• 検索結果がありません。

2 特 許 情 報 とは 発 明 者 企 業 等 発 行 国 どこへの 出 願 か 特 許 分 類 どのような 技 術 か ( 大 まかな 分 類 ) 技 術 開 発 成 果 の 開 示 ( 特 許 出 願 ) 公 開 特 許 公 報 の 例 特 開 - 特 願 平 -. 特 許 庁 研 究 開 発

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2 特 許 情 報 とは 発 明 者 企 業 等 発 行 国 どこへの 出 願 か 特 許 分 類 どのような 技 術 か ( 大 まかな 分 類 ) 技 術 開 発 成 果 の 開 示 ( 特 許 出 願 ) 公 開 特 許 公 報 の 例 特 開 - 特 願 平 -. 特 許 庁 研 究 開 発"

Copied!
32
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成28年7月

特許庁

-平成27年度特許出願技術動向調査

(2)

技術開発成果の開示

(特許出願)

発明者・企業等

特許庁

公開特許公報の例

特開●●●●-●●●●●● ●●●●●●●●.● 特願平●●-●●●● 特開●●●●-●●●●●● ●●●●●●●●.● 特願平●●-●●●●

出願日

要約、代表図面

出願人、発明者

特許分類

どのような技術か

(大まかな分類)

いつの発明か

誰の発明か

発明の概要について

研究開発関連の情報が

得られる貴重な資料

発行国

どこへの出願か

特許情報とは

2

(3)

特許出願技術動向調査 市場動向、政策動向、特許出願動向、論文発表 動向等を踏まえて、技術開発の進展状況、方向 性を分析 新規参入企業・研究機関の動向等を分析 特許情報から国際競争力の分析、我が国が目指 すべき研究開発・技術開発の方向性等を提言 審査の基礎資料 新規な技術分野に関する基礎資料

産業政策・

科学技術政策

の基礎資料

研究開発戦略

M&A戦略

知的財産戦略

の策定支援

産業界

大学

研究機関

「技術動向の分析と情報発信」を行うために、国の政策として推進すべき技術分野、社会的に注目 されている技術分野等について「特許情報」を活用した調査を実施。

特許庁 審査部

関係府省

特許出願技術動向調査の概要

3

(4)

調査結果の分析と今後の提言 調査結果に基づく提言 ●競争上のポイントであり、日本国籍の活発 な取り組みが確認できる、小型軽量化、ユー ザビリティ、操作性の向上を機軸として、HMD・ 眼鏡型ウェアラブルコンピュータについて、よ り一層の注力が必要である。 技術俯瞰図 調査対象技術の全体像 特許出願動向調査 出願人国籍別出願件数推移 研究開発動向調査 研究者所属機関国籍別論文発表件数推移 政策動向調査 国内・国外における規制一覧 -平成27年度特許出願技術動向調査「ウェアラブルコンピュータ」より抜粋-

調査項目のイメージ

市場環境調査 日米欧中韓台全体のウェアラブルコンピュータの市場規模推移 ●腕時計型ウェアラブルコンピュータは、今後 市場が伸びていくと予測されるが、出願動向 では日本国籍からの出願は劣勢のため、取り 組みを強化すべきである。

4

(5)

特許出願技術動向調査テーマ

<通常型テーマ> ・衛星測位システム ・冷陰極型電子源 ・自動車用予防安全技術 ・鉄道管制システム ・ナノファイバー ・核酸医薬 ・ウェアラブルコンピュータ ・電気化学キャパシタ ・情報セキュリティ技術 ・パワーレーザ ・航空機・宇宙機器関連技術 <中国特化型テーマ> ・液晶表示素子 ・ターニングセンタ・マシニングセンタ ・風力発電 ・ディスプレイ用ガラスの製造技術 ・塗料 ・情報端末の筐体・ユーザインターフェース ・ワイヤーハーネス ・香料関連技術 ・GTL関連技術 ★平成11年度より特許出願技術動向調査を開始 ★平成27年度までに224テーマの調査を実施

平成27年度特許出願技術動向調査テーマ一覧

5

(6)

特許出願技術動向調査テーマ

<通常型テーマ> ・電池の試験及び状態検出 ・施設園芸農業 ・スマートマニュファクチャリング技術 ・人工臓器 ・ゲノム編集及び遺伝子治療関連技術 ・ファインバブル技術 ・次世代動画像符号化技術 ・LTE-Advanced及び5Gに向けた移動体無 線通信システム ・クラウドサービス・クラウドビジネス ・食品非破壊検査 ・高効率火力発電・発電用ガスタービン ・無人航空機(ドローン) ・GaNパワーデバイス <特定国特化型テーマ> ・移動体用カメラ(中国、台湾) ・自動車技術(ASEAN各国、インド) ・繊維強化プラスチック(日米欧) ・水処理(アジア各国)

平成28年度特許出願技術動向調査テーマ一覧(予定)

★平成28年度では、特定国特化型テー マの調査を実施

6

(7)

平成28年7月

特許庁

平成27年度 特許出願技術動向調査

-GTL(Gas to Liquids)関連技術-

(8)

8

目次

1.調査概要

2.市場動向

3.政策動向

4.特許出願動向

5.総合分析(まとめ)

6.委員名簿

(9)

