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Reliance 財閥の経営構造

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(1)

研 究論文

Re l i a nc e 財 閥の経営構造

ビシュワ・ ラズ ・ カンデ ル

要 旨

近年、急速 に発展 を遂 げているイ ン ドは年GDP平均8%以上の経済成長 を遂 げてい る。

特 に、BRICSの一 国 として、 イ ン ドが世界 か ら注 目され は じめたのは、2000年以 降の こ とであ る。その中で、新興財 閥 として注 目されてい るReliance財 閥は、イギ リス型 の業 務執行取締役 やアメ リカ型諸委員会 を導入 し、国際的なコーポ レー ト・ガバナ ンス を実行

しようとしている。実質的には、一族 による所有 と経営の支配が行 われている。

キ ー ワ ー ド :コーポ レー ト ・ガバ ナ ンス、取締役会、諸委員会、支配構造、所有 ・支配

1

節 は じめ に

RelianceIndustriesLimited(以下Reliance 財 閥1) は新興財 閥 と して知 られてい る。 イ ン

ドの独 立 後 に設 立 され たReliance財 閥 は、

TATA財 閥やBirla財 閥 とい った歴 史 あ る巨 大財 閥 と異 な り、短期 間で成功 を収めた。 カ リ スマ的存在 の創 業者 の経営 に よって、Reliance 財閥は創業か らわずか50年余 りで、 イ ン ドにお ける株 式 時価 総 額最大 の民 間企 業 集 団 となっ た。 またReliance財 閥 は2009年 の ア メ リカ経 済 誌Forbesの 世 界 企 業 ラ ン キ ン グ (The Global2000)で200社 以 内 に入 った唯一 の イ ン

ド企業である。

この ようにReliance財 閥 は名実 と もに世界 的な大企業集 団であ りなが ら、 日本 国内におい て、 ほ とん ど研 究が な されてい ない2。成功経 緯 や実績 を考 えれ ば、Reliance財 閥 の経 営 実 態研 究 を進 めることには大 きな意義があると考 え られ る。Reliance財 閥 は、創 業 者 及 びそ の 家族 によ り実質的に所有 ・経営 を支配 され、事 業持株会社 を中心 に多角 的に事業 を展 開 した企 業 集 団 で あ る。 こ こで は、Reliance財 閥 の起

源や経営構造 を検討 してい く 特 に、財 閥概念 の2本柱 として、家族 ・同族 による封鎖 的所有 の存在 (所有 ・支配構 造 の側面)、及 び高度 に 多角化 した事業経営体の存在 (事業構造 の側面)

を指摘 してい る3。

第2節 Reliance財閥の事業概要

イ ン ドのTATA財 閥、Birla財 閥 の よ うな 歴史ある財 閥 と違 い、Reliance財 閥は新興財 閥 であ り、 イ ン ド独立後 に最 も成功 した民間企業 集団である。創業者DhirajLalHirachandAm‑

bani(通称DhiruBhai)は、 "企 業 の最 も多 く の株式 を公開 し、一般投 資家 に、株式投 資へ の 魅力 を与 えた人4" として知 られてい る。 これ は、1兆 ル ピー (約2兆5000億 円)以上の売上 高があるイ ン ド初 の民間企業であ り、 イ ン ド最 大 の輸 出企 業 で もあ る。RILの売 上 高 の56%

は輸 出による ものである

Reliance財 閥 の現在 の主 な事 業分 野 は、石 油採掘、石油化学、石油精製、化学繊維、ポ リ エステル繊維、天然 ガスの精製であ り、その他 従来公営企業 によって独 占されて きた分野の民 Reliance財 閥の経営構造 77

(2)

営化 に よって、電力事 業 (Reliance・Energy) や通信 事 業 (Reliance・Infocom)に も進 出 を

している。近年 になって様 々な子会社 を設立 し、

それ以外 の分野 (小売業、半導体業 な ど) にも 事業展 開 してい る 同財 閥は石油化学分野 で と りわけ強み を発揮 してお り、 ポ リエステル繊維 の生産では世界 第1位、Paraxylene(PX)の生 産では第 4位 である。 さ らに、 ポ リプロピレン (PP)の生産では第5位 とPurifiedTerephthalic Acid (PTA)とMonoEthyleneGlycol(MEG) の生産 は第7位 になってい る5。Reliance財 閥 の主 な財務状況 を表 ‑1で示す。

Reliance財 閥の売上高 はイ ン ドのGDPの約 3%に相 当 し、輸 出高 は全体 の14.5%、法人税 支払額 は全体 の5.6%を占めて い る。 さ らに、

イ ン ドの株式市場 をみ ると、全株式時価総額の 5.7%、 ム ンバ イ証券取引所 (BSE Sensex)の 12.8%とイ ン ド証 券 取 引 所 (Niftylndex)の 10.6%がReliance財 閥 に よって 占め られ てお り、 イ ン ド経済 において大 きな役割 を果た して い る6。 また、 同財 閥はイ ン ド最大 の天然 ガス 油 田を保有 し、そ こか ら供給事業 を展 開 してい る この ようにReliance財 閥が 次 々 と成功 し た要因 としては以下 の点が挙 げ られ る7。

