• 検索結果がありません。

アブラキサン注射用 100 mg

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "アブラキサン注射用 100 mg"

Copied!
35
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

イーフェンバッカル錠 50

μg,同 100 μg,

同 200

μg,同 400 μg,同 600 μg,同 800 μg

第 2 部(モジュール 2):CTD の概要(サマリー)

2.6 非臨床試験の概要文及び概要表

2.6.6 毒性試験の概要文

2.6.7 毒性試験概要表

帝國製薬株式会社

(2)

目次

2.6.6

毒性試験の概要文 ... 1

2.6.6.1

まとめ ... 1

2.6.6.2

単回投与毒性試験 ... 4

2.6.6.3

反復投与毒性試験 ... 4

2.6.6.4

遺伝毒性試験 ... 6

2.6.6.5

がん原性試験 ... 7

2.6.6.6

生殖発生毒性試験 ... 7

2.6.6.7

局所刺激性試験 ... 8

2.6.6.8

その他の毒性試験 ... 9

2.6.6.9

考察及び結論 ... 14

2.6.6.10

図表 ... 15

2.6.6.11

参考文献... 16

2.6.7

毒性試験概要表 ... 17

(3)

略号一覧表

略号(用語) 内 容 (定義)

API

Active Pharmaceutical Ingredient

原薬.医薬品の製造に使用することを目的とする物質又は物質の混合物で,医 薬品の製造に使用された時に医薬品の有効成分となるもの.

AST aspartate aminotransferase アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ,GOT AUC area under the concentration-time curve 血中濃度-時間曲線下面積又は血漿中濃度

-時間曲線下面積

AUC0-12 薬物投与(0 時間)から 12 時間までの AUC AUC0-t 薬物投与(0 時間)から最終測定時点までの AUC AUC0-∞ 薬物投与(0 時間)から無限大時間までの AUC

BA bioavailability バイオアベイラビリティ(生物学的利用率) Cmax maximum concentration 最高血中濃度又は最高血漿中濃度

GLP Good Laboratory Practice 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 HPBL human peripheral blood lymphocyte ヒト末梢血リンパ球

in vitro 生体外の in vivo 生体内の im intramuscular 筋肉内投与 ip intraperitoneal 腹腔内投与 iv intravenous 静脈内投与 LD50 50% lethal dose 50%致死量

mean±SD mean ± standard deviation 平均±標準偏差

MNPCE micronucleated polychromatic erythrocyte 小核を有する多染性赤血球 NOAEL no-observed-adverse-effect level 無毒性量

NZW New Zealand White ニュージーランドホワイト(ウサギ) OVF フェンタニルクエン酸塩含有口腔粘膜吸収剤(本剤)

(米国における治験薬コード名:OraVescent®

Fentanyl Citrate) PCE polychromatic erythrocytes 多染性赤血球

po per os 経口投与

SBA summary basis of approval 新医薬品承認審査概要 sc subcutaneous 皮下投与

t1/2 elimination half life 消失半減期又は半減期 TK thymidine kinase チミジンキナーゼ

tmax time to maximum concentration Cmax到達時間

N O CH3 N HO2C CO2H HO CO2H Molecular formula: C28H36N2O8 Molecular weight: 528.6

(4)

2.6.6

毒性試験の概要文

2.6.6.1

まとめ

OVF の有効成分であるフェンタニルクエン酸塩の毒性概要を以下に記す.OVF は口腔粘膜投 与の「新剤形製剤」であり,口腔粘膜吸収後の薬物動態は静脈内投与のデータで評価でき,一部 消化管吸収された後の薬物動態は経口投与のデータで評価できるものと考える.フェンタニルに ついては欧米で長年にわたり様々な剤形や投与経路にて使用され,本邦でも 40 年の臨床使用経験 があり,十分な毒性が明らかにされている.また,本剤をヒトで口腔粘膜投与した場合の曝露に 関して,最高臨床用量 800 μg 適用時の最高血中濃度(Cmax)及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC) はそれぞれフェンタニルクエン酸塩の注射用製剤の静脈内投与及びフェンタニルの経皮製剤の経 皮投与時より低値であることを示すデータが得られており,既に承認されているフェンタニル製 剤の情報が本剤投与時の評価に役立つと考えられる(表 2.6.6-1).更に,動物実験における口腔 内バッカル部位への投与法は難しく,特に反復投与では実験手技及び毒性評価に困難さを伴う. これらの理由に基づき,毒性試験の評価においては,代替投与経路を用いた公知の研究報告(非 GLP)を中心に,異なる投与経路による毒性の比較試験(口腔粘膜投与/経口投与/皮下投与, いずれも単回投与),遺伝毒性試験及び不純物の毒性試験を GLP で追加実施し,それらの結果を 総合的に評価した.また,本剤が口腔粘膜投与の新剤形製剤であることから投与局所での刺激性 検討は特に重要であると位置づけ,口腔内の局所刺激性試験(GLP)のみ反復投与を適用した試 験を行い評価に加えた. 表 2.6.6-1 ヒトにおけるフェンタニル曝露量(単回投与)の比較 経路 投与量 Ct あるいは Cmax (ng/mL) AUC0-tあるいは AUC0-∞ (ng・min/mL) t1/2 (min) 備考 口腔内 800 μg (n=22) 2.34 626 〔10.441 ng・hr/mL〕 629 〔10.487 hr〕 5.3.3.1.1 試験番号 1054 800 μg (n=20 又は 21) 2.99 (n=21) 1047 〔17.4448 ng・hr/mL〕 (n=20) 604 〔10.06 hr〕 (n=20) 5.3.3.1.2 試験番号 099-19 静脈内 60 μg/kg (n=5) 102.4 (t=1 min) 記載なし 423 Bovill 1) 100 μg (n=5) 2.8 95 〔950 ng・min/mL・mg-dose〕 164 Mather 2) 200 μg (n=8) 5.7 265.2 〔1326 ng・min/mL・mg-dose〕 234 Mather 2) 300 μg (n=4) 7.2 382.8 〔1276 ng・min/mL・mg-dose〕 214 Mather 2) 経皮 2.5 mg (n=4) 0.83 3483 〔58.05 ng・hr/mL〕 (t=72hr) 2076 〔34.6 hr〕 水口 3) 5 mg (n=3) 1.03 4437 〔73.95 ng・hr/mL〕 (t=72hr) 4020 〔67.0 hr〕 水口 3) 7.5 mg (n=3) 0.98 3715.2 〔61.92 ng・hr/mL〕 (t=72hr) 1074 〔17.9 hr〕 水口 3) フェンタニルの重要な毒性としては,モルヒネと同様に中枢神経系,呼吸器系及び心血管系機 能における影響が認められている.また,フェンタニルの生殖発生毒性については,ラットで胚 吸収の増加や死産の増加などが報告されているが,催奇形性は認められなかった.遺伝毒性試験 は標準的な GLP 試験を実施し,その結果,突然変異誘発能と染色体異常誘発能のいずれも認めら れなかった.なお,がん原性試験は実施されていない.本剤を誤って嚥下した時の毒性を評価す

(5)

るため OVF の経口投与を実施したが,毒性発現はみられなかった.また,OVF は頬粘膜に対し て刺激性を示したが,回復性が認められた.OVF の不純物については,遺伝毒性のリスクは認め られなかった. 単回投与毒性: マウスで発現するフェンタニルの毒性はモルヒネと共通しており,自発運動の亢進,旋回,接 触刺激に対する反応性亢進,挙尾,筋緊張亢進,散瞳,呼吸抑制及び痙攣であった.単回投与で みられた動物の死亡は,その死亡率用量反応曲線が二相性を示し,低用量での死因は呼吸抑制に 起因すると考えられた.マウスにおける 50%致死量(LD50)値は皮下投与,静脈内投与及び経口 投与でそれぞれ 62(クエン酸塩),11.2(クエン酸塩)及び 120 mg/kg であった. ラットでは静脈内投与又は皮下投与により,音に対する反応性の低下,硬直,虚脱,呼吸抑制 及びチアノーゼが観察され,LD50値は皮下投与,静脈内投与及び経口投与でそれぞれ 9.5~12,2.3 ~6 及び 18 mg/kg であった. イヌでの LD50値は皮下投与,静脈内投与及び筋肉内投与でそれぞれ 1.2,14.9 及び 30~40 mg/kg であった. 反復投与毒性: ラットを用いた反復投与毒性試験として,フェンタニルの 14 日間反復経口投与試験,30 日間 反復筋肉内投与試験及び 30 日間反復静脈内投与試験が実施されている.14 日間反復経口投与試 験では,10 mg/kg/day 以上の用量で死亡がみられ,20 mg/kg/day 以上の用量では体重減少,40 及 び 160 mg/kg/day の生存例で血尿及び下痢が認められた.30 日間反復筋肉内投与試験では,0.1 及 び 0.4 mg/kg/day ともに死亡例がみられ,それぞれに体重の増加抑制及び体重減少が認められたが, 投与に関連した剖検所見及び病理組織学的変化は認められなかった.30 日間反復静脈内投与試験 では,0.02 mg/kg/day 以上の用量で死亡が認められたが,生存例の剖検所見に異常は認められな かった.ラットにおける無毒性量(NOAEL)は 14 日間反復経口投与,30 日間反復筋肉内投与及 び 30 日間反復静脈内投与でそれぞれ 5 mg/kg/day,0.1 mg/kg/day 未満及び 0.01 mg/kg/day であった.

