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地方都市郊外部の都市的活性化のための一考察

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(1)

地方都市郊外部の都市的活性化のための一考察

著者 本多 義明, 村松 俊明, 船川 功

雑誌名 福井大学工学部研究報告

巻 34

号 2

ページ 183‑193

発行年 1986‑09

URL http://hdl.handle.net/10098/4298

(2)

34巻 第 2 昭和619

地方都市郊外部の都市的 活 性 化 の た め の 一 考 察

本多義明* 村松俊明材 舟 川 功 *

A Consideration on Vitalization 

in the Suburban District of the Local City 

Yoshiaki HONDA

, 

Toshiaki MURAMATSU

, 

Isao FUNAKAWA  (Received Aug.ll

1986) 

This study iR carried out to consider the vitalization  in the suburban district of the local city.  Firstly

, 

Morita  district is chosen as the study district and the existing  states of the district are grasped to clarify the planning  subjects.  Secondly

, 

the questionnaire is carried out to  the residents at the district.  Then daily behavior and  consciousness for environment and facility on the district  are studied. 

Finally

, 

basing on the above

, 

the some schemes of the  vitalization in the district are presented. 

1 は じ め に

近年,地方都市の活性化については全国的な都市政策のひとつの重要課題として注目を集めてい る。とくに,地方都市中心部の活性化については,再開発をはじめとする諸施策の立案とともに,

各市とも

2 1

世紀を目指してアーパニィティーの向上のため積極的に取組んでいる。しかしながら,

地方都市郊外部については各市ともに,その将来構想による位置づけは明確ではなく,単に都市中 心部に適さなくなった施設の郊外移転のための受皿的役割りを果しているにすぎない。特に,乙れ ら郊外部はかつて母都市とは独立した自治体として,ひとつのコミュニティーを成立させていたと 乙ろが多く,モータリゼーションの進展とともに,母都市の外縁をなす地域として一体化されてい る。乙のような状況の中で,郊外部は市街地外延化による無秩序な市街化,商業を中心とした都市

建設工学科

(財)地域環境研究所

(3)

機能の依存と流出,都市の出入口としての通過交通による地域分断などの問題を呈している。本研 究では,地方都市郊外部の諸問題解決のため,その活性化に向けての基礎的考察を行うものである。

2  地方都市郊外部の計画課題 2.  1 森田地区の概要

本研究で対象とした森田地区は福井市の北部に位置し,福井市中心部から10km圏内にあるが,

一級河川九頭竜川によって福井市市街地と分断される形となっている。

地区の沿革をみると,九頭竜川の舟運と北陸街道の陸運が交差する地理的条件から,中世以降,

宿場町および交易地として発達した。しかし,明治に入って九頭竜川架橋,国鉄北陸本線の開通に 伴ない急速に宿場町,交易地としての機能は衰退した。その後,明治末期より福井地域で隆盛とな った機業が発達し,県下有数の機業地となり,それに伴ない人口が急増し,昭和10年 に 町 制 が 実 施 され,昭和42年には福井市と合併し今日に至っている。

2.2  地区の現況

土地利用の現況をみると,九頭竜川寄りの地区南部の旧市街地部を中心に近年立地した任宅団地,

工業団地を取りとむ形で市街化区域が指定されており,その用途地域は住居地域を中心として準工 業地域が混在する地域指定となっている。また,市街化区域内の土地利用現況は,南部の旧市街地 部において利用地率,建ベイ率が高く,用途別では工業地率が30%を越えており,福井市市街化区 域の中でも木造家屋の密集および工場の混在が目立つ地区となっている。

人口についてみると,昭和40年代半ばから後半にかけて一時減少を示した時期を除けば,経年的 に増加傾向にあり,昭和60年次における人口は10,423人, 10年間の増加率は3.6%であるo 地区内 における人口の動向をみると,旧市街地部では若干減少傾向を示しており,その周辺部において増 加が目立っている。また,人口密度は,昭和60年において1,700人/km2であり,福井市全体の732 人/km2を 大 き く 上 回 っ て お り , 福 井 市 の 中 で も 人 口 の 高 密 な 地 区 の1つにあげられるO