9

GTL(CTL)技術は天然ガスあるいは石炭などから液体炭化水素を製造する技術である。 GTL技術は原料から合成ガスを製造する工程、合成ガスから炭化水素を製造する工程、及び 製造された炭化水素を所望の製品に変換する工程からなる。 製品は主に液体燃料として、また潤滑油やワックスなどとして用いられる。

1.調査概要

-GTL関連技術の技術俯瞰図-

調査範囲 製品 炭 化 水 素 製 造 合 成 ガ ス 製 造 液体炭化水素類; 燃料、潤滑油やそれらを利用した製品など 部分酸化 水蒸気/CO2改質 石炭+水素 (直接液化) 水素 石炭ガス化 (燃料化を除く) 原料 天然ガス、シェールガス 石炭 (将来:バイオマス) 等 アップグレーディング(水素化分解等) フィッシャートロプシュ反応 CO+2H2→ 炭化水素 メタノール転換 CH3OH → 炭化水素 (MTGなど) メタノール合成 CO+2H2→ CH3OH 狭義のGTL 各種前処理 (精製、脱酸性ガスなど) 分布は連鎖成長確率(α)に支配され 、自在に制御できない。生成物を後か ら所望の留分に転換する必要がある。 (アップグレーディングが必須) 従来のフィッシャートロプシュ反応での 生成物の重量分率 GTL関連技術の技術俯瞰図 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Cn 重量分率 連鎖成長確率 α C1 C2-C4 C5-C10 C11-C20 C21-C30 C30+

(10)

10

1.調査概要

-調査対象文献、データベース-

注 1 :Thomson Reutersが提供するサービス

調査期間:

調査対象: 特許文献(検索による解析)

使用DB:

特許文献

:1990~2013年(優先権主張年ベース)

特許文献、中国実用新案文献:Derwent World Patents

Index

1

日米欧中韓への出願対象:

約36,000件

特許文献(読込みによる技術区分分類に基づく詳細解析)

中米欧への出願対象:

約16,000件

実用新案文献

:1990~2013年(優先権主張年ベース)

実用新案文献(読込みによる技術区分分類に基づく詳細解析)

中国での登録対象:

約2,500件

(11)

11

世界では、中東や北米などの安い天然ガスを原料としたプラント建設が計画されている。 中国では国内の石炭を原料としたプラント建設が多数計画されている。

2.市場動向

-GTL、CTL技術プラント-

出典:触媒年鑑2014、シェル、サソール等の報道記事等を基に 三菱化学テクノリサーチ作成 中国以外の世界のGTLプラント(既設と計画) 中国のCTLプラント(既設と計画) (フィッシャートロプシュ法) 出典:石油エネルギー技術センター、JPECレポート2014年度第9回、

East & West Report、他の報道記事を基に三菱化学テクノリサーチ作成

会社名 立地 プロジェクト 規模(BPD) 運転開始 シェル マレーシア ビンツル 14,700 1993 カタール パールGTL 70,000 2011 カタール パールGTL 70,000 2012 米国 数万 延期 サソール カタール オリックスGTL 34,000 2007 ナイジェリア エスクラボスGTL 34,000 2014 ウズベキスタン オルティンイヨルGTL 34,000 未定 米国 レイクチャールズGTL 96,000 延期 カナダ タリスマン 48,000 未定 ペトロSA 南アフリカ モーセルベイ 22,500 1992 スタトイル /ルルギ/ ペトロSA 南アフリカ (パイロットプラント) 1,000 - エクソン モービル ニュージーランド モトゥヌイ(MTG) 14,500 1985 会社名 立地 生産能力 技術 (万トン/y) 完成時期 神華集団 内モンゴル 18 中科合成油技術 2009 ウルムチ 50 x2 中科合成油技術 - 神華寧夏煤煙業 集団 寧東 405 中科合成油技術 2016 2013認可 内蒙古伊泰煤制 油有限責任公司 オルドス 16 中科合成油技術 2010 200 中科合成油技術 - 2013認可 伊泰伊犁能源有 限公司 イリカザフ 180 中科合成油技術 - 2014認可 潞安集団 自治州 16 中科合成油技術 2009 150 中科合成油技術 2015 未認可 陝西未来能源化 工有限公司 (兗鉱集団) 陝西 0.5 100 200 x2 兗鉱高温流動床 兗鉱高温流動床 兗鉱高温流動床 2010 2015

(12)

12

GTL/CTL油は現状で石油からの供給量の1%以下の量であり、市場では石油由来の製品との競 合が問題となる。製品価格は石油由来製品の価格に支配され、原油価格とほぼ連動する。し たがって、事業採算の観点からは原油価格の影響が最も大きい。 製造原価に関しては原料(天然ガス、石炭)価格及び建設費などの影響がある。中でも建設 費に関しては合成ガス製造設備の影響が大きく、安価な合成ガス製造設備の建設が課題であ る。

2.市場動向

-市場での競合とその改善因子-

Base Case 建設費1/2 ケース 建設費1.5倍 ケース 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 $40 $60 $80 $100 $120 $140 $160 $180 ガス価格 ($/MMBTU) Blent原油価格($/BBL) 基本ケース 日産5万バレル規模 建設費 40億$ 44% 47% 50% 30% 55% 14% 15% 15% 15% 15% 20% 9% 10% 10% 10% 22% 29% 25% 45% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 米国DOE (5万BPD) Kramer (4万BPD) Bechtel (1万BPD) Steynberg (-) パール(シェル) (26万PBD) 建設費内訳 その他 アップグレーディング+改質 FT合成 合成ガス製造(空気分離含む)