ウサギでは 28 日間反復経皮投与(0.7 mg/kg/day)及び 90 日間反復経皮投与試験(0.66 mg/kg/day) においてフェンタニル投与に関連した影響は認められず,NOAEL はそれぞれ 0.7 及び 0.66 mg/kg/day であった. イヌを用いた反復投与毒性試験として,フェンタニルの 30 日間反復筋肉内投与試験及び 30 日 間反復静脈内投与試験が実施されている.30 日間反復筋肉内投与試験(0.1 及び 0.4 mg/kg/day) では体重の増加抑制又は体重減少がみられ,ヘモグロビン濃度の軽度増加,白血球数の低値が認 められた.30 日間反復静脈内投与試験(0.1,0.3 及び 1.0 mg/kg/day)では,鎮静及び用量依存的 な痙攣に加え,脾臓及び性線の重量減少が確認され,1.0 mg/kg/day で体重減少及び軽度の胆汁うっ 滞が観察された.イヌにおける NOAEL は 30 日間反復筋肉内投与及び 30 日間反復静脈内投与と もに 0.1 mg/kg/day 未満であった. 遺伝毒性及びがん原性: 遺伝毒性試験として,細菌を用いた復帰突然変異試験,哺乳類細胞を用いた遺伝子突然変異試 験(マウスリンフォーマ TK 試験)及びマウスを用いた小核試験を実施したところ,いずれも陰 性結果が得られた.がん原性の有無は不明であるが,遺伝毒性試験結果が陰性で,反復投与によ

(6)

る前がん病変もなく,更に,がん原性が疑われる構造活性相関もみられないため,本剤のがん原 性リスクは低く,本剤の対象患者やその適用形態を考慮してがん原性試験は実施しなかった. 生殖発生毒性: ラットを用いた生殖発生毒性試験として,雌性ラットに交配前 2 週間から妊娠期間まで皮下持 続投与した試験(10,100 及び 500 µg/kg/day),妊娠 6~18 日目に静脈内投与した試験(0.01 及 び 0.03 mg/kg/day)及び雌性ラット 3 世代に妊娠 21 日目まで皮下投与した試験(0.16~12.5 mg/kg/day)が実施されている.交配前・妊娠期間中の皮下持続投与試験では 500 µg/kg/day で母動 物に死亡がみられたが,受胎能や胚・胎児発生に影響はなかった.妊娠 6~18 日目における静脈 内投与試験では 0.03 mg/kg/day 群で吸収胚数及び出生児死亡率の増加がみられたが,催奇形性は 認められなかった.雌性ラット 3 世代に妊娠 21 日目まで投与した試験では死産児数が増加したが, 催奇形性の誘発はなかった.ラットにおける NOAEL は交配前・妊娠期間中の皮下持続投与試験 では雌親動物で 100 µg/kg/day,受胎能及び胚・胎児発生に対しては 500 µg/kg/day であり,妊娠 6 ~18 日目の静脈内投与試験では胚・胎児発生に対して 0.01 mg/kg/day であった. フェンタニルに催奇形性がないことは,マウス及びラットを用いたその他の文献においても報 告されている. 局所刺激性: OVF の局所刺激性試験としてウサギを用いた口腔粘膜投与試験を実施したところ,OVF 及び プラセボの反復投与(90 分間隔,5 回)で軽度~中等度の刺激性が認められたが,明らかな回復 性が確認され,同一部位への頻回投与を避けることにより,患者へのリスクを最小化できるもの と考えられた. その他の毒性: 本剤に含まれる 3 種類の不純物,フェンタニル不純物 A****************, フェンタニル不純物 B********************及びフェンタニル不純物 C* について,復帰突然変異試験及びヒト末梢血 リンパ球(HPBL)を用いた in vitro 染色体異常試験を実施した.その結果,単離された 3 種類の 不純物はいずれも復帰突然変異能及び染色体異常誘発能ともに陰性であった. 異なる投与経路による毒性の比較を目的に,雄性イヌを用いて口腔粘膜投与(舌下への OVF 100 及び800 μg/body の静置),経口投与(OVF 800 μg/body の嚥下)及び皮下投与(フェンタニ ルクエン酸塩 0.05 mg/kg 投与)による単回投与比較試験を実施した.口腔粘膜投与での吸収は速 やかで800 μg/body 投与で歩行異常と自発運動の減少が観察された.一方,経口投与での曝露量は 口腔粘膜投与に比べて顕著に低く,毒性発現はみられなかった.フェンタニルクエン酸塩 0.05 mg/kg 皮下投与での曝露量は OVF 800 μg/body 口腔粘膜投与時の約 2 倍であり,粘液便の他に, 歩行異常と自発運動の減少がみられたが,それらの症状は OVF 800 μg/body 口腔粘膜投与より長 時間持続した.以上から,OVF の嚥下による毒性発現はなく,また,フェンタニルクエン酸塩の 皮下投与時の曝露量は口腔粘膜投与より高く,口腔粘膜投与の毒性評価を皮下投与等の代替投与 経路による毒性試験成績を用いて評価する妥当性が確認された. *新薬情報提供時に置き換え

(7)

2.6.6.2

単回投与毒性試験

様々な動物種及び投与経路を用いて評価したフェンタニルの単回投与毒性試験に関する文献 情報の要約を表 2.6.6-2 に示す. 表 2.6.6-2 フェンタニルの単回投与毒性試験に関する文献情報の要約 動物種 投与経路 LD50値(mg/kg) 参考文献 Mouse sc iv po 62* 11.2* 120

Gardocki and Yelnosky 4) Gardocki and Yelnosky 4) SBA 5) Rat sc sc iv iv iv po 12 9.5 6 3.1 2.3 18 Knoll et al 6) SBA 5) Knoll et al 6) Janssen 7) SBA 5) Knoll et al 6) Dog sc iv im 1.2 14.9 30-40 SBA 5) SBA 5) SBA 5) *フェンタニルクエン酸塩としての用量 マウスで発現するフェンタニルの毒性はモルヒネと共通しており,自発運動の亢進,旋回,接 触刺激に対する反応性亢進,挙尾,筋緊張亢進,呼吸抑制及び痙攣であった.更に,マウスにフェ ンタニルクエン酸塩の 1~300 mg/kg を皮下投与した時の死亡率用量反応曲線は二相性を示し,3 及び 4 mg/kg 投与時の死亡率は,それぞれ 40%と 20%であったが,5 及び 8 mg/kg では死亡はみら れなかった.10 mg/kg 以上では,用量に依存して死亡率の上昇が認められ,300 mg/kg では死亡率 100%に達した.死亡率用量反応曲線が二相性を示した機序は明らかではないが,単回静脈内投与 でも同様の現象が観察されており,3 及び 4 mg/kg での死亡は呼吸抑制に起因するものと考えられ た4) フェンタニルの経皮吸収剤である DURAGESIC®における米国 NDA 申請時の新医薬品承認審査 概要(SBA)5)によると,フェンタニルを静脈内投与又は皮下投与したマウスには,まず行動抑制 が認められ,続いて運動性の亢進,旋回,挙尾,散瞳,呼吸抑制及び痙攣が認められた.毒性の 発現は,速やかであり(投与後 1~2 分),死亡例ではいずれも 24 時間以内に死亡した. Knoll ら6)によると,フェンタニルをラットに皮下投与,静脈内投与及び経口投与した際の LD50 値は,それぞれ 12,6 及び 18 mg/kg であり,Janssen 7)によれば,フェンタニルをラットに静脈内 投与した際の LD50値は 3.1 mg/kg であった. SBA 5)によると,ラットでは静脈内投与又は皮下投与により,音に対する反応性の低下,硬直, 虚脱,呼吸抑制及びチアノーゼが観察された. イヌでの LD50値は SBA 5)において皮下投与,静脈内投与及び筋肉内投与でそれぞれ 1.2,14.9 及び 30~40 mg/kg であった.

