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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 Change in sonographic brightness can predict pathological response of triple-negative breast cancer to neoadjuvant chemotherapy

(トリプルネガティブ乳癌に対する術前化学療法の治療効果と乳房超音波による腫瘍内部 エコー輝度変化の検討)

掲載雑誌名 Breast Cancer Vol.25 No.1 43–49頁 2018年

専攻名 外科系外科学(乳腺外科学分野)小松原(旧姓:松田)直子 内容要旨

背景:トリプルネガティブ乳癌と呼ばれるホルモン受容体およびHER2受容体陰性の乳癌治 療において, 術前化学療法(Neoadjuvant chemotherapy: NAC)に対する病理学的完全奏効

(pathological complete response: pCR)は予後予測因子として重要な指標であり, その 術前画像評価において乳房エコーは重要な役割を担っている.NAC奏効により腫瘍の縮小が 認められる以外に,奏効が認められているものに起こる腫瘍内部壊死,線維化はエコー輝度 の上昇をきたすことは日常臨床上認められる所見ではあるものの,これまでその輝度の評 価判定について十分な検討はなされていない. そこで我々は, NAC 前後のエコー輝度の変 化に着目し乳房エコー検査の治療効果(腫瘍縮小, 病理学的効果判定)と腫瘍内部のエコー 輝度の変化の関連について検討した.

方法:2011年から2012年にNACを施行した52名の早期トリプルネガティブ乳癌患者につ いて, 後方視野的に検証した.

NAC前後のエコー輝度変化をregion of interest (ROI)にて評価しpCR症例, non-pCR症 例の比較検討をおこなった. ROIはエコー画像上の腫瘍部位(T), 脂肪部位(F)にて測定 し, NAC前後の比(T/FA/B: T/FAfter/T/FBefore)および差(ΔT/F: T/FAfter - T/FBefore)を数値 化し評価した.

結果:52名の年齢中央値は52歳(26-77歳), 両群間の患者背景に有意差は認められなか った.対象症例のうち20症例(38.5%)がpCRとなった. pCR群のT/FA/Bの中央値(0.90;

range, 0.27– 3.79)は,non-pCR群(0.49; range, 0.10– 1.10)と比較し有意に変化率が高 かった(P<0.001). また,pCR群のΔT/Fの中央値(0.46;range, -0.57- 3.73)は,non- pCR群(0.07;range, -0.42- 0.79)と比較し,こちらについても有意に変化率が大きかっ た(P<0.01).

結論:ROIによるエコー輝度変化の評価は, トリプルネガティブ乳癌においてNAC治療効果 判定の有効な方法となりうることがわかった. この結果により,抗癌剤に対する効果判定 は腫瘍縮小のみならず腫瘍内部の質的変化も重要な判定基準と考えることができる.今後,

乳癌の他のサブタイプにおいての症例との比較検討を行っていく予定である.

参照

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