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局地気象改良に関する研究(最終報告)

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Academic year: 2021

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防災科学技術総台研究卦沽 第23号  1970左F3月

551,524:551,574.2:551,509.6−2:551,584.2

冷害気象の局地的発現機構ならびに人工霧による 局地気象改良に関する研究

(最終報告)

Stud−ies on the Mechanism of Occurrence of

Coo1Summer at a Sma11Area and−the

Modificati㎝of Loca1Weather by an

       Artificia1Fog

       (Fina1Report)

ま え が き

 冷害年において狭い地域のなかで生ずる異常低 温の発現機構を解明すること,ならびに人工霧に よる防冷防霜法の実用化のために必安な諸問題を 解決するために,昭和41年度を初年度とする標記総 合研究が3カ年計画のもとに実施された.

 この総合研究の研究越目ならひに担当機関は次 のとおりである一

 (1)冷讐気象の局地的発現機構に関する研究     科学技術庁 国立防災科学技術センター  /2)人工務防冷広に関する研究

    農林省 農業技術研究所  (3)蒸発防」.ヒ剤に関する研究     通商産業省 資源技術試験所  (/l) 人工霧による放射抑制傲構に関する研究     。堕輸省 気象研究所

 〜 総合的推進

    科学技術庁国立防災科学技術センター  この研究¢)初年度の成果については,すでに中

問報告として防災科学技術総合俳究速報第7号

㌧昭和42年3月・国立防災科学技術センター)

で報告されている一本報はこれをうけて,主とし て第2年度およひ第3年度の成果を中心にとりま

とめられた最終報告である一

 本総合研究はその目的からも明らかなように・

大別して冷害気象の発現機構に関する研究と.人

工霧による防霜防冷法に関する研究との二つの部 門から成っている。このうち,国立防災科学技術 センターが担当した,冷害気象の局地的発現機構 に関する研究においては、その対象を海岸付近の 冷海水温の影響を強くうける区域に隈定して,現 地観測と埋論の両面からこの区域の夏期気温の成 立機構についての究明を行なった.この結果,海岸

から知よそ5㎞という距離を境にして,これよ

り海に近い区域と然らざる区域とては全くタイブ の異なる気侯条件に支配されることが判明した。

すなわち,海岸から5km以内の区域では海の影

響が腿めて大きく,接地気層の溢度ぱ天候条件如 何にかかわらず絶えず表層海水温程度に抑えられ,

いわゆる冷害常習地となるてあろう・ところが多 照条件下においては低海水温の影響は海岸から5

km〈らいまでの問に急遼に滅少し,これより内 陸部では海岸からの距離に伴なって気温は漸増は するがほぼ一様に近い・ただし,少照条件下では 海岸から少くとも30km程度 までの区域は海岸 部と同様な低温に支配される・従ってこの区域で は多照と少照との発生頻度の組合せ如何によって,

いわゆる冷害気象型となったり豊作気教型となつ たりで年次尚の変動のはげしい地帯を形成するこ とになる一また,対策的にみれぱこの区域こそが 重点地帝の一つとなるわけである・

一1一

(2)

防災科学技術総合研究報告 第23号

 一方,人工霧関係の研究に拾いては,農業技術 研究所が霧発生装置の開発とその実用的効果の判 定とを担当した・ここでは3種類の方式の発生装 置が製作されたが,このうち加熱噴霧、ぢ式以外の

ものは不調に終ヅ咳た加熱噴霧式に拾いても必 ずしも所期の噴霧量を確保することはできなかっ た・すなわち,発生装置の錦発にはまだまだ問題 り,早期に完結されることがのぞましい一このよ うな研究が。この総合研究のなかから生れたとい うことは総合研究のもつよさの一」つであり,今段 の総合研究のあり万に一一つの参考資科を提供する

ものである一

が残っているが,試作機による野外実鹸り結果に よれぱ純放射の滅少作用,ならびに作物の保護作 用の両面に拾いて著しい効果を認めることができ,

実用化にかなり近づいたと言い得る.なお,野外 実験を通じて寒夜の気象条件から,霧発生装置の 開発方向としては数少ない大型機の製作よりも簡 便な小型機を数多く使用するという方同で検討し た方がよいという結論が得られたことも一つの成 果であつた.

 気象研究所の研究成果は従来ごく大雑把に拾さ えていた人工霧の放射抑制率に対して,精密な評

ユ970年3月

価を与えたものであり,効果に対する信頼性の増 大に寄与するところが大きかった一なお,この研 究では未完のまま終っているが霧層の放射伝達機 構に関する理論的研究は学術的に重要な問題であ  資源技術試験所に倉いては,人工霧発生に使用

する蒸発抑制剤の改良が行なわれた。蒸発抑制剤 は温度特性をもち,抑制能力がある温度範曲内で 1か発揮できないので,使用目的に応じて特作の 異な一・た剤をパ1いることが効果的である・ところ が従来は橦類が鹿めて少なかったので,このよう な撰択ぱできなかった一資源技術試験所の研究は,

この道を開くために行なわれたもので,二三か年の 研究の緒果温度特性の異なる檀々の蒸発抑制剤の 製造方法の開発に成功したUで所期の目擦は達成 することができたと地、われる.

 以上概観してきたように,必ずしもチ期どおり の成果を挙げることはできないで,今後に残され た問題も多いが,三か年の研究こしてはひと言ず 満足しなけれはならないであろう一

 終りに,この研究の総合的推進には,主として 国立防災科学技術セノタ■第 研究部の宥賀世治一 小沢行雄 岩切敏の三名が当ったことを付記して

おく.

一2一

参照

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