2.6.6.3

反復投与毒性試験

ラット,ウサギ及びイヌにおけるフェンタニルの反復投与試験が実施されている5) ラットの 14 日間反復経口投与試験では,5~320 mg/kg/day のフェンタニルを混餌投与した. 10 mg/kg/day 以上の用量で死亡がみられた.20 mg/kg/day 以上の用量では体重減少が認められ,40

(8)

及び 160 mg/kg/day の生存例では,投与 1 週目に口周囲と下腹部の被毛汚染,血尿及び下痢が認め られた.ラットにおける 14 日間反復経口投与時の NOAEL は 5 mg/kg/day であった.

ラットの 30 日間反復筋肉内投与試験では,フェンタニル 0.1 及び 0.4 mg/kg/day を投与したと ころ,0.1 mg/kg/day の 30 例中 4 例及び 0.4mg/kg/day の 30 例中 8 例が死亡した.0.1 mg/kg/day で は体重の増加抑制,0.4 mg/kg/day では体重減少が認められた.対照群を含めた投与部位の出血を 除き,剖検及び病理組織学的検査における投与に関連した影響は認められなかった.ラットにお ける 30 日間反復筋肉内投与時の NOAEL は 0.1 mg/kg/day 未満であった. ラットの 30 日間反復静脈内投与試験(0.01~0.1 mg/kg/day)では,0.01 mg/kg/day の全例が生 存していたが,これを上回る用量(0.02~0.1 mg/kg/day)では死亡が認められた(0.1 mg/kg/day の 死亡率 83%).生存例では軽度のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の上昇がみ られたが,剖検所見に異常は認められなかった.ラットにおける 30 日間反復静脈内投与時の NOAEL は 0.01 mg/kg/day であった. ウサギでは 28 日間反復経皮投与(0.7 mg/kg/day)及び 90 日間反復経皮投与試験(0.66 mg/kg/day) が実施されたが,フェンタニル投与に関連した影響は認められなかった.ウサギにおける 28 及び 90 日間の反復経皮投与時の NOAEL は,それぞれ 0.7 及び 0.66 mg/kg/day であった. イヌの 30 日間反復筋肉内投与試験では,各群 6 例(雌雄各 3 例)にフェンタニルの 0.1 及び 0.4 mg/kg/day を投与したところ投与期間中の死亡はなかったが,体重の増加抑制が認められ,各 群の 1 例で投与期間中に 1 kg 以上の体重減少が認められた.血液検査では,ヘモグロビン濃度が 雄で軽度増加し,白血球数は雌雄とも低値を示したが,正常値の範囲内であった.器官重量の変 化は認められず,剖検ではフェンタニル投与に関連した異常は認められなかった.イヌにおける 30 日間反復筋肉内投与時の NOAEL は 0.1 mg/kg/day 未満であった. イヌの 30 日間反復静脈内投与試験では,各群 6 例(雌雄各 3 例)にフェンタニルを 0.1,0.3 及び 1.0 mg/kg/day 投与した.その結果,投与期間を通じて死亡例はみられなかったが, 1.0 mg/kg/day で体重減少が認められた.一般状態の変化として,鎮静及び用量依存的な痙攣が確 認された.剖検において,脾臓及び精巣/卵巣に用量依存的な重量減少がみられたが,これらの器 官やその他の器官の剖検所見に異常は認められなかった.病理組織学的検査では,1.0 mg/kg/day で軽度の胆汁うっ滞が観察された.イヌにおける 30 日間の反復静脈内投与時の NOAEL はそれぞ れ 0.1 mg/kg/day 未満であった. 上記のように複数のフェンタニル反復投与試験が報告され,ラット,ウサギ及びイヌを用いた 経口,静脈内,筋肉内,経皮の各投与経路による試験結果が得られている.ラットでは,10 mg/kg/day 以上の経口投与,0.1~0.4 mg/kg/day の筋肉内投与又は 0.02~0.1 mg/kg/day の静脈内投与により死 亡例がみられ,主な所見は体重減少又は体重増加の抑制であった.明確な毒性標的器官はなく, 死因については呼吸抑制に関連した死亡と考えられた.ウサギでは,フェンタニルの 0.66 mg/kg/day 反復経皮投与で最長 90 日間投与したときの忍容性は良好であり,イヌでは 30 日間筋肉 内投与(0.1~0.4 mg/kg/day)又は 30 日間静脈内投与(0.1~1.0 mg/kg/day)により死亡例はみられ なかったが,体重増加抑制若しくは体重減少がみられた他,鎮静及び用量依存的な痙攣が認めら れた.

(9)

2.6.6.4

遺伝毒性試験

フェンタニルクエン酸塩の遺伝毒性試験として,細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames 試験), 哺乳類細胞を用いた遺伝子突然変異試験(マウスリンフォーマ TK 試験)及びマウスを用いた小 核試験を実施し評価した. これらの試験は,すべて GLP 適合試験として実施した. 表 2.6.6-3 フェンタニルクエン酸塩の遺伝毒性試験一覧

Study type Doses Outcome Report GLP

Bacterial reverse mutation 6.7-5000 µg/plate Negative G96BD70.502 Yes Mammalian cell gene mutation 10-1000 µg/mL Negative G96BD70.702008 Yes Mouse micronucleus 6, 12, 24, 48 mg/kg, ip Negative G96BD70.122 Yes

2.6.6.4.1

In vitro試験

2.6.6.4.1.1

細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)(G96BD70.502)

[CTD 番号 4.2.3.3.1.1] フェンタニルクエン酸塩について,ネズミチフス菌株 TA98,TA100,TA1535 及び TA1537 並 びに大腸菌株 WP2 uvrA を用いて復帰突然変異試験を実施した.試験は,アロクロール誘導ラット 肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存在下又は非存在下の条件で検討した(Report G96BD70.502). その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれの条件においてもフェンタニルクエン酸 塩は,5000 μg/plate まで復帰変異コロニー数の増加を示さなかった. 以上の結果から本試験の条件下において,フェンタニルクエン酸塩の復帰突然変異誘発能は, 陰性と判定された.

2.6.6.4.1.2

哺乳類細胞を用いた遺伝子突然変異試験(マウスリンフォーマTK

試験)(G96BD70.702008)

[CTD 番号 4.2.3.3.1.2] フェンタニルクエン酸塩について,L5178Y/TK+/-マウスリンフォーマ培養細胞を用いて遺伝子 突然変異試験を実施した.試験は,アロクロール誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存 在下又は非存在下の条件で検討した(Report G96BD70.702008). 用量は,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれの条件においてもフェンタニルクエン酸塩 10~1000 μg/mL とした. その結果,代謝活性化系非存在下では 50~600 μg/mL で増殖率は 30%~100%,代謝活性化系 存在下では 100~500 μg/mL で増殖率 45%~99%であった.また,代謝活性化系存在下及び非存在 下のいずれにおいても突然変異率の明らかな増加はみられず,用量反応性も観察されなかった. 以上の結果から本試験の条件下において,フェンタニルクエン酸塩の遺伝子突然変異誘発能は, 陰性と判定された.

(10)

2.6.6.4.2

In vivo試験

2.6.6.4.2.1

マウス小核試験(G96BD70.122)

[CTD 番号 4.2.3.3.2.1] フェンタニルクエン酸塩の小核誘発作用について,マウス骨髄細胞を用いた小核試験を実施し, 評価した(Report G96BD70.122). 小核試験では,マウス雌雄各 20 例(雌雄各 5 例/時点)にフェンタニルクエン酸塩の 6,12, 24 及び 48 mg/kg を単回腹腔内投与した.その結果,48 mg/kg 投与群の雄 3 例が死亡した.投与後, すべての群で自発運動亢進がみられた他,24 及び 48 mg/kg 投与群で虚脱,更に 48 mg/kg 投与群 の雄で昏睡が観察された.投与後 24,48 及び 72 時間に採取した骨髄細胞を用いて小核を有する 多染性赤血球(MNPCE)の有無を評価した.フェンタニルクエン酸塩投与群の一部で,全赤血球 数に対する多染性赤血球(PCE)数の比率が,溶媒対照群と比較して軽度な減少が認められた. フェンタニルクエン酸塩投与群において,MNPCE 数の有意な増加は認められなかったことか ら,マウス小核試験においてフェンタニルクエン酸塩は染色体異常誘発能を示さなかった. 以上の結果から本試験の条件下において,フェンタニルクエン酸塩の小核誘発作用は,陰性と 判定された.

2.6.6.5

がん原性試験

フェンタニルクエン酸塩のがん原性の有無は不明である.しかし,フェンタニルクエン酸塩に ついては遺伝毒性試験結果が陰性で,かつ,反復投与した際にも前がん病変はみられていない. また,がん原性のリスクが示唆されるような構造活性相関もないため,本剤のがん原性リスクは 低く,その対象患者やその適用形態を考慮すると,がん原性試験は不要であると考えた.

