第5学年国語科学習指導案
日 時 平成18年11月2日(木)授業Ⅰ 場 所 5年1組 教室
児 童 男子15名 女子13名 計28名 指導者 一條 政子
1 単元名 目的に応じた伝え方を考えよう (光村図書
5
年下)教材名 「ニュース番組作りの現場から」
2 単元について
(1) 教材について
本教材は、ニュース番組の特集の作り方についてまとめた説明文である。時間に沿って、
報道スタッフの役割や情報収集、編集会議のあり方、伝えたい内容の絞り込み方などが分 かりやすく整理されており、ニュース番組作りに関する情報提供としてだけでなく、時間 に沿って大事な事柄に注意して読み取る文章としても適している。そして、本教材に書か れた内容が、その後の「工夫して発信しよう」の活動の手引き、解説にもなっている。ま た、社会科学習などを通して、世の中についての興味・関心を高めてきている5年生児童 が、情報活用について視野を広げるために適した教材でもある。
「工夫して発信しよう」の活動では、発信する情報のできそのものよりも、受け手にと って意味のある話題をどう取り上げるか、取材のための方法にはどんなものがあるのか、
どういう情報が必要か、伝えたいことの中心がよく分かるようにするにはどう編集したら よいか、などを考えることを通して、目的に応じた情報の配列・編集などについて理解を 深めさせたいと考える。
(2) 児童について
児童は、上巻単元の説明文「サクラソウとトラマルハナバチ」で要旨把握を行い、要旨 から読み取れる筆者の考えを踏まえ、それに対する自分の考えをまとめる学習をしてきた。
また、「千年の釘にいどむ」では、書かれている事実に基づいてその内容を読み取り、自分 の感じ方や考え方を明確にして感想を書く学習をしてきている。さらに「人とものとの付 き合いかた」で、広い意味での環境問題について自分なりの考えを持つ学習もしてきた。
しかし、文章から筆者の気持ちを豊かに読み取ったり、視写文への豊かな書き込みにつ いては、限られた児童の発表により共有することが多く、全ての児童が豊かな読みができ るまでには至っていない。
視写に関しては、これまでの取り組みにより児童の抵抗感は少なく、意欲的に取り組む 児童が増えてきている。
読書活動については、今年度、読書タイムが日課表に設定されたこともあり、落ち着い ていて本の世界に浸ることができる児童が多い。
(3) 指導にあたって
第5学年及び第6学年の「読むこと」の目標は、「目的に応じ、内容や要旨を把握しなが ら読むことができるようにするとともに、読書を通して考えを広げたり深めたりしようとす る態度を育てる。」ことである。さらに、「目的や意図などに応じて、文章の内容を的確に押 さえながら要旨をとらえること。」「書かれている内容について事象と感想、自分の考えを明 確にしながら読むこと。」が要求される。
そこで本教材では、この目標に少しでも近づくために、単元を通して「課題確認」「読み 取り」「視写」「一人学び」「学び合い」「まとめ」という学習過程の中で、音読、視写、書き 込みの学習活動を行い、番組づくりの大切な点を的確に押さえながら、報道スタッフの努力 や願いを読み取り、豊かな読みへとつなげていきたい。
また、読み取った内容をもとに、児童自身が集めた材料を目的に合わせて整理し、効果的 に配列しながら書く活動を行うことによって「書く力」も高めていきたい。
3 単元の目標
(1)関心・意欲・態度
・ニュースを探して伝えることに興味をもち、必要な図書資料を選んで読もうとしている。(読ア)
(2)読むこと
・ニュース番組の「特集」のつくり方を理解し、段落ごとにその内容を読み取ることができる。
(読イ)
・番組づくりの大切な点を押さえながら、報道スタッフの努力や願いを読み取ることができる。
(読イ)
(3)書くこと
・目的や相手を意識し、集めた材料を目的に合わせて整理し、配列に気を付けて書くことができる。
(書ア・イ)
(4)話す・聞く
・自分の伝えたいことや意図が伝わるように、話の組み立てを工夫しながら話すことができる。
(話ア・聞ア)
4 指導計画(17時間扱い) ☆参考図書
段階 時間 ねらい 学習活動 具体の評価規準
1
・全文を読み、印象に残っ たことなどの感想をもつ。
・全文を通読し、感想や疑問 に思ったことを発表し合う。
(関)学習に意欲をもち、全文
を読んで初発の感想をもつ ことができる。2
・全文を概観し、学習の 見通しをもつ。
