• 検索結果がありません。

地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 研究活動の不正行為への対応に関する規程

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 研究活動の不正行為への対応に関する規程"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 研究活動の不正行為への対応に関する規程 (平成 29 年4月1日規程第 56 号) 第1章 総則 (趣旨) 第1条 この規程は、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(以下「法人」という。) における適正な研究活動の保持及び研究活動上の不正行為の防止並びに不正行為が生じた場合 における適正な対応等について必要な事項を定める。 (定義) 第2条 この規程において、次の各号に掲げる用語の定義は、当該各号に定めるところによる。 (1) 研究活動上の不正行為(以下「不正行為」という。)とは、故意又は研究者としてわきま えるべき基本的な注意義務を著しく怠ったことによる、捏造、改ざん又は盗用をいう。 (2) 捏造とは、存在しないデータ、研究結果等を作成することをいう。 (3) 改ざんとは、研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活動によって得 られた結果等を真正でないものに加工することをいう。 (4) 盗用とは、他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語 を当該研究者の了解若しくは適切な表示なく流用することをいう。 (5) 研究者等とは、法人において研究活動を行う者をいう。 (研究者等の責務) 第3条 研究者等は、不正行為を行つてはならず、また、他者による不正行為の防止に努めなけ ればならない。 2 研究者等は、研究者倫理及び研究活動に係る法令等に関する研修又は科目等を受講しなけれ ばならない。 3 研究者等は、研究業務の実施にあたって、各自研究の経過を研究記録(以下「ラボノート」 という。)に記載しなければならない。ラボノートの管理及び保管期間については、研究記録取 扱内規第6条及び第11条によるものとする。 4 各種計測データなどを記録した紙・電子記録媒体などは、論文など成果物の発表後原則5年 間は保存・管理し、開示の必要性及び相当性が認められる場合には、これを開示しなければな らない。 5 論文を共同で発表するときには、責任著者と共著者との間で責任の分担を確認しなければな らない。 第2章 研究活動の適正推進及び不正行為の防止への対応及び研究活動の適正な推進を確保する ための体制 (総括責任者) 第4条 法人における不正行為の防止等の取り組み(研究倫理教育の実施、研究データの保存・

(2)

開示の徹底、不正事案の調査等)に関しては、理事長が統括する。 (統括管理責任者) 第5条 この規程において「統括管理責任者」とは、コンプライアンス推進に関する規定による。 (研究倫理教育責任者) 第6条 研究倫理教育を適切に実施するために研究倫理教育責任者を置く。 2 研究倫理教育責任者は、事務局長をもって充てる。 3 研究倫理教育責任者は、理事長の統括の下、法人における研究倫理教育の実施各種啓発活動 に取り組むものとする。 (実施責任者) 第7条 不正行為の防止等の取り組みの実施責任者を置く。 2 実施責任者は、総務部長(以下「部長」という。)をもって充てる。 (監督責任者) 第8条 研究室における不正行為の防止等の取り組みを適切に実施するため、研究室長は、監督 下にある研究者等に対し必要な監督・指導等を行わなければならない。 (研究活動の適正な推進の確保のための是正措置) 第9条 理事長は、部長が実施する調査等によって、研究活動の適正な推進確保のための取組が 不十分であると認められる場合又は研究遂行上必要とされる手続、確認及び承認行為等の不備 などの理由により、研究活動の適正な推進が損なわれると認められる研究活動がある場合は、 研究者等に対して改善を命ずることができる。 2 前項に規定する改善命令がなされた場合において、当該改善命令に係る部長が講ずる措置に 対し、研究活動の適正な推進が損なわれるものと認められる研究活動に従事している研究者等 の対応が不十分であるときは、理事長は、当該研究者等に対し、当該研究活動の停止を命ずる ことができる。 3 第1項に規定する改善命令がなされた場合において、当該改善命令に係る部長の措置にもか かわらず、当該研究者等が当該措置に従わないなどの不誠実な対応等が認められるときは、理 事長は、当該研究者等の競争的資金等の応募資格をはく奪するとともに、継続中の研究活動の 停止を命ずることができる。 第3章 不正行為への対応 第1節 告発の受付 (告発の受付窓口) 第10条 法人に不正行為に関する告発窓口として法人内外に不正行為通報窓口(以下「通報窓 口」という。)を設置する。 2 通報窓口の取扱いは「内部通報等に関する規程」によるものとする。

(3)

