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金融危機下 におけ る中国の財政状況 と財政政策の新展 開

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(1)

金融危機下 における中国の財政状況 と財政政策の新展 開

中 心

は じめ に

1,2008年 の 中国財政の予算 と実施

2  政府 間財政 関係 の変化

3  税財 政改革 と財 政政策 の動 き

4.持 続可能 な開発 の ための財 政政策 むす び にか えて

は じめ に

2008年 には、中国では、財政政策 に対す る大 きな調整 を行 った。年初の大雪凍結災害や 5月 の四川大地震、特 に米金融危機の波及 などに遭遇 したため、財政収支 も大 きな影響 を 受 け、支出の伸 びが収入 を超 えることとなった。収入は、比較的ゆるやかな伸 びを維持 し たが、伸 び幅は明 らかに「前高後低 J(上 半期の伸 びは高 く、下半期 に縮小 したこと )で

あった とい う特徴が見 られる。 また、 07年 度 に一度穏健 な財政政策へ転換 したが、 08年 に 景気急落以降、再び積極的な財政政策 に戻 つた。 2008年 9月 以降の財政政策の動 きは、こ の ような政策転換 を反映 している。

本稿 は、 2008年 度の中国財政状況 を考察 し、世界金融危機の対策のための財政政策転換 について検言 寸しようとしている。

1.2008年 の中国財 政 の予 算 と実 施

08年 度の財政収支構造 については、当初予算では、全国の歳入は 5兆 8,486億 元であ り、

その うち、中央本級収入

1)を

3兆 1,622億 元、地方本級収入 かを 2兆 6,864億 元 とされた。そ して、 中央予算安定調節基金か ら 500億 元 を中央予算 に繰 り入れた。穏健 な財政政策の下 に中央財 政赤字 をか な り大 幅 に削減 し、 赤字 額 は1,800億 元 (国 債 残高 限度額 は 5兆 5,185.85億 元、前年 よ り1,820.32億 元増 となること )と された。全 国の歳出は 6兆 786億 元で、その うち、中央本級支出を 1兆 3,205。 2億 元、地方本級支出を 4兆 7,580.8億 元 とさ れた。

08年 度財政収支の決算では、全国の歳入は前年の実績 に比べて 19.5%増 の 6兆 1,330.35 億元 (7月 まで は 4兆 881.71億 元 )で 、 その うち、 中央本級収入 は同 17.8%増 の 3兆 2,680.56億 元、地方本級収入は同 21.5° /o増 の 2兆 8,649,79億 元、中央予算安定調節基金か ら 1,100億 元 を中央予算 に繰 り入れた。全国の歳出は同 25.4%増 の 6兆 2,592.66億 元で、

その うち、中央本級支出は同 16.9%増 の 1兆 3,374.31億 元、地方本級支出は同 27.9%増 の

4兆 9,248.49億 元であつた。上半期 には、国債発行額 は3,899,93億 元、国債残高限度額は

(2)

5兆 5,185.85億 元 、 311.68億 元増 とな った (図 1)。

図 1 08年 度 中央財 政収支構造 (決 算

)

40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0

赤字 1,800億 元

予算安定調節基金 1.100億 元

地方上納 946374獣 ラ 七

予算安定調節基金 ィ //赤 192億

中 央 財 政 総 支 出

中 央 財 政 総 収 入

税還付 4,282164ま ラ 七

3)ヒ

3.626 ,334931ま ラ 毛

歳入

出所 :『 2008年 中央財 政収支決算表』 に よ り作 成

図 2 08年 各月税収の対前年同月の伸 び率の推移

700/O 600/O 500/O 409る 300/O

20%

100/O

O%

‑10%

‑20%

出所 :中 国財政部ホームページにより作成

財 政収 入 の実情 を見 る と、08年 度税収額 は 5兆 4,219.62億 元 (11月 まで は予算執行額、

12月 は速報値

)、

対 前 年 の伸 び率 は 18.8%で あ る。 8月 か ら各 月税収 額 の対前年 同月の伸 び率が低下 してお り、 10月 よリマイナスになったという特徴が 目立つ (図 2)。 主要な税 収 を見れば、 5大 税 目 (増 値税、消費税、企業所得税、個人所得税、営業税 )で 、全税収 額の 8割 以上を占めてお り、各税 目の対前年の伸び率では、都市土地使用税 と耕地占用税 が最 も高 く、証券取引印紙税がマイナスになった (表 1)。

中央財政支出の状況を見 ると、まず「三農」 (農 民、農業、農村のこと )支 出について は、農村経済の発展 を促進するため、 08年 度当初予算では、中央財政の「三農」支出は 5,625億 元、前年度 より 1,307億 元増、 30.3%の 伸びとされた。そのうち、農民への補助支

財力性移転 8,746211ま ラ 七

専項移転 9,96239'ま テ t

中央本級支 出

1ノ

【 3,344171ま ラ 毛

1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月

(3)

表 1  主要 な税収額 (08年 、億元

)

