• 検索結果がありません。

持続可能なグローバルコモンズ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "持続可能なグローバルコモンズ"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

木  村  富  美  子

1.はじめに

 2011 年3月 11 日の東日本大震災により,被災地では,家屋,農地,漁場,工場 等の生活の場が広範囲にわたり破壊され,その損失・影響は計り知れない

1)

。本論 文は,共有資源としてのグローバルコモンズの持続可能性における課題の整理を目 的として準備してきた。震災による電力供給の不足対策として実施された計画停電 の影響は,関東地域の日常生活への影響のみならず,サプライチェーンという地球 規模の部品調達問題をも浮き彫りにした。

 グローバリゼーション (globalization) の進展に伴い規制の撤廃,時間・場所の制

約の緩和など様々な効果が示される一方,解決すべき諸問題が指摘されている。特

に,地球環境問題の深刻化,所得格差の拡大,投機的資金の急激・大量移動による

通貨の変動,穀物・原油等の資源価格の高騰などがあげられている ([8]) 。

 本論文の目的は,グローバリゼーションによるマイナス面に注目し,対策として

世界全体の共有資源の有効活用に関して,その課題と今後の展望を示すことであ

る。社会の多様化,グローバリゼーションの進展により企業は地球規模のサプライ

チェーンを通じて原材料の調達・生産・製品供給の最適化を図っているが,その活

動に関しては,多様なステークホルダーへの説明責任を果たすことが求められてい

る ([9]) 。世界全体の共有資源を表す用語としては「グローバルコモンズ (global

commons) 」,「地球公共財 (global public goods) 」,「国際公共財 (international public

goods) 」などがある ([7][8][12][29]) 。これらの定義は明確であるとは言い難

い。そこで,第2節では,これらの用語が用いられる背景として,まず,グローバ

リゼーションの進展とその影響に関して整理した後,その功罪と対応策に関する諸

提案を検討する。次に第3節では,コモンズ,公共財などについて整理した後,地

球全体の共有資源としてのグローバルコモンズの特徴を検討する。第4節ではグロ

ーバルコモンズが持続可能であるためのガバナンスのあり方について,グローバル

コモンズの類型とガバナンスの対応を見ていく。様々な属性をもつ多様な意思決定

主体を分類・整理し,環境,通貨,情報の3分野に関して,グローバルコモンズの

維持・管理の枠組み構築に関する課題を検討する。

(2)

2.グローバリゼーションの進展とその影響

2.1 グローバリゼーションの進展

 グローバリゼーションの進展がもたらした現象について盛んに論じられている が,その定義は必ずしも明確にはされていない。グローバリゼーションは企業など の世界的規模化とされ,経営の面では世界経済の統合や画一化,すなわち,企業か らみた地球規模での最適化 (研究・開発,原料や部品の調達,生産,販売,金融) とさ れ,経済主体間の相互依存関係が強まり国境を超えた活動が活発になっている現象 を指すものとのとらえ方が多くみられる。

 グローバリゼーション肯定派の Bhagwati は「経済のグローバリゼーション」を 対象とし,海外貿易,多国籍企業の対外直接投資,短期ポートフォリオ投資,海外 移住など様々なかたちの国際統合を扱い,適切なガバナンスにより問題を解決すべ きであるとしグローバリゼーションを擁護している ([2]) 。反グローバリゼーシ ョン論者には Stiglitz

2)

,Krugman

3)

,Reich,NGO などが挙げられる ([15][23]

[26][27]) 。

 Sen

4)

はグローバリゼーションは必ずしも新しい現象ではないと指摘する。グロ ーバリゼーションは,何千年もの間,旅,通商,移住などの交流を通じた文化的影 響の伝播,知識の普及を通じた全世界にまたがる相互関係を通じて世界の発展に寄 与してきた。功罪を論じる両者ともに「グローバリゼーションは西洋化が地球規模 で進行する現象」であるとして,新しい現象とみる点では一致しているが,西洋化 を肯定的にとらえる立場は,グローバリゼーションを世界に対する貢献とみなし望 ましい現象であると評価し,反グローバリゼーション論者は西洋化を西洋支配とと らえ,現代資本主義は貧困者のさらなる窮乏化をもたらすととらえている ([25]) 。  Held ら

5)

は「グローバリゼーションは今はやりの概念となっているが,明確な 定義がない」とし,グローバリゼーションに関する多数の議論を整理し,以下の3 分類を示し,定義と分析枠組みを提案した ([6]) 。

1.ハイパーグローバリスト:経済的要素を最も重視,世界的規模で経済が成立 するようになる現象

2.懐疑論者:各国政府が強力な権能を持ち続けている3つの主要な地域ブロッ ク (EU,アジア太平洋,北アメリカ) に分断されていく

3.転換主義者:近代社会と世界秩序を再編しつつある急速な社会的・政治的変 化の背景にある駆動力がグローバリゼーションである。国際問題と国内問題 の区別がもはやできないような世界,即ち「新しいフロンティア」に自己を 適応させていかなければならない

