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んだからである と告げた 日本正教会訳 曰く 起きて 嬰兒と其母とを携へて イズライリの地に往け 蓋嬰兒の生命を索むる者は死せり 塚本虎二訳 言った 起きて 幼児とその母とを連れて イスラエル ( の民 ) の地に行け その幼児の命をねらっていた者は死んだから 前田護郎訳 起きて幼子と母を伴い イス

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(1)

Small Voice 細き

ほ そ き

こ え

聖書研究

大いなる強き風山を裂き岩石を砕きしが風の中にはエホバ在さざりき、風の後に地震ありしが地震の中にはエホバ在さざりき。 又地震の後に火ありしが、火の中にはエホバ在さざりき、火の後に静なる細微き声ありき。 列王記略上19:11、12 明治元訳聖書

日本学生宣教会

マタイによる福音書

2章20節

† 福音書対観 「エジプト帰還とナザレ定住」 マタイ

2:19~23

マタイ

2:19~23

2:20「立って、幼な子とその母を連れて、イスラエルの地に行け。幼な子の命をねらっていた人々は、死んでし まった」。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書

Matt. 2:20 【漢訳聖書】 Matt. 2:20 曰、起、挈嬰兒與其母、往以色列地、蓋謀害嬰兒之命者巳死矣。 【明治元訳】 Matt. 2:20 起 お き て嬰兒 を さ な ご とその母 は は とを挈 たづさ へイスラエルの地 ち にゆけ嬰兒 を さ な ご の生命 い の ち を索 もとむ る者 も の は已 す で に死 し ね り 【大正文語訳】 Matt. 2:20 『起きて、幼兒とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ。幼兒の生命を索めし者どもは死にたり』 【ラゲ訳】 Matt. 2:20 云ひけるは、起きて孩兒と其母とを携へてイスラエルの地に往け、蓋孩兒の生命を索めし人々は既 に死せり、と。 【口語訳】 Matt. 2:20 「立って、幼な子とその母を連れて、イスラエルの地に行け。幼な子の命をねらっていた人々は、 死んでしまった」。 【新改訳改訂3】 Matt. 2:20 「立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをつけねらってい た人たちは死にました。」 【新共同訳】 Matt. 2:20 言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらってい た者どもは、死んでしまった。」 【バルバロ訳】 Matt. 2:20 「起きよ。子どもとその母を連れてイスラエルの地に帰れ。子どもの命を奪おうとした者どもは死 んだ」と告げた。 【フランシスコ会訳】 Matt. 2:20 「起きて、幼な子とその母を連れて、イスラエルの地に行け。幼な子の命をねらっていた人々は死

(2)

んだからである」と告げた。 【日本正教会訳】 Matt. 2:20 曰く、 起きて、 嬰兒と 其母とを 携へて、 イズライリの 地に 往け、 蓋 嬰兒の 生命を 索むる 者は 死せり。 【塚本虎二訳】 Matt. 2:20 言った、「起きて、幼児とその母とを連れて、イスラエル(の民)の地に行け。その幼児の命をねら っていた者は死んだから。」 【前田護郎訳】 Matt. 2:20 「起きて幼子と母を伴い、イスラエルの地に行け、幼子のいのちをうかがうものどもは死んだから」 と。 【永井直治訳】 Matt. 2:20 云ひけるは、起きて幼兒とその母とを携へ、且つイスラエルの地に往け。そは幼兒の魂を索 も と めつつ ありし人々は死にたればなり。 【詳訳聖書】 Matt. 2:20 「起きなさい、幼子とその母を[大事に]お連れしてイスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをね らっていた者どもは死んでしまった」。

† 聖書引照

Matt. 2:20 Matt. 2:20 『起きて、幼兒とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ。幼兒の生命を索めし者どもは死にたり』 [起きて、幼兒とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ] マタ 2:13; 箴言 3:5,6 [幼兒の生命を索めし者どもは死にたり] 出エ 4:19; Ⅰ列王 11:21,40; 12:1~3

† ギリシャ語聖書

Matt. 2:20

Stephens 1550 Textus Receptus

λεγων εγερθεις παραλαβε το παιδιον και την μητερα αυτου και πορευου εις γην ισραηλ τεθνηκασιν γαρ οι ζητουντες την ψυχην του παιδιου