産業についてみると,事業所従業者の70%弱 を 第2次産業が占めており,明治末期より集積した 繊維工業を主体とする第2次産業中心の産業構造となっているo また,基幹産業的存在である繊維 工業の事業所従業者規模をみると,そのほとんどが中小・零細事業所で占められており,福井地域 に伝統的な家内工業的色彩を強く残している。しかしながら,旧市街地西南部には,地区における 大規模施設として仁愛女子短期大学が立地しており,大学関連だけで日常的に500人 強 の 集 中 が み

られ,地区の都市活動,街の雰囲気等における大きな特色となっているo

つぎに,地区をとりまく交通についてみると,国鉄北陸本線,広域的幹線道路である鯖江丸岡線 が地区の中央部を,また広域的幹線道路嶺北縦貫線が地区の西側をいずれも南北に縦断しており,

いわば福井地域における広域的な交通幹線軸が地区内を通過しているといえる。乙れに対し,東西 方向では県道が2路線あるものの,南北方向に比して道路条件等で弱体となっている。また,公共 輸送では,国鉄北陸本線森田駅が地区内に設置されており,南北方向の広域的幹線道路を中心にパ スが運行されているが,国鉄森田駅の乗客数は漸減傾向にある。いっぽう,地区内の道路網につい ては,前述の南北,東西方向の幹線道路を除けば,多くは狭幅員の細街路であり,とくに旧市街地 部において乙の傾向が顕著となっている。

(4)

2.3  地 域 社 会 の 実 態

乙 乙 で は , 地 方 都 市 郊 外 部 の 都 市 的 活 性 化 に 向 け て 住 民 の 意 識 , 意 見 等 を 把 握 す る た め 実 施 し た アンケート調査結果をもとにして,森田地区における地域社会の実態を明らかにする。

な お , 実 施 し た 住 民 ア ン ケ ー ト 調 査 の 概 要 に つ い て は , 以 下 に 示 す と お り で あ るo

(1)調査対象:森田地区民居住する20才 以 上 の 住 民 (iil抽 出 方 法 : 単 純 無 作 為 抽 出

(

111)調 査 時 期 : 昭 和61年1月 (iv)調 査 方 法 : 留 置 法 (v)総配布数 477票

(vi)回収数 378票(有効回収率79.20/0) 

まず,家族形態についてみると,

I

二 世 代 同 居 」 が 58.00/0と過半数を占め,ついで「夫婦のみ」

16.3 % , 

I

三 世 代 同 居

J

13.1 0/0と な っ て お り , 三 世 代 同 居 の 割 合 が 比 較 的 高 い こ と と , 単 身 世 帯 の 少 な い こ と が 特 徴 と な っ て い る ( 図 1 ) 

つ ぎ に 職 業 に つ い て は , 約 800/0強 が 就 業 し て お り , 会 社 員 が 57.00/0と最も多く,ついで自営の 17.9 0/0と な っ て お り , 雇 用 形 態 は 本 雇 用 が 約900/0を 占 め , 近 年 増 加 傾 向 に あ る パ ー ト は 8.7 0/0にす ぎない(図 2, 3 )。

ま た , 勤 務 先 を み る と , 森 田 地 区 を 除 く 福 井 市 が 49.20/0と半数を占め,地区内は 33.60/0であり,

福 井 市 へ の 通 勤 が 目 立 っ て い る ( 図 ‑4 )。

福 井 地 域 に お い て は 女 性 の 有 業 率 が 全 国 的 に も 高 く , 共 働 き 率 は 76.80/0と全国で第1位となって い る が , 森 田 地 区 に お い て は 今 回 調 査 に よ れ ば 共 働 き 率 60.80/0と福井県のそれより低い割合を示し

111.11%  W 9

国 図

・ 圏 園

図 l 家 族 形 態 図 ‑2 職

員削酬嘗糾員時婦日生5MM

2

田 図

・ 圏 閥 幽 図 口

SM

・ 図 図

業 図 3 雇 用 形 態

.6

. 経 湖9 . 噌 以 下

S畑地区 4.2%  1 6.1

88  園生きがい 5 H

図 温 井 市 32 

1 2.  . 社 会 奉 加 . 易 制 織

~その他 49 

45  圏老後の貯金 圏 働 制 繊

9

B労働硲当然 圏 侍 鳴 趨

14  36 

図眠だから

図 噌113 口その他

図 ‑4  勤 務 先 の 住 所 図 ‑5 共 働 き の 理 由 図 6 定 年 年 齢

(5)

