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プレネイタルビジット(出生前小児科育児相談)

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Academic year: 2021

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ペリネイタルビジット

内 容 ( 出産後用 ) 1. 赤ちゃんが家にやってきた! 2. 母乳育児について 3. お部屋の温度 4. 皮膚の清潔について 5. よくみられる赤ちゃんの症状・状態とその対処方法 6. お出かけや旅行について 7. チャイルドシートの選び方 8. 予防接種の受け方 9. 幼児健診の受け方 10. 赤ちゃんが休日・夜間に具合が悪くなったとき 11. パパの出番ですよ! 12. ママやパパにアレルギーがあるとき 13. タバコと子どもの健康被害 14. テレビ・ビデオ・スマホ

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1. 赤ちゃんが家にやってきた ! ! いよいよ待望の赤ちゃんがお家へやってきました。お産は、どうでしたか?ちょっ と大変だったでしょうね。「嬉しい」「とても楽しみ」「かわいい」「ちっちゃい、だけ ど元気!」「ちゃんと育てられるかな」など、いろいろな想いがありますよね。でも、 あまり考えすぎないで、ゆったりとした楽しい気持ちで子育て開始です。そこで、今 日は、そんな子育てについてお話しましょう。すこし不安な気持ちがある方はそれが 軽くなるように、そして赤ちゃんとの生活がニコニコルンルンと楽しく充実するよう にお手伝いができればと思っています。 ① まず赤ちゃんの泣き声をしっかり聞いて、表情やしぐさをよく見てくださいね。 産科の先生の「はーい、生まれましたよ。よく頑張りましたね。」の声と共に「ウギ ャー、ウギャー」と少し低めで太く強い泣き声が聞こえ、ほっとして「あーよかった」 と思う瞬間ですよね。赤ちゃんは強い声で泣きながら、どんどん肺を隅々まで開いてい ってしっかり呼吸ができるようになるのです。お母さんには「生まれたぞー」「世の中 に出てきたぞー」って泣いているように聞こえたかもしれませんね。お母さんのそばに 連れてこられた赤ちゃんの顔は、少し腫れぼったく生まれる前に描いていた赤ちゃんの 顔とは少し、いやまったく違っていたかもしれませんね。でも「まあ可愛い!」と叫び たくなりますね。しばらくすると赤ちゃんは泣きやんで、生後 30 分くらい経った頃で しょうか、しっかり眼を開いてさえざえとあたりを見ていることがあります。赤ちゃん は、お母さんのお腹から産道を通って出てくる間はストレスがかかるので、ホルモンを いっぱい出します。そのホルモンの影響で、赤ちゃんは生まれてしばらくはとても興奮 状態で意識も冴えているといわれています。その時にしっかり赤ちゃんを見て触れて欲 しいのです。間もなく赤ちゃんは眠ってしまいます。ほんの少しですがとても印象的な 時間でしたね。 ② さあとても忙しい、ちょっと眠たい産後1か月が始まりましたね。 赤ちゃんは、決してひとりでは育ちませんよね。産院から退院すると、赤ちゃんのお 世話がドーンと生活の大部分を占めてしまいます。1 日中、昼も夜も 2〜3 時間毎に赤 ちゃんは泣いておっぱいを欲しがります。おむつを換え、おっぱいをあげ、ゲップをさ せてそっと寝かせます。赤ちゃんによって違いはありますが、1 時間半か 2 時間もする とまた同じようにおむつ・おっぱい・ゲップの繰り返しです。赤ちゃんのお風呂も慣れ

