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大学日本語教員養成課程研究協議会論集 6: 6-12 (2012) ISSN 日本語教師養成と日本語教育実習上の問題点 山口大学の場合 Teacher Training For Japanese Language: Case Study in Yamaguchi Universi

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Academic year: 2021

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大学日本語教員養成課程研究協議会論集 6: 6-12 (2012) ISSN 2186-5825

日本語教師養成と日本語教育実習上の問題点

―山口大学の場合―

Teacher Training For Japanese Language:

Case Study in Yamaguchi University

林 伸一 HAYASHI, Shin-ichi 山口大学 Yamaguchi University 【キーワード】構成的グループ・エンカウンター、日本語教育能力検定試験、公開講座、 日本語教育教材『おいでませ山口』、大学の地域貢献 1. 山口大学の場合 山口大学では、日本語教育のための主専攻・副 専攻いずれの課程も正式には開設されてはいな い。ただし、人文学部の中に言語文化学科があり、 その中に日本語学・日本文学コース、言語情報学 コース、アジア言語学コースなどがあり、日本語 教育の主専攻あるいは副専攻相当の単位数を揃 えることは可能である。 日本語学・日本文学コースの場合には、専門科 目として、日本語学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、日本語学講 読、日本語学特殊講義、日本語学演習などの授業 科目が用意されている。 ちなみに日本語学特殊講義(林担当分)では、 構成的グループ・エンカウンター(Structured Group Encounter:以下 SGE)を教授法の一つと して位置付け、毎回模擬授業のようにエクササイ ズを展開している。日本語教師に限らず、国語科 教員志望者のための模擬授業(教育実習の予行演 習)の要素を持たせている。 2. 構成的グループ・エンカウンターと教育実習 SGE が、内容・時間・人数を構成するエクササ イズを実施することから、内容によっては就職活 動や教職を目指す大学生のコミュニケーション 能力の向上に有効であると考えられる。 SGE の実践を通して、まずは参加者が楽しみな がらグループ活動に慣れていき、人前での抵抗感 を軽減させ、教育現場に必要なコミュニケーショ ン能力を高められることが期待される。 エンカウンター(encounter)とは「出会い」 という意味であり、心と心のふれあいである。こ れを一対一で行なう場合とグループで行なう場 合がある。さらにグループ・エンカウンターには 非構成のエンカウンター・グループと SGE の2 通りある。①課題(エクササイズ)の内容、②グ ループの人数、③時間などの枠を定めて行うのが SGE である。SGE は 1970 年代後半から國分康 孝・國分久子らによって提唱・実践され始めた。 エクササイズを実施する前にそのねらい、大ま かな内容、やり方、ル-ル、留意点を説明するイ ンストラクション(instruction)が必要である。 またエクササイズ(exercise)とは、ねらいを達 成するために用意された課題や実習であり、体験 したエクササイズをふりかえり、感じたことや気