伸     率 国内増値税

国内消費税 営業税 企業所得税 個人所得税 関税

輸 入品増値税 と消費税 資源税

契約税

証券敦 引印紙税 車両購 買税 都市土 地使用税 土地増値税 耕地 占用税

23.3%

16.40/O

15,9%

27.39る

16.8%

23.60/O

20.1%

15.6%

8.4%

‑51.2%

12,90/O

lll,9%

33.20/O 69,70/O

出所 :『 08年予算執行状況 と09年 予算案に関する報告』によ り作成

出 は1,335,9億 元、農村 の社会諸事 業へ の支援 金 は1,245.2億 元であ る。08年 度 の「三農」

支 出 の執行 額 は 5,955.5億 元 で 、前年度 よ り 37.9%伸 び、 中央本級歳 出の 44.5%を 占めて いる。ただ し、「三農」支出は単独の予算科 目ではな く、「三農 Jに 関連す る諸支出項 目を 総合的に反映 させた もので、農林水事務、教育、医療衛生などの関連支出科 目と重 なると ころがある。 08年 度の「三農」支出の予算執行額 は 5,955.5億 元で、前年度 よ り 37.9%仲 び、中央総歳出の 17.1%を 占めている。

農業生産への助成支出の中では、ほとん ど農林水事務支出であるが、環境保護科 目に組 み入れた耕地の林地復元支出、及び中央か ら地方への財力性移転交付科 目に組み入れたい くつ か の科 目を含 む。 それ は、 08年 度全 国当初予算 で は、 4,288,87億 (決 算 額 は 4,544.01億 元

)、

そのうち、中央 レベルの支出は 356.27億 元 (決 算額 は308.38億元

)、

中央 か ら地方への財政移転交付 の中に含 まれた金額 は 1,094.22億 元 (決 算額は 1,513.13億

)。

中央か らの財政移転交付 を含 む地方財政の農業生産への助成支出は3,932.60億元 (決 算額 は4,235.63億 元 )で あつた。

災害対策費については、 08年 に入ると、低温 。雨 ・雪・結氷による災害が発生 したので、

当初予算 では、災害救援や復 旧・再建 に向けて、 555.2億 元 を交付す る とされた (中 央財 政 は 275。 43億 元、地方財政は279,77億 元

)。

5月 に四川省 で大地震が発生 した後、地震救 援資金 を中央 は 384.37億 元 を交付、地方 は243.28億 元 を投入 した。 また、中央財政は地震 後 の復 旧 。再建基金 を 740億 元 (支 出実績 は698.70億 元。 うち、住宅 380億 元、インフラ施 設 97.49億 元、産業 48億 元、防災 ・減災能力建設 24.36億 元 )と した。

教育費 については、当初予算では、教育の発展 を優先 させるとされている。教育 に振 り 向ける中央財政の支出は 1,561,76億 元で、前年度 より

45。

1%の 伸 び とす る都市 と農村 の無 料義務教育 を全面的に実施す ることを目指すため、 08年 当初予算では、中央財政は 84億 元 を投入 し、 08年 秋の学期か ら都市義務教育段階の児童・生徒の学費 ・雑費 を免除す る。農

12,140.21

2,558.59

7,626.33

11,173.05

3,722.19

1,769.95

7,391,07

301,76

1,307.18

979.16

989.75

816 95

537.10

313.97

(4)

村の義務教育経費保障水準 を引 き続 き向上 させ るための経費 は 205.6億 元である。一般大 学、高等・中等職業学校 の家計が困窮 している学生への援助金 は 223億 元である。教育費 の予算執行額では、予算 の 102.4%の 1,598.54億 元であつた。都市 と農村 の無料義務教育 を全面的に実施するため、中央財政は618.1億 元 を支出 し、秋学期か ら都市義務教育段階 の児童 ・生徒の学費・雑費 を免除、農村義務教育のための教科書 を無料提供、北部農村中 学校の暖房費 を増加 した。一般大学、高等 ,中 等職業学校の家計が困難 な学生への援助金 は 223億 元である。特 に、農村 出身お よび都市部 の家計が困難 な中等職業学生 に 1人 に年 に 1,500元 の奨学金 を提供 した。大学教育への支出は 432.43億 元、 「 211工 程 J(Prttcct 211) の第 3期 を全面的に実施す るとした。

08年 の教育費決算額 は全 国9,010.21億 元 (予 算執行率 は 99.2%)、 その うち、 中央 レベ ルの文出は 491.63億 元、中央か ら地方へ の財政移転交付の中に含 まれた金額 は 1,112.08億 元である。

医療 ・衛生費 については、医療衛生体制の改革 を推 し進める。当初予算では、医療衛生 に振 り向ける中央財政の支出は831.58億 元で、 25.5%の 伸 びとする (そ の 07年 の決算額は 全国 1,989.96億 元、その うち、中央 レベルの支出は 34.21億 元、中央か ら地方への財政移 転交付 の中に含 まれた金額 は630.09億 元

