• 検索結果がありません。

著者 福井大学高等教育推進センター

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "著者 福井大学高等教育推進センター"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

著者 福井大学高等教育推進センター

雑誌名 福井大学高等教育推進センター年報

巻 2

ページ 1‑168

発行年 2012‑10

URL http://hdl.handle.net/10098/8934

(2)

ll福 井大 学 にお ける教 育 改 革 の課 題

「教 育改 革 元 年 」 の取 組 状 況 と今 後 の課 題(35)

これ か らの共 通 教 育 の あ り方 に つ い て 共 通 教 育 検 討 委 員 会 中間報 告(41)

(3)
(4)

「 教育 改革 元年 」 の取組 状況 と今 後 の課題

2012年1.月20日

1経 緯

(1)2008中 教 審 答 申 「学 士 課 程 教 育 の 構 築 に 向 け て 」 等

グ ロ ー バ ル 化 、 ユ ニ バ ー サ ル 段 階 に 入 っ た 中 で の 大 学 教 育 の 構 築

(2)『2010学 生 生 活 実 態 調 査 』 の 調 査 結 果

〈 調 査 の 目的 〉

○ 本 学 の 長 期 目標:「 学 生 の 人 間 的 成 長 を 支 え る こ と で 、高 度 な 専 門 性 と豊 か な社 会 性 を 有 し 、 21世 紀 の グ ロ ー バ ル 社 会 で 高 度 専 門 職 業 人 と して 活 躍 で き る人 材 を 育 成 す る 」

○ 中 期 目標 ・中期 計 画 で そ の 実 現 に 向 け て 、 生 活 や 人 間 的 成 長 の 面 、 学 修 面 、 職 業 的 自 立(就 職)面 を 合 わ せ て 教 育 改 革 を 図 る こ と を 謳 っ て い る。

○ 本 学 の 中 期 目標 ・中 期 計 画 を ふ ま え た(1)の 課 題 に 応 え 教 育 改 革 を 進 め て い く 上 で 、 足 元 の 実 態 を み る必 要 が あ る と い う こ とで 行 っ た 調 査

〈 特 徴 的 な 結 果 〉

○ 本 学 学 生 の 家 庭 の 年 収500万 円 未 満 が3割 を 超 え る こ とが 明 らか に。

○ 本 学 学 生 の 学 習 時 間 が1週 間 で3時 間 未 満 が6割 を 超 え る とい う実 態

(3)学 生 支 援 体 制 の 充 実

○ 昨 年 度 整 備 し た 学 生 支 援 体 制 の 実 践 化 と充 実 化 を 図 る。 そ の 際 、 学 生 の 支 援 ・相 談 を 教 育 の 一 環 と して 捉 え

、 す べ て の 教 職 員 と専 門 家(カ ウ ン セ ラ ー)と の 連 携 と協 働 に よ っ て 取 り組 む 。

○ 同 時 に 直 接 の 学 生 の 支 援 ・相 談 だ け で は な く 、 共 通 教 育(教 養 教 育)と 専 門 教 育 の 内 容 ・方 法 ・枠 組 み の 見 直 し の 必 要 性 も 求 め て い る。

こ れ らが 直 接 の 契 機 に な り、 新 年 早 々 の 学 長 の 「教 育 改 革 元 年 」 宣 言 と な っ た 。

皿.「 教 育 改 革 元 年 」 に ふ さ わ し い 改 革 を 進 め る た め に (1)必 要 な 視 点

学 生 を 「成 長 途 上 に あ る 個 人 」 とみ な し、 学 生 の 立 場 に 立 っ た 学 生 中 心 の 大 学 へ と 、 大 学 教 育 の 転 換 を 図 る必 要 性

(2)高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー を 中 心 に

全 体 的 、 全 学 的 な 取 組 と し て 、 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー を 中 心 に 、 関 係 機 関 と の 連 携 を 通 し て

(5)

皿.「 教 育 改 革 元 年 」 の 取 組 状 況 と課 題 1.予 算 配 分 の 見 直 し

全 体 的 枠 組 み の 見 直 し

○ 従 来 の 教 育 に 係 る競 争 的 経 費 以 外 の 教 育 改 革 推 進 経 費 の 新 設(教 育 関 係 事 業 の 独 自 予 算 化 、 教 育 改 革 の た め の 重 点 配 分 と そ の 教 育 成 果 の 検 証)

教 育 改 革 経 費/教 務 事 業 費(授 業 ア ン ケ ー ト、 両 キ ャ ン パ ス 協 力 授 業 担 当 経 費 、 双 方 向 授 業 経 費 等)/講 義 室 等 設 備 更 新 費 等

○ 学 生 経 済 支 援 経 費(授 業 料 免 除 実 施 経 費 、 ス チ ュ ー デ ン ト ・ア シ ス タ ン ト(SA)、 留 学 経 費 支 援 等)

○ 教 育 環 境 ア メ ニ テ ィ整 備

○ 語 学 セ ン タ ー 新 設 経 費

*こ れ ら と も 関 連 し て 、 文 京 キ ャ ン パ ス 学 生 支 援 セ ン タ ー 等 改 修 事 業

第3次 補 正 予 算 に よ る 耐 震 改 修 が 認 め られ た の に伴 っ て 、 大 学 独 自予 算 、 生 協 予 算 も合 わ せ て 、 語 学 セ ン タ ー 、 学 生 総 合 相 談 室 等 の 設 置 と 併 せ 、 大 学 会 館 を 含 め て の 一 体 的 改 修 を 行 う こ と とな っ た 。

2.組 織 の 見 直 し と課 題

(1)共 通 教 育 検 討 委 員 会 で の 共 通 教 育 の 見 直 し

○ 平 成24年 度 ま で に 改 革 案 の 提 案 。 今 年 度 末 に 中 間 的 な 報 告

○ 検 討 事 項 と して は 、 入 学 時 の ソ フ トラ ン デ ィ ン グ の 工 夫/A群 の 総 合 科 目 の コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化/協 働 実 践 プ ロ ジ ェ ク ト型 科 目等 を 置 く 新 た なC群 の 設 置/語 学 セ ン タ ー 設 置 に 伴 う語 学 教 育 改 革 の プ ロ グ ラ ム/そ れ ら を 実 施 し 単 位 の 実 質 化 を 進 め る た め の セ メ ス タ ー の 見 直 し

(2)語 学 セ ン タ ー の 設 置 と実 施 に 向 け て の 検 討

○ 語 学 セ ン タ ー の 設 置

○ セ ン タ ー 長 人 事 と そ の 後 で の イ ン ス トラ ク タ ー 採 用 人 事

○ 共 通 教 育 検 討 委 員 会 の 検 討 と連 動 した カ リ キ ュ ラ ム づ く り、 施 設 整 備 平 成24年 度 後 期 の 一 部 開 講 と平 成25年 度 か ら の 実 施

(3)学 生 支 援 体 制 の 充 実

○ 学 生 支 援 体 制 の 一 層 の 充 実 を 図 る た め 、 学 生 総 合 相 談 室 ・学 生 メ ン タ ル ヘ ル ス 対 策 室 の 平 成23年12月 新 設

○ コ ー デ ィ ネ ー タ の カ ウ ンセ ラ ー 及 び 事 務 職 員 、パ ー ト職 員 の 配 置 と平 成23年12月 か ら の カ ウ ン セ ラ ー(非 常 勤)配 置 に よ る 前 倒 しの 取 組 み

○ ク ラ ス 担 任 制 の 実 施(共 通 教 育 の 大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー 、C群 の 取 組 み と も 関 わ らせ て)

3.各 領 域 ・分 野 で の 取 組 3‑1入 学 者 選 抜

1.入 学 者 選 抜

(1)入 試 の 広 報(入 試 課 ・ア ド ミ ッ シ ョ ン セ ン タ ー ・高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ 説 明 会 の 改 善:

(6)

・前 年 の ア ン ケ ー トを 元 に 東 海 北 陸 地 区 進 学 説 明 会 の 開 催 時 期 の 変 更

・北 陸 地 区 進 学 説 明 会 を 高 校 長 懇 談 会 と切 り離 し別 日程 → と も に 参 加 者 増

○ オ ー プ ン キ ャ ン パ ス 等 の 工 夫

・研 究 室 公 開 や 内 容 の 充 実 ・学 生 ガ イ ド(SA)に よ る キ ャ ン パ ス ツ ア ー

→ 参 加 者 増 (2)入 学 者 選 抜 方 法 等

○ 工 学 部 で 編 入 学 の 実 施 状 況 ・高 専 の 対 応 等 の 分 析 を も と に した 見 直 しの 検 討(工)

○ 個 別 学 力 試 験 ・入 試 体 制 の 見 直 し(役 員 の 下 で のWG)

○ 入 学 者 選 抜 方 法 研 究 委 員 会 の あ り方:各 学 部 独 自 の 分 析 と併 せ て 、 大 学 と し て ニ ー ズ に 合 っ た 学 生 を い か に 獲 得 す る か とい う視 点 か ら の 研 究 へ(→ 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー ・入 試 企 画 部 門)

2.高 大 連 携 ・入 学 前 教 育

(1)高 大 連 携(ア ド ミ ッ シ ョ ン セ ン タ ー ・高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ 数 理 教 育 研 究 会 で の 相 互 の 授 業 参 観 、 意 見 交 換

OAO入 試 追 跡 調 査 結 果(特 に 工 学 部 工 業 高 校 出 身 者 の 入 学 後 の 成 績 の 伸 び)の 評 価 と活 用 (2)入 学 前 教 育

OAO入 試 合 格 者 に 対 す る プ レー ス メ ン トテ ス ト、 ア ン ケ ー ト調 査

○ 看 護 学 科 推 薦 入 試1合 格 者 に 対 し レ ポ ー ト課 す

3大 学 院 入 試

(1)入 学 者 選 抜 方 法 の 点 検

・学 部 の 入 学 者 選 抜 方 法 の 調 査 研 究 に加 え 、 昨年 度 か ら大 学 院 も実施 し、 報告 書作 成

・工 学 研 究 科 推 薦 選 抜 の 募 集 人 員 の 見 直 し、 出願 資 格 の 明確 化

4.初 年 次 教 育

(1)高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー ・共 通 教 育 セ ン タ ー

・大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー ・共 通 講 義 分 の 内 容 の 見 直 し(平 成24年 度 か ら実 施 予 定) (2)各 学 部