・どんな報道スタッフがいて 時間とともにどんな仕事が行 われているのか、だいたいの 内容をつかむ。
(読)書かれている内容のだ いたいをつかむことができ る。
つ か む
3 ・学習計画を立てる。 ・学習計画を立てる。 (関)学習計画について意欲 的に考えようとしている。
4
・ニュース番組の特集とし て取り上げられるまでの 過程を学習していくこと を読み取る。
(形式段落①)
・防災訓練がニュース番組の 特集として取りあげられるま での過程を学習していくこと を理解する。
(関)ニュース番組に興味をも つことができる。
5
・ニュース番組を放送する ため、
16
日前に報道スタ ッフ(デスク・ディレクタ ー・アナウンサー)がした ことを読み取る。※話題選びと会議Ⅰ
(形式段落②③)
・放送
16
日前に報道スタッ フがした「話題選び」「取材・撮影の仕方会議」の内容につ いて読み取る。
(読)ニュース番組を放送する
ため、16日前に報道スタッ フがしたことを読み取ること ができる。6
・ディレクターが取材を始 めて分かったことを読み 取る。 (形式段落④⑤⑥)
・取材を始めて分かった「住 民感情」と「住民の理解」に ついて読み取る。
(読)取材をして分かったこと
を読み取ることができる。7
・ニュース番組を放送する ため、8日前にスタッフ
(デスク・ディレクター・
アナウンサー)がしたこと を読みとる。
※会議Ⅱと撮影開始
(形式段落⑦⑧)
・会議Ⅱの内容と撮影の工夫 について読み取る。
(読)ニュース番組を放送する
ため、8日前に報道スタッフ がしたことを読み取ることが できる。た し か め る
8 本時
・ニュース番組を放送する ため、2日前にスタッフ
(ディレクター・デスク)
がしたことを読み取る。
(形式段落⑨⑩)
・ビデオ編集の仕方と放送原 稿書きの工夫について読み 取る。
☆「町から情報を発信しよう」
出版社名・学習研究社
(読)ニュース番組を放送する ため、2日前に報道スタッフが したことを読み取ることがで きる。
9
・デスクやディレクター・
筆者が言いたいことをと らえ、報道番組作りについ て自分の感じたことや考 えをまとめて書く。
(形式段落⑪⑫)
・報道スタッフと筆者の言いた いことをとらえ、自分の感じた ことや考えたことを書く。
(書)自分の考えを書くことが
できる。10
・学習のまとめをする。 ・全文を通読し、時間の経過 と共に「特集」のつくられ方 を振り返り、まとめる。
・「特集」がどうやってつくら れるのか、まとめることがで きる。
11 12 13 14 15
・自分の興味関心があるこ とについて伝えたい話題 を選び、必要な材料を集め て、新聞を書く。
・自分の興味関心があること について取り上げ、必要な情 報を集め、新聞を書く。
(
書)
自分が選んだ話題につい て必要な情報を集めることが できる。(書)集めた材料をもとに、内 容を整理して新聞を書くこと ができる。
16
・できあがった新聞の内 容を発表し合い、感想を 交流する。
・友達の発表を聞き、感想を 交流する。
(関)積極的に発表会に参加す
ることができる。(話)自分の伝えたいことが伝 わるように話すことができる。
ひ
ろ
げ
る
17 ・単元全体を振り返り、
学習のまとめをする。
・学習を振り返り、自己評価 をする。
☆「情報を得ること・伝える こと」出版社名・プラ社
(書)学習を振り返り、自己評
価をすることができる。5 本時の指導
(1) ねらい
・ ニュース番組を放送するために、報道スタッフ(ディレクター・デスク)が2日前にす ることを読み取ることができる。
(2)展 開
段階 学習内容・教師の働きかけ 期待する児童の反応 留意点・評価
つ か む
5 分
1 前時想起
○前の時間を振り返るために 前時の学習場面を読もう。
2 学習課題の確認 さ つ え い が 終 わ っ て か ら、放送までの間にスタッ フがしたことを読み取ろ う。
・一斉読み
・場面の確認
・前時の学習場面を音読 し、前時想起とする。
・課題を把握することが できたかチェックする。
た し か め る
3 課題解決への取り組み
(1)学習場面の音読
○今日出てくるスタッフが、ど んなことをしたのか考えなが ら聞こう。
(2)学習場面の読み進め
○撮影が終わったのは放送の 何日前ですか。
○この段落に出てきたスタッ フは、どんな名前の人ですか。
・順番読み
・2日前のこと
・ディレクター
・デスク
・アナウンサー
た し か め る
35 分
