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Vol.40 , No.2(1992)087山極 伸之「根本説一切有部律〓度部の研究 (3)-Pandulohitakauastu と Avadanasataka の関係-」

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印度學佛教學研究第40巻第2號 準成4年3月

根 本説 一 切有 部 律 健 度部 の研 究(3)

-PandulohitakavastuとAnadanasatakaの 関 係 一

山 極

根 本 説 一 切 有 部 律 に は 他 の 律 の 健 度 部 に 相 当 す る も の と し て, 17のVastuが 存 在 す る が そ の 第11番 目 にPpulohitakavastu(以 下, PLVと す る)が あ る 。 こ のVastuは, PaquとLohitaを 初 め とす る 様 々 な 比 丘 が 律 の 規 定 に 反 す る 行 為 を 行 な い, 世 尊 が そ の 罪 に 応 じて 様 々 な 懲 罰 の 翔 磨 を 制 定 し て い く と い う 内 容 と な っ て い る 。 具 体 的 なPLVの 構 造 は, 第1節 Papuと:Lohitaに 対 す る 「苦 切 翔 磨(tarlaniyakarma)」 の 制 定 第2節 Sreyakaに 対 す る 「折 伏 翔 磨(nigarhaniyakarma)」 の 制 定 第3節 AsvakaとPunarvasukaに 対 す る 『駆 出 漏 磨(pravasaniyakarma)」 の 制 定 ※ 第4節 Uttaraに 対 す る 「下 意 翔 磨(pratisamharaniyakarma)」 の 制 定 第5節 Chandaに 対 す る 「不 見 罪 挙 罪 翔 磨(apatter adarsanayotksepapiyakar.

ma)」 と 「不 戯 悔 罪 挙 罪 掲 磨(apatter apratikarmayotepaniyakarma)」 の 制 定

第6節 Araに 対 す る 「不 捨 悪 見 罪 挙 罪 翔 磨(apratinise papake drigate utepapiyakarma)」 の 制 定

第7節 Udayinに 対 す る る 種 の 謁 磨 く三種 の 別 住, 摩 那 唾, 出 罪)1の 制 定 以 上, 7つ の 節 か ら 成 っ て い る 。 こ れ ら の 謁 磨 の 詳 細 な 内 容 や 問 題 点 等 に つ い て は 別 の 機 会 に 論 ず る こ と と し, 本 稿 で は 下 線 を 施 した 第4節 の 部 分 を 取 り上 げ, そ こ に 説 か れ て い るUttaraに 関 す る 因 縁 課 とAvadanasataka(以 下, Avと す

る)の 第46話"Uttara"と の 関 係 に つ い て, 若 干 の 考 察 を 行 な う こ と と す る 。 ま ずPLVを 見 て み る と, 第4節 は 以 下 の 様 な 内 容 と な っ て い る1)。 (1)仏 世 尊 は, sravastiのJeta林, Anahapipuada園 で 時 を 過 ご し て お ら れ た 。 ※(2) そ の 時, sravastiに 裕 福 な 商 人 が い た 。 彼 は 妻 を も ら い, ま も な く子 供 が 生 ま れ, Uttara月 に 生 ま れ た こ と か ら 「Uttara」 と 名 付 け ら れ る 。

(2)

根本説為切有部律腱度部 の研究(3)〈 山 極) (133) ※(3). Uttarと は成 長 す る につ れ て 様 々な技 術 や 学 問 を 身 に付 け て い く が, 商 人 で あ る 父親 は しば ら く して亡 くな る6そ こで 彼 が 家業 を継 ぐ こ一と にな る。 ※(4) と ころが, あ る 時, Utaraは 世 尊 の. 教 えを 聞 き;出 家 した い と考 え る。 ※(5) 母 親 にそ れ を告 げ る と, 「お まえ は 一 人 っ子 だ か ら, 私 が死 ぬ ま で は 出家 を しな い で くれ 」 と言 わ れ 一 応 は承 諾 す る。 しか しUttaraは 出 家 を 思 い 止 ま る条 件 として 「サ ンガ に毎 日施 物 を 施 す こ と」 を 母 に提 案 し, 母 もそ れ に 同 意 す る。 ※(6) しか し, この 母 親 は 物 惜 しみ す る心 を 持 って い て, 修 行 者 な ど に施 物 を 与 え る こ とを 嫌 い, 息 子 に内 緒 で施 しを せ ず にい た 。、そ の 結 果, 彼 女 は 死 ん で か ら餓 鬼 の 世 界 に生 まれ て し ま うが, Uttaraは 母 の 束縛 か ら離 れ て 出 家 す る こ とが 出 来 る 。 (7) UttaraがMrakaaaに いた 時, そ こにCitraと い う居 士 が いて, 仏. 法. 僧 に よ く奉 仕 を して い た 。 (8) あ る 時, そ こにUpasena Valgantiputra比 丘 が や って き た 。来 訪 を喜 ん だCitra居 士 は, Upasena Valgantiputra比 丘 のた め に食 事 の席 を 設 け る。 それ を 知 ったUttaraは, 自分 が 無 視 され た こ とに 腹 を 立 て, 「食 事 に胡 麻 菓 子 が な い 」 と難 癖 を つ け てCitra居 士 を 誹 読 す る。 Citra居 士 が諭 して も 聞 き入 れ ずUttaraは と う と うMrakapaを 離 れ て, ravastiへ と行 っ て し ま う。

