(仮称)吹田市シティプロモーション戦略プラン
(案)
平成 年 月
吹田市
目 次
1 はじめに
2 吹田市の現状
3 吹田市の資源
4 全体基本コンセプト
5 戦略プランの基本方針
6 戦略プランのアクションプラン
7 実現に向けて
1 はじめに
(1)吹田市シティプロモーション戦略プランの位置づけ
・吹田市では、まちづくりの指針としての「総合計画」、今後の重点課題となる政策をとりまとめ た「まち・ひと・しごと創生総合戦略」によって市全体のまちづくりを進めています。 ・吹田市シティプロモーション戦略プランは、これらの市全体のまちづくりの方向性を定めた計画 に基づく計画として位置づけます。 ・一過性でない持続的なまちの発展を目指していくために、吹田市が持つ都市魅力を積極的に発 掘・発信し、吹田市のブランドイメージを向上させ、「住み続けたい」、「訪れてみたい」といっ た愛着、誇り、憧れを醸成することにより、定住志向を高める取り組みを戦略的に展開する基本 方針として策定するものです。 ■吹田市シティプロモーション戦略プランの位置づけ 分野別等における具体的な基本方針や取組の方向性を定める計画 市全体の方向性や政策をとりまとめた計画 吹田市シティプロモーション 戦略プラン 吹田市第 3 次総合計画 (平成 18 年~) 吹田市第 4 次総合計画 (策定中) 吹田市まち・ひと・しごと 創生総合戦略・・・
その他の行政の計画 これまでの取組を 踏まえて策定 必要に応じて見直しを 行い、反映させる 計画を踏まえて策定(2)吹田市まち・ひと・しごと創生総合戦略における位置づけ
・平成 28 年 3 月に策定された吹田市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、4 つの基本目標を定 めており、シティプロモーションに関する項目については、基本目標 2「住む」「楽しむ」新た な魅力がみつかるまちのなかで位置づけられています。 ■4 つの基本目標 基本目標1 企業が成長し、地域経済に元気をもたらすまち 基本目標2 「住む」「楽しむ」新たな魅力が見つかるまち 基本目標3 就職・子育ての希望がかない、未来を担う人材が育つまち 基本目標4 誰もが安心して暮らせる「幸齢社会」が実現するまち ■基本目標 2 「住む」「楽しむ」新たな魅力が見つかるまち ◯指標 本市の高質な住環境、観光資源、産業、充実した子育て・教育環境、スポーツなどの都市魅力をよ り一層高めます。また、都市魅力を効果的に情報発信することにより、交流人口の増加及び本市への 定住・転入の促進を図ります。 指標 数値目標 転入超過(転入者数が転出者数を上回る) 維持 (平成26 年 転入超過数 1,939 人) 市民の定住意向 60%以上 (平成26 年度 57.8%) 住みたい街ランキング(関西) 1 位 (平成27 年 6 位) 観光施設利用者数 5 年間で 1 億人 (平成 25 年度 約 367 万人) ◯基本的方向とアクションプラン (1)都市魅力の強化と戦略的な情報発信 施策① シティプロモーションによる効果的な情報発信 取組内容 ◯シティプロモーションについての基本的な考え方と戦略の方向性を示す「(仮称) 吹田市シティプロモーション戦略プラン」を策定する。 ◯民間事業者や学識経験者と積極的な連携を図りながら、ICT 基盤の整備を行うなど、 多様な媒体を通じた積極的な情報発信を行う。 ◯本市だけでなく、北摂エリア全体を対象とした北摂観光・北摂ブランドを創設する。 ◯地域資源の現状把握や掘り起しを行うための調査を実施する。 平成 32 年 KPI ◯転入超過(転入者が転出者数を上回る)を維持(平成26 年 1,939 人) ◯本市観光施設利用者数5 年間で 1 億人(平成 25 年度 約 367 万人) 関係所管 シティプロモーション推進室(3)シティプロモーションの取組の対象について
