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第6学年 国語科学習指導案

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Academic year: 2021

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第6学年 国語科学習指導案

日 時 平成17年9月30日(金)5校時 児 童 男子4名 女子5名 計9名 指導者 菅 野 信

1 単元名 筆者の考えをとらえ自分の考えをもとう

教材名 平和のとりでを築く 大牟田 稔 光村図書6年下

2 単元について

6年生は,5年生の段階で,接続詞に着目した意味段落分けや文章構成の把握,文末表現 や重要語句を活かし要点をまとめるなどの経験を積み重ねてきている。6年生の一学期の学 習、「生き物はつながりの中に」では,文章構成上の意味段落の役割をとらえながら,各段 落の要点を活用して,要旨をまとめる力も備わりつつある。しかし,個人の能力差が激しく,

要旨に対する自分なりの考えをもつことのできない子どもたちも少なくないので,要点及び 要旨をまとめることを繰り返し指導する中で,自分の考えや感想を述べる機会を随時設けて いく必要がある。

第5学年及び第6学年の「読むこと」の目標は,「目的に応じ,内容や要旨を把握しなが ら読むことができるようにするとともに,読書を通して考えを広げたり深めたりしようとす る態度を育てる。」ことである。

本単元は,子どもたちにとって興味がありながら,これまで,自分自身に関わることとし て,ほとんど考えることのなかった「日本が経験した戦争」「原子爆弾の恐ろしさ」につい て,「広島の原爆ドーム」の歴史を通して語られており,筆者の「戦争」や「平和」に対す る考えや意見のはっきり現れている内容となっている。また,文章の構成も,一般的な「話 題提示(問題提起)」「事例」「まとめ」「筆者の考え」と順を追って分けることができ,

意味段落の要点をまとめる繰り返し指導には,適していると考える。

指導にあたっては,本単元における重点指導内容を「要点や要旨をまとめる力を養うこ と」と「自分なりの考えをもたせること」として,授業を構成するものである。指導するに あたっては,つかむ段階での「題名」や「話題提示」の段落から,「平和」「原爆ドーム」

などのキーワードを導き,着目させながら要点をまとめさせるとともに,文章構成から意味 段落ごとの役割を考えさせることで,要旨に迫っていきたい。さらに,意味段落ごとに「原 爆の悲惨さ」「保存運動の広まり」「世界遺産」などについて考えさせたり,要旨の中心と なる最終段落の「〜告げている。」「〜なのである。」「〜なのだ。」などの文末表現から,

筆者の考えの強さを意識させたりすることで,自分なりの考えをもつことができるようにし

ていきたい。

(2)

3 研究の仮説とのかかわり

・すべての意味段落において,自分なりの考えをもたせる場面を設定する。

(仮説1:指導内容を重点化した繰り返し指導)

・「題名」「話題提示文」からのキーワードを活用し,語句を精選し,要点をまとめさせ る。

(仮説1:指導内容を重点化した繰り返し指導)

(仮説2:キーワードをもとに読み取っていく指導)

4 単元の目標

目標の観点 目 標

国語への ・「戦争」「原爆」「平和」について,興味や関心を持ち,要旨に対 関心・意欲・態度 する自分の考えをもとうとする。(ア)

読むこと ・要点や要旨に対する自分なりの考えをもつことができる。(エ)

・「題名」を意識しながら,要旨をとらえることができる。

(イ)

言語事項 ・筆者の考えを伝えるための文章構成をとらえることができる。

(オ(ア))

5 学習計画(12時間)

段階 主な学習活動

評価規準

1題名から,書かれている事柄につい て興味を持ち,初めの感想を交流し つ 合い,学習全体を見通す。

①題名について話し合い,感想を発表

・「戦争」「原爆」「平和」について書か

か し合う。 れていることに気付いている。

(ノート,発言)【関】

む ②文章を通読し学習の見通しをもつ。

・キーワードにサイドラインを引き

・「題名」と「問題提起文」からキーワ 13段落を4つの意味段落に分けて 2 ードを探し,13段落を4つの意味 る。(ノート,発言)

【読・言】

段落に整理する。

2意味段落ごと,キーワードをもとに 語句を精選し,要点をまとめる。

①話題提示文について読み取る。

・話題提示の要点をまとめるととも に話題提示以外に「原爆ドーム」へ の思いに気付いている。

(ノート,発言)【読】

②「原爆ドーム」がたどった歴史につい て読み取る。

1 ・時代背景を想像し,要点をまとめてい

・「ドーム」ができた当時の様子を読

る。(ノート,発言)【読】

み取る。(歴史1)