(9)SravastiでUttaraの 話 を 聞 いた 比 丘 達 が, 世 尊 に この 出 来 事 を告 げ る 。 世 尊 は 「居 士 を 誹 読 した 比 丘 に は, 下 意 翔 磨 を なせ 」 と制 定 す る。

(10)下 意 翔 磨 の具 体 的 な行 ない 方 と, そ の購 罪 方 法 の説 明。

(11) 下 意 翔 磨 を 与 え. られ, さ らにサ ンガか ら腰 罪 さ れ たUttaraは, Mraka aaに 戻 り, Citra居 士 に許 しを請 う。 そ してCitra居 士 がUttaraを 許 し, 彼 の罪 は 消 え る。 (12)許 され たUttaraは ガ ン ジス河 の ほ と りで, 全 く言葉 を喋 らず に修 行 に 打 ち 込 ん で い た 。 あ る時, 村 の 母 娘 に 施 しを 受 け, 修 行 を始 め て か ら三 度 目の 雨季 に して 初 め て 言葉 を 発 し, そ れ を 契 機 と して 解 脱 して 阿 羅 漢 とな る. 以 上 がPLV. 第4節 の概 要 で あ るが, (6)まで の前 半 部 分 と, (2)以降 の 後 半 部 分 で は, 主 人 公Uttaraの 扱 わ れ方 に 大 きな 違 い が 生'じて い る。 またUttaraと 彼 の母 親 に 関す る物 語 は後 半 の 律 規定 の制 定 と無 関 係 で あ り, 全 体 と して物 語 が 不 自然 に 構 成 され て い る こ とが わ か る。

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(134) 根 本 説 一 切 有 部 律 腱 度 部 の研 究(3)(山 極) こ の 物 語 の(2)-(豆)の 部 分 と ほ ぼ 同 一 の 物 語 が, 実 はAvSの 第46話"Uttara' の 中 に 見 い だ さ れ る が, そ の"Uttara"の 物 語 は 次 の 様 な 内 容 に な っ て い る2)。 (3)仏 世 尊 は. RajaghaのVenu林, Kalandaka園 で 時 を 過 ご し て お ら れ た 。 ※(B) そ の 時, Sravastiに 裕 福 な商 人 が いた 。 彼 は妻 を も ら い, ま もな く子 供 が 生 まれ, Uttara月 に生 まれ た こ とか ら 「Uttara」 と名 付 け られ る 。 ※(C) Uttaraは 成 長 す る に つ れ て 様 々な 技 術 や 学 問 を 身 に 付 け て い く が, 商 人 で あ る 父 親 は しぼ ら くして 亡 くな る。 そ こで 彼 が 家 業 を 継 ぐこ とにな る。 ※(D) と ころ が, あ る 時, Uttaraは 世 尊 の教 え を 聞 き, 出 家 した い と考 え る 。 ※(E) 母 親 に そ れ を 告 げ る と, 「お ま え は一 人 っ子 だか ら, 私 が死 ぬ ま では 出 家 を しな い で くれ 」 と言 わ れ 一 端 は承 諾 す る。 しか しUttaraは 出 家 を思 い止 ま る条 件 と して 「サ ン ガに 毎 日施物 を 施 す こ と」 を 母 に 提 案 し, 母 もそ れ に 同 意 す る。 ※(E) しか し, この 母 親 は物 惜 しみ す る心 を 持 って い て, 修 行 者 な ど に施 物 を 与 え る こ とを嫌 い, 息 子 に 内 緒 で 施 しを せ ず に い た 。 そ の 結 果, 彼 女 は 死 ん で か ら餓 鬼 の世 界 に 生 まれ て し ま うが, Uttaraは 母 の 束 縛 か ら離 れ て 出 家 す る こ とが 出 来 る。 (G) 出 家 したUttaraは, 修 行 の末 に解 脱 し, 阿羅 漢 とな る。 (H)あ る 時, 禅 定 に 入 ったUttaraは, 苦 しみ に さ い な まれ て い る餓 鬼 を見 て そ の 餓鬼 が 自分 の母 親 で あ る こ とを知 り, 何 故 に餓 鬼 に な った の か を 尋 ね る。 そ して, 母 親 が 自分 に 内緒 で施 しを 与 え て お らず, そ のた め に餓 鬼 に な った こ とを知 る 。 (1)Uttaraは, 餓 鬼 で あ る母 に, 改 め て 世 尊 の 比 丘 サ ンガ の も とに行 く こ と を 勧 め る。 最 初 た め ら って いた 彼 女 も, Uttaraの 勧 め に応 じ て 世 尊 の眼 前 に行 く。 そ こ で, Uttaraは 世 尊 と比 丘 サ ンガ に餓 鬼 の名 の も とに布 施 を 行 な い, そ れ に対 して世 尊 は 「そ の布 施 の福 徳 に よ って, 速 や か に餓 鬼 の世 界 よ り出 よ」 とそ の餓 鬼 に廻 施 す る。 (J)こ の餓 鬼 は, 次 に 「大 威 力 あ る餓 鬼(Pretamaharddhika)」 として 生 まれ 変 わ る。 そ れ を 見 たUttaraは, 今 度 は 直 接 に サ ンガ に布 施 す る こ とを 勧 め 彼 女 か ら衣 服(Yamali)を 得 て, そ れ を サ ンガ に与 え る。 しか し餓 鬼 であ る彼 女 は物 欲 を 捨 て きれ て お らず, そ の衣 服 を 夜 に盗 み 出 して し ま う。 そ れ を 聞 い たUttaraは, 彼 女か ら衣服 を取 り戻 して サ ンガ に返 した が, これ が 三 度