・持続発展に向けては、吹田市の持てる“武器”をフルに活用するとともに、「暮らす」を起点に して、全市民、すなわち全世代にとって「魅力的」で「愛され」、「誇り」に思えるまちを目指す 必要があります。 ・したがって、取り組みを展開する対象を市民全体として考えていくこととします。ただし、市民 が志向する暮らしによって、ニーズも課題も異なるため、様々な暮らしのシーンを実現するよう な取り組みを考えていくこととしています。 ・そうした、取り組みを通して、シティプロモーション戦略を展開していくことで、全市民に吹田 市への愛着を持っていただき、全市民から吹田の魅力が発信されるまちを目指していきます。吹田市シティプロモーション戦略プランにおいては
全市民を対象として取り組んでいく
(4)シティプロモーション戦略の考え方
・シティプロモーションを進めるにあたっては、まずは、今吹田市内に住む、働く、学ぶなど、吹 田市民を対象とした取り組みを念頭に置き進めることとします。 ・市民をはじめ、自治会や様々な活動団体、学校、事業者といった地域の関係者とともに、吹田市 の特長、魅力、強みを活かした魅力を共有を図り、向上させていきます。 ・それらを通じて、それぞれが吹田市に対する「住み続けたい」、「働き続けたい」という愛着や誇 り、あこがれにつなげていくこととします。 ■Step1:吹田市に在住・在勤・在学する市民の方々に対する“すいたブランド”の浸透&向上 ・外から見て魅力的なまちであるためには、様々なかたちで吹田に暮らす人達が、吹田に対する 愛着や誇りをもち、「吹田がすき」、「このまちで暮らし続けたい」という気持ちを高めてもら うことが重要です。 ・そのためには、まず、吹田に暮らす人達が、吹田の魅力などの“すいたブランド”を認知し、 利用してもらうための取組を進めます。 ■Step2:吹田市民の“すいた愛”増進。市外への“すいたブランド”の魅力展開 ・Step1 での愛着や誇りを高めていく取組をさらに進め、愛着や誇りをもった市民を増やしてい きます。 ・そうした取組や愛着や誇りを持った市民の増加をもって、市外への“すいたブランド”の PR や魅力の展開につなげていきます。2 吹田市の現状
(1)人口の動向
●人口 ~人口が増加する住宅都市
・吹田市の人口は、平成 27(2015)年に 374,468 人(国勢調査)となっています。 ・住民基本台帳によると、平成 22(2010)年以降も増加を続けており、周辺市と比べても増 加率は高くなっています。 ・しかし、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、平成 22(2010)年をピークに減 少に転じ、平成 52(2040)年には、309,999 人にまで減少するとされています。 ・また、吹田市の生産年齢人口(15 歳~64 歳)についても、平成 7(1995)年を境に減少 しはじめてきています。 人口:「国勢調査」 1980~2010 年:吹田市人口ビジョン(平成 28 年 3 月)より ※合計値については、年齢不詳を含むため 3 区分別人口の 合計とは一致しない。 2015 年:国勢調査(速報値) 国勢調査(2015 年): 大阪府の人口及び世帯数(速報)より■周辺市を含めた人口増減率(H22→H27)
人口増減数 人口増減率 吹田市 3 7 4 ,4 6 8 1 8 ,6 7 0 5 .2 5 % 豊中市 3 9 5 ,4 7 9 6 ,1 3 8 1 .5 8 % 高槻市 3 5 1 ,8 2 9 -5 ,5 3 0 -1 .5 5 % 茨木市 2 8 0 ,0 3 3 5 ,2 1 1 1 .9 0 % 箕面市 1 3 3 ,4 1 1 3 ,5 1 6 2 .7 1 % 摂津市 8 5 ,0 0 7 1 ,2 8 7 1 .5 4 % H 2 2 ~H 2 7 H 2 7●昼間人口・夜間人口 ~住宅都市ではあるが交流人口も多い都市
