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― 知の宝石箱 ―図書館長

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Academic year: 2021

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館長ごあいさつ

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございま す。大きな夢を抱き、やりたいことが山ほどあ ると思います。図書館は、そんな皆さんの人生 に寄り添って、学生生活のサポートをします。

本を読むということは楽しい人生をつくること です。夢を実現するには、自分の中にその土台 をつくらねばなりません。野菜や果物を育てる 時、もっとも大切な事は、良い土を作ることで す。本を読むという行為は皆さんにとっての土

(土台)をつくることなのです。本は皆さんに 読まれることによって初めて皆さんの人生に語 りかけることができるのです。

 読書の方法には色々あると思いますが、最初 は興味にまかせて色々な分野の本を読むのがよ いでしょう。そのうちに自然と方向が定まって きます。ついでに自分の読書の履歴書を作って みましょう。その履歴書を眺めると自分の姿が 見えてきます。

 本学の図書館は、中央図書館である本館と分 館であるアジア関係図書館からなっています。

蔵書数は図書が60万冊を超え、学術雑誌は4千 種に及びます。所蔵する資料は英語、スペイン 語など学内の専攻言語をはじめ、ロシア語、オ ランダ語、 アラビア語など多くの言語に及び、

これらの言語圏の文学、歴史、芸術、社会科学 などの分野にわたる国際地域研究のための資料 を蔵書構成の特徴として収集しています。また、

これらの地域の文化的遺産である稀覯書も所蔵 しており、いくつかのスペシャル・コレクショ ンを形成して学内外の教育・研究の推進のため に資料提供を行っています。第5閲覧室(8号館 地階)には多読用図書を用意しています。皆さ んにとっては、目的に応じて図書が検索できる 主題別書誌データベースが便利ですよ。外部(接 続)データベースを利用して国内外の様々な情 報を得ることもできます。この他、図書館では 貴重書展示会、 シンポジウム、 フォーラム、出 版、図書を通じての国際交流や対外協力も行っ ています。

 図書館分館には本年度より京都国連寄託図書 館を併設しています。国連の主要機関や下部機 関・委員会の議事録や会議資料、それらを整理 した公式記録、国連の刊行物などを保存してい ます。現在、資料整理をおこなっており、4月 上旬に開館する予定です。学生の皆さんのご利 用をお待ちしております。

 図書館の利用方法ですが、本を読むといって もその目的は様々です。大学では、レポートや 論文を書くために読んだり、授業の準備のため に調べたりすることが多くなります。最近はネ ットを検索すれば何でも即座に知ることができ ます。ネット上に存在する無数の情報、それら を活用することは悪いことではありません。た だし、情報内容の吟味と確認が必要です。玉石 混交の中から有用な情報を得るにはそれなりの 知識と経験が必要です。本には出来上がるまで の物語と、世に出てからの歴史があります。本 を手に取って調べるのは確かに手間がかかるも のです。けれども、その手間が大切なのです。

1つの事柄を調べるために関連する様々の図書 を1頁ずつ繰って読んでいく、その過程で本は 私たちに新しい知と未知の世界を提供してくれ ます。ネット上でこのような体験はまず不可能 です。手間をかける中で、私たちは情報の内容 を判断し、取捨選択する力を培います。このよ うな過程の中から「新たなる発見」や「ひらめ き」を得ることもあります。これが大学での「学 び」です。まずは本学のホームページから図書 館を覗いてみてください。そして、新入生歓迎 ライブラリー・ツアーに参加するなど、早いう ちに図書館を訪れて、利用の仕方を身につけて ください。図書館は知の宝石箱です。そして皆 さんに活用してもらって初めて宝としての意味 を持ちます。毎日午前9時から午後9時10分まで

(土曜は午後5時まで、 祭日・休日は時間が異な ります)、図書館は皆さんを待っています。

うしろ よしふみ(教授・日本文学)

― 知の宝石箱 ―

図書館長 宇城 由文

新 入 生 の 皆 さ ん へ

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