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連 載 講 座

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Academic year: 2021

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゛ゝ

連 載 講 座

ク ロ ー ズ ア ッ プ ゛火 災 ″ ( 6 ) 一 消 防 統 計 か ら の ア プ ロ ーチ ー

初 期 消 火 の 話(その1: 初期消火従事状況)

財 団 法 人  消 防 科 学 総 合 セ ン ター 主 任 研 究 貝  日  野  宗  門

91  0   。 火 元 建 物 に ほと んど 損 害 を 与 え ず に 火 災 を

初 期 の う ちに 消 火 す る こ と は消 防 関 係 者 の 大 きな 夢 で あ ろ う。 現 実 にお い て は財 政 力 等 の   20 問 題 か ら 公的 消 防( = 自 治 体 消 防 )で は,「 火  19/

元 建 物 の焼 失 は や む を得 な い が 隣 家 建 物 へ の 延 焼 は阻 止す る 」 こ と を目 標 し て 消 防力 の 整 備 が 進め ら れて い る に の よう な 考 え 方 を も と に「 8 分消 防 」 の考 え方 が 導 き出 さ れて い る)。

そ れだ け に, 自 治 体 消 防 が 到 着す る まで の 間 に, 火 元 建 物 の管 理 者, 居 住 者等 が 行 う 初 期消 火活 動 に 期待 さ れる とこ ろ は き わめ て 大 きい とい え る。

今 回 及 び次 回で は, こ の初 期 消 火活 動 の 実 態 に 迫 る が, 第 1 回 目 の今 回 は, 初 期消 火 活 動 へ の 従 事状 況 を み るこ と に し よ う。

初 期消 火 あ り 初 期 消 火な し

(建物 火災. N=36879,昭和60年中)

図 1  初 期 消 火 従 事 状 況

lj  マ

 ̄ 11

( 建物 火災. 昭 和60年 中) 図 2  出 火 時 刻 別 初 期消 火 従 事 率

21.9

( 昭 和60年中の 竄京消 防庁 曾内 切藺 消火不従事建 紬火災. N・・517;

図 3  初 期 消 火 不 従 事 の 理 由 (「 火 災 の 実 態」( 東 京 消 防 庁) , 叩 和61 年 版 よ り)

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(2)

初 期 消 火 従 事 率 は , 深 夜 で 6割 , 昼 間 で 7 〜 8 割 で あ る

建 物 火 災 が 発 生 し た と き の 施 設 関 係 者等 の 初 期 消 火 従 事 率 は , 全 建 物 火 災 の 7 割 強 を占 め る ( 図 1 )。

し か し な が ら, 深 夜 の 火 災で は 6 割 前 後,

昼 問 で は 7 〜 8 割 の 従 事率 であ る。 なお , 夜 の 調 理時 問帯 (17時 〜20時 ) の 従事 率 が 最 も 高 く, 8 割 を こ え てい る( 図 2 )。

東 京 消 防 庁 の刊 行し てい る 「火 災 の実 態 」 に よ れ ば,初 期 消 火 不 従 事 の 理 由 の ト ップ は,

「発 見 が 遅 れ た 」 で あ る ( 図 3 )。 こ の こ と から 深 夜 の初 期 消 火 従 事 率 が 低 い こ との 背 景 に は,「 就 寝 中 」→「 火 災 発 見 の遅 れ」→「 初 期 消 火 不 従事 」 と い う 構 造 が あ る と 推 測 さ れ

る。

電 気 的 原 囚 て'発 熱

化 学 的 原 円 で 発 熱

熱 的 原 囚 で 発 熱

火源、 着火 物が 勣 く

材 質 、 構 造 が 不 良

使 川 方 泌 が 不 良

天  災  地  変 放 火・ 放火 の疑 い.