(3)

1 ・原爆の恐ろしさが分かる言葉に注意し

・「原爆ドーム」となった時の様子を

要点をまとめている。

読み取る。(歴史2)

(ノート,発言)【読】

1 ・「原爆ドーム」保存について考え,要点

・「永久保存」に至った経緯を読み取

る。(歴史3) (本時) をまとめるている。

(ノート,発言)【読】

③「世界遺産」への道のりについて読み

・「世界遺産」としての価値について 考え,要点をまとめている。

取る。

(発言,ノート)【読】

6 ④筆者の考えを読み取る。

・文末表現に気を付け筆者の考えを まとめている。

(ノート,発言)【読】

ま 3意味段落相互の関係をとらえ,要旨 をまとめる。

め ①各段落の要点を確認し,文章構成を

・⑬段落に至るまでの他の段落の文 考えながら要旨をまとめる。 章構成上の役割を考えながら語句

を精選し要旨をまとめている。

1 きる。(発言,ノート)【読・言】

4要旨に対する自分の考えをもち,発 ひ 表会で,交流し合う。

ろ ①自分の考えをもち,発表原稿にまと

・筆者の問いかけに対する自分なり

め める。 の考えをもっている。

る (発表原稿)【関・読】

②発表会を開く。

・自分と友達の考えを比較している。

3 (感想)【関】

(4)

6 本時の指導

(1)目標

・「原爆ドーム」保存に対する自分なりの考えるをもつことができる。

・歴史3(⑥⑦⑧段落)の要点をまとめることができる。

(2)授業仮説

・保存賛成派,反対派の気持ちや全国に広まった保存運動について考えることで,自 分なりの「原爆ドーム」保存に対する考えを持つことができるであろう。(仮説1)

・キーワードを意識させながら,重要語句を精選していくことで,要点を読み取らせ ることができるであろう。(仮説1・2)

(3)展開

前時の学習

○歴史2(④⑤段落)の要点をまとめる。

・「年代」「ドーム」のキーワードをもとに重要語句を探す。(仮説1・2)

・要点をまとめる。(仮説1)

・文中の言葉から原爆の恐ろしさについて話し合う。(仮説1)

段階 学習活動 学習内容 指導上の留意点◇評価

・歴史2の要点と「原爆の恐ろ

1前時の学習を想起する。

しさ」に絞って想起させる。

つ 2本時の課題を確認する。

か 歴史3の要点をまとめ,「原爆ドーム」に対する自分の 考えをもとう。

3キーワードを意識しな

・キーワード ・キーワ ードを確認し,読み がら,音読する。 原爆ドーム,保存,年代 の観点を与える。

5分

・語句を選んだ理由を大切に

4サイドラインを引き, ・精選した語句

し,精選のヒントとする。

語句を精選する。 議論続いた,被爆原因

・サイドラインを引い 倒れた一少女,日記き

キーワードをもとに精選し

た語句について話す っかけ市民,役所原爆

た語句を用い要点をまとめ

合う。 ドーム,永久保存,立

ち上がった,全国,手

る。

紙や寄付

5要点をまとめる。 ・要点を100字以内にまとめ (仮説1,2) る。

・要点を出し合い,まとめ

め る。 原爆ドームを保存するかど ・精選した語句を板書し要点 うか議論が続いたが,被爆 をまとめられない子には再 が原因で倒れた一少女の日 度確認をする。

る 記をきっかけに,市民も役 ・まとめ方の良さを具体的に

所も「原爆ドーム永久保存」 評価し,意欲を高める。

(5)

に立ち上がり,全国からも ・字数を意識させ,できるだ 手紙や寄付が集まった。 け短くまとめさせる。

6「原爆ドーム」保存に対す ・視写ノートに,自分の考え ・「少女の日記」の一文にもふ る考えをまとめる。 を書き込む。 れ,保存すべき理由につい

ても考えさせる。

・書き込んだ考えを交流す

る。 「原爆ドーム」対する自分な

りの考えを持つ。

(仮説1)

