農学研究 62:139‑149 (1990)
オオム ギ縞 萎縮病 の汁液接種検定並 びに診断
井 上 成 信 ・前 田 字 憲 ・光 畑 輿 二
近年 オオムギ縞萎縮 ウイルス
( BaYMV)
7)はわが国のみ ならず,世界各国におけ るオオ ムギに多発 して甚大 な被害 をもた らし, オオム キ栽培上大 きな問題 になってい る1・3・5・7). そ れはBa YMV
がPo l
ymy x agy l a mi ni s
をv e c t o r
として土壌伝染す るウイルスであ ることに 起 因 してい る. しか し本病 の防除法は確 立 してい ないため, その対策には抵抗性 品種 の導 入に頼 らざるを得 ない現状 であ る.本病 の抵抗性 品種選抜試験は従来常発地 におけ る土壌 伝染 に よって行われて きた. この検定法は試験場所や環境 の変動 に よ り発病率ま,病徴の発 現に差があ り,更に年 1回の試験 しか出来 ないため,反復 試験が容易 であ る汁液接種検定 法が望 まれている. しか し,BaYMV
の汁液接種 は感染 が非常に不安定 で常に高率の発病 を得 るこ とが なかなか困難 と言われてい る8・7・9・13.L5・16).従 って,常時高率 に発病 させ る汁液 核種検定法が確 立 されれば,Ba YMV
の系統分化 の解析 及 び本病 の抵抗性 品種 の選抜試験 や育成, さらに抵抗性遺伝子の解析 が飛躍的に進展す るこ とが予想 され る.本報告 は
BaYMV
の汁液接柚検定 およびその診断法につ いて,これ までに得 られた結果 を記述 した ものであ る.BaYMVの抗血満 を分捕 された戊水省九州虐 拭字杉 布碓博 士 (現JIi水省熱幣原 盤研究セ ンター沖純支所) に深謝す るとともに,本研 究 を遂行す るに当 り,ご協 力頂 いた当研究所退伝情報発現部 門の安 田昭 =.教授に 謝意 を表す る.
実 験 材 料 及 び 方 法
ウイルス源
二BaYMV
は岡山県 児島郡灘崎町の ビール麦 を栽培す る本病常発地の土壌 を素 焼 きポッ トに入れ, オオム ギ夏大根麦 を播種 し,発病 したモザ イク病集か ら汁液接種 に よって夏大根麦に分離 した.接種発病薬は電顕観察及 び生物検定に よ りムギ類萎縮 ウイルス
( SBWMV)
な どの混在 が ないこ とを確認 し,またBaYMV
抗血清 と反応す るこ とを確 か めてか ら供試 ウイルス とした.土壌伝染試験の病土及び病根 :病土は上記灘崎町の オオムギ絹萎縮病 の常発地か ら, ムギ 刈 り取 り後の
6
月探土 し魚箱 に入れて供 試 した. また病根 は本病常発地の オオムギあ まぎ 2条の刈 り取 り後の根 を採集 し,水道の流水で土 をていねいに よ く洗 い落 として風乾 し, 殺菌土1 5 kg
に対 し乾燥病根2 0 g
を約1c m
の長 さに 切って混入 した.平成 元年12月25日受理
本研究の結束の一瓢 ま平成元年10月,日本植物蛸選挙会関西部会 において発.21‑した.また本研究の‑湖 は 昭和62年 ‑平成元年度文 部省特定研 究経 坪「資源生物機能 の解析 と制御 に関す る研究」に よって行 われた.
62巻 (1990) 139
汁液接種 .病葉 を
0. 005M KCN
を加 用 した0. 1M
りん酸緩衝 液pH 7. 0
で磨砕 して搾 汁液 を作 り,接種 源 とした.接種 は病 汁液 に カーボ ランダム を加 え,指 に よる骨 法の操 り付け 接種 を2回行 い,撲帖 迫後 に接種面 をよ く水洗 した.接種 首 は野外 に置 いて発病 させ た.E
LI SA
法及びDI BA
法IBaYMV
に対す る抗血 清は農水 省九州億 試字杉 富雄博士 (現 同熱 帯農 業研究 セ ンター沖縄支所 )か ら分譲 された もの,及 び当研 究室 で純化 ウイルス をウサ ギに筋 肉注射 して得 られ た もの を用 いた.γ
‑ グロブ リンは健全 オオムギ尭汁液で吸収 した 抗血清か ら,硫安塩析 お よびDEAE
‑セル ロー スカラム クロマ トグラフ ィー に よ り柿製 した
.
