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眼症のバイオマーカーの開発 4

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)

ホルモン受容機構異常に関する調査研究 分担研究報告書

バセドウ病眼症の病因・病態の解明と診断・治療法の開発に関する研究 研究分担者 廣松雄治 久留米大学医療センター 病院長(教授)

研究要旨:

1)日本甲状腺学会、日本内分泌学会の臨床重要課題「バセドウ病悪性眼球突出症の 診断指針と治療指針」の改訂を行った。さらに「甲状腺眼症診療の手引き」をまとめ ている。

2)ステロイド・パルス療法の有効性と安全性に関する多施設共同前向き研究を継続 した。

3)国内で開発中の新しい TSAb 法が眼症のバイオマーカーとして有用であることを 論文に準備中である。

4)喫煙と眼症の関連について特に MRI 所見との関連性を明らかにし、論文に公表し た。

A.研究目的

1. 「 バ セ ド ウ 病 悪 性 眼 球 突 出 症 の 診 断 指針と治療指針」の改訂とその周知 2. ステロイド・パルス療法有効性と安全

性に関する多施設共同前向き研究 3. 眼症のバイオマーカーの開発 4. 眼症のリスク因子、予後因子の検討

B.研究方法

1. 年に 3 回会議での改訂についての討 議や、甲状腺学会や内分泌学会での教 育 講 演 や 学 術 雑 誌 な ど で の 周 知 お よ びパブリックコメントを経て、改訂版 の公開を図る。

2. ステロイド・パルス療法有効性と安全 性 に 関 す る 多 施 設 共 同 前 向 き 研 究 を 推進する。

3. 新しく開発されたTSAbやその他のバ イオマーカーについて、これらの臨床 的意義について検討する。

4. 喫 煙 と 眼 症 と の 関 係 に つ い て 検 討 す

る。

(倫理面への配慮)

連 結可 能 匿名 下の も とに 前向 き 研究 を行 っており、個人情報が漏れる心配はない。

本学の倫理委員会の承認後、文書による説 明・同意を得て行っている。

C.研究結果

1. 日本甲状腺学会のホームページ上に

「バセドウ病悪性眼球突出症の診断指 針と治療指針2018」を公開した。

(http://www.japanthyroid.jp/doctor/i mg/basedou02.pdf)

さらに「甲状腺眼症診療の手引き」の 刊行予定 である(現在 、第3校正中)。 2. ステロイド・パルス療法の有用性に関す

る多施設共同研究:現在6施設で継続 中である。

3. イ クオリン 発光を用 いた新し い TSAb 測定 法の有用性 について、 日本甲状腺 学会 や国際甲状 腺学会にて 報告し、現

(2)

27 在、論文にまとめている。

4. 本学にてパルス療法を受けた症例92例 を対象 に喫煙と眼症の関連性を検討し、

喫煙が眼症の重症度と関連するリスク 因子であることを論文にまとめた。

MRIで評価した眼症の重症度との関連 をみた最初の報告である。

5. 本学にてパルス治療を行いその後追加 治療が必要であった症例を対象に、予 後の予測因子について解析した。治療 前の因子としてはCASとMRIで計測 した後眼窩面積が、パルス療法1か月 後の因子ではCAS、腫大筋の信号強度 比、後眼窩面積が有意なリスク因子と して抽出された。現在、論文にまとめ ている。

D.考察

MRI を導入した「バセドウ病悪性眼球突 出症の診断指針と治療指針」の改訂を行っ た。MRI を組み込んだ指針は世界で最初で あり、今回の改訂ではさらに利便性の向上 を図った。眼症の病態を適切に評価し、そ の病態に応じた診断・治療指針であり、眼 症の診療に寄与するものと期待される。

眼 症の バ イオ マー カ ーと して 国 内で 新た に開発された TSAb 測定法はバセドウ病眼 症のついて有用性が高い。英文誌を通じて 世界に発信予定である。

喫 煙は 眼 症の 重症 度 と関 連す る リス ク因 子であることを再確認した。

E.結論

1. 「 バ セ ド ウ 病 悪 性 眼 球 突 出 症 の 診 断 指針と治療指針 2018」をまとめた。

眼症の前向き研究を継続し、今後はエ ビ デ ン ス に 基 づ く 指 針 の 改 訂 を 行 う

予定である。

2. 新しいTSAb測定法は眼症の有用なバ イオマーカーとして期待される

F.健康危険情報 該当なし

G.研究発表 1. 論文発表

1) 江口洋幸、中村由育、谷淳一、山田健 太郎、児玉良太郎、手島靖夫、廣松雄 治:喫煙とバセドウ病眼症の関連、日 本体質医学会雑誌、80(1):13-21、

2018.

2. 学会発表

1) 廣松雄治:バセドウ病悪性眼球突出症

(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針、

第60回日本甲状腺学会学術集会、大 分、2017 年 10 月 5-7 日

2) 廣松雄治:甲状腺眼症の診療ガイドラ イン update、第 90 回日本内分泌学会 学術総会、京都、2017 年 4 月 20-22 日

H.知的財産権の出願・登録状況 1. 特許取得

該当なし 2. 実用新案登録

該当なし 3.その他

特記事項なし

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