出典:DOE Analysis of Natural Gas-to Liquid Transportation Fuels via Fischer-Tropsch (2013)を基に三菱化学テクノリサーチが作成

GTL製造設備の建設費の反応工程別の内訳 採算性への各要素の影響(内部収益率=20%想定)

(13)

13

原油価格の予測は極めて難しい。例えば、2004年時点では今後40$/bbl以下の低価格が長期 間続くと予測されていたが外れた。 原油価格は将来上昇が予測されているが、不明確であるため複数の予測シナリオがある。 GTL事業の現実的な採算ライン(100$/bbl前後)に乗る時点の見極めは困難であり、事業面 でのリスクが大きい。

2.市場動向

原油価格の推移と予測-

世界の各原油市場の月次価格推移 0 20 40 60 80 100 120 140 J

an-85 Jan-86 Jan-87 Jan-88 Jan

-89

J

an-90 Jan-91 Jan-92 Jan

-93

J

an-94 Jan-95 Jan-96 Jan-97 Jan-98 Jan-99 Jan-00 Jan-01 Jan-02 Jan-03 Jan-04 Jan-05 Jan-06 Jan-07 Jan-08 Jan-09 Jan-10 Jan-11 Jan

-12

J

an-13 Jan-14 Jan-15

Crude oil, Brent Crude oil, Dubai Crude oil, WTI (US$/bbl)

出典:World Bank Commodity Price Dataを基に 三菱化学テクノリサーチ作成

原油価格及びガソリン価格の推移と予測

出典: EIA Annual Energy Outlook2015

(a)原油価格 ($/bbl)

(b)ガソリン

価格

(14)

14

中国ではエネルギー5か年計画、エネルギー発展戦略行動計画に沿って、エネルギー自給率 目標を設定、自国の石炭を有効に活用する戦略があり、CTLが推進されている。 環境面の規制が強化され、燃料や製造プロセスの環境影響削減が必須となっている。 温室効果ガス(GHG)削減目標が設定され、炭素負荷の大きい技術は将来リスクがある。 (例:CTLは従来の燃料に比べて、同熱量あたりライフサイクルで約2倍のGHG排出有り)

3.政策動向

-中国のエネルギー、環境政策-

項目 指標 2020年目標 省エネ優先戦略 一次エネルギー消費量 48億トン標準炭以下 石炭消費量 42億トン標準炭以下 国内立脚戦略 国内一次エネルギー生産量 42億トン標準炭 エネルギー自給率 85% 石油可採年数(R/P) 14-15 グリーン低炭素戦略 一次エネルギー中の非化石 エネルギー比率 15% 天然ガスの比率 10%以上 石炭消費比率 62%以下 中国エネルギー発展戦略行動計画 (2014-2020年)における主要項目 出典:エネルギー発展戦略行動計画から 三菱化学テクノリサーチ作成 指標 削減率 拘束性 単位GDPあたりのCO2削減率 17% ○ 主要汚染 COD 8% ○ 物質排出 SO2 8% ○ 総量削減 アンモニア性窒素 10% ○ 硝酸性/亜硝酸性窒素 10% ○ 中国第12次エネルギー5か年計画 (2011-2015年)における主要環境目標 出典:第12次エネルギー5か年計画から 三菱化学テクノリサーチ作成 COP21(2015年12月)に向けて提出された2030年の温室効果ガス排出削減目標 中国;2005年比でGDP当たり60~65%の削減 日本;2013年比で26%削減(二国間クレジットオフセット含む)

(15)

15

全体の件数は2011年まで順調に増加している。 1990年代はほとんどの年で日本国籍出願人の出願件数が首位であったが(①)、2000年代に は他国籍出願人の出願件数の方が多くなった。特に、2000年代後半以降中国籍出願人の出願 件数の増加が著しく、2008年以降は首位になっている(②)。

4.特許出願動向

-出願件数推移(検索による分析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。 549 488 582 658 544 604 757 995 947 992 1,241 1,471 1,690 1,701 1,666 1,870 2,109 2,414 2,526 2,582 2,571 2,843 2,477 1,754 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 0 250 500 750 1,000 1,250 1,500 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 合 計 出 願 件 数 出願年(優先権主張年) 日本 米国 欧州 中国 韓国 合計 出願先国(地域) 優先権主張 1990-2013年 日本国籍 6,291件 17.5% 米国籍 12,555件 34.8% 欧州国籍 10,100件 28.0% 中国籍 4,878件 13.5% 韓国籍 917件 2.5% その他 1,290件 3.6% 合計 36,031件 出願人国籍別出願件数推移及び出願件数比率 (日米欧中韓への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年) ① ②

(16)

16

日米欧中各国・地域への出願 では自国籍出願人からの出願 が50~60%を占める。 日本は欧米に対しては米欧か らの出願件数の方が米欧への 出願件数よりも大幅に多かっ た。中韓に対してはその逆で あった。 欧米は互いにほぼバランスし ており、日中韓への出願件数 の方が日中韓からの出願件数 よりも大幅に多かった。 中韓は互いにほぼバランスし ており、日欧米からの出願件 数の方が日欧米への出願件数 よりも大幅に多かった。 中国籍出願人の出願は94%が 中国への出願で、国外出願が 少ない。