ている。また,図 5より,共働きの理由をみてみると,

1

経済的理由」が61.1%と圧倒的に多く を占めており,以下「生きがい」が19.2悦, 1労働は当然」が8.4引となっている。

就業条件のうち定年制についてみると,全体の71.0 %が定年制があると答えており,また,定年 年齢については, 60"‑64才が42.3%と最も多く,ついで55"‑59才の23.0拍, 65"‑69才の16.4%とな

っており,比較的定年年齢は高いといえる(図‑6 )。

2 . 4  

森田地区における計画課題

計画課題の考察に先立ち,森田地区が福井市の郊外部に位置するという地理的条件から派生する 地区の構造的特質について,前節でみてきた地区の現況および地域社会の実態をもとに考察すると つぎのことがし1える。

1つは,母都市ともいえる福井市の市街地外延化に伴ない宅地化が進行しており,旧市街地と新 市街地との連担,分担関係が欠如したまま,いわば無秩序的に市街地が形成されている。

2つには,就業,就学機会の量的,質的不足により福井市への通勤・通学が増大しており,また 同様の理由民より購買額の流出が拡大しているなど,福井市への依存度を高めている。

3

つには,福井市への南北方向の交通幹線軸上に位置しているため,地区内の交通流動の多くは 通過交通であり,いわば交通幹線軸における通過地点の位置づけにある。

すなわち,森田地区のかかえる問題および計画課題の多くは,との3つの構造的特質から発生し ているといえる。そのため,第 1の特質に対する計画課題としては,旧市街地と新市街地あるいは 福井市市街地との連担 分担を明らかにした上で,地区全体の居住環境,都市基盤等の向上があげ

られるo

また,第2については,森田地区における基幹産業である繊維産業の停滞傾向およひ'中心商業地 の未形成などがその主な原因と考えられるため,既存産業を活用した産業振興,先端産業の誘致等 産業政策の推進および地区の商業核づくりを中心とする第3次産業の充実が都市的活性化に向けて 基盤的な計画課題となろう。それとともに,大規模集中施設である仁愛女子短期大学の活用が,活 性化に向けての大きな要素に位置づけられよう。

第3の特質については,地区内を縦横断する幹線道路のピーク時における定常的な渋滞を惹起す る原因となっており,円滑かっ安全な地区内交通の確保のため,通過交通の地区内流入を抑制する ことが計画課題としてあげられる。

森田地区における行動実態

乙乙では,前述した佳民アンケート調査をもとに,森田地区住民の行動実態として,日常生活行 動および余暇行動の実態を明らかにするo

3.  1 日常生活行動

前述したように調査対象の80拍強が就業していることから,まずはじめにその行動実態について みる乙ととする。 1日の労働時間は図一 7に示すとおりであるが,これをみると, 18時間」が 43.3拍と最も多く,以下 16時間」の20.2%,  110時間」の12.6%,  1 9時間」の11.0%の1I聞にな っており,全体の70%強の人が1日の1/3以上の時聞を労働時間で占められている。

また,通勤についてみると,片道の通勤時間は図‑8に示すが, 1 9分以下」が52.9%と半数を 占め,ついで 110"‑19分」の22.0%,  120"‑29分

J

の12.4%の順である。森田地区を除く福井市へ

(6)

の 通 勤 が 約 半 数 を 占 め る も の の 福 井 市 中 心 部 と も 至 近 な 距 離 に あ る た め , 通 勤 時 間 と し て は む し ろ 少ない人が多いといえるO つ ぎ に , 通 勤 手 段 に つ い て は , 図 ‑9 1乙示すとおりである。乙れをみる と , 自 動 車 利 用 ( 運 転 ) が 圧 倒 的 に 多 く , そ の 分 担 率 は51.3% と 過 半 数 を 占 め て い る 。 と れ に つ い で, 1 2手 段 利 用 」 が15.8%,  1自転車利用

J

9.2 %,  1徒 歩

J

6.7 %となっており,福井地域にお ける自動車保有率の高さを裏づけている。

つ ぎ に , 平 日 の 自 由 時 聞 を み る と , 就 業 者 と 非 就 業 者 合 計 で は 12時間」が33.0%を占めて最も 多 く , 以 下 13時間」の28.5%,  1 1時間」の12.0%, 14時間」の11.7 %の11買となっている(図