(告発の相談) 第11条 法人に不正行為に関する相談窓口として法人内に相談窓口(「以下相談窓口」)を設置 する。 2 相談窓口の取扱いはコンプライアンス推進に関する規定による。 第2節 関係者の取扱い (守秘義務) 第12条 この規程に定める業務に携わるすべての者は、業務上知ることのできた秘密を他に漏 らしてはならない。法人の職員等でなくなった後も、同様とする。 2 理事長及びその他の関係者は、告発者、被告発者、告発内容、調査内容及び調査経過につい て、調査が完了し調査結果の公表に至るまで、告発者及び被告発者の意に反して外部に漏えい しないよう、これらの秘密の保持を徹底しなければならない。 3 理事長は、当該告発に係る事案が外部に漏えいした場合は、告発者及び被告発者の了解を得 ることにより、調査中にかかわらず、当該調査事案について公に説明することができる。ただ し、告発者又は被告発者の責に帰すべき事由により漏えいしたときは当該者の了承は不要とす る。 4 理事長及びその他の関係者は、告発者、被告発者、調査協力者又は関係者に連絡又は通知を するときは、告発者、被告発者、調査協力者及び関係者等の人権、名誉及びプライバシー等を 侵害することのないように配慮しなければならない。 (告発者の保護) 第13条 理事長は、告発をしたことを理由とする当該告発者の職場環境の悪化や差別待遇が起 きないようにするために、適切な措置を講じなければならない。 2 法人に所属するすべての者は、告発をしたことを理由として、当該告発者に対して不利益な 取扱いをしてはならない。 3 理事長は、悪意に基づく告発(被告発者を陥れるため又は被告発者の研究を妨害するため等、 専ら被告発者に何らかの不利益を与えること又は被告発者が所属する組織等に不利益を与える ことを目的とする告発をいう。以下同じ。)であることが判明しない限り、単に告発したことを 理由に当該告発者に対して解雇、配置換、懲戒処分、降格、減給その他不利益な措置等を行つ てはならない。 (被告発者の保護) 第14条 法人に所属するすべての者は、相当な理由なしに、単に告発がなされたことのみをも って、当該被告発者に対して不利益な取扱いをしてはならない。 2 理事長は、相当な理由なしに、単に告発がなされたことのみをもって、当該被告発者に対す る、研究活動の全面的な禁止、解雇、配置換、懲戒処分、降格その他不利益な措置等を行って はならない。 (悪意に基づく告発) 第15条 何人も、悪意に基づく告発を行ってはならない。

(4)

2 理事長は、悪意に基づく告発であったことが判明した場合は、当該告発者の氏名の公表、懲 戒処分、刑事告発その他必要な措置を講じることができる。 3 理事長は、前項の措置を課したときは、該当する研究費等の配分機関(以下「資金配分機関」 という。)及び関係省庁に対して、その措置の内容等を通知する。 第3節 事案の調査 (予備調査の方法) 第16条 予備調査の取扱いは「内部通報等に関する規程」によるものとする。 (本調査の決定) 第17条 理事長は、本調査を実施することを決定したときは、第18条に規定する調査委員会 に調査させるものとする。 (調査委員会の設置) 第18条 部長は、理事長からの指示により当該告発事案に関する本調査を実施するため、研究 活動不正調査委員会(以下、「調査委員会」という。)を設置する。 2 調査委員会は、委員長 1 人、副委員長 1 人及び委員若干人によって構成する。 3 調査委員会の委員の過半数は、法人に属さない外部有職者でなければならない。 4 調査委員会の委員は、当該告発事案に利害を有しない者でなければならない。 5 調査委員会は、次の委員をもって組織する。 (1) 研究業務を総括する理事 (2) 当該研究分野に係る研究者 (3) その他理事長が必要と認めた者 6 調査委員会に委員長を置き、研究業務を総括する理事をもって充てる。 7 委員長は、調査委員会の業務を総括する。 8 調査委員会に副委員長を置き、委員長が指名する。 9 副委員長は、委員長を補佐し、委員長が欠けたとき又は委員長に事故があるときは、その職 務を行う。 (本調査の通知) 第19条 理事長は、調査委員会を設置したときは、調査委員会委員の氏名及び所属を告発者及 び被告発者に通知する。 2 前項の通知を受けた告発者又は被告発者は、当該通知を受けた日から起算して7日以内に書 面により、理事長に対して調査委員会委員に関する異議を申し立てることができる。 3 理事長は、前項の異議申立てがあった場合は、当該異議申立ての内容を審査し、その内容が 妥当であると判断したときは、当該異議申立てに係る調査委員会委員を交代させるとともにそ の旨を告発者及び被告発者に通知する。 (本調査の実施) 第20条 調査委員会は、本調査の実施の決定があった日から起算して 30 日以内に本調査を開始