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るまではひと仕事でしたね。 こんな赤ちゃんのお世話の時には優しく声かけをしてください。赤ちゃんへの声かけ を初めからできる人もいますが、最初は無言かぎこちない人もいます。でも、必ず自然 に声が出るようになります。赤ちゃんが泣けば、「はいはい、おむつかえましょうね」 「お腹がすいたの、おっぱい、おっぱい」「たくさん飲んでね」「いい子ね、上手にゲッ プしたね」など。そして赤ちゃんが機嫌よく目を開けているときは眼を合わせて「いい 子、いい子」とあやしたりして、ホヤっと笑ってくれようものならとても幸せな気分に なります。このように赤ちゃんの要求に合わせてお母さんがタイミングよく世話をする、 お母さんのあやす声や表情で赤ちゃんが微笑む、その笑う顔や、すやすやと安らかに眠 っている顔を見てお母さんも幸せな気分になる、といった具合にお母さんと赤ちゃんの リズムが一体化してお互いの心が繋がっていくことが、赤ちゃんの気持ちを安定させて、 先々の心の発達によい影響を及ぼすと考えられています。 また、自分の育児がこれでいいのかしら、体重は増えているかなあ、便の出方が少な いけどいいのかなあ、おっぱいもしっかり飲んだのによく泣くのはどうしてかしらなど と、気になることが時々あるかもしれません。それにお母さんは短時間ずつしか眠れな いから本当に疲れるのです。食事も摂らないといけないし、掃除や洗濯などの家事もあ るわけです。どなたかしばらく手伝ってくださる方はおられますか。しばらく甘えられ てよいと思いますよ。お母さんが赤ちゃんに集中して、赤ちゃんのリズムに合わせられ るようにパパや周りの人に手伝ってもらいましょう。 ③ 1か月健診がすむと少し楽になります。でも、赤ちゃんはマニュアルどおりにはい かないことがあります。 1か月健診で「赤ちゃんは十分大きくなっていますよ。とくに問題もありません。」と 言われると、嬉しくなってお母さんの疲れも吹っ飛ぶでしょう。それに赤ちゃんは1か 月を過ぎる頃から夜眠る時間が少しずつ長くなるので、お母さんも少し長く眠れるよう になると思います。でも、すごく個人差があります。おっぱいをのんでよく眠る子もい れば、よく泣いて眠りが浅い子もいます。すべてマニュアルどおりにはいきません。だ から赤ちゃんひとりひとりに合わせてくれるお母さんの存在はとても大切です。もしそ の時々で心配なことがあれば一人で思い悩まないでこれからも気軽に小児科に相談に 来られてください。育児支援は小児科の重要な仕事なのですから。

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2. 母乳育児について 赤ちゃんが生まれると、お母さんはおっぱいをあげます。今では 50%以上のお母さん が赤ちゃんを母乳で育てています。 母乳栄養の良い点は、下のようなことが挙げられています。 ① 赤ちゃんを病気から守ってくれる物質を沢山含んでいる、 ② 消化吸収しやすい安全な食品である、 ③ アレルギーを起こすことが少ない、 ④ お母さんと赤ちゃんの結びつきをより強いものにする、 ⑤ 赤ちゃんが欲しがる時にすぐに与えることが出来る、 ⑥ 母乳は無料で経済的 母乳栄養にもいくつかの問題点 があります。 ① ビタミンK欠乏症 母乳栄養児では、まれに母乳中のビタミン K 不足により、新生児早期に消化管出血や 1 ヵ月前後に頭蓋内出血を起こすことがあります。そのため 1989 年からビタミン K2 シ ロップを出生当日と産科退院時、1ヵ月健診時に全ての赤ちゃんに飲ませていました。 しかし、この方式でもビタミンK欠乏性出血症の報告が複数あるため、2012 年からビ タミン K2 シロップ毎週 1 回を生後 3 ヵ月まで続ける方法も始められています。 ② 母乳性黄疸 母乳栄養児では母乳性黄疸といって 1 ヵ月を過ぎても皮膚の黄色みが消えないこと がありますが、便が黄色なら心配ありません。長くても生後 2 ヵ月までにはほとんどが 消えてしまいますので安心して母乳を続けてください。(白色便のときは小児科に相談) ③ 薬剤の母乳への移行 お母さんが服用した薬の一部は、母乳に移行することが知られています。でも、多く の薬では母乳移行は 1%未満との報告があり、一般的なかぜ薬や解熱剤、抗生物質など の服薬は可能です。母乳を中止する必要はありません。しかし、向精神薬やホルモン製 剤などの特殊な薬や長期間内服される薬剤は、注意が必要なのであらかじめご相談され てください。 ④ アルコール・カフェインの母乳移行 妊娠中にアルコールを多く摂取すると胎児にアルコールによる障害が生じることが

