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研究の進め方

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Academic year: 2021

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(1)

(

一財

)

日本建設情報総合センター平成

27

年度研究助成

映像を活用した統合型データモデルの研究

1

研究代表者 須田清隆 ㈱環境風土テクノ

建山和由 立命館大学理工学部 教授 蒔苗耕司 宮城大学 教授

渋谷義博 トライポッドワークス㈱

可児憲生 可児建設㈱

本田陽一 ㈱環境風土テクノ 小浦場博 ㈱環境風土テクノ

(2)

研究の進め方

(中小建設業の情報化:

IOT

映像による振り返り(

CIM

)利用 建設技術の知財化・資産化 段階検査などの簡素化

実施会社(地元企業)

愛知県 可児建設※1、2 大興建設※1、2 宮城県 橋本組※1、2 愛媛県 愛亀※1

山口県 協和建設工業

2.映像に対する認知に関する研究

3.映像の数値化に関する研究

統合型データモデルの提案 1.実践的な試行調査(14現場)

映像の情緒的分り易さの活用

映像の論理的解り難さの改善

情緒に論理を組み込む映像情報

受注から竣工まで

①社内研修会

②実施計画書指導

③社内検討会

④公開見学会※1

⑤事後評価会

⑥学会発表指導※2

試行調査では、映像利用の経験がない施工会社に、映像を利用する意味や価値を理解させたうえで、映像利用の効果を明確にし て現場展開を図っている。

(3)

映像に対する認知に関する研究 映像に対する認知に関する研究 映像に対する認知に関する研究 1.実践的な試行調査(14現場)

中小建設業を対象にした映像を活用した施工管理への試行実験

3

(4)

1.1 基本装置

映像のリアル表現装置

WEB

化)

映像情報の集積装置

(入力装置と

DB

システム)

現場映像システム

マルチネット ワークカメラ

マルチネット ワークカメラ 映像データ

映像 DB

映像の収録装置

(カメラとタイムラプス装置)

現場の状況に応じて、カメラの設置 位置や撮影方向を決める。

特に、土木の現場では電源や通信 の確保が困難な場所が多く、発電機 や通信方法の選択に苦労している。

本社や発注者にID,パスワードを提 供し、どこからでもWEB上でリアルタ イムにタイムラプス映像の確認を可 能にしている

前日の映像をDBに登録することで、

当日や翌日に現場の状況の振り返 りながら現場記録をテキスト入力す るなどDB環境を提供している。

(5)

5

1.2 関連設備

現地映像集積装置

起動手順・各配線確認、電源接続 ビューカムから通信 ④→③ ビューカムからハブ ④→② NVRからハブ ハブから各カメラ カメラ 起動手順①コンセントメインスイッチON

②コンセント各機器スイッチON

②ラン用ハブON(自動復帰)

③無線通信機ON(スライド式)

通信状況を確認 緑→良好 黄色→弱い

④ビューカムON(ボタン式)

LED点灯を確認

⑤NVRレコーダON(転倒式)

LEDの点灯と

HDDの動作チェック(LEDが点滅)

ビューカムステイション

ラン用ハブ電力供給1~4

WiMAX無線通信機

NVRレコーダー(HDD)

スイッチ

スイッチ

スイッチ

コンセントスイッチ

各社が工夫して現場での映像集積装置の管 理ボックスを開発運用(可児建設提供)

管理ボックス設置状況(可児建設)

ソーラパネルによる電源確保でカ

メラ装置を運用(橋本店提供) カメラ設置金具(愛亀提供) 発電機と管理ボックス(愛亀提供) 管理ボックス車両搭載(愛亀提供)

カメラ設置状況(可児建設提供)

(6)

1.3a 映像事例(施工品質の証明)

【品質の証明】

コンクリートの品質バラツキを防止 する上で、打設方法やバイブレー ターでの締固め方法を映像にて確 認し精査する。

【現場教育及び社内教育に活用】

コンクリート打設については映像で 事後確認を行い、よりスムーズな施 工を行えるように所内研修会を開 催し改善点を抽出し改善策を講ず る。

実証現場:平成26年度名二環春田野2高架橋中下部工事

(発注者中部地方整備局 愛知国道事務所 請負者大興建設)