・吹田市は、千里ニュータウンを中心とする典型的な住宅都市であり、大阪市などの市外への通 勤・通学者の流出が多くなっています。 ・一方では、5 つの大学などをはじめとして学校や研究機関を多く有することから市外からの通 勤・通学者の流入も多くなっています。 ・そのため、昼間人口と夜間人口に大きな差がなく、昼夜間人口比率(昼間人口/夜間人口)は、 北摂各市の中でも 2 番目に高い水準となっています。(第 1 位は摂津市) 吹田市人口ビジョン(平成 28 年 3 月)より■吹田市の昼間人口及び流出入人口
●定住意向 ~定住意向の高い成長都市
・既往のアンケート調査に基づくと、「暮らし心地」「定住意向」ともに高く、関西圏では双方とも に最も高くなっています。 ・また、ある企業が調査したデータに基づくと、「勢いのある街ランキング」(週刊ダイヤモンド) において、関西圏でトップとなっています。 サンケイリビング:「暮らしと街 アンケート調査 2015」 週刊ダイヤモンド(16/3/26 日号)■勢いのある街ランキング
■関西圏における暮らし心地と定住意向
( 点) ( %) 1 吹田市 7 .8 2 1 吹田市 8 7 .8 2 西宮市 7 .6 9 2 西宮市 8 5 .8 3 箕面市 7 .6 0 3 芦屋市 8 1 .0 4 高槻市 7 .5 5 4 箕面市 8 0 .8 5 宝塚市 7 .5 2 5 神戸市 7 8 .9 6 茨木市 7 .3 7 6 高槻市 7 8 .8 7 豊中市 7 .3 2 7 豊中市 7 7 .4 8 芦屋市 7 .2 9 8 池田市 7 6 .4 9 神戸市 7 .2 4 9 茨木市 7 6 .1 1 0 伊丹市 7 .1 2 1 0 伊丹市 7 5 .0 定住意向 暮ら し 心地 市区町村 都道府県 人口 ( 万人) 総合点 人口増加率 ( % ) 1 世田谷区 東京都 9 0 9 1 .7 2 .7 2 千代田区 東京都 5 .8 9 1 .2 2 3 .8 3 目黒区 東京都 2 7 .8 9 0 .8 3 .6 4 品川区 東京都 3 8 .7 8 8 .8 5 .9 5 長久手市 愛知県 5 .8 8 8 .0 1 0 .7 6 渋谷区 東京都 2 2 .5 8 7 .2 9 .9 7 大田区 東京都 7 1 .8 8 5 .4 3 .5 8 名取市 宮城県 7 .7 8 4 .9 4 .9 9 中城村 沖縄県 1 .9 8 4 .8 1 0 .0 1 0 吹田市 大阪府 3 7 .5 8 3 .1 5 .3 5 5 西宮市 兵庫県 4 8 .8 7 2 .1 1 .1 7 5 大阪市 大阪府 2 6 9 .2 6 9 .7 1 .0 8 9 宝塚市 兵庫県 2 2 .5 6 7 .8 -0 .3 1 1 2 伊丹市 兵庫県 1 9 .7 6 5 .6 0 .5 1 3 9 豊中市 大阪府 3 9 .4 6 3 .3 1 .3(2)交通
●交通 ~交通の要衝として発展した都市
・古くから水陸ともに交通の要衝として発展。とくに吹田操車場は大正 12(1923)年の開業以 来「東洋一の操車場」と称えられてきました。 ・市内の鉄道駅は、JR(吹田、岸辺)、千里線(吹田、豊津、関大前、千里山、南千里、山田、北 千里)、北大阪急行(江坂、桃山台)、大阪モノレール(山田、万博記念公園、公園東口)の 14 駅(吹田貨物ターミナル駅を含めると 15 駅)あり、交通の利便性は高いまちといえます。 ・また、JR おおさか東線の新駅((仮称)西吹田駅)が平成 31(2019)年春に開業予定です。 ・道路網では、新御堂、名神高速道路、中国自動車道、近畿自動車道の「吹田ジャンクション」な どがあり、大阪方面だけでなく、全国各地、遠隔地との交通の便に優れている、いわば、“関西 の交通の玄関口”といえます。 ・南北方向の交通移動には恵まれてい る一方で、東西方向が弱く、幹線道 路の交通渋滞も課題となっています。 吹田市第 3 次総合計画より ※国立循環器病研究センターは、2018 年(平成 30 年)移転予定■吹田市を巡る鉄道