・教 育 地 域:大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー と 地 域 実 践 科 目 ・ワ ー ク シ ョ ッ プ 科 目の 再 編 の 検 討

・医 学:医 学 科 「ア ドバ イ ザ ー 制 度 」、看 護 「学 生 支 援活 動 」

・工 学:初 年 次 教 育 ・線 形 代 数 習 熟 度 別 ク ラ ス2ク ラ ス →3ク ラ ス へ

《分 析 と課 題 》

○ 説 明 会 や オ ー プ ン キ ャ ン パ ス 等 の 工 夫 等 が あ り、効 果 は あ っ た が 、入 試 広 報 の 点 で 、例 え ばJR 福 井 駅 構 内 で の 広 告 の よ うに 、 広 報 室 と の 連 携 の 課 題 は 残 され て い る 。

○ 個 別 学 力 試 験 ・入 試 体 制 の 見 直 し に つ い て は 当 面 の 問 題 解 決 の た め 特 定 の 教 科 で のWGを 設 け て い る が 、 併 せ て 今 後 の 全 学 的 な 体 制 に つ い て 検 討 す る 課 題 が あ る。 ま た 、 入 学 者 選 抜 方 法 研 究 委 員 会 の あ り方 に つ い て も、 大 学 と して ニ ー ズ に 合 っ た 学 生 を い か に 獲 得 す る か とい う視 点 か ら の 研 究 へ 、 組 織 の 見 直 し も含 め た 検 討 が 必 要 で あ る 。(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー 、 ア ドミ ッ シ ョ ン セ ン タ ー)

OAO入 試 追 跡 調 査 結 果 、 特 に 工 学 部 工 業 高 校 出 身 者 の 入 学 後 の 成 績 の 伸 び に つ い て は 、AO入 試 の あ り方 の み な らず 、 高 校 ・大 学 教 育 の あ り方 を 問 い 直 す 問 題 提 起 を 含 ん で い る 。 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー ・入 試 企 画 部 門 を 中 心 に検 討 と 改 善 、 交 流 が 求 め られ る 。

(7)

○ 大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー ・共 通 講 義 分 の 内 容 の 見 直 し に つ い て は 、 入 学 直 後 の 大 学 で の 学 習 と生 活 を よ り ス ム ー ズ に 行 う た め に 、 大 学 と は 何 か 、 そ こ で の 学 び 方 、 メ ン タ ル ヘ ル ス 面 で の サ ポ ー トの ガ イ ダ ン ス な ど、 これ ま で の 見 直 し を 行 っ た 。 来 年 度 か ら実 施 予 定 。 併 せ て 、 各 学 部 の 担 当 部 分 の 見 直 し も 含 め 、 初 年 次 教 育 の 見 直 し が 必 要 で あ る 。(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー 、 共 通 教 育 検 討委員会)

3‑2教 育 課 程 1.教 育 課 程

(1)カ リ キ ュ ラ ム ・ポ リシ ー 、 デ ィ プ ロマ ・ポ リ シ ー の 作 成:各 学 部 ・研 究 科 で 今 年 度 中 に 確 定

(2)教 育 課 程 づ く り

① 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー:共 通 教 育 検 討 委 員 会 の 設 置 と 見 直 し案 の 検 討(皿 一2‑(1) 参 照)

② 各 学 部 ・研 究 科 の 改 革

○ 教 育 地 域:両 課 程 の 共 通 プ ロ グ ラ ム の 設 定 ・実 施 、 一 部6年 一 貫 プ ロ グ ラ ム 案

○ 医 学:教 育 課 程 整 備 に 向 け た カ リ キ ュ ラ ム ア ン ケ ー トを 基 礎 資 料 と し て 活 用 平 成24年 度 か ら 医 学 科 、 看 護 学 科 と も に 教 育 課 程 改 正 を 行 う

○ 工 学:カ リ キ ュ ラ ム ・ポ リシ ー 策 定 作 業 が 進 ん だ 段 階 で 取 り組 む

2.教 育 方 法 ・単 位 の 実 質 化(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ 共 通 教 育 等 の 授 業 へ の 学 年 間 協 働 、 地 域 参 画 型 、 対 話 型 授 業 の 導 入

○ 授 業 以 外 の 学 習 時 間 確 保 の た め の 単 位 の 実 質 化 の 観 点 か ら の カ リキ ュ ラ ム ・履 修 形 態 の 見 直 し

3.評 価

(1)共 通 教 育 セ ン タ ー 、 各 学 部 ・研 究 科 で 、 カ リ キ ュ ラ ム ・ポ リ シ ー 及 び デ ィ プ ロマ ・ポ リ シ ー に 対 応 す る 具 体 的 な 学 習 目標 や 成 績 評 価 基 準 の 明 確 化 を検 討

(2)国 際 的 視 野 か らの 評 価

① 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー:国 際 的 に 通 用 す るGPA制 度 導 入 の ワ ン ス テ ップ と して の5段 階 評 価 の 実 施 を 提 案 。 教 育 評 価 の 課 題 に 応 え る 専 任 教 員 の 採 用

② 各 学 部 ・研 究 科 の 取 組

○ 教 育 地 域:国 際 的 な 能 力 概 念 で あ る コ ン ピテ ン ス 概 念 の 採 用 と実 施 。 オ ウル 大 学 との 交 流 の 中 で の 討 議 と評 価 、 上 海 師 範 大 学 へ の 評 価 の 要 請

○ 医 学:成 績5段 階 評 価 の 導 入 。 「医 学 教 育 の 国 際 基 準 」 の 講 演 会 実 施

○ 工 学:JABEEを 通 じて の 国 際 的 評 価 が 受 け られ る よ うJABEE受 審 の 検 討

4.語 学 セ ン タ ー の 設 置(皿 一2‑(2)参 照)

5.高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー を 中 心 と した 実 施 体 制

① セ ン タ ー に お け る研 究 機 能 の 確 立:専 任 教 員 の 人 事 、 兼 任 研 究 員 の 採 用

②FD・SDの 取 組

OFD1教 育 企 画 部 門 を 中 心 に し た カ リ キ ュ ラ ム づ く りの 研 究

各 学 部 ・研 究 科 で の カ リキ ュ ラ ム づ く り の 基 本 に な っ て い る ス タ ン ダ ー ド、 コ ア カ リキ

(8)

ユ ラ ム 、JABEEの 学 習 会 と交 流 ・見 直 し

③ 全 国 の セ ン タ ー へ の 加 盟 と交 流

○ 協 議 会 へ の 加 入 今 年 度 は オ ブ ザ ー バ ー 参 加

○ 山梨 大 学 と の 教 育 面 で の 相 互 評 価 の 取 組 み

④ 広 報

○ セ ン タ ー ニ ュ ー ス 、 年 報 の 発 行

《分 析 と課 題 》

○ カ リキ ュ ラ ム ・ポ リ シ ー 、 デ ィ プ ロマ ・ポ リ シ ー の 策 定 は 今 年 度 中 に 行 わ れ る 。 そ れ を ふ ま え た カ リキ ュ ラ ム 作 りは 、 各 学 部 ・研 究 科 で 取 り組 ま れ て い る が 、 学 生 の 学 習 時 間 の 改 善 と 関 わ る 単 位 の 実 質 化 の 保 障 を 目指 す 必 要 が あ る。(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー ・FD・ 教 育 企 画 部 門 を 中 心 に

した 検 討 と助 言)

○ 全 学 的 に は 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー に 共 通 教 育 検 討 委 員 会 を 設 置 し、 と り あ え ず 共 通 教 育 に つ い て 、 そ の 内 容 ・方 法 ・枠 組 み の 見 直 し を進 め て い る。 今 年 度 中 に 大 枠 を 示 し、 平 成24年 度 中 に 改 革 の 見 通 し を 立 て た い 。

○ 評 価 基 準 や 国 際 的 な 評 価 へ の 対 応 な ど に つ い て は 課 題 と して 残 され て い る。 専 任 教 員 の 採 用 と 研 究 体 制 の 確 立 を 行 う と と も に 、FD・ 教 育 部 門 の 取 組 の 強 化 が 必 要 で あ る。

3‑3学 生 支 援 1.学 習

(1)全 学 支 援 体 制 を ふ ま え た 具 体 的 な 取 組

・教 育 地 域:出 欠 管 理 用 カ ー ド リー ダ ー

・医 学:医 学 科 「ア ドバ イ ザ ー 制 度 」、看 護 「学 生 支 援活 動 」

・図 書 館:ラ ー ニ ン グ ・ア シ ス タ ン ト(SA)の 配 置 (2)学 習 環 境 整 備

・教 育 地 域:4講 義 室 に 赤 外 線 マ イ ク設 置

・医 学:2実 習 室 を 実 習 室 と多 目的 講 義 室 に 改 修 、機 器 の新 設 ・更 新

・工 学:2講 義 室 分 の 床 張 替 工 事 、 マ ス タ ー プ ラ ン で の整 備 の 要 求

・図 書 館:総 合 図 書 館 で の 試 験 期 間 中 の 土 日祭 日 の 開 館 延 長 、 医 学 図 書館 の 小規 模 閲覧 室 の 増 築 、 留 学 生 向 け 図 書 の 充 実

(3)ス チ ュ ー デ ン ト ・ア シ ス タ ン ト制 度 の 平 成23年 度 か ら の 試 行 的 実 施(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ ラ ー ニ ン グ ・ア ドバ イ ザ ー(学 術 情 報 課)/ピ ア サ ポ ー タ ー(学 生 サ ー ビ ス 課)/教 育 実 習 体 験 サ ポ ー ト(教 務 課)/キ ャ ン パ ス ・ク リー ン ア ッ プ ・ス タ ッ フ(学 生 サ ー ビ ス 課) /入 試 広 報 ス タ ッ フ(入 試 課 ・松 岡 学 務 室)/就 職 サ ポ ー タ ー(就 職 支 援 室)