◇具体の評価規準

A:精選した語句を用い,

要点をまとめ,「永久 保存」すべき理由を書 いている。

B:精選した語句を用い,

要点をまとめ,「原爆 ドーム」保存に対する 考えをもっている。

Cへの支援

:精選した語句を意識さ せ,要点につなげられ るよう支援する。

「少女の日記」を想起 させ考えをもたせる。

35分

ま 8本時の課題について振り返 ・自己評価スペースに書き入 ・自分や他の人のがんばりが

る。 れる。 分かるように評価の仕方を

と ・友達の要点のまとめ方や 工夫する。

考えのよさについて発表 め する。

・自己評価をして感想 を発表する。

9次時の学習内容を確か ・次時の内容を確認し 意

める。 欲を持たせる。

5分

次時の活動

○「世界遺産への道のり(⑨⑩⑪段落)」の要点をまとめる。

・「年代」「世界遺産」「原爆ドーム」のキーワードをもとに重要語句を探す。(仮説1,2)

・要点をまとめる。(仮説1)

・「世界遺産」としての価値について考える。(仮説1)

(6)

(4)板書計画

要 視 キ 課

点 写 I 題

文 ワ I ド

(7)

(4)板書計画

あの痛 々 しい 産業奨励館 だ けが、 い つま でも、

おそ るべき原 爆の ことを 後 世 に う っ た え か け

てくれ る だ ろ う。 原爆ドー ム を 保存 す る かどう か 議 論 が続 いた

が、被 爆 が原因 で 倒れた 一 少 女 の日記 を きっ

かけ に 、 市民も 役 所も 「 原 爆ドー ム 永久 保存」

に立ち 上 が り 、全国 か らも 手紙 や 寄 付が 集ま

った。

要点 歴史3の要点をまとめ、

「 原爆

ドーム

」 に対する自

分の

考えをもとう。

一少日記

本文⑥⑦⑧段落

視写 キー原爆ド保存年代 課題

(8)

‑ 1 ‑

教 材 分 析 表

単 元 名 筆 者 の 考 え を と ら え 自 分 の 考 え を も と う

教 材 名 平 和 の と り で を 築 く

( 説

明 文

)

大 牟 田 稔

要 旨 原 爆 ド ー ム は ︑ 後 世 ま で ︑ そ れ を 見 る 世 界 中 の 人 々 の 心 に ︑ 核 兵 器 の 使 用 禁 止 ︑ さ ら に は 戦 争 を 許 さ ず ︑ 平 和 を

守 っ て い く 強 い 意 志 を 築 く た め の 世 界 遺 産 な の だ ︒

段 落 小 見 出 し 要 点 読 み 取 り に 必 要 な キ 重 点 化 し た 指 導 内 容 に

形 式 段 落 ー ワ ー ド 関 す る 言 語 事 項

Ⅰ 示 ﹁ 原 爆 ド ー ム ﹂ ① 広 島 市 に は ︑ 一 発 の 原 子 爆 弾 で 破 壊 さ れ 保 存 ︑ 原 爆 ド ー ム 思 わ ず に は い ら れ な い

提 の 紹 介 ︑ そ の ま ま の 形 で 保 存 さ れ て き た ﹁ 原 爆 平 和 ︑ 築 く ︑ 世 界 遺 そ の 年 月

題 ド ー ム ﹂ が あ る ︒ 産

Ⅱ 例 ﹁ 原 爆 ド ー ム ﹂ ② 一 九 一 五 年 ︑ 物 産 陳 列 館 と し て 完 成 し ︑ 原 爆 ド ー ム ︑ 年 代 だ っ た と い う

事 が た ど っ た ③ 多 く の 市 民 に 親 し ま れ る ︒ じ っ と 見 守 っ て き た

歴 史 1 親 し ま れ て い た

歴 史 2 ④ 一 九 四 五 年 ︑ 原 爆 投 下 に よ っ て 全 焼 し ︑ 年 代 ︑ ド ー ム 一 し ゅ ん の う ち に 生 命

⑤ レ ン ガ と 鉄 骨 の 一 部 が ド ー ム の 形 で 残 っ を う ば わ れ

た ︒ そ の 多 く は 死 ん で い っ

歴 史 3 ⑥ 原 爆 ド ー ム を 保 存 す る か ど う か 議 論 が 続 原 爆 ド ー ム ︑ 保 存 議 論 が 続 い た

⑦ い た が ︑ 被 爆 が 原 因 で 倒 れ た 一 少 女 の 日 年 代 全 国 か ら 保 存 を 願 う

⑧ 記 を き っ か け に ︑ 市 民 も 役 所 も ﹁ 原 爆 ド

ー ム 永 久 保 存 ﹂ に 立 ち 上 が り ︑ 全 国 か ら

も 手 紙 や 寄 付 が 集 ま っ た ︒

Ⅲ め 世 界 遺 産 へ の ⑨ 市 民 運 動 の 広 が り に よ り ︑ ﹁ 原 爆 ド ー ム 年 代 ︑ 世 界 遺 産 未 来 へ 向 け て 大 切 に 守