火遊 び

(6290)

(1236)

(11120)

(147)

(11265

O  内は「 碓遇」別全建物 火災件数( 昭和60年中)

図 5  「 経 過 」 別 初 期 消 火 従 事 率

2。 台所・ 浴室の初期消火 従事率は高く・ 空181 家,工事中 建物は低 い

初期消 火従事率 は出火 箇所 によっても異な

室 (8840 〉

下 (581 )

所 (5850 )

室 (20 85)

作 業 場 ・ 工 場 (3263

・K    (552 〉

(3345 )

外  川  (1859 )

? 冢 ?41, 工 本 中 の建 物 等 ( )010)

(  )内は出火爾所別全建 勧火災作数(昭和60年中)

図 4  出 火 箇 所 別 初 期 消 火 従 事 率

非放 火建物 人 呎{N =32650}

X 一 一 メ 敏人 攪物 大笑(N=4Z29)

図 6  出 火 時 刻 別 初 期 消 火 従 事 率( 昭 和60年 中 )

都 市 的 地 城

非 都 市的 地 城

( 建物火 災. N  =36879, 昭 和60年中)

図 7  地 域 別 初 期 消 火 従 事 率

−42 −

0      50      100

!005)      74.1 1196)       81.4

;5&8)      76.0

>290)      75.7 236)       81.4 120)       82  4 147)        59‑2

265〉         62、0

(3)

へ ●

り, 台 所 , 浴 室 で 高 く, 居 室 , 一 般 倉 庫 , 空 家 ・ 空 室 ・工 事 中 の 建物 等 で 低 く なっ て い る

( 図 4 )。

「空 家 ・ 空 室 ・ 工 事 中 の建 物 等 」 で 特 に 低 く な っ てい るこ と か ら類 推 さ れ る よう に , 初 期消 火 従事 率 は 出火 簡所 に 人 の 目が 屈 きや す い ( 出 火箇 所 付 近 に 大が い る) か否 か, 出 火

い る が , 深 夜 に おい て は 意 外 ( ?) に も 逆転 し て い る( 図 6 )。

こ れは , 深 夜 の 放 火 火 災 は 建物 外 周 部 か ら の 出 火 が 多 く ( 連 載 第 2 回 参 照 ), 通 行 人 等 の 目に と まり や す い こ と な ど が関 係 し てい る と 考え ら れる 。

箇所 に近づ ける か否 か等 に大 きく左右 される  4. 都 市的地域の方 が非 都市的地 域よりも初

も の と 思 わ れ る 。

3。 放 火火 災 の初 期消 火 従 事率 は全 般 に 低 い が , 深 夜 の非 放火 火 災 の初 期消 火 従 事率 は そ れ より も低 い

火 災 に 至 っ た 「 経 過」 別 に 初 期消 火 従事 率 を み る と,( 天 災 地 変 に の 場 合 , 主 に 落 雷 と 考 え ら れ る )」 に次 い で ,「 放 火 , 放 火 の疑 い , 火 遊 び 」 を 原 因 と す る 火 災 の 従 事率 が 低 く な っ て い る ( 図 5 )。

「 放 火 , 放 火 の 疑 い 」 火 災 (以 下 ,「 放 火 火 災 」 と い う 。) の 出 火 時 刻 別 従 事 率 は, 大 部 分 の 時 間 帯 で 非 放 火 火 災 の そ れ を 下 回 って

期消 火 従 事率 が高 い ( 図 7 )

都 市的 地 域 の方 が 火 を管 理 す る ( 火 災 を 覚 知 す る) 大 の 目 が多 い こ と が , 図 7 の よ う な 結 果 と し て 現 わ れ た の で は な い か と 思 わ れ る。

前 述 の 2, 3 と も 併 せ て 考 察 す る と,「 人 の 目 が 届 き や すい か 否 か ( 出 火 箇 所 付 近 に 大 が い る か 否 か )」 が , 初 期 消 火 従 事 率 を 左 右 す る 大 き な 要 因 の 一つ であ る と い え る 。

以 上, 初 期 消 火 従 事 率 に つ い て 述 べ て き た が , 次 号で は, 初 期 消 火 の 成 功 率 と そ の効 果 を み てい こ う。

こ の 欄 への ご 意 見 を歓 迎い た し ま す

「 こ の 図 表 は こ の よ う に も解 釈 で き る ので は ない か 」,「 消 防統 計 を 使 っ て こ の よ う な こ と は わか ら な い か 」 等 , 本 欄 へ の 質 問 , 要 望, 提 案 をお 待 ちし て お り ます。

連 絡 先 :( 財)消 防 科 学 総 合 セ ン タ ー 調 査 研 究 課  日野

T E L 0422(49)1113

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参照

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