 次に,グローバリゼーションを「社会関係や取引のための組織で生じる変容を具

体化し,大陸間・地域間における活動・相互作用・パワーのフローとネットワーク

を生み出すプロセス」「世界の異なった地域間の,文化から犯罪,金融から環境問

題までの結合関係と,その結合関係が時間が経つにつれ変化・増大していく状況」

(3)

と定義し,8つの尺度 (広がり,強度,速度,インパクトの性向,インフラストラクチャ ー,制度化,成層化(stratification),相互作用様式) を8つの分野 (政治,兵器移転,貿 易,金融,多国籍企業,人の移動,文化,環境) に適用し,網状化 (enmeshment) の形 態と程度を明らかにしようとした。この網状化とは「相互に遠く離れた場所に住ん でいる人々や社会の運命が編み合わされていくこと」であるとしている。グローバ リゼーションは「構造化」と「成層化」が具体化しつつあるプロセスであり,権力 が組織され行使される規模の拡大,即ち権力のネットワークと回路が空間的に拡大 していくことに関わっている多面的なあるいは差異化された社会現象であるとして いる。さらに,グローバリゼーションの歴史的形態として,近世以前のグローバリ ゼーションは「政治的・軍事的帝国,世界宗教,遊牧民と農耕社会の拡大的移動」,

近世のグローバリゼーション (約 1500-1850 年) は「ヨーロッパ,アメリカ,オセ アニアの各大陸間の人口,環境,伝染病のフロー」,近代のグローバリゼーション

(約 1850-1945 年) は「グローバルな貿易と投資が高まり,ヨーロッパやアメリカの 帝国の政治的・軍事的影響力が最も広範囲に及んだ」と指摘し,現代のグローバリ ゼーションは「帝国から多国籍システム,リージョナルシステム,グローバルシス テムへの移行にその特徴がある」としている。

2.2 グローバリゼーションの功罪

 グローバリゼーションのプラス面は人間の実質的自由や地球的公共財の供給実現 であり,マイナス面は地球的公共悪の増大である。これらへの処方箋としては,格 差拡大を防ぎ,基本的自由と地球的公共財の拡大,グローバルな機会の公正な配分 を可能とする制度的枠組みの改革が求められる ([8][25]) 。

 貿易面からグローバリゼーションをみると,国際経済活動 (国際貿易・外国投資)

の活発化,貿易政策の自由化などによる世界全体の貿易依存度の上昇が指摘されて いる。GDP に占める輸出の割合は,1900 年前後では 13%であったが 1920 年代の 大恐慌,第二次世界大戦で低下し 1950 年には約7%にまで低下した。しかし,

1950 年代のブレトン・ウッズ体制下での自由貿易体制の整備による関税率の長期 趨勢的低下や,外国投資の GDP 比増加など 1960 年代後半には 1900 年前後の水準 にまで回復した。国際資本移動の拡大の要因には商業銀行,投資会社,富裕層によ る投資資金の増大が挙げられる。イギリスでは国民所得の4%であった外国投資

(1870-1900 年) が9% (1913 年) にまで上昇し,フランスでは GNP に占める外国投 資の比率が 3.6% (1910 年) であった。貿易と同様に外国投資比率も,大恐慌,二 度の世界大戦,保護主義などで低下した。イギリスは 1970 年代の後半に 1910 年代 の水準に回復し,フランスは 1970 年代の中ごろには回復し,1990 年代のイギリス は 30-50%,フランスは 10-20%を示している。今日では世界の GDP に対する外 国投資の比率は 10%前後と推計されている ([13]) 。

 Bhagwati はグローバリゼーションの側面には,経済面,文化面,通信伝達手段

の面があり,経済面を中心としたプラス面はパイの拡大であり,マイナス面は不公

正,格差拡大等であるとしている。適切なガバナンスにより,プラスの効果を高め

(4)

る政策を実施しつつ,マイナス効果に対処する制度を整え,経済のグローバリゼー ション移行の速度の最適化をはかるべきであり,政策運営主体の役割が重要である と指摘している ([2]) 。

 グローバリゼーションのマイナス面には,①地球環境問題の深刻化 (自然資源の 過剰使用) ,②所得格差の拡大,③金融・通貨不安 (投機と裁定) などが挙げられる。

①への対策としては外部性の内部化,炭素税等の導入による低炭素社会の実現,② には ODA による南北問題への対応,UNDP (国連開発計画) の活動,フェアトレー ド運動,③には投機的資金が通貨危機を増幅するとして,トービン税の提案に始ま り,通貨取引税,国際連帯税などが提案されている ([13][15][23][26][27]) 。  Stiglitz は,グローバリゼーションは貿易の自由化と資本市場の自由化を促進す るが,途上国にとってはグローバリゼーションの進め方に問題があると指摘する。

途上国に急速で無差別な自由化を迫るワシントン・コンセンサス

6)