4.特許出願動向

-各国の出願件数収支(検索による分析)- 日本国籍 177件 7.7% 米国籍 743件 32.3% 欧州国籍 628件 27.3% 中国籍 48件 2.1% 韓国籍 627件 27.3% その他 75件 3.3% 日本国籍 466件 5.3% 米国籍 1,825件 20.8% 欧州国籍 1,563件 17.8% 中国籍 4,596件 52.4% 韓国籍 59件 0.7% その他 255件 2.9% 日本国籍 529件 6.7% 米国籍 2,761件 35.0% 欧州国籍 4,133件 52.3% 中国籍 61件 0.8% 韓国籍 56件 0.7% その他 357件 4.5% 日本国籍 694件 7.3% 米国籍 5,648件 59.3% 欧州国籍 2,506件 26.3% 中国籍 123件 1.3% 韓国籍 122件 1.3% その他 430件 4.5% 日本国籍 4,425件 58.6% 米国籍 1,578件 20.9% 欧州国籍 1,270件 16.8% 中国籍 50件 0.7% 韓国籍 53件 0.7% その他 173件 2.3% 日本への出願 7,549件 米国への出願 9,523件 中国への出願 8,764件 欧州への出願 7,897件 韓国への出願 2,298件 1,578件 1,270件 694件 2,506件 123件 122件 529件 2,761件 56件 466件 1,825件 48件 59件 177件 628件 50件 743件 61件 53件 1,563件 各国の出願件数収支 (日米欧中韓への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(17)

17

どの国籍の出願人においても、合成ガス関係の出願が圧倒的に多い(①)。 日本国籍出願人は合成ガス製造の出願件数は首位であったが、フィッシャートロプシュ合 成やメタノール転換の出願件数では、米国籍、欧州国籍、中国籍の出願人の出願件数より 大幅に少ない(②)。

4.特許出願動向

-技術区分別件数(検索による分析)- 合成ガス 2,678 2,416 2,210 1,942 421 226 フィッシャー トロプシュ合成 148 569 464 401 41 88 メタノール転換 75 512 237 656 5 12 日本 米国 欧州 中国 韓国 その他 技術区分 出願人国籍(地域) 優先権主張1990-2013年 ① ② 技術区分別出願人国籍別出願件数 (日米欧中韓への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(18)

18

合成ガス製造では水蒸気改 質と部分酸化改質に関する 出願が多く、自己熱改質や 水性ガスシフト反応に関す る出願は少ない。 炭化水素製造の中では、 フィッシャートロプシュ反 応、メタノール転換、メタ ノール製造の順に出願件数 が多い。フィッシャートロ プシュ反応やメタノール製 造の件数は頭打ちである。 石炭直接液化の出願は少な い(②)。 フィッシャートロプシュ製 品に関する特許は2000年代 前半がピークでその後減少 している(③)。