DASELI SA
法はCl ar kandAdams
2)の方 法に従 い,γ
‑グ ロブ リン漉度2J L g/mP,
コンジュゲー ト希釈4 0 0
倍 または8 00
倍 の条件 で行 った.DI BA
法は基本的にはPowe
1110)の方 法に準 じて行 った.ニ トロセルロースメンブレン( Tr ans
‑
Bl otTr ans f erMedi um,Bi o‑ Rad
社 ) に植物菓組織 をTBS
で磨砕 して得 た汁液の2J J j
をス ポ ッ トしたの ち,TBS
に溶解 した2% Tr i 亡 on X ‑1 0 0
お よび2%
ウシ血清 アル7●ミン 溶液 に1
時 間没前 して ブ ロッキングを行 った.一次抗体 浪度2 F L g/m 2, 25
℃ で1
時間 反応 させ たの ち,酵素標 識二次抗体 (アルカ リフォスフ ァターゼ標 識抗 ウサ ギI gG( Cappe】
社 )
2, 0 0 0
倍希 釈 を1
時間反応 させ た.実 験 結 果 及 び 考 察
1.汁液接種 したオオムギの兼 数 と発病 との関係
本病 の汁液接種 には,骨法 として殆 どオオム ギ苗の
1‑2
薬期 に1‑ 2
枚 の乗 に擦 り付 け接柵 されて い るl・8・9・‖・13)が,感染率 が絶 えず変動 し常時高 い発病率 を得 るこ とが なか なか 困難 であ る. そこで先 ず接種 柴数 に よ り発病率 に違 い を生 じるか ど うか につ いて調べ た.夏大根 麦 と交
‑A
品粗 を用 い,1 9 8 8
年1 2
月1 4
日か ら1 0
日間隔( 1 2
月1 4 ,24
日, 1
月3,1 3
,2 3
日) に芽 だ し2
日後 のム ギ種 子 をそれ ぞれ30
粒宛魚指の殺 幽土に播種 し, ガ ラス室 で 育成 した.接種 時の首 の大 きさは1,2,3,4,5
非期 で, 汁液接種 の架数 を 1,2
, 3, 4, 5枚 として, 2月1 6
日に接種 した.接種 苗 は屋外 に置 いて発病 させ た.病徹 が最 初 に見 られ た頃か ら3
日お きに病徴 の発現 を調べ,その発病推移 をFi g.1A,B
に示 した.その結果, 夏大根 麦 では
Fi g,1 A
に見 られ るよ うに, 3
月8
日即 ち接種2 0
日後 に初 発病 徴 が見 られ,その後増加 したが,接稀 薬数が 多 くなる程発嫡準 が高 くな る傾 向が見 られ た, その最終発病率 は接種 英数 1枚 区では30%,2
枚 区で8 3.3%.3‑ 5
枚 区 では1 0 0%
であ っ た.交‑A
ではFi g.lB
に見 られ るよ うに,接祉2 6
日後 頃か ら初 発病徴 が 見 られ, その後 増加 したが, これ も前者 と同様 接種 共数 の 多い程発病率 が高 くな る傾 向が見 られ た. その 最終発嫡率 は接種架数 1枚 区で は2 0%,
2枚1
ノ仁ぐ8 3. 3
0/., 3
枚 区 で9 0%, 4‑ 5
枚 区では1 0 0%
の発病率 であ った.また発嫡率 は各 区 とも按榔約1
カ月後 前後 頃 まで増加 し,それ以 後 あ ま り増加 しなか った.これ らの結果 か ら
,BaYMV
をオオム ギの幼甫期 に汁液接種 し高い発病率 を得 るため に は, 4‑ 5集期 の苗 を用 い4枚 の架 に, 高度の帝病性 品種 では3枚 の葉 に 汁液接種 す る必 要があ り,1‑ 2
枚 の葉 への桜桃 では高 い発病率 を碍 に くいこ とがわか った.安 .吉野16)は オオム ギ苗令6‑ 7
柴 期 までは,苗令 が進 むほ ど感染率 が上昇 す る傾 向にあ るこ とを報告1 4 0
戊 学 研 究o
0
00 0
o8
64 2
1suoTdulL(SqTT^STuetdJoaBeJuaulad
00 80
6040 20 % 1
s
u 1
0JdulJ(sq7号StuetdJoaB e
tuauJadN atsudaik
o n
M ugi2 0
26 29 32 35 38 414 6
54Ko ‑A
Fig,1.Percentage oftwo barley varieties with BaYMV symptoms after mechanicalinoculationattheone‑to five‑leafstage BaYMV was lnoculatedonFeb 16,1989.FLgureSlnthegraphsindicatenumberof inoculated 一eaves
してい る. この理 由は発令 の追 いに起 園す るウイル ス感受性 の差 異に よる もの では な く, 菓令 の高 いオオム ギでは接種 され る兼数 が 多 くな るため,結果 として接種 され る栗 の総面 積 が大 き くな るため に高 い感染率 が得 られ た もの と推察 され る.