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づ いたこと 等を分 かち合 うのがシ ェアリ ング (sharing:「振り返り」とも言われる)である。 山本(2001)は、「エクササイズとシェアリン グは構成法の2 本柱といえる」と述べている。山 本の言う「構成法」とは SGE のことを指してい る。またグループのエンカウンターが促進される ように軌道修正したり、その場がうまく進行しな くなった時に、対応や言葉かけ等の応急措置をし たりすることを介入(intervention)といい、SGE を有意義に進める上で必要なものである。以上を まとめると SGE には、①インストラクション、 ②エクササイズ、③シェアリング、④介入の4 つ の柱が存在することとなる。 太田(2008)は「コミュニケーション活動に役 立つ構成的グループ・エンカウンターの実践」を 卒業論文にして、本人がリーダー役を務め、エク ササイズを実施し、結果を分析している。 深見(2010、2011)も「制限時間内の発表力向 上のためのエクササ イズ」をテーマとして、 大学生対象のSGE の 実践研究を行なって いる。(本人は在学当 時、日本語教師を目指 していたが、現在は、 大分県の私立高校の 国語教師を勤めてい る。)また、大学院レ ベルでは現職の国語教師の立場から守政(2011) が「参加者の振り返り記述をもとにした日本語授 業の質的研究」を発表している。 松尾(2011)は「構成的グループ・エンカウン ターの実践による自己表現力の向上について」報 告している。学習者の前に立つ日本語教師として は、自分を表現することに対して難しさや恥ずか しさを感じているようでは、いかに授業内容を準 備しても授業を効果的に展開する能力は身に付 かない。「自己開示」や「自己理解」「自己表現」 などは、日本語教師に限らず教職を目指す者にと っては必要な要素である。SGE のエクササイズが それらの要素を強化する役割を果たすので、教育 実習の基盤的な役割を果たすことができると思 われる。 3.日本語教育能力検定試験への動機付け 日本語教育の主専攻・副専攻いずれの課程も開 設されてはいないため、日本語教師志望者には日 本語教育能力検定試験の受験を勧めている。 2009 年度には 2 名合格者が出たが、授業外の グループ・レッスンが効を奏したと思われる。ま た、合格者2名のためには「外国人留学生のため の特別支援プログラム」の一環として、実際の留 学生を対象に「2月集中講座(全7回、21 時間)」 を日本語教育実習クラスとして設定し、12 名の留 学生が参加した。(詳細は、林2012 参照) 2010 年度は、3名合格者(うち2名は社会人) が出たが、それは「外国人留学生のための特別支 援プログラム」に「日本語教育能力検定試験直前 対策講座(全8 回、24 時間)」を組み込んだこと が大きな要素であった。同講座には、社会人を含 む 19 名が受講した。それに続く「日本語教師養 成講座(全12 回、36 時間)」には、16 名の受講 者があった。(詳細は、木村2012 参照) 前年度合格者と当該年度合格者のためには、 「日本語総復習のための特別クラス(全8回、24 時間)」を日本語教育実習クラスとして設定し、 6名の留学生が受講する中で実習が行なわれた。

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2009 年度の実習は、『留学生のためのここが大 切文章表現のルール』を使っての文章の書き方の 模擬授業であった。2010 年度は、『おいでませ山 口5』(詳細後述)を使って模擬授業が行なわれ た。 実習生の反省記録より:①判読する際はアクセ ントに注意しなければならない。また学習者に読 ませる時にも、アクセントは要注意である。②学 習者のレベル差が大きいため、どのような運営を すべきか今ひとつ掴みきれない。上級者でも学ぶ ことのある授業をすべきではあるが、一つひとつ の表現を掘り下げすぎると時間もかかるし、レベ ルの低い学習者がついて来られない可能性もあ る。③授業の途中で入ってきた学習者にどの程度 フォローを入れればいいかわからない。特にレベ ルの低い学習者は、何ページのどこ、と言ってす ぐにその内容に入れるのかが不安である。④レベ ルの高い学習者に説明を代行してもらうことも 取り入れていきたい。また、見学者にも随時協力 してもらう態勢を作った方がいい。⑤上級者に対 しては、教科書のトピック以外の解説を豊富にし た方がいい。教科書に出ている言葉となるべく関 連づけながら、探していきたい。(文責・作間大 樹) 2011 年度には、山口大学エクステンション・ センターの公開講座として日本語教育関連の4 講座が開講された。その4講座は以下の通りであ る。 *日本語教師養成講座(全5回、15 時間)40 名 受講(『おいでませ山口』1 の使い方) *日本語教育能力検定試験対策講座―基礎基本コ ース―(全8回、24 時間)34 名受講 *日本語教育能力検定試験対策講座―直前対策コ ース―(全8回、24 時間)29 名受講 *コミュニケーション能力養成講座(全4回、7.5 時間)28 名受講 3-1.2011 年度 日本語教育能力検定試験対策講 座―基礎基本コース― 呼び掛け文より:日本語教師志望者を対象に、 日本語教育の実践につながる基礎的な知識が身 についているかを測るために「日本語教育能力検 定試験」が実施されています。平成 23 年度から は、日本語教育の核を提示するものとして、出題 内容の改定が予定されています。新傾向の検定試 験を受験する人のための基礎基本の知識を身に つけるために出題範囲の内容を学ぶ講座です。 ・使用テキスト:アルク発行の『平成 23 年度日 本語教育能力検定試験 合格するための本』 ・開催日時:7月6日、13 日、20 日、27 日、8 月3日、10 日、17 日、24 日各水曜日 計 8 回 (13:30~16:40) ・開催場所:山口大学吉田キャンパス 人文学部 1階第2講義室 ・講師: 林伸一(人文学部・教授)南浦涼介(教 育学部・講師)吹屋葉子(人文学部・非常勤講 師、日本語クラブ山口代表)木村直美(外国人 留学生のための特別支援プログラム担当講師) 椙村知美(学校法人英数学館岡山校日本語科講 師) ・対象:外国人に日本語を教えることに関心のあ る方・受講料:7,800 円 ・講義内容:アルクの『平成 23 年度日本語教育 能力検定試験 合格するための本』の該当頁を 以下pp.で示す。 ①7月6日 林伸一 言語と心理 pp.90-101(区分3) ②7月13 日 木村直美 言語と社会 pp.78-89(区分2) ③7月20 日 吹屋葉子 言語一般 pp.126-149(区分5) ④7月27 日 南浦涼介 社会・文化・地域 pp.66-77(区分1)