○ 今 後 の 課 題 と し てSAの 拡 大 と 、 研 修 ・「証 明 書 」 の 付 与 等 の 充 実 化 の 検 討

2.生 活

(1)奨 学 金 ・授 業 料(学 生 サ ー ビ ス 課)

○ 新 た に 授 業 料 免 除 の 学 業 基 準 を緩 和 し 、 免 除 実 施 額 を 拡 大 (免 除 率6.3%→ 学 部 ・修 士7.3%・ 博 士12.5%)

全 学 免 除46名 →130名(+84)・ 半 額 免 除529名 →484名(‑45)

○ 東 日本 大 震 災 学 生 に 対 す る 入 学 料 ・授 業 料 免 除 の 継 続

○ 基 金 の 設 置 に よ る 学 内 独 自の 経 済 支 援 な ど の 検 討

(9)

(2)海 外 留 学 の 促 進 ・支 援

○ 教 育 改 革 推 進 経 費 に よ る海 外 に 留 学 す る学 生 へ の 経 済 支 援 の 制 定 化 交 換 留 学 生 渡 航 費 支 援60万 円(15万 円 ×4名)※ 実 績3名 短 期 留 学 支 援64万 円(8万 円 ×8名)※ 実 績10名 (3)学 生 と の 連 絡 体 制 の整 備(学 生 サ ー ビ ス 課)

○ 学 生 へ の 緊 急 網 の 整 備(教 務 課)

○ 学 生 代 表 等 の 選 出 と大 学 運 営 へ の 参 加/サ ー ク ル ・リー ダ ー 研 修 等 の 改 善

3.メ ン タ ル ヘ ル ス 関 係(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

(1)学 生 メ ン タ ル ヘ ル ス 対 策 室 、 学 生 総 合 相 談 室 の 設 置(IH‑2‑(3)参 照)

○ 対 策 室 は 、 メ ン タ ル ヘ ル ス を 中 心 に し た 学 生 支 援 対 策 の 立 案 、 調 査 ・分 析 、 関 係 部 局 と の 連 携 を 進 め る 全 学 的 な ヘ ッ ド ・ク ォ ー タ ー 的 役 割 を 担 う。 相 談 室 は 対 策 室 の 下 で の 実 施 部 署 と し 、 コー デ ィ ネ ー タ ー の カ ウ ン セ ラ ー ・事 務 職 員 、 パ ー ト職 員 を 配 置 す る。 前 倒 しで 12月 か ら取 組 を す す め る 。

(2)研 修 の 強 化:保 健 管 理 セ ン タ ー と連 携 し 、 全 教 員 対 象 の メ ン タル ヘ ル ス 研 修 の 実 施

4.就 職

(1)就 職 支 援(就 職 支 援 室)

・4年 連 続 就 職 率 全 国1位 を 達 成

(2)カ リキ ュ ラ ム の 中 で の キ ャ リア 支 援(高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ 共 通 教 育 検 討 委 員 会 で の カ リキ ュ ラ ム の 検 討

○ 関 連 事 業 等 の 経 費 支 援(競 争 的 配 分 経 費 等)

《分 析 と課 題 》

○ 昨 年 度 ま と め られ た 全 学 の 学 生 支 援 体 制 を 有 効 に 機 能 させ る 取 組 が 進 め られ た 。 そ の 中 で 授 業 の 出 席 の チ ェ ッ ク と教 員 に よ る 指 導 な ど 、 著 し く改 善 され た 面 も あ る 。 今 後 、 助 言 教 員 制 度 の 充 実 、 特 に ク ラ ス 担 任 制 等 を 検 討 し 、 実 施 す る。(学 生 メ ン タル ヘ ル ス 対 策 室 、 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー 等)

○ 学 生 支 援 体 制 に つ い て は 、 昨 年 度 整 備 し、 そ れ に も とつ く取 組 み を 今 年 度 か ら 実 施 し て き て い る。 支 援 体 制 を さ ら に 充 実 さ せ る た め 、 学 生 メ ン タ ル ヘ ル ス 対 策 室 、 学 生 総 合 相 談 室 を 設 置 し、

配 置 され た 専 門 カ ウ ン セ ラ ー 、 事 務 職 員 を 中 心 に 一 部 前 倒 しで 対 応 を進 め る 。

○ 学 生 の 経 済 的 な 支 援 に つ い て は 、 国 の 授 業 料 免 除 率 の 拡 大 も あ り、本 学 で も全 額 免 除 枠 の 拡 大 を 中 心 に 改 善 を 図 っ た 。

○ 学 生 の 海 外 留 学 促 進 に っ い て は 、 語 学 セ ン タ ー の 設 置 に 伴 う整 備 と併 せ 、教 育 改 革 推 進 経 費 に よ る海 外 に 留 学 す る 学 生 へ の 経 済 支 援 の 制 定 化 を 図 っ た 。 今 後 具 体 的 な カ リキ ュ ラ ム 化 を 進 め る

(語 学 セ ン タ ー 、 共 通 教 育 検 討 委 員 会 、 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー)

○ 学 生 の メ ン タ ル 面 で の ケ ア 、 緊 急 時 の 連 絡 体 制 の 整 備 、 大 学 運 営 の 参 加 等 を 考 え た 、 学 生 代 表 の 選 出 や 携 帯 電 話 等 に よ る 連 絡 網 の 整 備 に 取 り組 ん だ 。

(10)

これ か らの 共 通 教 育 の あり方 につ いて

共通教育検討委員会中間報告

2012年3月

1.共 通 教 育 検 討 委 員 会 設 置 の 経 緯

平 成22年 度 に 、 教 育 ・学 生 担 当 副 学 長 の 下 に 、 共 通 教 育 委 員 会 と高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー の 代 表 か ら な る 「共 通 教 育 に 関 す る検 討 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ(以 下 「WG」 とい う)」 が 設 け られ 、 23年3月 に 「概 要 報 告 」 が ま と め られ た 。 こ のWGは 、懸 案 で あ っ た 定 年 退 職 者 不 補 充 な ど に よ り欠 け る科 目 の 対 処 を 目的 と した が 、 併 せ て 、 共 通 教 育 の あ り方 の 基 本 に 関 わ っ て 、 検 討 す べ き 今 後 の 重 要 な 課 題 も 出 て き て い る こ と も あ り、そ れ に つ い て も検 討 を 行 っ た 。 「概 要 報 告 」 は 、 こ の う ち後 者 の 共 通 教 育 の 今 後 の あ り方 に 関 わ る 検 討 に つ い て ま と め た も の で 、 共 通 教 育 改 革 の 方 向 性 を提 案 し て い る 。 以 下 改 め て そ れ を列 挙 し て み る 。

(1)共 通 教 育 改 革 の 方 向 性

1)「 大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー 」(1年 前 期 必 修 で の 開 講)の 意 図 し た 、 大 学 生 活 に ス ム ー ズ に 入 り、勉 学 の 上 で も 自立 す る こ と を 支 援 す る ね ら い に 関 わ っ て 、単 に 「大 学 教 育 入 門 セ ミ ナ ー 」 の 開 設 に 止 ま ら な い 、 学 生 の ソ フ トラ ン デ ィ ン グ を 配 慮 した 制 度 的 な 工 夫 が 必 要 で あ る 。 2)現 代 の 複 合 的 ・学 際 的 課 題 に応 え 、 教 養 教 育 科 目 の 内 容 を 一 新 して 設 け ら れ た 「A群(共

通 教 養 ・副 専 攻 科 目)」 に つ い て も 、 個 々 に は 魅 力 的 な 科 目 が 用 意 され て は い る も の の 、 全 体 とす れ ば そ れ ら の 集 合 とい う域 を 出 な い 。 今 後 た と え ば 「現 代 社 会 」 と い う主 題 で 、 分 野 を越 え た 科 目群 を 、 コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 化 す る こ と は で き な い か 。

3)就 業 力GPで 申 請 した 科 目 に つ い て は 、 自分 の 専 門 と は 異 な る他 の 学 部 、 学 科 、 課 程 の 専 門 科 目 を 履 修 で き る 「B群(専 門 教 育 ・副 専 攻 科 目)」 に 設 け る案 で あ っ た が 、就 業 力GP関 係 科 目 が 、 地 域 参 画 活 動 や 協 働 実 践 プ ロ ジ ェ ク ト的 な 科 目で あ る こ と を 考 え る と 、 そ れ ら と

工 学 部 の ワ ー ク シ ョ ップ や 創 成 教 育 の 統 合 型 体 験 学 習 等 と の 科 目 も 併 せ て 、新 た にC群 と し て 再 編 で き な い か ど うか 。

4)ワ ー ク シ ョ ッ プ や 地 域 参 画 型 、 あ る い は 統 合 型 体 験 学 習 な ど の 新 た なC群 の 科 目、 語 学 セ ン タ ー 構 想 で 提 起 され て い る語 学 な ど の 繰 り返 し ・ま た は 集 中型 の 学 習 、 情 報 リテ ラ シ ー を 培 う科 目 の 整 備 ・充 実 、 さ ら に は 入 学 時 の 大 学 へ の 適 応 を 配 慮 した ソ フ トラ ン デ ィ ン グ な ど に も対 応 で き る 、 共 通 教 育 の 枠 組 み や セ メ ス タ ー の 見 直 しが 求 め られ る。WGで は 、 例 え ば 前 期 ・後 期 を さ ら に 二 分 し、4セ メ ス タ ー に す る案 な ど も 出 され た 。 た だ そ の 場 合 、 事 務 の 煩 雑 さ 、 北 陸4大 学 の 双 方 向 遠 隔 授 業 シ ス テ ム と の 関 係 、 大 学 祭 な どの 行 事 との 関 係 、 さ ら

に は 当 然 な が ら 、 専 門 教 育 に つ い て も連 動 す る 問 題 で あ り、 本 格 的 な 検 討 が 必 要 で あ る 。 5)「 学 生 生 活 実 態 調 査 結 果 」 を 見 る 限 りで も 、 中 高 校 生 に つ い て 言 わ れ て い る 「学 び か らの

