要旨: 経営学部の必修科目である「情報処理入門」における Excel の標準テストを 2013 年度から毎年実施している.その 3 年間の標準テストの実施結果について報告する,そして,習熟度の低い学習項目の教授法の改善策について検討する. 1. はじめに 経営学部の1年次必修科目である「情報処理入門」におけ る標準テスト[1, 2]は,2013 年度から実施され,本年度で 3 回目となる.この標準テストの目的は,学生の表計算ソフト Excel に対する習熟度を客観的に数値的に計測することであ る.そして,その計測結果から学生の習熟度の低い学習項目 を抽出し,その学習項目に関する教育プランや教授法の具体 的な改善策を策定することにある.これにより,学生の習熟 度はより高まると考えられる. 本報告では,過去 3 年間の標準テストの実施結果について 報告する.そして,正答率の低いテスト項目を抽出する.そ して,それらのテスト項目に対し,2016 年度の正答率の目標 値を設定する.また,昨年度と比較して正答率が大きくアッ プした学習項目とダウンした学習項目を特定し,その原因を 検討する.最後に,正答率の低い学習項目に対する教授上の 改善案をいくつか提案する. 2. テスト項目の概要とテスト環境 標準テストは表計算ソフトの学習項目に限定し,テスト項 目はシラバスの内容に準拠させることにした.すなわち,教 科書[3]の第 5 章と第 6 章の内容をテスト範囲とした.具体的 には,基本操作として,セルの書式,計算式,関数,グラフ 作成,応用操作として,クロス集計,ヒストグラム,回帰分 析,データベース機能をテスト項目とした.問題数は 5 問題 とし,各問題に対しいくつかの設問を設けた.全体で 35 問 の小問で構成し,100 点満点とした.表 1 に標準テストの学 習項目とテスト項目と配点を示す. テスト環境は,2013 年度は OS が Windows 7, 表計算ソフ トが Excel 2010 であり,2014 年度以降は OS が Windows 8.1, 表計算ソフトが Excel 2013 である.また,ファイルの配布と 回収に使用する授業管理システムは,2013 年度が RENANDI であり,2015 年度以降が CoursePower である.したがって, Excel の操作性は,2013 年度と 2014 年度以降は大きく異なっ ている.また,度数分布表やヒストグラムを作成する際に用 いる Excel の「分析ツール」は,2013 年度と 2014 年度はユ ーザが Excel を立ち上げた後,毎回アドインせねばならなか ったが,2015 年度はユーザがアドインしなくても,そのツー ルボタンがリボンの中に表示されるように改善された. テスト時間は 40 分であり,ファイルを回収後,自動採点 プログラムにより採点した. 表 1 標準テストのテスト項目 番 問題 学習項目 テスト項目 配点 1-1 問題 1 セルの書式 罫線描画 4 1-2 3 桁区切り 4 1-3 小数点以下桁数 2 1-4 計算式 相対参照 4 1-5 複合参照 4 1-6 関数 SUM 関数 4 1-7 AVERAGE 関数 2 1-8 IF 関数 4 1-9 グラフ作成 グラフ種類 2 1-10 ソースデータ範囲 4 1-11 グラフタイトル 2 1-12 数値軸ラベル 2 1-13 項目軸ラベル 2 1-14 凡例位置 2 2-1 問題 2 クロス集計 ピボットテーブル 4 2-2 読取り(最大値) 2 2-3 読取り(最小値) 2 3-1 問題 3 ヒストグラム 度数分布表 4 3-2 ヒストグラム 4 4-1 問題 4 回帰分析 散布図 4 4-2 グラフタイトル 2 4-3 X 軸ラベル 2 4-4 Y 軸ラベル 2 4-5 凡例なし 2 4-6 X 軸最小最大 2 4-7 Y 軸最小最大 2 4-8 回帰直線 4 4-9 数式 1 4-10 R2 乗値 1 4-11 予測値 4 5-1 問題 5 データベース 機能 文字列の置換 4 5-2 テキストフィルタ 4 5-3 数値フィルタ 4 5-4 並べ替え 4 合計 100
Excelの標準テストの実施結果報告
6
0
0
全文
(2)(3)(4)(5)(6)
図
関連したドキュメント
調査対象について図−5に示す考え方に基づき選定した結果、 実用炉則に定める記 録 に係る記録項目の数は延べ約 620 項目、 実用炉則に定める定期報告書
回答した事業者の所有する全事業所の、(平成 27 年度の排出実績が継続する と仮定した)クレジット保有推定量を合算 (万t -CO2
やすらぎ荘が休館(食堂の運営が休止)となり、達成を目前にして年度売上目標までは届かな かった(年度目標
「マネジメントモデル」の各分野における達成すべき目標と重要成功要因の策定を、CFAM(Corporate Functional Area
前ページに示した CO 2 実質ゼロの持続可能なプラスチッ ク利用の姿を 2050 年までに実現することを目指して、これ
我が国では、 2021 (令和 3 )年 4 月、政府が 2030 (令和 12 )年までの温室効果ガ スの削減目標を 2013 (平成 25 )年度に比べて
(参考)埋立処分場の見学実績・見学風景 見学人数 平成18年度 55,833人 平成19年度 62,172人 平成20年度
今年は、目標を昨年の参加率を上回る 45%以上と設定し実施 いたしました。2 年続けての勝利ということにはなりませんでし