2.汁液接種 によ るオオムギ縞萎縮病抵抗性 品種 の選抜試 験
汁液接種 に よるオオム ギ縞 萎縮病 抵抗性 品樵 の選抜 の ための予備 試験 として,上 記方法 に よ り
6 7
品種 に擦 り付 け接種 を行 い,純量 にお いて発病率 を調べ た.接櫛 は 1品種2 0
株宛 供 試 した.62巻 (1990) HP
100%発病 した高度の罷病性 は クワポ リ,交‑A,夏大根麦,あ まぎ2条.エチオピア31, Kagbeni1
,U
Hei19,Nachipund02の8品種 であった.これに対 し晩関取1号,虎の尾7
号, 白大麦, コビンカタギ9
号,半裸2
号,節黒,長崎早生裸,はがねむ ぎ,早生大麦, 二本三,坊主麦,畿内1号,居 昌在来, 白胴裸 麦,釜麦,水原31号,三穂33,大 治, トルコ38,エチオ ピア339,Jerusalem2の21品種 は発病 しなか った.また,これ ら以外の品種 の感染率 は5%〜95%の範囲にあ った.発病 しなか った品種 につ いては今後反復接種 を行 って,完全 な抵抗性 品種 であ るか11Iか を確認す る必要があ る. しか し上 記の方法に よ り, 汁液接種に よって抵抗性品種選 抜検定 が効率 よ く出来 るこ とが認め られ た. なお,汁液按 排 で得 られた結果 と土壌伝染の精米 とが必ず しも一致す る とは限 らない8・11)ので,澱終的に
は両者 を併用 す るのか望 ましい と考 え られ る.
3.接種後の温度が感染発病 に及ぼ す影響
ポ リ製′ト箱 に殺菌土 を入れ,夏大根 長を1区10粒苑1989年3月31日に播種 して屋外で育 成 し,4月13日に2葉期の苗に2薬宛汁液接稀 を行 って,直 ちに1区 :野外 に置 く,2区 .
6℃, 3区:8℃. 4区.10℃, 5区:12℃, 6区:14℃に1週間置 いてか ら屋外に出 す
,7
区二20℃に2日間置いてか ら屋外 に出す 区 を設け た.温度処理 は 日本医化器機製の NK式温度勾配恒温器 を用い,各室 とも20W 3本周明であった.発病率 を調べた結果は Tablelに示 した.
その結果.発病率 は接種後の温度10℃区が90%で最 も高 く,つ いで6℃ と8℃区が60%, 12℃ と14℃区が50%,野外のみ区が30%であった.20℃区は発病 しなか った.本病 の感染 党痛 には温度 が大 き く影響 し,18℃以下 で感染 し7),感染適温は13‑16℃ と言われている9).
また接種後30日間の平均外'/L温が
6
℃内外の時発病率が穀 も市か ったとの報告 もある16).本 試験の結果では汁液接種後の1週間の温度が10℃の とき食 も発病率 が高 か った.本試験 で 得 られ た結果 は接種 直後の温度 が感染 の成立に重要 な影常 を及ぼすこ とを示 してい るが, 温度は感染の成立のみ ならず,病徴発現 に も形轡 を及ぼす ことが考 え られ るので,今後 こ れ らの点につ いて も検討す る必要 があろ う.Table.1.EFfectoftemperatureaftermechanicalinoculationoninfectionol barley∀ar.Natsudaikon MugiwithBaYMVa).
Temperature Percentageofinfectedplan亡S Outside
6℃ (for1wk) ‑Outside 8℃ (for1wk) ‑Outside 上o℃ (for1wk) ‑Outside 12℃ (For1wk) ‑Outside 14℃ (for1Wk) ‑Outslde 20℃ (for2dal′S)‑nUtSjde
a)Dayofmechallicalinoculation.1989,4,13.