と 道 の り ⑩ ﹂ が 世 界 遺 産 に 決 ま っ た と き ︑ 世 界 の 人 原 爆 ド ー ム っ て い く

ま ⑪ 々 の 平 和 を 求 め る 気 持 ち の 強 さ を 改 め て 手 厚 く 保 護 さ れ る

感 じ た ︒

Ⅳ え 筆 者 の 願 い ⑫ 痛 ま し い 姿 の 原 爆 ド ー ム は ︑ 原 子 爆 弾 の 原 爆 ド ー ム ︑ 平 和 無 言 で 告 げ て い る

考 ⑬ も た ら す 惨 害 を 無 言 で 告 げ ︑ 未 来 の 世 界 と り で で あ る

で 核 兵 器 を 二 度 と 使 っ て は い け な い と 警 な の だ

告 す る 記 念 碑 で あ り ︑ そ れ を 見 る 人 の 心

に 平 和 の と り で を 築 く た め の 世 界 の 遺 産

な の だ ︒

︽ 文 章 構 成 図 ︾

話 題 提 示 事 例 ま と め 筆 者 の 考 え

② ③

① ④ ⑤ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬

⑥ ⑦ ⑧

(9)

個 人 カ ル テ 平 和 の と り で を 築 く 名 前

め ざ す 子 ど も 像 筆 者 の 考 え を と ら え 自 分 の 考 え を も と う

単 元 の 重 点 指 導 内 容 要 点 や 要 旨 を ま と め る 力 を 養 い 、 自 分 な り の 考 え を も た せ る

実 態 ・ 生 き 物 は つ な が り の 中 に 単 元 テ ス ト 点 / 1 0 0 点 ・ 要 点 を ま と め る ◎ ○ △

・ 4 つ の ま と ま り に 分 け る ◎ ○ △ ・ 要 旨 を ま と め る ◎ ○ △

・ キ ー ワ ー ド か ら 語 句 を 精 選 す る ◎ ○ △ ・ 自 分 な り の 考 え を も つ ◎ ○ △

初 発 の 感 想

毎 時 間 の 評 価 規 準 時 要 旨 ( 要 点 ) の 捉 え 自 分 な り の 考 え 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 自 己 評 価 備 考

「 戦 争 」 「 原 爆 」 「 平 和 」 に つ い て 気 付 い て い る

A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

キ ー ワ ー ト ゙ に サ イ ト ゙ ラ イ ン を 引 き 4 つ の 意 味 段

落 に 分 け て い る 。 A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

問 題 提 起 の 要 点 、 「 原 爆 ド ー ム 」 へ の

想 い A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

歴 史 1 の 要 点 、 時 代 背 景 A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

歴 史 2 の 要 点 、 、 原 爆 の 恐 ろ し さ

A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

歴 史 3 の 要 点 、 永 久 保 存 に つ い て

A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

ま と め の 要 点 、 世 界 遺 産

A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

筆 者 の 考 え の 要 点 、 文 末 表 現

A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

文 章 構 成 を 考 え な が ら 、 要 旨 を ま と め

て い る 。 A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

要 旨 に 対 す る 自 分 な り の 考 え を も っ て

い る 。 A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

友 達 の 考 え と の 比 較 A B C / 4 3 2 1 4 3 2 1 ◎ ○ △ ◎ ○ △

最 終 の 感 想

単 元 の 終 了 ・ 平 和 の と り で を 築 く の テ ス ト 点 / 1 0 0 点

・ 「 原 爆 ド ー ム 」 の た ど っ た 歴 史 を 理 解 し よ う と し て い る 。 は い い い え

・ 要 旨 に 対 す る 、 自 分 な り の 考 え を も っ て い る 。 は い い い え

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