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教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

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Academic year: 2021

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(1)

中 学 校

成9年

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

東 京 都 教 育 委 員 会

(2)

〈地理的分野〉

平成9年 度

簿(社 会部会)

〈歴史的分野〉

美奈子 世 田谷 区立希望丘 中学校 豊 島 区 立 長 崎 中 学 校 山 裕 北 区 立 新 町 中 学 校 岡 裕基子 板 橋 区 立 加 賀 中 学 校

練 馬 区 立 中 村 中 学 校 谷 成 葛 飾 区 立 大 道 中 学 校 昭 島 市 立 清 泉 中 学 校 羽村市立羽村第二中学校 日 の 出 町 立 平 井 中 学 校

文 京 区 立 第 六 中 学 校 隆 行 台 東 区 今 戸 中 学 校 墨 田 区 立 堅 川 中 学 校 田 和 大 田区 大 森 第 二 中 学 校 足 立 区 立 竹 の 塚 中 学 校

八 王 子 市 立 宮 上 中 学 校 三 鷹 市 立 第 六 中 学 校 日野市立 日野 第三 中学校 武蔵村 山市 立第五 中学校 田 村 新 島村 立 式 根 島 中 学 校

世話 人 副世話人 担 当 指導部 中学校教育 指導課指導 主事

1 冒皿

1

2研 究 の ね ら い と 方 法 3地 理 的 分 野 研 究 構 想 図 4実 践 事 例A

5実 践 事 例B

6研 究 の ま と め と今 後 取 り組 む べ き課 題 歴 史 的 分 野 の 研 究

1主 題 設 定 の 理 由 2研 究 の ね ら い 3研 究 の 方 法

4歴 史 的 分 野 研 究 構 想 図 5指 導 計 画

6授 業 の 概 要

7研 究 の ま と あ と 今 後 取 り 組 む べ き 課 題 研究 の全体構想 図

地理 的分野の研 究 主題 設定の理由

1 2 2 2 3 4 8 3 4 5 5 6 7 0 3 1 1 1 1 1 1 2 2

(3)

1研 究 の 全 体 構 想 図

今 年 度 の 教 育 研 究 員 共 通 主 題 生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め 「生 き る 力 」 を は ぐ く む 指 導 の 工 夫

社 会 科 に お け る 「生 き る 力 」 の と ら え 方 個 と し て の 「生 き る 力 」

変 化 の 激 し い 社 会 に 主 体 的 に 対 応 し、 自 ら 課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に 判 断 し、 行 動 し、 よ り よ く問 題 を 解 決 す る 力

社 会 の な か で 「生 き る 力 」 様 々 な 情 報 や 意 見 に 基 づ い て 、 自 己 の 考 え

や 主 張 を 適 切 に 表 現 し な が ら、 思 考 を 深 め 、 他 者 と の 協 調 の な か で 、 よ り よ く 問 題 を 解 決 す る 力

社 会 科 の 学 習 を 通 し て 育 て た い 能 力 ・態 度

① 一 人 一 人 の 個 性 を 尊 重 し 、 個 々 の 興 味 ・関 心 を 高 め 、 自 ら す す ん で 、 学 び つ づ け る 態 度 を 育 て る 。

② 自 己 の 課 題 を 発 見 し追 究 す る 能 力 や 、 資 料 の 収 集 や 活 用 能 力 を 育 て 、 主 体 的 に 思 考 ・判 断 す る 力 を 育 て る 。

③ 様 々 な 場 面 で 応 用 で き る よ う な 、 基 礎 的 ・基 本 的 知 識 を 、 系 統 的 に 理 解 す る 力 を 育 て る 。

④ 自 己 の 考 え やk張 を 持 ち 、 積 極 的 に 、 多 様 な 方 法 で 、 表 現 で き る 力 を 育 て る 。

⑤ 他 者 と の 協 調 の な か で 、 相 互 に 情 報 や 意 見 を 交 換 し あ い 、 学 び 合 う こ と を 通 じ て 、 よ り 多 角 的 に 判 断 し た り 、 課 題 を 深 め よ う と す る 力 を 育 て る 。

点(例)

・追 究 し 続 け よ う と す る ね ば ・生 徒 は 受 け 身 で 、 た だ 静 か

り 強 さ の 欠 如

に 聞 い て 人 れ ば よ い

・書 物 や 他 人 の 意 見 に 左 右 さ

・知 識 の 量 が 重 視 さ れ る

1の.第 湯で醐

・生 徒 の 多 様 な 個 性 や 興 味 関

心 を 生 か して い な い

現 る こ と が 苫 手

・ 自 ら 学 ぶ 方 法 を 学 べ な い 状 ・異 質 な も の を 排 除 し よ う と

・生 徒 同 志 の か か わ り や や り

しが ち な 生 徒 集 団 な ど

と り が 少 な い な ど

一   一   一 『 『

社 会 科 研 究 主 題:主 体 的 な学 習 活 動 を 通 して 、 問 題 解 決 能 力 や 表 現 力 を 育 て る指 導 方 法 の 工 夫

一1一

(4)

地 理 的 分 野 の研 究

主 体 的 に学 び合 う学習 を通 して 、 問題 解 決 能 力 を 高 め る指 導 方 法 の 工 夫

1主 題 設 定 の 理 由

現 在 、 わ が 国 に お け る 国 際 化 ・情 報 化 ・少 子 化 ・高 齢 化 な ど の 社 会 変 化 、 さ ら に 地 球 規 模 の 環 境 問 題 の 深 刻 化 な ど に 主 体 的 に 対 応 で き る生 徒 を 育 成 す る た め に は 、 学 校 教 育 に お い て 自 ら学 ぶ 意 欲 を 持 ち 、 自 ら考 え 、 判 断 し、 表 現 す る こ と の で き る能 力 や 態 度 を 身 に 付 け さ せ る こ と が 求 め られ て い る 。 し か し、 従 来 の 社 会 科 の 授 業 に お い て は 、 し ば し ば 教 師 主 導 型 、 知 識 優 先 型 に な りが ち で あ り、 そ の 結 果 、 生 徒 が 「学 び 方 」 を 学 ん だ り、 社 会 的 事 象 に つ い て 自 ら課 題 意 識 を も って 考 え よ う と す る意 欲 や 態 度 を 身 に付 け さ せ る 学 習 が 十 分 行 わ れ て い