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あります。アルコールは母乳にも容易に移行しますので、授乳中はアルコールをほどほ どに控えることが賢明です。また、コーヒー・紅茶・緑茶に含まれるカフェインも母乳 に少し移行します。大量摂取(1 日 8 杯以上)では、赤ちゃんに興奮・不眠を起こすので、 飲みすぎないようにしましょう。 ⑤ お母さんの病気 お母さんの病気が母乳を介して赤ちゃんに感染することは、多くはありません。しか し、一部のウイルス感染症が母乳に関係していると報告されています。詳細は産科医や 小児科医に相談されてください。 *母乳育児を成功させるために、  乳房が張らなくても母乳はでている。 出産後2~3週間で乳房の張りを感じなくなることがありますが、そのことは母乳の 産生には関係ありません。  赤ちゃんが欲しがったら、欲しがる時に欲しがるだけ自由に飲ませて良い。 母乳は消化が良いので「腹持ちがしない」から短時間で欲しがるのは母乳不足ではあ りません。  母乳は溜めると出が悪くなるので、回数多く飲ませると出がよくなります。 * どうしても母乳が十分に出ない あせらずにリラックスして睡眠と食事を規則正しく取ってみましょう。どうしても 出なければ、無理せずに混合栄養にするとママの気持ちや負担が少し楽になるかもし れません。赤ちゃんが健やかに成長発達するには、ママの気持ちの安定も重要です。 ミルクになったとしても、笑顔で楽しみながら育児をすれば、赤ちゃんのニコニコも たくさん出るでしょう。 3. お部屋の環境整備・禁煙・事故防止 赤ちゃんによっても個人差がありますが、普通の大人が快適と感じられる環境であれ ばある程度の体温調節は可能です。夏は 27℃、冬は 20℃(いずれも相対湿度 50%の場 合)、室温の大きな変化がなければ、あまり厳密な温度設定でなくても大丈夫です。冬 場の暖房では加湿に気をくばりますが、カビやダニ防止対策として暖房や雨天時の結露 対策も忘れないようにしましょう。赤ちゃんのいる生活では禁煙が必要です。喫煙は、

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乳幼児突然死症候群の危険因子とされています。うつぶせ寝も危険因子ですので、見守 っていないときは避けてください。また、生後 1 ヵ月を過ぎたら室内で窓越しの日光浴 を 1 日 20 分程度始めるのもよいでしょう。ほかに、新生児でも反り返ったりして、ベ ッドから転落することがありますので注意してください。 4. 皮膚の清潔について 赤ちゃんは新陳代謝が盛んで皮膚からの分泌が多く、また排泄物で皮膚が汚れやすい ので皮膚の清潔を保つことはとても大切です。特に頭部、額部は皮脂の分泌が盛んで脂 漏性湿疹がでやすい場所です。シャンプーや石鹸を使用することも必要です。赤ちゃ んの表皮は大人の1/3の薄さなので擦りすぎないようにご両親の指で優しく泡で包む ように洗ってください。石鹸は、普通のベビー石鹸で十分です。すすぎ残しがないよう に注意しましょう。 5.よくみられる赤ちゃんの症状・状態とその対処方法 お母さんがよく訴えがある心配事調査の結果から、対処方法をお話します。 ① 顔や体の湿疹: 赤ちゃんは生後 2 週目頃から皮脂の分泌が増えて額や頭部に脂漏 性湿疹ができることがあります。また同じ時期に新生児痤瘡や乳児湿疹をみることも あります。ひどくなるときは小児科医に相談しましょう。 ② 鼻づまり: 赤ちゃんの鼻は小さくて分泌物も多く、鼻水が乾燥すると鼻腔が狭い ので鼻がつまってブヒブヒして苦しそうに見えます。ご家庭での入浴や加湿も効果的で す。湯気を吸い込むことで、つまった鼻水が柔らかくなります。風邪ではありませんか らお風呂に入れても大丈夫です。おっぱいを飲んだ後や泣いたときもしばらく体を起こ しておくと鼻づまりが軽くなります。くしゃみをすると柔らかくなった鼻水がでてきま すから、それを取ってあげてください。鼻水を吸ってあげる簡単な器具も市販されてい ますので、これでジュルジュル鼻水をそっと吸ってあげてもよいでしょう。鼻づまりが ひどくなると、授乳時に苦しくて乳首を離してしまったり、夜も眠れなくなったり、機 嫌が悪くなったります。こういったときは小児科医に相談してみてください。 ③ ゲップが出ない: ゲップが出ないと、吐く・うなる・お腹が膨れる・オナラが多 い・眠りが浅い、などが認められます。ゲップが出にくい赤ちゃんは、おっぱいを半分

