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コンテンツ制作・流通の構造に関する ヒアリング調査報告書

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Academic year: 2021

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平成17年度日本自転車振興会補助事業

デジタルコンテンツ産業動向調査研究事業

デジタルコンテンツ市場に関する調査研究~

コンテンツ制作・流通の構造に関する ヒアリング調査報告書

平成18年3月

財団法人デジタルコンテンツ協会

(2)

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

(3)

はじめに

1.調査の目的

デジタルコンテンツ産業動向調査研究事業は、デジタルコンテンツの動向と課題を明らかにする ことにより、関係者の将来展望の一助となし、ひいてはデジタルコンテンツ産業の振興を図ること を目的としている。

即ち、変化の著しいデジタルコンテンツ産業の動向を市場規模や事業者動向、利用者動向から把 握・提示することである。

2005 年は、4 月に開始した USEN の ISP やネットワーク事業者を問わずに利用できる無料の映像 配信サービス「GyaO」、8 月にはアップルによる日本版 iTunes Music Store の登場によって、ブロ ードバンド上の映像・音楽配信ビジネスが加速した。

「GyaO」はブロードバンド放送の先駆けとして、3 月 16 日現在、800 万人の視聴登録者を獲得し、

様々なコンテンツホルダーとの提携による特徴的なコンテンツ配信サービスの提供等、注目を集め ている。また、番組ネット配信に参入する放送局の動きも相次いでおり、流通の多様化によるコン テンツ産業の構造変化、業界再編の動きと相まって、映像・音楽配信に関するコンテンツ関連事業 者の動向から目が離せない状況となっている。

このような変化に伴い、今後、コンテンツ制作者(事業者・クリエイター)は、コンテンツとメ ディアの各産業構造の実態を把握した上で、新たなビジネスチャンスを模索することが重要である といえる。

従って、本調査研究業務により、コンテンツ制作・流通の構造を明らかにすることで、政府・地 方公共団体における政策形成や、事業者の事業企画に役立つことを企図する。

2.調査の内容

各種業界団体、業界関係者を対象に、下記の分野、流通メディア別のコンテンツ制作・流通の構 造についてヒアリング調査を行った結果、本報告書に記す状況が明らかとなった。

◇映像産業 ◇音楽産業 ◇ゲーム産業 ◇図書・新聞産業

◇インターネットコンテンツ産業 ◇携帯電話コンテンツ産業

(4)

目次

1.映像産業の構造の特徴... 1

■アニメ ...1

■テレビ放送...2

■映画 ...2

■インターネット...3

■携帯電話...3

映像関連企業数・就業者数...4

経済産業省 平成 16 年特定サービス産業実態調査... 4

2.音楽産業の構造の特徴... 6

■CD ...6

■オンライン配信 ...7

■携帯電話配信...7

■テレビ・ラジオ放送...7

■コンサート...7

■カラオケ ...7

音楽関連企業数・就業者数...8

3.ゲーム産業構造の特徴 ... 11

■家庭用ゲーム機向けソフト/PC 用ゲームソフト... 11

■オンラインゲーム ... 12

■携帯電話向けゲーム... 12

■アーケードゲーム... 12

ゲーム関連企業数・就業者数... 13

4.図書・新聞産業の構造の特徴 ... 16

■図書 ... 16

■新聞 ... 16

図書・新聞関連企業数・就業者数 ... 17

5.インターネットコンテンツ産業の構造の特徴... 19

■映像配信... 19

■音楽配信... 19

■オンラインゲーム ... 20

■文字情報配信... 20

インターネット関連企業数・就業者数 ... 21

6.携帯電話コンテンツ産業の構造の特徴... 24

■映像配信... 24

■音楽配信... 24

■携帯電話向けゲーム... 24

■文字情報配信... 25

携帯電話関連企業数・就業者数... 26

(5)

1.映像産業の構造の特徴

映像コンテンツ市場は、映像ソフト、テレビ放送、映画、インターネットの動画配信、

携帯電話の動画配信に分けられる。特徴として、アニメ・映画に関しては、映像ソフト メーカー、テレビ局、映画配給会社、制作会社などが製作委員会を組織し、各メディア に対する流通の権利ホルダーになることにより、コンテンツのマルチウインドウ化が促 進されていることが挙げられる。この権利ホルダーのもとで制作に携わる体制は、アニ メ、テレビ番組、映画など各ジャンルで異なるものとなり、専業の制作プロダクション が存在する一方で、複数ジャンルにまたがる制作プロダクションも多数存在する。また、

この制作プロダクションのもと、コンテンツの一部を制作するプロダクション、個人ク リエイターが制作業務に携わっている。

流通に関しては、映像ソフトは卸業者を通して小売店・レンタル店が行い、テレビ番 組はテレビ局が放送を行い、映画は映画配給会社の配給する映画を映画館が上映するこ とにより行われている。インターネットコンテンツの流通はコンテンツプロバイダーが、

携帯電話コンテンツはコンテンツプロバイダー、キャリアにより行っている。

■アニメ

映像ソフトメーカー、テレビ局、映画配給会社、アニメ製作プロダクションのほか、

玩具メーカーなどが参画して製作委員会を組織し、各メディアに流通する際の権利ホル ダーとなることが多い。制作に関しては、日本動画協会正会員社34 社等のアニメ製作 プロダクションのもと、制作会社約300社、日本アニメーション協会会員177名等の制 作者、脚本家、アニメーター、日本音声製作者連盟会員社68社等のアニメ音響制作者、