逃 走 」 と い う傾 向 が 、 ユ ニ バ ー サ ル 段 階 を 迎 え た 大 学 に も 及 ん で い る こ と 、 他 方 で 現 在 の 経 済 状 況 の 中 で 学 生 の 生 活 も よ り厳 しい 状 態 に な っ て き て い る こ と な どが 読 み 取 れ る 。 「学 士 力 教 育 再 構 築 の 課 題 」 を 受 け た カ リキ ュ ラ ム ポ リ シ ー や デ ィ プ ロ マ ポ リシ ー の 設 定 ・実 施 ・ 評 価 と 、 そ れ を 通 した 共 通 教 育 も含 め て の 教 育 の 質 保 証 が お ざ な りで は 済 ま な い 重 要 な 課 題

(11)

で あ る こ と が 改 め て 認 識 され る。 こ の 課 題 を 基 底 に 据 え な が ら 、4)ま で の 方 向 性 を 検 討 し て い か な け れ ば な らな い 。

(2)共 通 教 育 検 討 委 員 会 の 設 置 と 今 回 の 中 間 報 告

「報 告 概 要 」 は 、上 記 課 題 を 指 摘 す る と と も に 、 「共 通 教 育 の 改 革 に つ い て 本 格 的 に 議 論 す る 学 内 の 組 織 を 高 等 教 育 推 進 セ ン タ ー と 共 通 教 育 セ ン タ ー を 中 心 に 、 語 学 セ ン タ ー も含 め 来 年 度 立 ち 上 げ る必 要 が あ る 。 改 革 の 内 容 に よ っ て は 、 松 岡 キ ャ ン パ ス の 教 養 教 育 に も 関 わ る 部 分 も 内 包 し て い る 」 こ と を 提 案 した 。 共 通 教 育 検 討 委 員 会 は 、 これ を 受 け て 、23年 度 に2年 間 とい う期 限 を 念 頭 に 設 置 され た 。

本 中 間 報 告 は 、 主 に 文 京 キ ャ ン パ ス で 実 施 し て い る 共 通 教 育 に 焦 点 を絞 り検 討 を 行 っ た 、 共 通 教 育 検 討 委 員 会 の こ の1年 間 の 議 論 の ま と め で あ る 。 こ こ で 提 案 され て い る 事 項 は 、 決 定 と か で は な く 、 今 後 広 く学 内 の 議 論 に 付 して 行 く た た き 台 と して の 性 格 を も つ 。 で き れ ば 来 年 度 早 々 に は 、 い くつ か の 事 項 に つ い て 必 要 な 専 門 委 員 会 を 設 け 、 検 討 を 深 め る 作 業 を 行 い24年 度 末 の 改 革 案 の 提 案 に っ な げ て 行 き た い と 考 え て い る 。

以 下 上 記 の 項 目 に 沿 っ て 、 議 論 の ま と め と提 案 を 示 した い 。 な お 、 共 通 教 育 を め ぐ る状 況 と 改 革 の 必 要 性 に つ い て は 、 「概 要 報 告 」 を ふ ま え て い る 。 併 せ て そ れ も参 考 に し て い た だ き た い 。 【資 料1】

2.大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー (1)共 通 講 義 分 の 見 直 し

本 委 員 会 は 、 「大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー 」 に つ い て は 、 す ぐ に 改 善 で き る 共 通 講 義 分 の 改 善 を と りあ えず の 課 題 と し た 。 一 般 に 、 教 育 の 目的 は 人 格 の 完 成 に あ り、 ど う生 き て 行 く か 、 そ の た め に何 が 必 要 か を 学 生 が 自 ら考 え て 行 く こ と が 求 め られ る 。 大 学 は そ れ を い か に 支 援 し、 大 学 教 育 を 通 じ て 自 立 で き る よ う な カ を ど う身 に つ け させ て い くか が 必 要 で あ る。 学 士 課 程 教 育 の 中 で 、 学 生 の 社 会 的 、 職 業 的 な 自立 に 向 け た 教 育 を 行 う こ とで 、 こ れ だ け の 知 識 、 技 術 が 身 に つ く とい う こ と を 明 確 に し て い く課 題 一 質 保 証 一 に 応 え て 行 か な け れ ば な らな い 。 そ の た め に も 、 ま た と りわ け ユ ニ バ ー サ ル 化 され た 段 階 の 中 で 、 入 学 後 の 教 育 の 中 で 、 大 学 と は 何 か 、 学 び 方 も 含 め て 大 学 で 何 を 学 ぶ か 、 そ の た め に 対 応 す る 大 学 の 改 革 を ど う進 め て い る の か 等 を 学 生 に 示 す 必 要 が あ る 、 と い う議 論 が な され た 。

そ して 、 そ う した 課 題 を 大 学 が 新 入 生 に 明 確 に 伝 え る こ と を 基 本 に 、 改 革 案 が ま と め られ た 。 こ の 共 通 講 義 分 は24年 度 か ら実 施 され る。

(2)残 され た 課 題

な お 、 共 通 講 義 分 の うち 、 外 部 に お 願 い して い る 事 項 は 日程 的 な 事 情 で 今 回 は そ の ま ま と し 、 見 直 し の 対 象 か ら は 外 して い る 。 そ の た め 、 今 後 は 、 そ の 部 分 の 見 直 し、 さ ら に は 共 通 講 義 分 を 受 け た 後 半 の 学 部 の 学 科 や 課 程 等 が 担 当 し て い る 内 容 の 見 直 しが 、 課 題 と して 残 され て い る 。

今 後 の 検 討 の 際 に は 、 前 述 の(1)で の 内 容 を 入 門 教 育 で 用 意 す る に は 、 時 間 的 な 余 裕 に 配 慮 した 大 学 生 活 へ の ソ フ トラ ン デ ィ ン グ が 求 め られ る こ と、 そ の 中 で 、 大 学 入 学 ま で の 学 習 の ス タ イ ル と 大 学 入 学 後 に 求 め られ る 学 習 の ギ ャ ッ プ を ど の よ う に 埋 め る課 題 が あ る こ と を確 認 し て お き た い 。

(12)

(資料2大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー ・共 通 講 義 分 改 革 案)

大 学 教 育 入 門 セ ン タ ー 共 通 講 義 概 要(1〜6)

【担 当 】 【内 容 】 学 長 等 講 話

1大 学 と は 。 学 問 と は 学長45分 大 学 と は 何 か 、 学 問 の あ り方 に つ い て 語 る 。

① 1本 学 の 教 育 と学 び1 副学 長45分 大 学 教 育 改 革 の 動 き 、そ れ を 受 け て の 本 学 の 教 育 の 取 組 を紹 介 し、 大 学 で 学 ぶ こ との 意 義 ・学 び 方 に触 れ る 。

【担 当 】 【内 容 】 共 通 教 育 セ ン タ ー 長 ・学 部 長 講 話 1共 通 教 育 と専 門 教 育 共 通 教 育 センター長 一 共 通 教 育 の 目 的 と学 び 一

② 1そ の 目的 と学 び1 45分

一 学 部 の 理 念 ・ 目 的 と 特 色、 専 門 を ど う 学 ぶ か 一

学部 長45分

【担 当 】 【内 容 】 一 賢 い く ら し 、 安 全 な 生 活 、 環 境 マネジ メントー

これ か らの 学 生 生 活 を 安 全 に 過 ごす た め に 日 常 的 に起 こ る 1賢 い く ら し ・安 全 な 生 活1 様 々 な 問 題 に つ い て 、知 識 や 理 解 を 深 め させ て 、充 実 した 豊 か な

③ 学 生 生 活 が 送 れ る こ と を 目 的 と して 指 導 す る 。

福井 県消 費生 活 学 生 が 「ね ず み 講 」 や 「マ ル チ 商 法 」 の 被 害 を う け な い よ う 、 センター20分 実 態 や 具 体 的勧 誘 の 方 法 な ど に つ い て 実 例 を 挙 げ て 指 導 す る 。

車 社 会 の マ ナ ー や 規 則 に つ い て 、具 体 的 な 指 導 を 行 い 、安 全 な 日本 自動 車 連 盟 学 生 生 活 を 目 指 す 。

20分 ISO規 格 に 基 づ く本 学 の 環 境 マ ネ ジ メ ン トに つ い て 説 明 す る 。

環境 保全 等専 門 総 合 情 報 基 盤 セ ン タ ー の 利 用 法 に つ い て の 詳 細 な ガ イ ダ ン ス 部会20分 を行 う 。学 生 の 学 習 を よ り向 上 させ る た め に これ ら の 施 設 設 備 の

有 効 な 活 用 が で き る よ うに 指 導 す る 。 総合 情報基 盤

セ ン タ ー30分

【担 当 】 【内 容 】 一 こ こ ろ の 健 康 一 充 実 した 学 生 生 活 と 自 立 の た め に 細 田 憲 一 大 学 生 の 重 要 な課 題 に 親 か らの 自立 が あ る 。自立 の 力 を つ け る 1こ こ ろの 健 康1 90分 た め に は 、 こ こ ろが 健 康 で な け れ ば な ら な い 。 こ こ ろ の 健 康 を 害

④ す る と 、 自 立 の カ が つ く ど こ ろ か 、 修 学 す ら 危 う く な る 。 最 近 、 福 井 大 学 で も こ こ ろ の 健 康 を 害 して 、学 部 や 大 学 院 の 途 中 で 修 学 を 断 念 せ ざ る を 得 な い学 生 が 増 加 して い る 。そ こ で 、特 に親 元 を 遠 く離 れ て 一 人 暮 ら しを す る 学 生 の た め に 、こ こ ろ の 健 康 を保 つ こ と に つ い て 、ま た 充 実 した 学 生 生 活 を送 る た め の 心 構 え に つ い て 講 義 す る 。

(13)

【担 当 】 李 鐘 大 副 センター長 又は 医 学 部 教 員

45分 ハ ラ ス メ ン ト防 止

・対 策 専 門 委 員 会 45分

【内 容 】 保 健 管 理 セ ン タ ー 教 員 等 講 話 一 学 生 生 活 と健 康 管 理 一 日 常 生 活 に 潜 む 疾 病 リス ク と予 防 法 に つ い て 解 説 す る 。適 切 な 生 活 習 慣 を 獲 得 し、健 全 な 学 生 生 活 を送 る た め の ガ イ ダ ン ス を行