4.特許出願動向

-技術区分別出願件数推移(読み込みによる解析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、 全データを反映していない可能性がある。 ① ② ③ 目的成分収率・ 選択率の改善 148 150 124 111 121 83 148 259 178 304 353 431 397 361 302 306 308 380 477 586 580 605 557 408 触媒寿命の改善 21 39 34 33 28 20 31 129 60 84 108 113 126 84 111 96 97 77 70 95 184 139 194 76 操業の安定性・ 安全性改善 27 55 50 82 32 87 68 107 94 119 141 112 107 111 129 182 154 211 182 121 237 203 221 69 製品・生成物品質の改善 5 33 58 40 63 39 92 100 140 144 192 258 312 314 185 272 208 270 216 258 237 219 305 85 設備コスト削減 45 27 69 38 31 21 64 49 39 34 91 87 105 68 62 90 146 129 131 74 171 174 175 58 用役コスト削減 39 35 65 47 31 55 77 38 65 91 106 119 131 113 131 123 167 205 241 150 304 271 266 143 再生可能エネルギー利用 5 1 1 1 2 6 1 12 10 4 19 6 18 55 60 88 37 57 77 112 23 環境改善 45 26 55 76 47 39 30 18 17 26 43 45 55 48 32 49 76 104 104 85 88 91 120 84 その他の効果 5 14 1 13 58 53 59 37 78 54 53 70 110 119 104 49 135 315 116 55 68 149 35 14 原料天然ガス精製 21 20 32 36 43 64 68 46 57 48 29 45 66 60 45 41 38 100 113 107 96 97 62 41 空気分離法 2 7 3 7 7 17 1 14 4 3 8 2 2 8 4 1 3 7 6 その他前処理 7 9 8 1 3 4 5 5 11 5 12 9 6 14 14 22 6 9 11 12 排ガス処理 21 2 13 12 22 4 10 1 5 13 9 11 23 3 2 9 15 1643 1231 23 15 排水処理 4 2 2 1 3 1 6 5 4 1 4 11 14 1 8 3 12 廃棄物処理 3 12 7 1 8 3 9 1 1 5 3 6 5 1 9 2 3 その他後処理 3 7 4 1 1 原材料 41 41 33 54 25 38 30 57 78 71 63 66 82 69 59 162 241 263 278 226 263 352 260 121 水蒸気改質 38 17 21 52 30 42 47 79 64 87 107 95 100 64 96 119 128 198 178 133 122 129 134 65 部分酸化(POX)改質 41 49 51 139 80 50 38 48 92 116 133 101 124 116 47 96 145 248 150 195 136 201 151 80 自己熱(ATR)改質 13 17 9 36 8 7 31 14 35 44 51 30 42 26 29 39 84 61 46 72 51 82 62 14 水性ガスシフト反応 15 7 7 47 19 14 28 14 26 18 22 48 13 14 19 38 49 74 57 32 57 43 27 その他の製造法 20 5 16 8 6 1 2 12 4 23 16 20 16 9 18 36 33 49 35 39 35 54 38 18 その他 2 4 1 16 4 28 33 44 29 2 13 41 18 12 18 33 77 69 63 55 82 61 26 フィッシャートロプシュ反応 50 73 69 26 24 41 140 154 158 193 260 264 251 248 217 230 154 228 279 296 294 250 238 150 アップグレーディング 2 47 26 8 34 41 46 41 45 82 65 135 146 216 100 103 53 70 62 103 103 64 60 40 メタノール製造 56 54 31 51 24 39 28 33 28 34 52 54 34 44 50 93 77 100 116 147 79 97 102 51 メタノール転換 41 45 22 3 21 18 38 44 24 60 101 86 137 95 79 109 104 133 119 155 184 206 144 129 石炭直接液化 8 3 26 17 6 1 3 8 2 3 2 5 7 6 7 16 33 8 35 28 17 13 23 フィッシャートロプシュ 反応関連 1 4 3 62 5 11 23 29 39 66 54 27 20 55 29 35 47 18 59 33 18 メタノール転換関連 2 7 5 7 2 8 1 14 13 13 4 19 15 3 35 9 25 6 6 14 6 5 石炭液化関連 3 1 1 3 7 1 1 2 2 2 マイクロリアクター 1 8 38 13 20 33 14 50 37 21 16 28 11 32 23 21 4 燃料油(ガソリン、 軽油等) 1 1 22 6 21 19 35 73 109 90 77 35 23 64 52 37 37 29 45 44 16 潤滑油 1 5 5 1 4 30 24 23 35 83 86 47 75 84 125 28 40 39 37 39 7 ワックス 1 1 10 8 4 9 6 16 57 18 62 78 73 57 42 21 33 24 18 28 34 37 35 16 最終製品への添加 1 13 2 16 27 16 22 11 31 41 72 61 109 132 75 68 55 69 56 65 21 61 49 26 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 中分類 出願年(優先権主張年) 優先権主張1990-2013年 技 術 の 目 的 合 成 ガ ス 製 造 炭 化 水 素 製 造 原 料 前 処 理 廃 棄 物 後 処 理 複 数 反 応 組 合 せ フ ィ ッ シ ャ ー ト ロ プ シ ュ 製 品 技術区分別出願件数推移 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(19)

19

4.特許出願動向

-技術区分国籍別出願件数推移(読み込みによる解析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。 110 91 93 188 126 92 126 156 225 225 262 238 303 212 173 280 338 521 412 389 344 478 362 188 0 100 200 300 400 500 600 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出 願 件 数 出願年(優先権主張年) 日本 米国 欧州 中国 韓国 その他 合計 出願人国籍(地域) 優先権主張 1990-2013年 日本国籍 337件 5.7% 米国籍 1,968件 33.2% 欧州国籍 2,395件 40.4% 中国籍 869件 14.6% 韓国籍 68件 1.1% その他 295件 5.0% 合計 5,932件 技術区分(合成ガス製造)の出願人国籍別出願件数推移及び出願件数比率 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年) 技術区分「合成ガス製造」における日本国籍出願人による中米欧への出願比率は6%程度で ある(①)。 米国出願人、欧州国籍出願人とも出願件数はかなり変動があるが2007年以降は減少傾向に ある(②)。 中国出願人の出願件数は2000年代後半から着実に増加し、2011年以降は首位になった。 ① ②

(20)

20

技術区分「フィッシャートロプシュ反応」における日本国籍出願人による中米欧への出願は5%程度 の比率である(①)。 米国籍出願人の出願は2002年をピークに大幅に減少した(②)。 (米国籍からの件数減少には大手石油企業の出願件数低下が作用している:後述) 欧州国籍出願人の出願は2005年にピークがあり、2009年以降は減少傾向にある(③)。 中国籍出願人の出願は2000年代後半から増加し、2010年代には首位に立っている(④)。

4.特許出願動向

-技術区分国籍別出願件数推移(読み込みによる解析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。 50 73 69 26 24 41 140 154 158 193 260 264 251 248 217 230 154 228 279 296 294 250 238 150 0 50 100 150 200 250 300 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出 願 件 数 出願年(優先権主張年) 日本 米国 欧州 中国 韓国 その他 合計 出願人国籍(地域) 優先権主張 1990-2013年 日本国籍 227件 5.3% 米国籍 1,527件 35.6% 欧州国籍 1,462件 34.1% 中国籍 625件 14.6% 韓国籍 47件 1.1% その他 399件 9.3% 合計 4,287件 技術区分(フィッシャートロプシュ反応)の出願人国籍別出願件数推移及び出願件数比率 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年) ① ② ③ ④

(21)

