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第2学年国語科学習指導案平成18年9月29日(金)5校時

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Academic year: 2021

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第2学年国語科学習指導案

平成18年 9月29日(金) 5校時 日 時

男子4名 女子8名 計12名 児 童

所 礼江 指導者

1、育てたい能力

◎場面の様子やがまくんかえるくんの心情について、想像しながら読む。(ウ)

○主語と述語の関係に注意して読んだり書いたりする。(言エ(ア))

ようすを考えて読もう 2、単元名

教材名 「お手紙」 アーノルド=ローベル 作 三木 卓 訳 3、教材について

(1)児童について

児童はこれまで、「ふきのとう」で、だれがだれに話しているのか、会話文に気をつけて、

声に出して読むことを、「スイミー」では、スイミーの様子や気持ち、海の中の様子などを挿 絵を活用しながら想像を広げて読むことを学習してきた。登場人物の様子や気持ちが読み 取れる言葉を文から見つける力は育ってきているが、それを別の言葉で言い換えたり、自分 なりの言葉で表現することは、まだ十分とは言えない。

① 読みの視点について

児童は、「読みの視点」を「課題の答えを見つけるために気をつけて読むところ」として捉 え、教師と共に考えながら設定している。「スイミー」では、「大きな魚をおい出したスイミー たちはどんな気持ちだったのだろう」という課題から「スイミーたちがしたこと」を読みの 視点にした。課題文から「誰のどんなこと」を読み取ればよいかを教師と共に考えることに よって、読みの視点を設定できるようになってきている。課題文を手がかりにして、自分で読 みの視点を考えることができる児童もいる。

② 一人学びについて

「読みの視点」をもとに、着目すべき言葉や文にサイドラインを引いたり、その文を視写し たり抜き書きをしたりし、その言葉や文から分かる気持ちや様子、言い換えをした言葉を書 き込んだりしている。また、主人公の気持ちを吹き出しに書く活動も多く取り入れてきた。サ イドラインについては、着目すべき言葉や文の前後にも引く児童がまだ多い。書き込みにつ いても、書き込みの仕方を理解しているものの、自分なりの言葉で表現できる児童は少な い。

(2)教材について

学習指導要領における第1学年及び第2学年の「読むこと」の目標は、「書かれている事柄の 順序や場面の様子などに気付きながら読むことができるようにするとともに、楽しんで読書し ようとする態度を育てる。」である。本単元では、「

C

読むこと」の指導事項「ウ 場面の様子 を想像を広げながら読むこと。」を重点目標とする。また、読むことの言語事項は、「主述の関 係」と「かぎ」を重点的に指導する。

本教材は、がまくんとかえるくんという二人の人物が登場し、二人の様子が語られていると ころもあるが主として二人の会話のやりとりで話が語り進められていく作品である。一度もお 手紙をもらったことがないと悲しんでいるがまくんを何とか喜ばせてあげようと、かえるくん が手紙を書いてあげるという心温まるお話で、ほほえましさを感じさせる。児童にとってかえ るくんやがまくんは、自分と同じ、または友達として親しみがもてるであろう。手紙を運ぶのん びりやさんのかたつむりくんも、児童に親しみとユーモアを感じさせる。かたつむりくんが運ん でいる手紙を待つ時間に、がまくんとかえるくんの性格の違いや手紙を待つ立場が逆転する おもしろさ、そして、相手の気持ちを思いやる友情が生まれるところが描かれている。

また、本教材は、時間的順序や場面の移り変わりの出来事の順序がはっきりしており、人物 の気持ちや様子の変化を時間の流れにしたがって読み取らせることができる。会話文が多く 出てくることから、読むことの言語事項「主述の関係」をおさえながら学習を進め、それを手 がかりにだれの会話であるかをはっきりさせ、声に出して読むことによって様子や心情を想像 することができるであろうと考える。さらに、各場面毎に挿絵があり、効果的に活用することに より想像を広げる手がかりになると思われる。

これらのことから、場面の様子や登場人物の心情などについて想像するのにふさわしい教 材であると言える。

3)指導について

《本校の研究に関わって》

① 読みの視点について

それぞれの場面での「読みの視点」としては、がまくんとかえるくんの会話文や行 動、様子があげられる。本教材はふたりの会話が中心となって物語が進んでいき、

「かえるくんが言いました。」など「〜が・・・ました」という表現が多く使われているこ

(2)

- 2 -

とから、会話文を読みの視点にして、読みの視点の設定の段階で既習事項やどこの 会話文かを考えさせるすることによって読むことの言語事項「主述の関係」「かぎ」

についても十分に学習できるものと考える。

また、課題の答えを見つけるための「読みの視点」を教師と共に考え、おさえるの だが、課題文が手がかりとなるよう着目すべき登場人物「がまくん」「かえるくん」

「ふたりとも」や出来事「家に帰って」「お手紙について話す」などが課題文の中に入 るようにするなど課題設定を考慮し、児童が「視点」を導きやすいようにしていきた い。その際、児童一人一人が納得した上で「視点」を決定できるようにしていきたい。