‑10)。 ま た , こ れ を 共 働 き し て い る 女 性 と し て い な い 女 性 に つ い て み る と , 図‑111[示すごとく となる。これをみると,当然のことながら共働きしていない人の万が全般的に多く,

4時間以上

J

の 割 合 を み る と 共 働 き し て い る 女 性 の10.8% に 対 し , 共 働 き し て い な い 女 性 で は40.5% と な っ て お

り,平日の自由時聞における格差が目立っているo

3.2 余 暇 行 動

ま ず , 休 日 の 自 由 時 聞 に つ い て み る と , 全 体 で は 図 ‑12に示すとおりであり, 110時 間 以 上 」 が 22.3 % で 最 も 多 く , つ い で 15時間」の20.5%, 

4時間」の14.2%,  1 6時間」の11.0%となっ て い る 。 ま た , 共 働 き し て い る 女 性 と し て い な い 女 性 の 休 日 の 自 由 時 間 は , 図 ‑131乙示すとおりで あるO これをみると,共働きしている女性では

1

5時 間 」 が 最 も 多 く , し て い な い 女 性 で は

r

4時 間

J

が 最 も 多 く な っ て お り , ま た , 前 者 で は 15時 間 以 上 」 が 約60%と過半数を占めているのに対 し,後者では 14時 間 以 内 」 が 逆 に 約60%を 占 め , 平 日 と は 異 な り 共 働 き し て い る 女 性 の 万 が 全 般 に自由時聞が多くなっているO

3. 1.7 3.9%

3.4% 

M

mM

Su

t

圃 図 園 田 盟 問 口 圃

ー 縫 多 16  図 自 陣

22  .バイク

園 自 動 車 . 蹴 123  閥 自 脚 . 鵬

図 パ ス

口 鋲 遭

.

2

手段38 

3鴇 以 上 12  図その他

&.8 5.'"  6.7% 

4.

圃始題以担下

EffilI0‑1 .21回宰分

47  2.1%  盟 諸 ト 蛸

~喝分以33 15 3

‑‑圃・園周・圃E""

AIIII由F司胃圃圃圃圃.9. 2'4:~温 ' " ・ ・ 畠 逼 晶 孟 . ‑ 圃 ・E明 竿 孟 圃 ‑ ‑

‑聞置圃圃圃開園圃園周瞳掴瞳掴圃圃E抵 当 ‑ 調 " " ' "

1.8'~r;包括晶傭留軍国畳居世間岡田副 1~

図‑8 片 道 の 通 勤 時 間 図 9 通 勤 手 段 図 ‑7 日の平均労働時間

1.84.2% 1時間

Bの平均自由時間 8.6% 2時間40 

11

. 3

時間96 

4時間

~5時間a  図6時間

していない

7時間

8J.j. 14 

図‑10 平 日 の 平 均 自 由 時 間 図‑11 平(日の平均して自由時る 間

共働き い , し て い な い 女 性 別 )

(7)

つぎに,余暇のすごし方を第1位,第2位 別 に み る と 図 ‑14に示すごとくであり,第l位では,

「テレビ視聴」が37.5%と最も多く,ついで「趣味」の17.4%, 

I

買物」の14.9%, 

I

子供との遊 び」の14.0%となっているO 第2位についても「テレビ視聴」が最も多いが,比率はかなり低くな っているO しかしながら,つぎに多い過ごし方では,第l位と異なり「買物」の23.6%となってい る。

また,余暇のすごし方壱共働きしている女性としていない女性別にみたのが,図 15であるO 乙 れより,第 l位についてみると,共働きしている女性がしていない女性に比べて「テレビ視聴

J

, 

「買物」で過とす比率が高いが,

I

趣味

J

I

子供との遊び」では共働きしていない女性の万が高 い比率となっているo第 2位では共働きしている女性の「趣味

J

,していない女性の「友人と合う」

といった過ごし方が,それぞれ第l位と比べて高い比率となっているO 以上のような共働きしてい る女性としていない女性との聞の余暇の過ごし万の差異は,休日より平日における自由時間の格差 によるものと考えられるつ