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のんだら 1 回やって、飲み終わったらもう 1 回というふうにやってみましょう。また上 手に母乳を飲む赤ちゃんは空気を同時に飲み込むことが少ないのでゲップが出ないこ ともあります。この場合は、うなり・お腹の膨れ・オナラの症状はありません。3~4 ヶ月になると赤ちゃんのゲップは自然に解消します。 ④ よく吐く: 赤ちゃんがお乳を吐くことは決してめずらしいことではありません。 お乳の飲みすぎの場合、泣いて空気をたくさん呑みこんだとき、体位変換、抱き方など で、吐くことがあります。また哺乳後に寝かせていてお乳が口からタラリと出ているこ とがありますが、これは溢乳(いつにゅう)といって心配はありません。一日に何度も大 量に吐いたり、哺乳直後に噴水様に嘔吐したりする場合は、小児科を受診しましょう。 ⑤ おむつかぶれ: 赤ちゃんの皮膚が便や尿の接触刺激で炎症を起こした状態がおむ つかぶれです。母乳栄養児は飲むたびにゆるい便をすることもしばしばです。そのため に肛門のまわりがただれてしまうのです。おむつかぶれを起こさないようにするには、 早めにおむつを交換することと、清拭後にお尻をよく洗ってみましょう。浴室で洗面器 にぬるま湯を入れてお尻をチャプチャプと石鹸をつけて手でやさしく洗いましょう。こ れだけでよく軽快します。下痢などでよくならないときや表皮が剥がれるほどひどい場 合には小児科に受診してみましょう。炎症を鎮める塗り薬やおむつかぶれの薬が処方さ れたら、お尻をきれいに洗ってから塗布してくださいね。 ⑥ ミルクの量がわからない: 母乳栄養では自律調乳といって、赤ちゃんの欲しがる ときに好きなだけが原則です。ミルクだけの場合は、ミルクの缶に書いてある量はあく まで参考程度にしてください。哺乳量はだいたい 180~200 ㏄/体重 Kg/1 日量で、5 ~10 分で飲める 1 回量などを目安とするとよいでしょう。飲みすぎにも注意が必要で す。体重の増え方が心配なときは小児科を受診して体重を測ってもらいましょう。母子 手帳の体重曲線に体重の経過を記入してもらうと安心できますよ。 ⑦ 目やに: 黄色や白色の目やにが目頭にちょっと付く程度では拭いてやるだけで大 丈夫です。緑色や濃い黄色の目ヤニが大量に出て、目が開きづらくなるのは結膜炎や涙 の通路(鼻涙管)がつまっていたり、感染していたりすることがありますので小児科を 受診してください。また、カゼで鼻水が出ると目やにがよく出ます。 ⑧ ゼロゼロする: 授乳直後にだけゼロゼロが聞かれることがあります。母乳やミル クのネバネバがのどでからまっているのです。赤ちゃんは気道が狭く咳払いが出来ない