が良い処方箋 とは限らず,自由化は慎重にすすめることが重要である。不公正なルールが格差を 生むとし,フェアトレードがその処方箋であると提案している ([26][27]) 。Reich はグローバリゼーションには資本主義と民主主義の役割が重要であるとする。すな わち,資本主義は私企業が自由に意思決定を行うため,資源配分の効率化を通じた 経済のパイ拡大に有効である。民主主義は,社会的意思決定によるパイの公正な分 配を保証するものであるので,CSR (Corporate Social Responsibility) を推奨するこ とで資本主義の暴走に歯止めをかけようと指摘している ([23]) 。Krugman は「格 差は作られたもの」であると指摘し,福祉国家としての政府の役割に期待を表明し ている。NGO は格差拡大,不公正な制度 (WTO 等) に対する活動として,フェア トレード運動などを展開している。

3.グローバルコモンズ

3.1 概念の整理

 コモンズに関してはハーディンが「コモンズの悲劇」としてその崩壊が不可避で あると主張した論文が常に参照される。英国や米国では市民がだれでも立ち入れる 森林や広場などの共有地を「コモンズ」と呼んできた。すなわち,オープン・アク セスな共有資源であり,魚場 (fishery) ,牧草地 (pasture) ,灌漑 (irrigation) ,入会 地などはローカルコモンズといえよう。人々が利己的動機のみに基づいて行動する ことを前提にすると,共有の牧草地に各自が自由に家畜を放牧した結果,過密状態 となり牧草が枯渇し「コモンズの悲劇」が発生する ([1][5]) 。歴史的に存在し てきたコモンズは,利用者が長期にわたり学習することにより様々な取り決めが行 われ,幾世代にもわたり維持・管理されており,制度 (institutions) であるともい える ([20]) 。

 コモンズのオープン・アクセスやフリー・アクセス (自由参入) の面,19 世紀の

米海軍の戦略理論家が海洋を「広大なコモンズ」と呼んだことなどから,宇宙や空

中などの空間も国境線がなく公海と同様に人類共通財産であることから「国際公共

(5)

フロー(ストックの成果)

ストック

制度 知識・情報 コモンズ

無形 有形

図1 コモンズの分類

空間 (グローバルコモンズ) 」と呼ぶ場合もある (日本経済新聞 2011/2/20) 。これらの 共有自然資源をコモンズとし適切に管理すべきとの主張もある ([3]) 。さらに,

知識をコモンズ (shared resource) と認識し,デジタル時代の知的財産の保護と活 用という課題も指摘されている ([4][19]) 。

 グローバルコモンズは地球全体の行く末を論じるローマ・クラブの問題提起によ る,地球を世界全体の共有財として認識する議論によるとされる ([16]) 。地球規 模の自然資源は共有資源 (common property resources) でありコモンズと呼ばれる ことが多い。日本では山林や里山を村落共同体で総有し,下草刈りなどの資源維 持・管理のための協働や薪炭などを共同利用する慣習があり,利用者間での紛争を 避けるための各種の規律が「入会」の定めとされてきた。室田 (2009) は「コモン ズは,地域社会の人々が,その地域にある天然資源ないしは空間を,外部からの強 制によるのでもなく,私的な利潤追求のためにでもなく,共同で利用し管理する制 度のこと」であり,同時に「そのような意味での共同利用・管理の対象となる天然 資源ないしは空間そのものもコモンズ」であると定義している。さらに,コモンズ に関しては資源ストックを所有する権利とストックから生み出されるフローを利用 する権利などから,財産権・所有権・利用権等をめぐる権利問題の側面もあり,民 法上の物権法,漁業法,河川法など法学の観点からの研究も多数報告されている

([17]) 。また,知識,情報も共有資源の面からはコモンズといえる。コモンズのキ ーワードはオープン・アクセス,共同利用・共同管理であり,その持続管理にはガ バナンスが重要であり,共有・公有の在り方が求められる ([4][19]) 。

 以上よりコモンズの特徴は次の2点に整理できる。

① オープン・アクセスやフリー・アクセス

② 共有資源 (有形,無形) ,共同消費

 共有地などの有形のコモンズの場合は領域の種類 (特定領域内か全地球的か) によ

り,ローカルコモンズ,グローバルコモンズなどに分類できる。公海上での漁業は

ストック (漁業資源) がもたらすフロー (漁獲量) を収穫するものであり,漁獲割合

の取り決めなどにより資源の枯渇対策がとられている。取り決めなどは無形の制度

ともいえる。また,無形の知識や情報も共有・公有,オープン・アクセスの面から

はコモンズといえよう。この議論を踏まえたコモンズの分類を図1に示す。

(6)

表1 財の分類

消費の競合性

有 無

排除可能性 有

A:私的財 B:人為的な希少財

  食料品   有料の映画番組

  衣類   コンピュータソフト

C:共有資源 D:公共財

  きれいな水   国防

  生物多様性   外交

出所:Krugman,2007,575 ページより作成 3.2 公共財

 経済学では共同消費する財を公共財と呼ぶが,公共財の特徴である「非排除性」

と「非競合性」の有無により財を分類すると次のようになる。食料品など代金の支 払いと引き換えに消費する「私的財」は代金支払いの有無により消費の排除が可能 である。食品のように誰かが消費すれば他の人は消費できない性質を消費の「競合 性」という。国防・外交など,私的財の対極にある「公共財」は代金の支払いにか かわらず消費の対象から排除することができないため,排除不可能であり,共同消 費であるため,消費の競合性も無い財であり,純粋公共財といわれてきた。公共財 は税金を財源として供給される。私的財,公共財以外の2種類の財 (B,C) に関し て,従来は準公共財と呼ばれていたが,ここでは Krugman の分類を採用し表1に 示す ([14]) 。