う と と も に 、 「健 康 で あ る こ と」 に つ い て 考 え る 。

ハ ラ ス メ ン トと そ の 防 止 に 向 け た 福 井 大 学 の 取 組 や 相 談 体 制 に つ い て 紹 介 す る 。

1体 の 健 康1

1ハ ラ ス メ ン ト と 人 権1

【担 当 】

就 職 委 員 会 ・就 職 支 援 室 等60分

SA30分

【内 容 】

大 学 教 育 は 社 会 的 ・職 業 的 に 自立 した 人 間 を 育 成 す る こ と。 そ の た め に 必 要 な 能 力 を ど う培 った らよ い の か 、キ ャ リァ 教 育 と い

う視 点 か ら考 え る 。

先 輩 か らの 大 学 生 活 に つ い て の ア ドバ イ ス と質 疑 1キ ャ リ ア ・デ ザ イ ン1

1先 輩 か らの ア ドバ イ ス1

3.A群 ・共 通 教 養 の コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 案 (1)現 状 認 識 と ね ら い

現 行 の 共 通 教 育 カ リ キ ュ ラ ム で は 、 共 通 教 養 の 複 合 的 ・学 際 的 な 科 目群 は5分 野18系 に 分 か れ て い る 。 そ こ で の 科 目は 、 個 々 の 内 容 自体 は 魅 力 的 で は あ る も の の 、 や や 細 分 化 し専 門 化 して い る も の も あ り、例 え ば 、総 合 ・教 養 で 学 ん だ 内 容 は 、個 々 の 学 生 のintegrateに 任 され て き た 。 こ の 複 合 的 ・学 際 的 な 科 目群 は 、 大 学 な ら で は の 「教 養 」 教 育 が 求 め られ る 。 例 え ば 、 高 校 ま で の 一 般 常 識 や 既 成 概 念 に 再 考 を促 す 、あ る い は 「『民 主 的 な 市 民 社 会 』 の 豊 か な 展 開 とそ の 基 礎 と な る 市 民 的 教 養 の 重 要 性 や そ の 形 成 を 担 う教 養 教 育(LE)」(日 本 学 術 会 議 「21世 紀 の 教 養 と教 養 教 育 」2010.4)が 必 要 で あ る 。

これ ら の 複 合 的 ・学 際 的 な 学 び を 学 生 のintegrateに 任 せ ず 、 よ り一 貫 的 ・統 合 的 な 教 育 を 目 指 す こ と が 求 め られ て い る と 思 わ れ る が 、 そ の た め に は 、 個 々 の 関 連 す る 科 目 を 可 能 な も の に つ い て は 括 り、 コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 す る 、 あ る い は 新 た に コ ア ・カ リキ ュ ラ ム とペ リ フ ェ リの 科 目 を 設 け る こ とが 必 要 で あ る。 こ こ で は と り あ え ず 、 前 者 の コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 化 に つ い て 提 案 し た い 。 そ の 場 合 は 、 現 在 の 教 員 の 負 担 を 増 や す こ と は しな い で 、 現 在 出 し て も ら っ て い る 講 義 を 活 か す 方 法 を 考 え て い る。

(2)コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 案

1)小 規 模 な コ ア カ リユ ラ ム 案(同 一 分 野 内)

1分 野(社 会)を 、 系 の 相 違 に か か わ りな く、 関 連 す る授 業 を コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 す る 。

〈 例1>

① 「社 会 学B(変 容 す る 家 族 と社 会)」、 「西 洋 史(近 代 ナ シ ョナ リ ズ ム の 誕 生)」、 「現 代 家 族 と福 祉 ・ジ ェ ン ダ ー 」 の3つ の 授 業 を 、 「現 代 社 会 を 知 る 」(家 族 ・民 族 ・性 差 か ら社 会 を み な お す)と い うテ ー マ で コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 す る(図1)。

②1年 半 か け た 長 期 的 な 教 養 の 習 得 。

③ 学 生 に 対 し て は 、 「現 代 社 会 を 知 る 」 に は こ の3つ を 履 修 して ほ し い と伝 え る 。 どれ か ら履 修 し て も か ま わ な い こ と に す る。3つ を 履 修 す る 予 定 の 学 生 を優 先 的 に 履 修 者 と し て 認 め

る。

(14)

④ コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 履 修 者 に は 卒 業 時 に 副 専 攻 に 準 ず る よ う な デ ィ プ ロ マ=サ プ リ メ ン ト を 与 え る 。

〈 例2>

① 「日本 史(日 本 古 代 国 家 の 成 立)」 、 「政 治 学B(戦 後 日 本 の 政 治)」 、 「経 済 学B(現 代 の 生 産 シ ス テ ム と 労 働)」 の3つ の 授 業 を 、 「日本 の 社 会 を 知 る 」 と い う テ ー マ で コ ア ・カ リ キ

ュ ラ ム 化 す る 。

② 上 記 ② ③ ④ と 同 じ 。

1分 野(社 会)で は こ の ほ か 、 「福 井 を 知 る 」 と い う コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 も 可 能 。 他 分 野 で は

「人 間 を 知 る 」 「環 境 を 知 る 」 な ど と い っ た コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 も 可 能 で は な い か 。

2)や や 大 き な コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 案(分 野 横 断 型)

〈 例1>

① 第1分 野 の 「西 洋 史(近 代 ナ シ ョナ リズ ム の 誕 生)」、 同 じ く第1分 野 の 「ジ ェ ン ダ ー 論 」、

第2分 野 の 「人 間 の 科 学 特 別 演 習C(障 害 児)」 の3つ の 授 業 を 、 「現 代 社 会 を 知 る 」(マ イ ノ リテ ィ か ら社 会 を み な お す)と い うテ ー マ で コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 化 す る(図2)。

② 上 記 ② ③ ④ と 同 じ。

<例2>

① 今 回 の 改 革 の 検 討 は 文 京 キ ャ ン パ ス の 共 通 教 育 に 関 す る も の で あ る が 、 医 学 部 に も 現 行 行 っ て い る 授 業 の 中 で 該 当 す る授 業 を 配 信 す る な ど お 願 い し 、 生 命 倫 理 等 で コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 す る 。 第2分 野 「人 間 」 の 「い の ち の 哲 学 」 な ど が 、 そ の 候 補 と な る 。

② 上 記 ② ③ ④ と 同 じ。

<例3>

① 医 学 部 に も 、 現 行 行 っ て い る授 業 の 中 で 該 当 す る 授 業 を 配 信 す る な どお 願 い し、 マ イ ノ リ テ ィ で コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 化 す る。 傷 病 者 ・障 害 者 ・少 数 民 族 ・ジ ェ ン ダ ー か ら社 会 を み な お す とい う意 味 合 い 。

② 上 記 ② ③ ④ と 同 じ。

(3)予 想 さ れ る 成 果

人 間 学 と して の 生 き た 教 養 と従 来 の 認 識 の 相 対 化 。 専 門 研 究 に 進 む うえ で の 重 要 な カ 。 パ イ デ イ ア ー な ど の 成 果 が 期 待 で き る。

図1小 規 模 コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 案 の 例1「 現 代 社 会 を 知 る 」(家 族 ・民 族 ・性 差 か ら 社 会 を み な お す)の 履 修 例

・1年 次 後 期

・社 会 学(変 容 す る 家 族 と社 会)

・2年 次 前 期

・西 洋 史(近 代 ナ シ ョナ リ ズ ム の 誕 生)

・2年 次 後 期

・現 代 家 族 と福 祉 ・ジ ェ ン ダ ー

(15)

図2や や 大 き な コ ア ・カ リキ ュ ラ ム 案 の 例1「 現 代 社 会 を 知 る 」(マ イ ノ リテ ィ か ら社 会 を み な お す)の 履 修 例

〈補 足 〉

*学 生 は 基 本 的 に は どれ か ら履 修 し て も よ い 。 担 当教 員 は 、 コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 最 終 科 目(3 つ 目)を 履 修 す る 学 生 が い る こ と を 常 に 想 定 して 、15回 目 の授 業 で1年 半 の 「コ ア ・カ リキ ュ ラ ム の ま と め 」 的 な 授 業 を行 う必 要 が あ る 。

*担 当 教 員 は コ ア ・カ リ キ ュ ラ ム 履 修 生 に 対 応 し た 工 夫 が 必 要 とな る の で 、 事 前 協 議 な ど を 行 い コ ン セ プ トを 共 有 して お く必 要 が あ る 。

*履 修 方 法 、 途 中 で 単 位 を 落 と した 場 合 や 修 了 時 ・卒 業 時 の 取 り扱 い(副 専 攻 に 準 ず る デ ィ プ ロ マ=サ プ リ メ ン トの 付 与)な ど に つ い て は 、 詳 し く詰 め る必 要 が あ る 。

4.探 究 ・参 加 型 プ ロ ジ ェ ク ト的 学 習 の 位 置 づ け

(1)中 教 審 や 日 本 学 術 会 議 の 提 起 す る 課 題 探 求 や 参 加 型 学 習

中 央 教 育 審 議 会 「学 士 課 程 教 育 の 構 築 に 向 け て(答 申)」2008で は 、 今 後 求 め ら れ る 学 士 課 程 に お い て 形 成 す べ き 能 力 の 「中 核 」 と そ れ を 実 現 す る 授 業 に つ い て 次 の よ う な 提 起 が な さ れ て い る 。

学 士 力 は 、 課 題 探 求 や 問題 解 決 等 の 諸 能 力 を 中 核 と して い る。

学 生 に そ れ を 達 成 させ る よ うにす る に は 、既 存 の 知 識 の 一 方 向 的 な伝 達 だ け で な く、討 論 を 含 む 双 方 向 型 の授 業 を 行 うこ とや 、学 生 が 自 ら研 究 に 準 ず る 能 動 的 な 活 動 に 参 加 す る機 会 を設 け る こ と が 不 可 欠 で あ る。

研 究 とい う営 み を 理 解 し、 実 践 す る教 員 が 、 学 生 の 実 情 を踏 ま え つ つ 、 研 究 の 成 果 に基 づ き 、 自 らの 知 識 を 統 合 し て 教 育 に 当 た る とい う こ と が 改 め て 大 切 な 意 義 を 有 す る 。