① アメ リカデュポ ン (DuPont)社 との技術 提携 に象徴 されるように、最新技術 の導入 に努 めた。

(参 随時、高付加価値製品にシフ トし、上流 階 級 をターゲ ッ トに した高級 ブラン ドとして

のイメージを定着 させた。

(参 洋服製 品のフル ・ライ ン戦略 (サ リー、スー ツ、 シャツ、 ドレス) を採用 し、需要 に応 えた。

(彰 イ ン ド全 土 にVimalの シ ョー ・ル ー ム を 設 け、積極 的な広告戦略 を実施 した。

(釘 消費者 の合成繊維 に対す る噂好 をうま く捉 え られた8。

さ らにReliance財 閥 は1997年 に新 た な事 業 分野 として携帯電話サー ビス を開始 した。また、

よ り大規模 に小売業、半導体業 な どに も進 出 し て い る。2002年4月 にRILがReliancePetro‑ 1eum Limited社 (以下、RPL)と合併 し、フォー チ ュ ン500の大規模企業 にラ ンキ ング されたイ ン ド初の企業である。 また、2010年の10月20日 付 のBusinessWorld特別号 で公 開 された2009 年 の総資産額 トップ500社 の中 にラ ンキ ング さ れ た イ ン ドの有力 企 業 の うち、第1位 にRIL

(4兆8368億 ル ピ ー)、第25位 にRelianceEn‑

ergy (1284.7億 ル ピー)が あ る。業 界 別 ラ ン キ ングでは、石油 ・ガス ・石油化学業界 第2位 のRIL、電力業界第2位 のRelianceEnergyが ある9。 しか しなが ら、両業界 で第1位 になっ ている企業 は国営企業であ り、民間企業 では実

秦 ‑1 Reliance財閥の主 な財務状況等 (2009年度) 単位 :ル ピー

財務 指標 等

株式時価 総額 351320000 総資産 251006000 純 資産 1兆37171000 売上高 200400000

純利益 16236000

純利益増加率 (CAGR) : 21% (10年間の平均)

ROCE 13.9%

EBDⅠTperGrossturnoVer 8.1%

出典 :Reliance財 閥の年 次報 告 書 (2009/2010年) を も とに筆 者作 成 (2011年0115日アクセス)0

78 国際経営論集 No.41 2011

(3)

質第 1位 とい うことになる 同時 に

、2 0 0 6

年の

6

5

日付 の

Bu s i ne s sWo r l d

誌が実施 した ア ンケー トでは、 イ ン ドの最 も信頼 される企業 の ラ ンキ ングで

Re l i a nc e

財 閥 は第

3

位 に入 って いる

第3節 Reliance財 閥の歴 史

新興財 閥で あ る

Re l i a nc e

財 閥 は、そ の前 身 として

、1 9 5 8

年 にイ ン ドのボ ンベ イで、ナイロ ン、 レー ヨン、 カシューナ ッツ、 コシ ョウな ど の 日用 品や繊 維 製 品の取 引 お よび輸 出 をす る

Re l i a nc eCo mme r c i a lCo r p o r a t i o n

として

1 5 0 0 0

ル ピー10で設立 された

。1 9 6 0

年代 まで に、 イ ン ドでは レー ヨンの製造技術 が確立 されていた。

そのため、 当時のイ ン ド政府 は レー ヨンの輸 出 に奨励制度 を設 け、 国産 レー ヨン製品の輸 出を 促進 しようとしていた。 またイ ン ド政府 は レー ヨン製品の輸 出実績 に応 じてナイロンの輸入 ラ イセ ンス を発給 した

。Dh i r u Bha i

は、 イ ン ド政 府の政策 を利用 して、 レー ヨンを輸 出 し、 イン ドで不足 していたナイロンを輸入す ることで膨 大 な利益 を得 た。そ してその後 は、独 占的なラ イセ ンス を取得 した

1 1 。1 9 7 0

年代 に入 る と、 イ ン ド政府 は新 たな政策 として、合成繊維製品の 輸 出を奨励 した。 また、 ナイロン繊維 の輸 出に 対 してポ リエステル ・フィラメ ン ト紡糸

( PFY)

の輸入がで きる許可 を得 ることに成功 した。 ま た

、Dh i r u Bha i

は自らの工場 を設立 し、輸入 し た糸 を用 いて、生地の製品化 し、輸 出の拡大 に 努めた。 さらに彼 は、最高品質の繊維生産 を行 うために、 イ ン ドのグジヤラー ト州 に小規模 な 織物工場 を入手、製造業 を展 開 した

。PFY

は、

ヂ ェテルテ レフタル酸 エステル

( DMT)

を利 用 して製造す る方法 とテ レフタル酸

( TPA)