)。

中央財政は公衆衛生サー ビス システムの整備 強化 をバ ックア ップす るために、 126.1億 元 を振 り向ける。医療・医薬品衛生体制改革の 深化 をサポー トし、公衆衛生、医療サー ビス、医療保障、医薬品供給保障 とい う 4つ の体 系 をつ くるために、 560億 元 (07年 度の留保分 300億 元 を含む )を 計上する。新 しい タイプ の農村合作医療制度 を全面的に実施 し、 2年 間をかけて資金調達基準 を年間一人当た り 50 元か ら 100元 に引 き上げ、財政補助基準 を年間一人当た り 40元 か ら 80元 に引 き上 げ、その 内、中西部地区に対する中央財政の補助基準 を年間一人当た り 20元 か ら 40元 に引 き上げる ため、 253億 元振 り向ける。中西部地域へ の財政補助基準 を年 に 1人 に 40元 に引 き上

tデ

、 東部 も適当に考慮 し、計 278.68億 元 を支 出 した。政策調整による破産企業の定年退職者 を すべ て地元の職員基本医療保険範囲内にす ることに 80億 元、公衆衛生サービスシステムの 強化 に 126.14億 元、貧困者への医療救助事業 に 34億 元、県 ・郷の医療衛生サービス建設事 業 に 66億 元 を投入 した。中央財政の医療衛生支出の実績は前年 より 24.5%増 であるが、予 算執行率は 99,4%で あつた。

全国の医療衛生支出の決算額は2,757.04億 元、予算執行率は 110.3%で あつた。

社会保障費については、当初予算では、社会録障 システムを充実 させ るため、社会保障 と就業に振 り向ける中央財政の支出は2,761.61億 元 とし、比較可能な基準値で 24.20/Oの 伸 びとする。農村最低生活保障制度の全面的確立 と充実化 をサポー トし、財政補助基準 を月 1人 当た り 30元 か ら 50元 に引 き上げ、中央財政 による補助の割合 を 3分 の 1か ら 70%に 拡 大 させ る。都市住民最低生活保障制度の完備化 を支援するため 261.1億 元 を計上 し、 07年 度の財政補助基準が月一人当た り 30元 増であつたことをふまえ、さらにそれを倍増 させる。

1,263億 元 を計上 し、企業職員 ・労働者基本養老保険制度の充実化、企業職員 ・労働者基 本養老保険イ 固人口座の積立 を確実に行 うテス ト作業の拡大にあてる。 2008年 1月 1日 か ら、

企業の定年退職者基本養老金の基準 を月に 1人 当た り 100元 引 き上 げ、 またそれ をふ まえ

て、高級技術職の資格 を有する定年退職者や、早期退職 により基本養老金の受給額が相対

的に低い者などについて、 さらにその調整額 を適宜 に引 き上げる。中西部地区お よび旧工

(5)

業基地 に対 して、中央財政 は然 るべ き援助 を与 える。 F中 華人民共和 国就業促進法』の要 請 に則 り、社税 ・費用の減免、担保付小 ロローンヘの財政的利子補給、職業訓練補助など 就業 を促進す る税財政政策 を確実 に実行する。引 き続 き国有企業の政策的閉鎖 。破産の実 施、東北地区や中部地区における国有企業傘下の集団所有制企業の改革テス トを支援 し、

三峡 ダム地区か ら転出 した移住者の生産 ,生 活面の困難 を解決す る。 また、農村部妊婦の 入院・出産への財政補助範囲を中西部のすべての地域 に拡大 し、中部、西部の財政補助基 準 をそれぞれ 300元 、 400元 に引 き上げた。社会保障・雇用支出の実績は、前年 より 19.2%

増であるが、予算執行率 は 99,3%で あった。都市部 と農村部の最低生活保障制度の整備 に 363.1億 元、養老保険制度 の充実化 に 1,127.43億 元、政策調整 による破産企業の失業者救 済に 200億 元、雇用支援 に252,08億 元 を支出 した。

08年 の社会保障費決算額 は全国 6,804.29億 元 (予 算執行率 は 101.8%)、 その うち、中央 レベルの支出は 344.28億 元、中央か ら地方への財政移転交付額は2,399.31億 元であつた。

科学技術費 については、当初予算では、全国 2,152.82億 元で、その決算額 は、 2,129.21 億元 (予 算執行率は 98.90/0)で あつた。決算額のうち、中央 レベルの支出は 1,077.35億 元、

中央か ら地方への財政移転交付 の中に含 まれた金額は 85.55億 元であつた。

表 2  中国の「環境保護」支出の内訳 (08年 決算額、億元

)

自然生態保護 天然林保護 退耕還林 退牧還草 省 エ ネ利用

再生 可能エ ネルギー

32.53 72.68 301.33 19.29 135 67 36,75 1,385 15 注 :中 国の環境保護支出は上記の 6項 目だけではない。

したがつて、環境保護支出総額は上記 6項 目の合 計 と一致 しない。

出所 :『 2008年 財政決算表』により作成

08年 の環境保護費 の決算 については、全 国1,451.36億 元 (表 2)で 、 その うち、 中央 レ ベ ルの支 出は 66.21億 元 、 中央 か ら地 方へ の財 政移転 交付 の 中 に含 まれ た金 額 は974.09億 元 で あ る。環境保 護 費 で は、省 エ ネ ・排 出削減 と生態系整備 を強化 す るため、08年 の当初 予算 で は、 中央財 政 は省 エ ネ ・排 出削 減 に35億 元増 の270億 元 を計 上 し、補 助 の代 わ りに 奨励 す るな どの方式 を とって、10件 の重点省 エ ネプ ロジェク トや 、 中西部 地 区 にお け る下 水管 ネ ッ トワー ク化 、汚 染物 質排 出削減 に対 す る監督 ・管 理体系 な どの整備 を支援 す る と