4.オオムギ柵萎縮病の土射 云染 によ る発病 とヒコバ工の病徴発現
前年,殺菌土 にオオムギの病根 を入れた土 と常発地の病土 で発病試験 を行 った もの をそ の まま保有 してお き, その柄土 に,1988年11月24日夏大根麦 を播種 し,発病 を調べ た. さ
142 農 学 研 究
らに病徴 が見 られ なか った株 につ いては
4
月21
日地上約3‑4
cmで切 り戻 しし,生長 した その ヒコバ工について病徴 を調べ た. それ らの結 果 はTable2に示 した.その結果, 土壌伝染 試験継続2年 次 (1年 日の試験 では発病率 が譜 しく低 か った病 土) において,病根 を混入 した病 上 区 では33.9%,72%,病 十 区 では16.1‑39.3%の病徴 の発 現率 であ った.それ らの うち病徴 が見 られ なか った株 の ヒコバエに病徴 が現 れ(Plate トA), その発病率 は病根 混入土区 で平均17.0% (4/33, 4/14),病 土区 で平均31.4% (14/47, 16/40, 5/34,14/35)であ った. ヒコパエ に病徴 の現 れ た葉 につ いては一部 電顕観察
した結果BaYMV粒 子及 び細胞質 内封 入体 の破 片 (P一ate I‑B)が見 られ たが,SBW MV の粒 子 は見 られ なか った.
これ らの結 果か ら,感染 してい て も病徴 の現 われ ない株 があ るこ と,土壌伝 染 に よるオ オム ギ抵抗性 品種選 抜試験 を行 う場合 には,病徴 の見 られ ない株 では その ヒコバ エにつ い て も検査 す る と,抵抗性 品種 の選抜 をよ り確実 にす る もの と考 え る.
Table.2.Developmen亡ofBaYMV symp[omson bar一ey var.NaLsudaikon Mugigrownininfestedsollandonitssuckeraftercutting
Resultsin1988bJ
Sourceof Resultsin
pathogen 1987 sTLpotf.ST(t.7.)、vith s"poipotf.Stan.tnsswugkh。r(%)ぐ, pTa;.alH 完.e)cdt,ed 0/50 19/56(33.9) 4/33(12.1)
4
1.1 4/84 36/50(72.0) 4/14(28.6) 8口.0006655こJJiZ'iP■HHulJu0O53
tは.1er⊥LJI・・oed..,I;:.
9/56(16.1) 16/56(28.6) 22/56(39.3) 21/56(375)
14/47(29.8) 16/40(286) 5/34(147) 14/35(40.0)
1782
4
546a)DriedrootsofnaturaHyinfectedplantsWeremixedinsterilizedsol).
b)TheinfestedSOHwaskep[outsideforabout10monthsaftertheexperimentsin1987 andreusedin1988.
C)AppearanceofBaYMV symptomson newly emerged suckersaflcrcutting ofthe syrnptomJessplants.
d)Theobser\′edresu一tsonMarch29,1989.
5.オオム ギ縞萎縮病 のEL ISA法及 びD IBA法 によ る診断
植 物 ウイルスの感染 の有索引ま病徹観察. 亀節観察 な どの他 に血清学 的検 出法 が良 く用 い られてい る.本実験 においては血清学 的検 出法の うちEuSA法及 びDIBA法 について検 討 した.
1)EL fSA法 によ る診断
近年,EuSA法は ウイル スの検 出感度 が非常 に高 い,一度 に 多虫 の試料 を検 定 出来 るな どの利 点 を有 して い るこ とか ら,種 々の作物 に発生す るウイル スの診断 に広 く用 い られ て い る.本研究 におい てはELISA法 に よるBaYMVの検 出精 度 につ いて調べ た.
予備実験 においてELISA法 の検 出感度 を調べ た結果,コ‑ テ ング抗体(γ‑ グ ロブ リン) 波度2
F L g/m
P,コンジュケー ト希釈400倍 あ るいは800倍 の条件 で感染黄 か らの ウイルスの 検 出限界は5,000‑10,000倍希釈 であ り,宇杉 ら】41及 び高橋 ら12)の報告 とほぼ 同 じ感度 であ62% (1990) 143
った.