(5)

するものとする。 2 調査委員会は、告発者及び被告発者に対し、速やかに本調査を行うことを通知し、調査への 協力を求めるものとする。この場合において、被告発者が法人以外に所属しているときは、当 該所属機関に通知する。また、当該事案に係る研究に対する資金を配分した機関にも本調査を 行う旨を報告する。 3 調査委員会は、本調査の対象者に対し、告発において指摘された当該研究に係る論文、ラボ ノート、生データその他資料の提出を求め、当該資料の精査及び関係者のヒアリング等の方法 により本調査を行うものとする。 4 調査委員会は、被告発者による弁明の機会を設けなければならない。 5 調査委員会は、被告発者に対し、再実験等の方法によって再現性を示すことを求めることが できる。また、被告発者から再実験等の申出があり、調査委員会がその必要性を認める場合は、 それに要する期間及び機会並びに機器の使用等を保障するものとする。 6 告発者、被告発者及びその他当該告発者に係る事案に関係する者は、調査が円滑に実施でき るよう積極的に協力し、真実を忠実に述べるなど、調査委員会の本調査に誠実に協力しなけれ ばならない。 (本調査の対象) 第21条 本調査の対象は、告発された事案に係る研究活動のほか、調査委員会の判断により、 本調査に関連した被告発者の他の研究を含めることができる。 (証拠の保全) 第22条 調査委員会は、本調査を実施するに当たって、告発された事業に係る研究活動に関し て、証拠となる資料及びその他関係書類を保全する措置をとるものとする。 2 告発された事案に係る研究活動が行われた研究機関が法人以外であるときは、調査委員会は、 告発された事案に係る研究活動に関して、証拠となる資料及びその他関係書類を保全する措置 をとるよう、当該研究機関に依頼するものとする。 3 調査委員会は、前2項の措置に必要な場合を除き、被告発者の研究活動を制限しではならな い。 (本調査の中間報告) 第23条 理事長は、本調査の終了前であっても、告発された事案に係る研究活動の予算の配分 又は措置をした配分機関等の求めに応じ、本調査の中間報告を当該資金配分機関等に提出する ものとする。 2 前項の求めがあったときは、調査委員会は、中間報告書を取りまとめ、理事長に提出しなけ ればならない。 (調査における研究又は技術上の情報の保護) 第24条 調査委員会は、本調査に当たっては、調査対象における公表前のデータ、論文等の研 究又は技術上秘密とすべき情報が、調査の遂行上必要な範囲外に漏えいすることのないよう、 十分配慮するものとする。

(6)

(不正行為の疑惑への説明責任) 第25条 調査委員会の本調査において、被告発者が告発された事案に係る研究活動に関する疑 惑を晴らそうとする場合には、自己の責任において当該研究活動が科学的に適正な方法及び手 続にのっとって行われたこと、並びに論文等についても適切な表現で書かれたものであること を、科学的根拠を示して説明しなければならない。 2 前項の場合において、再実験等を必要とするときは、第20条第5項の定める保障を与えな ければならない。 第4節 不正行為等の認定 (認定の手続) 第26条 調査委員会は、本調査を開始した日から起算し、原則として 150 日以内に調査した内 容をまとめ、不正行為が行われたか否か、不正行為と認定した場合はその内容及び悪質性、不 正行為に関与した者とその関与の度合、不正行為と認定された研究に係る論文等の各著者の当 該論文等及び当該研究における役割、その他必要な事項を認定する。 2 前項に掲げる期間につき、150 日以内に認定を行うことができない合理的な理由がある場合 は、その理由及び認定の予定日を付して理事長に申し出て、その承認を得るものとする。 3 調査委員会は、不正行為が行われなかったと認定される場合において、調査を通じて告発が 悪意に基づくものであると判断したときは、併せて、その旨の認定を行うものとする。 4 前項の認定を行うに当たっては、告発者に弁明の機会を与えなければならない。 5 調査委員会は、第 1 項及び第 3 項に定める認定が終了したときは、速やかに理事長に報告し なければならない。 (認定の方法) 第27条 調査委員会は、告発者から説明を受けるとともに、調査によって得られた物的・科学 的証拠、証言、被告発者の自認等の諸証拠を総合的に判断して、不正行為か否かの認定を行う ものとする。 2 調査委員会は、被告発者による自認を唯一の証拠として不正行為を認定することはできない。 3 調査委員会は、被告発者の説明及びその他の証拠によって、不正行為であるとの疑いを覆す ことができないときは、不正行為と認定することができる。また、保存義務期間の範囲に属す る生データやラボノート、実験試料・試薬及び関係書類等の不存在等、本来存在するべき基本 的な要素の不足により、被告発者が不正行為であるとの疑いを覆すに足る証拠を示せないとき も同様とする。 4 被告発者が善良な管理者の注意義務を履行していたにもかかわらず、その責めによらない事 由により、前項後段に規定する、生データやラボノート、実験試料・試薬及び関係書類等の本 来存在するべき基本的要素の不足が生じたものと認められるときは、当該基本的要素が不足す ることをもって直ちに不正行為と認定することはできない。また、当該基本的要素の不足理由 が保存義務期間(論文発表後 5 年間を原則とする。)を超えることによるものである場合も同様 とする。

