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止水壁内にディープウェルを設置することで以下の特徴が

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Academic year: 2022

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(1)III-A247. 止水壁内型ディープウェルの現場への適用 清水建設(株)技術研究所 正会員 ○石川 明 高坂信章 三宅紀治 清水建設(株). 岡登美紀雄 明石輝男. シャフト. 1. はじめに 洗浄パイプ. 地下構造物を施工する場合、掘削面をドライにするため、また 被圧地下水による掘削底面の盤ぶくれを防止するため、ディー. ポンプ. ウプェルを用いて地下水位を低下させることが一般的である。地. 鋼製蓋. 下水位を効率よく安価に低下させるため、ソイルセメント柱列壁 (以下止水壁とする)内に設置するディープウェルを新たに開発 した。止水壁内にディープウェルを設置することで以下の特徴が. フィルター材. ○設置時. 発揮できる。 ① SMW 掘 削 孔 を 用 い て デ ィ ー プ ウ ェ ル を 建 て 込 む た め 、. スクリーン. ディープウェルを設置するための削孔をする必要がなく、安. ポンプ. 価な施工が可能となる。. ジャッキ. ○設置後. ② 設置したディープウェルが掘削時、躯体構築時に施工の 図1 装置の構造. 邪魔にならないため現場の施工性が向上する。 本論文では、この止水壁内型ディープウェルを現場に適用. A‑2(被圧用). Aゾーン. した結果について報告する。なお、この止水壁内型の井戸は. A‑1(不圧用). K‑A. 地下鉄や地下高速道路などの長大地下構造物による地下水 流動阻害対策を目的として開発しているものであり、その第1 一般ゾーン. ステップとしてディープウェル代替工法として適用した。. B‑1(不圧用). 2.装置の構造と設置手順. K‑B B‑2(被圧用). 装置の構造を図1に示す。装置はスクリーン、ポンプ、フィル Bゾーン. ター材からなる集水装置と揚水用シャフト、洗浄パイプ、孔壁. : 被圧地下水用 観測井. 圧接用ジャッキなどで構成される。以下に設置手順を述べる。 ① SMW マシンにより削孔撹拌されたソイルセメントが固化す る前に装置をクレーンで建て込む。. GL‑m 0. 0. 10. Aゾーン Bゾーン. 20m. 自然地下水頭 GL‑3.15m. ② 装置を所定の深度まで挿入した後、ジャッキを伸張して装 置 前 面を孔 壁 に密 着させてから鋼 製 蓋を引 き抜 く。この. 粘土質 シルト. 時、ソイルセメントの装置内への侵入を防ぐために、設置 深度に応じた圧力を持つ水とフィルター材を充填しておく。. ‑20. 鋼製蓋撤去後、1日間放置する。 ③ 1日経過後、フィルター材をバキューム吸引により一旦除. 根切り深度 ‑11.78m. ‑10. 細砂 中砂 細砂 砂礫 根切り用. 盤ぶくれ用. ‑30. 去し、高圧ジェット水で孔壁面のソイルセメントを切削、洗 浄する。その後、洗浄パイプからフィルター材を再充填し 図2 現場の平面図・断面図. て井戸仕上げをする。 Key Words : 地下水、揚水井、流動保全. 〒135-8530 東京都江東区越中島 3-4-17 TEL 03-3820-5519 FAX 03-3820-5959. -494-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A247. 3.適用現場と設置した壁内型ディープウェルの概要. 表1 設置した井戸の性能. 適 用 現 場 の平 面 図 、断 面 図 を図 2に示 す。現 場 は. ゾーン. 井戸名. A. A-1. ストレー 必要 設置目的 揚水能力 揚水量 ナー深度 ( GL-m ) (l/min) (l/min) -6.3 ~ ドライワーク 50 20以上 12.4 -19.9 ~ 70 60 盤ぶくれ対策 23.5 -6.3 ~ ドライワーク 54 20以上 12.4 -19.9 ~ 盤ぶくれ対策 15 110 23.5. 掘削深度が異なる A ゾーン、B ゾーン、一般ゾーンの3 領域に分離され各ゾーンは SMW で囲まれている。. A-2. 現場に設置した止水 壁内 型ディープウェルの仕様 B. と性能一覧を表1に示す。掘削深度が GL-11.78m の. B-1 B-2. A ,B ゾーンにドライワークのために A-1, B-1、被圧地 下水による盤ぶくれ防止のために A-2, B-2 を設置し た。また、被圧水位計測用に観測井 K-A ,K-B をそ れぞれ設置した。. 4.適用結果 ● 建込み時の SMW 配合について 通常 SMW に芯材として挿入するH鋼の比重 7.86 と比較して本装置一体 の比重は2程度と小さい。また、装置と孔壁間のクリアランスが小さいため、装 置を所定の深度まで沈設することが困難であった。 この対策を検討するために、ソイルセメントの原土―スラリー比を変化させ た室内挿入実験を実施した。その結果、①原土の体積に対してセメントスラ リー体積量を 80%にする、②原土とスラリーを混合撹拌した後、なるべく早く (2時間以内に)装置を挿入する、などスラリーの粘性が低い状態で装置を建 込む必要があることがわかった。このような対策を施した結果、装置を自重に. 写真1 壁内井戸設置状況. より挿入することが可能となり、建込み時間、労力の短縮が図れた。 ● 止水壁内型ディープウェルの性能(揚水量)について 0. 水量以上の揚水能力を示したが、B-2 は所定の性能が発揮できな. 1 .. 表1に各壁内井戸の揚水結果を示す。A-1,A-2,B-1 は必要揚. かった。この原因として、孔壁のソイルセメント洗浄不良が考えられ. 洗浄時間、洗浄圧力などの基準化による洗浄品質の確保が今後 の課題である。. K-A. 3 水頭 (GL-m). る。高圧洗浄装置による孔壁洗浄を行ったが、洗浄のタイミングや. 2. 4 水頭低下目標値(GL-4.7m). 5 6. GL-6.87m. 7. 図3に A-2 から揚水量 74 l/min で揚水した時の A ゾーン被圧. 8 1. 帯水層の時間-水頭曲線を示す。この結果より、A ゾーンでは A-2. 10 100 経過時間 t (min). 1000. 1本の揚水で目標水頭低下 GL-4.7m が達成できた。以上から、本 図3 被圧帯水層の水頭経時変化. 工法の適用性が確認された。. (A ゾーン) 5.おわりに 開発した止水壁内型ディープウェルの概要と現場での適用例を示した。この井戸は SMW 壁内に完全に収まるため、 写真1に示すように掘削、コンクリート打設などの施工時に邪魔にならないという利点は大きい。また、コスト面でも従来 のディープウェル工法に勝るものとなりうる。現在、集水面を両面に有する壁内型ディープウェルの開発を行っており、 これを揚水・注水兼用型の井戸として利用すること、また地下水流動保全工法へ適用することなど多機能化に取り組 んでいる。. -495-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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