(4)

根本説一切 有部律健度部の研究(3)(山 極) (135) 続 い た 。 そ こ で, 最 後 にそ の衣 服 を 切 らて サ ンガ の為 に敷 物 を 作 りそ の結 果 彼 女 は 二 度 と取 り戻 し に来 る事 は な くな った 。 以 上 がAv6. 第46話 の 内容 であ るが, PLVの(2)-(6)の 部 分 とAv6の(8)-(E) の 部 分 が ほ ぼ 完 全 に一 致 して い る。 こ の両 者 を物 語 の構 成 全 体 の 中 で 比 較 す る と, AvSの 場 合, 餓 鬼 の物 語 に は何 の矛 盾 も な い が, PLVの 方 は, AvSと 共 通 して 説 か れ て い るUttaraの 出 家 まで の 経 緯 が, 後 半 の律 規 定(下 意掲磨)の 制 定 と全 く無 関 係 であ り, 母 親 が餓 鬼 に転 生 して しま う物 語 が 意味 もな く存 在す る こ とが 明 白 で あ る3)。 さて, こ こ で他 の広 律 につ い て見 てみ る と, す べ て の 律 が 「下 意翔 磨 」 の制 定 とい う点 で は 内容 的 に-一致 して い る も の の, パ ー リ. 四分. 五 分 の 各 律 は 主 人 公 とな る比 丘 をSudhamma「 善 法 」 と し, 根 本説 一 切 有 部 律 に見 られ る よ う な 因 縁 課 は全 く説 いて い な い。 また 同 じ説 一 切 有 部 系 の十 論 律 で は, Uttara「 欝 多 羅」 が主 人 公 で あ り, 居 士 の もて な しを 受 け る比 丘 も根 本 説 一 切 有 部 律 と 同 じUpa sena「 優 波 斯 那 」 で あ る と考 え られ る が, や は りUttaraの 出 家 に 関す る説 話 は な い。 これ ら他 の広 律 の該 当す る箇 所, 登 場 人 物, 場 所 な どの主 な ポ イ ン トの み掲 げ る と, 次 の様 に な る4)。 1)十 諦 律 「般 茶 盧 伽 法 」(大正23, PP. 224b-225b)=欝 多羅 に 関す る 因縁 課 な し 場 所 迦 国磨 叉 止 陀 居 土 を誹 諦 す る 比 丘 欝 多 羅 居 士 質 多羅 居 士 の もて な しを受 け る 比 丘 … … 優 波 斯 那 比 丘和 檀 提 子 2)パ ー リ律"Kammakkhandhaka"(PTS. Vin. III, PP. 15-21)