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ので、少しの間ゼロゼロしていますが、ねばねばが食道に流れると消えてしまいます。 しかし、授乳に関係なくゼロゼロしている場合は小児科を受診しましょう。 ⑨ 便が出づらい: 生後 2~3 週ごろまでは哺乳すると排便するという反射がありま すが、それを過ぎると排便回数がだんだんと少なくなって 1 日に 1~3 回ぐらいにな ります。赤ちゃんによっての個人差があり毎日出ない場合もあります。1~2 日おき に大量にまとめだしする赤ちゃんもいますが、ご機嫌がよく飲みがよければ問題ない でしょう。いきんで苦しそうにする・痛がって泣く・出血するなどの症状がみられ、 便が硬くてでにくい場合には小児科を受診してみてください。 ⑩ シャックリが多い: シャックリは横隔膜のピクツキによって起こり、哺乳直後に はよく赤ちゃんで認められます。しゃっくりが止まらないと苦しそうに見えますが、こ のことによって他の病気が引き起こされることはありません。何もしないで大丈夫です。 ⑪ 泣いて眠らない: 赤ちゃんは泣くことでお母さんに意思表示をしています。おな かがすいている、おなかが苦しい、お尻が濡れている、暑いなどで泣くようです。母乳 を飲ませて、ゲップを出して、オムツを取り替えて、快適なはずの室温においても、泣 き止まないことがあります。こんなときは抱いてみましょう。ベッドに寝かせようとす るとまた泣き出すかもしれません。とにかくできるだけゆったりした気持ちで抱っこし てください。赤ちゃんを眠らせる環境づくりも大切です。それは静かで、暗くて、お母 さんがそばにいてあげることです。おくるみ、子守唄、語りかけ、胎児期に聞いていた 子宮内雑音(ママの心音)に似た音を聞かせることや、おしゃぶりなどが効果的な赤ち ゃんもいます。そのうちに赤ちゃんは落ち着いてくるものです。 ⑫ 向き癖: 向き癖によって顔が向いている方の側頭部が扁平になっていびつになる ことがあります。また首のしこりがあれば、筋性斜頸が疑われます。しこりがなけれ ば斜頸ではなく向き癖です。ご心配な方は一度小児科を受診して適切なアドバイスを受 けましょう。 ⑬ 臍のトラブル: 臍帯(臍の緒)は生まれて 5 日位からお臍から取れます。このと きに臍帯の切れ端が残っていると出血し易くなります。出血してもお臍が血で固まって いれば大丈夫です。また臍肉芽腫といって臍の切れ端がキノコの様に膨れてきてお臍 がジクジクすることがあります。これは治療が必要ですので小児科を受診しましょう。 臍ヘルニア(出ベソ)は 1 ヶ月過ぎから目立ってきます。通常 1 歳頃に自然に小さく

