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3  気象庁が「海洋の健康診断表」を公開

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科 学 技 術 動 向 2005 年 11 月号

6 Science & Technology Trends November 2005 7

  環境分野  TOPICS Environmental Science

 気象庁は、 2005 年 10 月 25 日より、 地球環境に大きな影響を与える海洋現象を総合的に診断した

「海洋の健康診断表」 をホームページ上に公表している。 地球温暖化や気候変動に対する国民の関心が 高まる中、 地球表面の約 7 割を占め、 地球温暖化現象に大きな影響を持ち、 また台風の発生・発達や 異常気象などにも深く関わっている海洋に関して、 現在の状況や変化の原因、今後の見通しなどについて 分かりやすく解説した情報を提供していこうと言う趣旨である。「海洋の健康診断表」の提供診断項目は、

①地球温暖化に関わる海洋の長期変化、 ②気候に関連する海洋の変動、 ③週から月規模の海洋の変動、

④北西太平洋の海洋汚染の状況、の 4 分類で合計 28 項目である。 また、 気象庁は、 解析・ 予測精度 の向上のために、新たに観測機器「中層フロート」を日本近海に投入し、観測データの充実を図っている。

 気象庁は、2005 年 10 月 25 日より、異常気象や 地球温暖化などに大きな影響を与える海洋現象を 総合的に診断し、その結果を分かりやすく解説し た「海洋の健康診断表」をホームページ上に公表 している。「海洋の健康診断表」は、海洋の今の状 態は? いつもとどう違うの? これからどうな るの? どんな影響があるの? その原因は? 

といった疑問に分かりやすく答えていこうという ものである。

 地球表面の約7割を占める海洋は、温室効果ガ スである二酸化炭素を吸収し、熱を貯えることに よって、地球温暖化を緩和するとともに、台風の 発生・発達や異常気象などにも深く関わっている。

地球温暖化や気候変動に対する国民的関心も高ま っている。「海洋の健康診断表」では、海水温や海 面水位、海流の動向などについて詳細に分析した 結果を分かりやすく解説し、地球環境問題に取組 む国や自治体だけでなく、広く一般国民にも活用 されていくことを目的としている。

 「海洋の健康診断表」が提供する診断項目は、① 海面水温や海面水位の長期変化、大気・海洋間の 二酸化炭素交換量等、地球温暖化に関わる海洋の 長期変化(10 年〜 100 年程度の変化)。②エルニー ニョ現象や太平洋に存在する十年規模の変動、黒 潮・親潮の長期変動等、気候に関連する海洋の変 動(数か月〜 10 年程度の変化)。③北西太平洋の 海面水温や黒潮・親潮、潮位、海氷等の週から月 規模の変動。④北西太平洋の海面浮遊物や海水中 の重金属濃度等の海洋汚染の状況。の4分類で合 計 28 項目となっている。

 「海洋の健康診断表」には、定期的に最新の状況 を伝える「定期診断表」、黒潮大蛇行や異常潮位な ど社会的に影響の大きい海洋現象が確認された際

に発表される「臨時診断表」、詳細な調査をとりま とめた「総合診断表」の3つの形態がある。

 気象庁は、これまでも海洋気象観測船などによ って海洋観測を行うとともに、全世界の海洋観測 データを収集して、それを基に海洋に関する情報 を提供してきたが、「海洋の健康診断表」の提供 開始にあたり、日本近海の海洋の状況を今まで以 上に正確に把握するため、新たに「中層フロート」

と呼ばれる観測機器を日本近海に投入して、観測 データの充実を図っている。このフロートは長さ 約1m の筒状の計測機器で、通常 1,000m の漂流深 度で5日間程度漂った後、2,000m まで降下し海面 に浮上する。2,000m から海面まで浮上する間に水 温・塩分を観測して、衛星経由で観測データを伝 送するものである。

「海洋の健康診断表」の診断ページ(一部)の例

気象庁ホームページより

海洋の健康診断表:http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/

トピックス3

 気象庁が「海洋の健康診断表」を公開

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