され た。

2.政 府 間財 政 関係 の変化

現在 中国における政府 間の財政交錯関係 は、地方か ら中央への上解 (上 納 )収 入 と中央

か ら地方への税遠付 と財政移転交付か らなる。上解収入は、従来財政調整の特定財源 とし

て豊かな省か ら中央へ上納するもので、 08年 当初予算では上解収入額 は 909,72億 元 とされ

(6)

た。税還付 とは、 1994年 分税制改革当初、 1993年 を基準年 に、中央への純上劃収入 を一定 の配分ルールに応 じて全額地方 に遠付するものである。上劃収入 とは、従来の地方収入の 一部 (消 費税、外資銀行 と非銀行金融企業の所得税、 75%の 増値税及び 50%の 証券取引税

)

を、中央収入 に編入す るものである。「下董 1収 入 Jと は、従来の中央収入の一部 (城 鎮土 地使用税、耕地占用税、国有土地有償使用収入などの中央分 )を 地方収入 に編入するもの である。式で示せば、純上劃収入三上劃】 又入―下劃

1又

入 となる。 2002年 1月 1日 か らスター トした所得税配分改革 により、所得税 も共有税 にな り、税還付額 には所得税還付額 も含 ま れる。 08年 当初予算では税遠付額 は 3,850,79億 元 とされた。財政移転交付 は専項移転交付 と財力性移転交付 か らなる。 2008年 当初予算では財政移転交付額 は 1兆 7,775。 73億 元であ る。税還付 と財政移転交付支出の合計 は 2兆 1,626.52億 元 とされた。

教 育移転交付 科学技術 移転交付 社 会保 障 ・雇用移転交付 医療衛生移転交付 環境保護移転交付 農林水事務移転交付

一般性移転交付 民族 地域移転交付 給与調整移転交付 農村税 費改 革移転交付 県郷奨励 ・補助移転交付 その他 の財 力性移転交付

692.97 85.88 2,399.31 780 02 974 09 1,513 13 9,962.39 注 :こ の総額には、その他の項目も含まれているため、

上記 6項 目の合計 と一致 しない。

出所 :中 国財政部ホームページにより作成。

専項 移転 交付 (08年 当初予算 9,308.71億 元 、執行 額 9,966.93億 元 )は 、特 定補 助金 の性 格 を もつ もので、教 育 、科 学技術 、社 会保 障 と雇用 、医療衛 生 、環境保護 、農林水事務 、 その他 の「専項移転交付 移転交付 」 な どの174項 目 (07年 まで は213項 目 )を 含 む (表 3)。

従 来 、専 項 移転交付 は上位 政府 に流用 され る こ ともあ ったが 、02年 か ら国庫 集 中受払制度 が普及 されて以降、専項移転交付 資金がすべ て国庫 の単一 口座 の システム管理 に組み込 ま れ、上位 政府 の所管下位 政府へ の財政的 コン トロールが強 まった と同時 に、専項移転交付 資金 の流用 も不 能 にな った。

3,510.51 275.79 2,451.24 762.54 438 18 1,307.95 8,746.21

2003年 に新設 した財力性移転交付 (08年 当初予算 は8,467.02億 元、執行額 は 8,696.49億 表 3  専項 移転交付 の内訳 (08年 決算額、億元

)

表 4  財力性移転交付の内訳 (08年 決算額、億元

)

出所 :中 国財 政部 ホームペ ージに よ り作成。

(7)

元 、 決算額 は8,746.21億 元 )は 、垂 直的財 政調整制度 を採用 した中国では、地域 間財政力 格差 を調 整 す る役 割 を果 たす もので、以下 の 6項 目か らなる (表 4)。

①一般性移転交付は一般補助金の性格をもつ もので、その最初は 1995年 に登場 した過渡 期財政移転交付であって、その後若千改正 し、 02年 には所得税配分改革により、「一般性 財政移転交付」に改称され、 2008年 6月 19日 に基準収支の算定方法を中心 とする最新版の

「地方への一般性移転交付方法」が公表された。

②民族地域移転交付支出は、西部大開発戦略に合わせ 2000年 より実施 されたもので、中 央政府から少数民族の省 ,自 治区、非少数民族の省 ・自治区の少数民族 自治州への交付金 である。

③給与調整移転交付は、 1998年 以降アジア通貨危機の対策 として、内需拡大を目指 して 新設 された ものである。

④農村税費改革移転交付支出 (税 費改革 とは、政府による料金徴収を課税に変更する改 革 )は 、 2001年 に導入されたもので、農村部の税費改革による収入減の対策としての補助 金である。

⑤県郷奨励 ・補助移転交付は、県郷財政難を緩めるための移転交付であって、 2005年 よ り実施 されたもので、 2008年 8月 4日 に、 F県 郷財政難を緩める地方に対する中央財政の 奨励 と補助に関する方法 (2008年

)」

が公表された。

③ その他の財力性移転交付 には、都市 ・農村義務教育移転交付、「原体制補助」などが 含 まれる。 ここで、「原体制補助 Jは 、分税制改革以前貧 しい省が中央から受ける定額補 助 を継続 したもので、その財源は前述 した上解収入であった。

08年 には、省クラス以下の財政体制を整備 し、「省直管県」 (省 による県財政の直接管理。

「省管県」 ともいう )と 「郷財県管」 (県 による郷財政の管理 )な どの財政管理改革を積極 的に推 し進めると要求された。「省管県」体制は、すでに浙江、安徽、福建などの 18省 と 北京、上海などの 4直 轄市で実施 されている。「郷財県管」体制は 28省 ・自治区に広げら れている (そ のうち、部分的にテス トを行 う地域は 12)。 09年 の「中央 1号 文件 Jで は、