声優約2,000名などが携わっている。また、制作の一部を行うCGプロダクション約160

社、日本ポストプロダクション協会正会員社102社をはじめとするポストプロダクショ ン約350社は、アニメに加え、そのほかの映像制作も行っている。

流通に関しては、各メディアの権利ホルダーが販売・放送・配給・配信を行う。映像 ソフトは、日本映像ソフト協会正会員社37 社をはじめとする映像ソフトメーカーから 卸業者を通じて、小売店や、日本映像ソフト協会レンタルシステム加盟店5,706店をは じめとするレンタル店に出荷されている。テレビ放送は、NHK および民放キー局がア ニメ番組の放送を編成し、地方局もこれを放送することで全国放送が行われている。最 近では、アニメ専門チャンネルやその他のチャンネルにより、衛星放送やCATVでもア ニメ番組が放送されている。アニメ映画は、映画配給会社の配給により、映画館 2,926 スクリーンの一部で上映される。インターネットコンテンツは、アニメ専門や映像のコ ンテンツプロバイダーを通じて配信されている。携帯電話コンテンツについては、モバ イルコンテンツフォーラム会員社 222 社をはじめとするコンテンツプロバイダーから キャリア3社を通して配信されている。これまで短いアニメ動画の利用が中心であった

1

(6)

が、2006 年には旧作テレビアニメ番組を丸ごと配信するアニメ専門プロバイダーも登 場している。

■テレビ放送

地上波127局、衛星放送272局、CATV事業者547社のテレビ局がテレビ番組を放送 している。日本民間放送連盟加盟社のテレビ局は202社を数えるが、5社の民放キー局 の下に系列化され、全国放送を行っている。このため、地方局はキー局が製作・編成し たテレビ番組を放送することが多く、自社製作番組はごくわずかである。民放キー局は 広告収入を主な収益源としており、映像ソフトや映画などエンドユーザー負担によるコ ンテンツビジネスとは全く異なるビジネスモデルとなっている。テレビ番組の権利は、

主に NHK および民放キー局が独占してきたが、最近では地方局製作番組も注目され、

製作プロダクションと権利を共有するケースもみられる。テレビ番組は、これらテレビ 局とともに、全日本テレビ番組制作者連盟正会員社73 社をはじめとする映像制作会社

約1,000社により制作され、日本映画テレビプロデューサー協会正会員490名をはじめ

とするプロデューサー、ディレクター、シナリオ作家協会会員353名をはじめとするシ ナリオライター、日本映画テレビ技術協会普通会員の法人267社、個人2,308名をはじ めとする技術者、音楽制作会社・音楽スタジオ約150社、俳優等が携わっている。

流通に関しては、一次利用としての放送に加え、二次利用として映像ソフト化が行わ れてきた。最近ではインターネット配信が注目されており、映像コンテンツのプロバイ ダーがテレビ番組を配信するケースもあるが、テレビ局自らがインターネット配信を行 うようになってきた。特に IP マルチキャスト方式は放送として認められる方向で放送 と通信融合の動きが進んでおり、これによりさらにテレビ局のインターネット活用が進 むものと考えられる。また携帯電話では、テレビ番組のサイマル放送にデータ送信を加 えたワンセグ放送が2006年4月より開始される予定であり、テレビ放送自体が多メデ ィア化していく方向にある。

■映画

邦画は、映像ソフトメーカー、テレビ局、映画配給会社、映画制作プロダクションな どが製作委員会を組織して権利ホルダーになり、各メディアへの流通を行うことが多い。

洋画に関しては、映画配給会社約100社が国内流通の権利ホルダーとなる。制作は、映 画製作者協会会員社58 社等の映画制作プロダクション、映像制作会社約 1,000 社の一 部により制作され、日本映画テレビプロデューサー協会正会員490名等のプロデューサ ー、日本映画監督協会会員580名等の映画監督、シナリオ作家協会会員353名等の脚本 家、日本映画撮影監督協会会員 290 名等の撮影監督、音楽制作会社・音楽スタジオ約 150社、撮影スタジオ約 400社、CGプロダクション約160社、日本ポストプロダクシ ョン協会正会員社102社等の約350社のポストプロダクション、俳優等が携わっている。

(7)

流通に関しては、一次利用として映画配給会社の配給により、映画館2,926スクリー ンで上映されている。二次利用として、映像ソフト化、テレビ放送、インターネット配 信などが行われている。

■インターネット

基本的にアニメ、テレビ番組、映画の二次利用が多く、各映像コンテンツの権利ホル ダーからコンテンツの提供を受けたコンテンツプロバイダーが有料映像配信事業を行 っている。しかしながら、インターネット事業を行う事業者が、映像コンテンツ製作に 投資したり、Web ドラマ等の自社開発も進展しており、豊富なコンテンツを持つ Web テレビともいえるようなサービスも登場している。こうした中には、エンドユーザーに は無料で映像を提供し、広告で収益を成り立たせるビジネスモデルもできてきている。

一方、テレビ局もインターネット配信事業を自ら行うようになってきており、IPマルチ キャストが放送として扱われるようになると、ますますテレビ局のインターネット配信 事業が進むことが予想される。

■携帯電話

これまで携帯電話を通じた動画の提供は、ごく短い映像のみに限られてきたこともあ り、待ち受け画面等映像関連コンテンツなどが主流であった。これらはコンテンツプロ バイダーからキャリア 3 社を通して配信されている。2006 年になり、長時間の映像コ ンテンツの携帯電話による配信が行われるようになった。また、4月よりテレビ番組を 携帯電話で受信するワンセグ放送の開始が予定されている。

