこういう標本が欲しい
定常ならこれでもいいじゃん
Excel的にはこうやると楽
ランダムウォーク,自己回帰モデル,時系列解析 自己回帰モデル
お知らせ
提出場所
https://learn.math.
ryukoku.ac.jp/moodle
モバイルアプリ https://download.
moodle.org/mobile
通信量を抑えられるス キャナアプリ. おす すめ: CamScanner on iOS/Android
https://www.camscanner.
com/
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