大和大学● 国立循環器病研究センター(3)商業及び産業の動向
●商業 ~新しい商業施設で人が集まる都市
・商業の年間商品販売額では、大阪府内では、大阪市、東大阪市に次いで多く、とりわけ卸売業の 販売額が全国で 36 位(「吹田市の商業について(吹田市 平成 28(2016)年)」))となって おり、全国的にみても高い水準にあります。 ・店舗面積が 1,000 ㎡を超える大規模小売店舗の出 店状況は、平成 27(2015)年 11 月 30 日現在 で、43 店舗、店舗面積合計が 224,694 ㎡とな っています。 ・近年、エキスポランド跡に EXPOCITY として、 エンターテイメントとショッピングが融合した複 合施設が完成され、多くの観光客を集めています。 (敷地面積 172,000 ㎡、店舗面積 61,000 ㎡ 全 305 店舗)■吹田市の事業所数及び年間商品販売額
EXPOCITY(4)市民ニーズの把握(インターネットアンケート調査等)
3 吹田市の資源
(1)大学
●大学・研究 ~大学・学生が多い都市
・市内に大学が多く、学びの環境が整っており、大阪大学、大阪学院大学、関西大学、千里金蘭大 学、大和大学、国立民族学博物館(大学院を有する研究機関)の 5 大学 1 研究機関があります。 ・また、総人口に占める大学生の割合は、大阪府下では第1位となっています。 吹田市人口ビジョン(平成 28 年 3 月)より 学校数、学生数:「大阪の学校統計(2014 年度)」 人口:「国勢調査(2010 年)」■大阪府 大学生数上位 10 市
都市名 学校数 学生数 人口 人口に占める 学生数の割合 1 吹田市 5 4 3 ,9 2 1 3 5 5 ,7 9 8 1 2 .3 % 2 東大阪市 4 2 9 ,0 9 0 5 0 9 ,5 3 3 5 .7 % 3 大阪市 1 1 2 8 ,8 2 1 2 ,6 6 5 ,3 1 4 1 .1 % 4 枚方市 4 1 7 ,4 9 0 4 0 7 ,9 7 8 4 .3 % 5 堺市 7 1 2 ,5 5 0 9 4 1 ,9 6 6 1 .3 % 6 豊中市 1 1 0 ,4 6 2 3 8 9 ,3 4 1 2 .7 % 7 寝屋川市 2 9 ,5 7 8 2 3 8 ,2 0 4 4 .0 % 8 茨木市 4 9 ,4 7 4 2 7 4 ,8 2 2 3 .4 % 9 大東市 2 9 ,2 9 7 1 2 7 ,5 3 4 7 .3 % 1 0 和泉市 1 7 ,0 1 1 1 8 4 ,9 8 8 3 .8 %(2)観光資源・集客資源
●観光 ~「万博」で知られる都市
・昭和 45(1970)年に開催された日本万国博覧会の会場であった「万博記念公園」があり、い わゆる「万博」で全国に知られています。 ・万博記念公園内には、日本庭園、迎賓館、大阪日本民芸館が残ったほか、新たに国立民族学博物 館が建設、鉄鋼館が EXPO70 パビリオンとして再生されるなど、園内が「自然文化園」として 整備されています。 ・万博記念公園では、大規模なコンサートをはじめ、様々な催しも行われており、大阪万博の象徴 でもある太陽の塔周辺を含め、吹田市内外からの来訪客が多く見られます。 ・また、平成 27(2015)年には、エキスポランド跡に EXPOCITY として、エンターテイメン トとショッピングが融合した複合施設が完成され、多くの観光客を集めています。(敷地面積 172,000 ㎡、全 305 店舗)(3)医療福祉
●健康・医療 ~大規模な医療機関が集積する都市
・吹田市内には、国立循環器病研究センターをはじめとして、大阪大学医学部付属病院、済生会吹 田病院、済生会千里病院等、高度な医療機関を数多く有しています。 ・また、吹田市と摂津市にまたがる吹田操車場跡地における「北大阪健康医療都市(愛称:健都)」 では、平成 30(2018)年度に予定されている国立循環器病研究センターの移転建替を見すえ て、国際級の医療クラスターの実現に向けた「健康・医療のまちづくり」を進めています。 北大阪健康医療都市のイメージ (吹田市ホームページより)(4)イベント開催状況