② 一人学びについて

今までの学習経験をもとに、どんな一人学びをすればよいか、読みの視点を手が かりとして教師と共に考え、決定できるようにする。

読みの視点を手がかりに、着目すべき言葉や文を抜き書きしたり、視写したりして、

その中から大事な言葉を見つけサイドラインを引かせ、その言葉から分かる気持ち や様子、別の言葉での言い換えを自分なりの言葉で書き込ませる活動を取り入れ、

叙述に即して想像を広げさせていきたい。

4、指導目標と評価規準

指 導 目 標 評 価 規 準

◎登場人物の言動に関心をもって声に出 ・ 登場人物の言動に関心をもって声に出して

関国

して読み、かえるくんとがまくんの友情 読み、かえるくんとがまくんの友情のお話

心語

のお話を楽しむことができる。 を楽しもうとする。

意 へ 欲 の 態 度

◎場面の様子やかえるくんとがまくんの ・ 会話文や様子を表す言葉から場面の様子

様子を叙述に即して自分なりの想像を やかえるくんとがまくんの様子について理

広げながら読むことができる。 由を述べながら想像を広げて読んでいる。

(読ウ)

◎主語と述語の役割と言い方を知り、気 ・ 文中の主語と述語との関係を理解している

知 言

をつけて読んだり書いたりすることが

識 語

できる。 (言エ(ア))

理に 解 つ 技 い 能 て の

(別紙)

5、指導計画・評価計画 本時の指導

6、

(1)本時の目標

手紙のことを打ち明けるかえるくんと、それを聞いて感激しているがまくんの様子を会話文 や手紙文に着目して自分なりの想像を広げながら読み取る。

(2)具体の評価規準と児童への支援

、十分満足できると 、概ね満足できると に至らないと判断した

A B B

判断できる状況例 判断できる状況 児童への支援

読むこと ふたりの会話文や手紙 ふたりの会話文や手紙 会 話 文 の 音 読 や 手 紙 文から手紙のことを打ち 文から手紙のことを打ち 文の音読を通して、様子 明けるかえるくんの様子 明けるかえるくんの様子 を考えさせる。

やそれを聞いて感激する やそれを聞いて感激する 板書を もと に、 がまく がまくんの様子を自分な がまくんの様子を自分な んの感激している様子を りに豊かに想像しながら りの想像を広げて読み取 考えさせ、まとめ文を書 読み取っている。 っている。 くことができるようにさ

(ワークシート・発言 ) せる。

(3)

- 3 -

(3)本時の指導について

○読みの視点と大事な言葉

読みの視点 ○かえるくんとがまくんの会話

○だれが、〜しました。 (主述の関係)

○かぎ「 」

大事な言葉 ・かえるくんのお手紙

○一人学び

・手紙文を教師と共に視写する。

・いい手紙だと分かる言葉を見つけ、丸で囲む。

(・丸で囲んだ文や言葉がどうしていいと思ったのか、書き込みをする。)

4)本時の展開

学習活動 指導上の留意点(・)及び評価(☆)

1 前時の学習を想起する ・ 前時に書いたまとめを発表させることにより、手紙を待

・手紙を待つがまくんとかえる つことにあきあきし、投げやりになっているがまくんの つ

くんの様子。 様子と、そんながまくんをなぐさめ励まそうとし、自分 が書いた手紙を待つかえるくんの様子を想起させ、挿 か

絵を活用しながら本時の場面へとつなげる。

2 本時の学習課題をつかむ ・ 本時は前時までと違い、がまくんがお手紙が来ること を知る場面であることを確認し、お手紙について話す ふたりは、どんなようすで、お かえるくんとがまくんの様子を詳しく考えていこうと 4

手紙について話しているのだろ 本時の課題につなげる。

分 う。

3 学習の見通しをもつ ・ 前時までの既習事項から様子を読み取るときには会話

・読みの視点を決める。 文も使ってきたことを想起させながら、だれの、どんな

「かえるくんとがまくんの会話」 会話文を見ていけばいいのかを、課題文を手がかりに ふ

・かえるくんのお手紙 考えさせる。

だれが、〜しました。かぎ「 」 ・ 一人一人が納得して読みの視点を決めることができる か

ようにする。

・ 会話文を見つけるときは、「 」や、〜が・・・しました。に め

気をつけることも触れる。

P.12 .6 P.14 .8

4 学習場面を読む 学習範囲

(1)学習場面を音読する。 ・ 全員で手紙について話すかえるくんとがまくんの会話 文を見つけながら音読をさせる。

・がまくんの会話とかえるくん ・ふたりの会話を分けて紙板書を貼る。

の会話を抜き出す。 ☆言:会話文(《だれが〜しました》とかぎ「 」)を主述に 気をつけて見つけることができる。 (発言・観察)