 経済学における公共財の定義を用いると,「非排除性」「非競合性」を備え,国境 を越えて集合消費される財は国際公共財 (international public goods) である。国際 公共財の定義については寺崎[29]が詳しく整理している。国際公共財の議論は,

国際政治経済学におけるものと,国際経済学におけるものとがあり,前者の方が歴 史的にも早く,文献の点数も後者を上まわっている。Kindleberger は国際貿易制 度,国際通貨制度,国際条約,国際度量衡などを国際公共財と規定している ([12]

[24]) 。国際公共財と同様の意味を持つ用語に「地球公共財 (global public goods) 」

がある。地球公共財は,同じ財が地球上のすべての人に同じ量の効用を与える財と

して定義され,開発戦略の文脈で使われることが多い ([8]) 。公共財の過剰消費

に対しては消費抑制の工夫,供給不足に対しては供給増加のためのインセンティブ

や供給財源が必要となろう。地球環境問題の深刻化を国際公共財の過剰消費あるい

は,供給不足ととらえると,過剰消費抑制にはピグー税導入による外部費用の内部

化が適用できよう ([22]) 。

(7)

 地球公共財の過剰使用・供給不足と地球公共悪との対応,国際公共財の類型を表 2に示す。

3.4 グローバルコモンズの課題と対応策

 以上の議論を踏まえて,本論文では「地球規模の共有財・共有資源」をグローバ ルコモンズと定義する。地球環境,通貨制度の安定,知的財産の保護と共有などが 具体例としてあげられるが,グローバルコモンズの持続可能性をめぐっては,安定 的な供給 (過剰消費の抑制,過少供給対策,フリーアクセス確保) という課題がある。

 表2の「1.地球規模の自然共有財」は表1に示した財の分類では C に分類さ れる「共有資源」であり,再生不可能な枯渇性資源であり,過剰消費を抑制する対 策が必要である。一方, 「2.地球規模の人為的共有財」は B の「人為的な希少財」

に分類され,社会資本などのインフラでもあり,過少供給の場合は混雑現象などに より十分な便益を享受できない可能性が考えられるため,最適供給のためのインセ ンティブ,フリーライダー対策,供給のための財源確保の工夫などが必要とされ る。ここでは,表2に示した地球公共財の中から,「1.地球規模の自然共有財」

表2 国際公共財(地球公共財)の類型

地球公共財 供給・使用上の問題 対応する地球公共悪 1.地球規模の自然共有財

オゾン層 過剰使用 オゾン層減少

大気(気象) 過剰使用 地球温暖化のリスク

2.地球規模の人為的共有財 共通の規範・原則

(人権など)

過少使用(抑圧) 人権の侵害と不正

知識 過少使用(アクセス不足) 不平等

インフラ

(インターネットなど)

過少使用(参入障壁) 情報格差(デジタルデバイド)

3.地球規模の状態

平和 供給不足 戦争・紛争

健康 供給不足 疫病

金融の安定 供給不足 金融危機

自由貿易 供給不足 市場の分断

貧困からの自由 供給不足 犯罪と暴力

環境の持続性 供給不足 環境破壊

公正と正義 供給不足 社会的緊張・紛争

出所:インゲ・カール編,1999,222 ページより作成

(8)

表3 グローバルコモンズの課題と対応策

グローバルコモンズ 課題 対応策 規準原理

大気 温暖化リスク 環境税(炭素税) 外部性の内部化

知識(デジタル情報) 著作権侵害

アクセスコントロール 著作権制度 デジタル情報の著作権 通貨の安定 経済活動への障害 トービン税

国際連帯税 グローバルタックス

として「大気」,「2.地球規模の人為的共有財」として「知識 (デジタル情報) 」,

「3.地球規模の状態」として「通貨の安定」を取り上げ,それぞれの課題と対策 を検討する。過剰消費の抑制にはフリーライダー対策,外部性の内部化,セルフガ バナンス (消費抑制) などが考えられ,過少供給の解消には供給財源の確保,供給 のためのインセンティブの工夫などが考えられる。人為的共有財,状態の最適化や 安定には制度設計,運用面における各主体の参加,情報開示,セルフガバナンスな どが考えられる。また,全般的には,ライフスタイルの転換,技術開発なども必要 とされるが,ここでは税制および著作権制度を検討する。

⑴ 税制

 環境税や炭素税のように外部費用を内部化する目的で課されるピグー税は,私的 費用に外部費用を含めることで,過剰消費を抑制する役割を果たし,公共財の使用 抑制を目的とするが,副次的に税収がえられる。