3

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映像関連企業数・就業者数

項目 出典 時期

制作 アニメ製作プロダクション 正会員社34社、

準会員社13社 日本動画協会会員社数

制作 アニメ制作プロダクション 268社 タウンページ

制作 CG制作、アニメーション制作会社 約300社 ユニ映像年鑑2004より推計

制作 アニメ制作者 177名 日本アニメーション協会会員数 2005年6月

制作 アニメ音響制作 68社 日本音声製作者連盟会員社数 2004年1月

制作 声優 2,270人 日本音声製作者名鑑

制作 CGプロダクション 160社 CG&映像クリエイターズ年鑑 2005年 制作 ポストプロダクション 102社 日本ポストプロダクション協会正会員社数

制作 ポストプロダクション、MAスタジオ 約350社 ユニ映像年鑑2004より推計 権利ホルダー 映像ソフトメーカー 37社 日本映像ソフト協会正会員者数

流通 レンタル店 5,706店 日本映像ソフト協会レンタルシステム加盟店数 2005年12月

流通 映画館 2,926スクリーン 日本映画製作者連盟 2005年

流通 コンテンツプロバイダー 222社 モバイルコンテンツフォーラム会員社数 2006/3

権利ホルダー 地上波TV局 127局 日本民間放送年鑑2005 2005年3月末

権利ホルダー 衛星放送TV局 272局 日本民間放送年鑑2005 2005年3月末

権利ホルダー CATV局 547事業者 総務省報道資料より自主放送を行う事業者数 2005年3月末

権利ホルダー TV局 202社 民放連会員社数 2005年12月

制作 番組制作プロダクション 正会員社73社、

準会員社16社 全日本テレビ番組制作者連盟会員社数

制作 プロデューサー 490名 日本映画テレビプロデューサー協会正会員数 2005年3月

制作 シナリオライター 353名 シナリオ作家協会会員数 2005年3月

制作 技術者

法人267社、

個人2,308名、

海外10名

日本映画テレビ技術協会普通会員数 2006年2月 制作 音楽制作会社、音楽スタジオ 約150社 ユニ映像年鑑2004より推計

権利ホルダー 映画配給会社 約100社 映画年鑑2006より推計 2004年度

制作 映画制作プロダクション 58社 日本映画製作者協会会員社数  2006年

制作 映像制作会社 約1,000社 ユニ映像年鑑2004より推計

制作 映画監督 580名 日本映画監督協会会員数 2004年10月

制作 撮影監督、撮影収録業務従事者 290名 日本映画撮影監督協会会員数 2006年2月

制作 撮影スタジオ 約400社 ユニ映像年鑑2004より推計

経済産業省 平成 16 年特定サービス産業実態調査

(2005 年 11 月 25 日発表、2004 年 11 月 1 日現在のデータ)

90

11,364人 2,878人 業務従業者数 2,782人

35 2,739人 1,080人 業務従業者数 1,029人

97 9,552人 2,124人 業務従業者数 2,097人 上記企業従業者数

上記業務就業者数 映画配給会社・団体・個人等 上記企業従業者数 上記業務就業者数

ビデオ発売会社・団体・個人等 項目 映画制作会社・団体・個人等 上記企業従業者数 上記業務就業者数

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ワンセグ放送

製作委員会 製作委員会

映画館

映像ソフト TV放送

制作流通 映画 インターネ

PC

エンド ユー ザ ー

監督

携帯電話

携帯電話

アニメ制作 テレビ番組制作 映画制作

 プロデューサー

CM制 作

脚本家 声優

アニメーター 音楽・音響効果

動画制作 プロダクショ

撮影スタジオ         CGプロダクション        ポストプロダクション

ディレクタ シナリオター 音楽・音響効果

カメラマ 俳優 プロデューサー  プロデューサー 

アニメ製作 プロダクショ 音楽・音響効果

映画制作 プロダクショ CM 広告代理店

映像ソフトメーカー TV 映画配給会社 ツプロバイダー ツプロバイダー

ダウンード型 ストリグ型 長時間再生(iアプリ・ュー再生)

小売店 レンタ

DVD・ビデオプレイヤー

IPマルチキャスト放送

インタネット キャリア

広告 衛星 チューナー CATV ターミナ

TV

個人プロダクショ 音響制作プロダクショ 芸能プロダクショ

  プロデューサー 番組制作 プロダクショ 監督 脚本家 カメラマ 俳優

地上波放送 衛星放送 CATV 俳優芸能プロダクショ

音楽・音響効果

撮影監督 芸能プロダクショ

ディレクタ コピーライ 時間制限再生(iモーシン・EZムービー再生)

権利ホルダー発売・放送・配給・配信販売映像 広告

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2.音楽産業の構造の特徴

音楽コンテンツ市場は、CD、インターネットによるオンライン配信、携帯電話配信、

テレビ・ラジオ放送、コンサート、カラオケに分けられる。特徴としては、音楽出版社 やレコード会社、音楽プロダクションが原盤の権利ホルダーとなるが、作詞家、作曲家 は著作権、実演家等は著作隣接権の権利ホルダーとなり、それらを管理する団体により、

多メディアで利用された利益の分配がなされることが挙げられる。原盤は、レコード会 社と音楽プロダクションのもとで、音楽プロダクションと契約しているアーティスト、

個人クリエイター、フリーランスとして活動している個人クリエイターが参加して制作 され、レコード会社と音楽プロダクションの共有、または音楽出版社が権利ホルダーと なる。

流通に関しては、CDの流通は卸業者を通じて小売店、レンタル店が担っている。イ ンターネットのオンライン配信は音楽コンテンツプロバイダーが行い、携帯電話配信は コンテンツプロバイダーを通じてキャリアが行っている。コンサートは、プロモーター が興行を行い、そのチケット販売は専業エージェントやインターネットによる販売シス テムが行っている。カラオケは、メーカーによる機器および楽曲をカラオケボックスな どに提供することにより流通している。

■CD

音楽出版社協会会員社269社をはじめとする約2,000社の音楽出版社、日本レコード 協会会員社26社、インディペンデント・レコード製作事業者協会会員社36社をはじめ とするレコード会社が、音楽プロダクションと共有で、または音楽出版社が原盤の権利 ホルダーとなる。また作詞家、作曲家(作詞家:約800名、作曲家:約1,000名、作詞 作曲家:約1,300名)が著作権の権利ホルダーとなる。著作権はそれらを管理する団体 により利益の分配がなされている。制作に関しては、音楽事業者協会と音楽制作者連盟 と芸団協の会員社合計287社をはじめとする約1,100社の音楽プロダクション、音楽プ ロダクションと契約している個人クリエイター、フリーランスとして活動している個人 クリエイターが携わっている。個人クリエイターとしては、プロデューサー、ディレク ター、作詞家、作曲家、約7万名の実演家、シンセサイザープログラマー協会会員116 名をはじめとするシンセサイザープログラマーなどがいる。これらの実演家は、著作隣 接権を保持し、これを管理する団体により、多メディアで利用された利益の分配がなさ れている。