を 利用 して製造す る方法がある 当時イ ン ドの他 の企業 は

DMT

を利用 して い たが、彼 は最 初 か ら

TPA

に よって

PFY

を生産 し、膨 大 の利 益 を得 ることがで きた。その結果、生産力 を1 万 トンか ら

3

5 0 0 0

トン‑引 き上 げることに成 功 した。

1 9 7 7

年 に

、Re l i a n c eCo mme r c i a lCo r po r a t i o n

はイ ン ドで初 めて株式 を公募 し、一般の株主か ら資金 を調達 して、企業規模 を拡大 した民間企 業である。 また、

1

兆ル ピー (約

2

5 0 0 0

億 円) 以上の売上高 を誇 るイン ド最大の輸 出企業で も あ る ま た

、Re l i a nc eTe x t i l e s

社 を設 立 し、

製 品の高品質化 を保証す る方針 をとり、傘下 に ポ リエ ス テルの最 高級 ブ ラ ン ドで あ る

Vi ma l

を立 ち上げた。当初、 このブラン ドはイ ン ドの 伝統的服飾であるサ リーのみに用 い られたが、

衣料生地市場 を掌握 した後 には、 シャツやスー ツに も用 い られた。 また

、2 5 0

の シ ョー ・ルー ムに

2 5 0 0

のブラン ド製品を流通 させた ことで、

イ ン ド市場の中で最 も大 きな市場 占有率 を獲得 す るこ とが で きた。 こう して

Re l i a nc e

財 閥の 人工繊維産業 における市場 占有率 は

、1 9 6 0

年代 後半 に

1 5%

であったが

、1 9 9 5

年 までに

3 0%

にま で拡大 した。

1 9 8 2

年 に

、Re l i a nc eCo mme r c i a lCo r po r a t i o n

は社名 を変更 して

、 Re l i a nc eI nd u s t r i e sLi mi t e d

と した

。Re l i a nc e

財 閥 は

、1 9 9 2

年 に 国 際 預 託 証書

( GDR: Gl o ba lDe po s i t a r yRe c e i pt )

によっ てイ ン ド企業 として初 めて海外 か ら約

1 . 5

億 ド ル (約

6 0

億 ル ピー)の資金 を調達 した。 また、

1 9 9 3

年 に

1 . 4

億 ドル (約

5 6

億 ル ピ ー)の

Eu r o Co n ve r t i b l eBo nd

を発 行 した。 こ の

Re l i a nc e

財 閥の家系 図は図 ‑1の通 りである

財 閥の経営 には

、Dhi r u Bha i

2

人の息子長 男

Mu ke s hAmba n i

と次男

An i lAmba n i

が積 極 的に携 わっていた。財 閥の後継者である2人 の息子 はアメ リカで

MBA

を取得 してお り、

近年、財 閥は改革の動 きを見せている。例 えば 従来の ピラ ミッ ド型経営か ら組織横 断的な経営 方針 を実行す るため、若いマネージャー を採用 した り、人材 開発 のた め

MBA

の よ うな コー ス と提携 した研修 プログラムを実行 した りして いる12。

その他

、Dh i r u Bha i

の強い リーダーシ ップの 下 で

、Re l i a nc e

財 閥 は繊 維 業 か ら石 油 ・石 油 化学や製油業 な ど新 たな事業 を展 開 し、次々 と 成 功 を収 め た。特 に

9 0

年 初 頭 は

、Re l i a nc e

Re l i a n c e

財 閥の経営構造

7 9

(4)

図 ‑1 Reliance財 閥の家系図

出典 :Reliance農オ閥 の ホー ム ・ペ ー ジ (http://wwwJil.com/)を もとに筆 者 作 成

(201002月19日アクセス)。

閥が世界 か ら注 目され る企業 グルー プ‑ と成長 し成功 を収 めた時期 で あ る。1991年 に、Hazira

石 油化 学 を900億 ル ピー で設 立 し、 当時 の ア メ リカの大手エ ネルギー企業 エ ンロ ンオイル ガ ス社 と合 弁 でRPLを設立 し、石 油 精 製 工場 を 設立 しガスや石 油 の探査 を開始 した。 しか し、

2005年 にReliance財 閥 は分 裂 す る に至 っ た

Reliance財 閥が分 裂 す る前 のReliance財 閥 の 主 な事業 と財 閥の組織構 成 は図 ‑2に示 してい

2002年 に創 業 者 のDhiruBhaiが脳 卒 中 で死 去 した後 、長男 が財 閥の会長 に就任 し、 次男 は 副 会 長 に選任 され た順 風 満 帆 に見 えたReli‑ ance財 閥で あ ったが、他 の イ ン ド財 閥 で も頻 繁 に起 きる家族紛 争 を避 け る こ とはで きなか っ た。 この ような家族紛争 は20年余 りにわた って 継続 した例 もあ り、やが て分裂 し事 業が縮小 す るのが ほ とん どで あ る。Reliance財 閥 の場 合 も例外 で はな く、2005年6月 の家族会議 で正式 に分裂 す る こ とになった。そ して、MukeshAm‑

baniがReliance財 閥 の 名 称 で 主 力 の 石 油 精 製 ・石 油化 学 (IPCL)な どの分 野 を担 当 し、次 80 国際経営 論 集 No.41 2011

男 のAnilAmbaniがRelianceAnilDhirubhai AmbaniGroup (RelianceADAG)の新 しい名 称 でエ ネルギー、通信 、金融 な どの分 野 で事業