(a)感染 オオムギの各発位の ウイルス磯度 を明 らかにす るため に,常発地及び汁液接種 し た夏大根麦の感染個体 の ウイルス濃度 を紫位別 にELISA検定 を行 った.供試 した個体は止 薬 には病微 が認め られなか ったが, それ よ り下の薬には痛徴がみ られた.対照 には健全菜 及び免疫性 品種の木石港の兼 を用 いた.その結果,ELISA値は止葉 よ り2‑ 4番 目,特 に
3
番 目薬の値 が著 しく高か ったが,病徴 の見 られなか った止葉 で も陽性 の値 を示 した(Fig.2).福 肝 )らもELISA法に よるBaYMVの薬位別検 出 を行 っているが,最上葉か ら第4楽 日での ウイルスの検 出率が最 も高 いこ とを報告 してい る.
(b)本病の常発地に播種 し,BaYMV抵抗性 品種選抜試験のオオムギ (当研究所政伝制御 研究室試験圃場)につ いて病微柑度 を調べ ると共に,病徴発現 品種 で無痛微株 があ るもの では病葉 とともに無病徴葉 を別々に採施 してELISA検 定 を行 った. その結果はTablC3 に示 した.この結果,病徴 を現 した葉のELISA値は高 く陽性 であ ったか,病徴 の見 られな か った株 でも一部陽性 を示す株 (3品種)が認め られた. このこ とは病徴 の見 られない株 で感染 してい るものがあ るこ とを示 し, オオム ギ縞萎縮病 の確実 を抵抗性 品種 を選抜す る には字杉 ら14)及 び高橋 ら12)の報告 と同様ELISA法は有効 な方法 であ ると言 える.
0月qaSnJ0∑
J=・>⊥J 1 2 3 4 5
【勺
芸 Infected leaves Natsudalkon M ugs
Fig 2 ComparisonforELISA valuesofdifferenHeavesoEnaturallyInfected barleyw.'thBaYMV・Numbersito5areeachleaf(i:flag )ear,5 :oldest一eaf) ofinfected var・Natsudaikon MugiThe four lower leaves(2‑5)underfLag】eafshowedvISiblesymptoms,whiletheflag Leaf(1)hadnosymptoms・MolくuSelく1く0 (imnlune、′anety)andhealty Na亡stIdailくOnMugiⅥ′ereusedasnegativecolltrol
144
段 学 研 究
Table.3 DevelopmentofBaYM V symptoms on barley varietiesgrown in the infested field and resu一tsofELISA test
EuSA valLleS■l ELTSA valuesbl
Varlet)′ Symptom No Wlth Varlety Symptom No With SyrnPlonlSymptom symp〔onlSymP〔onl AmaglNHO
Na亡sudalkonMugl MISatOGoJden SaikalKaWa3J SalkalKaWa37 SaikalKawa38 1shukush汀aZu HaganeMugl Uke11141 Yol(0,LLlna Tochlkel144 1くaWanl】Zukl AIZu6 Da】senGo一d Ra】d̲orュ
0一・Hnl 001 QR
◆十十 0.別
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0HarullaNUO Chosen Yoshln‑u KomelraZu T.N.‑2 SollJa HLtngarlan Ech10Pianbarley E,n・52
HIPrOly TalkciR661 HaganeMugl(Inst) Mokusekko3 MlhoriHada】くa3 KoA
o・‑70・090・‑9一〇・‑。⁝mo・O。M
o
・‑6柑o・‑3蒲o・‑。o・‑70十 1
0一〇〇 〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇〜0
nUo1.llLl a) 0・no symptom. ・・+・:severe symptom.
b)Eu SA valuesofbarley var AmagiNijo asstandardswere 007 (no symptom),030 (mildsymptom)and 1.04(severesymptom).Underlined ELISA valuesareregardedas positive
2)DtBA法 によ る診断
DIBA法 はELISA法 に比較 して,ウイル スの検 出に要す る時 間か短 い,反応液 が少龍 で あ る,反応結果 の 肉眼判定が谷易 であ るな と、の利点 を有 してい るこ とか ら, 各種作 物 に発 生す るウイルスの診 断 に用 い られ るようになった.ここではBaYM Vの検 出にDIBA法 を 適用 し, その有効性 を調べ た.実験 には土壌伝染 に よ り発病 した
5
個体 (夏大 根 麦)お よ び対照 として健 全個体 を用 いた.PlateI‑ C
に示 す よ うに発病個体 は明瞭 な どンクの ス ッ ポ トとして発色 し,健 全個体 とは明硬 に区別 で きた.この よ うにDIBA法 はBaYM VO')診断に有効 な方法 であ るこ とか明 らかにな ったが,今後 ウイル スの抽 出緩衝 液 の種 類,一次 抗体 及 び コンジュゲー ト狼度,各 反応段階 におけ る反応条件 な どについて検 討 す る ととも に,ELISA法 との検 出感度 の比較 を行 う必要 があ る と考 え られ る.また,DIBA法は大 壷 の試料 を検定 す る場合,ELISA法 よ りも優 れて い るこ とか ら,SBW M Vの混在 す る閉場 か
ら採集 した多 くの個体 の診断には特 に有効 であ る と考 え られ る.