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⑤8月3日 木村直美 聴解問題 pp.150-171(演習) ⑥8月10 日 椙村知美 言語と教育 pp.102-113(区分4) ⑦8月17 日 椙村知美 言語と教育 pp.114-125(区分4) ⑧8月24 日 木村直美 記述式問題 pp.172-197(演習・実力診断) 3-2. 基礎基本コースの講師・講座内容について の具体的な感想・意見等 ・日本語教育に必要とされる事項や内容について の概要を理解することが出来た。準備された教 材や熱心な御指導を頂き試験合格をサポート されようとする講師の方々の熱意が伝わる講 義でした。 ・各先生方、わかり易く楽しく指導していただき ありがとうございました。益々日本語教育に対 する興味が深まり学習意欲がわいてきました。 今後自分の努力に全てがかかっていると思い ます。 ・大変楽しく興味深く学ぶことができました。講 師の方が、数人おられるのは、それぞれの個性 が表れていて、変化があり楽しく聴講させて頂 きました。資格試験を受けるつもりがなく、言 語学に興味がありましたので母国語をしっか り見つめる良い機会となりました。今後は広く 「言語学」として長く学べる講座があればぜひ 参加したい。 ・試験にむけて、とてもいい動機づけができまし た。 ・全員専門職だなぁー、という印象です。講義内 容は重複している所も多々ありましたが、何度 も聞いていると、頭の中によく入り込むことを 実感しました。ありがとうございました。 3-3. 2011 年度日本語教育能力検定試験対策講座 ―直前対策コース― 上記の基礎基本コースに続ける形で、日本語教 師志望者を対象に検定試験を受験する人のため の問題演習を含む直前対策の講座を下記の要領 で実施した。 ・使用テキスト:ヒューマンアカデミー『日本語 教育能力検定試験・完全攻略ガイド・第 2 版』 (翔泳社) ・日時:2011 年8月 31 日~10 月 19 日 毎週水 曜日 計8回13:30~16:40 ・開催場所:山口大学吉田キャンパス 人文学部 1階第2講義室および2階第5演習室 ・講義内容:次の表の( )内にテキスト『日 本語教育能力検定試験・完全攻略ガイド』の該 当ページを示す。 ①第1回(8月31 日) 言語と心理 (pp.263-292) 担当:林 伸一 ②第2回(9月7日) 社会・文化・地域 (pp.327-381) 担当:南浦涼介 ③第3回(9月14 日) 音声・聴解1 (pp.384-395) 担当:木村直美 ④第4回(9月21 日) 音声・聴解2 (pp.396-422) 担当:木村直美 ⑤第5回(9月28 日) 文法体系1 (pp.57-81) 担当:木村直美 ⑥第6回(10 月5日) 文法体系2 (pp.82-114) 担当:木村直美 ⑦第7回(10 月 12 日) 試験問題演習1 担当:木村直美