(7)

7

実証現場 名取川閖上10工区堤防災害復旧工事

((発注者:国土交通省東北地方整備局 仙台河川国道事務所 請負者橋本店)

1.3b 映像事例 ( 工程進捗検証: 4 / 6 ~ 7 / 28)

【工程進捗の管理】

復興現場の映像情報を、通期で 編集することで、工事全体の重 機配置や施工手順を、工事進捗 要件や進捗を阻害している要因 など工事記録として社内で活用し ている。

(8)

実証現場 平成27年度今治管内舗装補修他工事

(発注者:本州四国連絡高速道路㈱ しまなみ今治管理センター 請負者愛亀)

1.3b 映像事例 ( 車線規制 )

【公衆災害対応】

高速道路橋梁部の補修工事で、

車線規制による交通車両への影 響を確認。

(9)

9

映像の効果 見られ方(着眼点)

◆タイムラプス映像による工事の振り返りが容易

◆工事進捗状況の見える化が実現

工程進捗

◆時系列でより詳細な作業手順が確認

◆品質の不良要因の確認が迅速化

◆映像により出来映えの確認

品質・出来映え

◆遠隔でも現場のリスク確認が可能

◆本社や発注者などとのコミュニケーションが良好

安全・衛生管理

◆映像が俯瞰的なため、人目線より幅広い空間認知が可能

◆周辺の交通など公衆災害への配慮が徹底

公衆災害

◆時系列の映像から施工の理解が分り易くなっている。

◆映像の社員教育などの利用が容易

技術継承・施工技術

1.4 映像利用の直接効果

(10)

映像に対する認知に関する研究 映像に対する認知に関する研究 映像に対する認知に関する研究

2.映像に対する認知に関する研究

映像利用による知覚や記憶の覚醒について、作業日報の文書内容から検証

(11)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

現場代理人 監理技術者 品質管理者 行政担当者

(文字数)

記録一件あたりの記入文字数の比較

常駐者 非常駐者

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

現場代理人 監理技術者 品質管理者 行政担当者

(記載率)

作業日

100

日当たり記載率

2.1

映像利用の効果(

DB

に書き込まれた作業日報のテキスト分析)

11

常駐者 非常駐者

映像利用■ 映像利用

映像利用■ 映像利用

映像利用により、常勤非常勤共に、知覚と記 憶が覚醒し情報の理解力(発想力)が増す 映像利用により、非常勤者に視覚の拡大によ

り常勤者に近い情報の共有化が進む

知覚の拡大 視覚の拡大

映像未利用現場:土工事(工期

8

か月、映像利用現場:コンクリート構造物(工期

10

ヶ月)を選定)

(12)

始点言語 想起方向 終点言語 連想確率

1 注意

←→

現場

0.333

2 施工

←→

0.316

3 作業

立会

0.300

4 作業

依頼

0.300

5 なる

確認

0.300

6 現場

←→

注意

0.273

想起言語 想起確率

1 立会

0.082

2 依頼

0.080

3 無い

0.064

4 行う

0.056

5 確認

0.045

6 鉄筋

0.043

連想確率順 想起確率順

2.2

単純マルコフ解析による意識分析

単語マップおよび文章平均配置(数値は文章番号) 63 中核語

想起確率が大きく、

印象度が強い言葉

クラスター

連想確率が強い言 葉が結びつく関係 グループを表す

工事日報に現れる単語の関係を評価することにより意識構造を分析

(1)同じ文章中に現れる単語(共起語)とその確率(共起確率)を計算

(2)共起確率の連鎖を仮定した極限確率を計算

(5)単語の連想確率の強さと結びつきの強い単語の関係をプロット

分析の手順 半径方向:連想確率の強い単語を中心に配置

円周方向:想起確率が相互に大きい単語を近傍に配置

(3)共起確率を単語の組み合わせにおける連想確率とする

(4)極限確率を単語が最終的に想起されうる確率(想起確率)とする

(6)中核語と単語のクラスターを整理

番号は文章番号であり、文章中 の単語の平均位置を示す

(13)

映像利用(現場代理人)

(混乱した意識の内容)

単語マップおよび文章平均配置(数値は文章番号)