(7)

(調査結果の通知及び報告) 第28条 理事長は、速やかに、調査委員会の調査結果(認定を含む)を告発者、被告発者及び被 告発者のほかに不正行為に関与したと認定された者に通知するものとする。この場合において、 被告発者等が法人以外の機関に所属している場合は、当該所属機関にも当該調査結果(認定を含 む。)を通知する。 2 理事長は、前項の通知に加え、当該事案に係る資金配分機関及び関係省庁にも調査結果を報 告するものとする。 3 理事長は、悪意に基づく告発との認定があった場合、告発者が法人以外の機関に所属してい るときは、当該所属機関にも通知するものとする。 (不服申立て) 第29条 不正行為が行われたものと認定された被告発者は、調査結果(認定を含む。)の通知を 受けた日から起算して 14 日以内に調査委員会に対して不服申立てをすることができる。 2 告発が悪意に基づくものと認定された告発者(被告発者の不服申立ての審議の段階で悪意に 基づく告発と認定された者を含む。)は、その認定について、前項の例により、不服申立てをす ることができる。 3 不服申立ての審査は、調査委員会が行う。理事長は、新たに専門性を要する判断が必要とな る場合は、調査委員会委員の交代若しくは追加、又は調査委員会に代えて他の者に審査をさせ るものとする。ただし、調査委員会の構成の変更等を行う相当の理由がないと認めるときは、 この限りでない。 4 前項に定める新たな調査委員会委員は、第18条第2項、第3項及び第4項に準じて指名す る。 5 調査委員会は、当該事案の再調査を行うまでもなく、不服申立てを却下すべきものと決定し た場合には、速やかに理事長に報告する。理事長は、不服申立人に対し、その決定を通知する ものとする。 6 調査委員会は、不服申立てに対して、趣旨、理由等を勘案し、再調査を行う旨を決定した場 合には、速やかに理事長に報告する。理事長は、不服申立人に対し、その決定を通知するもの とする。 7 理事長は、被告発者から不服申立てがあったときは告発者に対して通知し、告発者から不服 申立てがあったときは告発者が法人以外の機関に所属しているときは、当該所属機関及び被告 発者に対して通知するものとする。また、その事案に係る資金配分機関及び関係省庁に対し不 服申立てがあったことを報告する。不服申立ての却下又は再調査開始の決定をしたときも同様 とする。 (再調査) 第30条 前条に基づく不服申立てについて再調査を実施する決定をした場合には、調査委員会 は、不服申立人に対し、先の調査結果を覆すに足るものと不服申立人が思料する資料の提出を 求め、その他当該事案の速やかな解決に向けて、再調査に協力することを求めるものとする。 2 前項に定める不服申立人からの協力が得られない場合には、調査委員会は、再調査を行うこ となく手続の打切りを決定することができる。その場合には、調査委員会は、速やかに理事長

(8)