 投機的な通貨取引に課税することで通貨を安定させる手段として 1972 年に提案 されたトービン税

7)

が 1990 年代後半のアジアの通貨危機に際し注目をあびた。イ ンターネット経由の場合,小規模な通貨投機であっても,世界中で同時多数であれ ば,一定期間に取引される量は膨大になる事態も想定され通貨不安定化の一因とも 考えられる。トービン税が税収面で注目を集める背景には,反グローバリゼーショ ンを主張する NGO を中心としたグループによる「地球公共財」供給の資金確保,

UNDP の MDGs (国連ミレニアム開発目標) 実現に向けた開発資金の調達などが挙げ られる

8)

。通貨安定政策がもたらす税収を他の対策のための原資とする場合,炭素 税と同様,税収の目的外使用に関しての合意が必要となる。

 また,トービン税は数カ国で同時の導入となるため,国家の主権を超える枠組み で導入・実施される「グローバル課税」の性質をもつ。国連はグローバル課税を

「地球公共財」の供給財源として有力視している。特に MDGs 達成に関しては,先

進国は GDP の 0.7%の ODA 拠出を約束しているが,現実には 0.35%程度しか提供

されておらず,開発資金不足により MDGs の達成が困難な状況にある。トービン

税は,もはや「通貨安定税」というよりは,「グローバルコモンズ」の利用や維持

管理に対する財源として期待されている。グローバルコモンズの管理手段として過

剰消費抑制には外部性の内部化の手段としてピグー税,供給財源にはトービン税な

(9)

どが挙げられる。

⑵ 著作権制度

 デジタル情報は品質を損なうことなくコピーし,瞬時に世界中への発信が可能で あるため,デジタル機器やデジタル情報の普及により,著作権侵害問題,アクセス コントロール問題などがある。著作権で保護される情報は私有情報であり,アクセ スや利用に伴い発生する費用は利用者が負担する。これに対して,学術情報は学会 内で共有する情報であり,学会の会員であればアクセス可能な共有情報であり,情 報発信者がジャーナルへの論文投稿料として費用を負担し,会員全員の共有情報と して利用されてきた。冊子ジャーナルの場合は単独・個別での入手も可能であっ た。しかし,近年の電子ジャーナルの高額化,一括契約の普及では,図書館が契約 主体となり研究者個人は所属組織の図書館が契約したジャーナルのみ利用可能とな る場面もある。このような場合には,共有資源ではなく,アクセスフリーな公有資 源として税金で費用を負担する純粋公共財扱いが望ましいという議論も提起されて いる ([19]) 。このように市場メカニズムを利用した対策では課題に対応しきれな い場合,どのような対策が考えられるのか。

4.持続可能なガバナンス

4.1 ガバナンス

 コモンズの維持管理に関してはフリーライダー対策を中心課題としつつ,その他 の様々な取り決めを行い長期にわたり,その存在が確保されてきた。これらは共有 資源の管理原則,セルフガバナンスの事例ともいえよう。前節で明らかにした課題 に対して,ここでは持続可能なガバナンスについて検討する。Ostrom

9)

はケース スタディの結果をもとにコモンズの長期的存在条件を示し,共有資源は規制や民営 化に委ねられるべきだとの従来の考え方に挑戦し,セルフガバナンスによる管理原 則を示した ([20]) 。表4にコモンズの長期的存続条件を示す。

4.2 意思決定主体

 共有資源の維持・管理に関わる当事者としては個人,企業,NGO,各国政府,

国際機関など多様な主体が考えられる。民間の個人・企業は各々の効用最大化を行 動原則とし種々の意思決定を行う。また NGO はそれぞれ主義主張に応じて,国際 会議の場で制度設計に関わる影響を行使すべく,国際機関や各国政府に対してそれ ぞれの主張の表明や実現のための行動を起こす場面も考えられよう。各国政府,あ るいは国際機関・管理機関は管理組織の制度設計や実務を担うこともあろう。この ような様々な属性をもつ意思決定主体をその構成メンバーの数により単数・複数 に,行動規準により,私的・公的に分類して以下に示す (図2) 。

 私的・単数での意思決定(c)は単独の主体の規準 (選好,利潤最大化など) によ

り決定可能であるが,私的であっても,複数の主体が関係する場合(d)はルール

(10)

表4 長期持続型コモンズの存続条件

コモンズの存続条件 1 コモンズの境界の明瞭性

2 コモンズの利用ルールと用役ルールあるいは地域的条件との調和

3 集合的な選択の取り決め:運営ルールにより影響を受ける人は,その運営ルールの変更 に参加可能

4 モニタリングの必要性

5 段階化された制裁(graduated sanction)

6 コンフリクトを調整するメカニズム 7 コモンズを組織する権利

8 コモンズが入れ子状態(nested enterprises)の場合は,利用方法,管理方法,モニタ リング,調整方法等は各段階の必要に応じて多層的な構造であること