な い 面 も見 受 け ら れ る 。

地 理 分 科 会 で は 、 こ の よ う な 社 会 科 授 業 の 現 状 を 踏 ま え 、 ま た 、 共 通 主 題 の 達 成 を 図 る た め に 、 社 会 科 教 育 を 通 し て 生 徒 一 人 一 人 の 「生 き る 力 」 を は ぐ くむ た め に は 、 生 徒 の 問 題 解 決 能 力 を 高 め る授 業 を 行 う こ と が 大 切 で あ る と考 え た 。 そ の た あ に は 、 生 徒 相 互 の 主 体 的 な 学 び 合 い を 重 視 す る授 業 を 工 夫 す る こ と が 有 効 で あ る と 考 え 、

(1)生 徒 の 興 味 関 心 や 課 題 追 究 の 姿 勢 を 引 き 出 す た め の 指 導 は ど の よ う に あ っ た ら よ い の か (2)教 師 は 生 徒 に 対 し て 、 ど の よ う な 指 導 ・援 助 を 行 う必 要 が あ る の か

(3)生 徒 の 主 体 的 な 参 加 を 促 す 授 業 を 行 う た め に 、 生 徒 の 発 表 を 取 り入 れ る上 で そ の 形 態 や 方 法 を ど の よ う に した ら よ い か

な ど に っ い て 検 討 した 。

そ し て 、 ま た 、 わ れ わ れ は 、 上 記 の よ う な生 徒 の 主 体 的 な 参 加 に よ る授 業 を 行 う こ と に よ っ て 、 生 徒 は 問 題 解 決 能 力 や 他 者 と の 問 題 意 識 の 差 異 を 認 識 す る 能 力 及 び 新 た な 問 題 に 対 応 す る能 力 な ど の 「生 き る 力 」 が 育 て る こ と が で き る と 考 え た 。,

2研 究 の ね ら い と方 法 (1)研 究 の ね ら い

生 徒 が 自 らの 興 味 ・関 心 を も と に 、 課 題 意 識 を も持 ち 、 追 究 す る指 導 方 法 の 工 夫 生 徒 一 人 一 人 の 興 味 ・関 心 を 生 か し、 課 題 追 究 の 過 程 を 重 視 す る こ と に よ り、 生 徒 が 主 体 的 に 参 加 す る授 業 を っ く る 。

生 徒 相 互 が は た ら き か け 合 い 、 学 び 合 う た め の 指 導 方 法 の 工 夫

生 徒 相 互 の 学 び 合 い を 重 視 す る 班 学 習 や 発 表 学 習 に お い て 活 発 な 意 見 交 換 を 行 う こ と に よ り 、 多 面 な 視 点 か ら問 題 を と ら え 、 そ の 解 決 を 図 ろ う と す る 態 度 を 育 て る 。

(2)研 究 の 方 法(詳 細 は 次 ペ ー ジ の 地 理 的 分 野 研 究 構 想 図 参 照) 研 究 仮 説 の 設 定

基 礎 研 究(先 行 研 究 等) 授 業 研 究(2回)

一2一

(5)

3地 理 的 分 野 研 究 構 想 図

研 究 の 動 機

講 義 形 式 の 授 業 で は 、 生 徒 の 自 ら 学 ぶ 力 を 身 に 付 け さ せ る に は 不 十 分 で あ る 。 生 徒 一 人 一 人 が 自 ら 学 び 、 「生 き る 力 」 を 身 に 付 け さ せ る 授 業 へ と 改 善 し て い き た い 。

② 他 者 と の 学 び あ い を 通 し て 新 た な 課 題 が 発 見 で き る と い う こ と 、 ま た そ の た め に 他 者 と の 協 力 が 必 要 で あ る と い う こ と を 理 解 さ せ た い 。

③ 教 師 が 指 導 法 を 】1夫 ・改 善 す る こ と に よ り 、 生 徒 が 将 来 生 き て い く う え で 、 さ ま ざ ま な 問 題 を 解 決 す る 能 力 を 身 に 付 け さ せ た い 。

研 究 主 題 セ体 的 に学 び あ う 学 習 を 通 し て

、 問 題 解 決 能 力 を 高 め る 指 導 方 法 の 工 夫

1[

研 究 の ね ら い ① 生 徒 が 自 らの 興 味 ・関 心 を も と に 課 題 を も ち 追 究 す る 指 導 方 法 の 」

② 生 徒 相 厘 が は た ら きか け 合 い 、 学 び 合 う 指 導 方 法 の 工 夫

方 法 と 内 容

・先 行 研 究 の 分 析

・主 体 的 な 学 習 活 動 を 成 立 さ せ る 学 習 指 導 法 の 事 例 の 考 察

・教 師 に よ る 学 習 支 援 の 在 り 方 に 関 す る 考 察

教 師 が 生 徒 の興 味 ・関 心 や 課 題 追 究 の 過 程 を 重 視 し、 生 徒 相 互 の学 び あ い を 促 し、 生 徒 がk体 的 に参 加 す る授 業 を 行 う こ とに よ り、 問 題 解 決 能 力 が 高 ま る。

検 証 授 業 の ね ら い

・個 別 学 習 を 通 じ て 課 題 に 対 す る 関 心 の も た せ 方 を 工 夫 す る 。

・ グ ル ー プ 学 習 と 個 別 学 習 を く り か え し 、 学 び あ い に よ る 個 々 の 問 題 意 識 の 変 容 と 課 題 追 究 の 姿 勢 の 在 り 方 を さ ぐ る 。

・教 師 の グ ル ー プ 及 び 個 人 に 対 す る 指 導 ・助 言 の 在 り 方 を 探 る 。

・生 徒 相 互 の 学 び 合 い に よ り 自 己 と 他 者 と の 問 題 意 識 の 差 異 を 認 識 す る 力 を 身 に 付 け さ せ る 。

・ ロ ー ル プ レ イ や デ ィ ベ ー トを 行 う こ と に よ り 、 多 面 的 な 視 点 か ら 問 題 を と ら え 表 現 す る 力 を 身 に 付 け さ せ る 。

・授 業 を 通 し て 、 学 ん だ 問 題 解 決 的 学 習 の 手 法 や そ の 過 程 で 生 じ る 新 し い 問 題 の 解 決 に 向 け て 応 用 で き る 力 を 身 に 付 け さ せ る 。

一3一

(6)

4実 践 事 例A

(1)単

「中 国 ・四 国 地 方 」

TV番 組 プ ロ デ ュ ー ス 形 式 「班 対 抗1お 国 自慢 合 戦rr」

ら い

中 国 ・四 国 地 方 の 各 県 に 関 す る 「自然 」 「歴 史 」 「産 業 」 「文 化 」 な ど の 調 査 活 動 ・発 表 を 通 じて 、 そ れ ぞ れ の 県 の 人 々 の 生 活 の 地 域 的 特 色 を 理 解 さ せ る 。