=Sudhammaに 関す る 因縁 潭 な し 場 所 Macchikasapa 居 士 を 誹 講 す る比 丘 Sudhamma 居 士 Citta 居 士 の もて な しを 受 け る比 丘 … …Sariputta, Mahamoggallana等 11人 の 比 丘 3) 四 分 律 「呵 責 健 度 」(大 正22, PP. 892a-893c)=善 法 に 関 す る 因 縁 諌 な し 場 所 伽 国 阿 摩 梨 園 居 士 を 誹 誘 す る比 丘 善 法

(5)

(136) 根本説 一切有部律健度部の研 究(3)(山 極) 居 士 質 多羅 居 士 の もて な しを 受 け る比 丘 …… 舎 利 弗, 目連 4)五 分 律 「掲 磨 法 」(大 正22, PP. 425a-427a)=善 法 に 関す る 因縁 謳 な し 場 所 奄 摩 勒 林(舎 衛城 不遠) 居 士 を 誹 誘 す る比 丘 善 法 居 士 質 多 羅 居 士 の もて な しを 受 け る比 丘 … … 舎 利 弗, 目連 以上 の 比較 を通 して, PLVとAvSの 関 係 に つ い て, 以 下 の よ うに考 え る 事 が 出 来 よ う。 ま ずAvSの 場 合, 前 半 部 のUttaraの 物 語 は 必 要 不 可 欠 で あ り, 餓 鬼 の物 語 と して全 体 が完 結 して い る こ とか ら, 説 話 成立 の 時, す で に この物 語 が 存 在 して いた と考 え られ る 。 これ に対 して, PLVの 冒 頭 のUttara物 語 は, 後 半 の 律 規 定(下 意鵜磨)と 何 の 関係 もな く, 全 体 の物 語 か らす る と逆 に 不 自然 な構 成 とな っ て い る。 また, パ ー リ. 四分. 五分 律 は ほ ぼ 共 通 し てS. udhamma「 善 法 」 に 関 す る律 規 定 の制 定 を伝 え て い る が, 十 諦 律 ではUttara「 欝 多羅 」 に 関 す る 物 語 に変 わ って お り, 根 本 説 一 切 有 部 律 も同'じく主 人 公 をUttaraと して い て, 同 じ 説 一 切 有 部 系 の特 徴 を示 して い る。 以上 の 事 実 か ら, 根 本説 一 切 有部 律 も本 来 は 十 論 律 と同 じ様 な 内 容 で あ った が, 主 人 公 の 名 前Uttaraが 共 通 す る こ とか ら, 強 引 にAvadanaと して のUttara物 語 と律 の 因縁 謳 とを 結 合 さ せ た か, 或 い は, 根 本 説 一 切 有 部 律 編 纂 の際 にそ の よ うな処 理 を した と見 る こ とが 出 来 る。 何 れ に して も, 内容 の整 合 性, 即 ち根 本 説 で 切 有 部 律 の不 自然 さか らみ て, 根 本 説 一 切 有 部 律 がAv(或 い は, Avsの 原型 をなす説話そ のもの)を 引用 して い る の で あ って, そ の逆 は 考 え られ な い 。Avが 説 一 切 有 部 に 属す る で あ ろ う こ と は, 既 に 多 くの学 者 が指 摘 して い る が5), この部 分 に 関 して 言 え ば, サ ンス ク リ ッ トそ の もの が極 め て よ く一 致 す る こ とな どか ら も, 根 本説 一切有 部 との 関 係 が 密 接 で あ る と も考 え られ る 。 この よ うに見 て くる と, 一 つ に はAvSを 引用 す る 根 本 説一 切 有 部律 へ の説 話 の 流 れ が あ り, 一 方 で根 本 説 一. 切 有 部 律 を 引用 す る Divyavadanaへ の説 話 の流 れ も存 在 し6), 、根 本 説 一 切 有 部 律 を 中心 と して, そ れ に 先 行す るAvS, 後 続 す るDivyavadanaと い う様 に, Avadanaに 関 わ る三 つ の資 料 の 関 係 は注 目に値 す る 。勿 論, 今 回取 り上 げ た の は根 本 説 一 切 有 部 律, AvS共 に一 部 分 で あ る か ら, こ の一 部 分 の 比較 のみ で両 者 の全 体 的 な 関係 を 論 ず るわ け に は いか な い。 今 後, 本 小 論 で得 られ た 成 果 に留 意 しな が ら, そ の他 の

(6)

根本説 一切有部律腱度部の研究(3)(山 極) (137) 共 通す る と思 わ れ る箇 所 に つ い て も検 討 を 加 え て い きた い 。

1) L. Chandra; Gilgit Buddhist Manuscripts (Facsimile Edition)satapitake ef rdrs, vol. 10(6), New Delhi 1974, fo1. 291rlo-294r3.