を継承 す る こ とで合 意 した。

これ まで、 イ ン ド財 閥の中 には分 裂後上位20 位 か ら姿 を消 した もの もあ る。その事例 として、

Wadia財 閥、Nanda財 閥、Modi財 閥、Sriram 財 閥、Birla財 閥 な どが挙 げ られ る 一 般 的 に 同族 ・一族 が経営 ・支配 してい る財 閥が、2世 代 まで企業 経営 ・支 配 を維持 す る確 率 は30%程 度 で あ る13。 また、3世代 の場合 、企 業 経 営 の 支 配 権 を維 持 す る確 率 は13%程 度 に 減 少 す る14。 さ らに、 イ ン ドの 同族 企 業 が分 裂 す る他 の 理 由 と して は、 イ ン ド特 有 の 伝 統 的 家 族 観15、家 族法16、 そ して重 要 な相 続 法17な どが挙 げ られ る

またReliance財 閥の急成長 の影 には政府 との 癒着 関係 が あ ったので はないか と、世 間か ら大 きな疑惑 を投 げか け られ てい る。DhiruBhaiは、

政府 の政策 を最大 限 に利用 しなが ら事業 を展 開 していたが、 そ こに政策担 当の役 人 との癒着 の 疑 いが指摘 されていた18。

(5)

出典 :編集長 「イ ン ド三大財 閥 を読み解 く

イ ン ド ・中国』別冊1/10号、

週刊 ダイヤモ ン ド、2006、26ペ ージとReliance財 閥のホーム ・ペー ジをもとに筆者作成 (20110124日アクセス)0

4

Re l i a n c e

財閥の支配構造

末廉昭は、企業 を究極の所有主が存在 しない 分散所有型企業 とそれ以外の究極の所有主型 に 分類 している 末廉昭の論文 に従 えば、分散所 有型企業 は上述のように世界のい くつかの国以 外 には存在 しない。分散所有型企業が支配的な 国は、アジアでは 日本、欧米ではイギ リス とア メリカの3カ国のみである19。

イ ン ドでは、家族所有型企業 と国家所有企業 が存在 している。家族所有型企業の場合、所有 と経営が一体化 してい るこ とが ほ とん どであ る。イ ン ドにおいて現在 では、事業会社所有型 企業、金融機 関所有型企業 も存在 してお らず、

その結果、イ ン ドでは家族所有型企業 と国家所 有企業 しか存在 しない と言 うことがで きる

また、柳 田功が韓国財閥の説明をす る際に、

個人企業は創業者が所有 し経営す るが、階層的 経営組織 は成立 していない企業 をさし、企業者 企業 は創業者が所有 し経営す る点では個人企業

と同様 だが、所有機能を持たない専門経営者が 雇い入れ られ、両者 は創業者企業 と総括で きる と述べている。 また、家族企業は創業者の引退 もしくは死去後、創業者の家族 によって所有 さ れ、経営 されている企業であ り、経営 されない 場合 においては、経営 を委任 した専 門経営者 に 対する創業者家族の実質的任免権が行使 されて いる企業のことである。 さらに、経営者企業の 場合、所有者でないいわゆる企業の株式 をほ と ん どあるいは全 く持たない専 門経営者が、 トッ プ ・マネジメ ン トを掌握 し、最高 レベルの意思 決定 を行 う20企業であると述べている。

イ ン ドの企業形態 の分離 を検 討す る上 で、

チ ャン ドラーの分類 に即 して議論す ることが妥 当 と考 えたので以下ではチ ャン ドラーの分類 に 従いイン ド財閥の企業形態の分類 を試みる

企業形態の分類 の主なもの としては、 この他 にアル フル ッ ド・D.チ ャ ン ドラー

J r .

21(以下 は、チ ャン ドラー)の分類がある。現在のイン ド企業 を分類す るには一番適切 だ と考 えられる Reliance財 閥の経営構造 81

(6)

ため、本論文はチ ャン ドラーの分類 に従 って議 論 を進めてい く。チ ャン ドラーは大著 『スケー ル ・アン ド ・ス コープ

のなかで、企業 を①個 人企業 (参企業者企業 ・同族支配企業 (参経営 者企業の3つ に分類 している チ ャン ドラーの 分類 に従 えば、イン ドの民間企業 は、企業数で は個人企業が最 も多い と思われる。一方で、前 述の通 り所有 と経営が一体化 しているイン ドで は、民間大企業は企業者企業 ・同族支配企業 に 相 当す る。Reliance財 閥 はAmbani一族 が筆 頭株主であ り、取締役会の中にも同族が就任 し ているので、企業者企業 ・同族支配企業 に該当 す ると考 える

一般的に、企業規模 を拡大す るために市場か ら資金調達 をし、国際基準の コーポ レー ト・ガ バナ ンスを導入す ることによって企業の支配構 造 は変化 してい くものである。現状のReliance 財閥の場合、企業規模 は拡大 しているとはいっ て も創業者の支配権が危 うくなるほどの規模 で

市場か らの資金調達が急速に進んでいるわけで はな く、創業者が経営権 を行使 している。創業 者の死去後 も、第2 ・3世代が支配権 を行使 し ている。上記のことを念頭 に、現在の、Reliance 財閥の経営構造 を考察する。第2世代のMukesh Ambaniが トップに置かれ、Reliancelndustries を事業持株式会社 として、傘下企業の経営 に携 わってい る 現在 のReliance財 閥の経営構 造 は以下の ようになっている