個 別 学 習 ・グ ル ー プ 学 習 を 通 じて 、 調 査 ・発 表(表 現)の 能 力 を 向 上 さ せ る こ と に よ り、 地 理 的 事 象 を 多 角 的 に 考 察 し、 公 正 に 判 断 す る能 力 と 態 度 を 育 成 す る 。

(3)指 導 計 画(7時 間 扱 い)

学 習 内 容 指 導 上 の 留 意 点 と 評 価

「な る ほ ど ・ ダ萢 磐撚

・ 出 題 者(授 業 者)は

THE・ 中 国 ○ 問 題 を 聞 く 。

生 徒 の 実 態 に 応 じて 、 適

四 国 地 方 」 0班 で 相 談 し、 地 図 帳 を 活 用 し な が ら

宜 ヒ ン ト を 与 え 、 解 答 を

・ 中 国 ・四 国 地 解 答 を 導 く 。 導 か せ る 。

方 の予 備知識 ○ 解 答 を 解 答 用 紙 に 記 入 し、 解 答 用 紙 ・生 徒 相 互 の 働 き か け 合

を 得 る 。 を 各 班 一 斉 に 上 げ る 。 い を 促 す 。

・中 国 ・四 国 地

○ 正 解 及 び 解 説 を 聞 き、 確 認 す る。 岳平価]

方 の 学 習 に 対

(以 下 同 じ パ タ ー ン で 行 う) ・関 心 ・意 欲

す る 興 味 ・関 ・技 能 ・表 現

心 を 高 め る 。 ・思 考 ・判 断

}響 ・調 査 す る 県 は 重 複 し な

TV番 組 プ ロ デ ュ ー ス 形 式 「班 対 抗 お い よ う に 配 慮 す る 。 1

国 自慢 合 戦!(中 国 ・四 国 地 方 編)」

・個 人 調 査 開 始 に あ た っ

の 学 習 方 法 を 知 る。 て 、 適 宜 調 査 の 方 法 を 個

別 指 導 す る 。 そ の 際 、 生

グ ル ー プ が 調 査

グ ル 轡 プ 徒 各 自 の 興 味 や 関 心 を 尊

す る 県 の 決 定 1調 査 す る県 を 決 定 す る 。

重 す る た め に 、 「教 え 過

2班 内 の 調 査 分 担 を 決 定 す る 。

ぎ 」 を 避 け る 。(授 業 者

個 人 調 査 の 内 容 ① 自

と 各 生 徒 の 発 信 の キ ャ ッ

の 決 定 ② 歴 チ ボ ー ル)

③ 農 [評 価]

④ 工

・関 心 ・意 欲

⑤ 名

・技 能 ・表 現

⑥ 特産物

一4一

(7)

2

個人調査 [評 価]

3個 人 調 査 を 開 始 す る 。

・関 心 ・意 欲

4個 人 調 査 の 完 了 、 ま と め る 。 ・技 能 ・表 現

個人調査 の発表

3

調 査 し た 県 の ま 個 人 調 査 発 表 の 方 法(グ ル ー プ)を 知 る。

と め

ダ 勘 懸ツ [評 価]

1個 人 調 査 を 発 表 す る 。

・関 心 ・意 欲

2調 査 し た 県 に っ い て ま と め る 。 ・技 能 ・表 現

・思 考 ・判 断

・知 識 ・理 解

発表形式 の検討 夢ル鱗プ

・ グ ル ー プ 内 の 生 徒 同 士 4 ・決 定

1発 表 形 式 を 決 定 す る 。 の 学 び 合 い が 深 ま る よ う 台 本(脚 本)

ニ ュ ー ス 報 道 ス タ イ ル 支 援 す る 。(班 内 に お け

の 検 討 ・完 成 ワ イ ド シ ョ ー ス タ イ ル る各 生 徒 の 発 信 の キ ャ ッ

5

役割分担 の決

③ ク イ ズ 番 組 ス タ イ ル

④ ド ラ マ ス タ イ ル

チ ボ ー ル)

小道具 の製作 ⑤ 討 論 番 組 ス タ イ ル [評 価]

発表練習 2台 本(脚 本)を 作 成 す る 。

・関 心 ・意 欲

6

3役 割 分 担(配 役 な ど)を 決 定 す る 。

・思 考 ・判 断

4小 道 具 を 製 作 、 完 成 す る 。

5発 表 練 習 を す る 。

グ ル ー プ 研 究 の

・ グ ル ー プ 内 、 全 体 で 生

7

発表

1グ ル ー プ 発 表 の 方 法 を 知 る 。 2各 班 が 研 究 発 表 を す る 。

徒 同 士 の 学 び 合 い が 深 ま る よ う支 援 す る 。(グ ル ー

3研 究 発 表 に 対 す る 質 疑 応 答 を 行 う。

プ か ら全 体 へ の 発 信 の キ ャ ッ

チ ボ ー ル)

綴:.i [評 価]

発 表 記 録 ノ ー トの 完 成 、 提 出 ・関 心 ・意 欲

・技 能 ・表 現

・思 考 ・判 断

・知 識 ・理 解

一5一

(8)

(4)検 証 授 業 の 記 録(指 導 計 画 の 第4時)

前 時 の 授 業 ま で に 各 生 徒 が 調 査 し て き た レ ポ ー ト(資 料 ① 参 照)の 内 容 は 、 学 習 の ね ら い に 沿 っ て い る も の が 多 か っ た 。 ま た 、 グ ル ー プ 学 習 に お い て は 、 全 般 的 に 女 子 が リ ー

ドす る 傾 向 が 見 ら れ た 。 以 下 に2っ の グ ル ー プ の 学 習 の 様 子 を 示 す 。

〔Aグ ル ー プ 〕 班 長 の リ ー ド が 良 く 、 話 し 合 い は 女 子 が 男 子 を 引 っ 張 る 形 で う ま く進 ん だ 。 し か し 、 本 題 よ り 表 面 的 な 発 表 ス タ イ ル や 配 役 に 関 心 が 集 中 し て し ま う こ と が あ り 、 そ の よ う な 時 に は 、 教 師 が 話 し 合 い の 方 向 性 の 確 認 や 問 題 点 の 掘 りF

げ の ア ド バ イ ス 等 を 行 い 、 軌 道 修 正 を 図 っ た 。

〔Bグ ル ー プ 〕 リ ー ダ ー シ ッ プ を と る 生 徒 が な く 、 話 し 合 い が ス ム ー ズ に 進 ま な か っ た 。 と も す