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⑧第8回(10 月 19 日) 試験問題演習2 担当:木村直美 3-4. 直前対策コースの講師・講座内容について の感想・意見等 ・今年から初めて参加させて頂きましたが、日本 語教師という事がどういうものなのか、少しず つ理解できました。今まで勉強した事のない内 容もたくさんあり、先生方の御説明も大変わか り易く自分なりに理解を深められたと思いま す。 ・木村先生の「パワーポイント」を使ってのテキパ キとした教え方に引き込まれました。理解力、 記憶力が更に劣えてしまったので最後までビ クビクし通しでしたが、講義は、とても興味深 かったです。試験を受ける日が来ることは想像 できませんが、マイペースで続けさせて頂けれ ば嬉しいです。 ・非常に良かったです。内容が凝縮されていて、 大変ためになり、受講して良かったと思います。 ・脳を久々に動かした感じでドッと疲れました。 木村先生の熱のこもった講義に背中を押され て受験を決めました。合格実績に貢献できるよ うにと思いましたが届きそうにありません。 ・毎回熱心に教えて下さり、ありがとうございま した。久しぶりに脳が活性化された気がします。 大変充実した講座だったと思います。 ・中身の充実した講座でした。毎回の準備が大変 だったとお察し致します。日本語を考える上で、 たくさんのヒントをいただきました。 ・講師が大変御熱心で、教わる方も、つられて熱 心になってしまうほどである。内容も、3 コマ を飽きさせることなく、予習をよくされておら れるのがよく分かり、好感が持てました。 ・ありがとうございました。授業の内容について 行ききれてない部分はあったと思いますが、曲 がりなりにも最後まで出席することが出来ま した。物の考え方や、学習の仕方についてまた 他にもいろいろな事を教わったと思います。 *2011 年度も公開講座受講生より日本語教育能 力検定試験に4名の合格者を出すことができ たが、みな社会人で現役の学生の合格者がいな かったことが残念であり、今後の課題として残 る。 4.日本語教育教材『おいでませ山口』の開発 『おいでませ山口』は、1994 年より 17 年間、 15 団体からの助成を得て山口県内で発行してい る生活日本語のためのローカルテキストである。 山口県内6箇所のボランティア教室と日本語ボ ランティア養成講座テキストとして使用されて いる。 また、山口大学エクステンション・センターの 日本語教師養成講座でも3年間継続して、『おい でませ山口』を同養成講座テキストとして使用し ている。「日本語クラブ宇部」というボランティ ア・グループが同講座の運営を支えている。