触媒 68 146 203 91 30 24 反応条件制御 46 246 162 75 4 31 反応器構造、原料供給形式 46 270 414 56 10 35 分離・精製工程 15 85 139 18 4 16 反応器材質 13 22 9 4 H2/CO比制御 5 59 25 14 4 12 酸性ガス除去、排ガス処理 10 56 60 10 1 6 触媒 30 218 168 64 2 22 反応条件制御 23 260 302 143 21 反応器構造、原料供給形式 41 369 485 237 7 28 分離・精製工程 4 154 217 35 1 7 熱マネジメント 5 96 80 42 3 9 反応器材質 7 29 29 23 H2/CO比制御 5 55 43 19 酸性ガス除去、排ガス処理 7 106 78 14 1 4 触媒 13 58 65 17 2 10 反応条件制御 7 72 100 48 14 反応器構造、原料供給形式 14 109 171 42 1 9 分離・精製工程 1 30 91 13 熱マネジメント 6 55 34 34 反応器材質 3 1 9 19 H2/CO比制御 32 22 14 酸性ガス除去、排ガス処理 1 43 50 9 1 3 触媒 42 74 77 15 4 15 反応条件制御 12 61 49 10 26 反応器構造、原料供給形式 11 63 65 20 2 2 分離・精製工程 4 28 57 5 2 10 反応器材質 1 2 酸性ガス除去、排ガス処理 1 32 32 3 3 プラズマガス化 16 62 64 35 1 42 CO2を用いた改質 32 77 97 59 15 27 日本 米国 欧州 中国 韓国 その他 合成ガス製造 出願人国籍(地域) 優先権主張1990-2013年 水 蒸 気 改 質 部 分 酸 化 ( P O X ) 改 質 自 己 熱 ( A T R ) 改 質 そ の 他 の 製 造 法 水 性 ガ ス シ フ ト 反 応

21

水蒸気改質、部分酸化改質の出願 件数が多く、欧州国籍と米国籍の 出願人が拮抗している(①)。 中国籍出願人の出願では部分酸化 改質が多く、これは石炭を原料と するためと考えられる(②)。 自己熱改質の出願件数は欧州国籍 出願人が多いが特定出願人と結び ついていると考えられる(③)。 以上の3種類の改質反応では反応 器構造、原料供給型式に関する出 願が一番多く、大きな発熱・吸熱 の取り扱いが重要となる(④)。 水性ガスシフト反応では触媒に関 する出願が比較的多くなる(⑤)。 日本国籍出願人の出願はどの技術 区分も少ないが、水蒸気改質触媒、 水性ガスシフト触媒、CO2を用いた 改質等で、比較的他国籍出願人と 出願件数差が小さい(⑥)。

4.特許出願動向

-技術区分別国籍別出願件数(読み込みによる解析)- ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 技術区分別(合成ガス製造下位区分)出願件数推移 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(22)

22

GTLの出願は基本的には大手石油企業が多い。 合成ガス製造では、大手石油企業、ガス製造企 業などが上位に入った。 フィッシャートロプシュ反応では大手石油企業 のほか、南アフリカのサソール、シノペックが 上位に入った。 メタノール転換ではエクソンモービルとシノ ペックが突出し、UOPが続いた。

4.特許出願動向

-出願人別出願件数ランキング(読み込みによる解析)- (b) 合成ガス製造 (c) フィッシャートロプシュ反応 (d) メタノール転換 順 位 出願人 出願 件数 順 位 出願人 出願 件数 順 位 出願人 出願 件数 1 シェル(オランダ) 363 1 エクソンモービル(米国) 480 1 エクソンモービル(米国) 474 2 エアリキード(フランス) 254 2 シェル(オランダ) 392 2 シノペック(中国) 315 3 エアプロダクツ(米国) 239 3 サソール(南アフリカ) 319 3 UOP(米国) 123 4 ハルダートプソー(デンマーク) 212 4 シェブロン(米国) 241 4 トタル(フランス) 85 5 エクソンモービル(米国) 179 5 シノペック(中国) 223 5 シェル(オランダ) 81 6 リンデ(ドイツ) 165 6 フランス国立石油研究所(フランス) 213 6 BP(イギリス) 48 7 シェブロン(米国) 142 7 エニ(イタリア) 170 7 中国科学院(中国) 45 8 フランス国立石油研究所(フランス) 110 8 コノコフィリップス(米国) 122 8 クラリアント(スイス) 36 9 コノコフィリップス(米国) 97 8 BP(イギリス) 122 9 ルルギ(ドイツ) 35 10 BP(イギリス) 86 10 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 104 10 フランス国立石油研究所(フランス) 23 (a) 全公報 順 位 出願人 出願件数 1 エクソンモービル(米国) 1,690 2 シェル(オランダ) 1,476 3 シェブロン(米国) 1,006 4 シノペック(中国) 742 5 フランス国立石油研究所(フランス) 724 6 サソール(南アフリカ) 523 7 BP(イギリス) 360 8 エアリキード(フランス) 339 9 ハルダートプソー(デンマーク) 303 10 エアプロダクツ(米国) 277 11 中国科学院(中国) 262 12 コノコフィリップス(米国) 253 13 エニ(イタリア) 244 14 リンデ(ドイツ) 232 15 BASF(ドイツ) 226 出願人別出願件数ランキング (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(23)

23

エクソンモービル、シェル、シェブロン、サソールは程度の差はあるが、合成ガス製造、フィッシャート ロプシュ反応、アップグレーディングや出口であるフィッシャートロプシュ製品に至る関連技術で広範に 出願を行っており、特許網を構築していると考えられる(①)。 メタノール転換は数少ない出願者(エクソンモービルとシノペック)が競合している(②)。