饗鍵

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懸 一

遡 漢

る と 、 教 師 の 助 言 に 安 易 に と び っ い て し ま い が ち で あ っ た の で 、 状 況 に 応 じ て 、 一 人 一 人 の 考 え が 出 し や す く な る よ う 、 教 師 が 話 し 合 い を リ ー ドす る 場 面 も あ っ た 。 全 般 的 に は 、 ど の グ ル ー プ も 興 味 ・関 心 を 持 っ て 学 習 に 取 り 組 む こ と が で き た 。 し か し 、 課 題 追 究 を 生 徒 に 強 く 意 識 さ せ る た め の 教 師 の 指 導 助 言 に 工 夫 の 余 地 が み ら れ た 。

(5)自 己 評 価 カ ー ド の 分 析(資 料 ② 参 照)

毎 時 間 の 自 己 評 価 カ ー ド に 基 づ い て 、 生 徒 の 変 容(事 前 学 習 か ら 本 時 ま で)を 分 析 し た 。

「関 心 ・意 欲 ・態 度 」 に つ い て は 、 「C」 評 価 の 生

,

海 謁

徒 は ほ と ん ど な く 、 大 半 の 生 徒 は 、 関 心 ・ 意 欲 を 持 ち 、 学 習 に 取 り 組 む こ と が で き た 。 「思 考 ・判 断 」

に つ い て は 、 時 間 を 追 う ご と に 評 価 は 高 ま っ て お り 、 着 実 に 力 は つ い て き て い る よ う に 思 わ れ る 。 ま た 、 「技 能 ・表 現 」 に つ い て も 同 様 で あ る 。 こ れ は 、 個 人 学 習 ・ グ ル ー プ 学 習 を 繰 り 返 す こ と に よ り 、 他 の 生 徒 か ら 考 え 方 を 学 ん だ り 、 み ん な で 話 し 合 い 、 よ り よ い 方 法 を 考 え る こ と が で き た た め で あ る と 思 わ れ る 。 一 方 、 「知 識 ・理 解 」 に っ い て は 、 他 の 観 点 と 比 べ 、 「A」 評 価 の 生 徒 が 少 な か っ た 。

(6)台 本 づ く り の 過 程(資 料 ③ 参 照) ア 前 時 ま で

個 人 調 査 ・ グ ル ー プ 内 発 表 を 通 じ、 調 査 し た 県 の 現 状 と 問 題 点 を 把 握 す る 。

イ 本 時

① 発 表 形 式 を5つ の 番 組 ス タ イ ル か ら 選 択 し 、 決 定 す る 。

② あ ら す じ(問 題 提 起 を ど う す る か 、 現 状 を ど う 伝 え る か 等)を 話 し 合 う 。

③ 登 場 人 物 を 決 定 す る 。(班 員 全 員 に 配 役 す る)

④ 台 本 を 決 定 す る 。

⑤ 番 組 名 を 決 定 す る 。

一6一

(9)

資料① 愛 媛 県 の 農 業 を 調 査 した 生 徒 の 個 資料③ 徳 島 県 を 調 査 し た 班 の 発 表 用 台 本

人 調 査 レ ポ ー ト

個 人 調 査 レ ポ ー ト

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調 査後の 感 想

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資料② 自 己 評 価 カ ー ドと そ の 集 計 結 果

1集 果1(単 位 は%:サ ンプ ル 数 は6ク ラ ス199名) ・意 ・態 に っ い て

ABC1

事 前 学 習̲3。.。。...?62詫 禦§…ii…ii§137

自 己 評 価 カ ー ド 2年 番 氏

第1時 匡i̲̲.・,46… ≡1灘 …1} 54 第2時

第3時

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'

第9時

・判 にりいて A 事前学習

'

B C

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第3時 鰯li32illl sn 4

中国 ・四 国地方 一 ↑V番 組ブ0デ ュー ス形式

班対 抗 お国自慢合磯H一

目 標

中国 ・四国地方の各 県の 自熱 ・童 霧な どの 調 査を 通 じ、それぞれの 県の持つ 問題 点を見つ け だす 。そ して、その 県の将来 の展望 を考え る。

のm点 評価規準

興味を もって 一生騒命 学習や作 業に聖 り組め た。{聞 ・意 ・憩} ABC

地図鰻 を効果 的に活用 できた。 技 ・衰} A日C

みんtyと 話 し合 うことによ り、 考え方 を学ん だ り、 よ りよい 方法を鷺 える ことが

で きた。 思 ・劉} ABC

1

興味 をもって 一生懇命 学習や作 業に取 り組め た。 関 ・意 ・態 》 ABC 資料 を収集 し、選択 し、効果的 に活用す る ことがで きた。{妓 衰} ABC 2

興味 をも,て 一生騒命 宇習や作 業に取 り組め た。{閲 ・意 ・騒 》 ABC 資料 を収集 し、逸択 し、効栗的 に活用す る ことがで きた。{技 衰} ABC 調査 した県の 地域的特 色や問題 点を考 える ことがで きたb《 思 ・判} ABC 調査 した県の 知識を身 につけ、 理解 し、自分 の もの とす るーとができ た。{知} AHC 3

興味 を もって 一生懇命 掌習や作 業に取 り岨め た。 関 ・意 ・愚} AHC 調査 した県の 地域的特 色や問題 点を考 える ことがで きた。{思 ・判} ABC 自分 で調査 した結果を まとめ 、発表す るこ とがで きた。{技 ・衰} ABC 調査 した唱の 知識 を身 につけ 、理鯛 し、自分 の もの とす ることがで きた。 く知} ABC みん なと躇 し合 うことにk7.考 え方 を学ん だ り、よ りよい方法を考 える ことが

できた。 思 ・判} ABC

4

興味 を もって一生懸命 掌習や作 藁に取 り岨め た。 関 ・意 ・態} ABC 調査 した県の 地填 的特 色や問題 点を考 える ことが できた。(思 ・判} ABC みん な と話 し合 うことによ り、考え方 を学ん だ り、 よ りよい方法を考 える ことが

できた。(思 ・碧} ABC

5

興味 を もって一生 懸命 学習や作 業に取 り組め た。{関 ・意 ・a> ABC みん な と話 し合 うことによ り、考え方 を学ん だ7.よ りよい方法を考 える ことか

できた。(思 ・判》 ABC

6

興味 を もって一生 懸命 学習や作 業に取 り組め た。{関 ・意 ・態} AAC みんな と話 し合 うことによ り、考え方 を学ん だ り、よ りよい方法を考 える ことか