7.1% 

間制間割問拍崎悶的問許周世間燭お間a個花 2 3 4 5 6 7 8 9 u  

休日の平均自由時間

していない

40  s 0 由 1¥l0 

‑2 3時間

4時間

5時間

rWJi!1  6時間 7時間

じ コ

8時間

9時 閣 している

図‑13 休日の平均自由時間

(共働きしている,していない女性別) 図 ‑12  休日の平均自由時間

3.4% 

圃 買 物 49  図 テ レ ビ 獅

123  園子供との遊び

46  園 学 習

~スポーツ

図 旅 行 口 信 昧 57  園 友 人 拾 う

26 

~その他

2.5

圃 買 物 '1s 

図テレビ視聴 99  圃子供との遊び

33  圏 学 習

~スポーツ 図 旅 行

口 趨 瞭

39  園 友 人 拾 う

3<1 

~その他 2. 

5.6% 

図‑14(a) 余暇のすごし方(第1位) 図‑14(b) 余暇のすごし方(第 2位 )

余備のすごし方.1

40 粗 鋼 1

余暇のすごし方.2

1

している

していない

している

Fヨテレヒ買 物 乎供と 鍾 映 友人と その他

していない

図‑15(a) 余暇のすごし方(第l位 ) (共働きしている,していない女性別)

図←15(b) 余暇のすCし万(第2位 ) (共働きしている,していない女性別)

(8)

4 地区住民の環境, 施 設 お よ び 将 来 に つ い て の 意 識 4. 1  環境, 施 設 の 評 価 に 関 す る

要 因 分 析

森 田 地 区 の 環 境 , 施 設 の 評 価 に 対 す る 要 因 分 析 と し てL共 働 き を し て い る 人 と し て い な い 人 と に 分 け て , 数 量 化 理 論 第2類 を 用 い て 行 っ たO

そ の 結 果 , 表 1 

t

乙示すように 共 働 き を し て い る 人 の 場 合 に は ,

レ ン ジ が 高 いj煩 か ら 「 文 化 的 施 設 は 十 分 あ る と 思 い ま す か 」 「商庖 の 業 種 や 盾 数 に は 満 足 し て い ま す か」 「スポーツ, レ ジ ャ ー 施 設 は 十 分 あ る と 思 い ま す か 」 と な っ て お り , 偏 相 関 係 数 の 順 位 も 乙 れ と ほ ぽ 一 致 し て い る 。 ま た , 共 働 き を し て い な い 人 の 場 合 に は , 表 一 2 

t

乙示すように, レ ン ジ が 高 い 順 から「スポーツ, レ ジ ャ ー 施 設 は 十 分 あ る と 思 い ま す か 」 「文化的 施 設 は 十 分 あ る と 思 い ま す か 」

「歩行空聞には満足していますか」

と な っ て お り , 偏 相 関 係 数 の 順 位 も一致している。

し た が っ て , 総 合 的 に み て 不 満 足 で あ る と い う 評 価 に 大 き く 影 響 し て い る も の と し て は , 共 働 き を し て い る , し て い な い に も か か わ

らず,文化的施設やスポーツ,

ジ ャ ー 施 設 と い っ た 要 因 が あ げ ら れ , 共 働 き を し て い る 人 の 場 合 に は こ れ ら に 商 屈 の 業 種 や 盾 数 が 含 ま れ , 共 働 き を し て い な い 人 の 場 合 に は 歩 行 空 間 が 含 ま れ る 。

表 総 合 評 価 に 及 ぼ す 要 因 分 析 … 共 働 き を し て い る 人 ( 数 量 化 理 論 第E類 )

=0.367 カテゴリー データ数 スコア レンジ 偏相関係数

商庖の業種や 1.満足 49  0.369  1.012  0.265  盾数 2.不満足 109  0.303  (2)  (1) 

3.わからない 21  0.709 

緑地空間 1.満足 46  0.333  0.839  0.217  2.不満足 113  0.241  (4)  (3)  3.わからない 20  0.598 

文化的施政 1.十分ある 1.154 1.320  0.233  2.十分ない 143  0.166  (1)  (2)  3.わからない 27  0.497 

スポーツ

i

1.十分ある 10  0.025  0.986  0.196  レジャー施政 2.十分ない 151  0.104  (3)  (4) 

3.わからない 18  0.882 

歩行空間 1.満足 53  0.036  0.464  0.128  2.不満足 92  0.110  (5)  (6)  3.わからない 34  0.354 

公共交通空間 1.良い 130  0.121  0.454  0.143  の便 2.悪い 44  0.333  (6)  (5) 