明確 に「省直管県 J財 政改革 と県の権限を強めるテス トをさらに推進すると強調 された。

表 5に 見る中央 と地方歳入の純計の推移では、中央のシェアはやや低下 してお り、財政 分散化が進んでいる傾向を示 している。

表 5  中央 と地方歳入の純計 (億 元

)

年 度

中    央 本級歳入

地    方 本級歳入

地   方 上納額

移   転   額

(税

還付

,補

助額

)

中央歳入 純   計

地方歳入 純   計

A B E F M=A tt E一 F N=B+F― E

2003 11,865.27 9,849 98 618.56 8,261.41 4,222.42 17,492.83 2004 14,503.10 11,893.37 605.42 0,378.77 4,729,75 21,666.72 16.548.53 15,100 76 711.96 1,473.68 5,786.81 25,862.48 20,456.62 18,303 58 782.54 3.490.70 7,748.46 31,011.74 2007 27,749.16 23,572.62 850.50 8,112.45 10,487.21 40,834.57 31,622.00 26,864.55 900.72 21,626 52 10,896.20 47.590.35 注 :2008年 のデータは当初予算。

出所 :『 中国財政年鑑』 (各 年版 )や 中国財政年度報告 (各 年 )な どにより作成。

(8)

3.税 財 政改革 と財政 政策 の動 き

07年 度 に一度穏健 な財政政策へ転換 したが、 08年 には、景気急落以降、再び積極的な財 政政策 に戻 った。 9月 以降の税制改正では、 この ような政策転換 を反映 している。

2008年 1月 1日 より、新企業所得税法 (法 人税 )が 施行 された。 よつて、一般企業 なら ば、外資系企業 も中国系企業 も全て 25%の 税率 に統一 された。ただ し、小規模企業は 20%、

ハ イテク企業は 150/oと な り、 また、国家奨励産業・プロジェク トは免除するような減免規 定 もある。従来 15%の 優過税率 を享受 して きた企業の過渡的な扱いについて、『国務 院の 企業所得税過渡的優遇政策実施 に関す る通知』 により、①優遇税率 15%の 企業 は、 2008年 18%、 2009年 20%、 2010年 22%、 20H年 240/O、 2012年 25%と 毎年引 き上げる。②優遇税率 240/Oの 企業 は、 2008年 か ら 25%の 基準税率が適用 される。③ 「 2免 3減 、 5免 5減 」 など の優遇措置は、新税施行後 も優遇が適用 される。但 し、赤字のため減免期間の適用が まだ 開始 されていない企業は、一律 に 2008年 度か らタックスホ リデー期 間 (優 遇適用期 間 )の

起算が開始 される。④ 「西部大開発」への投資 については、引 き続 き優遇税制 を適用する。

⑤ この期 間優遇政策は、 2007年 3月 16日 以前 に工商登記 を完了 。設立 した企業 を対象 とす る。 また、 2008年 1月 15日 に、財政部 ・国家税務総局は F省 ・市際企業 (本 社や各支社

)

の企業所得税の分配 と予算管理暫定方法』 を公布 し (胡 って 1月 1日 よ り発効

)、

25%は 本社所在地、 50%は 支社所在地、 250/oは 各地域企業所得税の全国企業所得税 (地 方分 )に

占めた割合 (2004〜 2006年 の実績平均 )に 応 じて分配するとされる。

公平 に競争で きる環境 を作 るために、 2008年 12月 31日 公布 した国務院令第 546号 により、

1951年 8月 の「都市土地家屋税暫定条例」 を 2009年 1月 1日 より廃止、外商投資企業、タト 国企業 と組織 と外国籍個人 も家屋税のみ を納付す るとされる。

最大税 目である増値税 (付 加価値税 )改 革

(「

生産型増値税」か ら「消費型増値税」へ

)

のテス ト作業は、 7月 1日 よ り、東北地区の旧工業基地 と中部地区の 26の 旧工業基地型都 市 か ら内モ ンゴル東部の 5都 市お よび四川波川地震被災地域 に進め広げた。 また、改正 し

た『増値税暫定施行条例

J)、

『増値税暫定施行条例実施細則』

n、

F全 国における増値税形式 転換改革の実施 に係 る若千の問題 に関する通知』 °によつて、 2009年 1月 1日 か ら、増値税 改革 は全国で行 うとされる。なお、国務院令第 539、 540号 (11月 10日 公布 )に より、消費

税 と営業税の暫定条例 も改正 され、関連の実施細則 もある (財 政部 ・国家税務総局令第

51、

52号 、 12月 18日 発布

)。

3月 1日 よ り、個人所得税の給与所得控除額 を 1600元 /月 か ら 2000元 /月 へ と引 き上げ た。 4月 24日 より、証券 (株 式 )取 引印紙税の税率 を現行の 0.3%か ら 0.1%に 引 き下

tデ

た。

A株 と B株 を売買する双方は 0,1%の 印紙税 を納 めることになる。 9月 19日 より、株式買 付 時の証券取引印紙税

0。

/Oを 廃上 した (売 付時の印紙税 は従来 どお り

)。

10月 9日 より、

個 人投資家が 2008年 10月 9日 以降に証券市場での証券取引決算で取得 した利息 について、

個 人所得税の課税が免除 される。 また、預金利息 に課 される個人所得税 を一時的に免除す る とされた。。

輸出奨励策 として、 8月 1日 より、一部紡織品、農薬製品などの輸出税還付率 11%か ら 13%に 、 また、一部竹製品の遠付率 も H%に 引上げ られる。同時に、松の実、一部農薬、