流通に関しては、レコード会社から卸業者を通じて、約1,300店のレコード店をはじ めとする小売店、約3,200店のレンタル店に出荷されている。

(11)

■オンライン配信

音楽出版社、レコード会社など楽曲原盤の権利ホルダーから、楽曲の提供を受けた音 楽コンテンツプロバイダーが有料で楽曲の配信を行っている。レコード会社系列のプロ バイダーに加え、アップル社のiTunes Music Store、そのほか多数のタイトルをそろえた プロバイダーが34社以上に増えている。これらの配信された楽曲の利用料はエンドユ ーザーへの課金をプロバイダーが回収し、権利ホルダーに分配される。著作権の利用料 は管理団体を通じ、作詞家、作曲家に分配されている。

■携帯電話配信

携帯電話に配信される音楽は、着信メロディと着うたがある。着信メロディはプログ ラマーなどの個人クリエイターが制作し、プロバイダーが配信している。有料・無料両 方のコンテンツがあるが、エンドユーザーの利用料はキャリアが回収し、プロバイダー に還元され、著作権の利用料は管理団体を通じ、作詞家、作曲家に分配されている。着 うたは、音楽出版社、レコード会社など楽曲原盤の権利ホルダーから、楽曲の提供を受 けたプロバイダーが有料で楽曲の配信を行っている。レコード会社系列のプロバイダー に加え、専業プロバイダーも増えており、利用料や著作権利用料の回収は着信メロディ と同様の仕組みで、楽曲の利用料はプロバイダーから権利ホルダーに還元されている。

■テレビ・ラジオ放送

放送での楽曲の使用は、事前に許諾を受けることなく行われ、放送事業者から権利者 への包括的な取り決めによる利用報告により、原盤使用と著作権、著作隣接権の対価が 各権利者に支払われている。

■コンサート

全国コンサートツアー事業者協会会員社 188 社をはじめとするプロモーターによっ て興行がなされ、その制作をアーティストなど実演家が行っている。

チケット流通に関しては、プロモーターが販売したチケットが、チケットエージェン トや携帯電話・インターネットを通じて販売されている。

■カラオケ

機器およびカラオケ音源の販売は、全国カラオケ事業者協会会員社7社等のカラオケ メーカーが行っている。個々のカラオケ音源の制作はカラオケメーカーのもと、演奏家 やプログラマーなど個人クリエイターが行っている。

流通に関しては、メーカーから10,148店のカラオケボックス、224,870店のカラオケ のある飲食店、12,747店のカラオケのある宿泊施設等での利用を通して、ユーザーのも とに届いている。

7

(12)

音楽関連企業数・就業者数

項目 数 出典 時期

権利ホルダー 音楽出版社 269社 音楽出版社協会 2006/3

権利ホルダー 音楽出版社 2,249社 日本音楽著作権協会 2006/3

権利ホルダー メジャーレコード会社 26社 日本レコード協会 2006/3

権利ホルダー インディーズレコード会社 36社 インディペンデント・レコード製作事業者協会 2006/3

制作 作詞家 804名 オリコン年鑑 2005

制作 作曲家 1,011名 オリコン年鑑 2005

制作 作詞作曲家 1,301名 オリコン年鑑 2005

制作 作詞家 4,092名 日本音楽著作権協会 2006/3

制作 作曲家 2,979名 日本音楽著作権協会 2006/3

制作 作詞作曲家 4,270名 日本音楽著作権協会 2006/3

制作 編曲家 571名 オリコン年鑑 2005

制作 歌手・グループ 1,476名 オリコン年鑑 2005

制作 演奏家 約7万名 実演家著作隣接権センター 2006/3

制作 シンセサイザープログラマー 116名 シンセサイザープログラマー協会 2006/3 制作 音楽プロダクション 287社 音楽事業者協会+音楽制作者連盟+芸団協 2006/3

制作 音楽プロダクション 1,112社 オリコン年鑑 2005

流通 レコード店 約1,300店 日本レコード商業組合 2005

流通 レンタル店 3,247店 日本レコード協会 2006/3

流通 音楽配信サービス 34社 RBBtoday 2006/3

流通 コンサートプロモーター 188社 全国コンサートツアー事業者協会 2006/3

流通 コンサートプロモーター 128社 オリコン年鑑 2005

流通 カラオケメーカー 7社 全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書」 2004 流通 カラオケボックス 10,148店 全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書」 2004 流通 カラオケ(飲食店) 224,870店 全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書」 2004 流通 カラオケ(旅館・ホテル) 12,747店 全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書」 2004

(13)

個人クリエイター

プレイヤー

レコード会社 ツプロバイダー ツプロバイダー TV・ラジオ局 プロモ カラオケメーカ

PC

携帯プレイヤー

携帯電話 TV・ラ ジ オ

エンド ユー ザ ー

インディーズレーベ ダウンード型 ストリーミグ型 着メロ 着うた

レコード店 レンタ インタネット キャリア チケットエージェント カラオケボック

CD オンライン 配信 携帯電話 配信 TV・ラジオ 放送 コンサート カラオケ

制作流通 音楽プロダクション 音楽出版社 作詞家 作曲家 アレンジャ

プロデューサー ディレクタ 歌手 演奏家グループ

日本レコード協会

        実演家著作隣接権センター

(C P R A )

酒場など

シンセープログラマー

原盤

日本音楽著作権協会

(J A S R A C 等 )

音楽制作

個人プロダクショ権利ホルダー発売・放送・配信販売音楽 音楽制作の流れ作詞・作曲の著作権の流れ著作隣接権の流

ステージ

(14)