出所:Ostrom,1990,90 ページより作成

個人 企業

NPO NGO 業界団体

政府 自治体

国際機関 地域同盟 公的

私的

単数 複数

図2 意思決定主体

などの取り決めに従い,意思形成・意思決定が行われる。さらに,これらのルール や取り決めもメンバー間で一定の手続きを経た決定事項となっている場合があり,

透明性や説明責任が求められる。現在は,ユビキタスネットワーク社会といわれ,

誰もが情報発信可能な環境を構築できるため,玉石混合の情報が大量に行きかう。

情報の品質や真偽は,著作権ビジネスの場面では市場が評価を行う。これに対し

て,オープン・アクセスの場面ではインターネットユーザが評価を行い,衆知を集

めるという機能が果たされ,時間・場所の制約を意識せずに議論可能な環境が利用

可能といえる。

(11)

表5 主体の行動原理と活動資金

主体 行動原理 活動資金

個人 選好 自己資金

法人

NPO 設立趣旨 基金・寄付

社会企業家

企業 利潤 自己資金

政府 中央 国民主権

地方 住民主権 税金等

多国間組織 国際機関 憲章 拠出金

NGO 設立趣旨 基金・寄付

 公的主体の場合,政府・自治体(b)では政治過程を通じて意思決定が行われる。

一方,複数の国家が構成メンバーの場合(a)では意思形成・意思決定が最も困難 である。4種類に分類したa,b,c,d間の相互関連を矢印で示す。私的・単数 の主体は国際機関等の決定や行動により影響を受けるが,影響を行使する手段がな いため片矢印 (破線) で示す。他の主体間は双方向の関連があるため両矢印で示す。

これら主体の行動原理と主たる活動資金を次に示す (表5) 。

4.3 ガバナンスのあり方

 通貨安定化の手段として提案されたトービン税は数カ国で同時の導入となるた め,国家の主権を超える枠組みで導入・実施される「グローバル課税」の性質をも つ。トービン税に端を発した国際連帯税は,もはや「通貨安定税」ではなく,グロ ーバル・タックスでもありグローバルコモンズの利用に対する課税の意味も付加さ れたと考えられ,国家の主権を超える枠組みでの対応が必要な問題であり,新しい 公共の枠組みが求められる。

 Patomäki は2段階ガバナンス論として通貨取引税の構想を提案している。第1 段階では少数の国々で自主的に通貨取引税を開始し,第2段階で通貨取引税スキー ムをグローバルに拡大するというものである。具体的には第1段階では最低 30 カ 国,国際金融市場の占有率 20%以上が満たされれば,管理組織 (政府代表,国会議員 代表,市民社会代表により構成) を設立し実施可能であり,すべての国が参加する第 2段階では国連を舞台に管理組織の創設を想定している。この場合もグローバル・

ガバナンスをどのように構築するのかが大きな課題といえる ([31]) 。

 グローバル課税に向けた動きを推進するためには,税の創設,課税を実施するた

めの制度的基礎として,課税に関わる情報の収集・分析,統計の整備,多国籍企業

に統一的に課税を行う課税方式の開発,国際的な合意形成をどのように図っていく

のかなど種々の実務を担う組織の創設も視野に入れた制度設計が必要であり,さま

(12)

ざまな構想が提案されている。現実には一部の国ですでに航空券連帯税が導入・実 施されている。特定の項目,地域を限定すれば新たな取り組みの開始にあたっても 試行錯誤的に PDCA サイクルを繰り返すことにより実現可能な制度設計に向けて の行動が開始できよう。

 グローバリゼーションの進展による貧困と格差,金融危機等の深刻な課題に際し て,多国籍企業の経済行動 (ヘッジファンド,投機マネー,タックスヘイブンなど) へ の疑問等も提出されている。NGO,CSR,社会企業家,SRI などの取り組みも,近 年のこれらの動きと連動しているといえよう。社会で解決を迫られている様々な問 題に対して,自助 (市場による私的対応) ,共助 (コミュニティ対応) ,公助 (税金によ る行政対応) が考えられるが,グローバルコモンズの維持管理に関しても,各主体 の協働による連携 (自助・共助・公助の組み合わせ) が重要である。このような動き として,社会的に意義ある活動を支援するマーケティング= CRM (cause-related marketing) が注目されている。これは,製品の売上によって得た利益の一部を,

社会に貢献する事業を行っている NGO などの組織に寄付する活動を通して,売上 の増加を目指すというマーケティング手法である。単なるボランティアでは長期継 続が困難であり,利潤動機のみを行動原理とする企業では対象としない社会的サー ビスを事業として行う社会企業家,意志ある資金を提供する SRI,寄付も含めて

「意志ある資金」を「社会事業」へ回す仕組みを支援する制度の整備が,グローバ ルコモンズの維持管理を通じて現実社会の諸問題の解決に寄与するであろう。

5.おわりに

 グローバルコモンズの維持・管理のための制度設計には,当事者主権の観点から も多様な主体の参加が望ましいが,誰が,どのように参加することが望ましいの か,可能なのかを含めた議論が必要となろう。課題の提案・設定,課題 (プロジェ クト) ごとの参加者 (メンバー) はどのように参加し,参加者間での目標 (ゴール)