●イベント ~吹田まつりをはじめとする多くのイベントが盛んな都市
・平成 28(2016)年で、第 47 回を数える「吹田まつり」は、大阪万博 EXPO’70 の年に始 まりました。毎年 7 月~8 月の土・日に開催され、今では「吹田の夏の風物詩」として、まちに 根付いたまつりとなっています。 ・その他、市内の商業者や実行委員会でのイベントのほか、市内で活動する多くのボランティアの 方が、地域の様々な活動に参加されています。 ・また、太鼓神輿やだんじりなど、伝統的なおまつりが続いている地域もあります。 吹田まつり (吹田市ホームページより) 吹田バルポスター (吹田バルホームページより(※要確認)) 左から:山田伊射奈岐神社太鼓神輿、吹田産業フェア、アジアンフェア(5)企業の立地
●産業 ~企業が多い都市
・吹田市内には、事業所の数が多く、平成 24(2012)年以降でも事業所数、従業員数は増加し 続けています。また、全国的にも開業率の高い都市です。 ・吹田市内に立地する企業や事業所へは、吹田市内だけでなく、吹田市外からの通勤人口も多くな っています。 ・リーディングカンパニーとして、アサヒビールがあり、アサヒビール創業の地として知られてい る。(明治 22(1889)年にアサヒビール最初の工場が吹田に建設されることが決まり、その 2 年後に竣工。それ以来、ビールは吹田を代表する産業、企業の一つです。) (アサヒビール吹田工場は、現在、予約により無料で見学、試飲が可能。) 吹田市人口ビジョン(平成 28 年 3 月)より (資料:2014 年 経済センサス・基礎調査結果)■大阪府 開業率 上位 10 市
都市名 開業率 廃業率 1 吹田市 9 .9 1 % 7 .8 0 % 2 箕面市 9 .0 2 % 7 .5 3 % 3 池田市 7 .8 8 % 7 .4 6 % 4 枚方市 7 .8 8 % 7 .5 7 % 5 大阪市 7 .7 3 % 8 .4 6 % 6 和泉市 7 .5 3 % 6 .6 2 % 7 茨木市 7 .4 0 % 6 .8 1 % 8 高槻市 7 .3 1 % 6 .9 0 % 9 摂津市 7 .1 3 % 6 .9 3 % 1 0 堺市 7 .0 9 % 7 .2 1 %4 全体基本コンセプト
(1)吹田市の特徴の整理
・前章で整理した、吹田市の特徴を強みと弱みに整理しました。 ・吹田市シティプロモーション戦略プランを展開させていくにあたっては、ここで整理した強みを 活かしていくこととします。 ■吹田市の強みと弱み 強み 弱み ●(人口)吹田市は人口が増加し、定住意向や暮らしや すさなどの評価が全国的に高く、平均年齢も若い。ま た、昼間人口比率も高く、交流人口が多い都市である。 ●(住宅)千里ニュータウンに代表されるように、環境 のよい「住宅都市」というイメージが強い。 ●(みどり)公園やみどりが多い。 ●(交通)JR、阪急、モノレール、北大阪急行などの鉄 道駅が多く、交通の利便性が高い。 ●(教育)市内に大学が多く、学びの環境が整っている (大阪大学、大阪学院大学、関西大学、千里金蘭大学、 大和大学)。大学生の数が多い。 ●(産業)アサヒビール創業の地であるなど、リーディ ングカンパニーがあり、企業数も多い。 ●(医療・福祉)『健都』というコンセプトの下、健康・ 医療のまちづくりが進んでいる。 ●(スポーツ)ガンバ大阪の本拠地「市立吹田サッカー スタジアム」があり、ブランドイメージに大きく貢献。 ●(観光)EXPOCITY 等の万博公園を筆頭に、観光名所、 歴史文化財といった多くの集客資産を有する。 ●(交通)鉄道、車ともに、市内の南北方向への移動は しやすいが、東西方向がやや弱い。 ●(交通)上記に伴い、南北方向移動の車が集中するた め、朝夕の交通渋滞が問題となっている。 ●(地域)地域によって生活環境などがそれぞれ異なっ ており、地域間の交流が弱い。 ●(商業)他都市に比べて相対的に一人あたりの店舗面 積が小さい(※)。 ※)ただしEXPOCITY 開業前のデータ ●(認知度)全国的には、「吹田(すいた)」という名称 に対する認知度が低く、あまり知られていない。吹田市シティプロモーション戦略の展開に向けて