2.6.6.6

生殖発生毒性試験

ラット及びマウスを用いて,生殖発生毒性を評価した試験が実施されている. フェンタニルの 10,100 及び 500 µg/kg/day を雌性ラットに交配前の 2 週間から妊娠期間を通し て,皮下埋込み型の浸透圧ミニポンプを用いて皮下持続投与し,受胎能及び胚・胎児発生に対す る影響を評価した.500 µg/kg/day では投与後 24 時間以内に母動物の 28 例中 4 例が死亡したが, その他に著変はみられなかった.フェンタニル投与群すべてにおいて受胎能に影響は認められず, 交配率に差は認められなかった.妊娠 21 日目に母動物を帝王切開し,妊娠率,着床数,妊娠黄体 数及び胎児の性比,生存胎児数,胚・胎児の着床前・着床後死亡率,胎児体重,胎児の外表,内 臓及び骨格の異常を検査した結果,いずれのフェンタニル投与群においても催奇形性を含む胚・ 胎児発生への影響は認められず,雌親動物への一般毒性学的影響に関する NOAEL は 100 µg/kg/day, 雌親動物の受胎能及び胚・胎児発生に対する NOAEL は 500 µg/kg/day であった8) また,フェンタニルの 0.01 及び 0.03 mg/kg/day をラットの妊娠 6~18 日目に静脈内投与し,妊 娠 20 日目に半数の母動物を帝王切開に供し,残りの半数は自然分娩させた後,新生児の発育状態 を確認するため生後 30 日目に検査を行った.帝王切開に供した動物では,0.03 mg/kg/day 群で吸 収胚数の割合が増加したものの,検査した 417 例の胎児に異常はみられず,催奇形性は認められ なかった.一方,自然分娩による新生児の観察では,0.03 mg/kg/day 群における出生児死亡率に増 加がみられた.以上の結果から胚・胎児発生に対する NOAEL は 0.01 mg/kg/day であった5)

(11)

更に,フェンタニルの 0.16~1.25 mg/kg/day を皮下投与した試験では,3 世代にわたり雌性ラッ トに妊娠 21 日目まで投与されており,その結果,死産児数に有意な増加がみられたが,同腹児数 に変化はなく,催奇形性も認められなかった5) フェンタニルに催奇形性がないことは,マウス9)及びラット10)を用いたその他の文献において も報告されている.

2.6.6.7

局所刺激性試験

(703426)

[CTD 番号 4.2.3.6.1] 本試験は GLP 適合試験として実施した.

OVF の口腔粘膜に対する局所刺激性を評価するため,雄性ウサギを用いて OVF 50 μg/body を 口腔粘膜の同一部位に約 90 分間隔で計 5 回,各 15 分間留置する方法で局所刺激性試験を実施し た.なお,対照としてフェンタニルクエン酸塩を含有しないプラセボ及び陽性対照として酸性刺 激を有する*****を同様の方法で各 5 例に投与し,比較対照とした. その結果,OVF 50 μg/body 及びプラセボを投与した動物では,投与 4 回目以降に軽度の刺激性 がみられ,投与後 1~2 日に軽度~中等度の刺激性が認められた.その後回復に向かい,投与後 5 ~6 日には全例回復した.一方,陽性対照*を投与した動物では,投与 4 回目以降に刺激性がみら れ,投与後 1~4 日にかけて悪化し,軽度~重度の刺激性が認められた.その回復には時間を要し, 2 例では投与後 14 日においても軽度の刺激性が継続して観察された. 以上の結果から,OVF を口腔粘膜の同一部位に頻回反復投与すると軽度~中等度の刺激性が認 められた.しかし,その刺激性の程度及び回復に至る過程はプラセボとほぼ同様であり,OVF の 基剤に起因する刺激性と考えられた.また,口腔粘膜の回復性も明らかであったことから,臨床 上頻回投与が必要な場合は,同一部位に対する繰り返し投与を避けることにより,患者へのリス クを最小化できるものと考えられた. 表 2.6.6-4 ウサギを用いた口腔粘膜局所刺激性試験成績 動物 Kbl:NZW ウサギ,16 週齢,体重:雄 2.97-3.25 kg 投与方法 OVF 50 μg(プラセボ,陽性対照)を口腔粘膜に留置し, 約 90 分間隔で 15 分間同一部位に計 5 回投与. 群 プラセボ対照 OVF 陽性対照 投与量 0 μg/body 50 μg/body ****** 性・動物数 雄 5 雄 5 雄 5 刺激スコア (発現期間) 軽度~中等度 (Day 0-4) 軽度~中等度 (Day 0-5) 軽度~重度 (Day 0-14) 刺激性スコア 軽度:軽度発赤(紅斑),中等度:浮腫・腫脹・白斑・び爛,重度:出血・潰瘍 Day 0:投与日,Day N:投与後 N 日 *新薬情報提供時に置き換え

(12)

2.6.6.8

その他の毒性試験

2.6.6.8.1

不純物の毒性試験

2.6.6.8.1.1

概要

*********から入手したフェンタニルクエン酸塩 Active Pharmaceutical Ingredient (API)から 3 種類の不純物が単離された.これらの不純物は,フェンタニル不純物 A***** ***********,フェンタニル不純物 B********************* 及びフェンタニル不純物 C* と同定された.単離 された 3 種類の不純物について,次のような実験条件で復帰突然変異試験及び in vitro 染色体異常 試験を実施した.細菌を用いた復帰突然変異試験(代謝活性化系存在下又は非存在下)は,5000 μg/plate を最高用量とし,HPBL を用いた in vitro 染色体異常試験では,50%細胞毒性がみられる濃 度を最高用量として評価した. その結果,単離された 3 種類の不純物は,ネズミチフス菌株及び大腸菌株に対して代謝活性化 系存在下及び非存在下で復帰突然変異を誘発せず,また,HPBL に対して代謝活性化系存在下及 び非存在下で染色体の構造異常又は数的異常を誘発しないことが明らかになった. これらの遺伝毒性試験は,すべて GLP 適合試験として実施した.

2.6.6.8.1.2

細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)

フェンタニル不純物の細菌を用いた復帰突然変異試験の一覧を以下に示した. 表 2.6.6-5 フェンタニル不純物の細菌を用いた復帰突然変異試験一覧

Test article Doses Outcome Report GLP

フェンタニル不純物 A*** 1.5-5000 µg/plate Negative AA84CK.503.BTL Yes フェンタニル不純物 B 1.5-5000 µg/plate Negative AA84CL.503.BTL Yes フェンタニル不純物 C* 1.5-5000 µg/plate Negative AA84CM.503.BTL Yes

2.6.6.8.1.2.1 フェンタニル不純物A***の復帰突然変異試験(AA84CK.503.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.1] フェンタニル不純物 A*****************の復帰突然変異誘発能について, ネズミチフス菌株 TA98,TA100,TA1535 及び TA1537 並びに大腸菌株 WP2 uvrA を用いて評価し た.復帰突然変異試験は,アロクロール誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存在下及び 非存在下の条件で検討した(Report AA84CK.503.BTL). 予備試験では,フェンタニル不純物 A**の処理用量として最高用量を5000 μg/plate,用量範 囲 1.5,5.0,15,50,150,500,1500 及び 5000 μg/plate に設定し,代謝活性化系存在下及び非存 在下で試験を行った.その結果,復帰変異コロニー数の増加は認められなかった.また,5000 μg/plate で被験物質の析出が認められたが,明らかな細胞毒性は観察されなかったことから,本試 験で評価する最高用量を5000 μg/plate した. 本試験は,代謝活性化系存在下及び非存在下ともに用量範囲をフェンタニル不純物 A**** 50,150,500,1500 及び 5000 μg/plate とした. その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれにおいてもフェンタニル不純物 A*** に復帰変異コロニー数の増加は認められなかった. *新薬情報提供時に置き換え

(13)

以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 A************* *****の復帰突然変異誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.1.2.2 フェンタニル不純物Bの復帰突然変異試験(AA84CL.503.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.2] フェンタニル不純物 B**********************の復帰突然変異誘発能 について,ネズミチフス菌株 TA98,TA100,TA1535 及び TA1537 並びに大腸菌株 WP2 uvrA を用 いて評価した.復帰突然変異試験は,アロクロール誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の 存在下及び非存在下の条件で検討した(Report AA84CL.503.BTL). 予備試験では,フェンタニル不純物 B の処理用量として最高用量を5000 μg/plate,用量範囲 1.5, 5.0,15,50,150,500,1500 及び 5000 μg/plate に設定し,代謝活性化系存在下及び非存在下で試 験を行った.その結果,復帰変異コロニー数の増加は認められなかった.また,被験物質の析出 はみられなかったが,1500 又は 5000 μg/plate 以上で細胞毒性がみられたことから,本試験の最高 用量を5000 μg/plate とした. 本試験では,TA98 の代謝活性化非存在下での用量範囲はフェンタニル不純物 B 50,150,500, 1000,1500,1800 及び5000 μg/plate とし,他の菌株(代謝活性化系存在下の TA98 を含む)につ いては,代謝活性化系の存在下及び非存在下での用量範囲をフェンタニル不純物 B 15,50,150, 500,1500 及び5000 μg/plate とした. その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれにおいてもフェンタニル不純物 B に復帰 変異コロニー数の増加は認められなかった. 以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 B *********************の復帰突然変異誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.1.2.3 フェンタニル不純物C* の復帰突然変異試験