○ディレクターは、デスクと相 談して何を始めましたか。
○撮影した
6
時間分のビデオ テープを何分間にまとめなけ ればならないのですか。○8分間の中に、どんな答えが 分かるように編集しようと考 えましたか。
2
つみつけよう。○その
2
つの編集内容は、どの ようにまとめられたか、書いて あるところを教えてください。○見つけたところを読みまし ょう。
○撮影が終わってから放送ま での2日間に行われたことは ビデオ編集だけですか。
○放送用原稿は誰が書きます か。
○放送用原稿の書き方が書い てあるところはどこですか。
(3)視写
○放送用原稿も書き方を考え るために、みつけたところを1 行空けで視写します。
○一人学び
(作業の進んでいる児童のた めの手立て)
1 書いた文を目で読む。
2 分からない言葉に○。
3 放送用原稿の文章を書く 時の工夫が書いてあるとこ
ろに波線。
4 なぜ、そのような工夫を すると良いのか、その理由 を書き込む。
(4)学び合い
○書いた文を読もう。
○分からない言葉は、ありませ んか。
○考えやすくするために、書い た文を2つに分けよう。
・ビデオの編集
・8分間
・「訓練がなぜ実現したか」その 答えが分かるように編集。
・「訓練に参加した住民はどう思 ったか」その答えが分かるよう に編集。
・前半は---。
・後半は---。
・一斉読み
・放送原稿書きもする。
・ディレクター
・P.36の
1
行目最後の文字から~7行目まで
・P.36の
1
行目最後の文字から~7行目までを視写
・一斉読み
・結論 ・述べる ・ひと目
・文章を書く時の工夫が書いてあ るところとそうでないところ
・ディレクターが放送2 日前にビデオテープの 編集をすることを読み 取り、発表しようとする ことができたかチェッ クする。
・ディレクターが放送2 日前にビデオ編集と同 時に放送原稿書きもす ること読み取り、発表し ようとすることができ たかチェックする。
・視写が正確にできてい るか確認する。
○前の文章から考えます。放送 用原稿とは、どんな文章です か。
○後半の文章を考えます。「こ の」は、何を指していますか。
○放送用原稿の書き方にはど んな工夫が必要か、みつけた人 は教えてください。
○なぜそのような工夫をする と良いのか、その理由が分かる 人は教えてください。
・アナウンサーがビデオ映像に合 わせて読む文章。
・放送用原稿
①耳で聞いて分かりやすいよう に言葉を選ぶ。
②初めに結論を言い、理由を後か ら述べる。
③文は短く、主語と述語の間をな るべく空けない。
④地図や表などを用意する。
・聞く人が分かりやすいように
・内容が正確に伝わるように
・地図や表などを使うとひと目で 内容分かりやすい
・友達の発表を聞き、読 み取りの共有化を図る。
ま と め る 5 分
4 学習のまとめ
○まとめの音読をする。
5 次時の学習内容確認
○次の時間は、形式段落⑪⑫の まとめの段落の学習をします。
・学習場面を指名読み
(3)具体の評価規準と支援の手立て
A B 支援の手立て
・報道スタッフが放送 2 日 前 に や る こ と 2 つ(ビデオの編集の仕 方 と 放 送 用 原 稿 の 書 き方)を読み取ること ができる。
・報道スタッフが放送2 日前にするビデオの編 集の仕方と放送用原稿 の書き方の工夫を読み 取り、なぜそのような工 夫をすると良いのか考 えることができる。
・報道スタッフが放送 2日前にすること(ビ デオの編集と放送用原 稿書き)2つを読み取 ることができる。
・「ディレクター」とい う言葉を探させ、その 述語にあたる「どうす る。」を見つけるよう支 援する。
(4)板書計画
ニュース番組の立場から清水建宇
学習課題さつえいが終わってから、放送までの間にスタッフがしたことを読み取ろう。
二日前にしたこと①ビデオ編集②放送用原稿書き
ディレクター
放送用原稿には、アナウンサーがビデオ映像に合わせて読む文章を
書いて入れます。この文章の書き方には、工夫が必要です。耳で聞い
て分かりやすいように言葉を選び、初めに結論を言い、理由を後から
述べるように書きます。一文は短くして、主語と述語の間を、なるべく
空けないようにします。さらに、ひと目で分かるように、地図や表など
も用意します。
(一人学び)
1書いた文を目で読む。
2分からない言葉に○
3放送用原稿を書く時の工夫が書いてあるところに波線。
4なぜ、そのような工夫をするとよいのか、その理由を書きこむ。