できた。(思 ・判》 ABC

7

興味を もって一生 慧命宇習や 作業に取 り組 めた。(関 ・意 ・態) ABC 調査 した 県の地壊 的特色や問題 点歩 考える ことが できた。 ・劉》 ABC 調査 した県 の知塩 を身につけ 、理解 し、 自分の ものとす ることがで きた.《 知) ABC 自分でm査 した結 墨を まとめ 、発衰す るこ とかで きた。 披 ・衰} ABC 反省 ・感 想(ど ん な ことを学び、次 の学習 にどの よ うに生か してい くか)

一7一

(10)

5実 践 事 例B

(1)単 元 名 「有 明 海 沿 岸 の 土 地 利 用 」 (2)単 元 の 目 標

低 湿 地 の 生 活 の 工 夫 や 、 自 然 の 改 変 を 理 解 さ せ る 。

諌 早 湾 干 拓 の 問 題 点 に つ い て 個 別 学 習 ・ グ ル ー プ 学 習 を 通 して 多 角 的 に 考 察 さ せ る 。 調 べ た 結 果 を 様 々 な 表 現 方 法 を 用 い て 発 表 さ せ る。

(3)指 導 計 画(8時 間 扱 い)

学 習 内 容 指 導 上 の留 意 点 と評 価 新 聞 記 事 を 調 べ 鮨人 の掌習活勤

1 よ う

○ 単 元 の 学 習 計 画 を 知 る 。 ○ 各 時 の 学 習 計 画 を 示 し

見 通 し を も た せ る 。

○ 「諌 早 湾 の 干 拓 」 に 関 す る新 聞 記 事 を ○ 地 域 の 図 書 館 で の 資 料

収 集 す る 。

収 集 法 を 指 導 す る 。

0記 事 の 内 容 、 賛 成 ・反 対 派 の 意 見 を 書

○ 見 出 し に 着 目 さ せ 、 要

き 出 す 。 点 を 読 み と ら せ る 。

0問 題 の 争 点 は 何 か を 考 え る 。

〈 関 ・資 ・知 〉 2

自分 の 考 え を ま ○ 新 聞 記 事 を も と に 、 様 々 な 立 場 か ら の ○ 多 面 的 に 問 題 を 論 じて

と め よ う

意 見 の 違 い を 把 握 す る 。

い る こ と に 気 付 か せ る 。

○ 賛 否 両 方 の 意 見 の 根 拠 を 理 解 す る。 ○ 簡 単 な 理 由 も挙 げ ら れ

0自 分 の 意 見 を ま と め る 。

る よ う に す る 。

〈 関 ・思 ・資 ・知 〉

生 活 班 の 中 で 討 学 び禽 いの活動

論 会 を し よ う ○ 自 分 の 考 え を 班 の 中 で 発 表 す る 。 ○ 発 表 、 質 疑 応 答 の 経 験

3 ・発 表 一2分 、 質 疑 応 答 一1分

を さ せ る 。

○ 自分 の 意 見 と の 違 い や 、 発 表 の 根 拠 の ○ ど ん な 意 見 で も、 弱 点

弱 い と こ ろ を 指 摘 し あ う 。

が あ る こ と に 気 付 か せ

・必 ず1回 は 発 言 す る 。

立 場 に か か わ らず 批 判

で き る よ う に さ せ る 。

0自 分 の 興 味 ・関 心 に 応 じて 所 属 す る グ ○ 所 属 希 望 の 偏 り が 予 想

ル ー プ を 選 択 さ せ る 。 さ れ る の で 、 あ え て 反

'

デ ィ ベ ー ト 賛 成 側 班 ×2『 対 の 立 場 を 選 択 す る こ

デ ィ ベ ー ト反 対 側 班 ×2 と も 認 め る 。

ロ ー ル プ レ イ 班 ×1

自 分 の 意 見 と 反 対 の 班 に 入 り、 自 分 の

〈 思 ・知 〉

意 見 の 矛 盾 を 見 っ め 直 す こ と も促 す 。

[

一g一

(11)

グ ル ー プ の 発 表

興 味 。関 心 に 応 じた 集 団 で の 活 動

4

を 組 み 立 て よ う ○ ど ん な 主 張 を 盛 り込 ん で 発 表 す る か を ○ 全 員 の 考 え を 理 解 し、

考 え る 。

主 張 に 盛 り 込 め る よ う

0役 割 分 担 を 決 定 す る 。

に 助 言 す る 。

l

l

〈関〉

5

発 表 会 の 準 備 をiO自 分 の 主 張 を 裏 付 け る 資 料 を 収 集 し て 1

し よ う く る

○ 特 に デ ィ ベ ー トの 話 し 合 い は 別 教 室 で 行 わ せ

○ 発 表 の リ ハ ー サ ル を 行 う 。

る 。

〈 関 ・資 ・知 〉

発 表 会 を 行 お う ○ わ か り や す い 表 現 方 法 を 工 夫 す る 。

0

6

発 表 会 を 行 お う ○ 自分 の 主 張 を 的 確 に 伝 え る 場 を もっ

0ロ ー ル プ レ イ は 劇 つ く

O

・ ロ ー ル プ レ イ 班 が7分 間 の 発 表 を 行

り を 通 して 開 発 と 環 境

う 。 保 全 に 迫 れ た か を 評 価

・ デ ィ ベ ー ト(A)班 が 討 論 を 行 う す る 。

・ デ ィ ベ ー ト(B)班 が 討 論 を 行 う

○ デ ィ ベ ー トの 作 戦 タ イ

○ 仲 間 の 発 表 を 相 互 に 評 価 し合 う。

ム は 、 生 徒 の 意 見 発 表

・評 価 表 に 記 入 し 、 デ ィ ベ ー トの 勝 敗

に 混 乱 が 生 じ た 時 に 行

7 判 定 を 行 う 。1

旨○ 発 表 会 の ま と め を す る 。

う 。

iO発 表 を し っ か り 聞 か せ

1・ の 対 立 点 を 鯉 す る 。!る た め に 、 評 骸 の 記

:・ 自 分 の 考 え を 再 度 ま と め る ・ 幽 入 法 ・ 言 己入 の 場 面 を あ

1ら か じ め 指 示 す る

… 〈 関

●思'知 〉

も う 一 度 諌 早 湾

L

個 人 の 学 習 へ の フ ィ ー ドバ ッ ク

8

の 干 拓 を 考 え よiO発 表 会 で 出 さ れ た 問 題 点 を さ ら に 深 く 、○ 再 度 自分 の 考 え を 発 表

1

追 究 す る 。 、 し、 討 論 さ せ る 。

10新 た な 学 習 課 題 を 設 定 す る 。!○ 同 様 の 社 会 問 題 に 応 用

一 一

IIす る 姿 勢 を 育 て る 。

iI〈 関 ●思 〉

表 中 の く 関 〉 は 社 会 的 事 象 へ の 関 心 ・意 欲 ・態 度 、 〈 思 〉 は 社 会 的 な 思 考 判 断 、 〈 資 〉 は 資 料 活 用 の 技 能 ・表 現 、 〈 知 〉 は 社 会 的 事 象 に つ い て の 知 識 理 解 に つ い て の 評 価 の 観 点 を 表 し て い る。