摘 要
1. オオム ギ品種 ,夏大根麦 と交
‑A
を用 い, 1,2,3,4,5 黄
浦Jの苗 の総 ての菜 にBaYM Vを汁液接種 した結果,両 品椎 とも接種雅致 が 多 くな る程発病率 が高 くな る傾 向 が見 られ, 4‑ 5棄期の幼苗の 4枚, 品種 に よ り3枚 の葉 に積和 す ると高率 (100% )に発 病 した. この接種 法 に よ りオオムギ縞萎縮病 の抵抗作 品種選抜試験 を行 った結果,本 法は 抵抗性 品種 選抜 に有効 であ るこ とが明 らかに なった.2.
汁液接枝後 の1
週 間の温度 が感染 発柄 に及ぼす影響 を調べ た結果,発病率 は按櫛 後62巻 (1990) HEk
の 温 度10℃ 区 が90%で最 も高 く, つ い で6℃ と8℃ 区 が60%, 12℃ と14℃ 区 が50%, 野 外 の み に 置 い た 区 が30%で あ っ た. な お, 20℃ 区 は 発 病 しな か っ た .
3.
オ オ ム ギ縞 萎 縮 病 の 土 壌 伝 染 に よ る発 病 試 験 を行 う場 合 , 病 徴 の 見 られ な い株 に つ い て は 切 り戻 しす る と, そ の ヒ コバ エ の 葉 に 病 徴 が 現 れ る場 合 が あ っ た . 従 っ て , 病 微 の 見 られ な い株 で は そ の ヒ コバ エ に つ い て も検 査 す る と, 抵 抗 性 品 種 の 選 抜 を よ り確 実 に す る もの と考 え られ た.4.
本 病 の 診 断 に はELI SA
法 及 びDI BA
法 が 有 効 で あ っ た.文 献
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146 ]退 学 研 究
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Me c hani c alTr ans m i s s i onofBar l e yYe l l ow Mos ai cVi r usandDi agnos i soft heVi r us
NarinobuINOUYE,TakanoriM AEDAandKojl'M rTSUHATA
Summar y
Seedlingsoftwo barleyvarieties,Natsudaikon MugsandKoA at1to 5 leaf stage were inoculated mechanically with sap of barley yellow mosaic virus (BaYMV)infected plants. Infectionefficiencyrased according toincreaseofthe numberofinoculated leavesand a high percentage ofthe infection
( 1 0 00 / . )
was obtainedontheplantsinoculated4or5leavesof4or5leafstageseedlings,This methodprovedtobeusefulforscreening ofresistantvarietiesThetemperatureforoneweek aftermechanicalinoculationhad influenced the infectionofbarley and theoptimum 亡emPeratureWas
1 0℃.
The percentagesof infectedplantsatvarioustemperatureswereasfollows:9 0 % ( 1 0 ℃) ,6 0 % ( 6 ℃ ,8℃)
and
5 0 % ( 1 2
℃,1 4 ℃) ,
Theplantskeptoutsideduring wholeexperimenta)pen'od resultedin3 0%
ofinfectionrateandnoneoftheplantsinfectedwhentheplants werekeptat2 0
℃ for2
dayと一afterinoculatlrOn.工nthesoil‑transmissiontests,Someofthesymptomlessp一antsdevlopedsymptoms onnewlyemergedsuckersaftercutting.
ELISA and DIBA methodswereeffective forserologicaldiagnosisofBaYMV infectedplants.
62* (1990) 147
Explanation ofplate.
A IBaYMV symptomesdevelopedonnewlyemergedsuckeraftercuttingof symptomlessbarleyplantsgrownil一infestedsoil.
B :Electronmicrographofcylindrica一inculution lndip preparationofthe infected leafwlth BaYMV.BarrepreselltslOOnm.
C こDetectionofBaYMV byDIBA method 1to5aresamplesofInfected bar】eyvar.NatsudaikonMLlgigrown in infested solland 6 ishea一thy plant.
1 4 8
段 学 研 究
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I . . . . ■ ▼ 〜 J I ー I i ' O i . .. Q . r P C. .
1‑ 守 一 ‑ ' : 3 , l T L d て
62番 (1990)