Scrivener 1894 Textus Receptus

λεγων εγερθεις παραλαβε το παιδιον και την μητερα αυτου και πορευου εις γην ισραηλ τεθνηκασιν γαρ οι ζητουντες την ψυχην του παιδιου Byzantine Majority λεγων εγερθεις παραλαβε το παιδιον και την μητερα αυτου και πορευου εις γην ισραηλ τεθνηκασιν γαρ οι ζητουντες την ψυχην του παιδιου Alexandrian λεγων εγερθεις παραλαβε το παιδιον και την μητερα αυτου και πορευου εις γην ισραηλ τεθνηκασιν γαρ οι ζητουντες την ψυχην του παιδιου

Hort and Westcott

λεγων εγερθεις παραλαβε το παιδιον και την μητερα αυτου και πορευου εις γην ισραηλ τεθνηκασιν γαρ οι ζητουντες την ψυχην του παιδιου

(3)

† ギリシャ語聖書

Interlinear

Matt. 2:20

λέγων, ᾽Εγερθεὶς παράλαβε τὸ παιδίον καὶ τὴν μητέρα αὐτοῦ καὶ πορεύου εἰς γῆν ᾽Ισραήλ τεθνήκασιν γὰρ οἱ ζητοῦντες τὴν ψυχὴν τοῦ παιδίου.

λέγων, ᾽Εγερθεὶς παράλαβε τὸ παιδίον καὶ τὴν μητέρα αὐτοῦ

Saying, Rising, take thou the child and the mother of him,

καὶ πορεύου εἰς γῆν ᾽Ισραήλ

and go into [the] land of Israel:

τεθνήκασιν γὰρ οἱ ζητοῦντες τὴν ψυχὴν τοῦ παιδίου.

have dies for the[one] seeking the life of the child.

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt. 2:20 λέγων, ᾽Εγερθεὶς παράλαβε τὸ παιδίονκαὶ τὴν μητέρααὐτοῦκαὶπορεύου εἰς γῆν ᾽Ισραήλ τεθνήκασιν γὰρ οἱ ζητοῦντες τὴν ψυχὴν τοῦ παιδίου.

† ヘブライ語聖書

Matt. 2:20 Matt. 2:20

".דֶלֶי ַה שֶפֶנ ת ֶא םי ִש ְק ַב ְמ ַה וּת ֵמ י ִכ ,ל ֵא ָר ְשִי ץ ֶר ֶא ְל ךְֵל ְו וֹמּ ִא ת ֶא ְו דֶלֶי ַה ת ֶא ח ַק ,םוּק" :ר ַמ ָא ְו

† ラテン語聖書

Matt. 2:20 Latin Vulgate Matt. 2:20

dicens: Surge, et accipe puerum, et matrem eius, et vade in terram Israel: defuncti sunt enim, qui quærebant animam pueri.

saying: “Rise up, and take the boy and his mother, and go into the land of Israel. For those who were seeking the life of the boy have passed away.”

† 私訳(詳訳)

Matt. 2:20 【私訳】 「言った。『目を覚まして<起きて>子どもとその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。と いうのは、この子のいのち<生命、魂、霊魂、精神、自己>をねらっていた者たちは死んだから』」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt. 2:20 λέγων, ᾽Εγερθεὶς παράλαβε τὸ παιδίον καὶ τὴν μητέρα αὐτοῦ καὶ πορεύου εἰς γῆν ᾽Ισραήλ τεθνήκασιν γὰρ οἱ

(4)

ζητοῦντες τὴν ψυχὴν τοῦ παιδίου.

【言った】 λέγων λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vppanm-s 分詞・現能主男)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3) 名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34; マル2:11; 5:9; 12:18; ルカ5:39; 6:46; 20:41; ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【起きて】 ᾽Εγερθεὶς ἐγείρω エゲイロー egeirō {eg-i‘-ro} (vrapnm2s 動詞・命・1アオ・受・2単)

1)眠りからさます、おこす、めざめさせる、目を覚ます、呼び起こす、起こす、立ち上がる 2)動か す、刺激する 3)甦らせる、復活する、生き返らす

マタ1:24; 2:13,14,20, 21; 11:11; 8:15,26; 11:5; 25:7; 26:46; マル4:27; 5:41; 14:42; 使徒3:15; 12:7; ロ マ13:11; エペ1:20; 5:14 コロ2:12; Ⅰテサ1:10 etc.