N. Dutt;asfsfe, vol. III, part. 2, Delhi 1984(rep), pp. 19-28. デ ル ゲ 版 カ ン ギ ュ ル, ga. 1473-151b3:北 京 版 カ ソ ギ ュ ル, nge. 143a4-1462. 2)J. S. Speyer;. Avadanststka(Bibliotheca Buddhica III), Meicho。Fuky. Kai

1977, PP. 261-266.

3)両 者 の 類 似 性 に つ い てF. Edgertonが す で セご指 摘 は し て い る が, 根 本 説 一 切 有 部 律 中 の 説 話 に つ い て の 研 究 を 行 な っ たJ. :L. Panglungは, PLVの 中 に こ の よ う な 説 話 の あ る こ と も, そ の パ ラ レ ル がAvSに あ る こ と も 何 故 か 全 く言 及 し て い な い 。 F. Edgerton, buddhist hybird sanskt Dictionray, Lohdoh 1953, pp. 122-123, J. LPanglng;die Erzahstoffe des Mulasaratiad-vinaya Analysiert auf

Gaund der Tibdtishe Uberesung, The Reiyu:kai:Library, 1981 S., 74.

ま た, AvS. 第46話 に対 応す る説 話 がRatnamalavadanaの 中 に も あ る が, Ratna. mavadanaの 物 語 が直 接PLVに 対 応 す るわ け で は な い の で, この点 に つ い て は省 略 す る。 尚, AvS. 第46話 の 内 容 と, Rathamalavadanaと の 関 係 に つ い て は, 既 に奈 良康 明 が詳 細 に論'じて い る。 奈 良康 明 「餓 鬼(preta)観 変 遷 の一 過 程 とそ の意 味 」, 幽 『勝 又 俊 教 先 生 古 稀 記 念 論 集 大 乗 仏教 か ら密教 へ』, 春 秋 社1981, pp. 249-267. 4) 今 回 の比 較 で は, 一 応 摩 詞 僧 祇 律 を 除外 して考 え た。 摩 詞 僧 祇 律 は 周 知 の ご と く腱 度 部 と して の 明確 な組 織 を持 た な い点 で, 他 の広 律 と性 格 を異 に して い る。 実 際 に は 下 意 鵜 磨(摩 詞僧 雁 律 で は 発喜 鵜 磨)に 関す る 記述 も存 在 し. ぞ で は下 意 鵜 磨 につ い て六 種 類 の 因縁 課 を記 して お り, 内 容 的 に も他 の 律 と大 き く異 な っ てい る。 六 種 類 の 因縁 謳 の 中 に は 「質 帝 隷(Citra)」 に関 す る錫 磨 制 定 の 因縁 諌 もあ っ て, 全 く異 な る どは言 い きれ な い が, :PLV, ASと の 密接 な 関 係 は み られ ず, ま たUttaraに 関 す る因綾 潭 も説 かれ て い な い(大 正22, pp. 425a-427a参 照)。 5)AvSの 所 属 部 派 に 関 し て は, 既 に 岩 本 裕 が 詳 細 な 研 究 を 行 な っ て い る 。 岩 本 裕 『改 訂 増 補 仏 教 説 話 研 究 序 説 』, 開 明 書 院1978, PP. 113-134. ま た;最 近 の 研 究 と し て は 以 下 の 論 文 が 挙 げ ら れ る 。J. U. Hartmann;"Zur Frage der Schulzugehrigkeit des Avadanasataka", Zur Schulzugehehorigkeit von Werken der Hinayana-Litertur

Erster Teil, Gottingen 1985, S. 219-224. (同 書 の 中 に は, こ の 外 に もG. von Si. msonや:L. Sander等 の 関 連 す る 諸 研 究 が 収 め ら れ て い る が, こ こ で は 省 略 す る) 6)近 年, 根 本 説 一 切 有 部 律 とDivyavadanaの 関 係 に つ い て 言 及 し て い る も の と し て,

次 の 論 文 が あ る。Satoshi Hiraoka;"The Relation between the Daaaafesa and the safsfsa sef", 『印 仏 研 』 第39巻 第2号, 1991. PP. 1036緑038.

〈キ ー ワ ー ド〉 根 本 説 一 切 有 部, Pulohitakavastu, Avadanasataka

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