RILの トップ経営機関として、会長のMukesh Ambaniとその一族か ら3人 と、外部か ら9人 の取締役 を含む14名の取締役 による取締役会 を 設置 している。イン ド会社法1956年 (以下会社 法)252条では、公 開株式会社 の場合、最低3 人の取締役 によって取締役が構成 されなければ な らない 22。 さ らに、公 開株 式会社 において、

1 2

人 を超 える人数の取締役 で取締役 を構成す る 場合 または附属定款で定めた取締役の人数 を超 える数の取締役 を選任す る場合、イン ド中央政

図 ‑3 Re=ance財閥の経営構造

出典 :Reliance財 閥 の ホ ー ム ・ペ ー ジ (httpノ/www.ril.com/)を も とに筆 者 作 成 (2011年0120日アクセス)0

82 国際経営論集 No.412011

(7)

府の認可が必要 となる (イ ン ド会社法1956年、

259条)。Reliance財 閥の会社 の定 款 で は、取 締役 の人数は14名 までにす ることがで きると表 記 されている23

ここで、注意す るべ きことは、イ ン ドの取締 役会制度はイギ リス型の業務執行取締役制度 を 導入 している。それに加 えてアメ リカ型の諸委 員会制 を任意で採用 している。その理由 として、

イギ リス塑会社法の下で企業が設立 されていて も、財 閥の トップ経営者がアメ リカ型の教育 を 受けていることが挙 げ られる。 とはいって も、

諸委員会制 の導入 はReliance財 閥の トップ ・ マネジメン トの コーポレー ト ・ガバナ ンス改革 を意識 した ように見 える。 しか し、財務委員会 は一族のみに構成 していることや経営支配権 は 完全 に会長が握 っていることをみると、単 なる 海外の機 関投資家や国際取引 をす る際にコーポ レー ト・ガバ ナ ンスを実行 していることが見せ かけるにす ぎない というように捉 えざる得 な く なることもある

Reliance財 閥の場合、取締役会 には業務執行 取締役 (ExecutiveDirector)、非業務執行 ・非 独 立取 締役 (Non‑ExecutiveNon‑Independent Director)、独立取締役(ⅠndependentDirector) が就任 している。非業務執行 ・非独立取締役 は 創業者の実の兄 を就任 させている。それは、Re‑ 1iance財閥の設立時か ら企業 を支 えて きた人物

なので、彼 のためだけに作 られた特別な取締役 で、制度外の任意の地位である。イン ド財閥は、

途上国 として は優 れた経営構 造 の下 に成 り立 ち、取締役が一族以外か ら任命 されることがあ るとは言 え、一族 による所有 ・経営支配が行 わ れていることがほ とんどである (図 一3)。

イン ド財閥のマネジメ ン トの最大の特徴 とし て、創業者や会長 は トップダウン的な意思決定 を行 う。 また財閥は会長 を含めた専 門経営者の 最高経営機関を設置 し、それを通 じて傘下企業 を支配す る。 さらに、会長が最高経営責任者で あ り、法的経営責任 を持つ。

傘下の コア企業の場合、創業者が 自ら会長に 就任す る。 また傘下の非 コア企業の場合 は、同

族が会長 あ るい は取締役 に就任 す るこ ともあ る。創業者の死後、後継者 による相続や経営 に 関す る争いが数多 く発生 している。 さらに財閥 は、第2、3世代 になると、創業者一族のメン バー数が増加 し、財閥の トップ ・マネジメン ト の役職 を巡ってポス ト争いが生 じやすい。その 過程で、殆 どのイ ン ド財閥が分裂 している。財 閥の規模拡大や財閥が分裂 してい く過程で、創 業者一族がすべての傘下企業の経営 を行 うこと は不可能 となる その場合、創業者一族が専 門 経営者 を雇 うことになる この ような専 門経営 者 は最高経営機関に所属す る場合 もある。 この 専 門経営者 が財 閥傘下企業 の会長、副会 長 や ManagingDirectorあるいは複数の傘下企業の 取締役 に任命 されることもある とは言え、傘 下企業 の経営権 限は会長が握 るのが現状 であ

る。

さらに、財 閥の傘下企業では、会長の母や妻 が取締役 として就任 している それ以外の血縁 関係や人事情報 は明 らかにされていない。 しか し、財閥が、一族 によって支配 されていること と会長の母や妻が取締役 として就任 しているこ とを見 ると、血縁 関係者が傘下企業 に対 して大 きな意思決定権 限を有 していると推測 される

次に、イン ド財閥の企業支配構造 を株式所有 の面か ら検討す る。イン ドのほ とん どの企業は 同族支配形態 を採用 している 財閥の傘下企業 に対す る所有関係 は極めて強固で、かつ封鎖的 である。財閥の傘下企業の株式が公開されてい ない場合 は、持株会社 はほぼ完全 な所有権 を持 つ。そ して、財閥の傘下企業が上場企業の場合 は、持株会社 は高い比率で所有権 を維持す るこ とが多い。同族資本家支配は、一般的には初期 の資本主義社会 に見 られる支配形態であ り、中 小企業 に多 く見 られる。 この ように、財閥を中 心 としたイン ドの企業支配の形態は、 まだ資本 主義が成熟 してお らず、同族資本家支配形態の 企業 を中心 に活動が展開されているといえる。