4.特許出願動向

-主要出願人別技術区分別件数(読み込みによる解析) - エクソン モービル 179 1,169 61 370 480 210 49 474 32 シェブロン 142 519 115 485 241 265 3 12 15 コノコ フィリップス 97 138 6 16 122 13 4 6 シェル 363 743 74 381 392 263 43 81 フランス国立 石油研究所 110 401 19 25 213 157 17 23 12 BP 86 232 37 37 122 22 71 48 4 エニ 32 203 4 16 170 27 7 シノペック 48 648 27 72 223 53 35 315 17 中国科学院 84 180 8 6 87 5 52 45 2 神華集団 16 73 4 1 33 1 6 21 11 サソール 57 354 68 167 319 33 6 11 合 成 ガ ス 製 造 炭 化 水 素 製 造 複 数 反 応 組 合 せ フ ィ ッ シ ャ ー ト ロ プ シ ュ 製 品 フ ィ ッ シ ャ ー ト ロ プ シ ュ 反 応 ア ッ プ グ レ ー デ ィ ン グ メ タ ノ ー ル 製 造 メ タ ノ ー ル 転 換 石 炭 直 接 液 化 主要出願人 技 術 区 分 優先権主張1990-2013年 炭化水素製造 大分類 ① ② 主要出願人別技術区分別件数 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(24)

24

米国の主要出願人は1990年代後半から2000年代前半にかけて出願件数が多かったが、2000 年代後半に揃って大きく減少した(①)。欧州のBPも同様であった。 既に事業を実施しているシェル、サソールは比較的安定に出願を継続している(②)。 中国の3者は2000年代後半から精力的に出願をしている(③)。

4.特許出願動向

-主要出願人別出願件数推移(読み込みによる解析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。 エクソン モービル 28 34 67 41 42 61 56 169 133 94 161 108 227 98 59 50 49 58 49 34 22 32 7 11 シェブロン 6 5 6 31 25 3 13 20 24 42 51 122 102 132 74 60 36 88 36 48 42 22 12 6 コノコ フィリップス 3 2 6 1 14 25 31 31 79 28 20 1 6 4 2 シェル 41 43 35 49 34 28 29 15 21 42 33 108 94 128 107 83 105 88 83 90 67 91 41 21 フランス国立 石油研究所 23 48 16 6 19 48 40 19 20 23 36 44 17 26 41 40 44 44 21 42 21 40 29 17 BP 22 24 11 7 8 2 5 12 4 15 16 58 15 15 3 49 37 42 7 3 5 エニ 3 3 8 30 15 18 14 15 9 36 7 8 3 15 25 20 9 3 3 シノペック 1 3 2 4 2 4 2 2 3 25 40 56 67 54 148 101 124 104 中国科学院 2 1 5 2 5 5 3 2 2 6 5 2 7 17 6 25 20 20 14 31 25 28 29 神華集団 5 6 4 10 3 10 16 28 7 サソール 1 5 6 30 54 45 46 41 41 53 19 33 17 42 16 19 13 25 14 3 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 主要出願人 出願年(優先権主張年) 優先権主張1990-2013年 ① ② ② ③ 主要出願人別出願件数推移 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(25)

25

米国石油最大手のエクソンモービルは2003年を境に、フィッシャートロプシュ反応(①)、 メタノール転換(②)共に大幅に開発を縮小させている。事業環境の変化に伴う研究開発 戦略の見直しが考えられる。すなわち長期原油安の見込みやLNG事業化などにより、GTL事 業化の見通しが立たなくなった可能性がある。他の米国出願人についても同様である。

4.特許出願動向

-注目出願人技術区分別出願件数推移(読み込みによる解析)- 注:2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。 合成ガス製造 2 7 1 26 16 4 25 24 11 12 27 2 6 1 7 1 3 1 3 炭化水素製造 26 17 63 13 20 24 50 107 79 76 142 104 190 88 38 26 13 9 31 18 9 15 5 6 複数反応組合せ 2 3 8 3 11 2 15 5 3 5 4 フィッシャー トロプシュ製品 3 3 20 8 30 50 23 33 11 46 14 18 27 30 19 14 7 1 2 7 4 フィッシャー トロプシュ反応 22 10 40 4 7 6 84 52 36 64 43 48 14 5 3 27 6 4 5 アップグレー ディング 2 5 5 4 7 12 20 3 32 11 28 42 11 3 3 3 4 1 6 6 2 メタノール製造 1 9 3 1 5 12 3 3 2 4 3 3 メタノール転換 3 14 2 7 30 20 17 36 50 60 105 52 33 12 7 2 9 9 6 石炭直接液化 1 1 21 2 3 4 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 技術区分 出願年(優先権主張年) 優先権主張1990-2013年 炭 化 水 素 製 造 大 分 類 ① ② エクソンモービルの技術区分別出願件数推移 (中米欧への出願、出願年(優先権主張年):1990-2013年)

(26)

26

図のマトリックスにおける各技術の存在す る象限とその位置に応じた対策を考察した。 さらにGTLの各反応等に対して、競争力への 影響度と、日本の技術力の現状を評価した。 GTLに直接関連する技術で上部の象限に入る 技術はないと考えた。しかし膜技術や水処 理技術などは、GTL(CTL)に適用すること で有効に活用できる可能性が考えられる。 一方、GTL関連技術の中で最も改善時の効果 があると考えられたのは合成ガス製造であ る。この反応に対する優れた技術を開発し、 それを適切にいかすことが望まれる。 右下の炭化水素製造反応については、高難 度であるが、高付加価値化が可能な画期的 な新技術が望まれる状況である。