3.わからない 0.220 

積雪時の影響 1.少ない 35  0.261  0.335  0.095  2.多い 134  0.074  (7)  (7)  3.わからない 10  0.073 

1.満足 32  . 合 評 価 2.不満足 125  3.わからない 22 

表一 2 総 合 評 価 に 及 ぼ す 要 因 分 析 … 共 働 き を し て い な い 人 ( 数 量 化 理 論 第E類 )

=0.536 カァゴリー データ数 スコア レンジ 偏相関係数

商腐の業種や 1.満足 35  0.121  0.567  0.175  唐数 2.不満足 67  0.145  (5)  (5) 

3.わからない 13  0.422 

緑地空間 1.満足 29  0.087  0.154  0.056  2.不満足 69  0.020  (7)  (7)  3.わからない 17  0.067 

文化的施設 1.十分ある 1.605 1. 774  0.329  2.十分ない 93  0.169  (2)  (2)  3.わからない 18  0.516 

スポーツ・ 1.十分ある 0.101  1.917  0.493  レジャー施設 2.十分ない 90  0.313  (1)  (1) 

3.わからない 18  1.604 

歩行空間 し 満 足 35  0.225  0.755  0.241  2.不満足 55  0.098  (3)  (3)  3.わからない 25  0.530 

公共交通空間 1.良い 68  0.067  0.248  0.103  の使 2.悪い 37  0.149  (6)  (6) 

3.わからない 10  0.099 

積雪時の影智 1.少ない 10  0.577  0.659  0.212  2.多い 99  0.082  (4)  (4)  3.わからない 0.387 

1.満足

総 合 評 価 2.不満足 89  3.わからない 19 

(9)

4 . 2  

将来についての意識

前述のアンケート結果より,将来に備えて何もしていない人が全体の64%を占めており,自分の 将来に対する意識はうすいように思われる。そ乙で,将来の希望施設,施策についての分析として1

数量化理論第3類を用いて行ったG

そ の 結 果 か ら , 表 ‑3 I乙固有値がl位 2位である第l次元解,第2次元解について,その固有 値 お よ び 質 問 の 得 点 を 示 す 。 ま た , 図 ‑161ζ第1次元解と第2次元曜との関係をそれぞれX 1軸, X 2軸として表わす。

まず, X 1軸(固有値0.446)についてみると,得点が大きいほど「ケア施設

J I

生涯教育講座」

「文化センター」等の文化的施設,得点、が小さいほど「公共交通の無料化

J I

医療費の無料化」等 の公的サービスとなっているo X 2軸(固有値0.404)については,得点が大きいほど「ケア施設

J

「ホームヘルプ制度」等の介護関連,得点が小さいほど「雇用機会の増加

J I

スポーツ,レジャー 施設」等の活動関連となっている。

したがって,各軸を解釈すると, X 1軸は施設,施策の種類(文化的一公的サービス), X 2軸 は施設,施策の内容(介護関連←活動関連)となる。

つぎに, X 1 , X 2軸について属性別のスコアを求めたところ図‑17のようになった。以下に各 属性別の特徴を示す。

a .

性別:男性は文化的および活動的施設,施策を,女性は公的サービスや介護施設,施策を求 める傾向にあるo

b.年 齢 :59歳以下には特徴はみられないが, 60歳以上は介護施設,施策を求める傾向にある。

c.職業:会社員および自営には特徴はみられないが,公務員および学生は文化的施設,施策を 主婦および無職は公的サービスを求める傾向にあるO

d.共働き:共働きの有無にかかわらず,特徴はみられない。

表 ‑3 数量化理論第皿類による質問の得点

質 問 内 廿... 

データ数 Xl  X 2   ス ポ ー ツ 、 レ ジ ャ ー 施 設 112  0.7657  ‑0.9339  文 化 セ ン タ ー 69  1.7742  0.0612  工芸センター 33  0.9034  ‑0.2289  レクリエーション農園 54  ‑0.0702  ‑0.8805 

ケア施設 14  2.2817  5.4174 

雇 用 機 会 の 増 加 45  ‑0.6170  ‑1. 2683  年 金 制 度 の 充 実 234  ‑0.5142  0.0746  医 療 費 の 無 料 化 174  ‑0.9311  0.2757  公 共 交 通 の 無 料 化 55  1.4488 ‑0.0014  交 通 施 設 の 改 善 33  1.2988  ‑0.7889  健 康 管 理 制 度 132  ‑0.0717  0.1105 ホ ー ム ヘ ル プ 制 度 32  ‑0.6423  3.3667  生 涯 教 育 講 座 47  2.0712  0.2418 

国 有 値 0.4459  0.4036 

(10)

.! 