一g一

(12)

(4)検 証 授 業 ま で の 過 程

本 単 元 の 導 入 で は 、 教 師 が 準 備 した 資 料 に よ っ て 興 味 ・関 心 を 持 た せ る と い う方 法 で は な く、 生 徒 自 身 が 収 集 し て き た 資 料 の 中 か ら、 「諌 早 湾 の 干 拓 」

に っ い て の 事 実 関 係 や 、 意 見 の 対 立 を 読 み と らせ る と い う手 法 を 用 い た 。 そ れ は 、 こ の 事 例 が 自 然 環 境 や 生 物 の 命 を 守 る と い っ た 比 較 的 生 徒 の 興 味 や 関 心 を 引 き や す い 題 材 で あ っ た か ら で あ る。 そ こ で 、 生 徒 の 既 成 概 念 を 揺 さ ぶ り、 単 な る興 味 ・関 心 か ら 自

資 料1

麟 で礼 勅 ビ噺 圏 齢 紅 悔 こ・こ黙 嚇 鮪 こ 盟 で持 せん・躰 で鏑 数 呼

なぐす こ泳 コbウ 蓬 も死 にカ・や り漉 り烏 もこな"

識 雛 器雛

も ち謳 誰 もイ乏のな.嘱,,窓 嚥 。 ら の 学 習 課 題 を 設 定 す る ま で に 高 め ら れ る か を 検 証 した 。(資 料1参 照)

特 に 、 第3時 で は 発 表 会 の 形 式 を 意 識 し、 限 られ た 時 間 の 中 で 自 分 の 主 張 を 述 べ 、 他 人 の 意 見 と の 差 異 に 気 付 か せ る よ う に した 。 ま た 、 同 じ立 場 の 意 見 で も根 拠 の 弱 い 点 を 指 摘 さ せ た 。 そ の 訓 練 を 通 し、 賛 成 ・反 対 、 い ず れ の 立 場 を 取 る に も 、 多 面 的 な 視 点 か ら で き ご と を 分 析 す る必 要 性 や 、 自分 の 意 見 を 補 強 す る 資 料 を 集 あ る 必 要 性 を 意 識 さ せ た 。 発 表 形 式 の 選 択 で は デ ィ ベ ー トで 自分 の 立 場 と異 な る 側 を あ え て 選 択 し た 生 徒 も い た が 、 様 々 な 立 場 の 考 え を 知 る 意 義 を 説 明 し、 そ の 上 で 再 度 自 分 の 意 見 を 検 討 し直 す 機 会 を 保 証 し た。

ロ ー ル プ レ イ 班 に は 討 論 に 自信 の な い 生 徒 や 、 め ん ど う に 感 じ る 生 徒 、 興 味 ・関 心 の 掘 り 起 こ し が 十 分 で な い 生 徒 が 集 ま っ た 。

デ ィ ベ ー ト班 は 、 最 初 に 各 自 の 考 え を 交 換 した 上 で 、 班 の 主 張 の 柱 を 立 て た 。

賛 成 側(主 張 の柱):

・水 害 を防 止 し人 命 を守 る こ とが大 切

・長 年 か け て きた干 拓 を 中止 す る こ と は 逆 に税 金 の む だつ か い

・反 対 運 動 は に わ か に盛 り上 が った もの

・動 植 物 の生 息 地 は他 に もあ る

反 対 側(主 張 の 柱)=

・動 植 物 の 保 護 が 大 切

・干 拓 し た 農 地 の 需 要 が な い

・各 地 に 農 地 が 余 っ て い る

・税 金 の む だ つ か い

・水 害 対 策 に な っ て い な い

ま た 、 第3時 ま で に 自 分 の 意 見 に か か わ ら ず 、 資 料 か ら読 み 取 っ た 賛 成 側 ・反 対 側 の 意 見 に 対 し 、 批 判 を 加 え る こ と を 行 っ た 。 こ れ は 、 質 問 事 項 を あ ら か じ め 予 測 さ せ る と と も

に 、 異 な っ た 立 場 の 考 え を 尊 重 す る 態 度 を 育 て る こ と を ね ら っ た た め で あ る 。 発 表 会 の 役 割 を 分 担 し 、 各 自 の 発 表 原 稿 の 作 成 、 読 み 合 わ せ 、 想 定 質 問 へ の 回 答 の 練 習 を 行 っ た 。

ロ ー ル プ レ イ 班 は 、 希 望 者 が 少 な か っ た こ と も あ り 、 積 極 性 に 欠 け る 者 が 多 く 、 主 張 の 柱 を 立 て る 段 階 か ら つ ま つ い た 。 そ こ で 、 再 度 第1・2時 の 学 習 に 立 ち 返 り 、 様 々 な 立 場 の 意 見 を 整 理 さ せ 、 登 場 人 物 を 決 定 す る 際 の 参 考 に す る よ う 助 言 し た 。 し か し 、 自 分 の 意 見 が う ま く も て な い 一 部 の 生 徒 に と っ て は 、 登 場 人 物 と 配 役 が 決 定 し て か ら も 、 そ の 人 物 の 気 持 ち に な っ て 脚 本 を 考 え る こ と が で き な か っ た 。 脚 本 づ く り は 何 場 面 か に 分 け て 、 登 場 す る 配 役 が 集 ま っ て 作 り あ げ る 予 定 で あ っ た が 、 話 し 合 い が 進 ま ず 、2人 の リ ー ダ ー 格 の 生 徒 が 代 表 し て 作 る こ と と な っ た 。

一io一

(13)

(5)検 証 授 業 の 記 録 く 第6時 〉 発 表 会 を 行 お う ①

ま ず ロ ー ル プ レ イ 班 は 、 男 子 が 恥 ず か し が る こ と な く 発 表 し た の に 対 し 、 一 部 の 女 子 は 表 現 力 の 弱 さ を 克 服 す る に い た ら