に報告する。理事長は、不服申立人に対し、その決定を通知するものとする。 3 調査委員会は、再調査を開始した場合は、その開始の日から起算して 50 日以内に先の調査結 果を覆すか否かを決定し、その結果を理事長に報告するものとする。ただし 5O 日以内に調査結 果を覆すか否かの決定ができない合理的な理由がある場合は、その理由及び決定予定日を付し て理事長に申し出て、その承認を得るものとする。 4 理事長は、第2項又は第3項の報告に基づき、速やかに、再調査の結果を告発者、被告発者 及び被告発者以外で不正行為に関与したと認定された者に通知するものとする。告発者及び被 告発者等が法人以外の機関に所属している場合は、その所属機関にも通知する。また、当該事 案に係る資金配分機関及び関係省庁に報告する。 (調査結果の公表) 第31条 理事長は、調査委員会において不正行為が行われたとの認定がなされた場合には、速 やかに、調査結果を公表するものとする。 2 理事長は、調査委員会において不正行為が行われなかったと認定したときは、原則として調 査結果を公表しない。 3 理事長は、悪意に基づく告発が行われたとの認定がなされた場合には、調査結果を公表する ものとする。 第5節 措置及び処分 (調査中における一時的措置) 第32条 理事長は、本調査を行うことを決定したときから調査委員会の調査結果の報告を受け るまでの間、被告発者が告発を受けた研究費の一時的な支出停止等の必要な措置を講ずること ができる。 2 理事長は、資金配分機関から、被告発者の該当する研究費の支出停止等を命じられた場合に は、それに応じた措置を講じるものとする。 (研究費の使用中止) 第33条 理事長は、不正行為に関与したと認定された者、不正行為が認定された論文等の内容 に責任を負う者として認定された者及び研究費の全部又は一部について使用上の責任を負う者 として認定された者(以下「被認定者」という。)に対して、速やかに当該研究に係る研究費の 使用中止を命ずるものとする。 (論文等の取下げ等の勧告) 第34条 理事長は、被認定者に対して、不正行為と認定された論文等の取下げ、訂正又はその 他の措置を勧告するものとする。 2 被認定者は、前項の勧告を受けた日から起算して 14 日以内に勧告に応ずるか否かの意思表示 を理事長に行わなければならない。 3 理事長は、被認定者が第1項の勧告に応じない場合は、その事実を公表するものとする。 (措置の解除等)

(9)

第35条 理事長は、不正行為が行われなかったものと認定された場合は、本調査に際して実施 した研究費の支出停止を解除するものとする。また、証拠保全の措置については、不服申立て がないまま申立期聞が経過した後又は不服申立ての審査結果が確定した後、速やかに解除する。 2 理事長は、不正行為が行われなかったと認定された者の名誉を回復する措置及び不利益が生 じないための措置を講じるものとする。 (処分等) 第36条 理事長は、本調査の結果、不正行為が行われたものと認定された場合は、当該不正行 為に関与した者に対して、法令、就業規則その他関係諸規程に従って、処分を課すものとする。 2 理事長は、告発が悪意に基づくものと認定された場合であって、告発者が法人職員のときは 就業規則その他関係諸規程に従って、処分等の適切な措置を講ずる。 3 理事長は、前項の処分が課されたときは、該当する資金配分機関及び関係省庁に対して、そ の処分の内容等を通知する。 (是正措置等) 第37条 理事長は、本調査の結果、不正行為が行われたものと認定された場合には、速やかに 是正措置、再発防止措置その他必要な環境整備措置(以下「是正措置等」という。)をとるもの とする。 2 理事長は、前項に基づいてとった是正措置等の内容を該当する資金配分機関並びに文部科学 省及びその他の関係省庁に対して報告するものとする。 (事務) 第38条 予備審査及び調査委員会に関する事務は、関係各部の協力を得て総務部において処理 する。 (雑則) 第39条 この規程に定めるもののほか、適正な研究活動の保持及び不正行為の防止並びに研究 活動の不正行為への対応等に関し必要な事項は別に定める。 附 則 この規程は、平成29年4月1日から施行する。

参照

関連したドキュメント

(2)工場等廃止時の調査  ア  調査報告期限  イ  調査義務者  ウ  調査対象地  エ  汚染状況調査の方法  オ 

(ア) 上記(50)(ア)の意見に対し、 UNID からの意見の表明において、 Super Fine Powder は、. 一般の

告—欧米豪の法制度と対比においてー』 , 知的財産の適切な保護に関する調査研究 ,2008,II-1 頁による。.. え ,

「沿岸域の総合的管理」の進め方については、様々な考え方がありますが、海洋政策研究

GM 確認する 承認する オ.成立性の確認訓練の結果を記録し,所長及び原子炉主任技術者に報告すること

証拠として提出された UNID Jiangsu Chemical の組織図 255

63  EP及びCI反論書 2. (2) (a) . 64  EP及びCI反論書 2. (2)

第 3 章  輸出入通関手続に関する利用者アンケート調査結果 現在、通常の申告で問題がない。