表 ‑2に示 してい るようにRILの株 式 の約 45%はAmbani一族 によって所有 されている。

これはイン ドの法人企業家の大部分の所有権 は Reliance財閥の経営構造 83

(8)

秦 ‑2 Reliance財閥の株式保有構造

株 式保有割合 (%)

発起 人 44.73

金融機 関 投 資信 託 114.7.2.7.6.3020....086286215788960152 1117.0.7.6.3.2806477525 銀行

中央 .地方政府 保 険会社

一般株 主 法人

個 人 外 国会社法人

その他

管財 人 (Custodians)(DRs) ニ ュー ヨー ク銀行

出典 :BombayStockExchangeの ホーム ・ペ ージ (http://www.bseindia.com) を もとに筆者作成 (2011年01月23日アクセス)。

一族 によって支配す ることが一般的な共通点で す。 また金融機関や外 国機 関投 資家

( F

IIs)は RILの約27%の株式 を保有 している。

さらに、イン ドでは、一族が財 閥傘下の上場 企業 との間にピラミッ ド型組織 を形成 し、その トップに位置する企業のみ を所有する所有構造 がある。一般的に、垂直的な所有関係では、創 業者一族が筆頭株主 として、投資会社やプライ ベー ト ・カンパニーを設立 し、持株会社や中核 企業 に株式 を所有 させ る。イ ン ド財閥には、プ ライベー ト ・カンパニーや投資会社が数多 く存 在 す る そ こで、Reliance財 閥の所 有 関係 に ついて考察 を進める。表 ‑2か らわかるように、

Reliance財 閥の筆頭株 主 であ る発起 人 の持株 数は、財閥の全株式の約半分 に相 当す る

さらに、財 閥の傘下企業 は、一族が直接株式 を保有す ることが多 く、傘下企業 との相互持合 いは極 めて少ない。 さらに、利益 は配当 として 一族が吸い上げている。 こうした利益 の内の少 額 を財閥が運営 しているい くつかの病院や学校 な どの非営利 的 な団体 の社 会活動 に充 ててい る。 しか し、社会活動 は、財 閥が行 って きた政 官 との癒着や反社会的行動 に対す る批判 をかわ すための 1つの手段 にす ぎない と考 え られる

また、信託基金、投資会社24やプライベー ト・

カンパニー25を設立 し、それ らを通 じて創 業者 84 国際経営論集 No.41 2011

一族の個人名義で財閥の中核企業や傘下企業の 株式 を間接的に保有 している 上場企業 間の場 合、創業者一族が垂直的な所有関係 を持つプラ イベー ト ・カンパニーや投資会社 を介 した組織 構造 を形成 している。一般的に、垂直的な所有 関係では、創業者一族が筆頭株主 として、投資 会社やプライベー ト・カンパニーを設立 し、持 株会社 や 中核企業 の株 式 を保 有 させ る。Reli‑ ance財 閥傘下企業 で は、プ ライベ ー ト・カ ン パ ニ ー は、65社 存 在 す る。表 ‑3はReliance 財閥が設立 したプライベー ト ・カンパニー、お

よび財団の株式に対す る発起人の保有一覧であ る。

イン ドの大手企業は多 くの株主 としてプライ ベー ト・カンパニーを設立 し間接的に所有権 を 維持する方針 を示 している。 プライベー ト ・カ ンパ ニーで 間接 的 に支配す るの は節税 効果 を 狙 った ものであると考 え られる。

イン ドの財閥の支配構造の特徴 は、株式所有 が集中 し、かつ未分散であることで創業者が強 い支配権 を維持で きている。 コーポ レー ト ・ガ バ ナ ンス につ いて株 主 と会社 との関係 でい え ば、会社 の所有者たる株主 と経営 を担当す る取 締役 との間の委任契約の履行が独立 した立場で 適切 に行 われているか どうかが問題であ り、株 式保有比率その ものは直接的に問題 とはな らな

(9)

秦‑ 3 Reliance財 閥の発起 人の株 式保 有 一覧

2011年01月時点

株 主 株弐数 %

プライベー ト .カ ンパ ニー

1 KankhalⅠnvestments&Tra血ngCo.PVt.Ltd. 148,490,952 4.54 2 BhuvaneshEnterprisesLtd. 134,616,811 4.ll 3 AjiteshEnterprlSeSLtd, 127,041,799 3.88 4 BadriCommercialsLtd. 127,041,799 3.88 5 AbhayapradaEnterprisesLtd. 124,514,168 3.80 6 TrilokeshCommercialsLtd. 124,513,168 3.80 7 TaranEnterprlSeSLtd. 106,373,069 3.25 8 PitambarEnterprisesLtd. 104,900,070 3.21 9 FarmEnterprlSeSLtd. 92,077,290 2.81