3.ゲーム産業構造の特徴

ゲームコンテンツ市場は、家庭用ゲーム機向けソフト、PC 用ゲームソフト、インタ ーネットによるオンラインゲーム、携帯電話向けゲーム、アーケードゲームに分けられ る。この分野の特徴として、家庭用ゲーム機向けソフト、オンラインゲーム、携帯電話 向けゲーム、アーケードゲームと複数にわたって携わる兼業メーカーが存在し、これに より多メディア化が進められていることが挙げられる。制作に関しては、自社内でソフ ト開発と同時にソフトを販売するメーカー、メーカーにライセンスを与えることにより 利益を得る開発プロダクションが存在し、それらのもと、コンテンツの一部を制作する プロダクション、個人クリエイターが存在する。また、海外ソフトメーカーやキャラク ター事業を行う事業者とライセンス契約を結び、ゲーム化することもある。

流通に関しては、家庭用ゲーム機向けソフト、PC 用ゲームソフトは卸業者を経て小 売店が販売している。オンラインゲームは、自社内で運営を行うメーカーや、ホスティ ングや運営をメーカーより委託される事業者、インターネット決済事業者などが連携し て、配信と課金を行っている。携帯電話向けゲームはコンテンツプロバイダーからキャ リアを経て提供されている。アーケードゲームに関しては、大手メーカー直営のゲーム センターに加え、問屋・ディストリビューターを通じて、ゲームセンターやゲーム機が 設置されているスポットに卸されている。

■家庭用ゲーム機向けソフト/PC 用ゲームソフト

家庭用ゲーム機のハードメーカーは、任天堂、ソニー・コンピュータエンタテインメ ント、マイクロソフトの3社があり、ハードと同時にソフトも販売する。コンピュータ エンターテインメント協会正会員社93社、メディアクリエイト総研調べによる約40社 のソフトメーカーは、これらハードメーカーとライセンス契約を結び、ソフトを販売し ている。なお、ソニー・コンピュータエンタテインメントのライセンシー数は、プレイ ステーションで437社、プレイステーション2は271社、PSPで97社となっており、

これらのメーカーが権利ホルダーとなる。制作に関しては、ハード・ソフト兼業メーカ ーや大手ソフトメーカーはソフトの自社内開発に加えて、約200社存在する開発プロダ クションとライセンス契約を結ぶこともある。これらメーカーの内部開発体制や開発プ ロダクションのもとで、制作の一部を行うプロダクションや個人クリエイターが、プロ デューサー、ディレクター、プログラマー、グラフィッカー、シナリオライター、音楽 制作といった役割で、制作業務に携わっている。

流通に関しては、メーカーから家庭用ゲーム機向けソフトの卸業者約20社を通じて、

ゲーム専門店、メディア複合店、レコード店等の小売店 29,582 店で販売されている。

なお、ソニー・コンピュータエンタテインメントは、卸業者を通さず直接小売店に商品 を卸す独自のルートを持っている。

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PC 用ゲームソフトは、規模は小さくなるものの、家庭用ゲーム機向けソフトと同様 の流れで(ハードメーカーとソフトメーカー間のライセンス契約は除く)、制作・流通 が行われている。

■オンラインゲーム

オンラインゲームフォーラムの調べによると、2005 年の家庭用ゲーム機向けソフト のオンライン対応タイトルは 69 点、PC 用ゲームソフトのオンライン対応タイトルは 118点となっている。これらには、オンラインゲームとしてオリジナル開発されたもの と、家庭用ゲームをもとにしてライセンスを得て開発されたものがあり、オンラインゲ ームフォーラム参加企業 26 社をはじめとするオンラインゲームパブリッシャー約 100 社が配信元となっている。制作に関しては、家庭用ゲーム機向けソフトと同様に、パブ リッシャーの自社内開発と、開発プロダクションや海外事業者とのライセンス契約によ るものがあり、それらのもとで、一部の制作を行うプロダクションや個人クリエイター が制作業務に携わっている。

流通に関しては、パブリッシャーが自社でシステムを構築し、サイトを運営する場合 と、ホスティングや運営業務を外部に委託する場合があり、ユーザーはクレジットカー ド決済、プリペイドカード決済、プレイチケット購入などにより、料金を支払っている。

また、日本複合カフェ協会会員社259社をはじめとするネットカフェで、プレイするこ とも可能である。

■携帯電話向けゲーム

携帯電話向けにオリジナル開発されたゲームと、家庭用ゲームなどのライセンスを受 けて携帯用にカスタマイズされたゲームが存在する。携帯用ゲームのプロバイダーとな るのは、ゲームソフトメーカーが自社で配信サイトを運営している場合と、ゲーム開発 を行う権利ホルダーがコンテンツプロバイダーにコンテンツを提供する場合があるが、

いずれも携帯電話キャリア3社を通じて、配信・課金を行っている。

■アーケードゲーム

日本アミューズメントマシン工業協会会員社78社をはじめとするアーケードゲーム メーカー、ゲームソフトメーカーが、自社内開発および開発プロダクションとのライセ ンス契約により権利ホルダーとなり、そのもとで、一部制作を行っているプロダクショ ンや個人クリエイターが制作業務に携わっている。

流通に関しては、大手メーカーでは直営のゲームセンターを持っている場合があるが、

基本的には、問屋やディストリビューターを通じて、ゲームセンター25,044店やゲーム 機が設置されているスポットに卸されている。

12

(16)