12

‑3 

1.スポーツーレジ・一緒盟 ,.~化センター 3,[;';センター4.レクリヱーシaン』農園 5.ケア施鰻 6..用償金の滑加7.年金制度の充実 B.区桜費の鴛科化9.公終交通の鰭料化 10.交通路観の破1"11.a康管縄制度 11.ホームへルプ制成 13/j纏教育暢座

図‑16 将来の希望施設,施策についての分析

5 都市的活性化の方策

1.2..((. ~. 29嵩以ド 4.:lO ~39畠 5.40- 柑巌 6.50一、 59" 7.6U‑698.10揖以t 9告社員 10.自営 !し公郷員 11主婦 13.常'f.14その他15.線 機

" 共 働 者 し て い る 17.共働きしていない

.,

 

a

図 17  属性別の希望施設,施策についての分析

現在,福井市では市中心部および第2環状道路沿道を中心に,商業施設立地等の開発が進んでい るが,第 2環状道路の外側に位置する福井市郊外部の森田地区は,これらの地区民比べて開発が遅 れているという状況である。

そのため,ここでは前述の計画課題をもとにして,さらには高齢化社会,情報化社会,成熟化社 会の到来が予想される21世紀社会を展望して,森田地区を福井市のサブ・コア的機能をもっ地区と して位置づけるような活性化の方策を, (1)既存施設の利用, (2)新規開発の 2つの側面から検討する。

5.  1 既 存 施 設 の 利 用 に よ る 方 策

森 田 地 区 に は 現 在 , 八 重 巻 シ ョ ッ ピ ン グ セ ン タ ー , 国 鉄 森 田 駅 , 仁 愛 女 子 短 期 大 学 , 旧 道 の 商 業 施設等の施設が存在するが,森田地区の活力,都市的アメニティを高めていくためには,乙れらの 既存施設を相互的に活用し,森田地区の核づくりを推進する乙とが望ましいと考えられるp

具体的には,近年高まりつつある文化志向,健康志向等のニーズに対応するため,文化機能,レ ジャー機能等の複合機能をもった商業系空聞を八重巻ショッピングセンターを中心に形成し,旧道 の路線型の商業機能とも連担性をもたせるO また,情報化社会の到来に対応するため,国鉄森田駅 を中心 l乙駅施設,遊休地等を活用し,情報提供基地として駅地区のポテンシャルを高める。

また,乙のような機能配置に基づいて核づくりを進めるにあたっては,諸機能を緊密かっ有機的 に結び,機能の総合化を図ることが不可欠である。そのためには,地区内交通における主要な交通 手段である徒歩,自転車のための安全かつ快適な空間の確保と,諸機能を効果的に連絡した歩行者 系空間のネットワーク化を図る。すなわち,歩行者系空間として旧道,北陸本線沿いの中角森田停 車場線等を活用し,人の流れの多い仁愛女子短期大学 八重巻ショッピングセンター・国鉄森田駅,

人の動線に対応して旧市街地 八重巻ショッピングセンター・国鉄森田駅を重点的に結ぶ歩行者系

(11)

ネットワークの形成を図る。そ の た め に は , 歩 道 , 自 転 車 道 等 の 量 的 ・質 的 水 準 の 向 上 が 必 要 で あ る。(図‑18参 照 )

5.2 新 規 開 発 に よ る 方 策

森 田 地 区 の 旧 市 街 地 は 木 造 家 屋 の 密 集 地 区 で あ る た め , 良 好 な 環 境 や す ぐ れ た 景 観 を 創 出 し , ま た , 高 ま り つ つ あ る 自 然 志 向 に 対 応 し て , 住 民 に う る お い と や す ら ぎ を も た ら す た め , 緑 地 空 間 の