の設定・共有,実行過程 (プロセス) の透明化・公開,意思決定における情報共有,

合意形成の仕組みなど,当事者主権・合意形成・参加などの制度の枠組みをどうす

るかが重要な課題となる。また,図2に示した主体の分類は,現実の地域に沿った

ものであるが,これとは異なり,コミュニケーション手段として,メール,ツイッ

ター,フェイスブック (SNS) などを用い,サイバー空間上で「地球市民」ともい

われる緩やかなグループが形成される場合がある。現実の国境にとらわれず,「地

球環境問題」「平和」「人権」など関心領域やテーマに応じて価値を共有する個人や

グループが国境を越えて共通の問題意識・価値観を共有する集団を形成し,何らか

の行動を呼びかけ,価値共有の輪を広げ,大きな行動へとつなげていき,社会の課

題を解決しようとするものである。問題提起・現状認識・代替案の提示・評価・検

討・行動などのサイクルタイムの短縮と多対多のコミュニケーションの連鎖による

影響は計り知れない。ガバナンスを検討していく上で,Held らが指摘

10)

したよう

に「透明性があり説明責任を伴う正しいガバナンスの形態への転換を要求」すべき

(13)

であり,「多様なレベルでのガバナンスが秩序の中心になる時代」においては,多 様な主体間のコミュニケーションの役割は大きいといえよう。

1)  本論文執筆時点では震災後約1か月が経過しているが,いまだに大規模な余震が続 き,福島第1原発事故の収束の見通しは立っていない。

2)  Joseph E. Stiglitz:「情報のあり方が市場に与える影響を解明しようとする,新しい 情報経済学に道を開いた」ことにより 2001 年,George Arthur Akerlof,Andrew  Michael Spence とともにノーベル経済学賞受賞。

3)  Paul R. Krugman:「貿易パターンと経済活動の地理についての分析」により 2008 年,

ノーベル経済学賞受賞。

4)  Amartya Sen:「厚生経済学の理論的,哲学的な研究に貢献」したことにより 2009 年,ノーベル経済学賞受賞。

5)  原著は 1999 年に Stanford Univ. Press から出版された。3分類の代表例として,以 下を挙げている(1.ハイパーグローバリスト:大前,グエヘノ,2.懐疑論者:ハ ースト,トンプソン,3.転換主義者:ギデンズ,ローズノウ)。

6)  ワシントン・コンセンサスとは,一部の経済学者が途上国の経済成長を促進するた めの公式だと考えている一連の政策のことで,民営化,財政規律重視,貿易自由化,

規制緩和からなるとされる。

7)  トービン税は通貨投機の抑制を目的とする税である。通貨安定という当初の目的を 達成するためには,投機的な短期の通貨取引を抑制する立場として,禁止的税率(高 額税率)が望ましいが,通貨変動制を維持しつつ通貨の不安定化にも対応可能な制度 として,Spahn は「二段階トービン税」を提案した。すなわち低税率の基礎税率部分 と,「為替正常化課徴金」の役割を果たす高率部分の二段階とした。基礎税率部分は常 に課税されるため安定財源として機能し,緊急時の為替正常化課徴金は「サーキット ブレーカー」の役割を果たす。「二段階トービン税」が提案されると,その基礎税率部 分がもたらす税収面が注目を集めた。国境を越えた経済取引が行われる以上,通貨取 引は常に存在するため低率課税であっても常に税収が期待できる点が注目され,提案 者トービンの意図に反して税収に注目が集まった。

8)  MDGs とは 2015 年までに貧困の半減を目標とし採択され,次の8項目からなる。こ れらは,①1日 1 ドル未満で暮らす人口比率の半減,②初等教育の完全普及,③ジェ ンダーの平等,④子供の死亡率削減,⑤妊産婦の健康改善,⑥エイズやマラリアなど の疾病のまん延防止,⑦持続可能な環境作り,⑧グローバルな開発パートナーシップ の構築,である。

9)  Elinor Ostrom:「共有資源の経済自治に関する分析」により 2009 年,Oliver Eaton  Williamson とともにノーベル経済学賞受賞。女性初の受賞。

10)  2006 年の日本語版への序文で著者らは「政府中心の時代から多様なレベルでのガバ ナンスが秩序の中心になる時代への変化が生まれてきている」「典型的に秘密主義的で 排他的な,一部のエリートが主導する多国間主義から,全社会的に支持されたコスモ

(14)

ポリタン的な多国間主義─透明性があり説明責任を伴う正しいガバナンスの形態─へ の転換を要求していかねばならない」と述べている。

参考文献

[1] 浅子和美・國則守生「コモンズの経済理論」,宇沢弘文・茂木愛一郎編著『社会的共 通資本─コモンズと都市─』東京大学出版会,1994,pp.71-100.

[2] Bhagwati, Jagdish(鈴木主税・桃井緑美子訳)『グローバリゼーションを擁護する』

日本経済新聞社,2005

[3] Barnes, P., Who Owns the Sky? Our Common Assets and the Future of Capitalism,  Island Press, 2001.