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また「日本語ボランティア養成講座」としてボ ランティア日本語教室で教えられる教師を養成 するための講座が、16 年間(32 期)継続して行 なわれている。「日本語クラブ山口」というボラ ンティア・グループが山口市と共同で同講座を主 催している。 5.大学の地域貢献、国際貢献 『おいでませ山口』1~4の合本を『異文化交 流としての日本語教育』と題して山口大学人文学 部異文化交流研究施設が発行した。 また『おいでませ山口』5の制作を平成 21 年 度山口大学国際化推進事業の一環として、助成し ている。「日本語クラブ山口」と「日本語クラブ 宇部」の日本語教室も山口大学国際交流会館等で 毎週開かれている。留学生とその家族だけでなく 地域で生活している外国人も同教室に通ってき ている。 6.修了生、卒業生の進路 大学院修了生の吉川達氏(写真下)は、大学院 在学中に日本語教育能力検定試験に合格し、福岡 の日本語学校に非常勤講師として通い、修了後は 同校に常勤講師として勤めた。その後マレーシア のマラヤ大学で個人契約の日本語予備教育を担 当した。途中から日本の国際交流基金派遣専門家 となり、帰国後佐賀大学留学生センターの講師と して現在に至っている。(吉川、2008、2011 参照) その他、大学院修了者としては、中国の大学の 講師(中国人の元留学生)、日本人としては日本 の私立大学の特任教授、民間の日本語学校の講師、 民間の日本語養成機関の講師、山口大学の外国人 留学生のための特別支援プログラム講師、ボラン ティア講師などとして各方面で活躍している。 学部卒業生としては、日本国内の民間の日本語 学校、中国の大学、国内のボランティア・グルー プなどで活躍している。上の写真の中央は、中国 の海洋大学で日本語を教えて二年目の島田かお りさんである。経済的な条件は、厳しいが、はり きって日本語を教えている。島田さんは「日本語 学習者の誤用分析」(島田、2011)について卒業 論文を書き、在学中に日本語教育能力検定試験の 合格体験記も発表している(島田、2010)。 今後、国内だけでなく島田さんのように海外で 活躍する卒業生が出てくることを期待したい。 参考文献 太田陽子(2008)「コミュニケーション活動に役 立つ構成的グループ・エンカウンターの実践」 山口大学人文学部林研究室発行『エンカウンタ ー研究』第1号 pp.111-158 木村直美(2012)「日本語教師養成講座の成果と 問題点―日本語教育能力試験合格者の事例研究 を中心に―」山口大学人文学部国語国文学会『山 口国文』第35 号 pp.43-54

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島田かおり(2010)「平成21 年度日本語教育能力 検定試験合格体験記」山口大学日本語教育研究 会『山口大学日本語教育論集』第2号 pp.131- 132 島田かおり(2011)「日本語学習者の誤用分析― 中国語母語話者の事例研究」山口大学人文学部 国語国文学会『山口国文』第34 号 pp.96-106 林伸一(2012)「外国人留学生のための特別支援 プログラムについて―現状と今後の課題―」山 口大学人文学部国語国文学会『山口国文』第35 号pp.29-42 深見知南(2010)「大学生対象のための構成的グ ループ・エンカウンターの実践―時間制限内に おける発表力向上を目的として―」山口エンカ ウンター研究会発行『エンカウンター研究』第 4号pp.1-47 深見知南(2011)「制限時間内の発表力向上のた めプ・エンカウンターの実践研究」山口大学人 文学部国語国文学会『山口国文』第 34 号 pp. 42-56 松尾加奈子(2011)「構成的グループエンカウン ターの実践による自己表現力の向上について」 山口大学人文学部林研究室編『大学における日 本語授業の活性化―構成的グループ・エンカウ ンターの実践研究―』pp.43-88 守政昭浩(2011)「参加者の振り返り記述をもと にした日本語授業の質的研究―新聞記事をめぐ っての大学生の談話分析―」山口大学人文学部 国語国文学会『山口国文』第34 号 pp.25-40 山本銀次(2001)『エンカウンターによる“心の教 育”―ふれあいのエクササイズを創る』東海大学 出版会 吉川達(2008)「マレーシアから日本への架け橋 ―AAJ の学生に必要な日本語とは何か―」山口 大学人文学部国語国文学会『山口国文』第 31 号pp.116-121 吉川達(2011)「予備教育における日本語学習者 に求められる読解能力―マレーシアマラヤ大学 予備教育部の事例をもとに―」山口大学人文学 部国語国文学会『山口国文』第34 号 pp.84-94

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