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なります。飛び出しがあまりに大きい場合は小児科医に相談してみてください。 ⑭ 顔や身体のアザ: 赤ちゃんのアザはほとんどが 2〜3 年すると消えるものです。 蒙古斑といわれる青アザは、アジア人共通のものでおしり、背中、足首、手の甲に出 ますが次第に薄くなって最後には消えます。ただし、四肢に見られる少し小さくて青色 の濃い異所性蒙古斑と呼ばれるものは消えにくいことがあります。 おでこ、上まぶた、鼻の下(サーモンパッチ:salmon patch 紅ザケの身の赤み)や、 うなじ(ウンナ母斑)に斑点状の赤みが出ていることがよくあります。これは血管腫 といって毛細血管の拡張によるもので多くは 1〜2 年で消えてしまいます。 血管腫のうちで生後 1 ヵ月頃から盛り上がってイチゴ様に表面がブツブツしてくる のは、苺状血管腫です。これは次第に薄くなって 1 年ぐらいで消えることが多いので すが、顔や目の回り・唇や外陰部にできた大きな血管腫に関しては早い時期に形成外科 に紹介してレーザー治療を勧めることがあります。いずれの場合も小児科にまず相談し ましょう。 6. お出かけや旅行について 里帰り分娩から自宅に帰る、お宮参り、お父さんの実家に赤ちゃんを見せに行くなど、 赤ちゃんも大変ですね。一般的には、生後 3 ヵ月以降が望ましいです(里帰りは1ヵ月 頃から)。なるべく真夏や真冬は避けましょう。 飛行機は、気圧の変化に対応するため離着陸時の耳抜き(ゴクゴク授乳)が必要です。 家族旅行に出かけるのは6ヶ月を過ぎてからが良いでしょう。この時期を過ぎると普 段の様子から、赤ちゃんが機嫌が悪いときにも判りやすくなるからです。そして赤ちゃ ん自身も周りのことに好奇心を示すようになるのでお出かけが楽しくなるでしょう。余 裕のあるスケジュールで休憩をとりながら赤ちゃんのリズムに気をくばりましょう。 7. チャイルドシートの選び方 2003 年「チャイルドシートアセスメント」を参考にしましょう。 いまは当り前になっていますが、チャイルドシートの取り付けミスは約 60%と報告さ れ、2012 年 7 月以降の新車には、ISOFIX 標準装備が義務化されました。体重 10kg 未満 の乳児用シートは「進行方向に対して後ろ向きで 45 度の傾斜」でしっかりと取り付け てください。SRS エアバッグ装着車では、助手席には取り付けないようにしましょう。

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また、ドライブのとき、チャイルドシートに固定された赤ちゃんはよく背中に汗をかき ます。こまめに休憩してください。 8. 予防接種の受け方 http://www.know-vpd.jp/ (「ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守ろう。」参照) 9. 乳幼児健診の受け方 http://kitakyu-ped.jp/page2.htm (北九州地区小児科医会 HP 参照) 10.赤ちゃんが夜間・休日に具合が悪くなったときには http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kurashi/menu01_0031.html (北九州市 HP の救急医療ページ参照) 11.パパの出番ですよ! 「赤ちゃんができた」と告げられたとき、夫は実感できずに「えっホント?」とか「ど こか痛くない?」などとトンチンカンなことをくちばしることがあります。特に初めて のときは、用意していたはずの優しい言葉が出ずに妻をがっかりさせることもあるでし ょう。でも心配はありません。まだまだ挽回のチャンスはたくさんあります。つわりで 辛そうな妻へのいたわり、身重な妻への手助け。そしてだんだん大きくなる妻のお腹を いとおしく撫でて、赤ちゃんの胎動をお腹の上から一緒に感じた夫は優しいパパに徐々 に変身していきます。お互いに喜びと不安を持ちながら赤ちゃんを迎えるためにパパや ママの気持ち作りをしていきます。 でも、仕事が忙しくて、心の準備が出来ないまま赤ちゃんとの初対面を迎えることに なるパパも多いのです。赤ちゃんが生まれるとママはオムツだ、授乳だ、洗濯だ、食事 だ、沐浴だと次から次にこなさないといけないことが多くてとてもたいへんです。夜中 の授乳に、赤ちゃんの寝息や体位変換も気になって浅い眠りの毎日が続きます。特に産 後1ヵ月頃はかなり疲れがたまり、以前の妻と違うという印象を持つかもしれません。 ヘトヘトに疲れたママをこのときやさしく包んであげられるのがパパなのです。抱っこ も、ミルクをあげるのも、オムツを交換するのも、パパもママも初めてなのに、なんと