吹田市の「強み」を活かし
さらに伸ばしていく
(2)全体コンセプト
・吹田市の強みを活かし、さらに伸ばしていく「シティプロモーション戦略」を展開していくにあ たり、全体コンセプトを以下のように設定します。
5 戦略プランの基本方針
・コンセプトを実現するためのシティプロモーション戦略プランを推進していくための基本方針と して、以下の 3 つの基本方針を掲げます。さらなる愛着や誇りを高めるための今ある魅力の向上
・大阪などへの交通の利便性や買い物しやすさなどの便利の良さや、千里ニュータウンなどの住 環境、自然や公園、歴史・文化、大学や医療施設など、既に多くの資源が吹田市には存在して います。 ・市民や利用者にとっての吹田市に対する愛着や誇りを高め、「吹田に住み続けたい」と思って もらえるまちにしていくために、既存資源を活用しながら、今ある魅力をさらに高めていく取 り組みが重要です。新たなファンを増やしていくための新しい魅力の創造
・吹田市は、大学や企業が立地していることで、日常的に市内に訪れる人が多いまちであり、万 博公園や市立吹田サッカースタジアム、EXPOCITY などの広域からの集客があるまちです。 ・そうした、吹田市を訪れる人々が、吹田市の魅力に触れ、吹田を好きになり、ひいては、「吹 田市にまた来たい」、「吹田市に住んでみたい」と思ってもらえるように、新たな魅力を創造し、 新しい「吹田のファン」を増やしていく取り組みが重要です。広く様々な人に知っていただくための魅力の発信
・吹田市が今後、持続的に「愛されるまち」となっていくためには、吹田市の魅力を高めたり、 創ったりするだけでなく、広く様々な人に知っていただく必要があり、そのための効果的な発 信方法を展開させることが重要です。 ・そうした人々が、魅力に共感し、吹田市に対する、さらなる愛着や誇りにつなげるべく、「吹 田の魅力」を発信していくような仕掛けをしていくことが重要です。方針 1
方針 2
方針 3
6 戦略プランのアクションプラン
(1)戦略プランの視点
◯戦略プランを検討するにあたっての行動シーンの想定 ・コンセプトを実現し、具体的な方向性に沿った戦略プランの展開に向けて、市民の行動シーンを 想定します。活動する
働く
育む
交流する
遊ぶ
学ぶ
・共通の趣味や志向の人達が集まるグループ (NPOやサークルなど)で集まる場がある ・地域コミュニティの活動などを通じての、 地域の中での交流の機会や場がある ・子育て支援が充実しているなど、 子育て世代が働きやすい環境がある ・自分のスキルを活かしてチャレンジする ことで新たなビジネスを始められる環境が ある ・地域の活動や行事など地域の取り組みに 参加する ・作品展や活動発表など、自分の趣味や 活動の発表の場をもつ ・吹田の歴史や文化を学び、体験できる 機会がある ・大学がある環境を活かした、先進的な 内容についての学びの場がある ・子どもがスポーツや文化、学びの場など、 様々な体験や学習の機会がある ・多様な世代が関わる機会があり、地域で 子どもを育てる環境がある ・買い物や食事など、家族での時間を過ごす ・趣味など自分の時間を楽しむ ・夫婦や恋人など、二人の時間を過ごす過ごす