整備を進める必要がある。

具 体 的 に は , 九 頭 竜 川 河 川 敷 お よ ひ'水 路 の 水 辺 等 を 利 用 し て,緑地空間の確保を図る。その利用 例 と し て , 河 川 敷 に つ い て は 健 康 志 向 の ニ ー ズ に 対 応 し て , 地 区 外 か ら も 人 を 吸 引 す る ア ウ ト ド ア タ イ プ の ト レ ー ニ ン グ セ ン タ 一 , パ ブ リ ッ ク ゴ ル フ 場 , 水 路 の 水 辺 に つ い て は 散 策 路 , い 乙 い の 場

などの利用がそれぞれ考えられる。さらに, ζれ ら の 緑 地 空 間 が 有 効 に 利 用 さ れ る た め に , 旧 市 街 地 と の つ な が り を 強 化 す る と と も に , 前 述 の 歩 行 者 系 ネ ッ ト ワ ー ク に 緑 地 空 聞 を 組 み 込 ん で 相 互 活 用がなされるよ うにする必要がある。(図‑18参 照 )

ま た , 森 田 地 区 の 核 づ く り の 対 象 と な る 地 区 民 は , 現 在 , 鯖 江 丸 岡 線 , 中 角 森 田 停 車 場 線 が そ れ ぞれ縦横断しているが 乙れらの路線の通過交通の流入を抑制し 地 区 内 に お け る 交 通 錯 綜 を 少 な く す る と と も に , 慢 性 的 な 交 通 混 雑 を 解 消 す る た め , 九 頭 竜 橋 を 代 替 す る 新 橋 の 建 設 を 図 る 必 要 が

ある。

さらに,前述2路 線 へ の 通 過 交 通 の 集 中 を 抜 本 的 に 分 散 さ せ る た め , 福 井 市 郊 外 お よ び 近 郊 の 市

図‑18  都 市 的 活 性 化 の 方 策

(12)

郡 を 環 状l乙結ぶ第3環 状 道 路 の 整 備 を 進 め て い く 必 要 が あ る 。 こ の 整 備 に よ り , 市 街 地 に お け る 交 通 機 能 の 分 化 , 純 化 , 市 街 地 内 の 沿 道 環 境 の 保 全 お よ び 安 全 性 の 向 上 な ど の 効 果 が 期 待 さ れ , さ ら に , こ の 環 状 道 路 に よ り 一 点 集 中 型 都 市 構 造 か ら 多 核 分 散 型 都 市 構 造 へ の 転 換 が 促 進 さ れ る 。 そ の 整 備 例 と し て , 福 井 空 港 と 至 近 な 位 置 に あ る 八 重 巻 ・ 定 正 工 業 団 地 を 臨 空 型 工 業 と し て 活 用 す る 乙 と を 考 慮 し て , 森 田 一 福 井 医 科 大 学 松 岡 東 郷 一 杉 の 木 台 一 清 水 一 九 頭 竜 工 業 団 地 一 森 田 と い よ た環状ルートが考えられる。

6 ま と め

本 研 究 は , 福 井 市 郊 外 部 に 位 置 す る 森 田 地 区 の 現 況 お よ び 地 域 社 会 の 実 態 か ら , 当 地 区 の 構 造 的 特 質 を 把 握 し , つ ぎ に , 森 田 地 区 住 民 の 対 す る ア ン ケ ー ト 調 査 の 集 計 お よ び 解 析 を 行 っ た う え で , 21世 紀 社 会 を 展 望 し た 地 方 都 市 郊 外 部 の 活 性 化 に 向 け て の 方 策 を , 既 存 施 設 の 利 用 と 新 規 開 発 の2 つ の 側 面 か ら 検 討 し たO

なお,本研究を進める過程で, R & A総合計画研究所所長の松本隆二氏および(財)地域環境研究 所 研 究 員 の 村 本 清 美 嬢 の 協 力 を 得 た 。 こ こ に 深 く 感 謝 の 意 を 示 す も の で あ る 。 ま た , ア ン ケ ー ト 調 査 の 集 計 お よ び 解 析 に は , 名 古 屋 大 学 大 型 計 算 機 セ ン タ ー の シ ス テ ム を 用 い た 。

参 考 文 献

1)  総 合 研 究 開 発 機 構 : 地 方 都 市 活 性 化 の 方 策 , 1986  2)  福 井 地 域 環 境 研 究 会 :REF第6号, 1986, 

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参照

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