10 AdiseshEnterprisesLtd. 81,099,093 2.48 ll PaVanaEnterprlSeSLtd. 61,673,400 1.88 12Risl止keshEnterprisesLtd. 60,409,418 1.85 13SbreejiComtradeLtd. 6,677,500 0.20 14Sh̲rikrishnaTradecomLtd. 6,677,500 0.20 15KedareshwarⅠnVestments&TradingCo.PVt.Ltd. 6,500,623 0.20 16KamalakarEnterprisesLtd. 6,370,016 0.19 17NarahariEnterprisesLtd. 616,840 0.02 18FuturaCommercialsPVt.Ltd. 845 0.00 19NeutronEnterprlSeSPVt.Ltd. 825 0.00 20AmurTradingPVt.Ltd. 300 0.00 21AnumatiMercantilePVt.Ltd. 300 0.00

22BhumikaTradingPVt.Ltd, 300 0.00 23DeccanFinVestPVt.Ltd. 300 0.00

24EkanshaEnterprisePVt.Ltd. 300 0.00 25EklaVyaMercantilePVt.Ltd. 300 0.00 26JogiyaTradersPVt,Ltd. 300 0.00 27KrishCommercialsPvt.Ltd, 300 0.00 28OrnateTradersPvt.Ltd. 300 0.00 29RelianceConsolidatedEnterprisesPVt.Ltd. 300 0.00 30Si1VassaHydrocarbons&ⅠnVestmentsPVt.Ltd. 300 0.00 31TrestaTradhgPVt.Ltd. 300 0.00 32TereneIndustriesPvt.Ltd. 250 0.00 33HerculesⅠnvestmentsPVt.Ltd. 200 0.00 34Jagdan&ⅠnVestments&TradingCo.PVt.Ltd. 200 0.00 35JagdishVarⅠnvestments&TradingCo.Pvt.Ltd. 200 0.00 36PriyashCommercialsPVt.Ltd. 200 0.00 37RelianceConsultancySerVicesPVt.Ltd. 200 0.00 38FidelityShares&SecuritiesPvt.Ltd. 110 0.00 39AaVaranTeXtilesPVt.Ltd. 100 0.00

Reliance財 閥の経営構造 85

(10)

41 ChakradeVEnterprisesLtd. 100 0.00 42 ChakradharCommercialsLtd. 100 0.00 43 ChakreshEnterprisesLtd, 100 0.00 44 ChhatrabhujEnterprisesLtd. 100 0.00 45 DeVarshiCommercialsLtd. 100 0.00 46 HarinarayanEnterprisesLtd. 100 0.00 47JanardanCommercialsLtd. 100 0.00 48 KardamCommercialsPVt.Ltd. 100 0.00 49 KarunaCommercialsLtd. 100 0.00 50 KshitijCommercialsPVt.Ltd. 100 0.00 51MadhubanMerchandisePVt.Ltd. 100 0.00 52 NikhilⅠnVestmentsCo.PVt.Ltd. 100 0.00 53 NityapriyaCommercialsPVt.Ltd. 100 0.00 54 PamsⅠnvestments

&

TradingCo.PVt.Ltd. 100 0.00 55 RealFibresPVt.Ltd. 100 0.00 56 SamarjitEnterprisesLtd. 100 0.00 57 SanatanTeXtradePVt.Ltd. 100 0.00 58 ShripalEnterprisesLtd. 100 0.00 59 SrichakraCommercialsLtd. 100 0.00 60SVarEnterprisesLtd. 100 0.00 61SynergySyntheticsPVt.Ltd. 100 0.00 62 TattVamEnterprisesLtd. 100 0.00 63 VasupradaEnterprisesLtd. 100 0.00 64 VishatanEnterprisesLtd. 100 0.00 65 VitaⅠnVestments

&

TradingCo.PVt.Ltd. 100 0.00 創業者一族

1 Smt.KDAmbani 7,330,454 0.22 2 Shri.M DAmbani 3,615,846 0.ll 3 Smt.NitaAmbani 3,398,146 0.10 4 Ms.ⅠShaM Ambani 3,364,390 0.10 5 MasterAkashM Ambani 3,363,190 0.10 6 MasterAnantM Ambani 100,000 0.00 財 団

1 RelianceWelfareAssociation 2,505,468 0.08 財 閥傘下企業

1 Petroleum Trust(ThroughTrusteesForSoleBeneficiary‑ 120,471,003 3.68 M/SRelianceⅠndustrialⅠnVestments

&

HoldingsLtd.)

2 RelianceⅠndustria1ⅠnfrastructureLimited 172,000 0.01

出典 :BombayStockExchange(http://www.bseindia.com)を もとに筆者作成 (2011年01 25日アクセス)。

86 国際経営論集 No.412011

(11)

い と考 えるか らであ る26。 イ ン ド財 閥の場合、

株式所有者 と経営者が一体化 していることによ り、企業経営 においては経営管理機構 の構築 と 運用、会社外部 との関係 にデ ィス クロージャー 制度以外 の情報 開示 がほ とん どなされず、取締 役 の職務執行 に対す る監視 と監査が十分かつ適 切 に行 われているか どうかにつ いては疑問が残

る。

5

節 おわ りに

イ ン ド独 立後 に、急成長 を遂 げた新興財 閥で あるReliance財閥 を取 り上 げて きた。Reliance 財 閥の経営構造 は、会長が トップに置かれ、Re‑ liancelndustriesが中核企業 として傘下企業の 経営 に携 わ って い る。Reliance財 閥 の取 締役 は、 アメ リカ型の諸委員会制 とイギ リス型 の業 務執行取締役 な どの制度 を導入 し、一族以外 か ら任 命 され る こ とが あ る。Reliance財 閥 は、