塗料製品、電池製品、銀 などの輸出増値税遠付が取消 される。 11月 1日 か ら一部労働集約

型 、高技術水準、高付加価値製品の輸出税還付率 を引 き上げ、 5%、 9%、 11%、 13%、

(9)

14%、 17%の 6段 階になる。今 回の輸 出税遠付率調整は 3,486品 日の製品に及び、全関税 徴収品目の 25.8%を 占める。

12月 1日 よ り、一部労働集約型製品、機電製品 (機 械設備、電気設備、交通運輸車輌、

電子 ・電気製品を含 む )な どの 3,770品 目の輸 出税還付率 を引 き上げ、全 関税徴収 品目の 27.9%を 占める。カバ ン、靴、帽子、傘、家具、寝具、照明器具、時計 などの商品では現 行税率の 11%か ら 13%に 引 き上げる。

不動産市場の活性化対策 として、 3月 1日 より、低家賃住宅、経済適用住宅 (中 低所得 世帯向け商品住宅 )の 建設 を強めるための税

J又

優遇政策が実施 された。金融危機の影響 を 受けた後、■月 1日 より、個人が一次取得す る面積 90平 方 メー トル以下の住宅 については 不動産譲渡税率 を 1%に 引 き下 げ、上記の住宅 については売買

E「

紙税、土地付加価値税 を 免除するとされた。 また、 12月 31日 より、暫定 1年 間の住宅売買営業税 の減免政策が実施

された。

輸出関税 については、 08年 には、中国は国内市場の需要 を満たすため、化学肥料 の輸出 抑制措置 をとり、化学肥料類 に輸 出関税 を課 し、その税率 を繰 り返 し調整 した。『国務院 関税税則委員会の化学肥料類製品に特別輸出関税 を追徴することに関す る通知』 めにより、

4月 20日 か ら 9月 30日 までは全ての貿易形態、地域、企業 より輸出される化学肥料 に対 し、

現行の輸出関税率 をもとに 100%の 特別輸出関税 を追徴す るとされる。 また、『国務院関税 税則委員会のアル ミニ ウム合金、石炭の輸 出関税調整 に関する通知』 (税 委会 [2008]25 号、 2008年 8月 15日 公布 )に よ り、 8月 20日 か ら、コークスの輸出暫定関税率が 25%か ら

400/Oに 、コークス用炭の税率 も 5%か ら 10%に 引上げ られる。 また煙炭 な ども税率 10° /oの 輸出暫定関税、一般貿易 により輸出されるアル ミニウム合金 も 15%の 暫定税率が課 される。

また、『国務院関税税則委員会の化学肥料類製品の輸出関税調整 に関す る通知』 により、

9月 1日 か ら 12月 31日 まで、窒素肥料お よび合成 アンモニウムの輸出特別関税が 150%に 引上げ られる。上記 2種 以外 のその他化学肥料お よび化学肥料原料 に対 しては、 2008年 101日 か ら 12月 31日 まで、従来の 100%の 輸 出特別関税が引 き続 き徴収 される。そ して、

『国務 院関税税則委員会の動植物肥料 に輸 出暫定関税 を徴

J又

す ることに関す る通知』 めによ り、  9月 1日 か ら 12月 31日 までは、鳥の糞 を除 く動物性お よび植物性月 巴料 に対 し、  1ト あた り 460元 の輸出暫定関税が徴収 される。

景気対策 として、 2008年 11月 5日 に、温家宝総理は国務院常務会議で内需 をさらに拡大 して経済の穏やかな成長 を促進す る措置 について、安定住居事業、農村 インフラの整備、

生態環境のビルデ イングの強化、地震被災地域の復興 などの 10項 目の措置 を発表 した。 こ れ らの事業 を実施するために、 2010年 末までに、 4兆 元の投資が必要であるとされている。

中国国家発展改革委員会の穆虹副主任 による と、 4兆 元の うち、中央財政が 1.18兆 元のみ 負担 し、あ とは地方政府などに調達 させ るとい う。 12月 の「中央経済工作会議」では、 4 兆元の投資重点 を決定 し、民生のシェアが最 も大 きく、「安定住居事業」 プロジェク トは 2,800億 元、農村民生 プロジェク トとインフラ建設は 3,700億 元、医療衛生 ・文化教育事業

は 400億 元、災害後の復 旧・再建経費 は 1兆 元 とされている。

(10)

4.持 続可 能 な開発 の た めの財 政政 策

近年、中国は環境問題 を重要視 して きてお り、持続可能な開発 を図るため、一連の財政 政策調整 を行 っている。

18億 ムー (1ム =0,067ha)の 耕地危険 ラインを必ず死守するための対策の一つ とし て、 2008年 12月 1日 に、最新版 の『中華人民共和国耕地占用税暫定条例 Jが 公布 された。。