ゲーム関連企業数・就業者数

項目 出典 時期

権利ホルダー ハード・ソフト兼業メーカー 3社 無し 2006/3

権利ホルダー ソフトメーカー 93社 コンピュータエンターテインメント協会

正会員者数 2006/3

権利ホルダー ソフトメーカー 40社 メディアクリエイト総研 2006/3

権利ホルダー ソニー・コンピュータエンタテインメ

ントライセンシー数(PS) 437社 ソニー・コンピュータエンタテインメン

ト発表資料 2005/12

権利ホルダー ソニー・コンピュータエンタテインメ

ントライセンシー数(PS2) 271社 ソニー・コンピュータエンタテインメン

ト発表資料 2005/12

権利ホルダー ソニー・コンピュータエンタテインメ

ントライセンシー数(PSP) 97社 ソニー・コンピュータエンタテインメン

ト発表資料 2005/12

制作 ゲーム開発プロダクション 200社 メディアクリエイト総研 2006/3

制作 ゲーム開発プロダクション 219社 タウンページ 2006/3

流通 家庭用ゲーム卸 20社 メディアクリエイト総研 2006/3

流通 家庭用ゲーム小売 29,582店 テレビゲーム産業白書 2006/3

権利ホルダー オンラインゲームパブリッシャー 26社 オンラインゲームフォーラム 2006/3 権利ホルダー 家庭用オンライン対応タイトル 69タイトル オンラインゲームフォーラム調査 2005 権利ホルダー PC用オンライン対応タイトル 118タイトル オンラインゲームフォーラム調査 2005

流通 ネットカフェ 259社 日本複合カフェ協会 2006/3

製作 コンテンツプロバイダー 222社 モバイルコンテンツフォーラム会員社数 2006/3 権利ホルダー アーケードゲームメーカー 78社 日本アミューズメントマシン工業協会会員社 2006/3 流通 ゲームセンター 25,044店 日本アミューズメントマシン工業協会 2006/3

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開発プロダクション

制作流通 開発プロダクショ 内部開発 内部開発 内部開発 内部開発

ライセンス契約

ライセンス契約 内部開発 内部開発 内部開発

開発プロダクショ 開発プロダクショ 開発プロダクショ

小売 ゲーム専門店 メディア複合店 レコード店 家電量販店 玩具店 コン インタネット ネットフェ キャリア メーカー直営ゲームセン 問屋 ディストリビュータ

ゲームセンタ ゲーム機設置スポット

SCEルートハード・ソト兼業 E・任天堂・

据置型 携帯型 PC 据置型 PC 携帯電話

エンド ユー ザ ー

家庭用ゲーム PC用ゲーム オンラインーム 携帯電話向け ゲーム アーケードゲーム

部分プロダクション個人クリエイター ソフーカ PCゲームメーカー オンランゲーム専業 パブリッシャー 携帯電話専業 ツプロバイダー アーケードゲーム専業 メー

(家庭用ゲーム部門) (オンラインゲーム部門) (携帯電話ゲーム部門) (アーケードゲーム部門

プロデューサー ディレクタ プログラマ グラフィッ シナリオター 音楽制作 部分プロダクション個人クリエイター プロデューサー ディレクタ プログラマ グラフィッ シナリオター 音楽制作 部分プロダクション個人クリエイター プロデューサー ディレクタ プログラマ グラフィッ シナリオター 音楽制作 部分プロダクション個人クリエイター プロデューサー ディレクタ プログラマ グラフィッ シナリオター 音楽制作

運営会社内部運営

内部開発 内部開発 内部開発 内部開発

内部運営

個人プロダクショ権利ホルダー・発売・配ゲーム

運営部門

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4.図書・新聞産業の構造の特徴

図書・新聞コンテンツ市場は、雑誌・書籍等の図書、新聞と、これらを二次利用する インターネットによるオンライン配信、携帯電話配信に分けられる。

■図書

書籍は、日本ペンクラブ正会員1,976名、日本漫画家協会会員184名、マンガジャパ ン会員 60名等の著作者、日本写真家協会正会員 1,794 名等のカメラマン、イラストレ ーター等が権利者となって、制作を担っている。日本書籍出版協会会員社480社をはじ

め総数4,260社の出版社(総従業員数97,188名)が出版を行っているが、実際はこの出

版社が権利エージェントとして二次利用の権利を管理することが多い。雑誌の制作に関 しては、出版社の自社内制作に加え、日本編集制作会社協会正会員社61社をはじめと

する約1,000社の編集プロダクション、デザインプロダクション、上述の個人クリエイ

ターが制作に携わっている。

書籍・雑誌の流通に関しては、制作された原稿や記事を3,911社存在する印刷会社が 印刷し、日本出版取次協会会員社31社をはじめとする取次、7,038店舗存在する書店等 の小売店を介して販売されている。また、インターネットによるオンライン販売も増え ており、これらの原稿や記事の二次利用としてインターネットサイトによるオンライン 出版、写真・画像提供、携帯電話サイトによる写真・画像提供などがある。

■新聞

日本新聞協会会員新聞社 108社をはじめとする新聞社(総従業員数 52,683 名、編集

部門23,439名、営業部門7,386名)は、約10社の通信社提供記事や依頼原稿以外を自

社内でほぼ全て制作し、全ての権利を有することが多い。このほか、一部では編集プロ ダクション、デザインプロダクション、個人クリエイターが制作に携わっている。

流通に関しては、総販売員数439,107名、20,865店舗の販売店、駅等のキオスク、コ ンビニ等が販売を行っている。新聞社の多くがインターネットや携帯電話のニュースサ イトを有し、またポータルサイトなどにニュースを提供して、記事の二次利用を行って いる。また、インターネット上では、新聞記事をアーカイブ化したデータベースサービ スも行われている。新聞はエンドユーザーの利用料負担と広告収入の両方を得るモデル となっているが、インターネットのニュースサイトは広告収入によるものが多い。

(19)