・お手紙のことを打ち明けるか ・ なぜ、かえるくんがお手紙を出したことを打ち明けた えるくんとそれを聞いたがま のか考えさせる。

くんの様子を読み取る。 ・ がまくんの驚いている様子を読み取らせる。

「だって、ぼくが、きみにお手 挿絵のがまくんの表情からもその様子に気付かせる。

紙出したんだもの。」 ☆読:かえるくんがお手紙を出したことを打ち明けた様子

「きみが。」 と、がまくんの驚いている様子について読み取ること

ができたか。 (発言・観察)

(2)一人学びをする ・ 字などの間違いがないよう正しく視写をさせる。

・かえるくんのお手紙を教師と 共に視写する。

「親愛なるがまがえるくん〜

きみの親友、かえる。」

・いい手紙だと分かる言葉を ・ 親愛なるがまがえるくん 見つけ、丸で囲む。 ・ きみが、ぼくの

(・丸で囲んだ文や言葉がどう ・ ぼくの親友であることをうれしく思っています していいと思ったのか、書き ・ きみの親友、かえる

込みをする。)

(4)

- 4 -

(3)学び合いをする

・お手紙の内容を読み取る。 ・ がまくんがうれしいところをわけをつけて発表させる。

・ 友達の考えと比べながら聞いたり発表したりできるよ うにする。

・ かえるくんはがまくんを親友と思い、それを知ったがま くんが感激していることをおさえる。

5 本時のまとめをする ・ 自分なりの言葉で書かせ、がまくんの気持ちに共感で

(1) 課題のまとめをする。 きるように発表させる。

・「かえるくんのお手紙」を聞 ☆読:かえるくんの手紙文からがまくんの感激している様 いたがまくんになりきって、か 子を想像を広げながら読み取ることができたか。

(ワークシート・発言)

えるくんにお手紙を書き発表 する。

36

(2) まとめの音読をする。 ・ いいお手紙であることが分かるような読み方をするよ

・手紙文から最後までの音読 う促す。

6 本時の学び方についてまとめ ・ 「かえるくんとがまくんの会話」、特にかえるくんのお手 ひ

次時の学習について確認する。 紙について詳しく考えたことにより、ふたりがお互いを ろ

(1)学び方の確認をする。 大切に思う様子がよく分かったことをおさえる。

(2)次時の予告をする。 ・ ふたりとも幸せな気持ちでお手紙を待つ様子を学習す る

ることを確認する。

(3)自己評価をする。 ・ワークシートに本時の自己評価をさせる。

板書計画

ア ー ノ ル ド = ロ ー ベ ル お 手 紙

挿 絵 か だ い ふ た り は ︑ ど ん な よ う す で お 手 紙 に つ い て 話 し て い る の だ ろ う ︒

お 手 紙 し て ん ・ か え る く ん と が ま く ん の 会 話

・ ﹁ ﹂ ・ 〜 が ︑・・ ・ ま し た ︒

が ま く ん か え る く ん

﹁ ﹂ ﹁ ﹂ か え る く ん ︑ ど う し て 〜 だ っ て ︑ 今 ︑ ぼ く 〜 ﹁ ﹂ ﹁ ﹂ で も ︑ 来 や し な い よ ︒ き っ と 来 る よ ︒ び っ く り ︒ え っ ︑ ほ ん と う ? だ っ て ︑ ぼ く が ︑ き み に お 手 紙 出 し た ん だ ﹁

も の ︒ ま た 悲 し ん で る ︒ な ん と か し な き ﹁ ﹂ き み が ︒ ﹂

ゃ ︒ が ま ん で き な い ︒ 言 っ ち ゃ っ た ︒ ﹁ ﹂ お 手 紙 に な ん て 書 い た の ︒ は や く 知 り た い あ あ ︒ ぼ く は

︑ こ う 書 い た ん だ ︒ ﹁ ﹂ ﹁

と て も い い お 手 紙 だ ︒ ﹂ 親 愛 な る が ま が え る く ん ︒ ﹁ ﹃

ぼ く は ︑ き み が ぼ く の 親 友 で 〜 ﹄ ﹂ き み の 親 友

︑ か

え る ︒

い い 手 紙 だ な と 思 う と こ ろ を 丸 で か こ む 書 き こ み 一 人 学 び

ししゃ

↓ ↓

だ い じ な 人 に 使 う 親 愛 な る が ま が え る く ん ︒ だ れ よ り ぼ く だ け ぼ く の こ と を 一 番 の 友 だ ち と 言 っ て る ぼ く は ︑ き み が ぼ く の 親 友 で

ぼ く と 親 友 だ と い う こ と が う れ し い ん だ ね あ る こ と を

︑ う し っ く れ 思 て い

ぼ く に は 親 友 が い る ん だ ね ま す ︒ き み の 親 友

︑ か ︒ え る

ま と め が ま く ん か ら か え る く ん へ ︵ が ま く ん の 気 も ち を つ た え よ う ︶

参照

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