5.総合分析(まとめ)

総合分析の考え方

実際のGTL関連技術への当てはめ 事業の競争力への影響 大きい 小さい 日 本 の 技 術 力 十 分 強 い 強 く は な い アップグレー ディング フィッシャー トロプシュ反応 メタノール転換 水処理技術* (膜技術) 自己熱改質 部分酸化改質 水蒸気改質 CO2改質 合成ガス製造 炭化水素製造 *水資源の問題がある中東、中国などでは影響度が大きくなる 提言1 提言2,3 提言4 事業の競争力への影響 大きい 小さい 日 本 の 技 術 力 十 分 強 い 強 く は な い 目指すべき状況 この領域の 強化を優先する “インパクトが強い分野” へ応用できる状況を探し うまく活用する 地道な改善開発より 画期的技術に挑戦する 特 許 調 査 な ど で 判 断 事業環境分析などで判断 活用法を探す状況 強化が望まれる状況 挑戦が必要な状況 この状況の 保持を目指す

(27)

27

5.総合分析(まとめ)

提言(1)-

提言1

日本企業の中国でのGTL(CTL)実施に向けては、中国の企業との協業が必須

である。そのためには、フィッシャートロプシュ反応やメタノール転換などの

反応技術によるよりも、日本の得意技術を周辺分野に活用することによる連携

が考えられる。具体的な日本の得意技術としては、石炭産業が多く存在する中

国内陸部での水資源不足に対応した排水処理・再生技術等がある。

提言2

未開発資源(特に天然ガス)を有するアジアなどの諸国と連携し、その開発に

あたることが望まれる。アジアの未開発ガス田の多くでは含有されている高濃

度酸性ガスの分離、処理などのガス田特有の要素技術が必要であり、日本の持

つ技術が有効に生かせる可能性が高い。これは我が国のエネルギーセキュリテ

ィ確保にも益する。

(28)

28

5.総合分析(まとめ)

提言(2)-

提言3

GTL(CTL)に関する要素技術のうち、競争力の改善に有効であり、かつ技術

的優位を期待できる要素技術の強化が重要である。そのために重要な要素技術

候補の一つに、膜分離技術の強化がある。この膜分離技術の強化によって原料

合成ガス製造のための酸素製造や、製品分離における大幅なコスト削減を実現

し、GTL関連事業の競争力を大幅に改善することが可能になる。

提言4

事業環境の厳しさを緩和するためには、GTL技術の製品の価値を改善するため

の画期的新技術の開発が重要である。事業の採算性は、高付加価値品(潤滑油

やワックス、化学品など)の収率を大幅に上げ、従来の石油製品による高付加

価値財の市場を置き換えることによって改善することが可能である。そのため

には、例えば統計的な生成物分布に従わないフィッシャートロプシュ反応技術

の開発などが考えられる。

(29)

29

6.委員名簿

(敬称略、所属・役職等は平成28年3月現在)

委員長

島田

広道

国立研究開発法人産業技術総合研究所

理事

委員

秋山

正成

JXエネルギー株式会社

中央技術研究所

先端領域研究所

担当マネージャー

志村

光則

千代田化工建設株式会社

プロジェクト開発事業本

フェロー

関根

早稲田大学理工学術院

応用化学科専攻

教授

椿

範立

富山大学工学部

環境応用化学科

教授

冨重

圭一

東北大学大学院工学研究科

応用化学専攻

教授

(30)

30

●特許庁ホームページより、特許出願技術動向調査の調査結果

概要を入手可能です。

特許庁HP>資料・統計>刊行物・報告書>特許出願技術動向調査等報告書

http://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm

ホームページアドレス

差し替え

調査結果の入手方法

-特許庁ホームページ-

(31)

31

●特許出願技術動向調査の報告書冊子は、以下の施設にて

ご覧いただけます。

・特許庁図書館(東京)

・国立国会図書館(東京、京都)

・知財総合支援窓口(東京を除く各都道府県)

●ご購入を希望される場合

「特許出願技術動向調査報告書(平成13年度から平成23年度)」については、(一

社)発明推進協会からCD-ROM版を出版しております。

調査結果の入手方法

-特許庁ホームページ-

(32)

ご清聴ありがとうございました

特許出願技術動向調査に関するお問い合わせは、

企画調査課知財動向班(PA0930@jpo.go.jp)までお願いします

参照

関連したドキュメント

エネルギー状況報告書 1 特定エネルギー供給事業者の概要 (1) 特定エネルギー供給事業者の氏名等

特許庁 審査業務部 審査業務課 方式審査室

エネルギー状況報告書 1 特定エネルギー供給事業者の概要 (1) 特定エネルギー供給事業者の氏名等

◆長大法のうち、法高が 30mを超える切土又は 18mを超える盛土:原

②企業情報が「特定CO の発給申請者」欄に表示

Abstract: This study analyzed the topography of an experimental basin in the Tama campus of Kokushikan University, which is located next to Tama New Town in Tokyo, by expressing

また、特 特定 定切 切盛 盛土 土を を行 行う う場 場合 合に には は、 、一 一般 般承 承継

特許権は,権利発生要件として行政庁(特許庁)の審査が必要不可欠であ