ま た 、 そ う し た 授 業 の 転 換 の 必 要 性 と 関 わ っ て 、 次 の よ う に 大 学 に お け る 組 織 的 な 取 組 み 、 「点 検 ・見 直 し 」 の 必 要 性 が 提 起 さ れ て い る 。

(ア)各 大 学 に お い て は 、教 育 方 法 に着 目 した とき に 、学 生 の 主 体 的 な 参 画 を促 す 授 業 と な っ て い る か 、授 業 以 外 の 様 々 な 学 習 支 援 体 制 が 整 備 され て い る か 、 学 内 に と ど ま らず 、 積 極 的 に 体 験 活 動 を 取 り入 れ て い る か な どに つ い て 、 改 め て 点 検 ・見 直 しが 必 要 で あ る。

こ う し た 提 起 と も 関 わ っ て 日 本 学 術 会 議 も 、 そ の 報 告 「大 学 教 育 の 分 野 別 質 保 証 の あ り 方 に つ い て 」(2010.7.22)の 中 で プ ロ ジ ェ ク ト的 な 学 習 の 実 現 の 必 要 性 を 次 の よ う に 指 摘 し て い る 。

(6)参 加 型 学 習 の 必 要 性

「市 民 的 教 養 」 の 育 成 を 基 本 と した 教 養 教 育 に お い て は 、 教 育 方 法 に つ い て も工 夫 が 必 要 で あ る。 今 ま で の 議 論 で もた び た び 参 加 型 学 習 の 必 要 性 に つ い て 触 れ て き た が 、 大 学 教 育 一 般 に 関 し て 、 教 師 に よ

るTeaching主 体 か ら学 生 に よ るLearning主 体 へ と力 点 を 変 え て い く必 要 性 が 指 摘 され て お り、 そ の

(16)

た め に 、 従 来 の 一 斉 形 式 の 講 義 に よ る授 業 だ け で な く、 様 々 な 参 加 型 学 習 を 実 施 す る 工 夫 が 求 め られ て い る こ と は周 知 の 通 りで あ る。具 体 的 に は 、ゼ ミ 、セ ミナ ー な どの 形 態 やPBL(ProblemBasedLeaning)、

サ ー ビス ラ ー ニ ン グ な ど ワ ー ク シ ョ ップ 型 の 多 様 な教 育 形 態 が 挙 げ られ る 。

しか し、 と りわ け 市 民 的 教 養 の 育 成 とい う理 念 に 照 ら して 、 参 加 型 学 習 が 重 要 で あ る とい うこ と は 、 現 在 教 養 教 育 を 担 う多 く の授 業 科 目が 、 お そ ら くは 一 斉 形 式 の 講 義 に よ っ て 行 わ れ て い る で あ ろ う こ と へ の 問 題 提 起 も含 め て 、改 めて 強調 して お く必要 が あ る と思 われ る。 かつ ての 「豊 かな人 生 」へ のパ ス ポ ー トと して の 市 民 的 教 養 で は な く 、 自律 と連 帯 に よ っ て公 共 性 に コ ミ ッ トす る 現 代 的 な 市 民 性 を 培 う 教 養 教 育 に と っ て 、 こ の こ と は極 め て 重 要 で あ る。

ま た 、 教 養 教 育 が 担 わ れ る場 は 、 大 学 の 中 だ け で あ る とは 限 ら な い 。 社 会 の 公 共 的 課 題 の発 見 や 解 決 に 向 け て 、 大 学 で 学 ん だ 知 識 や 技 能 を 動 員 す る機 会 を 学 生 に 与 え 、 市 民 と して の 社 会 的 責 任 を 感 じ取 る と と も に 、 実 践 す る 勇 気 を 与 え るた め に 、 社 会 の公 共 的 課 題 の発 生 す る 現 場 に 学 生 が 赴 く体 験 を教 育 に 組 み 込 む こ と も重 要 で あ る。 専 門 性 や 価 値 観 の 異 な る 人 々 と対 話 し協 働 す る こ との 重 要 性 を理 解 させ る た め に 、 異 な る 専 門 分 野 の 学 生 や 留 学 生 、 社 会 人 学 生 、 学 生 以 外 の 社 会 人 との 協 働 の 機 会 を設 け る こ と な ど 、人 の 多 様 性 が 重 要 で あ る こ と に つ い て も今 ま で 繰 り返 し述 べ て き た 通 りで あ る。こ う し た経 験 は 、 チ ー ム ワ ー クや リー ダ ー シ ップ な ど の 実 践 的 ス キル の 習 得 に とっ て も有 意 義 で あ り、 ま た 、 自 ら の 職 業 選 択 を 真 剣 に 考 え る契 機 とな る こ と も期 待 され る。

こ の よ うなLearning主 体 の 教 育 を 実 施 す る た め に は 、 従 来 の 一 斉 授 業 を 前 提 と した 教 室 と は 異 な る 教 室 空 間 の デ ザ イ ン が 必 要 で あ る。 情 報 機 器 へ の ア ク セ ス を 容 易 に す る と共 に 、 多 様 な 活 動 を 可 能 にす る た め の 作 業 空 間 と して の 教 室 設 計 が 工 夫 され ね ば な ら な い 。

ま た 、 ワー ク シ ョ ッ プ 型 教 育 は 従 来 の 大 学 教 員 の 養 成 シ ス テ ム に お い て 積 極 的 に採 用 され て き た とは 言 えず 、現 在 の 大 学 教 員 が 必 ず し も 対 応 で き る と は 限 らな い 。 個 々 の 教 員 に対 して 、FDな ど を 通 じて こ う した 教 育 の 趣 旨や 意 義 を 理 解 させ る と と も に 、 技 術 的 な 支 援 をす る必 要 が あ る こ とは 言 うま で も な い が 、 む しろ 大 学 外 で 開 発 さ れ た 手 法 な どが 多 い こ と に も積 極 的 に 目を 向 け る 必 要 が あ り、 そ の 際 は 、 教 員 の 業 績 評 価 の あ り方 も再 検 討 す べ き だ ろ う。 さ ら に は 、 学 生 に対 し て も 、 教 室 以 外 の 学 習 活 動 を 支 援 す る体 制 を 構 築 す る 必 要 が あ り、 例 え ば 、 教 育 ・学 習 支 援 セ ン ター の よ うな 組 織 を設 け る こ と も検 討 さ れ るべ きで あ る。(pp.38‑39)

(2)福 井 大 学 で の 先 導 的 な プ ロ ジ ェ ク トの 取 組 み

GP(goodpractice)の 予 算 に よ る先 導 的 な 取 組 み も ま た 、多 く に お い て こ う し た 新 し い 探 究 ・ 参 加 型 の プ ロ ジ ェ ク ト授 業 の 開 発 を 目指 す も の で あ っ た とい え る。 福 井 大 学 に お い て も 、 工 学 部 の 「創 成 教 育 」 や 「学 士 課 程 の 教 育 」、教 育 地 域 科 学 部 に お け る 「探 求 ネ ッ トワー ク 」、 「ラ イ フ パ ー トナ ー 」 「地 域 ワ ー ク シ ョ ッ プ1〜 皿 」 を は じ め 、 こ うした新 しい形 で の授 業 開 発 が進 め られ 、 定 着 を み て い る 。 以 下 上 記 の 取 組 み に つ い て 簡 単 に 紹 介 して み る。

1)工 学 部 ・創 成 教 育

社 会 人 基 礎 力 と 呼 ば れ る 「前 に踏 み 出 す 力 」 「考 え 抜 く力 」 「チ ー ム で 働 く力 」 の 形 成 は 、 社 会 で 活 躍 す る人 材 を 育 成 す る 大 学 教 育 に お い て 必 要 な 課 題 で あ る 。 学 生 自 ら が 考 え て 行 動 す る 教 育 方 法 で あ る 「創 成 教 育 」 は 、 こ の 課 題 に 応 え る 取 組 み で あ る と言 え る。

こ の 創 成 教 育 は 、 各 学 科 で の 専 門 教 育 と の 往 復 運 動 を 通 じて 自 らの 能 力 を 高 め る こ と を 目指 し て い る。 様 々 な 分 野 の 学 生 が 共 に 活 動 す る こ と に よ り、 自 らの 、 そ して 他 の 専 門 分 野 の 位 置 づ け を理 解 す る こ と も 重 要 な 目的 で あ る。 し た が っ て 、 工 学 部 で は 原 則 、 自 ら の 専 門 分 野 の 教 育 を 少 し は 受 け た2年 生 以 上 の 学 生 が 、 自分 自身 で 必 要 性 を 感 じ た と き に 繰 り返 し履 修 で き る シ ス テ ム (単位 が 出 る の は2回 ま で)に て 運 用 し て い る 。 教 員 は あ く ま で ア ドバ イ ザ ー と して 参 画 す る。

現 在 の と こ ろ 、 あ く ま で ボ ラ ン テ ィ ア で 参 加 し て 頂 い て お り、 創 成 教 育 に 意 欲 的 な 教 員 に よ り運

(17)

営 し て い る。

共 通 教 育 科 目 に 工 学 部 の 創 成 教 育 科 目(具 体 的 に は 「学 際 実 験 ・実 習1及 び2」)を 導 入 し た 場 合 、 ①1年 生 の 履 修 希 望 が 多 くな る こ と が 予 想 され 、 現 在 の 活 動 及 び 教 育 趣 旨 を 阻 害 す る 、 ② 担 当 教 員 の 負 担 増 に つ な が る 、③ 教 育 効 果 を疑 問 視 す る 意 見 が あ る 、とい う3点 か ら 、課 題 が あ る。

2)工 学 部 の プ ロ ジ ェ ク ト 「学 士 力 洒 養 の 礎 と な る 初 年 次 教 育 の 充 実 」

こ の 「初 年 次 教 育 」 プ ロ ジ ェ ク トに あ る4つ の プ ロ グ ラ ム(専 門 基 礎 教 育 の 拡 充/数 理 教 育 を 核 と し た 複 合 型 高 大 連 携 の 推 進/ジ ェ ネ リ ッ ク ・ス キ ル 教 育 の 体 系 化/「JIBUNポ ー トフ ォ リ