(AA84CM.503.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.3] フェンタニル不純物 C* の復帰突然変異誘 発能について,ネズミチフス菌株 TA98,TA100,TA1535 及び TA1537 並びに大腸菌株 WP2 uvrA を用いて評価した.復帰突然変異試験は,アロクロール誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系) の存在下及び非存在下の条件で検討した(Report AA84CM.503.BTL). 予備試験では,フェンタニル不純物 C* の処理用量として最高用量を5000 μg/plate, 用量範囲 1.5,5.0,15,50,150,500,1500 及び 5000 μg/plate に設定し,代謝活性化系存在下及 び非存在下で試験を行った.その結果,復帰変異コロニー数の増加は認められなかった.また, 被験物質の析出はみられなかったが,1500 又は 5000 μg/plate 以上で細胞毒性がみられたことから, 本試験の最高用量を5000 μg/plate とした. 本試験では,代謝活性化系存在下及び非存在下ともに用量範囲をフェンタニル不純物 C* 15,50,150,500,1500 及び 5000 μg/plate とした. その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれにおいてもフェンタニル不純物 C* に復帰変異コロニー数の増加は認められなかった. *新薬情報提供時に置き換え

(14)

以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 C* の復帰突然変異誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.1.3

哺乳類細胞を用いたin vitro染色体異常試験

フェンタニル不純物の哺乳類細胞を用いた in vitro 染色体異常試験の一覧を以下に示した.

表 2.6.6-6 フェンタニル不純物の哺乳類細胞を用いた in vitro 染色体異常試験一覧

Test article Treatment Doses Outcome Report GLP

フェンタニル不純物 A *** 短時間(4 hr, S9-) 短時間(4 hr, S9+) 連続(20 hr, S9-) 220-1760 µg/mL 220-1760 µg/mL 100-600 µg/mL Negative AA84CK.341.BTL Yes フェンタニル不純物 B 短時間(4 hr, S9-) 短時間(4 hr, S9+) 連続(20 hr, S9-) 100-500 µg/mL 100-500 µg/mL 12.5-300 µg/mL Negative AA84CL.341.BTL Yes フェンタニル不純物 C* 短時間(4 hr, S9-) 短時間(4 hr, S9+) 連続(20 hr, S9-) 31.3-1500 µg/mL 50-500 µg/mL 12.5-200 µg/mL Negative AA84CM.341.BTL Yes

2.6.6.8.1.3.1 フェンタニル不純物A****のヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異

常試験(AA84CK.341.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.4] フェンタニル不純物 A*****************の染色体異常誘発能を評価する ため,HPBL を用いた in vitro 染色体異常試験を実施した.染色体異常試験は,アロクロール誘導 ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存在下及び非存在下の条件で検討した(Report AA84CK.341.BTL). 予備試験の結果に基づき,本試験のフェンタニル不純物 A****の処理用量を代謝活性化系 非存在下及び存在下の短時間処理では 220~1760 μg/mL,代謝活性化系非存在下連続処理では 100 ~600 μg/mL に設定し,染色体異常誘発能の有無を評価した. その結果,代謝活性化系非存在下及び存在下のいずれにおいてもすべての用量でフェンタニル 不純物 A****による染色体の構造異常及び数的異常の増加は認められなかった.試験結果を 表 2.6.6-7 に示した. 表 2.6.6-7 フェンタニル不純物 A****のヒト末梢血リンパ球を用いた 染色体異常試験成績 Treatment Time (hours) Recovery Time (hours) Harvest Time (hours) S9 Mitotic Index Reduction a (µg/mL) LEDb for Structural Aberrations (µg/mL) LEDb for Numerical Aberrations (µg/mL) 4 16 20 - 40% at 1760 None None 20 0 20 - 55% at 550 None None 4 16 20 + 40% at 1760 None None a

Mitotic Index reduction was relative to solvent control at high concentration evaluated for chromosome aberrations

b

LED = lowest effective dose level

(15)

以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 A************* ******の染色体異常誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.1.3.2 フェンタニル不純物Bのヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験

(AA84CL.341.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.5] フェンタニル不純物 B**********************の染色体異常誘発能を 評価するため,HPBL を用いた in vitro 染色体異常試験を実施した.染色体異常試験は,アロクロー ル誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存在下及び非存在下の条件で検討した(Report AA84CL.341.BTL). 予備試験の結果に基づき,本試験のフェンタニル不純物 B の処理用量を代謝活性化系存在下及 び非存在下短時間処理では 100~500 μg/mL とし,代謝活性化系非存在下連続処理では 12.5~ 300 μg/mL に設定し,染色体異常誘発能の有無を評価した. その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれにおいてもすべての用量でフェンタニル 不純物 B による染色体の構造異常又は数的異常の増加は認められなかった.試験結果を表 2.6.6-8 に示した. 表 2.6.6-8 フェンタニル不純物 B のヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験成績 Treatment Time (hours) Recovery Time (hours) Harvest Time (hours) S9 Mitotic Index Reduction a (µg/mL) LEDb for Structural Aberrations (µg/mL) LEDb for Numerical Aberrations (µg/mL) 4 16 20 - 56% at 300 None None 20 0 20 - 52% at 100 None None 4 16 20 + 55% at 300 None None a

Mitotic Index reduction was relative to solvent control at high concentration evaluated for chromosome aberrations

b

LED = lowest effective dose level

以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 B************* ***********の染色体異常誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.1.3.3 フェンタニル不純物C* のヒト末梢血リンパ球を用いた染色

体異常試験(AA84CM.341.BTL)

[CTD 番号 4.2.3.7.6.6] フェンタニル不純物 C* 色体異常誘発能 を評価するため,HPBL を用いた in vitro 染色体異常試験を実施した.染色体異常試験は,アロク ロール誘導ラット肝臓由来の S9(代謝活性化系)の存在下及び非存在下の条件で検討した(Report AA84CM.341.BTL). 予備試験の結果に基づき,本試験のフェンタニル不純物 C* の処理用量を代謝活性化 系非存在下短時間処理では 31.3~1500 μg/mL,代謝活性化系存在下短時間処理では 50~500 μg/mL とし,代謝活性化系非存在下連続処理では 12.5~200 μg/mL に設定し,染色体異常誘発能の有無 を評価した. *新薬情報提供時に置き換え

(16)

その結果,代謝活性化系存在下及び非存在下のいずれにおいてもすべての用量でフェンタニル 不純物 C* による染色体の構造異常及び数的異常の増加は認められなかった.試験結果 の要約を表 2.6.6-9 に示した. 表 2.6.6-9 フェンタニル不純物 C*のヒト末梢血リンパ球を用いた 染色体異常試験成績 Treatment Time (hours) Recovery Time (hours) Harvest Time (hours) S9 Mitotic Index Reduction a (µg/mL) LEDb for Structural Aberrations (µg/mL) LEDb for Numerical Aberrations (µg/mL) 4 16 20 - 15% at 250 None None 20 0 20 - 53% at 175 None None 4 16 20 + 10% at 250 None None a

Mitotic Index reduction was relative to solvent control at high concentration evaluated for chromosome aberrations

b

LED = lowest effective dose level

以上の結果から上記試験条件下において,フェンタニル不純物 C* の染色体異常誘発能は,陰性と判定された.