な か っ た 。 生 徒 が こ の 発 表 を ど う と ら え た か 、 評 価 表 に よ っ て 分 析 し て み た 。

<評 価 表 の 評 語 の 意 味>

A=よ く で き た

B=ど ち ら と も い え な い C=よ く で き な か っ た

(以 下 の 表 も 同 様 で あ る)

<表1>

A B C

発表者側 役割分担決定 への積極 的参加

4 4 3

自 分 の 役 柄 の 性 格 の 理 解

2 6 3

異 な る 立 場 の 考 え 方 の 理 解

6 5 0 ロ ー ル プ レ イ 後 の 充 実 感 5 5 i

聞 き 手 側 多 く の 立 場 を 意 識 し た 脚 本

8 7 2

劇 を 通 し て の 主 張 の 理 解

12 7 2

表1か ら 、 教 師 の 指 導 で 不 足 し て い た 点 を 考 え て み た 。

① 様 々 な 人 々 が こ の 問 題 に か か わ っ て い る こ と や 、 そ の 立 場 を 深 く考 え さ せ る 場 面 を 与 え ら れ な か っ た 。 そ の た め 、 生 徒 が ど ん な 役 割 を 選 択 し て よ い の か 迷 っ た ま ま に な っ た 。

② 自 分 の 役 柄 が 理 解 で き て い る か を 、 個 々 に 確 認 で き て い な か っ た 。

③ 脚 本 を い く つ か の 場 面 に 区 切 っ て 、 意 見 の 対 立 点 や 班 の 主 張 が 盛 り 込 ま れ て い る か を 話 し 合 わ せ る こ と が で き な か っ た 。 そ の た め 、 脚 本 づ く り に 参 加 し な か っ た 生 徒 が 演 じ 方 を 理 解 で き な か っ た 。

以 上 の 反 省 点 が 残 っ た 。

デ ィ ベ ー ト班 は 、 賛 成 側 は 当 初 か ら 賛 成 の 立 場 で あ っ た 男 子 生 徒 と 、 反 対 な が ら 賛 成 側 に ま わ っ た 生 徒4人 で 構 成 さ れ た 。 し か し 、 あ ら か じ め 反 対 意 見 の 批 判 を ワ ー ク シ ー ト に 記 入 し て い た た め 、 ス ム ー ズ に 賛 成 側 の 主 張 を 考 え る こ と が で き た 。 準 備 段 階 で は 、 リ ー ダ ー の 男 子 生 徒 が 中 心 と な っ て4人 に 調 査 結 果 や 主 張 の 柱 を 教 え る 形 を と っ て い た 。 ま た 、 反 対 側 の 主 張 や 質 問 は 、4人

が た や す く 想 定 す る こ と が で き 、 役 割 分 担 も 短 時 間 で 決 定 し た 。 反 対 側 は 「生 き 物 が か わ い そ う 」 と い う 、 感 情 的 な 理 由 を 抑 え る こ と が で き る か に 重 点 を お い て 助 言 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 賛 成 側 の 主 張 を 予 測 し 、 農 地 あ ま り の 現 状 や 、 水 門 締 め 切 り 後 に 冠 水 が 起 き た こ と 、

柱 を 立 て 始 め た 。

事 業 の 開 始 段 階 と 社 会 情 勢 が 変 化 し て い る こ と に 目 を 向 け て 主 張 の 比 較 的 討 論 が 苦 手 な 生 徒 が3人 所 属 して い た が 、 調 査 の 目 当 て が 発 見 で き た こ と に よ っ て 、 積 極 的 に 資 料 を 探 した り 、 原 稿 を 作 成 す る こ と が で き た 。 発 表 会 で

一11一

(14)

は 、 そ れ ぞ れ の 主 張 ま で は 整 理 さ れ た 意 見 が 出 た が 、 質 問 の 段 階 で は 途 中 で 話 を 遮 っ て 回 答 し た り 、 逆 に 質 問 を す る な ど 、 討 論 の ル ー ル が 徹 底 で き て い な か っ た 。 ま た 、 作 戦 タ イ ム で は 、 賛 成 側 で リ ー ダ ー の 男 子 生 徒 が 、 自 分 の 主 張 を 突 き 崩 さ れ っ っ あ っ た た め 、 仲 間 の4人 も 混 乱 し た 。 そ の た め 、 教 師 が や や 助 言 を し す ぎ て し ま い 、 自 分 た ち の 力 で 討 論 を 行 わ せ る 目 的 か ら は ず れ て し ま っ た 。

評 価 表 の 分 析 を 行 う と 右 の よ う に な る 。 お お む ね 自 分 の 主 張 を 展 開 す る こ と は で き た が 、 対 立 意 見 へ 的 確 に 答 え ら れ な か っ た と 感 じ て い る 。 こ れ は 、 ル ー ル に 沿 っ た 話 し合 い が で き な か っ た こ と へ の 自 省 や 、 時 間 の 制 約 で 十 分 に 発 言 で き な か っ た 不 満

と 考 え ら れ る 。 特 に 賛 成 側 で 「充 実 感 」 が 「C」 評 価 の 生 徒 が い る が 、 自 分 の 意 見 を 貫 き 通 せ な か っ た 欲 求 不 満 の 表 れ と 分 析 し た 。

た 。

<表2> 賛 成 側 反 対 側

A BC A B C

役 割 分 担 決 定 へ の 積 極 的 参 加

31 1 0

3 3

1 1

自 分 の 意 見 の 十 分 な 発 言 2[3

1

相 手 の 質 問 へ の 回 答

1 4 0 2 i 2 デ ィ ベ ー ト を 行 っ て の 充 実 感 2 / 2 3

2{O

I

ワ ー ク シ ー ト の 分 析

<表3> 第8時 0

3

03 aiz

X

鴨三

8 13

SIX

0

3 3

∩ U ∩ 乙

14 25 16132

n

= = =

×

こ の 検 証 授 業 で は 、 分 科 会 の 主 題 を う け 、 生 徒 の 問 題 解 決 能 力 を 高 め る こ と に 重 点 を 置 い た 。 様 々 な 資 料 や 意 見 に 接 す る 中 で 、 多 角 的 な 視 点 か ら 問 題 を 考 え て い く と 、 必 ず 生 徒 の 思 考 に 変 容 が 見 ら れ る と 予 想 し た 。 そ の 結 果 を 表3に し て み