それは 1987年 に公布 した条例の改定であって、耕地占用税の徴収額 の上限 と下限をそれぞ れ約 5倍 に引 き上げ、外資系企業 も中国系企業 も統一 した。新条例が定めた各地の税額標 準 によると、上海市が 1平 方 メー トル当た り 45元 で最高 とな り、北京が 40元 、天津が 35元 と続 く。内モ ンゴル 自治区などの 6省 ・自治区は、 12.5元 で、最 も低かった。 また、経済 技術 開発 区や耕地が極端 に少 ない地域では、平均税額 に 50%を 上乗せ した税額 を課す とさ れた。鉄道線路、飛行場滑走路、航空機格納庫 などの税金免除政策 を取 り消 した。

4月 10日 に、地球温暖化対策のクリー ンエネルギー発展政策の一環 として、胡 つて 1月 1日 より、原子力発電事業 に課 される税 を優遇すると発表 した。発電所の発電ユニ ッ トが 稼動 してか らの 15年 間、増値税 を一定の割合で遠付する。遺付率 はユニ ッ ト稼動か ら 5年 間が 75%、  6‑10年 が 70%、 11‑15年 が 550/oと される。

環境問題への取 り組み として、 9月 1日 よ り、 自動車 メーカーか らの 自動車消費税の徴 収が調整 された。大型乗用車の消費税引 き上げ (排 気量が 3000cc‑4000ccの 自動車 に対 し て、税率を現行の 15%か ら 25%へ 、排気量 4000cc以 上の自動車消費税率 を 20%か ら 40%へ

)、

小型乗用車の消費税引 き下げ (排 気量 1000cc以 下の自動車税率が 3%か ら 1%へ )と され ている。

なお、各地の道路整備費用 として徴収 している「養路費」 に代 わって、ガソリンなど燃 料の使用量 に応 じて課す燃油税 は 08年 に注 目を浴びたが、当年度 に導入で きず、 2009年 1

1日 より実施することになった。

12月 9日 に公表 した「『資源総合利用その他の製品の増値税政策 に関す る財政部 ,国 家 税務総局の通知』 ⑩ によって、廃水や中古 などのリサイクル資源の販売に対 して、増値税 を徴収 した後、全額 または半額還付するとされる。本通知の第 1条 と第 2条 は 2009年 1月

1日 よ り、第 3〜 5条 は2008年 7月 1日 よ り実施、関連 の 9旧 規定 を廃止 した。 同 日の

『再生資源増値税政策 に関す る財政部 ・国家税務総局の通知』 nに より、 2010年 末 までに、

再生資源の販売 に対 して、増値税の免税制度 を廃止 し、徴収 した後還付す ることに改正 さ れる。本通知は 2009年 1月 1日 よ り実施、関連の 7旧 規定 を廃上 した。

四川大地震の対策 として、  5月 19日 に、『地震災客救援及 び災害後再建 関連税収政策に 関する通達』が公表 された。企業所得税、個人所得税、不動産税、不動産取得税、資源税、

都市部の土地使用税、車両・船舶税、輸出入税 など徴税の面で地震災害救援及び災害後の 再建への優遇措置 を取 った。企業 にとつては、地震 による実質的財産損失 は、課税所得額 か ら控除で き、寄付 など企業の公益性支出は、企業所得税法及び実施条例の規定 に基づ き、

納税所得額の基準額か ら控除す ることが認め られる。地震 により、重大 な損失が生 じた個 人に対 して、個人所得税が減額 される。具体的な減税の幅 と期 間などは被災地域の政府に よつて決め られる。被災地域の個人が受領 した見舞金、補助金 などに対 して、個人所得税 を免除する。個人が被災地へ寄付する場合、その額を納税所得額の基準額か ら控除 される。

居住不能や使用不能の家屋及び危険家屋 と認定 された家屋 について、使用停止後、不動産

(11)

税 が免 除 され る。余屋 の修繕 で半年以上使用 を停止 した場合 、修 繕期 間の不動産税 を免 除 され る。地震災 害 で住宅が全壊 し、新 たに住 宅 を購入 した場合 、不動 産取得税 の減額 あ る い は免 除が認 め られる。

むす び にか えて

本稿 は、2008年 の中国財政の動 きをまとめて考察 した。 この ような動向の記録その もの も非常 に有意義であるが、財政政策の展 開を検討 して、明 らかになったのは主に以下の諸 点である。

中国の財政収支 は、世界金融危機 などか ら大 きな影響 を受け、支出の伸びが収入 を超 え てお り、増大す る財政赤字 に迫 られ、中央予算安定調節基金か らの支出が増え、国債の発 行 も拡大 してい る。

収入減速 に よって、い くつかの支出科 目の予算執行率 は 100%未 満であったが、環境保 全や農業支援 な どの分野では財政支援 を拡大 していることがみ られる。

中国の財政政策は、 2007年 度 に一度穏健 な財政政策へ転換 したが、 2008年 後半か ら、再 び積極的な財政政策に戻 り、景気対策 を中心 に新展 開 している。確かに積極的な財政政策 の施策 は 10年 前 のアジア金融危機 に有効であつても、不動産の価格が高騰 して大 きなバブ ルが形成 されている最 中、同 じ方法が世界金融危機の対策 として適当であるかは疑間であ る。本稿 は2009年 7月 に完成 したものであったが、 2010年 2月 現在、 2009年 に中国の GDP