2.6.6.8.2

その他の試験(異なる投与経路による毒性の比較)(6626-179)

[CTD 番号 4.2.3.7.7.1] 本試験は GLP 適合試験として実施した. 雄性イヌに OVF を単回口腔粘膜投与(舌下投与)及び単回経口投与した時の毒性について比 較検討した.更に,フェンタニルクエン酸塩を単回皮下投与し,各投与経路における毒性とフェ ンタニルの血漿中濃度を比較検討した.試験成績を表 2.6.6-10 に示した. 口腔粘膜投与は,OVF 100 及び800 μg/body をイヌの舌下に 1 回 1 錠静置し,少なくとも 2 分 間嚥下させないよう投与した.経口投与は,常法のとおり800 μg/body を 1 回 1 錠速やかに嚥下さ せた.また,皮下投与は,フェンタニルクエン酸塩を生理食塩液に溶解し 0.05 mg/kg を皮下に単 回投与した.なお,投与は同一個体に対してそれぞれ 4 日間以上の投与間隔を設けて異なる投与 量あるいは投与経路を適用し,投与前には先の投与による血漿中フェンタニルが消失するよう試 験を実施した. 口腔粘膜投与では,フェンタニルは速やかに吸収され,血漿中フェンタニル濃度は投与後 30 分以内で Cmaxに達した.100 μg/body 投与では一般状態に異常は認められなかった.800 μg/body 投与では,歩行異常と自発運動の減少が観察され,この時の Cmaxは 8.37 ng/mL,薬物投与(0 時 間)から 12 時間までの血中濃度-時間曲線下面積(AUC0-12)は 12.6 ng・hr/mL であった.一方,経 口投与では,OVF 800 μg/body 投与時の AUC0-12が 0.519 ng・hr/mL であり,同用量の口腔粘膜投与 時に比べて曝露量が約 1/24 と低く,毒性発現はみられなかった.一方,フェンタニルクエン酸塩 0.05 mg/kg の皮下投与では,OVF 800 μg/body の口腔粘膜投与に比較して発現した毒性症状がより 長時間持続し,歩行異常と自発運動の減少は投与後 2 時間まで観察された.更に,皮下投与では 粘液便がみられた.フェンタニルクエン酸塩 0.05 mg/kg 皮下投与時の Cmaxは 15.9 ng/mL,AUC0-12 は 26.3 ng・hr/mL であり,OVF 800 μg/body 口腔粘膜投与時の曝露量の約 2 倍であった.摂餌量は, いずれの投与経路においても投与後 3 日間にわたり低値を示す傾向がみられたが,体重は OVF *新薬情報提供時に置き換え

(17)

100 μg/body 口腔粘膜投与後に軽度な減少がみられた後,最終投与後 2 週間の休薬により回復した. 休薬後の剖検では,投与に関連した影響はみられなかった. 以上の結果から,OVF 800 μg/body を嚥下した場合に相当する経口投与では毒性発現はみられ なかった.また,フェンタニルクエン酸塩の皮下投与時の Cmax及び AUC0-12は口腔粘膜投与(舌 下投与)より高く,口腔粘膜投与時の吸収後の毒性評価は,皮下投与等の経口投与以外の代替投 与経路による毒性試験成績を用いて評価することが,妥当と考えられた. 表 2.6.6-10 異なる投与経路による毒性の比較試験成績 動物 ビーグル犬,9 箇月齢,体重:雄 9.7-12.8 kg 投与方法 口腔粘膜投与(舌下投与)は,OVF を 2 分間以上,舌下に静置した. 経口投与は,OVF を速やかに嚥下させた. 皮下投与は,フェンタニルクエン酸塩を生理食塩液に溶解し皮下に投与した. 異なる投与量あるいは異なる投与経路を同一個体に順に適用し, 各投与の間には少なくとも 4 日間の休薬期間を設けた. 最終投与後 2 週間の休薬期間を設け,その後,剖検を実施した(Day 33). 投与経路 口腔粘膜投与 (舌下投与) 口腔粘膜投与 (舌下投与) 皮下投与 経口投与

投与量 100 μg/body 800 μg/body 0.05 mg/kg 800 μg/body

動物数 雄 3

投与日 Day 1 Day 6 Day 13 Day 18

死亡動物数 0 一般状態 ― 自発運動減少 歩行異常, (投与後 5 分~1 時間) 歩行異常, 自発運動減少 (投与後 15 分~2 時間) 粘液便 (投与後 12 時間) ― 体重 (kg) 10.9 (Day 1) 10.3 (Day 4) 10.5 (Day 6) 10.5 (Day 6) 10.4 (Day 13) 10.4 (Day 13) 10.5 (Day 18) 10.5 (Day 18) 10.4 (Day 25) 10.7 (Day 29) 10.9 (Day 33) 摂餌量 低値傾向(各投与後 3 日間) 剖検 ― トキシコキネティクス パラメータ Cmax (ng/mL) 2.24 8.37 15.9 0.554 tmax (hr) 0.194 0.444 0.278 0.0833 AUC0-12 (ng・hr/mL) 1.50 12.6 26.3 0.519 血漿中濃度はフリー体として表示した Day 1:初回投与日 ―:特記すべき所見なし

2.6.6.9

考察及び結論

フェンタニルは,本邦で約 40 年もの間臨床使用されており,ヒトにおける薬理・毒性プロファ イルは十分に知られている.フェンタニルは主として静脈内投与で用いられてきたが,近年は経 皮吸収剤の上市により,非侵襲的に投与することも可能となってきた. フェンタニルはμ オピオイド受容体作動薬であり,様々な投与経路を介した動物実験において 強力な鎮痛作用が認められている.行動及び呼吸器系と心血管系に対する作用は,モルヒネに類 似し,用量依存性の徐脈を伴う血圧の低下や呼吸抑制が惹起される.フェンタニルの鎮痛作用,

(18)

呼吸機能及び心血管機能に対する抑制作用は,ナロキソンなどのμ オピオイド受容体拮抗薬によ り速やかに,かつ完全に回復する.また,μ オピオイド受容体作動薬に属するその他の薬剤と共 通する現象として,動物実験では反復投与に伴い鎮痛作用に対する耐性が認められることが知ら れている. 動物を用いたフェンタニルの薬物動態に関する公知情報の多くは静脈内投与によるものであ るが,イヌ及びヒトにフェンタニルクエン酸塩を口腔粘膜投与した薬物動態試験結果から,口腔 粘膜投与時のバイオアベイラビリティ(BA)が良好であることが示された. フェンタニルは主として肝臓で速やかかつ広範に代謝され,ほぼ完全に代謝物の形で主に尿中 に排泄されるが,フェンタニルの主要代謝物であるノルフェンタニルは,非活性代謝物であると されている11) フェンタニルに関する既知の薬理作用・毒性としては,血圧と心拍数の変化,脳血流量の低下 と麻酔作用,呼吸抑制の発現が動物実験の結果から知られている.呼吸抑制及び心拍数/血圧の変 化のみならず,鎮静作用や鎮痛作用は種々の実験動物及びヒトにおいて発現する.しかしながら, その程度は一様でなく,用量反応性も異なることが知られている.フェンタニルの作用は動物種 間で多様な反応を示すため,動物における投与量及びその効果からヒトへ外挿する場合には,慎 重を期する必要がある.フェンタニルの急性毒性及び致死毒性は主として呼吸抑制に起因してい るが,これに対しては,口腔粘膜投与が静脈内投与に比べて急速な血中濃度の上昇でないこと, また,臨床使用においては低用量から安全性を確認して段階的に増量し,有効用量を決定するこ とから,本剤の用法及び推奨用量において,呼吸抑制のリスクは小さいと考えられる. フェンタニルの生殖発生毒性については,ラットの実験結果から生殖能及び胎児発生に対する 明らかな有害作用は認められず,フェンタニルが催奇形性を示すという報告はなかった.しかし, 胎児生存率の低下などが示唆されたことより,妊娠した女性に本剤を使用する場合は,警告が必 要であり,本剤の投与による患者の利益と胎児に対するリスクとのバランスを考慮して慎重に使 用することが必要と考えられる. 本剤の投与部位である頬粘膜に対する局所刺激性については,動物実験の結果,本剤を繰り返 し同一部位に頻回投与すると基剤に起因する刺激性が認められたが,明らかな回復性がみられた ことから,臨床上頻回投与する場合は同一部位への繰り返し投与を避けることでヒトへのリスク を最小限に留めることができるものと考えられた. なお,発がん性リスクについては,現在のところ明らかではないが,フェンタニルには,遺伝 毒性はみられない. 以上のことから,本剤に関しては適正使用外で起こる可能性のある換気低下(呼吸抑制)のリ スクを除き,ヒトにおける安全性上重大な問題はほとんどないと考えられた.したがって,口腔 粘膜投与(バッカル投与)による薬剤送達を可能とした本剤は,がん持続痛に対してオピオイド 維持療法を受けているがん患者の突出痛治療として,明らかな毒性の増強を伴うことなく,他の 投与経路に勝る臨床上の有益性をもたらすものと考えられた.

2.6.6.10

図表

本文中に記載した.

(19)

2.6.6.11

参考文献

1. Bovill JG, Sebel PS. Pharmacokinetics of high-dose fentanyl: A study in patients undergoing cardiac surgery. Br J Anaesth. 1980;52:795-801.

2. Mather LE, Woodhouse A, Ward ME, Farr SJ, Rubsamen RA, Eltherington LG. Pulmonary administration of aerosolised fentanyl: Pharmacokinetic analysis of systemic delivery. Br J Clin Pharmacol. 1998;46:37-43.

3. 水口 公信, 山村 秀夫, 武田 文和, 平賀 一陽, 有吉 寛, 恒藤 暁. 癌性疼痛に対するフェン タニルパッチ(KJK-4263)の臨床評価(1): 安全性・有効性・体内動態についての検討. 医薬 ジャーナル. 2001;37:2389-2402.