図 エラー! 指定したスタイルは使われていません。-1 ケース1分析結果 映像未利用 現場 現場代理人 (主要単語抽出・原文)

映像利用(現場代理人)

(強い意識レベルと意識の内容が明瞭)

単語マップおよび文章平均配置(数値は文章番号) 63

図 エラー! 指定したスタイルは使われていません。-1 ケース1分析結果 映像利用現

現場代理人 (主要単語抽出・原文)

13

2.2a 映像利用による意識レベルへの影響

意識の内容

着眼点(クラスター)

(工程進捗)

(品質・出来映え)

(安全衛生管理)

(公衆災害)

(技術継承)

意識のレベル 中核語

確認 指示 対応

(14)

映像利用経験(

15

年) 映像利用経験(

35

年)

14

2.2b

映像利用による知覚(記憶)の覚醒に個人差

(

情緒的差異)

情報量が増加

(15)

施工 管理 工程

進捗 品質 出来 映え

技術 継承

安全 衛生 公衆

災害

災害 対応

計測 補完

映像から判断できる情報種類

N=5

から8)

確認 指示 対応 現場代理人

監理技術者 品質証明員 行政監督

映像の着眼点(優先度・重要度)

M=(0,1,2)

品質出 来映え

映像利用効果の高い状況では、映像の利用主体別に、映像に表現される情報種類別に、

且つ行動種類別に、着眼点があり重みづけが利用主体のノウハウとして存在している。

利用主体

J=4)

検証2:映像の認知構造

行動種類

A=

)

映像の重要度で重みづけ

15

想起性が強い 中核語(意思)

情緒的な評価

(重み付け)

連想性が強い

クラスター

(

着眼点)

認知被験者

映像の見方(情緒)に道筋(論理)をつけて意味を伝える

2.3 施工空間の認知構造(見えてる風景が同じでない?)

情緒的な評価 重要:

2

参考:

1

該当なし:

0

(16)

2.4a 映像に見せ方を tag 付する

(17)

2.4c 映像の持つ tag 検索

18

検索事例(検索条件)

工事名称 名二環春田野

2

監理技術者

品質・出来映え 最大値

2.0

上段

確認している映像の チャートマップ

下段

確認している映像の 平均チャートマップ

(18)

2.4d 特定した映像(タイムライン)への情報付加

映像が撮影された時間経 過を表すタイムライン

タイムラインに表記したリ スク個所なども評価メモ 映像に追記した評価メモ

気温や騒音などセンサー 情報

工事情報

(19)

3. 映像の数値化(映像解析)に 関する研究

19

(20)

特徴点抽出と視差計算 一点撮影(アクションビデオ)

120枚のスライド抽出

点群による

3

次元化

多視点写真から特徴点の抽出とバン

3.1

映像の数値化(

3

次元化)

(21)

点群データ(現況再現 設計データとの差異(設計照査

3.2

映像の数値化(設計精査)

(22)

3.3

映像の数値化(スケール表示と物体検知)

(23)

4.まとめの提案

23

(24)

本研究では、技術者の経験や役割に よって異なる空間認知の個体差の修 正を目的に、

①映像の切り出し方を反映させ

tag

情報を組み込むDB技術や

②映像から数値化スケール化を図る 映像解析技術により、

情緒的な映像に論理性を補完した 合型データモデルを提案している。

4.1

統合型データモデル

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24DY TimeLupse

Camera Tag

Sensor Tag

重機

Temp:26 Hum:30%

映像解析システム(映像にタグ情報を収納)

データモデル型(統合型データモデル)

情報種類別重みづけtag

評価映像

映像データベース(データベースにタグ情報を収納)

選択映像重みtagチャート

検索映像

検索映像平均tagチャート

統合型データモデル

特徴点抽出と視差計算 一点撮影(アクションビデオ)

120枚のスライド抽出

点群による3次元化

多視点写真から特徴点の抽出とバン

ドル調整と点群生成 20

DB

技術

映像解析技術

(25)

25

今後、これらの成果を踏まえて実証を重ねて、高齢化が進む中小建 設業を対象にして生産性や安全性とともに地域企業としての技術伝 承など映像を活用した情報風土づくりを支援していきたいと考える。

4.2

最後に

(26)

ご清聴ありがとうございました

参照

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