オ 」 に よ る 自 己 教 育 の 習 慣 形 成)の うち 、 特 に 関 係 す る の は 「ジ ェ ネ リ ッ ク ・ス キ ル 教 育 の 体 系 化 」 の 試 み で あ る 。 こ の 中 で 「工 学 リサ ー チ1・11」 は 、 主 に1年 次 に 、 学 科 に よ っ て 共 通 教 育 の 「大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー 」 後 半 部 分 、 専 門 基 礎 、 専 門 教 育 の 中 と い う異 な る 枠 組 み の 中 で 、 ま た 「工 学 創 造 演 習1・II」 は 、2〜3年 次 に 専 門 基 礎 科 目や 専 門 科 目の 枠 組 み の 中 で 行 わ れ て い る。

3)教 育 地 域 科 学 部 の プ ロ ジ ェ ク ト科 目

「探 求 ネ ッ トワ ー ク 」 は 、 学 校 が 休 日の 土 曜 日 に 活 動 が 行 わ れ 、 学 校 教 育 課 程 の ほ とん どの1 年 生 が 、2年 次 以 降 も一 定 数 が 継 続 して 関 わ り、250人 ほ ど の 子 ど も た ち と長 期 に 亘 る 活 動 を 作

っ て い く プ ロ ジ ェ ク トで あ る 。 そ こ で は 学 生 が 、 企 画 ・運 営 ・組 織 な ど の 活 動 を 自主 的 ・協 働 的 に 進 め て 行 く。 選 択 必 修 科 目 「教 育 実 践 研 究B」 と して 開 講 さ れ て い る。

「ライ フ パ ー トナ ー 」 は 、福 井 市 な ど の 地 域 の 不 登 校 や 発 達 障 害 の 子 ど も た ち に 、 約200名 の 学 生 が 家 庭 、 地 域 、 学 校 を 訪 問 し、1対1の パ ー トナ ー と して 支 援 活 動 を行 う。 そ れ を 必 修 科 目

「教 育 実 践 研 究C」 に 持 ち 帰 り、 討 論 ・検 討 を 行 い 、 ま た 支 援 活 動 に 取 組 む と い うも の で あ る 。 こ の2つ の プ ロ ジ ェ ク トは 、23年 度 か らは 他 学 部 ・課 程 学 生 に は 共 通 教 育 の 枠(専 門 教 育:B群) と し て も 開 講 され て い る 。

さ ら に は 地 域 科 学 課 程 の 「地 域 課 題 ワー ク シ ョ ッ プ1〜IV」 は 課 程 学 生 全 員 の 参 加 が 求 め られ る。 「1(入 門)」 の 一 部 は 、 共 通 教 育 の 「大 学 教 育 入 門 セ ミナ ー 」 後 半 部 分 と し て 、1年 前 期 に 新 入 生 を 対 象 に 実 施 され 、 ノ ウ ハ ウ を 学 び 、2年 次 に 「11(基 礎)」、3年 次 以 降 「皿(応 用 ・総 合)」 と卒 業 論 文 に つ な が る 。 そ れ ら を 通 し、 地 域 に お け る 課 題 の 発 見 、調 査 ・分 析 の 方 法 の 学 習 と 実 施 、 調 査 デ ー タ の 分 析 と討 論 、 発 表 が 行 わ れ 、 社 会 人 基 礎 力 を培 う こ と が 企 図 され て い る 。

(3)プ ロ ジ ェ ク トの 抱 え る 教 育 課 程 編 成 上 の 課 題 と 当 面 の 方 法 1)多 く の 学 生 の 参 加 を 保 障 す る条 件 整 備

こ う し た 取 組 み は 、 た しか に プ ロ ジ ェ ク ト と し て は 組 織 的 ・継 続 的 に 発 展 し 、 持 続 的 に 展 開 さ れ て き て い る が 、 ま だ 一 部 の 先 導 的 な 取 組 み に 止 ま っ て い る 状 態 で あ る こ と は 否 め な い 。 ま た そ う し た 取 組 み を 支 え る 、 ま た よ り多 く の 学 生 の 参 加 を 保 障 す る 条 件 が 十 分 に 整 え られ て き て い る と は 言 い 難 い 。一 方 に は 活 性 化 し た 学 生 の 主 体 的 な 参 加 の 協 働 プ ロ ジ ェ ク トの 大 き な 渦 が 展 開 し 、 一 方 に は 孤 立 し

、 大 学 に お け る 居 場 所 ・拠 り所 を 見 い だ せ な い 学 生 が 存 在 す る 。 そ う した 状 況 が あ る と い え る だ ろ う。 よ り困 難 な 条 件 の も と に い る 学 生 に 、 主 体 的 な 学 習 と実 践 へ の 可 能 性 を ひ ら い て い く こ と 、 そ う した 条 件 を整 備 し て い く こ と が 大 学 の 教 育 体 制 と し て は 求 め られ る 。

2)時 間 の 確 保

問 題 の 一 つ は 学 術 会 議 報 告 書 に あ る 「空 間 」 と い う条 件 以 上 に 、 「時 間 」 の 確 保 で あ る とい え る だ ろ う。 プ ロ ジ ェ ク ト型 の 活 動 は 、 よ り集 中 的 な 活 動 の 時 間 を 必 要 と し、 これ ま で の よ う な 毎 週 2時 間 弱 の 時 間 配 分 に よ る 授 業 と は 基 本 的 な 編 成 が 異 な る 。 そ の 時 間 配 分 の 調 整 を 、 個 人 の 自 己 責 任 に の み 帰 し て い る 限 りは 、 プ ロ ジ ェ ク ト型 授 業 へ の 参 画 は そ う し た 活 動 へ の 意 欲 が 高 く、 調 整 が 可 能 な 条 件 を 持 つ 学 生 の み に 限 られ る こ と に な り、 む し ろ そ う し た 経 験 と仲 間 づ く りが 必 要

(18)

な よ り困 難 な 条 件 に い る 学 生 に は 参 加 の 可 能 性 が 閉 ざ され て しま う こ と に つ な が っ て し ま う。 よ り困 難 な 条 件 の も と に い る 学 生 の 参 加 を促 す た め に は 、 時 間 の 確 保 も含 め た 、 参 加 の た め の 条 件 整 備 が 必 要 と な る 。 基 本 条 件 の 確 保 と い う課 題 は 、 単 に 形 式 的 な 枠 組 み の 問 題 と い う よ り も 、 大 学 教 育 に 求 め られ る 新 しい 学 習 の 形 を よ り多 く の 学 生 に 保 障 す る た め に も 重 要 と な る 。(【資 料3 時 間 の 枠 組 み の 見 直 し 】 参 照)

3)当 面 の 方 法

望 ま し い の は 、 こ う した プ ロ ジ ェ ク ト的 な 授 業 を 、A群 、B群 と は 別 の 、 例 え ば 新 た なC群 と して 括 り、 カ リキ ュ ラ ム の 中 に 確 保 す る こ と で あ る 。 そ の 場 合 選 択 必 修 と して 、 い くつ か の プ ロ ジ ェ ク トの 中 か ら履 修 させ る こ とが 考 え られ る 。 そ れ と 関 連 して 、 前 述 の よ うに 、 例 え ば 「探 求 ネ ッ トワ ー ク 」、 「ラ イ フ パ ー トナ ー 」 は 、23年 度 か ら 共 通 教 育 の 枠(専 門 教 育:B群)と して 開 講 さ れ 、 他 学 部 ・他 課 程 学 生 に も履 修 で き る よ うに な っ て い る 。 こ れ が 実 質 化 で き る よ う な 便 宜 を 図 る こ と も課 題 で あ る 。

しか し 、 文 京 キ ャ ン パ ス で 用 意 さ れ て い る 多 く の プ ロ ジ ェ ク トに つ い て は 、 共 通 教 育 だ け で は な く 、 専 門 教 育 も含 め て 行 わ れ て い る の が 現 状 で あ る 。 こ う した 現 状 を ふ ま え る な ら ば 、 各 プ ロ ジ ェ ク ト同 士 の 学 部 を 超 え た 交 流 と発 表 の 機 会 を 、 大 学 教 育 と して 新 た に設 け る な ど 、 弾 力 的 な 運 用 か ら着 手 す る こ と も 必 要 で あ る。

ま た 、 今 後 の 改 善 の 検 討 の 中 に は 、 学 生 の メ ン タ ル 面 で の 支 援 と い う側 面 か ら も 、 プ ロ ジ ェ ク トの 中 で の 学 生 の 交 流 、 グ ル ー プ の 活 動 を支 援 す る 教 員 の 、 ク ラ ス 担 任 と は 別 の 形 態 で の 学 生 と の 関 わ りの 場 と し て 、 組 織 的 に 配 慮 して い く こ と も必 要 で あ る 。

5.語 学 セ ン タ ー の 設 置 と英 語 教 育

福 井 大 学 の 英 語 教 育 改 革 は 共 通 教 育 改 革 の 一 環 と し て 行 わ れ よ う と して い る。 本 学 の 共 通 教 育 の 実 施 主 体 と英 語 教 育 の 充 実 を ミ ッ シ ョ ン とす る 語 学 セ ン タ ー 間 で 調 整 を行 い な が ら 、 新 しい カ リ キ ュ ラ ム の 開 発 を す べ き で あ る が 、 そ の た め に 考 え られ る 当 面 の 課 題 を ま と め て 中 間 報 告 と し た い 。

「福 井 大 学 語 学 セ ン タ ー に 係 るWG構 想 」(H23.2.9教 育 研 究 評 議 会 承 認 、H23.2.16役 員 会 承 認)に よ り、 同 セ ン タ ー の 事 業 ス ケ ジ ュ ー ル は 定 め られ て お り、 語 学 セ ン タ ー 運 営 委 員 会 に お い て も 、 これ は 承 認 され て い る 。 そ れ に 従 い 、 語 学 セ ン タ ー で は 可 能 な 限 り準 備 を 進 め て き て い る が 、 そ の 詳 細 は 専 任 の 語 学 セ ン タ ー 長 を 交 え て 決 め て い か な け れ ば な らな い 。 専 任 の 語 学 セ ン タ ー 長 が 決 ま っ て い な い 段 階 で は