図書・新聞関連企業数・就業者数

項目 出典 時期

制作 作家 1,976名 日本ペンクラブ正会員数 2005年3月末

制作 漫画家 184名 日本漫画家協会会員数

制作 漫画家 60名 マンガジャパン会員数 2005年4月

制作 カメラマン 正会員1,794名、

名誉会員15名 日本写真家協会会員数 2005年6月

制作 出版社従業員 97,188人 平成16年総務省統計局事業所・企業統計調査 2004年

流通 出版社 480社 日本書籍出版協会会員社数

流通 出版社 4,260社 出版年鑑2005(出版ニュース社調査) 2005年3月 制作 編集プロダクション 61社 日本編集制作会社協会正会員社数

制作 編集プロダクション 1,079社 タウンページ

制作 印刷会社 3,911社 全日本印刷工業組合組合員台帳調査 2004年

流通 取次 31社 日本出版取次協会会員社数 2005年10月 1日

流通 書店 7,038店 出版年鑑2005(日本書店商業組合連合会調査) 2005年4月

流通 新聞社 108社 日本新聞協会会員新聞社数 2005年4月

制作 新聞社従業員 52,683人 日本新聞協会(※通信社も含む) 2005年

制作 新聞社編集部門 23,439人 日本新聞協会(※通信社も含む) 2005年

制作 新聞社営業部門 7,386人 日本新聞協会(※通信社も含む) 2005年

制作 通信社 10社 2005年版マスコミ電話帳

流通 新聞社販売員 439,107人 日本新聞協会(※通信社も含む) 2005年

流通 新聞販売店 20,865店 日本新聞協会 2005年10月

17

(20)

図書 新聞

制作流通 オンライン 配信 携帯電話 配信

出版社

PC

エンド ユー ザ ー

関連プロダクション個人クリエイター 作家・著者 デザイナー カメラマ イラスター

編集プロダクショ デザインプロダクション 通信社

新聞社 ツプロバイダー ツプロバイダー

ニュースサ メールマガジンデータベース

取次

編集 発行

書籍 雑誌 電子書籍 記者社内

編集部門

製作・印刷・発送部門 総務部門 営業部門 出版・事業・電子メディア部門

地図出版・ナビゲー インタネット キャリア

携帯電話

販売店小売 書店 コン オンラン書店 写真・画像 ニュースサ

写真・画像

オンラン出版

個人プロダクショ権利ホルダー・出版・発販売

印刷

広告

(21)

5.インターネットコンテンツ産業の構造の特徴

インターネットコンテンツ(JPドメイン名の累計登録数801,997)は、映像コンテン ツ、音楽コンテンツ、ゲームコンテンツ、文字情報コンテンツの各配信と、企業・個人 サイトに分けられる。映像・音楽・ゲーム・文字情報コンテンツは、権利ホルダーが自 社でプロバイダーになる場合と、権利ホルダーから提供を受けた専業プロバイダーが配 信等を行う場合がある。配信を行うサイト、企業・個人向けサイト、サービスの制作に 関しては、プロバイダーのもとでWebのシステム開発、デザインを行うWeb制作会社 が行っている。コンテンツ配信は、エンドユーザーへの課金により収益を上げるものと、

エンドユーザーには課金せず、広告により収益を上げるサイトが存在する。EC サイト については、従来店舗で販売されていたパッケージソフトの販売をサイトで手がけ、ク レジットカード決済等により行う、コンテンツ販売のシェアが伸びてきている。

流通には、これらのサイトとユーザーをつなげる役割を果たすポータルサイト、検索 エンジン等が大きな影響力を持っている。また、企業もサイトによる情報提供を充実し、

カタログや販売サービス、IR 情報の提供などに利用している。個人が情報を発信する ブログは、総務省の発表によると、作成者が約335万人(うち、月に1度以上ブログを 更新しているアクティブユーザーが約95万人)、閲覧者が約1,651 万人に達しており、

大きな影響力を持つようになってきたといえる。

■映像配信

基本的にアニメ、テレビ番組、映画の二次利用が多く、各映像コンテンツの権利ホル ダーからコンテンツの提供を受けたコンテンツプロバイダーが有料映像配信事業を行 っている。しかしながら、インターネット事業を行う事業者が、映像コンテンツ製作に 投資したり、Web ドラマ等の自社開発も進展しており、豊富なコンテンツを持つ Web テレビともいえるようなサービスも登場している。一方、テレビ局もインターネット配 信事業を自ら行うようになってきており、IPマルチキャストが放送として扱われるよう になると、ますますテレビ局のインターネット配信事業が進むことが予想される。

■音楽配信

音楽出版社、レコード会社など楽曲原盤の権利ホルダーから、楽曲の提供を受けた音 楽コンテンツプロバイダーが有料で楽曲の配信を行っている。レコード会社系列のプロ バイダーに加え、アップル社のiTunes Music Store、そのほか多数のタイトルをそろえた プロバイダーが34社以上に増えている。これらの配信された楽曲の利用料はエンドユ ーザーへの課金をプロバイダーが回収し、権利ホルダーに分配される。著作権の利用料 は管理団体を通じ、作詞家、作曲家に分配されている。

19

(22)

■オンラインゲーム

オンラインゲームフォーラムの調べによると、2005 年の家庭用ゲーム機向けソフト のオンライン対応タイトルは 69 点、PC 用ゲームソフトのオンライン対応タイトルは 118点となっている。これらには、オンラインゲームとしてオリジナル開発されたもの と、家庭用ゲームをもとにしてライセンスを得て開発されたものがあり、オンラインゲ ームフォーラム参加企業 26 社をはじめとするオンラインゲームパブリッシャー約 100 社が配信元となっている。制作に関しては、家庭用ゲーム機向けソフトと同様に、パブ リッシャーの自社内開発と、開発プロダクションや海外事業者とのライセンス契約によ るものがあり、それらのもとで、一部の制作を行うプロダクションや個人クリエイター が制作業務に携わっている。

流通に関しては、パブリッシャーが自社でシステムを構築し、サイトを運営する場合 と、ホスティングや運営業務を外部に委託する場合があり、ユーザーはクレジットカー ド決済、プリペイドカード決済、プレイチケット購入などにより、料金を支払っている。