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なくママのほうがてきぱきと上手ですよね。でも、パパが出来ることはありますよ。パ パの大きな手は、赤ちゃんの沐浴に最適です。パパの大きな手は安定感があって、赤ち ゃんもとても安心してお風呂が楽しくなりますよ。時間があるときは、お風呂タイムは パパの出番と心がけてください。 こんなときに嬉しかったというママたちの声をお伝えしましょう。  気がついたらオムツを替えていてくれた。  「赤ちゃんの世話って大変だね」とねぎらいの言葉をかけてくれた。  「ちょっとの間、交代するから少し休めば」と言ってくれた。  前より帰宅時間が早くなった。  帰宅すると、「今日はどうだった?」と聞いてくれた。  初めての赤ちゃんの熱のとき、一緒に病院に行ってくれた。 ママもパパに「ありがとう」「とても助かるわ」「あなたってこんなときは頼りになる わね」などと言ってあげてくださいね。パパは張り切っちゃいますよ。 12. ママやパパにアレルギーがあるとき アトピー性皮膚炎や気管支喘息を患ったことがある妊婦さんは、生まれてくる赤ちゃ んに同じ病気が出るのではないかと心配ですよね。妊娠中・授乳中に何か出来ることは あるのでしょうか。 ① アレルギー性疾患の発症予防を目的とした妊娠中・授乳中のお母さんの食物制限は 推奨されていません。その効果に十分な根拠がなく、制限をがんばったお母さんも、制 限しなかったお母さんも、その予防効果に差がないことが、欧米や日本の研究ではっき りしています。要は、バランスのよい食事を普通にしていればいいのです。 お母さんが授乳中に制限を必要とするのはただ一つ、それはお母さんが食べた後の母 乳で子供さんが影響を受けた時だけです。例えば、いつもはケーキ 1 個を食べているお 母さんが 2 個食べた後、その母乳で子供さんに何らかの症状がでた場合、次からはケー キは 1 個にしておけばいいということです。 ② 母乳栄養の方がアレルギー発症を低くするかというと、相反する研究結果が多くあ り、その結論はまだ出ていません。最近の研究で、離乳食の開始時期を遅くしても早く しても、アレルギー発症の予防効果がないことがわかりました。従って、離乳開始は他

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の子供さんと同じ生後 5 ヶ月頃が適当とされています。 以上のような食事のことだけでなく、アレルギーの発症にはさまざまな因子が関与し ています。発症を予防するには、子供さんのスキンケア(防御機能の低下した皮膚から アレルギーの元となる物質が侵入するのを防ぐ)、環境整備(ダニ・ハウスダスト対策、 タバコの煙を避ける)などが大切でしょう。 13.タバコと子どもの健康被害 自分自身は吸わなくても、妊娠中に受動喫煙にさらされると低出生体重児を持つ危 険性が増します。妊娠中から出産後も喫煙を続けると小さな赤ちゃんが生まれるだけで はなく、乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性や、乳幼児の喘息、気管支炎、中耳炎 などの頻度が増します。また身体発育や精神発達、視力への影響もあることが明らかに されています。最近の調査によりますと妊娠前の喫煙率は 25,7%、妊娠が分かってから の喫煙率は 9.9%でした。妊娠を機に約 6 割の妊婦さんが禁煙しています。 御家族(お父さん、おじいちゃん)や訪問者で喫煙される方は、室外(戸外やベラン ダ等)で吸うようにお願いしましょう。それから乳幼児の誤飲事故の第一位はタバコ です。タバコや灰皿は赤ちゃんの手の届かない場所に置きましょう。 14. テレビ・ビデオ・スマホ 日本および米国小児科学会は、“2 歳までは、テレビやビデオを見せないように” との提言をおこなっています。これは赤ちゃんが長時間テレビ・ビデオを見ることに より、親子の愛着形成が妨げられたり、言葉の発達が遅れたり、情緒が不安定になっ たりと悪影響が報告されているからです。とくに授乳中に赤ちゃんの顔を見ないでス マホを使用するのは厳禁です。赤ちゃんにとって、ママやパパ、ご家族の語りかけや まなざしに勝るものはないのですから。

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