た 。

当 初 か ら 賛 成 意 見 を 持 っ て い た 生 徒 は そ の ま ま だ が 、 反 対 か ら 「賛 成 」 「迷 っ て い る 」 に 意 見 が 変 わ っ た 生 徒 が 目 に 付 く 。 特 に デ ィ ベ ー ト の 賛 成 側 の 生 徒 は 、 「賛 成 」 → 「賛 成 」 3人 、 「迷 っ て い る 」 → 「賛 成 」2人 、 「反 対 」 → 「賛 成 」5 人 と 、 全 員 が 賛 成 の 立 場 に 変 わ っ た 。(資 料2参 照)

資 料2こ 鍛 階での自分の覗 をもう一度まとめましょう

私 はムツコ'助 セ ね ぜ 毅%3と 臨 ・ 及対 三纐 峡.鷲 今ぱ ・ムガ 的 のこ臆 編 と匙い翻 セしめて"

てb水 碧 が驚おLこるヒい,マ81る けとh穿ムtち のイ吏7長 図 セ 見ヱ わがるまうk 水 門 桝 誹 ・ 知Aんtと 亀 ろ。水 劇 謝 こ.Zた 訪 尉 莇 ・.Lの 巳 まセ 恥Aoき1評 柘 し7"励 轟 柵 セ と島"ま →』ムッゴ ・hn命 より の お撤 甘 と鮎 ・俵 マ咳 れ8.今 た とこ乙ε せ淑 あ 人恒 に観 金 芝…便 美 の に1e甘k† こる と 臣4暗 す.

ゆ 私1コ 賢成 三貢てマ・す。

一12一

(15)

6研 究 の ま と め と 今 後 取 り 組 む べ き 課 題 (1)研 究 の ま と め

地 理 分 科 会 で は 、 主 体 的 に 学 び あ う 学 習 を 通 し て 、 問 題 解 決 能 力 を 高 め る 指 導 法 の 工 夫 を 主 題 と し て 研 究 を 進 め 、 次 の 点 を 明 ら か に す る こ と が で き た 。

ア 調 べ 学 習 を 通 し て 、 興 味 ・関 心 を も っ て 課 題 を 見 い だ し 、 深 め る こ と が で き る 。 講 義 式 の 授 業 で は 受 け 身 型 だ っ た 生 徒 が 、 個 別 学 習 や グ ル ー プ 学 習 を 通 し て 、 自 分 の 興 味 ・ 関 心 に 基 づ い て 、 意 欲 的 に 課 題 を 発 見 し 、 深 め る こ と が で き る よ う に な っ た 。 イ 生 徒 は 、 グ ル ー プ 内 で の 学 び あ い を 通 し て 、 協 力 し て 課 題 を 追 究 し て い く こ と が で き

至2.

生 徒 は ロ ー ル プ レ イ や デ ィ ベ ー ト に よ る 発 表 を 通 し て 、 互 い に 話 し 合 い 、 助 け 合 う こ と に よ り 、 多 面 的 な 視 点 か ら 課 題 を と ら え る こ と が で き た 。

ウ 問 題 解 決 的 学 習 に お い て 、 課 題 に 関 す る 資 料 収 集 を 行 わ せ る た め に は 、 教 師 の 適 切 な 援 助 に よ り 、 段 階 的 に 実 践 を 積 み 重 ね る こ と が 大 切 で あ る 。

最 初 は 戸 惑 っ て い た 生 徒 に 対 し て は 、 個 々 の 能 力 に 応 じ た 教 師 の 援 助 に よ り 、 く り 返 し 調 べ 学 習 や グ ル ー プ 学 習 を 行 う こ と に よ っ て 、 次 第 に 課 題 設 定 や 課 題 解 決 の 方 法 を 身 に つ け て い く こ と が で き た 。

(2)今 後 の 取 り 組 む べ き 課 題

わ れ わ れ は 、 生 徒 が 自 ら学 び 、 考 え 、 さ ら に 相 互 に 学 び あ う こ と を 通 じ て 、 新 た な 課 題 を 発 見 す る 能 力 を 身 に 付 け さ せ る こ と を ね ら い と し て 本 研 究 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 こ の よ う な 指 導 方 法 を 工 夫 す る こ と に よ り 、 社 会 科 教 育 の 中 で 「生 き る 力 」 を は ぐ く む こ と が で き る と の 結 論 を 得 た 。 わ れ わ れ は 、 本 研 究 の テ ー マ を 達 成 し て い く た め に は 、 さ ら に 以 下 に っ い て 今 後 取 り 組 ん で い く こ と が 大 切 で あ る と 考 え る 。

ア 生 徒 の 興 味 ・関 心 を 引 き 出 す 教 師 の 助 言 の 工 夫

課 題 を 設 定 す る 際 に は 、 教 師 の 多 面 的 な 支 援 が 必 要 で あ る 。 生 徒 が 深 く考 え ず に 、 安 易 な 課 題 を 設 定 す る こ と が な い よ う に す る た め に は教 師 の 適 切 な 助 言 が 大 切 で あ る。

課 題 を 追 究 す る た め の 資 料 収 集 の 指 導 の 工 夫

調 査 活 動 行 う た め に は 、 地 域 図 書 館 と の 連 携 を 図 る と と も に 、 新 聞 ・雑 誌 ・ イ ン タ ー ネ ッ ト の 利 用 な ど に よ っ て 、 幅 広 い 資 料 を 収 集 す る こ と が 大 切 で あ る 。 ま た 、 調 べ 学 習 の 時 間 を 確 保 す る た め に 、 長 期 休 業 や 学 校 週5日 制 の 効 果 的 な 活 用 を 図 り 、 計 画 的 な 指 導 を 工 夫 す る 必 要 が あ る 。

ウ 発 表 形 式 の 学 び あ い を 深 め 、 新 た な 課 題 を 発 見 す る た め の 支 援 の 工 夫

他 者 と の か か わ り あ い が 苦 手 な 生 徒 が 多 い 中 で 、 協 力 す る 楽 し さ や 、 っ く り 上 げ て い く 喜 び を 感 じ る こ と が で き る 授 業 づ く り が 大 切 で あ る 。 こ の 点 で 、 テ ィ ー ム ・ テ ィ ー チ ン グ に よ る き め こ ま か な 指 導 は き わ め て 効 果 的 で あ る 。 ま た 、 生 き 生 き と し た 発 表 が で き る た め に は 、 日 常 の 学 級 の 雰 囲 気 づ く り が 基 盤 と な る 。

工 課 題 の 設 定 か ら 解 決 ま で の 過 程 に 対 す る 評 価 法 の 開 発

生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め 、 さ ら に 新 た な 問 題 解 決 的 学 習 に っ な が る た め の 評 価 法 の 開 発 が 必 要 で あ る。

一13一

参照

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