また、日本複合カフェ協会会員社259社をはじめとするネットカフェで、プレイするこ とも可能である。

■文字情報配信

ポータルサイトをはじめ、コミュニティサイトなどが独自の文字情報サービスを行っ ている。また、書籍・雑誌の原稿や記事の二次利用として、インターネットサイトで行 われるオンライン出版、写真・画像提供などもある。新聞社の多くがインターネットや 携帯電話のニュースサイトを有するとともに、ポータルサイトなどにニュースを提供し、

記事の二次利用を行っている。インターネット上では、新聞記事をアーカイブ化したデ ータベースサービスも行われており、このほか専門分野のデータベースサービスやメー ルマガジン、地図情報サービス、天気予報などがインターネット上における独自の文字 情報サービスとなっている。

(23)

インターネット関連企業数・就業者数

項目 出典 時期

流通 ドメイン JPドメイン名の累計登録数801,997 日本ネットワークインフォ

メーションセンター 2006年3月

流通 blog

延べ約335万人、アクティブ利用者(月に1 度以上ブログを更新しているユーザ)約95 万人、閲覧者約1,651万人

総務省報道資料 2005年3月末

21

(24)

インターネッ

PC 家庭用ゲーム機

エンドユーザー

Web制作 システム開発

制作流通 企業 個人

Webデ ザ イ ン会 社

配信サイト 配信サイト

IPマルチキャスト ストリグ型

ダウンード型 オンランゲーム

家庭用ゲーム オンラン出版 企業サイト

課金

ポータルサイト・検索エンジン

広告

自社制作 自社制作 自社制作 自社制作 個人サイト (ブログなど)

映像コンテン ホルダー 音楽コンテン ホルダー ゲームコテンツ ホルダー 文字情報コンテン ホルダー

ストリグ型

ダウンード型 写真・画像 ニュースサ データベース メールマガジン

配信・販売権利ホルダー

ターネット プロバイダーサイトインタネットナビゲーショ

(25)

6.携帯電話コンテンツ産業の構造の特徴

携帯電話コンテンツ市場は、ワンセグ放送と、公式サイトによる映像コンテンツ、音 楽コンテンツ、ゲームコンテンツ、文字情報コンテンツの各配信と、企業・一般サイト に分けられる。各コンテンツの配信は、権利ホルダーから権利の提供を受けたコンテン ツプロバイダーが行っている。権利ホルダーが自らコンテンツプロバイダーとなること もあるが、これも含めたモバイルコンテンツフォーラム会員社222社をはじめとするコ ンテンツプロバイダーにより配信サイトの運営が行われ、そのもとでコンテンツ収集や 制作、システム開発、Webデザイン等が行われている。

流通に関しては、コンテンツプロバイダーが運営する配信サイトからキャリア3社を 通して配信され、ユーザーに課金することで収益を上げている。キャリア3社の公式サ イト数は、NTTドコモは 4,780、au は 4,720、Vodafoneは 2,598サイトとなっており、

一般サイト数は85,013となっている。ECサイトについては、クレジットカード決済等 により販売を行っている。ワンセグ放送は、現状テレビ局が放送している番組を携帯端 末でも見ることができるというもので、制作や流通はテレビ放送と同じ経路になり、こ れにデータ配信が付加されたものである。

■映像配信

これまで携帯電話を通じた動画の提供は、ごく短い映像のみに限られてきたこともあ り、待ち受け画面等映像関連コンテンツなどが主流であった。これらはコンテンツプロ バイダーからキャリア 3 社を通して配信されている。2006 年になり、長時間の映像コ ンテンツの携帯電話による配信が行われるようになった。また、4月よりテレビ番組を 携帯電話で受信するワンセグ放送の開始が予定されている。

■音楽配信

携帯電話に配信される音楽は、着信メロディと着うたがある。着信メロディはプログ ラマーなどの個人クリエイターが制作し、プロバイダーが配信している。有料・無料両 方のコンテンツがあるが、エンドユーザーの利用料はキャリアが回収し、プロバイダー に還元され、著作権の利用料は管理団体を通じ、作詞家、作曲家に分配されている。着 うたは、音楽出版社、レコード会社など楽曲原盤の権利ホルダーから、楽曲の提供を受 けたプロバイダーが有料で楽曲の配信を行っている。レコード会社系列のプロバイダー に加え、専業プロバイダーも増えており、利用料や著作権利用料の回収は着信メロディ と同様の仕組みで、楽曲の利用料はプロバイダーから権利ホルダーに還元されている。

■携帯電話向けゲーム

携帯電話向けにオリジナル開発されたゲームと、家庭用ゲームなどのライセンスを受

24

(26)

けて携帯用にカスタマイズされたゲームが存在する。携帯電話向けゲームのプロバイダ ーとなるのは、ゲームソフトメーカーが自社で配信サイトを運営している場合と、ゲー ム開発を行う権利ホルダーがコンテンツプロバイダーにコンテンツを提供する場合が あるが、いずれも携帯電話キャリア3社を通じて、配信・課金を行っている。

■文字情報配信

携帯でサービスされるサイトのうち、天気、交通、占い、ニュース、スポーツなどが、

文字情報である。これらは、それぞれの情報を持つコンテンツホルダーが、直接公式サ イトを開設してサービスを行うものと、コンテンツホルダーの提供する情報をコンテン ツプロバイダーを通じてサービスするものとがある。情報の中身は、新聞の記事や、イ ンターネットサイトのサービスを二次利用するものと、携帯用のオリジナルのものとが ある。このサイトの収益は、エンドユーザーへの課金と広告の両方から得られる。

(27)

携帯電話関連企業数・就業者数

項目 出典 時期

製作 コンテンツプロバイダー 222社 モバイルコンテンツフォーラム会員社数 2006/3 流通 docomo公式サイト 4,780サイト docomo IR情報 2006/3

流通 au公式サイト 4,720サイト KDDI IR情報 2006/3

流通 vodafone公式サイト 2,598サイト 総務省調査

「電気通信サービスの供給動向調査」 2005/2 流通 一般サイト 85,013サイト デジタルストリート社調査 2006/3

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