【子ども】 παιδίον παιδίον パイディオン paidion {pahee-dee‘-on} (n-an-s 名詞・対中単)

1)小さな子ども、生まれたての子、幼児、幼子 2)少年、少女 3)しもべ、奴隷 「παῖς 子ども」の指小詞 マタ2:8,9,11,13,14,20,21; マル5:39; 9:24,36,37; 10:15; ルカ9:47,48; 18:17; ヨハ4:49 etc. 【と】 καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位) 1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それで は、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた 【その】 αὐτοῦ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3) 1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同 じ同一の 4)まさに、ちょうど

【母を】 μητέρα μήτηρ メーテール mētēr {may‘-tare} (n-af-s 名詞・対女単)

1)母、生みの親 2)子宮、母胎、胎内 3)祖国、故郷

マタ1:18; 2:11; 12:49,50 マル3;35; ヨハ19:27; ロマ16:13; ガラ4:26; Ⅰテモ5:2; 黙示12:5

【連れて】 παράλαβε παραλαμβάνω パラらムバノー paralambanō {par-al-am-ban‘-o} (vmaa--2s 動詞・

命・2アオ・能・2単) < παρά 傍らに + λαμβάνω 掴む 1)受け入れる、引き継ぐ、受け継ぐ、継承する、引き受ける、受け取る、受ける 2)相続する、わが ものにする 3)配偶者を受け入れる、みとめる、共に連れて行く 4)連れ出す、連れて行く 5)取 り去る、取り上げる マタ1:20,24; 17:1; 26:37; マル4:36; 5:40; 7:4; ルカ9:10; ヨハ1:11; Ⅰコリ11:23; 15:1,3; ガラ 1:9,12; ピリ4:9; コロ2:4; 4:17; Ⅰテサ2:13; 4:1; Ⅱテサ3:6; ヘブ12:28; etc. 【イスラエルの】 ᾽Ισραήλ¥ ᾽Ισραήλ イスラエーる Israēl {is-rah-ale‘} (n-gm-s 名詞・属男単) イスラエル 1)神の子 2)ヤコブの別名 3)イスラエル人「神の子」 マタ2:6,20,21; 8:10; 9:33; 27:44; ルカ1:54,68,80; ヨハ1:49; 使徒4:10,27; 28:20; ロマ9:6; 11:2,7,25; エペ2:12 etc.

【地】 γῆν γῆ ゲー gē {ghay} (n-af-s 名詞・対女単)

1)地、大地 2)土地、陸、陸地、地面、土壌 3)国、国土、領地 4)地域、地方 5)故 郷、祖国、世界

(γῆ はヘブル語の

$r,a,

エレツ で「エレツ イスラエル」は「イスラエルの地(約束地)」)

マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51; マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35; ルカ13:7; 14:35; 22:44; 24:5; ヨハ8:6,8: 12:24; ヘブ6:7; ヤコ5:5 etc.

【に】 εἰς εἰς エイス eis {ice} (pa 前置詞・対)

1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7) ~を目標にして 8)の間に

【行きなさい】 πορεύου πορεύομαι ポレウオマイ poreuomai {por-yoo‘-om-ahee} (vmpn--2s 動詞・命・現・

能欠・2 単)

(5)

1)進ませる、歩かせる 2)渡す、越えていく、通り過ぎる 3)旅する、旅に出る、行く、歩く、進 む、旅を続ける、~から去る 4)生きる、日を過ごす 5)去る、逝く、死ぬ マタ2:8; 17:27; 19:15; 24:1; 25:41; マル16:12; ルカ1:39; 2:41; 4:42; 13:31; 22:39; 使徒8:39 etc. 【というのは】 γὰρ γάρ ガル gar {gar} (cs 接続詞・従位) 1)なぜなら、というのは、その理由は、だから 2)すなわち、では、いったい、結局 4)確 かに、もちろん、だって 【この子の】 παιδίου παιδίον パイディオン paidion {pahee-dee‘-on} (n-gn-s 名詞・属中単) 1)小さな子ども、生まれたての子、幼児、幼子 2)少年、少女 3)しもべ、奴隷 「παῖς 子ども」の指小詞 マタ2:8,9,11,13,14,20,21; マル5:39; 9:24,36,37; 10:15; ルカ9:47,48; 18:17; ヨハ4:49 etc.