は33兆 5353億 元 に達 し、実質成長率 8,7%を 遂げたことが分か り、中国財政による 4兆 元 規模 の景気刺激策お よび金融緩和政策は、景気回復の原動力 になった と評価 されている。

さらには、景気対策 としての金融政策の実施 によるバブル問題 (銀 行貸出にもた らされた 地価 の高騰 による住宅価格の上昇 )は 、財政政策の補完性 によって軟着陸することも期待 で きるようである。つ まり、中国において主要な銀行 は国有であつて、破産の可能性が薄 くて、特 に、主要な貸出対象 となる国有企業は大部分の土地 を購入 して (地 価 を引 き上げ る主役 は中央政府 に所属する国有企業である

)、

土地販売の収入はすべて地方財政に入 り、

資金流 は外部 にあま り逸出せず主に政府系の ものに把握 され、政府のコン トロールで きる 範囲内にサイクル しているようであるので、バブル崩壊 にな らない可能性 もあ りそ うであ る。 この点 については、 2010年 の中で明 らかになるか と考 えてお り、次稿で続いて検討 し ようとしている。

1)中 央 レベ ル の収入 を指す。

2)地 方 レベ ルの収入 を指す。

3)国 務 院令 第538号 、2008年 11月 10日 公布。

4)財 政部 ・ 国家税務総局令 第 50号 、2008年 12月 18日 発布。

5)財 政部 ・ 国家税務総局、財税 [2008]170号 、2008年 12月 19日 発布 。

6)具 体 的 には、1999年 10月 31日 以前 の預金利 息所得 に対 す る個 人所得税 は課 されず、1999年 11 月 1日 よ り2007年 8月 14日 において 20%の 比例税率 で個 人所得税 が課 され、2007年 8月 15日 よ

り2008年 10月 8日 において 5%の 比例税率 で個 人所得税が課 され、2008年 10月 9日 以降、個人

所得税 は暫 定 的 に課 されない こ とである。

(12)

7)税 委 会 [2008]15号 、2008年 4月 14日 公布。

8)税 委 会 [2008]28号 、2008年 8月 29日 公布。

9)国 務 院令 第511号 、2009年 1月 1日 よ り実施。

10)財 税 [2008]156号 。 11)財 税 [2008]157号 。

参 考 文 献

『国務院関税税則委員会の化学肥料類製品に特別輸出関税 を追徴することに関する通知』 (税 委会 [2008]15号 、2008年 4月 14日 公布

)

『国務院関税税則委員会の動植物肥料 に輸出暫定関税 を徴収することに関する通知 J(税 委会 [2008]28号 、2008年 8月 29日 公布

)

『再生資源増値税政策に関する財政部・国家税務総局の通知」 (財 税 [2008]157号 、2008年 2月 9日 公表

)

『資源総合利用その他の製品の増値税政策に関する財政部・国家税務総局の通知』 (財 税 [2008]

156号 、2008年 2月 9日 公表

)

『全国における増値税形式転換改革の実施 に係 る若千の問題 に関する通知』 (財 政部・国家税務 総局、財税 [2008]170号 、2008年 12月 19日 発布

)

『増値税暫定施行条例』 (国 務院令第538号 、2008年 11月 10日 公布

)

『増値税暫定施行条例実施細則』 (財 政部 。国家税務総局令第50号 、2008年 12月 18日 発布

)

張忠任 『現代 中国の政府間財政関係』御茶の水書房、2001年 12月

張忠任『中国の政府間財政関係に関する調査研究一分税制以降の省 レベル以下の行財政を中心に 一』

平成16年 度〜平成 19年 度科学研究費補助金 (基 盤研究 (B))研 究成果報告書、2008年 3月 張忠任 「 中国の政府 間財政関係改革の趨勢 一分税制の変容 ―」『総合政策論叢』 Vol.12、 島根県

立大学 ・総合政策学部、2009年 2月

張忠任「動 向 。経済・財政 J社 団法人中国研究所編集 ・発行 『中国年鑑 2009』 所収、2009年 5月

『中華人民共和国耕地占用税暫定条例』 (国 務院令第511号 、2008年 12月 1日 公布

)

中華人民共和国財政部ホームページ (httpサ 〜 Ψ WW mOfgov cn/1110V)

中華人民共和国財政部予算司ホームページ

(http7ク

特 VWW mOf gov cl1/yusuansi/)

中華人民共和 国税務総局ホームページ

(http77`

VWW Chinatax gov.cWn8136506れ ndcx html)

キ ー ワー ド :政 府 間財 政 関係   財 政移転交付 支 出   環境保護 支 出   景気対 策 持続可能 な開発

(ZHANG ZhOngttn)

表 1  主要 な税収額 (08年 、億元 ) 伸   び   率 国内増値税 国内消費税 営業税 企業所得税 個人所得税 関税 輸 入品増値税 と消費税 資源税 契約税 証券敦 引印紙税 車両購 買税 都市土 地使用税 土地増値税 耕地 占用税 23.3%16.40/O15,9%27.39る16.8%23.60/O20.1%15.6%8.4%‑51.2%12,90/Olll,9%33.20/O69,70/O 出所 :『 08年予算執行状況 と09年 予算案に関する報告』によ り作成 出 は1,335,9億

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