約3分 の2の取 締役 を独 立取 締役 と して選任 し、伝統 的なイ ン ド財 閥経営か ら近代 的な経営 方針へ移行 しつつあるように見 える。 しか し一 方では、信託基金、投 資会社 や プライベー ト ・ カンパ ニー を設立 し、それ らを通 じて財 閥の中 核企業や傘下企業の株式 を創業者一族の個人名 義 で 間接保 有 して い る。Reliance財 閥 は事 業 の相次 ぐ多角化 と技術 の高度化、多様化 に もか かわ らず、事業持株会社 の所有 ・経営 は特定家 族の支配下 に置かれ、現在 で もその支配構造 は 変わ らず、一族 によって財 閥内企業 の支配権 を 維持 していることは否めない。 また、政府 との 癒着 関係へ の疑惑 を払拭す るために も、一般株 主 に対す る説明責任や情報 の透明性 の面で改善 に努めなければな らない。 こうした問題 を解決 し、企業経営 を円滑 に進 めることが今後の課題 である。

【 注】

11958年 に創業 されたReliance財 閥について、

2005年 に設立 されたRelianceIndustriesLimited

は事業持株株式会社であるが本論文 ではReliance lndustriesLimitedのことをReliance財閥として 捉える

2三上淳史の研究であるが,それは90年代前半の 経営構造や戦略 までに留 まり,近年の動 きや経営 構造について触れていない。

3 柳町功 「韓国財閥における構造調整の展開

『日 本経営学会誌』 日本経営学会,第5号,2000年5 月,78ページ。

4 p.N.ヴイジ ャイ 「二大財 閥TATA・リライア ンスの戦略」『INDOWATCHER』イ ン ド・ビジ ネ ス ・セ ン ター,VOl.61,2002年8月,29ペ 一

ン′o

5Reliance財閥のホーム ・ページ (http://www.

ril.com),2011年01月18日アクセス。

6 同上サイ ト,2011年01月18日アクセス。

7The editor,"INDIA'S MOST RESPECTED COMPANIES,"BusinessWorld,Vol.26,Issue2, India,2006,p.49.

8p.N.ヴイジャィ,前掲書,21‑22ページ。

gTheeditor,"THEBW REAL500,"Business World,Vol.25,Issue45,India,2006,pp.25187.

10同上書,29ページ。

11三上敦史 「インドの新興財閥の生成 と発展

『同 志社商学』第50第5・6号,1999年,636ページ。

12p.N.ヴイジャィ,前掲書,30ページ。

13Birley,S.,"T SuccessionintheFamilyFirm:

TheInheritor'sView,"JournalofSmallBusiness Management,Vol.24(3),1986,p.38.

14ward,J.L.,Keeping the Family Business Healthy,Jossey‑BassInc"1987,p.i.

15インド社会あるいはヒンズー教社会では,この ような様々な法の下で社会が形成されている

16p.N.ヴイジャィ,前掲書,21ページ。

17同上書,21ページ。

18同上書,28ページ。

19末贋昭 「ファミリー ・ビジネス再編

『アジア 経漬』ⅩLIV‑5.6,2003年,105ページ。

20柳町功,前掲書,78ページ。

21chandler,A.D.Jr.,Scaleand Scope/TheDy‑

namicsofhldustrialCapitalism,HarvardUni‑ versityPress,1993.[アルフルッド・D.チャンド

ラーJr.(安部悦生他訳)『スケール ・アンド・ス コープ』有斐閣、1993年、200ページ〜203ページ。

22Reliance lndustriesのホーム ・ページ「Board Committee」 (http://www.ril.com/html/aboutus /board̲Committee五tml)「CodeofBoardofDirec‑ tors&boardCommittees」(http://www.ril.com /downloads/pdf/code̲bod̲boc.pdf),2011,SON‑

ヽヽ /○

Reliance財閥の経営構造 87

(12)

23同上書,30ページ。

24投 資会社 とは

,

「不特定多数 の投 資家が安全 か つ有利 な株式 ・社債 な どの有価証券 に対す る投資 を目的 として特定の者 (会社) に金銭 な どの財産 を信託す る投資信託 (investmenttrust)」の一形 態であるが, この種 の投資信託業務 を営む投 資会 社 を指す (海原文雄,砂 田卓士編 『現代信託法研 究会』金融財政事情研究会,1996年,158ページ)。

25プライベー ト ・カンパ ニーの設立要件 は,従業 貞が2人以上50人以下であ り,株式 を公 開せず, 取締役会の同意 を得 ない限 り株式 を譲渡 しない こ とであ る。 (上原美鈴木 「香 港 フ ァミリー ・ビジ ネスの継承 と所有 ・経営

『中国経営管理研究』第

5号,30ページ)。

26日本監査役協会韓国調査 団 「韓 国の コーポ レー ト ・ガバ ナ ンス‑IMF管 理体 制後 の推移 と日本

‑の示唆‑

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Reliance財閥の経営構造 89

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