【命を】 ψυχὴν ψυχή プスゆけー psuchē {psoo-khay‘} (n-af-s 名詞・対女単)

1)生命、生命力、息 2)魂 3)霊魂 4)(感情・意志・知性の根源としての)精神、自我、自己、思 い、心 5)いのちそのもの (ラテン語 anima アニマ) 6)人間、いのちを持つもの、生き物 7) 蝶 8)死者の魂 ギリシャ語 プシュケーは「魂、心」の他に「蝶」を意味する マタ2:20; 6:26; 10:39; 16:25;,26; 20:28; マル3:4; 8:35,36,37; 10:45; ルカ6:9; 9:24; 12:22,23; 14:26; 17:33; ヨハ10:11;,15,17; 12:25; 13:37,38; 15:13 etc.

【つけねらっていたものどもは】 ζητοῦντες ζητέω ゼーテオー zēteō {dzay-teh‘-o} (vppanm-p 分詞・現

能主男複)

1)さがす、尋ね求める、捜し求める 2)追求する、探求する、捜索する、詮索する、調べる、求める、 要求する 3)ねらう、計る

マタ2:13,20; 7:7,8; 12:43; 13:45; 18:12; マル1:37; ルカ2:48; 11:9,10,23; 13:6,7; 19:10; ヨハ1:38; 4:27; 5:30,44; 6:24; 7:18; 8:50; 18:4,7 etc.

【死んでしまった】 τεθνήκασιν θνῄσκω とネースコー thnēskō {thnay‘-sko} (vira--3p 動詞・直・完了・

能・3複)

1)死ぬ、滅びる、腐る、消え去る 2)死にかけている、死のうとしている、死につつある、死んでい る

マタ2:20; マル15:44; ルカ8:49; ヨハ11:44; 19:33; 使徒14:19; 25:19; Ⅰテサ5:6

† 英語訳聖書

King James Version

2:20 Saying, Arise, and take the young child and his mother, and go into the land of Israel: for they are dead which sought the young child's life.

American Standard Version

2:20 Arise and take the young child and his mother, and go into the land of Israel: for they are dead that sought the young child's life.

New International Version

2:20 and said, "Get up, take the child and his mother and go to the land of Israel, for those who were trying to take the child's life are dead."

Bible in Basic English

2:20 Saying, Get up and take the young child and his mother, and go into the land of Israel: because they who were attempting to take the young child's life are dead.

(6)

2:20 Arise, take to thee the little child and its mother, and go into the land of Israel: for they who sought the life of the little child are dead.

Douay Rheims

2:20 Saying: Arise, and take the child and his mother, and go into the land of Israel. For they are dead that sought the life of the child.

Noah Webster Bible

2:20 Saying, Arise, and take the young child and his mother, and go into the land of Israel: for they are dead who sought the young child's life.

Weymouth New Testament

2:20 'Rise from sleep, and take the child and His mother, and go into the land of Israel, for those who were seeking the child's life are dead.'

World English Bible

2:20 'Arise and take the young child and his mother, and go into the land of Israel, for those who sought the young child's life are dead.'

Young's Literal Translation

2:20 saying, 'Having risen, take the child and his mother, and be going to the land of Israel, for they have died -- those seeking the life of the child.'

† 細き聲 聖書研究ノート

<起きて、幼兒とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ。幼兒の生命を索めし者どもは死にたり> 主の使いは夢でエジプトに避難しているヨセフに「目を覚まし、幼子イエスと妻マリヤを連れて、イスラエルの 地に戻れ」と告げる。イエスを殺害しようとしたヘロデ王が死んだからである。 <行くべき地> 神はヨセフに「イスラエルの地」に行くように命じるが「イスラエルの地」のどこであるかは語られていない。 「アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、 行き先も知らずに出発したのです」ヘブル11:8 行くべき地は示されるが、詳細は一歩一歩の導きによる。歩み出さなければわからない「行くべき地」がある。 <ψυχή プスゆけー> 「この子の命をねらっていた」で、「命」には「ψυχή プスゆけー」が用いられる。 ギリシャ語で「いのち」をあらわす語は「ζωή ゾーエー」があり、「いのち、肉体」を意味する。ヘロデが「狙 った幼子のいのち」は「yuch, プシュケー」である。「ψυχή プスゆけー」は「 魂、精神」を意味し、ヘロデ 王が亡きものとせんとしたのはイエスの「いのち(存在)そのもの」だった。 <魂をなきものにせんとする者> 「魂、いのち ψυχή プスゆけー」をつけねらう者もまた死ぬ。「魂をなきものにせんとする者」の「魂 yuch, プシュケー」は、すでになきものである。 <つけねらう> 「つけねらう ζητέω ゼーテオー」は「熱心に尋ね求める」の意味。名詞形 zh,thsijζήτησις は「探究、努力」、