、 英 語 教 育 の 改 革 に 関 し て 関 係 機 関 との 調 整 に も入 れ な い の で 、 他 大 学 で 先 行 す る 英 語 教 育 改 革 を 参 考 に しな が ら 、 改 革 の 方 向 を模 索 す る こ と とす る 。

(1)授 業 時 間 数 に つ い て

現 在 、 文 京 キ ャ ン パ ス に お い て は 、1年 次 前 後 期 に1コ マ ず つ 、2年 次 前 後 期 に1コ マ ず つ 、 計4コ マ(8単 位)が 外 国 語 「英 語 」 と して 必 修 と な っ て い る(教 育 地 域 科 学 部 は 除 か れ る が 、 実 際 に は 、 殆 ど の 学 生 が 英 語4コ マ を 履 修 し て い る)。 医 学 部 医 学 科 で は 基 礎 教 育 科 目 「英 語 」 4科 目8単 位 が 必 修 と な っ て お り、 看 護 学 科 で は 基 礎 科 目 「英 語 」4科 目4単 位 が 必 修 と な っ て い る。 た だ し 、 医 学 科 で は 専 門 教 育 科 目 「医 学 英 語 」4科 目(120時 間)を 履 修 す る こ と に な っ て い る。 こ の よ うに 、 英 語 教 育 の 時 間 数 に は 違 い が あ る が 、 福 井 大 学 と して は 学 部 ・学 科 ・課 程 の 特 徴 も考 慮 し な が ら検 討 を 進 め る べ き 問 題 で あ ろ う。

昨 年12月 に は 、 埼 玉 大 学 、 宇 都 宮 大 学 、 宮 崎 大 学 に 英 語 教 育 の 視 察 に訪 れ た 。 埼 玉 大 学 は 、 法 人 化 の 前 か ら8コ マ8単 位 で あ り、 時 間 数 に 変 更 は な い 。 宇 都 宮 大 学 は 、 大 綱 化 で6コ マ6単 位(内 、2コ マ は 英 文 講 読)と し た が 、 法 人 化 後 の 平 成19年 に 共 通 教 育 セ ン タ ー を新 設 、 そ れ を

(19)

平 成23年 に 教 育 基 盤 セ ン タ ー に 改 組 して か らは 、1年 次 に6単 位 、2年 次 に2単 位 、計8単 位 を 必 修 とす る よ う に な っ た 。 宮 崎 大 学 は 、 大 綱 化 に よ り、 平 成5年 に4コ マ(4単 位)に ま で 減 ら し 、 大 人 数 ク ラ ス で 行 う よ うに な っ た が 、 教 育 ・学 生 支 援 セ ン タ ー を設 置 して 、 平 成22年 度 か ら は1年 次 に 修 得 す る4単 位 に 加 え て 、2年 次 にCALL英 語 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン英 語 を 取 らせ る こ と に よ り、 計6単 位 に 戻 し た 。 将 来 的 に は 、 専 門 の 英 語 も入 れ て10単 位 に した い そ うで あ る。

英 語 教 育 の 充 実 を 図 る た め に は 、 ま ず 授 業 時 間 数 を 増 や し、 教 育 内 容 ・教 育 方 法 を 改 善 す る 必 要 が あ る だ ろ う。 英 語 教 育 に 力 を 入 れ て い る 大 学 は 、 少 な く と も 大 綱 化 前 の8コ マ8単 位 の 英 語 教 育 を 行 い 、 さ ら に プ ラ ス ア ル フ ァ の 英 語 教 育 、 語 学 教 育 サ ー ビ ス を 行 っ て い る 。 こ の 点 、 本 学 で は ど うす べ き か 検 討 を 進 め 、 早 々 に 結 論 を 出 す べ き で あ る 。

(2)教 室 の 確 保 と 時 間 割 に つ い て

授 業 時 間 数 の 増 大 は 、ク ラ ス サ イ ズ 、教 授 者 、教 室 の 確 保 、時 間 割 編 成 と 大 き く 関 わ っ て い る 。 今 年 度 の 共 通 教 育 検 討 委 員 会 で は 、 教 室 に 関 す る 限 り、 英 語 教 育 を 週2回 ま で な らば 増 加 可 能 で あ る が 、3回 は 無 理 だ ろ う とい う教 務 課 の 試 算 が 示 され た 。 金 曜 日午 後 の 時 間 帯 を 使 う こ と も 考 え られ る が 、 こ こ は 専 門 教 育 の 授 業 や 補 講 が 行 わ れ て お り、 こ の 時 間 帯 で1年 生 、2年 生 用 の 英 語 の 授 業 を 新 た に 開 講 す る こ と は 現 状 で は 難 しい 。 た だ 、 語 学 セ ン タ ー に 教 員 が 配 置 され 、 彼 ら も共 通 教 育 の 英 語 を 担 当 す る こ と に な れ ば 、 時 間 割 の 空 き 時 間 を利 用 し て 、 そ こ に 英 語 の 授 業 を 入 れ て い く こ と は 可 能 で あ ろ う。 新 た な カ リ キ ュ ラ ム を 実 施 す る た め に は 、 時 間 割 枠 と教 室 の 問 題 を 再 検 討 し な け れ ば な らな い 。 ま た 、 共 通 教 育 検 討 委 員 会 で は ク オ ー タ ー 制 に つ い て も 審 議 さ

れ た が 、 これ が 導 入 され る な らば 、 そ れ に 応 じ た 時 間 割 を 考 え て い か な け れ ば な ら な い 。

(3)習 熟 度 別 ク ラ ス 分 け に つ い て

「福 井 大 学 語 学 セ ン タ ー に係 るWG構 想 」で も 、習 熟 度 別 ク ラ ス 分 け の 実 施 が 提 唱 され て い る 。 これ に よ り学 生 の 能 力 に 応 じた 教 育 が 行 い や す く な る こ とは 確 か で あ る 。 視 察 に 訪 れ た3大 学 で は 、 い ず れ も 数 レベ ル に 分 け て 習 熟 度 別 ク ラ ス 編 成 を 行 っ て い る。 埼 玉 大 学 と宇 都 宮 大 学 で は 、 1年 次 授 業 開 始 前 にIP‑TOEICを 受 験 させ て プ レー ス メ ン トテ ス トと して 使 用 し て い る 。宮 崎 大 学 は 、DNCの 成 績 を利 用 し、 大 ま か な ク ラ ス 分 け を 行 っ て い る。

宮 崎 大 学 以 外 は ク ラ ス 分 け に 大 き な 投 資 を し て い る が 、 大 学 で の 英 語 教 育 の 効 果 を 測 る に は 教 育 後 の 能 力 向 上 の 度 合 い を 知 る 必 要 が あ る の で 、当 面 の 方 策 と して はIP‑TOEICな ど の 外 部 試 験 を 活 用 す る の が 実 用 的 で あ ろ う。 た だ 、 語 学 セ ン タ ー 内 で カ リキ ュ ラ ム を 念 頭 に した ク ラ ス 分 け テ ス トを 開 発 で き れ ば 、 状 況 は 変 わ る可 能 性 が あ る 。 こ の 場 合 、 教 育 効 果 を 測 る 方 策 も 別 途 必 要 と な り、 簡 単 に 解 決 で き る 問 題 で は な い 。

習 熟 度 別 ク ラ ス 分 け に は 利 点 も あ れ ば 弱 点 も あ る 。 能 力 に 合 う内 容 と レベ ル の 教 育 が で き る の は 良 い が 、 学 習 意 欲 が 上 が る と は 限 ら な い 。 周 囲 に 同 じ レベ ル の 学 生 し か い な く な る と安 心 して し ま い 、 努 力 を 怠 る こ と も あ る か ら で あ る。 一 方 、 ク ラ ス で 劣 等 感 を 感 じ る こ と は 少 な くな り、

学 習 内 容 が 理 解 で き る の で 、 そ の 点 で は 学 習 意 欲 は 湧 くか も 知 れ な い 。 問 題 は 学 生 側 に 変 化 が 生 じ る だ け で は な く、 教 員 側 に は 評 価 に 関 わ る 重 大 な 問題 が 生 じ る こ と で あ る 。 本 学 の 評 価 は5段 階 で な され る こ と に な る だ ろ うが 、 低 レベ ル の ク ラ ス に 配 置 さ れ た 学 生 の 評 価 を ど の よ う に す べ き か と い う問 題 で あ る 。 単 位 評 価 は 大 学 が 学 生 の 質 保 証 を す る も の で あ る か ら 、 低 レベ ル ク ラ ス の 学 生 に 安 易 に 優 秀 な 成 績 は 出 せ な い 。 し か し、 学 習 努 力 と動 機 付 け も考 慮 し な け れ ば な らな い の で 、 これ は ど こ の 大 学 で も 大 き な 課 題 と な っ て い る 。

参照

関連したドキュメント

学識経験者 品川 明 (しながわ あきら) 学習院女子大学 環境教育センター 教授 学識経験者 柳井 重人 (やない しげと) 千葉大学大学院

ご着任 室長 齊藤 秀男 氏 ご着任 岡崎 浩 氏 ご着任 堀 知子 氏 ご転任 前室長 中野 智晶 氏 ご転任 清水 法恵 氏 ご転任

会長 各務 茂夫 (東京大学教授 産学協創推進本部イノベーション推進部長) 専務理事 牧原 宙哉(東京大学 法学部 4年). 副会長

  総合支援センター   スポーツ科学・健康科学教育プログラム室   ライティングセンター

話題提供者: 河﨑佳子 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 話題提供者: 酒井邦嘉# 東京大学大学院 総合文化研究科 話題提供者: 武居渡 金沢大学

LUNA 上に図、表、数式などを含んだ問題と回答を LUNA の画面上に同一で表示する機能の必要性 などについての意見があった。そのため、 LUNA

本稿筆頭著者の市川が前年度に引き続き JATIS2014-15の担当教員となったのは、前年度日本

Jumpei Tokito, Hiroyoshi Miwa, Kyoko Fujii, Syota Sakaguchi, Yumiko Nakano, Masahiro Ishibashi, Eiko Ota, Go Myoga, Chihiro Saeda The Research on the Collaborative Learning