・一人の時間など、ゆったりとした時間を 過ごすことのできる場所がある ・日常の風景の美しさなど、日々の中に 発見がある◯戦略プランとその取り組みイメージ例 ・行動シーンを実現していくための取り組みの方向性と取り組みイメージ例を示します。 <取り組みイメージ例> <取り組みイメージ例> ・健都イノベーションパークの進出事業者と市内事業者の連携・活用を推進していく。 <取り組みイメージ例> ◯児童・生徒が、吹田市に縁があり、様々な分野で活躍する人と出会い、夢や目標をもって生きる ことの大切さを学ぶ夢と希望を広げる出会い事業を実施している。 ◯市内小学校全 36 小学校での「太陽の広場」を開催している。 ◯月齢別の親子教室や父親教室の毎月定例開催や、子育て講座の開催、多胎児・転入者・外国人親 子等の交流会の開催 ◯「子育て支援コンシェルジュ事業」を平成 28 年 4 月から実施して、妊婦から子育て世代の相談
遊ぶ
交流する
育む
・買い物や食事など、家族での時間を過ごす
・趣味など自分の時間を楽しむ
・夫婦や恋人など、二人の時間を過ごす
・共通の趣味や志向の人達が集まるグループ(NPO やサークルなど)で集まる場
がある
・地域コミュニティの活動などを通じての、地域の中での交流の機会や場がある
・市内の事業者や活動団体がコラボレーションした新たな取り組みなどをつくる
・子どもがスポーツや文化、学びの場など、様々な体験や学習の機会がある
・多様な世代が関わる機会があり、地域で子どもを育てる環境がある
を受け必要に応じて子育て関係機関と連携をとって支援 ・市立吹田サッカースタジアムに小学生を招待し施設見学を行い、まちへの愛着と誇りを育む。 ・市内の保育園、幼稚園、こども園を対象に、防火映画会、消防署の見学、消防出初式等への参加 等を通じ、防火思想の普及啓発等を図る。 ・妊娠・出産子育て期における様々なニーズに対して切れ目のないように相談、支援を行う「吹田 版ネウボラ」を整備する。 <取り組みイメージ例> ・私立認定こども園、私立保育所及び市立保育所で、育児教室をはじめ、地域の児童と園児の交流、 施設の一部開放、育児相談、サークル活動への支援など、関係機関との連携を図りながら、多様 な子育て支援に取り組んでいる。 ・就職活動解禁の時期に合わせ、大学生等を対象に、地元企業への就職ニーズと優秀な人材を求め る地元企業の採用ニーズをサポートすることを目的に市内企業を含めた就職説明会を実施して いる。 ・就労支援機関である、「JOB ナビすいた JOB カフェすいた」では、求職者の個々の状況に応じ て就労相談、スキルアップ支援、就職活動に必要な情報提供等を行いながら、職業紹介までトー タルに支援を実施している。 <取り組みイメージ例> ◯グローバル社会を生きぬくコミュニケーション力の育成に向けて、全小学校の 6 年生が体験学習 施設(Osaka English Village)を活用し、英語コミュニケーション体験を実施している。 ◯家庭や地域など、それぞれが所属するコミュニティにおいて、環境教育を実践する人材を育てる ため「すいた環境サポーター養成講座」を実施している。
働く
学ぶ
・吹田の歴史や文化を学び、体験できる機会がある
・大学がある環境を活かした、先進的な内容についての学びの場がある
・子育て支援が充実しているなど、子育て世代が働きやすい環境がある
・自分のスキルを活かしてチャレンジすることで新たなビジネスを始められる環
境がある
◯(3 子育て世代含み)平成 21 年度より市民の生涯学習の機会を提供するため、生涯学習吹田市 民大学を開設している。大学連携講座は、大学教員による、歴史や文学、経済、工学など専門的 な内容。市内の関西大学・千里金蘭大学・大阪学院大学と共催 ◯資源リサイクルセンターにおいて廃品を利用して楽しく作品づくりや市民研究所での環境への 負荷の少ないライフスタイルの研究、各種講演会の実施など。市民に広く、啓発や学びの場を提 供 ・学校、自治会及び事業所など幅広い年齢層を対象に AED(自動体外除細動器)の使用を含めた 普通・上級救命講習会を計画的に実施し、救命率の向上を図る。 <取り組みイメージ例> ・吹田市の特産物である竹に親しみ、千里の竹林の保全意識の普及啓発を図ることを目的に千里の 竹あかりを実施する。 <取り組みイメージ例> ◯認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための地域づくりを進めるために、 認知症サポーター養成研修、徘徊高齢者捜索模擬訓練、成年後見制度利用支援事業を実施してい る。 ◯口腔ケアに対する情報提供や啓発の充実を図ることを目的に、口腔ケアセンターを設置 ・(仮称)健都ライブラリーと公園を一体的に活用し、健康・医療の取組を推進する。