(7)

ζητητής は「探究者」である。イエスの弟子のシモンは「熱心党 ζηλωτής ゼーローテース (排他的な国粋 主義者)」であった。(ルカ6:15) 箴言には「熱心だけで知識のないのはよくない」(箴言19:2)と警告されている。 <ヘロデの死> ヘロデ大王の遺骸はヘロデ自身がベツレヘムの南東5㎞に建設した高さ60mの要塞神殿ヘロディム(Herodium) に葬られたとされてきた。2007年4月、ヘブライ大学考古学教授エフト・ネフェル(Ehud Netzer)はヘロディ ムを発掘調査し、ヘロディムの上部斜面に高貴な者の墓を発見し、これがヘロデ大王の墓に違いないと発表した。 <目覚め> 「起きて ἐγείρω エゲイロー」は、「眠りからさます、おこす、めざめさせる、よみがえる、目を覚ます、呼び 起こす、立ち上がる」こと。夢はヨセフに「夢から覚める」ように命じる。夢が「夢からさめる」ことを命じる ときは、直ちに「目を覚ます」必要がある。いつまでも「夢」の中にとどまるのは危険である。 <大事にお連れする> 「連れて παραλαμβάνω パラらムバノー」は「παρά 傍らに + λαμβάνω 掴む」で、「大事にお連れする」 こと(詳訳聖書)。相手を自分に「受け入れる、引き継ぐ、受け継ぐ、継承する、引き受ける、受け入れる、相続 する、わがものにする」ことである。家族はどこまでも「大事にお連れ」する人々である。

† 心のデボーション

「幼兒の生命を索(もと)めし者どもは死にたり」 マタイ2:20 大正文語訳聖書 「この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった」 新共同訳聖書 「つけ狙う」 ヘロデはヨセフとマリヤがエジプトに逃れた後も、イエスのいのちをつけねらい、それは死ぬまで継続された。 あるものを無きものにしようと「つけ狙う」意志は、生み出し育む意志よりもはるかにしつこく、強固である。

† 心のデボーション

「幼兒の生命を索(もと)めし者どもは死にたり」 マタイ2:20 大正文語訳聖書 「この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった」 新共同訳聖書 「いのち」 ヘロデがつけねらったのは幼子の「ζωή ゾーエー いのち、肉体」というよりも、「ψυχή プスゆけー 魂、 精神」だった。いのちそのもの(存在)をなきものとせんとする企ては決して成功しない。「いのち」は神がふ ところに抱かれ(守られ)てある。たとえ、権力が「ζωή ゾーエー いのち、肉体」を損なうことができたと しても、「ψυχή プスゆけー 魂、精神」を奪い、破壊することはできない。

† 細き聲 説教

(8)

「神の導き」 「起きて、幼兒とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ。幼兒の生命を索めし者どもは死にたり」 マタイ 2:20 大正文語訳聖書 主の使いは夢に現われ、ヨセフにヘロデ王の死を告げ、イスラエルへの帰還を命じた。 行くべき地は示されるが、「行く先」は定かではない。 東方の博士たちに現われた「星」も、彼らを直接ベツレヘムに導くのではなく、エルサレムに導き、祭司長らの 預言者の言葉に導いた。その後、「星」は御言葉の示す「ベツレヘム」に彼らを導くのである。 アブラハムは神のことばに従って「行き先も知らずに出発した」創世12:1~4 ヘブル 11:8 これらの人々は、行くべき地は示されるが、詳細は一歩一歩の導きを受けながら従ったのである。 歩み出さなければわからない「行くべき地」があり、そのようにして近づく「地」がある。 神はそのすべての旅程を導かれる。 (皆川誠)

参照

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