[4] Bollier, D., “The Growth of the Commons Paradigm,” Understanding Knowledge as a Commons, ed. by Hess, C. and Ostrom, E., the MIT Press, 2011, pp.27-40.

[5] Hardin, G., The Tragedy of the Commons, Science, 1968, Vol.162, pp. 1243-1248.

[6] Held, D., Anthony, M., Goldblatt, D. & Perraton, J.(古城利明ほか訳)『グローバル・

トランスフォーメーションズ』中央大学出版部,2006

[7] 細田衛士「市場機構の限界」Keio SFC review 第2巻1号,1998,pp.27-33.

[8] Kaul, Inge(FASID 国際開発研究センター訳)『地球公共財』日本経済新聞社,1999

[9] 木村富美子・萩原清子「事業活動における廃棄物リサイクル活動の類型化の試み─

CSR 報告書による」『地域学研究』第 39 巻,第2号,2009 年,pp.373-390.

[10] 木村富美子・萩原清子・堀江典子・朝日ちさと「国際連帯税を巡る動向に関する一考 察」『日本地域学会第 46 回年次大会学術発表論文集』2009,CD-ROM.

[11] 木村富美子・萩原清子・堀江典子・朝日ちさと「国際公共財供給財源としての国際連 帯税」『日本地域学会第 47 回年次大会学術発表論文集』2010,CD-ROM.

[12] Kindleberger, C. P., “International public goods without international government,” 

American Economic Review, Vol.76, 1986, pp.1-13.

[13] 小 浜 裕 久「 グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン と 南 北 格 差 」『 国 際 経 済 』 第 55 号,2004,

pp.164-196.

[14] Krugman, Paul R.(大山道広他訳)『ミクロ経済学』東洋経済新報社,2007

[15] Krugman, Paul R.(三上義一訳)『格差はつくられた』早川書房,2008

[16] Meadows, D. H., Meadows, D. L., Randres, J. and Behrens, W. W., The Limits to Growth,(1972)(大来佐武郎監訳)『成長の限界』,ダイヤモンド社,1972

[17] 室田武編著『グローバル時代のローカル・コモンズ』ミネルヴァ書房,2009.

[18] 長坂寿久「『世界のフェアトレード市場 2007 年』(FINE/DOWS)報告書概説」『国際 貿易と投資』No.74,2008,pp.134-150.

[19] 名和小太郎『情報の私有・共有・公有』NTT 出版,2006

[20] Ostrom, E., Governing the Commons, Cambridge University Press, 1990.

[21] Patomaki, Heikki, “The Tobin and Global Civil Society Organizations: The Aftermath  of the 2008-9 Financial Crisis”, Ritsumeikan Annual Reviews of International Studies,  Vol.8, 2009, pp.1-18.

(15)

[22] Pigou, A. C., The Economics of Welfare, London: Macmillan (1920)(永田清・気賀健 三訳)『厚生経済学』全4冊,東洋経済新報社,1973-1975 年)

[23] Reich, Robert B.(雨宮寛/今井章子訳)『暴走する資本主義』東洋経済新報社,2008

[24] 佐々木  隆生『国際公共財の政治経済学──危機・構造変化・国際協力』岩波書店,

2010

[25] Sen, Amartya(加藤幹雄訳)『グローバリゼーションと人間の安全保障』日本経団連 出版,2009

[26] Stiglitz, Joseph E.(楡井浩一訳)『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』徳 間書店,2006

[27] Stiglitz, Joseph E.(浦田秀次郎監訳)『フェアトレード』日本経済新聞社,2007

[28] 田中徹二「国際連帯税ならびに UNITAID をめぐる動向と課題」『公共研究』第3巻,

第4号,2005,pp.117-143

[29] 寺崎克志「国際公共財概念に関する一考察」『総合科学研究』第2号,2006,pp.33-43.

[30] World Commission on Environment & Development, Our Common Future, 1987

参照ホームページ

[31] 国際連帯税推進協議会『環境・貧困・格差に立ち向かう国際連帯税の実現をめざし て─地球規模課題に対する新しい政策提言─』2010/9/15(2010 年 10 月 10 日増補版)

http://www.acist.jp/images/stories/saisyuuhoukoku.pdf(2011/ 2/23 検索)

参照

関連したドキュメント

場会社の従業員持株制度の場合︑会社から奨励金等が支出されている場合は少ないように思われ︑このような場合に

それゆえ︑規則制定手続を継続するためには︑委員会は︑今

原子力規制委員会 設置法の一部の施 行に伴う変更(新 規制基準の施行に 伴う変更). 実用発電用原子炉 の設置,運転等に

前ページに示した CO 2 実質ゼロの持続可能なプラスチッ ク利用の姿を 2050 年までに実現することを目指して、これ

浦田( 2011

 SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015 年 9 月の国連サミットで採択された「誰 一人取り残さない(leave no one

   また、不法投棄等の広域化に対応した自治体間の適正処理促進の ための体制を強化していく必要がある。 「産廃スクラム21」 ※

○緑化計画書制度 ※ ・開発許可制度 ※ の強化 自然保護条例に基づく緑化計画書制度や開発