4. Gardocki JF and Yelnosky J. A study of some of the pharmacologic actions of fentanyl citrate. Toxicol and App Pharmacol. 1964;6:48-62.

5. SBA. Summary Basis of Approval Documentation for TTS Fentanyl (Transdermal Therapeutic System) NDA Reviews No. 19813. U. S. Public Health Service, Department of Health and Human Services, Food and Drug Administration, Rockville, MD, USA, 1990.

6. Knoll J, Fűrst S, Kelemen K. The pharmacology of azidomorphine and azidocodeine. J Pharm Pharmacol. 1973;25:929-939.

7. Janssen PA. The development of new synthetic narcotics. In: Estafanous, FG, ed. Opioids in Anesthesia, Boston: Butterworth Publishers. 1984;37-44.

8. Fujinaga M, Stevenson JB, Mazze RI. Reproductive and teratogenic effects of fentanyl in Sprague-Dawley rats. Teratology. 1986;34:51-57.

9. Martin LV, Jurand A. The absence of teratogenic effects of some analgesics used in anaesthesia: additional evidence from a mouse model. Anaesthesia. 1992;47:473-476.

10. Mazze RI, Fujinaga M, Baden JM. Reproductive and teratogenic effects of nitrous oxide, fentanyl and their combination in Sprague-Dawley rats. Br J Anaesth. 1987;59:1291-1297.

11. 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会編.がん疼痛の 薬物治療に関するガイドライン 2010 年版.東京:金原出版株式会社;2010.p.43.

(20)

17

2.6.7

毒性試験概要表

2.6.7.1

毒性試験:一覧表

被験物質:フェンタニルクエン酸塩及び不純物

試験の種類 動物種及び 系統/品種 投与方法 投与 期間 投与量 GLP 適用 実施施設 試験番号 又は参考文献 CTD 番号 遺伝毒性試験 復帰突然変異 試験 サルモネラ菌, 大腸菌 S9 (-/+) - 6.7–5000 μg/plate 適 ******* ****米国 G96BD70.502 4.2.3.3.1.1 遺伝子復帰 突然変異試験 L5178Y/TK+/- マウスリン フォーマ細胞 S9 (-/+) - S9 (-) :50–600 μg/mL S9 (+) :100–500 μg/mL 適 ******* ****米国 G96BD70.702 008 4.2.3.3.1.2 小核試験 マウス 腹腔内 単回 0, 6, 12, 24, 48 mg/kg 適 ******* ****米国 G96BD70.122 4.2.3.3.2.1 局所刺激性試験 局所刺激性 試験 ウサギ 口腔粘膜* (頬粘膜) 約 90 分間 隔で 5 回 50 μg/body(5 回) 適 ******* ****米国 703426 4.2.3.6.1 不純物の毒性試験 被験物質:不純物 A**#1,不純物 B#2,不純物 C* #3 復帰突然変異 試験 サルモネラ菌, 大腸菌 S9 (-/+) - 不純物 A**** : 1.5–5000 μg/plate 不純物 B : 1.5–5000 μg/plate 不純物 C* : 1.5–5000 μg/plate 適 ****** 米国 AA84CK.503. BTL, AA84CL.503. BTL, AA84CM.503. BTL 4.2.3.7.6.1 (参考) 4.2.3.7.6.2 (参考) 4.2.3.7.6.3 (参考) 染色体異常 試験 ヒト末梢血 リンパ球 S9 (-/+) - 不純物 A*****: (4hr) 220–1760 μg/mL (20hr) 100–600 μg/mL 不純物 B: (4hr) 100–500 μg/mL (20hr) 12.5–300 μg/mL 不純物 C*: (4hr,S9-) 31.3–1500 μg/mL (4hr,S9+) 50–500 μg/mL (20hr) 12.5–200 μg/mL 適 ****** 米国 AA84CK.341. BTL, AA84CL.341. BTL, AA84CM.341. BTL 4.2.3.7.6.4 (参考) 4.2.3.7.6.5 (参考) 4.2.3.7.6.6 (参考) その他の試験(異なる投与経路による毒性の比較) 単回投与毒性 試験 イヌ 口腔粘膜* (舌下), 経口*, 皮下 単回 (口腔粘膜)100, 800 μg/body (経口)800 μg/body (皮下)0.05 mg/kg 適 ****米国 6626-179 4.2.3.7.7.1 (参考) *: ウサギ及びイヌの口腔粘膜投与あるいは経口投与時には,フェンタニルクエン酸塩を含有した OVF を投与. #1 : ************, #2: ********************, #3: **************** *新薬情報提供時に置き換え

(21)

2.6.7.2

トキシコキネティクス: トキシコキネティクス 試験の一覧表

OVF の薬理活性成分であるフェンタニルは欧米で長年使用され,本邦でも 40 年の臨床使用経験があり,既に十分な臨床及び非臨床毒性情報が収集されて いることから,それらを利用して CTD2.4 及び CTD2.6.6 を記載した.また,本剤をヒトで口腔粘膜投与した場合の曝露は,フェンタニルクエン酸塩の注射用 製剤の静脈内投与及びフェンタニルの経皮製剤の経皮投与時より低値であり,既に承認されているフェンタニル製剤の情報が本剤投与時の評価に役立つと考 えられる.更に,動物実験における口腔内バッカル部位への投与法は難しく,特に反復投与では実験手技及び毒性評価に困難さを伴う.げっ歯類及び非げっ 歯類の動物実験により本剤の申請に必要な新規の知見が得られる可能性は低く,動物愛護の観点からも追加のトキシコキネティクス関連の実験は行わなかっ た.そのため,当該箇所に対する該当資料はない.公知の文献情報などは詳細が不明であり,情報の網羅性が高くないことからも概要表を作成するには不十 分であると判断した.

2.6.7.3

トキシコキネティクス: トキシコキネティクス 試験成績の一覧

上記 2.6.7.2 同様の理由により,該当資料なし

(22)

19

2.6.7.4

毒性試験

使用ロット

被験物質:フェンタニルクエン酸塩及び不純物

Batch no. / Proposed specification: Purity

(%)

Specified impurities (%) Study number Type of study

Fentanyl Citrate Batch ****** 99.6% ***** Report

G96BD70.502, Report

G96BD70.702008 and Report G96BD70.122

In vitro bacterial reverse mutagenicity assay, in vitro mammalian cell gene mutation test and in vivo micronucleus cytogenetic assay

OraVescent Fentanyl Citrate 50 μg Tablet (Fentanyl Citrate) Batch ***

99.9% ***** Report 703426

Local tolerance test

Fentanyl Impurity A *** ****************************** 97.5% *************** *************** *************** *************** Report AA84CK.503.BTL and Report AA84CK.341.BTL

In vitro bacterial reverse mutagenicity assay and in vitro mammalian chromosome aberration assay

Fentanyl Impurity B; ********************************** 99.7% *************** *************** *********************** Report AA84CL.503.BTL and Report AA84CL.341.BTL

In vitro bacterial reverse mutagenicity assay and in vitro mammalian chromosome aberration assay

Fentanyl Impurity C* 96.7% ************* *************** ************* ************* Report AA84CM.503.BTL and Report AA84CM.341.BTL

In vitro bacterial reverse mutagenicity assay and in vitro mammalian chromosome aberration assay

OraVescent Fentanyl Citrate 100 μg Tablet (Fentanyl Citrate) Batch ******

97.1% ******************* *******

Report 6626-179

Comparison of toxity between different administration routes

(Single dose toxicity test )

OraVescent Fentanyl Citrate 800 μg Tablet (Fentanyl Citrate) Batch ******

98.3% ******************* *******

Fentanyl Citrate Batch ********* 98.1% ************

(23)

2.6.7.5

単回投与毒性試験

OVF の薬理活性成分であるフェンタニルは欧米で長年使用され,本邦でも 40 年の臨床使用経験があり,既に十分な臨床及び非臨床毒性情報が収集されて いることから,それらを利用して CTD2.4 及び CTD2.6.6 を記載した.また,本剤をヒトで口腔粘膜投与した場合の曝露は,フェンタニルクエン酸塩の注射用 製剤の静脈内投与及びフェンタニルの経皮製剤の経皮投与時より低値であり,既に承認されているフェンタニル製剤の情報が本剤投与時の評価に役立つと考 えられる.更に,動物実験における口腔内バッカル部位への投与法は難しく,特に反復投与では実験手技及び毒性評価に困難さを伴う.げっ歯類及び非げっ 歯類の動物実験により,本剤の申請に必要な新規の知見が得られる可能性は低く,動物愛護の観点からも追加の単回投与毒性試験関連の実験は行わなかった. なお,単回投与で実施した異なる投与経路(口腔粘膜,皮下及び経口)による毒性の比較試験結果については CTD2.6.6.8.2 及び CTD2.6.7.13 に記載した.その ため,当該箇所に対する該当資料はない.公知の文献情報などは詳細が不明であり,情報の網羅性が高くないことからも概要表を作成するには不十分である と判断した.