活動する
過ごす
・地域の活動や行事など地域の取り組みに参加する
・作品展や活動発表など、自分の趣味や活動の発表の場をもつ
・一人の時間など、ゆったりとした時間を過ごすことのできる場所がある
・誰もが安心して暮らすことのできるまちである
◯イメージする人物像(吹田人)の想定 ・シティプロモーション戦略プランに基づくアクションプランの展開により、吹田での暮らしのシ ーンを体現している人物像(吹田人)を想定します。 子 育 て 一 段 落 子 育 て 一 段 落 子 育 て 一 段 落 子 育 て 一 段 落 ○好きなことに一生懸命に打ち込む小学生(古江台在住) ・ニュータウンで生まれ育ち、小学校に通っている。 ・学校ではサッカークラブに所属し、ガンバのスクールに参加して頑張っている。 ・週末は、家族でスタジアムに通い、ピッチで活躍する選手のようになれたら、とあこが れながら応援している。 ○吹田の様々な魅力に気づき、より自分でも経験したいと考えている市外の学生(神戸 在住) ・吹田市の大学に通うことになり、吹田に来るようになった。 ・建築学科なので、市内の建築やまちなみを見て歩いたりすることも多い。 ・吹田市内でアルバイトをしたり、ニュータウンのまちづくり活動に参加したりしている。 ○吹田暮らしを気に入っている市内出身の男性(30 代・江坂在住) ・吹田市内の大学を卒業後、就職し、梅田の企業に通う。 ・実家は千里丘駅から徒歩圏内だが、ライフステージが変わっても市内で住まいを持ち たいと考えて、社会人になっての一人暮らしも市内で送っていた。 ・さらに、結婚を機に都市的な生活も楽しめる場所として、江坂で生活をはじめた。 ○子育て環境やネットワークをうまく活かして、子育てと仕事の両立を図ろうとしている 幼稚園児をもつ母親(千里山在住) ・結婚を機に吹田に転入してきた。 ・子どもが生まれてからは、産休などもあり、仕事から離れているが、子どもが小学校に 上がるなどのタイミングで仕事復帰等働く時間を持ちたいと考えている。 ・週末には、近所のお気に入りのお店で、ママ友同士でお茶やランチの時間をもってい る。
子 育 て 一 段 落 子 育 て 一 段 落 子 育 て 一 段 落 ○子育てが一段落し、自分たちの時間を大切にしている夫婦(50 代・山田在住) ・大阪市内の企業で働いており、平日は、帰りが遅いのが日常。 ・子どもが小さい頃は、週末には PTA や子どものクラブの世話などにも参加していた。 ・その頃から付き合いのあるおやじの会のメンバーや、地域の祭りでのつながりで飲みに いったりもする。 ・子どもが独立し、夫婦のみとなり、休みの日は、趣味の時間を過ごしたり、市内を中心 に夫婦で出かけたりしている。 ○子どもの家族が近居し、孫との時間など悠々自適に過ごす高齢者世帯(藤白台在 住) ・子どもが家族をもち、自宅の近くに家を構えている。 ・子ども夫婦の仕事の都合や週末などに、孫の面倒を見ることも多く、万博公園などに 連れて行くことが定番。 ・地域の役割からは退き、大学の図書館やメイシアターでのコンサートなどに行き自分 の時間を過ごしている。 ○吹田市内に新たに進出してきた医療関連事業者 ・新産業の関連分野を取り扱う事業者として、吹田市内に拠点をもつことになった。 ・新たな場所での営業ということで、地域に根差した会社にしていきたいという意向も あり、清掃などをはじめとして、地域活動にも社員が参加している。 ・会社のある地区の魅力をつくり、価値を高めていくためのまちづくりの協議会にも会員 として参加するようになった。