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Excelの標準テストの実施結果報告

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Academic year: 2021

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要旨: 経営学部の必修科目である「情報処理入門」における Excel の標準テストを 2013 年度から毎年実施している.その 3 年間の標準テストの実施結果について報告する,そして,習熟度の低い学習項目の教授法の改善策について検討する. 1. はじめに 経営学部の1年次必修科目である「情報処理入門」におけ る標準テスト[1, 2]は,2013 年度から実施され,本年度で 3 回目となる.この標準テストの目的は,学生の表計算ソフト Excel に対する習熟度を客観的に数値的に計測することであ る.そして,その計測結果から学生の習熟度の低い学習項目 を抽出し,その学習項目に関する教育プランや教授法の具体 的な改善策を策定することにある.これにより,学生の習熟 度はより高まると考えられる. 本報告では,過去 3 年間の標準テストの実施結果について 報告する.そして,正答率の低いテスト項目を抽出する.そ して,それらのテスト項目に対し,2016 年度の正答率の目標 値を設定する.また,昨年度と比較して正答率が大きくアッ プした学習項目とダウンした学習項目を特定し,その原因を 検討する.最後に,正答率の低い学習項目に対する教授上の 改善案をいくつか提案する. 2. テスト項目の概要とテスト環境 標準テストは表計算ソフトの学習項目に限定し,テスト項 目はシラバスの内容に準拠させることにした.すなわち,教 科書[3]の第 5 章と第 6 章の内容をテスト範囲とした.具体的 には,基本操作として,セルの書式,計算式,関数,グラフ 作成,応用操作として,クロス集計,ヒストグラム,回帰分 析,データベース機能をテスト項目とした.問題数は 5 問題 とし,各問題に対しいくつかの設問を設けた.全体で 35 問 の小問で構成し,100 点満点とした.表 1 に標準テストの学 習項目とテスト項目と配点を示す. テスト環境は,2013 年度は OS が Windows 7, 表計算ソフ トが Excel 2010 であり,2014 年度以降は OS が Windows 8.1, 表計算ソフトが Excel 2013 である.また,ファイルの配布と 回収に使用する授業管理システムは,2013 年度が RENANDI であり,2015 年度以降が CoursePower である.したがって, Excel の操作性は,2013 年度と 2014 年度以降は大きく異なっ ている.また,度数分布表やヒストグラムを作成する際に用 いる Excel の「分析ツール」は,2013 年度と 2014 年度はユ ーザが Excel を立ち上げた後,毎回アドインせねばならなか ったが,2015 年度はユーザがアドインしなくても,そのツー ルボタンがリボンの中に表示されるように改善された. テスト時間は 40 分であり,ファイルを回収後,自動採点 プログラムにより採点した. 表 1 標準テストのテスト項目 番 問題 学習項目 テスト項目 配点 1-1 問題 1 セルの書式 罫線描画 4 1-2 3 桁区切り 4 1-3 小数点以下桁数 2 1-4 計算式 相対参照 4 1-5 複合参照 4 1-6 関数 SUM 関数 4 1-7 AVERAGE 関数 2 1-8 IF 関数 4 1-9 グラフ作成 グラフ種類 2 1-10 ソースデータ範囲 4 1-11 グラフタイトル 2 1-12 数値軸ラベル 2 1-13 項目軸ラベル 2 1-14 凡例位置 2 2-1 問題 2 クロス集計 ピボットテーブル 4 2-2 読取り(最大値) 2 2-3 読取り(最小値) 2 3-1 問題 3 ヒストグラム 度数分布表 4 3-2 ヒストグラム 4 4-1 問題 4 回帰分析 散布図 4 4-2 グラフタイトル 2 4-3 X 軸ラベル 2 4-4 Y 軸ラベル 2 4-5 凡例なし 2 4-6 X 軸最小最大 2 4-7 Y 軸最小最大 2 4-8 回帰直線 4 4-9 数式 1 4-10 R2 乗値 1 4-11 予測値 4 5-1 問題 5 データベース 機能 文字列の置換 4 5-2 テキストフィルタ 4 5-3 数値フィルタ 4 5-4 並べ替え 4 合計 100

Report on the Results of the Standardized Test for Excel

†専修大学 経営学部

†School of

Business Administration, Senshu University

大曽根 匡

関根 純

(2)
(3)
(4)
(5)
(6)

図 2  2013 年度の成績分布  図 3  2015 年度の成績分布  4.2  テスト項目毎の成績結果と目標正答率の設定  テスト項目毎の正答率と得点率を表 8 に示す.また,各年 度の正答率の低いテスト項目 10 項目を表 9 に示す.  正答率の低い項目は,各年度ともヒストグラムの問題,回 帰分析の問題,データベース機能の問題である.  回帰直線を用いて予測値を答えさせるテスト項目 4-11 が 3か年とも最も正答率が低かった.その理由は,その前段階 の回帰直線の数式を求めさせるテスト項目 4-9
表 8   テスト項目毎の正答率と得点率 番  問題  学習項目  テスト項目  配点  正答率  得点率  2013 年  2014 年  2015 年  2013 年  2014 年  2015 年  1-1  問題 1  セルの書式  罫線描画  4  58.3%  59.9%  59.2%  70.1%  77.0%  76.3% 1-2 3桁区切り 4 65.8% 69.9% 71.8% 68.8% 79.6% 80.9% 1-3 小数点以下桁数 2 64.6% 71.0% 68.2% 64.6%
表 10  正答率の低いテスト項目の 2016 年度の目標値  番  テスト項目  2015 年  目標値  4-11  予測値  26.2%  40%  5-4  並べ替え  42.4%  60%  5-3  数値フィルタ  45.4%  55%  3-2  ヒストグラム  49.7%  70%  1-8  IF 関数  52.2%  70%  1-5  複合参照  52.8%  60%  3-1  度数分布表  54.8%  70%  5-2  テキストフィルタ  55.7%  65%  1-10  ソ

参照

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