2.6.7.6

反復投与毒性試験

OVF の薬理活性成分であるフェンタニルは欧米で長年使用され,本邦でも 40 年の臨床使用経験があり,既に十分な臨床及び非臨床毒性情報が収集されて いることから,それらを利用して CTD2.4 及び CTD2.6.6 を記載した.また,本剤をヒトで口腔粘膜投与した場合の曝露は,フェンタニルクエン酸塩の注射用 製剤の静脈内投与及びフェンタニルの経皮製剤の経皮投与時より低値であり,既に承認されているフェンタニル製剤の情報が本剤投与時の評価に役立つと考 えられる.更に,動物実験における口腔内バッカル部位への投与法は難しく,特に反復投与では実験手技及び毒性評価に困難さを伴う.げっ歯類及び非げっ 歯類の動物実験により,本剤の申請に必要な新規の知見が得られる可能性は低く,動物愛護の観点からも追加の反復投与毒性試験関連の実験は行わなかった. そのため,当該箇所に対する該当資料はない.公知の文献情報などは詳細が不明であり,情報の網羅性が高くないことからも概要表を作成するには不十分で あると判断した.

(24)

21

2.6.7.7

In vitro 遺伝毒性試験(1/2)

Report title: Bacterial Reverse Mutation Assay Test article: Fentanyl Citrate

Test for induction of mutations No. of independent assays: 2 Study number: Report G96BD70.502

Strains: Salmonella typhimurium TA 98, TA100, TA 1535, TA 1537

Escherichia coli WP2uvrA

No. of replicate cultures: Initial assay no replicates;

Confirmatory assay 3 replicates

Metabolizing system: Aroclor-induced rat liver S9 No. of cells analyzed/cultured: 3x 108

Vehicles: For test article: Water For positive controls:

2-aminoanthracene, 2-nitrofluorene, 9-aminoacridine, methyl methanesulfonate: DMSO

Sodium azide: water

GLP compliance: GLP

Treatment: 6.7 – 5000 μg/plate Date of treatment: *** **,*****

Cytotoxic effects: None Genotoxic effects: None

Concentration

(μg/plate) TA98 TA100 TA1535 TA1537 WP2uvrA

Without activation: Initial Assay 6.7, 10, 33, 67, 100, 333, 667, 1000, 3333, 5000 No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency Without activation: Confirmatory Assay 33, 100, 333, 1000, 3333, 5000 No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency With activation: Initial Assay 6.7, 10, 33, 67, 100, 333, 667, 1000, 3333, 5000 No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency With activation: Confirmatory Assay 33, 100, 333, 1000, 3333, 5000 No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency No increase in revertant frequency

(25)

2.6.7.7 In vitro 遺伝毒性試験(2/2)

Report title: In Vitro Mammalian Cell Gene Mutation Test Test article: Fentanyl Citrate Test for forward mutations at the thymidine

kinase locus of L5178Y mouse lymphoma cells

No. of independent assays: 2 Study number: Report G96BD70.702008

Strains: L5178Y/TK+/- mouse lymphoma cells No. of replicate cultures: 2

Metabolizing system: Aroclor-induced rat liver S9 No. of cells analyzed/culture: Number of mutants/106 clonable cells

Vehicles: For test article: Sterile Water For positive controls:

Methyl methanesulfonate (non-activated) and 7,12-Dimentyl-benz(a)anthracene (activated) : Water

GLP compliance: GLP

Treatment: Incubation at 37oC for 10-14 days Date of treatment: *** **,*****

Cytotoxic effects: > 50% at > 1000 µg/mL without activation and > 500 µg/mL with activation Concentration

(μg/mL) Mutant Frequency

Without activation 0 (Water)

50 100 250 500 600 MMS (10) MMS (20) 43, 34 29, 33 37, 30 41, 0 41, 0 29, 45 201 402

With activation 0 (Water)

100 200 300 400 500 DMBA (2.5) DMBA (4.0) 40, 42 57, 62 54, 67 73, 92 71, 91, 98, 83 226 284 MMS = methyl methanesulfonate; DMBA = 7,12 Dimethylbenz(a)anthracene

(26)

23

2.6.7.8 In vivo 遺伝毒性試験

Report title: Micronucleus Cytogenetic Assay in Mice Test article: Fentanyl Citrate Test for induction of micronucleated polychromatic

erythrocytes

Treatment schedule: Single administration Study number

: Report G96BD70.122

Species/Strain: Mouse/ICR Sampling time: 24, 48 and 72 hours post-dosing

Age: 6-8 Weeks Method of administration: Intraperitoneal Injection

Cells evaluated: Polychromatic erythrocytes Vehicle/Formulation: Distilled Water GLP compliance: GLP

No. of cells analyzed/animal: 1000 Date of dosing: *** **,*****

Special features: None

Toxic/cytotoxic effects: Mortality observed at high dose of 48 mg/kg Genotoxic effects: None Observed

Evidence of exposure: N/A

Test article Dose (mg/kg) No. of animals

Mean MNPCE/1000 PCE + SD (24 hours) Mean MNPCE/1000 PCE + SD (48 hours) Mean MNPCE/1000 PCE + SD (72 hours) Water 0 5M 5F 1.0 + 1.22 0.8 + 1.10 0.4 + 0.55 0.6 + 0.89 0.6 + 0.89 1.2 + 1.10 Fentanyl Citrate 12 24 48 CP, 60 5M 5F 5M 5F 5M 5F 5M 5F 0.8 + 0.45 0.8 + 0.45 1.8 +1.64 1.2 + 1.30 2.0 + 2.00 1.6 + 1.82 35.2 + 10.66 33.2 + 10.33 0.8 + 0.84 1.0 + 1.00 1.6 + 1.14 0.2 + 0.45 1.0 + 0.71 0.6 + 0.89 0.8 + 0.84 1.4 + 1.67 0.6 + 0.89 1.2 + 1.10 0.6 + 0.89 2.2 + 1.30

(27)

2.6.7.9

がん原性試験

該当資料なし

2.6.7.10

生殖発生毒性試験

OVF の薬理活性成分であるフェンタニルは欧米で長年使用され,本邦でも 40 年の臨床使用経験があり,既に十分な臨床及び非臨床毒性情報が収集されて いることから,それらを利用して CTD2.4 及び CTD2.6.6 を記載した.また,本剤をヒトで口腔粘膜投与した場合の曝露は,フェンタニルクエン酸塩の注射用 製剤の静脈内投与及びフェンタニルの経皮製剤の経皮投与時より低値であり,既に承認されているフェンタニル製剤の情報が本剤投与時の評価に役立つと考 えられる.更に,動物実験における口腔内バッカル部位への投与法は難しく,特に反復投与では実験手技及び毒性評価に困難さを伴う.げっ歯類及び非げっ 歯類の動物実験により,本剤の申請に必要な新規の知見が得られる可能性は低く,動物愛護の観点からも追加の生殖発生毒性試験関連の実験は行わなかった. そのため,当該箇所に対する該当資料はない.公知の文献情報などは詳細が不明であり,情報の網羅性が高くないことからも概要表を作成するには不十分で あると判断した.

2.6.7.11

新生児を用いた試験

該当資料なし

表  2.6.6-6  フェンタニル不純物の哺乳類細胞を用いた in vitro 染色体異常試験一覧

参照

関連したドキュメント

○事 業 名 海と日本プロジェクト Sea級グルメスタジアム in 石川 ○実施日程・場所 令和元年 7月26日(金) 能登高校(石川県能登町) ○主 催

現行の HDTV デジタル放送では 4:2:0 が採用されていること、また、 Main 10 プロファイルおよ び Main プロファイルは Y′C′ B C′ R 4:2:0 のみをサポートしていることから、 Y′C′ B

30-45 同上 45-60 同上 0-15 15-30 30-45 45-60 60-75 75-90 90-100 0-15 15-30 30-45 45-60 60-75 75-90 90-100. 2019年度 WWLC

Pre-Harvest Interval (PHI): 0 day(s) Minimum interval between applications: 7 days Minimum application volume: 30 gallons/Acre (Ground) Maximum FLINT Extra allowed per year: 7.6

6 月、 月 、8 8月 月、 、1 10 0 月 月、 、1 1月 月及 及び び2 2月 月) )に に調 調査 査を を行 行い いま まし した た。 。. 森ヶ崎の鼻 1

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

大気浮遊じんの全アルファ及び全ベータ放射能の推移 MP-1 (令和3年4月1日~令和3年6月30日) 全ベータ放射能 全ベータ放射能の

大気浮遊じんの全アルファ及び全ベータ放射能の推移 MP-1 (令和2年4月1日~6月30日) 全ベータ放射能 全ベータ放射能の事 故前の最大値